2日神宮球場でヤクルト阪神 3回戦が行われ、西岡剛内野手(30)が今季初の猛打賞をマークした。 1回一死 1塁で右前打を放つと、 5回には二死 1、 2塁でロマンの沈む球を左前に運ぶ適時打を記録した。
勝てば大統領、負ければ戦犯。これが虎の助っ人の宿命である。頼みの綱の 4番マウロ・ゴメス内野手(30)、５番マット・マートン外野手(33)が外野にすら打球を飛ばせぬとは…。
先発岩崎優投手(23)が 5回途中 7安打 4失点で降板した。 4回までは 0を並べ、 5回表に西岡の適時打で 1点の援護をもらった直後だった。
4点ビハインドの 6回に登板。 1番から始まる好打線を相手に、 1安打 1四球で失点を許さず、島本浩也投手(22)がプロデビュー戦を 2回無失点で飾った。
3日の巨人戦に先発するランディ・メッセンジャー投手(33)は 2日、波に乗りきれていない巨人を警戒した。記事をまとめてみました。
＜ヤクルト 9－ 2阪神＞ 3回戦◇ 2日◇神宮球場
阪神は 1回一死 1、 3塁と 3回二死 1、 2塁でクリーンアップが凡退。ヤクルトも 3回二死 1、 2塁で山田が三振に倒れた。
1点を先制されたヤクルトは 5回、川端の同点 2塁打、山田の勝ち越し 1号 2ラン、大引の 2点 2塁打でこの回 5点を奪った。
1点を返されたヤクルトは 8回、山田が左中間へ 2号満塁本塁打を放って突き放した。ロマンが昨年 5月以来の登板で今季初勝利。
5回表二死 1、 2塁、西岡剛内野手は左前適時打を放った＝神宮球場
西岡剛内野手が今季初の猛打賞をマークした。 1回一死 1塁で右前打を放つと、 5回には二死 1、 2塁でロマンの沈む球を左前に運ぶ適時打を記録した。
7回も中前に連続タイムリー。投手陣が振るわない展開で、 3安打 2打点の暴れぶりだ。｢( 7回は) 4点差だったし、あそこでつないでいけば後ろにゴメス、マートン、福留さんがいる｣と話す。リードされていても、気負わず、後続に託す。 3番に座る好打者が状態を上げてきた。
7回にこの日 2本目の適時打を放った西岡剛内野手。 3安打 2打点の活躍だった＝神宮球場
さぁＧ倒や！阪神はヤクルト戦に 2－ 9で大敗したが、ひとり気を吐いたのが西岡剛内野手だ。今季チーム初の猛打賞で 2打点をマークした。いよいよ、 3日からは敵地で巨人 3連戦。 3連敗で 6位に沈む宿敵に格の違いを見せつける！
打ったことはもちろん、強い気持ちが今後につながるはずだ。先制点をもぎとった西岡は握りしめた拳を力強くベンチに向けた。結果的に大敗も、勝利を目指す執念は一度も揺るがなかった。
｢何としても先に点を取りたかった。きれいなヒットではないけど、執念で打てたヒットです｣
大敗して神宮球場を引き揚げる和田監督。次の巨人戦へ頭を切り替えた＝神宮球場
0－ 0の 5回に二死から作った 1、 2塁。形よりも結果だ。簡単に追い込まれたが、ヤクルト・ロマンのワンバウンドになろうかというチェンジアップに食らいついた。打球はボテボテ。それでも、しぶとく 3遊間を抜いて先制打になった。
序盤から好機を作りながら本塁が遠い展開。重い空気を破った 3番は、ビハインドを背負ってからも気を吐いた。 4点差の 7回一死 1、 3塁で、中沢から中前適時打。今季チーム初の猛打賞を決めて、反撃ののろしをあげた。
｢ 4点差だから。つなげば、後ろにはゴメスとマートン、福留さんが控えてくれている。僕が 3ランを打っても逆転できないですから｣
7回、適時打を放放った西岡剛内野手＝神宮球場
勝つために必要なことは－。狙い球を絞った素直な打撃が光った。 1回に安打、 3回に四球。 4打席とも出塁して、チームの全打点を稼いだ男は全力で悔やしがった。そして、誰よりも次の戦いに闘志を燃やした。
｢巨人戦で東京ドームに乗り込む。勝ってはいるのが理想だったけど。向こう(巨人)もエースピッチャーですから｣
3日から敵地で今季初の伝統の一戦だ。 7年間も勝ち越していない王者との対決。和田監督も｢チームも球場も変わるんで、気持ちを切り替えて、何とか初戦をとれるようにやっていきます｣と、気を引き締めたが、西岡ものぞむところ。巨人も中日に 3連敗と波に乗れない中、開幕投手の菅野で勝ちにくる。まして、昨年のクライマックスシリーズ(ＣＳ)で虎が 4連勝して以来の対戦だ。本気の勝負を前に気合を前面に出した。
昨季の開幕カードで福留と激突して大けがを負った東京ドーム。 7月11日の復活のヒーローインタビューも同じ場所だった。個人的にも思い出の深い舞台で、もともと先頭に立って｢打倒巨人｣を口にしてきた。その気持ちは結果にも表れる。昨季は巨人戦で打率 0.353。ＣＳでも本塁打を放った。
7回一死 1、 2塁の好機でマウロ・ゴメス内野手は 2ゴロ併殺打。 4番が大ブレーキとなった＝神宮球場
勝てば大統領、負ければ戦犯。これが虎の助っ人の宿命である。頼みの綱の 4番マウロ・ゴメス内野手、５番マット・マートン外野手が外野にすら打球を飛ばせぬとは…。
｢長いシーズン、毎日打てるわけじゃない。きょうはこういう日になっただけだ。明日から切り替えてやっていきたい｣
ゴメスが悔しさを押し殺した。 1回一死 1、 3塁の絶好機では二飛。西岡の適時打でビハインドを 3点に縮めた 7回一死 1、 2塁では秋吉の前に最悪の 2ゴロ併殺に倒れた。 3打数無安打 1四球。 4打席すべて得点圏という、おいしいシチュエーションだったが…。
主砲の力みが乗り移ったかのように、後ろに座るマートンも 4打数無安打。Ｍ砲は｢いい仕事をされた｣と天を仰いだ。
５番マット・マートン外野手も４打数無安打に終わった＝神宮球場
和田監督は｢ゴメス、マートンが、きょうはブレーキになった｣と指摘した上で、｢しっかりと切り替えて、明日からいってほしい｣と、 3日からの巨人 3連戦での巻き返しを期待した。
ゴメス自身、来日 1年目の昨季、東京ドームでは打率 0.341、 4本塁打、12打点と好相性を誇った。｢相手がどこだろうが全力でプレーすることには変わらない。明日、明日｣と気合を入れると、虎将も｢うちの打線はゴメス、マートンの前に走者を置くところまではできている。あとは( 4、 5番に安打が)出るか出ないか。明日以降打ってくれると思う｣と話した。
鳥谷、上本、西岡の上位打線は好調を持続している。走者をためて、ためて、ドカン！ 今季初の伝統の一戦にとっておいた、と思わせてほしい。
無死 2塁、山田哲人内野手に左越え本塁打を許した先発岩崎優投手＝神宮球場
先発岩崎優投手が 5回途中 7安打 4失点で降板した。 4回までは 0を並べ、 5回表に西岡の適時打で 1点の援護をもらった直後だった。
連打で同点を許すと、無死 2塁で 3番山田に勝ち越し 2ランを浴びた。その後も安打を許し、走者を置いた状態で降板。｢ 5回が全てです。先制点を取ってもらった直後に逆転を許してしまい、チームに申し訳ないです｣とうなだれた。
島本浩也投手が 6回からの 2イニングで好投。貴重な中継ぎ左腕がデビューした＝神宮球場
島本浩也投手がプロデビュー戦を 2回無失点で飾った。
4点ビハインドの 6回に登板。 1番から始まる好打線を相手に、 1安打 1四球で失点を許さなかった。 7回には先頭の 4番雄平からプロ初三振もゲット。プロ 5年目にして育成から支配下登録を勝ち取った左腕は｢やっとスタートラインに立てた。( 3日からの巨人戦でも)投げるところでしっかり自分のピッチングをしたい｣と意気込んだ。
7回裏ヤクルト一死 1塁、田中浩康内野手を右飛に仕留めた島本浩也投手＝神宮球場
鮮烈なデビューを果たした。育成からはい上がった島本がプロ初登板で 2回を無失点。圧巻は 7回先頭だった。 2試合連続猛打賞と大暴れしていた左の 4番・雄平をスライダーで空振り三振に仕留め、“左キラー”に名乗りを上げた。
｢一番いい球がいった。自分の投球を考えて、向かっていけたと思います｣
貴重な左の中継ぎ左腕の誕生だ。 3日からは巨人 3連戦。昨季のリーグ王者の打線には阿部、亀井、高橋由ら左の強打者が並ぶ。開幕から左腕の榎田がピリッとしないだけに、島本の存在が心強い。メジャーでも活躍した松井にめっぽう強かった遠山や｢ＪＦＫ｣一角でクロスファイアを武器に抑えたウィリアムスのような活躍が期待される。
まさに待望、開幕 6戦目でのデビューだった。 4点ビハインドの六回からマウンドに上がり、左の川端を中飛に打ち取るなど２回無失点。最速 144キロの直球とスライダーを武器に燕打線を封じた。
｢やっとスタートラインに立てました。最初のイニングは緊張したけど、次のイニングは緊張せずに腕を振れたと思います｣
島本浩也投手は燕の 4番雄平を空振り三振に斬った＝神宮球場
昨年11月に支配下登録され、 1軍に抜擢(ばってき)された春季キャンプから好投。臨時コーチを務めた江夏豊氏も｢恵まれた体ではないのに、いい球を投げているな｣と熱視線を送った。日本記録であるシーズン 401奪三振の伝説左腕からは指導を終えた際に“ＭＶＰ”に指名され、特注のグラブをプレゼントされたほどだ。
その自信を持ってマウンドに上がり、オープン戦 9試合で防御率0.00の好成績。プロ初登板でも快投した左腕を、和田監督は｢投げっぷり、向かっていく姿勢が出ている。オープン戦のときから生きた球を投げている｣とたたえた。
勢いに乗る高卒 5年目は｢投げるところでしっかり投げたい｣と伝統の一戦に向けても準備は万全。頼もしい左腕が、初のＧ戦で全国区に名乗り出る。
3日の先発が予想されるランディ・メッセンジャー投手＝神宮球場
3日の巨人戦に先発するランディ・メッセンジャー投手は 2日、波に乗りきれていない巨人を警戒した。｢(東京)ドームでのジャイアンツは手ごわいので、調子とかは関係ないよ｣。前回 3月27日の開幕・中日戦は 6回 3失点で勝敗つかず。登板 2日前のブルペンでは制球を意識して調整した。｢ピッチャーは制球が命だからね。だからこだわりたい｣。昨季巨人戦 8試合で 4勝( 1敗)を挙げた“Ｇキラー”が敵地で今季初勝利を狙う。
島本が鮮烈なデビューを果たすなど、試合内容には言う事が無いのかも知れない。ガッツ！打是！タイガース！全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣ゲットだ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 4月)
4月 2日現在対戦表
4月 2日現在順位表
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西岡が今季初の猛打賞、状態上げてきた！岩崎、援護直後に 4失点…島本 2回無失点でデビュー戦飾る
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