9日阪神甲子園球場で阪神－広島 6回戦が行われ、広島は 7回に 4番新井が 2点中前適時打を放ち、 8回にも 1点を追加。連勝を５に伸ばした。阪神は完封負けで｢２連敗｣。阪神がシーズン10試合目以降では2011年 6月 8日以来、1431日ぶりの単独最下位へと転落した。平田勝男ヘッドコーチ(55)が単独最下位の現実を受け止めた。試合後は、ほとんどの選手が立ち止まることなくクラブハウスへと急いだ。その中で平田ヘッドコーチは足を止めると切実な思いを語った。シーズン 3度目の対戦となる広島のクリス・ジョンソン投手(30＝前ツインズ)をまたも攻略できず、今季 3度目の完封負け。公式戦では 3度目の対戦となった左腕ジョンソンに 7回 0封され、計19イニングでわずか 2得点という惨劇だ。和田豊監督(52)は 4年目で初の屈辱に、｢ファンに申し訳ない｣と謝罪した。
8年ぶりに復帰した広島の 4番・新井貴浩内野手(38)が 5回、阪神先発の能見から今季 1号となる 2ランを放った。新井が広島のユニホームで本塁打を放ったのは2007年10月 7日に行われたヤクルト戦(神宮)以来となる。 6回に守備についた新井は、塁上で手を上げ、ファンの声援に応えた。
要所でバットが空を切った西岡剛内野手(30)は 1回先頭で右前打。5試合ぶりの安打を放ったが、その後は 3度の好機で凡退。 2回二死 2塁で投ゴロに倒れると、 4回二死満塁で空振り三振。 1点差で好機の 2打席をいかせず、 9回二死 1、 2塁でも空振り三振に終わった。
鳥谷敬内野手(33)が連続試合出場をプロ野球史上 3人目の1500試合連続出場を達成した。
2004年 9月 9日ヤクルト戦(甲子園)に代打で登場して以降、記録を継続。衣笠祥雄(68＝野球解説者・野球評論家・広島)、金本知憲((47＝野球評論家・阪神)に続くプロ野球史上 3人目の快挙を達成。歴史に名を刻んだ背番号｢１｣。今は内容よりも、チームの勝利へ結果を優先する。
大敗直前、虎党に喜びの瞬間がやっと訪れた。よみがえった声援に包まれ、記念球がベンチへ戻る。まさに、明日への光。 5年目の中谷将大外野手(22)がプロ初安打を刻んだ。大卒新人と同い年の22歳。チームの窮地をチャンスに変え、思い出の一打を飛躍の第一歩にする。
9安打を浴びながら、 6回 3失点と粘ったが…。先発能見篤史投手(35)が警戒していた元同僚の広島新井貴浩に 2ラン本塁打を浴び、 4敗目を喫した。和田監督も｢状態が悪いながら耐えていたけど、やっぱり新井の一発だね｣と振り返った。
松田遼馬投手(21)が危険球退場の宣告を受けた。 8回無死 2塁で、 7番鈴木誠への初球が頭部付近にすっぽ抜けた。ボールはそのままヘルメットを直撃し、松田は硬い表情で帽子を取った。走者を 2者残す形で無念の降板となった。投手陣が16安打を浴び、 0－10の大敗で単独最下位転落。試合後のコーチ会議で、開幕からセットアッパーとして期待されながら結果の出ない松田遼馬と、“育成の星”島本浩也(22)の両投手の 2軍降格を決定した。代わりに榎田大樹(28)と渡辺亮(33)の 2投手が昇格する。炎上した松田、島本の 2軍降格が決まった。遼馬は大量の野球道具を持って、午後 6時ごろに駐車場に姿を見せ、言葉を絞り出した。 2人に代わり、ファームで安定した成績を残す榎田とベテラン・渡辺が昇格予定。とはいえ、シーズンは長い。松田、島本の若き力は必要不可欠。ひと回り成長して１軍に返り咲く日を、虎党も待っている。記事をまとめてみました。
＜阪神 0－10広島＞ 6回戦◇ 9日◇阪神甲子園球場
阪神は 1回二死満塁で 6番マートンが 2ゴロに倒れる。広島は 3回、一死 1、 3塁で 3番丸が中前適時打を放ち 1点を先制。
阪神は 4回、一死満塁の好機をつくるも、 9番能見、 1番西岡が連続三振で無得点。広島は 5回、二死 2塁で 4番新井が復帰後初本塁打で 2点を追加した。
広島は 7回に 4番新井が 2点中前適時打を放ち、 8回にも 1点を追加。連勝を 5に伸ばした。阪神は完封負けで｢２連敗｣。
平田勝男ヘッドコーチが単独最下位の現実を受け止めた。
打線は左腕ジョンソンらの前に 6安打無得点。対照的に投手陣は16安打10失点を喫しての完敗だった。
試合後は、ほとんどの選手が立ち止まることなくクラブハウスへと急いだ。その中で平田ヘッドコーチは足を止めると｢踏ん張りどころ？ その通りやと思う。最下位は現実。出直すには中途半端でいるよりいいんじゃない？｣と切実な思いを語った。
最終打者の西岡剛内野手(左)が三振に倒れたのを見届けた和田豊監督。屈辱の大敗で、単独最下位に転落だ＝阪神甲子園球場
無策同然や！！ 阪神がシーズン10試合目以降では2011年 6月 8日以来、1431日ぶりの単独最下位へと転落した。シーズン 3度目の対戦となる広島のクリス・ジョンソン投手をまたも攻略できず、今季 3度目の完封負け。和田豊監督は 4年目で初の屈辱に、｢ファンに申し訳ない｣と謝罪した。
無策といわれても仕方がない。目を覆いたくなるような惨敗に、ファンが次々と席を立っていく。就任 4年目で初めて味わう屈辱の単独最下位。和田監督が声を震わせながら、謝罪の言葉を口にした。
2度の二死満塁機を生かせない。 1回にマートンは 2ゴロ＝阪神甲子園球場
｢どの時期であっても、一番下というのはファンに申し訳ない｣
試合後の会見。腰に手をやり、腕を組み…と苦悩ぶりを示すかのよう。練習開始前には報道陣に｢俺に近寄りがたいオーラが出てるんか！？ 大丈夫や！｣と気丈に振る舞っていたが、やつれた顔は隠せなかった。
｢それにしても、同じ投手にやられすぎ。きょうでも(ジョンソンとは) 3回目だから…｣
公式戦では 3度目の対戦となった左腕ジョンソンに 7回 0封され、計19イニングでわずか 2得点という惨劇だ。｢塁に出ると多少コントロールが乱れる投手｣と不発に終わった作戦面の一部を明かしたが、説明責任のある関川打撃コーチは｢何もないです｣｢何もないです｣とひたすら繰り返し足を止めることなく、クラブハウスへ消えた。
4回、西岡剛内野手は空振り三振でお尻から倒れた＝阪神甲子園球場
巨人ではポレダと高木勇にチームとして６戦全敗。中日のバルデス、大野らへの特効薬も、いまだ見つかっていない。左投手が相手なら、中堅に右打者を起用する。データを重視し、判で押したような選手起用に感性はみえない。難敵対策として、スコアラー陣があぶりだした資料をもとにミーティングや映像チェックを重ねるが…。他球団を見渡せば打撃投手との距離を縮めたり、投球テンポを不規則にしてもらったり、特打をさせたりしている。翻って、“机上”だけの工夫だけに止まってはいないか。
対照的に広島打線には、前回完封した能見の低めの変化球を見極められて攻略された。｢そこで勢いがつく｣と警戒していた新井にも 2ランを含む４打点と、赤っ恥をかかされた。
｢ここからどう巻き返して、はい上がっていくかをしっかりと考えて、明日から、やっていく｣
1年契約で臨む就任 4年目。まだ残り 109試合あるが、敗戦を糧にできなければ、巻き返しへの希望は見えてこない。
5回、本塁打を放った広島の 4番・新井貴浩内野手＝阪神甲子園球場
8年ぶりに復帰した広島の 4番・新井貴浩内野手が 5回、阪神先発の能見から今季 1号となる 2ランを放った。
1点リードの 5回、 1邪飛と 2ゴロ併殺打と打ち取られていた新井が古巣のエースを前に奮起した。二死 2塁から能見の 4球目、外角低めの直球をフルスイングで打ち返すと、打球は左中間スタンドに飛び込む 2ラン。手応え十分だったのか、新井はすぐにバットを投げ、ホームに生還すると雄叫びを上げた。
新井が広島のユニホームで本塁打を放ったのは2007年10月 7日に行われたヤクルト戦(神宮)以来となる。 6回に守備についた新井は、塁上で手を上げ、ファンの声援に応えた。
9回、三振に倒れた西岡剛内野手。投手は広島・今村＝阪神甲子園球場
要所でバットが空を切った西岡剛内野手は｢打てるようにがんばります｣と、猛省した。 1回先頭で右前打。5試合ぶりの安打を放ったが、その後は 3度の好機で凡退。 2回二死 2塁で投ゴロに倒れると、 4回二死満塁で空振り三振。 1点差で好機の 2打席をいかせず、 9回二死 1、 2塁でも空振り三振に終わった。
3回、広島・新井貴浩内野手の打球を併殺に処理した鳥谷敬内野手＝阪神甲子園球場
鳥谷敬内野手が連続試合出場をプロ野球史上 3人目の1500試合連続出場を達成した。
鳥谷は2004年 9月 9日ヤクルト戦(甲子園)に代打で登場して以降、記録を継続。衣笠祥雄、金本知憲に続くプロ野球史上 3人目の快挙を達成。自らの記念日に花を添えることはできず、 4打数無安打に終わった。
連続試合出場の歴代 2位は元阪神金本知憲氏の1766試合になる。
｢ 1試合でも多く続けられるように、がんばります｣
喜べなかった。 1回一死 2塁では遊ゴロに倒れ、先制のチャンスを逃した 3点を追う 5回無死 1塁では左前に落ちそうな打球をロサリオに好捕され、先発ジョンソンを最後まで攻略できなかった。
｢アウトになったら意味がない｣。歴史に名を刻んだ背番号｢１｣。今は内容よりも、チームの勝利へ結果を優先する。
プロ 5年目で待望の初安打を放った中谷将大外野手。大敗の中、希望の光が差した＝阪神甲子園球場
大敗直前、虎党に喜びの瞬間がやっと訪れた。よみがえった声援に包まれ、記念球がベンチへ戻る。まさに、明日への光。 5年目の中谷将大外野手がプロ初安打を刻んだ。
｢ 1本出て、ほっとしました。力みなく、自然に打席に立つことができました｣
9回二死の代打で、最後の打者にはならなかった。２ストライクから集中していた。今村の真ん中に入った直球を中前へ。鋭いゴロが 2遊間を破った。前日の広島戦で今季初昇格したばかり。同日はスタメンで 2打数無安打も、今季 3打席目、プロ13打席目で待望の瞬間が訪れた。
豪快な打撃で、将来の 4番と注目されたのが2012年の春季キャンプだ。ただ、 1軍経験は同年の短期間のみ。その後は、 2軍でも打率 2割前後に低迷した。｢試合につながる練習をしろ｣。コーチに口酸っぱく言われる毎日を過ごし、今季を迎える前、ついにこだわりを捨てた。
9回、安打を放った中谷将大外野手＝阪神甲子園球場
｢飛距離は気にしません。しっかりコースに逆らわずに打てるように｣
今春キャンプでは、サク越えが減った。寂しいようにも映ったが、それが成長の証。長打を求める、求められるあまり、力強い打球に意識がまわっていた。成績と同時に練習方法も見つめ直した。フリー打撃だけでなく、ティーでもいろいろな場面を想定。その成果が実るようなシュアな一打で｢Ｈ｣ランプを灯した。
｢機会をもらえたら、しっかり打ちたいです。 1打席、 1打席に食らいつきます｣
大卒新人と同い年の22歳。チームの窮地をチャンスに変え、思い出の一打を飛躍の第一歩にする。
5回表広島二死 2塁、新井貴浩内野手に中越え 2点本塁打を浴びた先発能見篤史投手＝阪神甲子園球場
9安打を浴びながら、 6回 3失点と粘ったが…。先発能見篤史投手が警戒していた元同僚の広島新井貴浩に 2ラン本塁打を浴び、 4敗目を喫した。
1点ビハインドの 5回二死 2塁で左中間に 1号 2ランを運ばれ、手痛い追加点を許した。前日 8日には｢走者を置いて回さないようにしたい。 4番なんでね｣と話していた。 6回 9安打 3失点で降板し、 3勝目を逃した。和田監督も｢状態が悪いながら耐えていたけど、やっぱり新井の一発だね｣と振り返った。
8回表広島無死 2塁、松田遼馬投手(左)は鈴木誠也外野手への頭部死球で退場となる＝阪神甲子園球場
松田遼馬投手が危険球退場の宣告を受けた。イニングまたぎとなった 8回無死 2塁で、 7番鈴木誠への初球が頭部付近にすっぽ抜けた。ボールはそのままヘルメットを直撃し、松田は硬い表情で帽子を取った。走者を 2者残す形で無念の降板となった。
鯉打線を抑えられなかった松田遼馬投手。期待された若きセットアッパーの 2軍落ちが決まった＝阪神甲子園球場
阪神は投手陣が16安打を浴び、 0－10の大敗で単独最下位転落。試合後のコーチ会議で、開幕からセットアッパーとして期待されながら結果の出ない松田遼馬と、“育成の星”島本浩也の両投手の 2軍降格を決定した。代わりに榎田大樹と渡辺亮の 2投手が昇格する。
今季の和田虎の象徴として台頭した左右のリリーバーが晴れ舞台から消えた。大敗を喫した試合後。炎上した松田、島本の 2軍降格が決まった。遼馬は大量の野球道具を持って、午後 6時ごろに駐車場に姿を見せ、言葉を絞り出した。
｢ 2軍で頑張ります。(課題は)全部ですね。真っすぐも変化球も全部、甘いところにいっているので…｣
鈴木誠也外野手に満塁弾を浴びた島本浩也投手。育成の星も再調整に＝阪神甲子園球場
悔やんだ出番は 3点ビハインドの 7回一死 1、 3塁。打席には、一発を放っている新井を迎え、 1点もやれない窮地を託された。しかし…。 2盗を許して、ピンチを広げ、中前への 2点タイムリーを食らった。さらに、 8回には無死 2塁のピンチを招き、鈴木誠のヘルメットのつばを直撃する死球で危険球退場。直球が完全に抜け、｢申し訳ないです｣とうなだれるしかなかった。
一方、島本は 9回に登板したが、鈴木に満塁弾を浴びるなど、 1回 4安打 4失点。甲子園では2013年 7月28日のＤｅＮＡ戦以来という、二桁失点＆完封負けの屈辱を完成させてしまった。
｢(疲れは)自分的にはあまり感じなかったんですけど、球が弱くなっていたと思う。投げる体力をつけてこいと(コーチに)言われました｣
8回、広島・鈴木誠也外野手への危険球で退場する松田遼馬投手＝阪神甲子園球場
ともに初の開幕 1軍で飛躍を期待された若虎だった。 4年目の松田は勝利の方程式を一角を担い、開幕戦から 2戦連続で白星を飾るなど、存在感を発揮。ところが、 4月14、15日の中日戦(ナゴヤＤ)で 2夜続けて、サヨナラ負けの投手に。最近は制球が安定しない投球が目立った。
島本も昨年11月に育成枠から支配下登録されると、切れのいい直球とスライダーを武器に猛アピール。開幕 1軍切符をつかみ、左キラーに名乗りを上げた。だが、疲労からか、持ち味を失い、ここ 5試合で10失点。歯止めが効かなかった。
山口投手コーチも｢もう 1回、やり直してほしい｣と奮起を促した。 2人に代わり、ファームで安定した成績を残す榎田とベテラン・渡辺が昇格予定。とはいえ、シーズンは長い。松田、島本の若き力は必要不可欠。ひと回り成長して１軍に返り咲く日を、虎党も待っている。
★危険球での退場、今季セ 5人目
阪神・松田遼馬投手が 9日、広島 6回戦(甲子園)で危険球による退場処分を受けた。 8回無死 2塁で、鈴木誠の頭部付近に当てた。危険球での退場はセ・リーグでは今季 5人目。両リーグでは 6人目。
今回も｢鯉こく料理｣も｢鯉のあらい｣も食べられなかった…。アニヤンに中越えホームランなんて、いったいどうなっているんじゃぁ～！(と、ファンの心の声が聞こえる)全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 5月)
2015年 公式戦 日程と結果( 6月)
5月 9日現在順位表
5月 9日現在対戦表
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