2日阪神甲子園球場で阪神-DeNA17回戦が行われ、阪神は 1点を追う 9回裏一死満塁から、今成の左前打。 3塁走者に続き二塁走者のマートンもホームへかえり逆転サヨナラ勝ち。
鳥谷敬内野手(33)、久保の直球を捉え適時打!追撃タイムリーだ。 2点ビハインドの 6回二死 3塁で先発・久保の直球を捉え、左前適時打を放った。
今成亮太捕手(26)がプロ初のサヨナラ打を放ち、DeNAをうっちゃった。 1点を追う 9回一死満塁。三上の真ん中真っすぐをとらえ、ライナーで左前に運び、土壇場でサヨナラ勝ちを収めた。
マット・マートン外野手(32)が、“神の足”で虎将に誕生日星プレゼント!
虎D 4・梅野隆太郎捕手(23)が、ランディ・メッセンジャー投手に偉業アシスト!
先発のランディ・メッセンジャー投手(33)は 8回 7安打 3失点だった。ここからは己との戦いだ。どこまで積み上げられるか。三振ラッシュの先に逆転優勝があると信じて、剛腕を振り続ける。記事をまとめてみました。
<阪神 4- 3DeNA>◇ 2日◇甲子園◇17回戦
DeNAは 1回、グリエルの適時打に2つの押し出しで 3点を先制。先発久保は 3回まで 1安打無失点に抑える立ち上がり。
阪神は 6回、代打新井貴の 2ゴロ、鳥谷の適時打で2点をかえした。先発メッセンジャーは 2回以降立ち直り、追加点を許さない。
阪神は 1点を追う 9回裏一死満塁から、今成の左前打。 3塁走者に続き二塁走者のマートンもホームへかえり逆転サヨナラ勝ち。
6回、適時打を放った鳥谷敬内野手
鳥谷敬内野手が、久保の直球を捉え適時打!
鳥谷が追撃タイムリーだ。 2点ビハインドの 6回二死 3塁で先発・久保の直球を捉え、左前適時打を放った。「(走者が) 2塁や 3塁にいても、クイックをしたりして、タイミングを取るのは難しかったですが。いつも真っすぐを狙っているので」。自身、 3試合ぶりの安打は 9回のサヨナラ勝ちにつながる貴重な一打になった。
9回裏阪神一死満塁、サヨナラ適時打の今成亮太捕手はガッツポーズ
今成亮太捕手がプロ初のサヨナラ打を放ち、DeNAをうっちゃった。 1点を追う 9回一死満塁。三上の真ん中真っすぐをとらえ、ライナーで左前に運んだ。微妙なタイミングだったが、 2塁走者マートンも生還して逆転。土壇場でサヨナラ勝ちを収めた。
和田豊監督(52)のささやきに応え、将の52回目の誕生日に劇的逆転勝利を贈った。 0月白星発進で連敗を2で止め、2位広島に 0.5差接近。ネバーギブアップや!!
「本当に最高です。自分が決めてやろうという気持ちで打席に立ちました。サヨナラは初めてで、頭が真っ白になりました」。直前の 3打席は久保を打てず 3打席連続三振。「久保さんにいいところに投げられた。投手どうこうより、自分のスイングをできていなかった」。きっちり修正して快打。チームの連敗も「2」で止めた。
9回一死満塁から左前に逆転サヨナラ打を放った今成亮太捕手。歓喜のウオーターシャワーに酔った
「本当に最高です!(福留)孝介さんが敬遠されて、絶対に決めてやろうと思って、打席に立ちました。マートンが全力で走ってくれたので。サヨナラは初めてです」
プロ初の感激は 1点を追う 9回一死満塁だった。福留が歩かされ、目の前で塁を埋められた。その前の打席まで昨季まで同僚だった久保の前に 3打席連続三振。相手はD 4位新人守護神・三上(JX-ENEOS)に代わり、前進守備を敷かれた。ネクストでアドレナリンを噴出させていたとき、和田監督が歩み寄ってきた。
「熱くなりすぎるな。最短で(バットを)ぶつけていけ」
9回、打席に向かう今成亮太捕手(右)にささやいた和田豊監督(左)。直球狙いがズバリ的中だ!
将のささやきで冷静さを取り戻した。 139キロ直球。遊撃手の頭上をライナーで越え、左前へ弾き返した。一度は 2塁に戻った 2走・マートンが 3塁を蹴って、本塁に突入。タイミングはアウトだったが、矢のように黒羽根の股間に左足を滑り込ませると、吉本球審の手が広がった。
「サヨナラが初めてだったし、頭が真っ白になりました」
インタビュアーから「誰のおかげですか」と尋ねられても「誰ですかねぇ」と即答できず「ファンの力ですか」と聞き直されると「興奮して、その言葉が出てきませんでした」と観客を笑わせた。慣れないお立ち台に今成を押し上げた和田監督は顔を紅潮させた。
9回、今成亮太捕手(右)と話す和田豊監督
「最後は神がかっていたな」
この日は指揮官の52歳の誕生日だった。練習前には報道陣からケーキ、ワイン、カッターシャツの仕立券が贈られた。監督業を始めてからの 9月 2日はペナント終盤で失速の真っ只中だった。
「毎年、微妙な時期だからなぁ。贈る側ももらう側もお互い気を使ってだと思うけど…。あと26試合、ファンの皆さんにマスコミの方にも喜んでもらいたい」。昨季は試合なし。50歳を迎えた一昨年は新井良がサヨナラ弾を放った。練習後には思い返し「期待するよ」と胸を高鳴らせていた。孝行息子の今成がまた劇的白星をプレゼントだ。
2年ぶりのDeNA戦勝ち越しを決め、 2位・広島に 0.5差に迫った。 9月白星発進の和田監督は「我慢の 8月、勝負の 9月。選手たちにも、そう言いながらしのいできた。きょうの勝ちは勢いがつくと思う」と拳を握った。
今成は「熱い試合がしたい」とお立ち台で叫んだ。巨人とは 2.5差。秋を迎えるのはまだまだ早い。
9回、今成亮太捕手のタイムリーで 2塁からサヨナラ生還したマット・マートン外野手。足が入っている
マット・マートン外野手が、“神の足”で虎将に誕生日星プレゼント!
それ、無茶やん!!間に合うと思ったファンの方が少なかっただろう。 1点を追う 9回一死満塁。 2走マートンが 3塁を蹴ったが、左翼手からの返球が明らかに速い。本塁に滑り込んだ次の瞬間、吉本球審が両手を広げた。セーフ! 逆転サヨナラだ!!
怒ったDeNA・中畑監督が吉本球審に体当たりして退場宣告された。甲子園は騒然としたが、虎の勝利は動かない。“神の足”で和田監督に誕生日星をプレゼントした。
「本当にチームにとって大きい 1勝だね。ランディ(メッセンジャー)もよく立ち直ってくれたよ」
捕手黒羽根(中)がタッチも、グラブは生還したマット・マートン外野手の体に触れておらず、明らかなセーフ
ライナー性の打球にマートンはいったん 2塁に戻っていた。中継されたボールは黒羽根のミットに収まったが、タッチの下をスライディングしたマートンの左足がくぐり抜け、股間を通ってホームに触れた。神がかり的なサヨナラ勝ち。クロスプレーの勝者になった和田監督は「ベンチから見るとタイミングはどうかな…というところだったが、足が入ったように見えました」と胸を張った。
バッティング自慢の背番号9だが、足にも自信がある。 8月24日の広島戦(マツダ)の後、チームでただ 1人、ナイター後の帰阪を申し出た。確保できた広島-新神戸間の新幹線の最終便は自由席。席は満席だったため、立ったまま約 1時間10分、過ごした。オフだった前日 1日の休日には家族を連れて、大阪・此花区のUSJへ。暑い中で何時間もベビーカーを押して、タップリと家族サービスした。家族のために足を使う男は勝利も足でつかんだ。
1点ビハインドの 9回一死 1塁で左翼線の 2塁打で 2、 3塁としてサヨナラの場面のおぜん立てをした。 1安打に終わったが、打率 0.339で依然として打率トップをキープしている。
「本当にチームにとって大きい 1勝だ」
神の足で連敗を止めて、チームに勢いをもたらした。マートンが優勝まで全力で駆け抜ける。
6回、内野安打を放った虎D 4・梅野隆太郎捕手
虎D 4・梅野隆太郎捕手が、ランディ・メッセンジャー投手に偉業アシスト!
1回に 2安打 4四球で 3失点。立ち上がりはリードも苦労したが、 2回以降は変化球をうまく織り交ぜながら、立ち直らせた。12奪三振の快投で右腕は今季 201奪三振に到達し、女房役も「そういう記録を達成するときのキャッチャーとして関われたのは光栄です」と喜んだ。
8回を初回の 3失点で投げきったランディ・メッセンジャー投手
先発のランディ・メッセンジャー投手(33)は 8回 7安打 3失点だった。
1回に適時打と 2つの押し出しで 3点の先制を許すも、それ以降は踏ん張った。 6回二死から 8回二死までは 6者連続奪三振。12奪三振でシーズン 201奪三振とし「最高だね。去年の数( 183K)は超えたいと思っていたから。チームが勝ったし、よかったよ」と喜んだ。
快挙を心から喜べた。自身に白星はつかなくとも、チームが勝った。それで十分だった。メッセンジャーが 8回を 3失点と粘り、12奪三振をマーク。今季通算 201個とし、プロ野球史上最強の助っ人ドクターKの称号を手にした。
大台や!ランディ・メッセンジャー投手は 2回から立ち直り、 8回で12K。今季の奪三振数を 201に増やした
「チームに勝つチャンスが与えられる仕事ができてよかったよ」
立ち上がりは“別人”だった。いきなり 2安打で 1点を先制された。さらに際どいコースがことごとくボールになり、 2度の押し出しを含む 4四球と荒れた。いらだつ右腕はタイムの最中に吉本球審に対して言葉を発し、球審が詰め寄るシーンもあった。それでも「過ぎたこと。切り替えられた」と、 2回以降は本来の姿を取り戻した。
150キロを超す剛球とフォークを武器に、DeNA打線をバッサバサ。 6回二死からは圧巻の 6者連続三振を奪った。1952年の外国人枠制定後では、助っ投のシーズン最多奪三振数を更新。1964年のジーン・バッキー(阪神、 200個)の記録を50年ぶりに塗り替え「最高だね」と胸を張った。
1回のランディ・メッセンジャー投手は球審の判定にイライラMAXさせた
ただ、意外にも「三振にこだわりはない。理想は1球で打ち取ること」だと笑う。理由は 1イニングでも長く投げたいから。 100球を目安に降板するメジャー経験者ならではの姿勢に加え、驚異のタフネスさも兼ね備える。この日の 138球の熱投に凝縮されているように、メッセだからこそ、歴史に名を刻めた。
「まだ登板機会があるから、もっと三振も増やしたいね」
ここからは己との戦いだ。どこまで積み上げられるか。三振ラッシュの先に逆転優勝があると信じて、剛腕を振り続ける。
やればできる!やらなければできない!何事も!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!。
2014年 公式戦勝敗表
日程と結果 9月
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今成がプロ初神がかり逆転サヨナラ!マートンVホームイン!メッセンジャー 201奪三振!
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