藤川球児投手(31)は代わった 9回、 1点のリードを守れなかった。一死 3塁から代打ラミレスに内角高めの直球を左前へ運ばれ「やるべきことはやって駄目だった。残念でした」と潔く振り返った。
関本賢太郎内野手(33)が球団史上34年ぶりとなる開幕戦代打本塁打を放った。劣勢ムードを一振りで切り裂いた。結果的に負けなかったのも、関本の一発があればこそ。一時は試合をひっくり返す代打 1号3ラン。次につながる大きな仕事をした。
昨季まで 4連勝していた開幕戦。阪神は勝ち切れなかったが、敗れもしなかった。和田新監督は「いろいろあったが、負けんで良かった」と振り返った。記事をまとめてみました。
阪神はストッパー藤川球児で逃げ切りに失敗した。 1点リードの 9回に登板したが、先頭森本に 2塁打され、一死 3塁から代打ラミレスに同点の左前打を許した。降板後の延長10回には勝ち越しまで許したが、土壇場で打撃陣が踏ん張りドロー決着。
藤川は代わった 9回、 1点のリードを守れなかった。一死 3塁から代打ラミレスに内角高めの直球を左前へ運ばれ「やるべきことはやって駄目だった。残念でした」と潔く振り返った。
フォークボールだけでなく、スライダーも交えた投球に「いろんな球種で勝負できる。自分の中で見通しは明るい」と言う。その上で「まだまだ 143試合あるので、しっかりやっていきたい」と気を取り直すように話した。
練習中笑顔の藤川球児投手
白球が左翼前にポトリと落ちた瞬間、悲鳴が響き渡った。藤川は両ひざに手をついて、うなだれた。 5年連続となる開幕マウンドで初めての救援失敗。 1点リードの 9回、同点に追いつかれた。
「残念。先発の能見さんや後ろの投手に申し訳なかった。 3塁に置いた状況で大勝負でした」
先頭・森本の右翼線 2塁打と荒波の捕犠打で一死 3塁のピンチを背負うと、代打・ラミレスが登場。カウント 1- 2と有利に進めたものの、高めの釣り球を運ばれた。「やはり、いい打者」。どん詰まりの左前適時打で振り出しに戻された。
自宅でいつも通り、専属トレーナーの入念なマッサージを受けてから、球場入りした。気負いはなかったが、和田監督の熱い思いに応えたかった。大歓声のなか、マウンドに向かうと、指揮官が待っていた。直接、手渡されたボール。多くの言葉は必要なかった。
9回のマウンドに上がった藤川球児投手(左)にボールを渡したのは和田監督
和田監督も「球児のときはいこうと思っていた。ちょっとそれで球児が気合が入りすぎたかな。でも次は大丈夫」と変わらぬ信頼を寄せた。
駐車場に姿をみせた球児もシャワーを浴びて気持ちを切り替えていた。
「自分の中で見通しは明るい。いろんな球種で勝負できる」
最速 150キロを計測した直球にフォークだけじゃない。 130キロ中盤の横滑りする新型スライダーに手応えを得た。「攻撃が(逆転されてから)追いついてくれた。例年なかった強さがある」と粘り強い打線にも和田虎の進化を感じ取った。
「あしたからまた強気にいきたい。まだ 143試合あるんでね」
すでに表情はすっきりしたもの。この精神力が最大の強みだ。絶対的守護神はこんなもんじゃへこたれない。
7回、一時逆転の代打 3ランを放った関本賢太郎内野手。必死のパッチ弾が飛び出した
関本が球団史上34年ぶりとなる開幕戦代打本塁打を放った。 1- 3と逆転された後の 7回二死 1、 2塁、代打で登場すると左翼スタンドへ逆転の 1号 3ランをたたき込んだ。「ヒットを打つことしか考えていなかった。自分の練習はしっかりやっていたし、自信を持って(打席に)入れた」。つなぎの男の 1発で一時は 4- 3と逆転に成功した。
「先制したことを考えれば、勝たなきゃいけない試合だし、逆転されたと考えれば、引き分けでよかったと思う試合。最後まであきらめなかったのは、チームとして評価できると思います」
1- 3とリードを許した 7回。二死 1、 2塁で今季初打席が巡った。和田監督は「(代打で左打者の)桧山がいったら(投手を)左に代えてくるだろうというのもあって、うちとしたら 7回が勝負だった」と説明。勝負の起点を背番号「 3」に託し、采配はズバリと的中。必死のパッチで起用に応えた。 2番手・加賀に対しフルカウントまで、持ちこたえた。「ボールは見えていた。ヒットを打つことしか考えてなかった」。無我夢中でたたいた打球は左翼フェンスを越えた。一塁ベースを蹴ると右手を突き上げた。ホームベースでは一番に金本が抱きついた。
7回、関本の代打逆転 3ランが飛び出すなど、執念の連続でドローに持ち込んだ和田監督(右から 3人目)。大きい引き分けだ
選手会長として迎えるプロ16年目。試合前ミーティングでは指揮官から「チームをまとめてくれ」と言葉をかけられた。そんなリーダーはナインの体調を気にかけていた。開幕 2日前、28日のことだ。恒例の決起集会。毎年、会場は焼き肉店だが、兵庫県内のホテルに変更した。
「ベテランが多くなってきたから、体をいたわるためやね。選手に高齢化が進んで、油っぽい、重いもんばっかりはアカンと思うから」
冗談めかして笑うが、カロリーを配慮した鍋料理など、ヘルシーな食事を摂れる店を選んだ。生え抜き16年目のベテランらしい心配りでチームの士気を高めた。
「勝てはせんかったけど、負けもせんかったから。自分の練習はしっかりやったし、きょう打ててなくても調子は上向いている。自信を持って打席に入れている」
昨季まで 4連勝していた開幕戦。阪神は勝ち切れなかったが、敗れもしなかった。和田新監督は「いろいろあったが、負けんで良かった」と振り返った。
「あそこが勝負だった」と言う 7回。 3人連続の代打攻勢で最後の関本に逆転 3ランが出た。直後に榎田が抑え、 9回は藤川に託し、盤石の継投となるはずだった。
1点リードの 9回は監督自らマウンドへ行き、絶対的な抑えに直接、ボールを手渡した。しかし「あれで気合が入り過ぎたかな」と言う。粘るDeNAに追い付かれ、10回には中継ぎ陣が勝ち越しされた。
それでも、土壇場に追い付く意地を見せた。「最後まで諦めない気持ちが出ていた。すんなりはいかない。よしとしよう」とあらためて勝利の難しさを知った。
新生和田阪神の初勝利は持ち越した。それでも、希望を抱ける初日。次は白星を運ぶ一打を放ってくれる。
痛い試合を引き分けに終わらしたが、開幕第 2戦では必ず勝つ!そう思って、そう信じて今日の試合に臨んで欲しい!最初からホームで連敗。それだけは止めて欲しい。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
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球児救援失敗…関本、代打 1号 3ラン…和田監督、初白星ならずも「負けんで良かった」…
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