17日神宮球場でヤクルト-阪神23回戦が行われ、阪神は 8回に坂の中犠飛で 1点、 9回にも 1点を加えて逃げ切った。能見は 8回無失点で 8勝目を挙げた。巨人に敗れた 2位広島とのゲーム差を 1.5に縮めた。試合前、東京都内の宿舎で和田豊監督(52)が南信男球団社長(59)から「残り全部勝て」と猛ゲキを受けたが、鳥谷の 2適時打などで快勝。19日にも自力「2位」が復活する!
阪神が 1回に 2点を先制した。 1番上本が右前打で出塁。 2番大和が送り、一死 2塁から鳥谷敬内野手(33)の中前適時打で先制した。
1回無死 1塁、 3回無死 2塁、 9回無死 2塁、 3度の好機で大和外野手(26)は冷静に送りバントを決め、そのすべてが得点に結びついた。イブシ銀の 2番打者の真骨頂だ。
福留孝介外野手(37)が、スーパーキャッチ!タイムリーに、バントヒットに、超美技!!要所要所に光った福留の好プレーが、チームに流れを引き寄せた。
マウロ・ゴメス内野手(30)は 5回、鳥谷の適時打で 3- 2と逆転して、なおも二死 1塁で、プロわずか 1勝の 3年目徳山の外角球にバットが空を切った。 9回一死 1、 3塁では、追い込まれてから粘って中前適時打。 4試合ぶりの打点でリーグトップの数字を「98」に伸ばし、本当の魅力も発揮した。欠場はわずか 1試合。2014年の「 4番」は最後まで動かない。
能見篤史投手(35)が 8回 5安打無失点で 8勝目を挙げた。直球を右打者の内角に決め、変化球との緩急も抜群だった。自身の連敗を「2」で止め、チームもヤクルト 3連戦に勝ち越し。ヒーローインタビューでは、逆転負けをした前夜にチームに注がれた厳しいヤジとはうってかわり、歓声が飛んだ。
阪神は17日、緒方凌介外野手(24)が16日に大阪市内の病院で「右膝半月板のクリーニング手術」を受けたことを発表した。記事をまとめてみました。
<ヤクルト 0- 5阪神>◇17日◇神宮◇23回戦
阪神は 1回、鳥谷と福留の適時打で 2点を先制した。 3回も一死 3塁から鳥谷が右前に適時打を放ち 1点を加えた。
ヤクルトは 4回一死 1、 2塁で畠山が 2ゴロ併殺に倒れた。阪神も 6回無死満塁から、 2番手中沢の前に後続が3人で倒れて無得点。
阪神は 8回に坂の中犠飛で 1点、 9回にも 1点を加えて逃げ切った。能見は 8回無失点で 8勝目を挙げた。
1回に先制打を放った鳥谷敬内野手。キャプテンの復調は何より明るい材料だ
巨人に敗れた 2位広島とのゲーム差を 1.5に縮めた。試合前、東京都内の宿舎で和田豊監督が南信男球団社長から「残り全部勝て」と猛ゲキを受けたが、鳥谷の 2適時打などで快勝。19日にも自力「2位」が復活する!
勝利にわく大歓声もあれば、勝ってもチーム状況に憤慨する声もある。「頑張れよ!」「辞めろ!」-。神宮の観客席からさまざまな感情を浴びながら、指揮官は表情を崩すことなく歩いた。負けられない一戦を制すと同時に次の戦いへ。和田阪神の意地をかけた勝負が、また動き出した。
南信男球団社長
「肝に銘じて。一戦一戦、頑張ります」
1勝を手にした将は、そう気を引き締めた。肝に銘じて-。その言葉の理由は試合前にあった。出発前、編成会議のために宿舎を訪れた南球団社長と顔を合わせた。「残り試合、全部勝ってくれ」。そこに込められた球団の“意図”を、しっかりと感じ取った。
南社長は、 3年契約最終年を迎えた和田監督の来季について「基本は続投」と繰り返している。指揮官自身「Bクラスなら辞任」の覚悟は決めているが、何より大事なことは、周囲が納得できる姿を見せることだ。最後まで戦う姿勢、そして勝利という結果。残り試合がどれだけ重要か-。指令を受けた夜、まずは完勝で、意地を見せた。
南球団社長からの「全勝指令」に和田豊監督は快勝で応えた
負けられない一戦でチームを引っ張ったのは、やはり主将だった。鳥谷が 3安打 2打点 5出塁の大活躍。 9月は苦しんできた男の打球が、面白いように外野に抜けた。
「毎日、相手投手も変われば、自分の体調も変わるので。ヒットが出るかどうかより、 1年間、同じような感覚でできているとは思います」
1回一死 2塁で中前へ先制打。前夜の逆転負けの流れをすぐに断つと、 3回一死 3塁で右前適時打。 7回にも右前打と、今季16度目の猛打賞を記録した。通算 114度の猛打賞は吉田義男に並ぶ球団歴代 4位タイで、虎史上最高の遊撃手に並ぶ偉業。指揮官のプライドをかけた一戦で、チームの顔も完全復活した。
能見篤史投手を迎える和田豊監督
14日の広島戦(甲子園)まで 4試合、22打席無安打が続いた。同 3連戦中は練習を離れ、室内でひとり打ち込んだ。軸足と頭が動いてスイングが崩れていたが「しっかり修正してくれた」と関川打撃コーチ。このカードは 3試合とも適時打を含むマルチ安打。この日は 2四球も選んで全打席で出塁。もう心配ない。
「甲子園に帰って、いい試合がしたい。可能性がある限り、一戦一戦頑張ります」と熱く話した主将。主将の爆発とともに、本来の姿を取り戻した猛虎に、最後まで無駄なゲームは 1つもない。 2位の広島が敗れ、 1.5ゲーム差。19日にも自力2位が復活する。本拠地でのクライマックスシリーズ(CS)開催は十分に手が届く位置にある。
残り11戦。和田監督は「肝に銘じて」勝利をつかみとっていく。
1回、それぞれ適時打を放った鳥谷敬内野手(左)と福留孝介外野手
阪神が 1回に 2点を先制した。 1番上本が右前打で出塁。 2番大和が送り、一死 2塁から鳥谷敬内野手の中前適時打で先制した。
鳥谷は「打ったのはフォーク。カウント 3- 1でバッター有利なカウントでしたし、積極的に打ちに行きました」」とコメント。
さらに二死 1、 2塁とし、福留孝介外野手(37)が右前適時打。「打ったのはフォーク。上位打線からつないで回ってきたチャンスだったので、自分も後ろへつないでいこうという気持ちでした」と喜んだ。
3回表阪神、右前適時打を放った鳥谷敬内野手
3回に、鳥谷敬内野手が追加点を奪う適時打を放った。鳥谷が 3安打 2打点で勝利に貢献した。1試合 3安打以上は今季16度目で通算回数を 114とし、球団OBの吉田義男氏に並んだ。
2点リードの 3回一死 3塁。カウント 1- 1からの 3球目をとらえた。右前適時打に「安打が出たからどうこうはないけど、1年間同じ感覚でできている。打ったのはフォーク。前の打席と同じような形で 1、 2番がチャンスメークしてくれた場面でしたし、走者をかえす打撃ができてよかったです」と喜んだ。
大和が、 2番打者の真骨頂!
1回無死 1塁、 3回無死 2塁、 9回無死 2塁、 3度の好機で大和外野手は冷静に送りバントを決め、そのすべてが得点に結びついた。イブシ銀の 2番打者の真骨頂だ。しかも今季通算44犠打となり、菊池(広島、43個)を抜いて単独トップに。「シーズン前に50犠打を目標にしていたし、最近はうまく決められているので、感じはいいです」。打撃も一時の不振を脱出。この日も 7回に左前打を放ち、 4試合連続安打。「練習でも良い感じなので」と明るかった。
7回、雄平の打球を背走し、好捕した福留孝介外野手。その守備力は球界随一だ
福留孝介外野手が、スーパーキャッチ!タイムリーに、バントヒットに、超美技!!
要所要所に光った福留の好プレーが、チームに流れを引き寄せた。
「上位打線からつないで回ってきたチャンスだったので、自分もつないでいこうという気持ちだった」
まずは 1回。 1点を先制して、なお二死 1、 2塁。ヤクルト先発、ドラフト 1位の杉浦のフォークを右前へ弾き返す適時打。 2戦連続の打点をあげると、次は守備で魅せた。
3- 0で迎えた 7回無死 1塁。雄平の右中間への大飛球を、フェンス手前まで背走しながらジャンピングキャッチ。「思い切って行けるところまで行ってね。(能見を)少しは助けることができたかな」。名手は謙遜したが、抜けていたら一気に局面が変わるシーン。和田監督も「あれはでかかった。大きいプレーだった。向こうの流れを止めてくれた」と分岐点にあげ、称賛した。
7回、雄平の打球を背面でジャンピングキャッチした福留孝介外野手
小技も冴えた。 8回には無死 2塁から、 3塁への絶妙なセーフティバント。 1、 3塁と好機をひろげ、勝利を決定付ける 4点目へとつなげた。
打って、守って、転がして…。狩野や伊藤隼太らも起用される右翼だが、やはり総合力では、 1歩も 2歩も抜きんでる。
V奪回は絶望的な状況だが、絶対に白旗はあげない。「やっている選手は最後までめいっぱいプレーしている。見に来てくれる人のためにもね。そういうゲームを1つでも多くやっていきたい」。残り11試合、そしてCSへ-。中日で幾度も大舞台を経験してきた男の存在は、頼もしい。
5回表阪神二死 1塁、マウロ・ゴメス内野手は空振り三振した
再逆転する力はなかった。阪神は相手を上回る 7安打を放ちながら、終盤の逸機が響いた。 1点を追う 8回に先頭鳥谷が 2塁打。絶好の同点機に、頼みのゴメスとマートン、福留が倒れた。和田豊監督は「あそこはクリーンアップで勝負だからね」と勝負強い 3人に期待したが、ルーキー秋吉に封じられた。
マウロ・ゴメス内野手は 5回、鳥谷の適時打で 3- 2と逆転して、なおも二死 1塁で、プロわずか 1勝の 3年目徳山の外角球にバットが空を切った。球団ワーストのシーズン 153三振。2010年ブラゼルに並ぶ虎の最多三振に「打てる球を狙って打席に入っていったけど、ああいう形になってしまった」と下を向いた。
7回に空振り三振するなど、三振数の球団新記録を作ったマウロ・ゴメス内野手だが…
9回一死 1、 3塁では、追い込まれてから粘って中前適時打。 4試合ぶりの打点でリーグトップの数字を「98」に伸ばし、本当の魅力も発揮した。欠場はわずか 1試合。2014年の「 4番」は最後まで動かない。
GとともにMも音無しだった。試合前まで神宮で打率 6割 1分 1厘だったマートンもチャンスに不発。互いに無安打に終わり、マートンは連続安打を11試合、ゴメスは 7試合でストップした。セ首位打者を走るマートンは切り替えた。「打席の中ではいい形でいけたけど、相手がいいところに攻めてきた。感覚は悪くないので、また明日からやっていきたい」。足踏みしている暇はない。
▼ゴメスが 5回徳山に空振り三振。2010年ブラゼルが記録したシーズン 153三振の球団ワーストに並んだ。セ・リーグ記録は2004年岩村(ヤクルト)の 173個。プロ野球記録は1993年ブライアント(近鉄)の 204個。
力投する能見篤史投手
能見篤史投手が 8回 5安打無失点で 8勝目を挙げた。直球を右打者の内角に決め、変化球との緩急も抜群だった。自身の連敗を「2」で止め、チームもヤクルト 3連戦に勝ち越し。
チームメイトとハイタッチを交し、ようやく笑みがこぼれた。自身2連敗中だった能見が 9月初勝利となる 8勝目。左肩の張りを訴え、大事をとって“完封断念”も、 8回 5安打、無四球で無失点に抑え込んだ。
「とにかくゼロで抑えること。いつも目指しているんですけど。早い回に点を取っていただいたのですが、それを守らず、攻めるところはしっかり攻めようと思って慎重に、大胆も入れながら投げました」と話した。
7回裏に雄平の右飛を好捕した福留孝介外野手を笑顔で迎える能見篤史投手
ヒーローインタビューでは、逆転負けをした前夜にチームに注がれた厳しいヤジとはうってかわり、歓声が飛んだ。
前回11日の巨人戦(甲子園)では 1回に 4失点など 5回 4失点と背信したエースの意地。チーム打率 0.278とリーグトップを誇るヤクルト打線を前に、 3塁ベースすら踏ませなかった。
唯一、得点圏に走者を背負ったのは 3点リードの 4回。一死からバレンティンに左前打。雄平に投手強襲の内野安打を許し 1、 2塁とされ、畠山と対戦した。一発が出れば同点の場面で、意地のオール直球勝負。最後は 143キロで、 2ゴロ併殺に打ち取った。
8回無失点の好投を見せた能見篤史投手。エースが輝きを取り戻した
「(捕手の)鶴(岡)さんと話しながらだね。色んなデータがある。ゲッツーはラッキーだった部分もあるけどね」
7回無死 1塁では雄平に右中間に運ばれるも、右翼・福留がスーパーキャッチ。バックの好守にも支えられ、自身、神宮では2010年10月 5日以来、 4年( 5試合)ぶりの勝利。和田監督も「この球場でこれぐらいの投球をしてくれれば、本来の姿だね」とエースの復調に目を細めた。
「僕がしっかりしないといけない。残り試合はしっかり頑張りたいと思います」と誓った能見。リーグ戦も残り11試合。登板はあと 2回か。すべて勝てば 4年連続の 2桁勝利だ。エースの完全復活はイコール 2位浮上、そしてクライマックスシリーズへとつながっていく。
阪神は17日、緒方凌介外野手が16日に大阪市内の病院で「右膝半月板のクリーニング手術」を受けたことを発表した。
12日の 2軍紅白戦前の守備練習中、クッションボールを処理した際に右膝をひねった。右膝が曲がったままになり、病院へ向かっていた。
今後は患部の状態を見ながら鳴尾浜でリハビリを開始する。
能見が頑張って8勝目!良いじゃないですか!さらに、ドメさんが守備で見せるなんて、こんな試合なら見に行っても良かったでしょうね。
今日(18日)は予備日でしたが、使うことが無いために休業日になりますね。明日(19日)から阪神甲子園球場に戻り、D軍との 3連戦。これが終われば 2週間に渡った連チャン試合も終了。
その後に、丸々 1週間ぶっ続けの試合が待っています。これらに勝っていけば、 2位への返り咲きも有り、CSを阪神甲子園球場で行う主導権も戻ってきます、その為にも頑張って欲しいですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2014年 公式戦勝敗表
日程と結果 9月
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阪神が 1回に 2点を先制した。 1番上本が右前打で出塁。 2番大和が送り、一死 2塁から鳥谷敬内野手(33)の中前適時打で先制した。
1回無死 1塁、 3回無死 2塁、 9回無死 2塁、 3度の好機で大和外野手(26)は冷静に送りバントを決め、そのすべてが得点に結びついた。イブシ銀の 2番打者の真骨頂だ。
福留孝介外野手(37)が、スーパーキャッチ!タイムリーに、バントヒットに、超美技!!要所要所に光った福留の好プレーが、チームに流れを引き寄せた。
マウロ・ゴメス内野手(30)は 5回、鳥谷の適時打で 3- 2と逆転して、なおも二死 1塁で、プロわずか 1勝の 3年目徳山の外角球にバットが空を切った。 9回一死 1、 3塁では、追い込まれてから粘って中前適時打。 4試合ぶりの打点でリーグトップの数字を「98」に伸ばし、本当の魅力も発揮した。欠場はわずか 1試合。2014年の「 4番」は最後まで動かない。
能見篤史投手(35)が 8回 5安打無失点で 8勝目を挙げた。直球を右打者の内角に決め、変化球との緩急も抜群だった。自身の連敗を「2」で止め、チームもヤクルト 3連戦に勝ち越し。ヒーローインタビューでは、逆転負けをした前夜にチームに注がれた厳しいヤジとはうってかわり、歓声が飛んだ。
阪神は17日、緒方凌介外野手(24)が16日に大阪市内の病院で「右膝半月板のクリーニング手術」を受けたことを発表した。記事をまとめてみました。
<ヤクルト 0- 5阪神>◇17日◇神宮◇23回戦
阪神は 1回、鳥谷と福留の適時打で 2点を先制した。 3回も一死 3塁から鳥谷が右前に適時打を放ち 1点を加えた。
ヤクルトは 4回一死 1、 2塁で畠山が 2ゴロ併殺に倒れた。阪神も 6回無死満塁から、 2番手中沢の前に後続が3人で倒れて無得点。
阪神は 8回に坂の中犠飛で 1点、 9回にも 1点を加えて逃げ切った。能見は 8回無失点で 8勝目を挙げた。
1回に先制打を放った鳥谷敬内野手。キャプテンの復調は何より明るい材料だ
巨人に敗れた 2位広島とのゲーム差を 1.5に縮めた。試合前、東京都内の宿舎で和田豊監督が南信男球団社長から「残り全部勝て」と猛ゲキを受けたが、鳥谷の 2適時打などで快勝。19日にも自力「2位」が復活する!
勝利にわく大歓声もあれば、勝ってもチーム状況に憤慨する声もある。「頑張れよ!」「辞めろ!」-。神宮の観客席からさまざまな感情を浴びながら、指揮官は表情を崩すことなく歩いた。負けられない一戦を制すと同時に次の戦いへ。和田阪神の意地をかけた勝負が、また動き出した。
南信男球団社長
「肝に銘じて。一戦一戦、頑張ります」
1勝を手にした将は、そう気を引き締めた。肝に銘じて-。その言葉の理由は試合前にあった。出発前、編成会議のために宿舎を訪れた南球団社長と顔を合わせた。「残り試合、全部勝ってくれ」。そこに込められた球団の“意図”を、しっかりと感じ取った。
南社長は、 3年契約最終年を迎えた和田監督の来季について「基本は続投」と繰り返している。指揮官自身「Bクラスなら辞任」の覚悟は決めているが、何より大事なことは、周囲が納得できる姿を見せることだ。最後まで戦う姿勢、そして勝利という結果。残り試合がどれだけ重要か-。指令を受けた夜、まずは完勝で、意地を見せた。
南球団社長からの「全勝指令」に和田豊監督は快勝で応えた
負けられない一戦でチームを引っ張ったのは、やはり主将だった。鳥谷が 3安打 2打点 5出塁の大活躍。 9月は苦しんできた男の打球が、面白いように外野に抜けた。
「毎日、相手投手も変われば、自分の体調も変わるので。ヒットが出るかどうかより、 1年間、同じような感覚でできているとは思います」
1回一死 2塁で中前へ先制打。前夜の逆転負けの流れをすぐに断つと、 3回一死 3塁で右前適時打。 7回にも右前打と、今季16度目の猛打賞を記録した。通算 114度の猛打賞は吉田義男に並ぶ球団歴代 4位タイで、虎史上最高の遊撃手に並ぶ偉業。指揮官のプライドをかけた一戦で、チームの顔も完全復活した。
能見篤史投手を迎える和田豊監督
14日の広島戦(甲子園)まで 4試合、22打席無安打が続いた。同 3連戦中は練習を離れ、室内でひとり打ち込んだ。軸足と頭が動いてスイングが崩れていたが「しっかり修正してくれた」と関川打撃コーチ。このカードは 3試合とも適時打を含むマルチ安打。この日は 2四球も選んで全打席で出塁。もう心配ない。
「甲子園に帰って、いい試合がしたい。可能性がある限り、一戦一戦頑張ります」と熱く話した主将。主将の爆発とともに、本来の姿を取り戻した猛虎に、最後まで無駄なゲームは 1つもない。 2位の広島が敗れ、 1.5ゲーム差。19日にも自力2位が復活する。本拠地でのクライマックスシリーズ(CS)開催は十分に手が届く位置にある。
残り11戦。和田監督は「肝に銘じて」勝利をつかみとっていく。
1回、それぞれ適時打を放った鳥谷敬内野手(左)と福留孝介外野手
阪神が 1回に 2点を先制した。 1番上本が右前打で出塁。 2番大和が送り、一死 2塁から鳥谷敬内野手の中前適時打で先制した。
鳥谷は「打ったのはフォーク。カウント 3- 1でバッター有利なカウントでしたし、積極的に打ちに行きました」」とコメント。
さらに二死 1、 2塁とし、福留孝介外野手(37)が右前適時打。「打ったのはフォーク。上位打線からつないで回ってきたチャンスだったので、自分も後ろへつないでいこうという気持ちでした」と喜んだ。
3回表阪神、右前適時打を放った鳥谷敬内野手
3回に、鳥谷敬内野手が追加点を奪う適時打を放った。鳥谷が 3安打 2打点で勝利に貢献した。1試合 3安打以上は今季16度目で通算回数を 114とし、球団OBの吉田義男氏に並んだ。
2点リードの 3回一死 3塁。カウント 1- 1からの 3球目をとらえた。右前適時打に「安打が出たからどうこうはないけど、1年間同じ感覚でできている。打ったのはフォーク。前の打席と同じような形で 1、 2番がチャンスメークしてくれた場面でしたし、走者をかえす打撃ができてよかったです」と喜んだ。
大和が、 2番打者の真骨頂!
1回無死 1塁、 3回無死 2塁、 9回無死 2塁、 3度の好機で大和外野手は冷静に送りバントを決め、そのすべてが得点に結びついた。イブシ銀の 2番打者の真骨頂だ。しかも今季通算44犠打となり、菊池(広島、43個)を抜いて単独トップに。「シーズン前に50犠打を目標にしていたし、最近はうまく決められているので、感じはいいです」。打撃も一時の不振を脱出。この日も 7回に左前打を放ち、 4試合連続安打。「練習でも良い感じなので」と明るかった。
7回、雄平の打球を背走し、好捕した福留孝介外野手。その守備力は球界随一だ
福留孝介外野手が、スーパーキャッチ!タイムリーに、バントヒットに、超美技!!
要所要所に光った福留の好プレーが、チームに流れを引き寄せた。
「上位打線からつないで回ってきたチャンスだったので、自分もつないでいこうという気持ちだった」
まずは 1回。 1点を先制して、なお二死 1、 2塁。ヤクルト先発、ドラフト 1位の杉浦のフォークを右前へ弾き返す適時打。 2戦連続の打点をあげると、次は守備で魅せた。
3- 0で迎えた 7回無死 1塁。雄平の右中間への大飛球を、フェンス手前まで背走しながらジャンピングキャッチ。「思い切って行けるところまで行ってね。(能見を)少しは助けることができたかな」。名手は謙遜したが、抜けていたら一気に局面が変わるシーン。和田監督も「あれはでかかった。大きいプレーだった。向こうの流れを止めてくれた」と分岐点にあげ、称賛した。
7回、雄平の打球を背面でジャンピングキャッチした福留孝介外野手
小技も冴えた。 8回には無死 2塁から、 3塁への絶妙なセーフティバント。 1、 3塁と好機をひろげ、勝利を決定付ける 4点目へとつなげた。
打って、守って、転がして…。狩野や伊藤隼太らも起用される右翼だが、やはり総合力では、 1歩も 2歩も抜きんでる。
V奪回は絶望的な状況だが、絶対に白旗はあげない。「やっている選手は最後までめいっぱいプレーしている。見に来てくれる人のためにもね。そういうゲームを1つでも多くやっていきたい」。残り11試合、そしてCSへ-。中日で幾度も大舞台を経験してきた男の存在は、頼もしい。
5回表阪神二死 1塁、マウロ・ゴメス内野手は空振り三振した
再逆転する力はなかった。阪神は相手を上回る 7安打を放ちながら、終盤の逸機が響いた。 1点を追う 8回に先頭鳥谷が 2塁打。絶好の同点機に、頼みのゴメスとマートン、福留が倒れた。和田豊監督は「あそこはクリーンアップで勝負だからね」と勝負強い 3人に期待したが、ルーキー秋吉に封じられた。
マウロ・ゴメス内野手は 5回、鳥谷の適時打で 3- 2と逆転して、なおも二死 1塁で、プロわずか 1勝の 3年目徳山の外角球にバットが空を切った。球団ワーストのシーズン 153三振。2010年ブラゼルに並ぶ虎の最多三振に「打てる球を狙って打席に入っていったけど、ああいう形になってしまった」と下を向いた。
7回に空振り三振するなど、三振数の球団新記録を作ったマウロ・ゴメス内野手だが…
9回一死 1、 3塁では、追い込まれてから粘って中前適時打。 4試合ぶりの打点でリーグトップの数字を「98」に伸ばし、本当の魅力も発揮した。欠場はわずか 1試合。2014年の「 4番」は最後まで動かない。
GとともにMも音無しだった。試合前まで神宮で打率 6割 1分 1厘だったマートンもチャンスに不発。互いに無安打に終わり、マートンは連続安打を11試合、ゴメスは 7試合でストップした。セ首位打者を走るマートンは切り替えた。「打席の中ではいい形でいけたけど、相手がいいところに攻めてきた。感覚は悪くないので、また明日からやっていきたい」。足踏みしている暇はない。
▼ゴメスが 5回徳山に空振り三振。2010年ブラゼルが記録したシーズン 153三振の球団ワーストに並んだ。セ・リーグ記録は2004年岩村(ヤクルト)の 173個。プロ野球記録は1993年ブライアント(近鉄)の 204個。
力投する能見篤史投手
能見篤史投手が 8回 5安打無失点で 8勝目を挙げた。直球を右打者の内角に決め、変化球との緩急も抜群だった。自身の連敗を「2」で止め、チームもヤクルト 3連戦に勝ち越し。
チームメイトとハイタッチを交し、ようやく笑みがこぼれた。自身2連敗中だった能見が 9月初勝利となる 8勝目。左肩の張りを訴え、大事をとって“完封断念”も、 8回 5安打、無四球で無失点に抑え込んだ。
「とにかくゼロで抑えること。いつも目指しているんですけど。早い回に点を取っていただいたのですが、それを守らず、攻めるところはしっかり攻めようと思って慎重に、大胆も入れながら投げました」と話した。
7回裏に雄平の右飛を好捕した福留孝介外野手を笑顔で迎える能見篤史投手
ヒーローインタビューでは、逆転負けをした前夜にチームに注がれた厳しいヤジとはうってかわり、歓声が飛んだ。
前回11日の巨人戦(甲子園)では 1回に 4失点など 5回 4失点と背信したエースの意地。チーム打率 0.278とリーグトップを誇るヤクルト打線を前に、 3塁ベースすら踏ませなかった。
唯一、得点圏に走者を背負ったのは 3点リードの 4回。一死からバレンティンに左前打。雄平に投手強襲の内野安打を許し 1、 2塁とされ、畠山と対戦した。一発が出れば同点の場面で、意地のオール直球勝負。最後は 143キロで、 2ゴロ併殺に打ち取った。
8回無失点の好投を見せた能見篤史投手。エースが輝きを取り戻した
「(捕手の)鶴(岡)さんと話しながらだね。色んなデータがある。ゲッツーはラッキーだった部分もあるけどね」
7回無死 1塁では雄平に右中間に運ばれるも、右翼・福留がスーパーキャッチ。バックの好守にも支えられ、自身、神宮では2010年10月 5日以来、 4年( 5試合)ぶりの勝利。和田監督も「この球場でこれぐらいの投球をしてくれれば、本来の姿だね」とエースの復調に目を細めた。
「僕がしっかりしないといけない。残り試合はしっかり頑張りたいと思います」と誓った能見。リーグ戦も残り11試合。登板はあと 2回か。すべて勝てば 4年連続の 2桁勝利だ。エースの完全復活はイコール 2位浮上、そしてクライマックスシリーズへとつながっていく。
阪神は17日、緒方凌介外野手が16日に大阪市内の病院で「右膝半月板のクリーニング手術」を受けたことを発表した。
12日の 2軍紅白戦前の守備練習中、クッションボールを処理した際に右膝をひねった。右膝が曲がったままになり、病院へ向かっていた。
今後は患部の状態を見ながら鳴尾浜でリハビリを開始する。
能見が頑張って8勝目!良いじゃないですか!さらに、ドメさんが守備で見せるなんて、こんな試合なら見に行っても良かったでしょうね。
今日(18日)は予備日でしたが、使うことが無いために休業日になりますね。明日(19日)から阪神甲子園球場に戻り、D軍との 3連戦。これが終われば 2週間に渡った連チャン試合も終了。
その後に、丸々 1週間ぶっ続けの試合が待っています。これらに勝っていけば、 2位への返り咲きも有り、CSを阪神甲子園球場で行う主導権も戻ってきます、その為にも頑張って欲しいですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2014年 公式戦勝敗表
日程と結果 9月
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