12日阪神甲子園球場で阪神－広島 2回戦が行われ、 6連敗中の阪神がオーダーをガラッと変えた。今季、指揮官は「 1番・鳥谷｣にこだわってきたが、ここまでリーグワーストのチーム打率 0.223で打線がつながっておらず、 1、 3番の入れ替えに踏み切った。 3番に鳥谷敬内野手(33)を起用する新オーダーがハマり、阪神は 8回、鳥谷が 2番手中崎から 1号逆転 2ラン。連敗を｢６｣で止めた。広島は継投失敗で連勝が｢３｣で止まり、単独最下位。和田豊監督(52)は負けていれば単独最下位に転落する危機を、土壇場でしのいだ。オフに海外ＦＡ権を行使したが、生涯虎を選んだ。 4代目の掛布雅之ＧＭ付育成＆打撃コーディネーター(59)からは、 5代目に“指名”されている。
1番に起用された西岡剛内野手(30)が藤浪に続いた。藤浪が先制犠飛を放った直後の 2回二死 2塁。カウント 1－ 1からカーブを捉えた。打球は 3塁ベースに直撃し、左翼前を転々と転がった。今季、甲子園で初めてできた、ベンチ裏に続く勝者の行列。その中で誰よりも胸をなで下ろしていたのが西岡だ。運も味方する 1番・西岡が流れを変えるかもしれない。
藤浪晋太郎投手(21)が自らの手で先制点を生み出した。 2回一死 1、 3塁で回ってきた第 1打席。カウント 1－ 2から外角低めへの変化球を左翼へ運び、先制犠飛となった。藤浪はこの日、21歳の誕生日を迎えた。スタンドからの誕生日ソングを聞きながら打席に立った。
38歳のベテランの安心感が、甲子園初白星をたぐり寄せた。藤井彰人捕手が｢ 8番・捕手｣で今季初スタメン。和田監督から連敗ストップを託され、虎投を巧みにリードした。藤浪と組むのは、先発マスクでは昨年 4月 8日のＤｅＮＡ戦以来。 1回から、リードは“らしさ”全開だった。
松田遼馬投手(21)が今季 3勝目を手にした。 2－ 3と 1点を追いかける 8回に登板。この日、初めての 3者凡退に抑え、試合の流れを変え、白星を手にした。呉昇桓(オ・スンファン)投手(32)が 9回を締めて勝利の瞬間を見届けると、声を弾ませた。
呉昇桓が今季甲子園初登場。 9日ぶりの登板でしっかり｢０｣に抑え、 4セーブ目をマークした。記事をまとめてみました。
![2015.04.12 試合結果]()
＜阪神 4－ 3広島＞ 2回戦◇12日◇阪神甲子園球場
6連敗中の阪神がオーダーをガラッと変えた。前日11日までの13試合全てでスタメンマスクをかぶっていた梅野が外れ、ベテラン捕手藤井が今季初の先発出場した。鳥谷と西岡が入れ替わり、｢ 1番・ 3塁｣で西岡、｢ 3番・遊撃｣で鳥谷。大和が 7日ＤｅＮＡ戦(甲子園)以来のスタメン出場した。広島と並んで最下位のチームは球団ワーストタイとなる甲子園開幕 4連敗中。今季、指揮官は「 1番・鳥谷｣にこだわってきたが、ここまでリーグワーストのチーム打率 0.223で打線がつながっておらず、 1、 3番の入れ替えに踏み切った。
![打順を変えてきた阪神]()
12日の広島戦で打順を変えてきた阪神＝阪神甲子園球場
阪神は 2回、広島先発のジョンソンを攻め、藤浪の犠飛と西岡の適時打で 2点を先制。先発の藤浪は序盤無失点の立ち上がり。
広島は 5回、石原と菊池の適時打で同点。 6回は一死 2塁で田中のセーフティーバントが西岡の 1塁悪送球を誘い、 1点勝ち越した。
阪神は 8回、鳥谷が 2番手中崎から 1号逆転 2ラン。連敗を｢６｣で止めた。広島は継投失敗で連勝が｢３｣で止まり、単独最下位。
![逆転右越え本塁打を放った鳥谷敬内野手]()
8回裏阪神無死 1塁、鳥谷敬内野手は逆転右越え 2点本塁打を放った＝阪神甲子園球場
甲子園にようやく春が来た！！阪神は 3番に鳥谷敬内野手を起用する新オーダーがハマり、鳥谷が起死回生の 1号逆転 2ランを放ち、｢６連敗｣で止めた。今季初めて 3番に座ったキャプテンの一打で、聖地初勝利＆最下位脱出。まだ借金｢２｣だが、つらく長いトンネルを抜けて、ここから再スタートだ！！
1点を追う 8回無死 1塁。鳥谷が右翼ポール際にライナーでオーバーフェンスさせた。今季 1号 2ラン＆今季初打点を挙げ、逆転に成功。今季の甲子園 5戦目でようやく白星を挙げた。和田豊監督は｢キャプテンの 1発で、何とか勝てました。甲子園でなかなか勝てないなかで、点も思うように取れない。( 1番鳥谷からの打線で)どこまで我慢するかだった｣と振り返った。負けていれば単独最下位に転落する危機を、土壇場でしのいだ。
![逆転右越え本塁打を放ち生還した鳥谷敬内野手]()
8回裏阪神無死 1塁、鳥谷敬内野手は逆転右越え 2点本塁打を放ち声を出しながら生還した＝阪神甲子園球場
悪夢を吹き飛ばすのにふさわしい、景気のいい打球音が甲高く響いた。 1点を追う 8回、｢ 3番・遊撃｣で先発出場した鳥谷敬内野手が 1号 2ランを放ち、逆転勝ち。頼れる主将の今季初打点でチームは連敗を｢６｣で止め、本拠地・甲子園で今季初勝利を挙げた。
鳥谷が一振りで試合を決めた。 1点を追う 8回、無死 1塁で打席に立つと、広島の 2番手・中崎の 3球目、低めの直球をフルスイングした。打球は右翼ポール際に飛び込む逆転 2ラン。試合をひっくり返した。黄色に染まった右翼席に白球が吸い込まれると、鳥谷がほえた。重苦しい空気を吹き飛ばす起死回生の 1号逆転 2ラン。ベンチに凱旋した主将にナインが次々と抱きついた。
今季初めて用意された甲子園のお立ち台で顔をほころばせた。お立ち台に上がった鳥谷は｢思い切って引っ張ってやろうと思っていた。それが最高の当たりになりました｣と、一発を振り返った。今季初勝利に沸く甲子園の歓声に包まれながら、｢ホッとしたのが一番です。甲子園で勝っていなかったので、そういう意味でも本当に勝てて良かったです。次の試合につながる｣と安堵した様子だった。
![逆転の２ランホームランを放った鳥谷敬内野手]()
8回、逆転の 2ランホームランを放った鳥谷敬内野手＝甲子園球場
7試合ぶりに先制しながら追いつかれ、ミスで勝ち越される最悪の流れ。負ければ 7連敗、球団史上初となる甲子園開幕 5連敗…。｢球団創設８０周年｣に“汚点”を残す窮地、ひと振りですべてを救った。
ボール 2から狙っていた。｢ボール球は投げられないし、ストライクを思い切って引っ張ろうと思った｣。中崎の 148キロを振り抜くと、最高の結果が待っていた。
｢打った感じ、いったと思った。貢献するために打点は大切だと思うので。勝利を決める打点を、と思っていました｣
自身もっとも遅い14試合目での初打点。 1番のため好機での打席も少なかったが、この日は“古巣”の 3番。｢ 1番・鳥谷｣にこだわってきた和田監督の決断を見事、｢吉｣に変えてみせた。
歴史の扉も開けた。通算1559試合出場は、初代ミスタータイガースの藤村富美男氏を抜き、球団単独 8位だ。
｢たくさん出ればいいってものじゃないけど、 1つ 1つの積み重ねなので。 1試合でも多く続けたいです｣
![鳥谷内野手に飛びつく西岡内野手と新井内野手]()
殊勲の鳥谷敬内野手に飛びつく西岡剛内野手(右)と新井良太内野手(左)。喜びが爆発した＝阪神甲子園球場
オフに海外ＦＡ権を行使したが、生涯虎を選んだ。 4代目の掛布雅之ＧＭ付育成＆打撃コーディネーターからは、 5代目に“指名”されている。まずは出場数で初代を抜いた形だが、チームを引っ張る責任感は、本人の中にもより強く芽ばえている。
コーチ陣からは｢気がついたことを言ってやって欲しい｣と他ポジションの若手の面倒まで託された。プレーだけでなく態度や取り組み方も…。コーチよりも、リーダーの言葉の方が響く。首脳陣の考えに応じた主将は、自分をも変えた。
周囲は｢チームの雰囲気はいい。鳥谷が明るいから｣と口を揃える。クールな印象を変え、大声で練習を盛り上げる。この日、ほえた姿も“ニュー鳥谷”の象徴だった。
｢また甲子園を離れるし、なんとか 1つ勝ちたかった。次のナゴヤドーム(14日からの中日戦)にもつながると思う。連敗が続いた分、どんどん勝ちたいです｣
今季最多 4万6057人に誓った。｢最悪｣の試合を｢最高｣に変え、次の戦いへ。苦しいときこそ頼れる。それが大黒柱だ。
![今季初の１番で適時打を放った西岡剛内野手]()
今季初の 1番で 2回に適時打を放った西岡剛内野手＝阪神甲子園球場
1番に起用された西岡剛内野手が藤浪に続いた。藤浪が先制犠飛を放った直後の 2回二死 2塁。カウント 1－ 1からカーブを捉えた。打球は 3塁ベースに直撃し、左翼前を転々と転がった。 2塁走者の藤井がかえり、 2点目が入った。西岡は｢勝ってから喜びます｣と気を引き締めた。 2日ヤクルト戦(神宮)以来の打点をマークした。
![左線適時打を放った西岡剛内野手]()
2回裏阪神二死 2塁、西岡剛内野手は左線適時打を放った＝阪神甲子園球場
今季、甲子園で初めてできた、ベンチ裏に続く勝者の行列。その中で誰よりも胸をなで下ろしていたのが西岡だ。
｢救われました。トリさんのひと振りでチーム全員が助かりました｣
負けていればトップ級の戦犯だった。同点の 6回一死 2塁。広島・田中のセーフティーバントを 1塁へ悪送球。勝ち越しとなる 2塁走者の一気生還を許してしまう。今季から 3塁に転向した背番号｢７｣が、守りで初めて直面した“地獄”。それを鳥谷の一発が救った。
打順も 3番から 1番へ“復帰”した。今季初だが、日本シリーズまで進出した昨年の定位置。 1回の先頭打者 2塁打に続き、 2回には 3塁ベースに当たるラッキーなタイムリーも飛び出した。やっぱり相性は悪くない。
｢火付け役になれれば…｣
運も味方する 1番・西岡が流れを変えるかもしれない。
![左犠飛を放った藤浪晋太郎投手]()
2回裏一死 1、 3塁、藤浪晋太郎投手は左犠飛を放った＝阪神甲子園球場
藤浪晋太郎投手が自らの手で先制点を生み出した。 2回一死 1、 3塁で回ってきた第 1打席。カウント 1－ 2から外角低めへの変化球を左翼へ運び、先制犠飛となった。
藤浪はこの日、21歳の誕生日を迎えた。スタンドからの誕生日ソングを聞きながら打席に立った。
バースデー登板となった藤浪は 7回 9安打 3失点(自責点 2)で降板した。
2－ 2で迎えた 6回。一死 2塁から広島田中がセーフティーバントを仕掛けた。 3塁手西岡の送球がそれ、 2塁走者の堂林が本塁にかえったため勝ち越しを許した。
藤浪自身の先制犠飛などで 2点の援護があったが、守りきることができなかった。
![広島・菊池に適時打を放たれた藤浪晋太郎投手]()
5回、広島・菊池涼介内野手に適時打を放たれた藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
先発した藤浪は 7回 9安打 3失点(自責 2)で降板。藤浪はこの日、誕生日だったが、リードを許してマウンドを降りたため、勝ち投手権利は得られなかった。
粘り切れなかった。21歳の誕生日にマウンドに上がった藤浪は 1回からエンジン全開。 153キロを計測した直球でグイグイ押した。 2回には一死 1、 3塁から左犠飛を放ち自ら先制点を挙げるなどバットでも活躍を見せた。
しかし 5回に 2点を失って同点とされると、 6回には一死 2塁から 3塁・西岡にタイムリーエラーが出てしまい、勝ち越し点を許した。藤浪は７回を投げ切ったが、リードをされた状態で降板。バースデー勝利はつかめなかった。
![存在感を見せつけた藤井彰人捕手]()
元気いっぱい、38歳！！ 4回には盗塁を刺すなど存在感を見せつけた藤井彰人捕手＝阪神甲子園球場
さすが男前！！38歳のベテランの安心感が、甲子園初白星をたぐり寄せた。藤井彰人捕手が｢ 8番・捕手｣で今季初スタメン。和田監督から連敗ストップを託され、虎投を巧みにリードした。
｢先発といわれて、連敗中だったし、監督も言われていたように、自分自身も『勝つ！』と思っていた。絶対に点を取られないようリードしようと思ってました｣
藤浪と組むのは、先発マスクでは昨年 4月 8日のＤｅＮＡ戦以来。久々すぎて｢緩い球でも速く感じたよ｣と笑ったが、 1回から、リードは“らしさ”全開だった。
![流れを変えた松田遼馬投手がはや３勝目だ]()
3人斬りでピシャリ！！流れを変えた松田遼馬投手がはや 3勝目だ＝阪神甲子園球場
松田遼馬投手が今季 3勝目を手にした。 2－ 3と 1点を追いかける 8回に登板。この日、初めての 3者凡退に抑え、試合の流れを変えた。その裏に鳥谷の 2ランで逆転し、白星を手にした。
｢先発に勝ちがつくのが一番。でもチームが勝てたという意味で気持ちいいですね。連敗している中で勝てたのがうれしいですね｣と笑顔で振り返った。
![打者３人で仕留め、３勝目を挙げた松田遼馬投手]()
2番手で 8回を打者 3人で仕留め、 3勝目を挙げた松田遼馬投手＝阪神甲子園球場
チームの連敗地獄を救った｢投｣のヒーローは若きセットアッパーだ。 1点ビハインドの 8回、マウンドに上がった松田が 3人をピシャリと抑え、直後の鳥谷の逆転弾を呼び込んだ。
｢連敗している中でチームが勝ててうれしい。 1点差だったので、次の回に逆転できる状況を意識した。 3人で抑えられてよかった｣
呉昇桓(オ・スンファン)が 9回を締めて勝利の瞬間を見届けると、声を弾ませた。
![丸を投ゴロに仕留める松田遼馬投手]()
丸を投ゴロに仕留める松田遼馬投手＝阪神甲子園球場
圧巻の12球だった。丸を 145キロで投ゴロ。堂林はスライダーで見逃し三振。そして天谷を 152キロ、渾身の速球で空振り三振に仕留めると、逆転を信じて見守る虎党から大きな拍手を受けた。
それから 5分－。鳥谷の逆転 2ランが飛び出した。松田に 3勝目が転がり込んできた。チームは 6勝だから、勝ち星の半分をゲットした形。ハーラートップタイに躍り出たが｢先発に勝ち星がつく方がいいです｣と、はにかんだ。
和田監督は｢開幕 3連戦で(松田は) 2つ勝って、そういうものを持ち合わせている選手だと思う。 8回に松田が『よし、いくぞ』という抑え方をしたから、逆転につながった。これからも 7、 8回に頑張ってもらう｣と防御率0.00の 4年目右腕をたたえた。
![堂林を見逃し三振に仕留めた松田遼馬投手]()
堂林をスライダーで見逃し三振に仕留めた松田遼馬投手＝阪神甲子園球場
リリーフ陣は万全とはほど遠い。故障明けの福原は、まだ昨年までのような姿には戻っていない。安藤は右肩の張りのため２軍で調整中。松田にはフル回転での活躍が期待される。
課題の制球力を高めるため、練習中は外野フェンスのラバーに向かってボールを当てる練習を黙々と繰り返す。山口投手コーチは｢リリースポイントを安定させるため。彼にはクリアしなければいけないことがたくさんある｣と説明。もちろん本人もわかっている。
｢まだ、ボールは高かった。もう少し低めに投げられるようにしたい｣
目指すはもっと高み。優勝するチームには必ず不動のセットアッパーがいる。発展途上の21歳が虎を頂点へ引き上げる。
![勝利を喜ぶ呉昇桓投手]()
勝利を喜ぶ呉昇桓投手＝阪神甲子園球場
やっと出番が巡ってきた。 1点リードの 9回。呉昇桓が今季甲子園初登場。 9日ぶりの登板でしっかり｢０｣に抑え、 4セーブ目をマークした。
｢登板間隔は全く問題にならない。長いシーズン、連投することもあれば、休むこともある。その繰り返しだ｣
チームの連敗が続けば、守護神はヒマになる。野球の常識だから、百戦錬磨の呉昇桓に心の乱れは微塵もない。
無死からボテボテの内野安打で走者を許しても危なげなかった。一死 2塁から後続を外野フライ 2つ。ＭＡＸ 151キロで押し切った。
｢走者を出してから集中力を高めたんだ。なぜなら、 8回の逆転で誰もがチームの連敗が止まると確信した。そこで同点になると一気にムードが悪くなる｣
自分に求められている仕事は熟知している。出番に飢えた守護神はフル回転を待ち望んでいた。
やっと連敗が止まった…。全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣ゲットだ！
5月23日(横浜)， 7月11日(東京Ｄ)， 8月15日(神宮)は、それぞれ球場に行ってヤジ将軍で応援してきます！現在 8月15日(神宮)以外は全て指定席確保済みです！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
![2015年 公式戦 日程と結果(4月)]()
2015年 公式戦 日程と結果( 4月)
![2015年 公式戦 日程と結果(5月)]()
2015年 公式戦 日程と結果( 5月)
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4月11日現在順位表
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1番に起用された西岡剛内野手(30)が藤浪に続いた。藤浪が先制犠飛を放った直後の 2回二死 2塁。カウント 1－ 1からカーブを捉えた。打球は 3塁ベースに直撃し、左翼前を転々と転がった。今季、甲子園で初めてできた、ベンチ裏に続く勝者の行列。その中で誰よりも胸をなで下ろしていたのが西岡だ。運も味方する 1番・西岡が流れを変えるかもしれない。
藤浪晋太郎投手(21)が自らの手で先制点を生み出した。 2回一死 1、 3塁で回ってきた第 1打席。カウント 1－ 2から外角低めへの変化球を左翼へ運び、先制犠飛となった。藤浪はこの日、21歳の誕生日を迎えた。スタンドからの誕生日ソングを聞きながら打席に立った。
38歳のベテランの安心感が、甲子園初白星をたぐり寄せた。藤井彰人捕手が｢ 8番・捕手｣で今季初スタメン。和田監督から連敗ストップを託され、虎投を巧みにリードした。藤浪と組むのは、先発マスクでは昨年 4月 8日のＤｅＮＡ戦以来。 1回から、リードは“らしさ”全開だった。
松田遼馬投手(21)が今季 3勝目を手にした。 2－ 3と 1点を追いかける 8回に登板。この日、初めての 3者凡退に抑え、試合の流れを変え、白星を手にした。呉昇桓(オ・スンファン)投手(32)が 9回を締めて勝利の瞬間を見届けると、声を弾ませた。
呉昇桓が今季甲子園初登場。 9日ぶりの登板でしっかり｢０｣に抑え、 4セーブ目をマークした。記事をまとめてみました。
＜阪神 4－ 3広島＞ 2回戦◇12日◇阪神甲子園球場
6連敗中の阪神がオーダーをガラッと変えた。前日11日までの13試合全てでスタメンマスクをかぶっていた梅野が外れ、ベテラン捕手藤井が今季初の先発出場した。鳥谷と西岡が入れ替わり、｢ 1番・ 3塁｣で西岡、｢ 3番・遊撃｣で鳥谷。大和が 7日ＤｅＮＡ戦(甲子園)以来のスタメン出場した。広島と並んで最下位のチームは球団ワーストタイとなる甲子園開幕 4連敗中。今季、指揮官は「 1番・鳥谷｣にこだわってきたが、ここまでリーグワーストのチーム打率 0.223で打線がつながっておらず、 1、 3番の入れ替えに踏み切った。
12日の広島戦で打順を変えてきた阪神＝阪神甲子園球場
阪神は 2回、広島先発のジョンソンを攻め、藤浪の犠飛と西岡の適時打で 2点を先制。先発の藤浪は序盤無失点の立ち上がり。
広島は 5回、石原と菊池の適時打で同点。 6回は一死 2塁で田中のセーフティーバントが西岡の 1塁悪送球を誘い、 1点勝ち越した。
阪神は 8回、鳥谷が 2番手中崎から 1号逆転 2ラン。連敗を｢６｣で止めた。広島は継投失敗で連勝が｢３｣で止まり、単独最下位。
8回裏阪神無死 1塁、鳥谷敬内野手は逆転右越え 2点本塁打を放った＝阪神甲子園球場
甲子園にようやく春が来た！！阪神は 3番に鳥谷敬内野手を起用する新オーダーがハマり、鳥谷が起死回生の 1号逆転 2ランを放ち、｢６連敗｣で止めた。今季初めて 3番に座ったキャプテンの一打で、聖地初勝利＆最下位脱出。まだ借金｢２｣だが、つらく長いトンネルを抜けて、ここから再スタートだ！！
1点を追う 8回無死 1塁。鳥谷が右翼ポール際にライナーでオーバーフェンスさせた。今季 1号 2ラン＆今季初打点を挙げ、逆転に成功。今季の甲子園 5戦目でようやく白星を挙げた。和田豊監督は｢キャプテンの 1発で、何とか勝てました。甲子園でなかなか勝てないなかで、点も思うように取れない。( 1番鳥谷からの打線で)どこまで我慢するかだった｣と振り返った。負けていれば単独最下位に転落する危機を、土壇場でしのいだ。
8回裏阪神無死 1塁、鳥谷敬内野手は逆転右越え 2点本塁打を放ち声を出しながら生還した＝阪神甲子園球場
悪夢を吹き飛ばすのにふさわしい、景気のいい打球音が甲高く響いた。 1点を追う 8回、｢ 3番・遊撃｣で先発出場した鳥谷敬内野手が 1号 2ランを放ち、逆転勝ち。頼れる主将の今季初打点でチームは連敗を｢６｣で止め、本拠地・甲子園で今季初勝利を挙げた。
鳥谷が一振りで試合を決めた。 1点を追う 8回、無死 1塁で打席に立つと、広島の 2番手・中崎の 3球目、低めの直球をフルスイングした。打球は右翼ポール際に飛び込む逆転 2ラン。試合をひっくり返した。黄色に染まった右翼席に白球が吸い込まれると、鳥谷がほえた。重苦しい空気を吹き飛ばす起死回生の 1号逆転 2ラン。ベンチに凱旋した主将にナインが次々と抱きついた。
今季初めて用意された甲子園のお立ち台で顔をほころばせた。お立ち台に上がった鳥谷は｢思い切って引っ張ってやろうと思っていた。それが最高の当たりになりました｣と、一発を振り返った。今季初勝利に沸く甲子園の歓声に包まれながら、｢ホッとしたのが一番です。甲子園で勝っていなかったので、そういう意味でも本当に勝てて良かったです。次の試合につながる｣と安堵した様子だった。
8回、逆転の 2ランホームランを放った鳥谷敬内野手＝甲子園球場
7試合ぶりに先制しながら追いつかれ、ミスで勝ち越される最悪の流れ。負ければ 7連敗、球団史上初となる甲子園開幕 5連敗…。｢球団創設８０周年｣に“汚点”を残す窮地、ひと振りですべてを救った。
ボール 2から狙っていた。｢ボール球は投げられないし、ストライクを思い切って引っ張ろうと思った｣。中崎の 148キロを振り抜くと、最高の結果が待っていた。
｢打った感じ、いったと思った。貢献するために打点は大切だと思うので。勝利を決める打点を、と思っていました｣
自身もっとも遅い14試合目での初打点。 1番のため好機での打席も少なかったが、この日は“古巣”の 3番。｢ 1番・鳥谷｣にこだわってきた和田監督の決断を見事、｢吉｣に変えてみせた。
歴史の扉も開けた。通算1559試合出場は、初代ミスタータイガースの藤村富美男氏を抜き、球団単独 8位だ。
｢たくさん出ればいいってものじゃないけど、 1つ 1つの積み重ねなので。 1試合でも多く続けたいです｣
殊勲の鳥谷敬内野手に飛びつく西岡剛内野手(右)と新井良太内野手(左)。喜びが爆発した＝阪神甲子園球場
オフに海外ＦＡ権を行使したが、生涯虎を選んだ。 4代目の掛布雅之ＧＭ付育成＆打撃コーディネーターからは、 5代目に“指名”されている。まずは出場数で初代を抜いた形だが、チームを引っ張る責任感は、本人の中にもより強く芽ばえている。
コーチ陣からは｢気がついたことを言ってやって欲しい｣と他ポジションの若手の面倒まで託された。プレーだけでなく態度や取り組み方も…。コーチよりも、リーダーの言葉の方が響く。首脳陣の考えに応じた主将は、自分をも変えた。
周囲は｢チームの雰囲気はいい。鳥谷が明るいから｣と口を揃える。クールな印象を変え、大声で練習を盛り上げる。この日、ほえた姿も“ニュー鳥谷”の象徴だった。
｢また甲子園を離れるし、なんとか 1つ勝ちたかった。次のナゴヤドーム(14日からの中日戦)にもつながると思う。連敗が続いた分、どんどん勝ちたいです｣
今季最多 4万6057人に誓った。｢最悪｣の試合を｢最高｣に変え、次の戦いへ。苦しいときこそ頼れる。それが大黒柱だ。
今季初の 1番で 2回に適時打を放った西岡剛内野手＝阪神甲子園球場
1番に起用された西岡剛内野手が藤浪に続いた。藤浪が先制犠飛を放った直後の 2回二死 2塁。カウント 1－ 1からカーブを捉えた。打球は 3塁ベースに直撃し、左翼前を転々と転がった。 2塁走者の藤井がかえり、 2点目が入った。西岡は｢勝ってから喜びます｣と気を引き締めた。 2日ヤクルト戦(神宮)以来の打点をマークした。
2回裏阪神二死 2塁、西岡剛内野手は左線適時打を放った＝阪神甲子園球場
今季、甲子園で初めてできた、ベンチ裏に続く勝者の行列。その中で誰よりも胸をなで下ろしていたのが西岡だ。
｢救われました。トリさんのひと振りでチーム全員が助かりました｣
負けていればトップ級の戦犯だった。同点の 6回一死 2塁。広島・田中のセーフティーバントを 1塁へ悪送球。勝ち越しとなる 2塁走者の一気生還を許してしまう。今季から 3塁に転向した背番号｢７｣が、守りで初めて直面した“地獄”。それを鳥谷の一発が救った。
打順も 3番から 1番へ“復帰”した。今季初だが、日本シリーズまで進出した昨年の定位置。 1回の先頭打者 2塁打に続き、 2回には 3塁ベースに当たるラッキーなタイムリーも飛び出した。やっぱり相性は悪くない。
｢火付け役になれれば…｣
運も味方する 1番・西岡が流れを変えるかもしれない。
2回裏一死 1、 3塁、藤浪晋太郎投手は左犠飛を放った＝阪神甲子園球場
藤浪晋太郎投手が自らの手で先制点を生み出した。 2回一死 1、 3塁で回ってきた第 1打席。カウント 1－ 2から外角低めへの変化球を左翼へ運び、先制犠飛となった。
藤浪はこの日、21歳の誕生日を迎えた。スタンドからの誕生日ソングを聞きながら打席に立った。
バースデー登板となった藤浪は 7回 9安打 3失点(自責点 2)で降板した。
2－ 2で迎えた 6回。一死 2塁から広島田中がセーフティーバントを仕掛けた。 3塁手西岡の送球がそれ、 2塁走者の堂林が本塁にかえったため勝ち越しを許した。
藤浪自身の先制犠飛などで 2点の援護があったが、守りきることができなかった。
5回、広島・菊池涼介内野手に適時打を放たれた藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
先発した藤浪は 7回 9安打 3失点(自責 2)で降板。藤浪はこの日、誕生日だったが、リードを許してマウンドを降りたため、勝ち投手権利は得られなかった。
粘り切れなかった。21歳の誕生日にマウンドに上がった藤浪は 1回からエンジン全開。 153キロを計測した直球でグイグイ押した。 2回には一死 1、 3塁から左犠飛を放ち自ら先制点を挙げるなどバットでも活躍を見せた。
しかし 5回に 2点を失って同点とされると、 6回には一死 2塁から 3塁・西岡にタイムリーエラーが出てしまい、勝ち越し点を許した。藤浪は７回を投げ切ったが、リードをされた状態で降板。バースデー勝利はつかめなかった。
元気いっぱい、38歳！！ 4回には盗塁を刺すなど存在感を見せつけた藤井彰人捕手＝阪神甲子園球場
さすが男前！！38歳のベテランの安心感が、甲子園初白星をたぐり寄せた。藤井彰人捕手が｢ 8番・捕手｣で今季初スタメン。和田監督から連敗ストップを託され、虎投を巧みにリードした。
｢先発といわれて、連敗中だったし、監督も言われていたように、自分自身も『勝つ！』と思っていた。絶対に点を取られないようリードしようと思ってました｣
藤浪と組むのは、先発マスクでは昨年 4月 8日のＤｅＮＡ戦以来。久々すぎて｢緩い球でも速く感じたよ｣と笑ったが、 1回から、リードは“らしさ”全開だった。
3人斬りでピシャリ！！流れを変えた松田遼馬投手がはや 3勝目だ＝阪神甲子園球場
松田遼馬投手が今季 3勝目を手にした。 2－ 3と 1点を追いかける 8回に登板。この日、初めての 3者凡退に抑え、試合の流れを変えた。その裏に鳥谷の 2ランで逆転し、白星を手にした。
｢先発に勝ちがつくのが一番。でもチームが勝てたという意味で気持ちいいですね。連敗している中で勝てたのがうれしいですね｣と笑顔で振り返った。
2番手で 8回を打者 3人で仕留め、 3勝目を挙げた松田遼馬投手＝阪神甲子園球場
チームの連敗地獄を救った｢投｣のヒーローは若きセットアッパーだ。 1点ビハインドの 8回、マウンドに上がった松田が 3人をピシャリと抑え、直後の鳥谷の逆転弾を呼び込んだ。
｢連敗している中でチームが勝ててうれしい。 1点差だったので、次の回に逆転できる状況を意識した。 3人で抑えられてよかった｣
呉昇桓(オ・スンファン)が 9回を締めて勝利の瞬間を見届けると、声を弾ませた。
丸を投ゴロに仕留める松田遼馬投手＝阪神甲子園球場
圧巻の12球だった。丸を 145キロで投ゴロ。堂林はスライダーで見逃し三振。そして天谷を 152キロ、渾身の速球で空振り三振に仕留めると、逆転を信じて見守る虎党から大きな拍手を受けた。
それから 5分－。鳥谷の逆転 2ランが飛び出した。松田に 3勝目が転がり込んできた。チームは 6勝だから、勝ち星の半分をゲットした形。ハーラートップタイに躍り出たが｢先発に勝ち星がつく方がいいです｣と、はにかんだ。
和田監督は｢開幕 3連戦で(松田は) 2つ勝って、そういうものを持ち合わせている選手だと思う。 8回に松田が『よし、いくぞ』という抑え方をしたから、逆転につながった。これからも 7、 8回に頑張ってもらう｣と防御率0.00の 4年目右腕をたたえた。
堂林をスライダーで見逃し三振に仕留めた松田遼馬投手＝阪神甲子園球場
リリーフ陣は万全とはほど遠い。故障明けの福原は、まだ昨年までのような姿には戻っていない。安藤は右肩の張りのため２軍で調整中。松田にはフル回転での活躍が期待される。
課題の制球力を高めるため、練習中は外野フェンスのラバーに向かってボールを当てる練習を黙々と繰り返す。山口投手コーチは｢リリースポイントを安定させるため。彼にはクリアしなければいけないことがたくさんある｣と説明。もちろん本人もわかっている。
｢まだ、ボールは高かった。もう少し低めに投げられるようにしたい｣
目指すはもっと高み。優勝するチームには必ず不動のセットアッパーがいる。発展途上の21歳が虎を頂点へ引き上げる。
勝利を喜ぶ呉昇桓投手＝阪神甲子園球場
やっと出番が巡ってきた。 1点リードの 9回。呉昇桓が今季甲子園初登場。 9日ぶりの登板でしっかり｢０｣に抑え、 4セーブ目をマークした。
｢登板間隔は全く問題にならない。長いシーズン、連投することもあれば、休むこともある。その繰り返しだ｣
チームの連敗が続けば、守護神はヒマになる。野球の常識だから、百戦錬磨の呉昇桓に心の乱れは微塵もない。
無死からボテボテの内野安打で走者を許しても危なげなかった。一死 2塁から後続を外野フライ 2つ。ＭＡＸ 151キロで押し切った。
｢走者を出してから集中力を高めたんだ。なぜなら、 8回の逆転で誰もがチームの連敗が止まると確信した。そこで同点になると一気にムードが悪くなる｣
自分に求められている仕事は熟知している。出番に飢えた守護神はフル回転を待ち望んでいた。
やっと連敗が止まった…。全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣ゲットだ！
5月23日(横浜)， 7月11日(東京Ｄ)， 8月15日(神宮)は、それぞれ球場に行ってヤジ将軍で応援してきます！現在 8月15日(神宮)以外は全て指定席確保済みです！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 4月)
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