22日横浜スタジアムでＤｅＮＡ－阪神 6回戦が行われ、阪神が大量リードを生かせず、サヨナラ負けを喫した。ＤｅＮＡは 7回二死 3塁から代打井手が同点 2塁打。 9回裏二死 2塁から井手がサヨナラ打を放ち、阪神 6回戦(横浜)に 6－ 5でサヨナラ勝ち。本拠地11連勝を飾った。この日はＤｅＮＡ、日本ハム、広島と 3分間で 3チームがサヨナラ勝ちを飾った。阪神は、連勝は｢２｣で止まり、借金を背負って交流戦に臨むことが決まった。
和田豊監督(52)は｢( 5回は)関根への四球が痛かったな。(筒香に)ツーシームで行ったと思うけど、ベンチで見ていて、あまり動かなかった。沈まなかった｣と振り返った。
和田豊監督は 1点差に追い上げられた 7回一死 2、 3塁では代打を送らず、伊藤隼太外野手(26)で勝負し、無得点。切り札関本を使わずじまいでサヨナラ負けを喫した。前夜(21日)は 8回、俊介、関本、狩野、新井の 4連続代打で逆転勝ちした積極性は見られず、結局切り札関本は余らせたまま。突き放す好機を逃したことで投手陣も我慢が効かず、 7回に高宮和也投手(33)が追いつかれ、 9回は 5番手の福原忍投手(38)が井手にサヨナラ打を献上した。
阪神が 6試合ぶりに 1回に得点した。一死満塁で、 5番福留孝介外野手(38)の 1ゴロの間に先制。続く上本博紀内野手(28)がカウント 1－ 2からの 5球目を右翼線へ適時 2塁打を放った。 1回に得点したのは、14日ヤクルト戦(神宮)以来だった。
鳥谷敬内野手(33)が 2号 2ランを放った。 2－ 0で迎えた 2回一死 2塁。カウント 1－ 1からの 3球目、ＤｅＮＡ山口の 146キロ直球を捉えた。高々と上がった打球は、左翼ポール際へと吸い込まれた。屈辱的な大量リードからの逆転負けの中、唯一の救いは鳥谷の復調ムードだ。一発込みで44試合目にして今季初の猛打賞。切り込み隊長の役目を果たした。波に乗りきれないタテジマ軍団。キャプテンが力強くけん引し続ければ、打開の道は見えてくるはずだ。
福留孝介外野手(38)が 3回一死走者なし。ＤｅＮＡ山口の 135キロフォークを左翼スタンドまで運んだ。 5号ソロで点差を広げた。
西岡剛内野手(30)が右肘の違和感で 5回の守備から途中交代した。この日、｢ 2番・ 3塁｣でスタメン出場。 4回までは姿を見せていたが、 5回になると新井良太内野手(31)が 3塁の守備に就いた。昨年11月に手術を受けた古傷が再発。23日に出場選手登録を抹消されることが決まり、森越祐人内野手(26)が昇格することになった。試合後、和田監督は｢ちょっと肘の違和感。その後の話は聞いていない｣と説明した。代役は 2軍戦で打率 0.273を残している今季加入の森越祐人内野手(26＝前中日)が昇格することになったが、不動の 3塁手の穴は簡単には埋まらない。不振の虎の、せめてもの救いは目立った故障者がいなかったことだが、大事なピースが欠けてしまった。
マリオ・サンティアゴ投手(30)が勝利投手の権利目前で撃沈。ＤｅＮＡ筒香に右中間への 3ランを浴び、 5回途中で降板した。次回登板について、中西投手コーチは｢日曜日の投手(24日、岩貞祐太投手(23))との兼ね合い｣と言葉を濁したが、23日にも登録抹消される可能性がある。
5番手の福原忍投手が痛恨のサヨナラ打を献上。 9回先頭の黒羽根を追い込みながら右前打。犠打などで二死 2塁とされ、井手に右越えに決勝打を浴びた。 8試合ぶりの失点を大事な場面で喫してしまった。記事をまとめてみました。
![2015.05.22 試合結果]()
＜ＤｅＮＡ 6－ 5阪神＞ 6回戦◇22日◇横浜スタジアム
阪神は 1回に上本の適時 2塁打などで 2点を先制。 2回に鳥谷の 2号 2ラン、 3回には福留の 5号ソロでリードを広げた。
ＤｅＮＡは 5回二死 1、 2塁から下園が左前適時打。続く筒香の 3戦連続アーチとなる11号 3ランで 1点差に追い上げた。
ＤｅＮＡは 7回二死 3塁から代打井手が同点 2塁打。 9回裏二死 2塁から井手がサヨナラ打を放ち、本拠地11連勝を飾った。
ミラクルが、止まらない！ ＤｅＮＡは22日、阪神 6回戦(横浜)に 6－ 5でサヨナラ勝ち。 3回までに 0－ 5とされながら、 5回に主砲・筒香嘉智外野手(23)の 3試合連発となる11号 3ランで反撃ののろしを上げ、井手正太郎外野手(31)が 7回に同点 2塁打、 9回にサヨナラ打。 5点差をひっくり返したのは今季最大で、本拠地・ハマスタでの連勝は｢１１｣に伸びた。この日はＤｅＮＡ、日本ハム、広島と 3分間で 3チームがサヨナラ勝ちを飾った。
![険しい表情で戦況を見つめる和田豊監督]()
険しい表情で戦況を見つめる和田豊監督＝横浜スタジアム
阪神が大量リードを生かせず、サヨナラ負けを喫した。
3回までに 2本塁打が飛び出すなど幸先良く 5点を刻む。
暗転したのは 5回だった。先発サンティアゴが 1点を奪われ、さらに二死 1、 2塁で筒香に右翼へ痛恨の 3ランを浴びた。 1点差に迫られ、勝負の流れは一気にＤｅＮＡへと傾いた。
和田豊監督は｢( 5回は)関根への四球が痛かったな。(筒香に)ツーシームで行ったと思うけど、ベンチで見ていて、あまり動かなかった。沈まなかった｣と振り返った。内角に 2球見せて、外角低めへ変化球を落として仕留める配球だったが、わずかに甘くなった分、主砲にとらえられた。連勝は｢２｣で止まり、借金を背負って交流戦に臨むことが決まった。
![伊藤隼太外野手のまま勝負して無得点に終わった]()
前日21日は代打攻勢で試合をひっくり返した和田豊監督(右)だが、 7回、伊藤隼太外野手のまま勝負して無得点に終わった＝横浜スタジアム
5－ 0から負けるかー！？ 阪神は 3回までに 5点を奪ったが、首位ＤｅＮＡに大逆転負け。借金は再び｢４｣となり、26日からの交流戦に勝率 5割以下で突入することが決まった。和田豊監督は 1点差に追い上げられた 7回一死 2、 3塁では代打を送らず、伊藤隼で勝負し、無得点。切り札関本を使わずじまいでサヨナラ負けを喫した。
逆流し始めた勝負の流れを「情」のタクトでせき止めることはできなかった。 5－ 4の 7回一死 2、 3塁。和田監督は｢７番｣で出場していた伊藤隼と“心中”した。
![伊藤隼太外野手]()
7回一死 2、 3塁でそのまま打席に立った伊藤隼太外野手は 1ゴロ＝横浜スタジアム
｢(代打について)いや、あそこは考えなかった。隼太で｣
伊藤隼はそこまで 3打数無安打。 1塁が空いていたため、代打関本を出しても歩かされる可能性はあったが、右腕エレラに対して結果は最悪の 1ゴロ。続いて代打狩野を送り込んだが、 3ゴロ。
前夜(21日)は 8回、俊介、関本、狩野、新井の 4連続代打で逆転勝ちした積極性は見られず、結局切り札関本は余らせたまま。突き放す好機を逃したことで投手陣も我慢が効かず、 7回に高宮が追いつかれ、 9回は福原が井手にサヨナラ打を献上した。
![内野ゴロに倒れた伊藤隼太外野手]()
和田監督は｢ 7回か。あそこで 1点でも 2点でもとると、スッといくところだったけど…｣と悔やんだ。 3回までに 5－ 0とリード。 5点以上リードしながら逆転負けを喫したのは2013年 8月20日のＤｅＮＡ戦( 7点リード、 8－ 9)以来の屈辱。 2点リードの 1回二死 2、 3塁で見逃し三振。 5回二死 1、 2塁で 2ゴロに倒れていた伊藤隼は｢僕が 1本打っていたら、こんなことにはならなかった｣と敗戦の責任を一身に背負った。
伊藤隼について、ある首脳陣が｢ようやくプライドが折れて、グイグイ吸収してきた｣と話すように、成長曲線を描いているが、試合の勝負どころで選手任せの采配という印象は拭えない。
これまでお得意さんにしてきたＤｅＮＡに 1勝 5敗。カードの頭を落として和田政権 4年目で初めて26日から始まる交流戦に借金を抱えて突入することが決まった。首位ＤｅＮＡとは 7ゲームも開いた。痛すぎる 1敗。安穏としていると、とんでもないことになる。
◆データＢＯＸ◆
◎…阪神は 3回表終了時点で 5－ 0とリードしてから 5－ 6ｘで逆転負け。 5点差リードでの逆転負けは2013年 8月20日のＤｅＮＡ戦(横浜)以来で、この時は 3回表終了時 7－ 0から 8－ 9ｘで逆転負けを喫した。
◎…阪神は今季交流戦前の負け越しが決定(現在20勝24敗)。2007年(19勝22敗 1分け)、2009年(15勝20敗 1分け)、2011年(11勝14敗 1分け)に続き 4度目。 4年目の和田政権では初。昨季は25勝19敗で勝ち越していた。
![右適時打を放った上本博紀内野手]()
１回表阪神二死 1、 3塁、山口から右適時 2塁打を放った上本博紀内野手＝横浜スタジアム
阪神が 6試合ぶりに 1回に得点した。一死満塁で、 5番福留孝介外野手の 1ゴロの間に先制。続く上本博紀内野手がカウント 1－ 2からの 5球目を右翼線へ適時 2塁打を放った。上本は｢何とかもう 1点という気持ちで食らいついていきました｣。この回、 2点を入れ、幸先のいいスタートを切った。 1回に得点したのは、14日ヤクルト戦(神宮)以来だった。
![適時打を放った上本博紀内野手]()
1回、適時打を放った上本博紀内野手＝横浜スタジアム
｢ 6番・ 2塁｣で 3試合ぶりに先発復帰した上本は 1－ 0で迎えた 1回、右翼線へ適時 2塁打。｢(ボールに)バットが反応したという感じです｣と振り返った。スタメンを 2試合外れたことについては｢現実をしっかり受け止めてやるしかない｣と険しい表情をみせた。
![本塁打を放った鳥谷敬内野手]()
2回表阪神一死 2塁、 2点本塁打を放った鳥谷敬内野手はさっそうと 3塁を回った＝横浜スタジアム
鳥谷敬内野手が 2号 2ランを放った。 2－ 0で迎えた 2回一死 2塁。カウント 1－ 1からの 3球目、ＤｅＮＡ山口の 146キロ直球を捉えた。｢風が助けてくれました｣。高々と上がった打球は、左翼ポール際へと吸い込まれた。
4月12日広島戦(甲子園)以来の本塁打だった。
鳥谷、44試合目で今季初猛打賞！通算打点は虎歴代 9位に浮上！
屈辱的な大量リードからの逆転負けの中、唯一の救いは鳥谷の復調ムードだ。一発込みで44試合目にして今季初の猛打賞。切り込み隊長の役目を果たした。
｢風が助けてくれました。ラッキーでした｣
謙遜気味に振り返ったシーンは 2点リードの 2回一死 2塁。山口の外角 146キロ直球を振り払うと、本来ならファウルゾーンへ切れそうな打球が強風に押し戻され、左翼ポール際に着弾した。
![山口から２号２ランを放った鳥谷敬内野手]()
2回、山口俊投手(手前)から 2号 2ランを放った鳥谷敬内野手。今季初の猛打賞だ＝横浜スタジアム
決して、ジャストミートとはいえなかっただけに、本人も驚きの様子。 2号 2ランは実に 4月12日の広島戦(甲子園)以来、 126打席ぶりの本塁打となった。
これで、通算 122号とし、球団歴代15位タイの今岡誠に並んだ。通算打点も 689で遠井吾郎を抜いて虎歴代 9位に浮上。遊撃の鉄人は快音を奏でる度に、歴史に名を残す記録を刻んでいる。
その後も 4回に中前打を放ち、 8回には激走で 2塁内野安打。不振に陥る状況で前日21日の巨人戦(甲子園)は決勝打をマークし｢ 1本で終わらず、これからも勝ちに貢献したい｣と誓っていた。この日、勝利こそつかめなかったが、有言実行の働きだった。
｢いいところに(打球が)落ちるというのはいいこと。悪くないと思う｣
波に乗りきれないタテジマ軍団。キャプテンが力強くけん引し続ければ、打開の道は見えてくるはずだ。
![本塁打を放った福留孝介外野手を迎える和田豊監督]()
3回表阪神一死、本塁打を放った福留孝介外野手(左)を迎える和田豊監督＝横浜スタジアム
福留孝介外野手が 5号ソロで点差を広げた。 3回一死走者なし。カウント 1－ 1からの 3球目、ＤｅＮＡ山口の 135キロフォークを左翼スタンドまで運んだ。｢ 1打席目に打ち取られたボールが頭にあったので、うまく打つことができました｣と納得の 1発。13日ヤクルト戦(神宮)以来のアーチをかけた。試合序盤から 5点のリードを広げた。
![ゴロを処理した西岡剛内野手]()
3回裏ＤｅＮＡ無死、代打黒羽根のゴロを処理した 3塁手西岡剛内野手＝横浜スタジアム
西岡剛内野手が右肘の違和感で 5回の守備から途中交代した。
この日、｢ 2番・ 3塁｣でスタメン出場。 4回までは姿を見せていたが、 5回になると新井が 3塁の守備に就いた。
試合後、和田監督は｢ちょっと肘の違和感。その後の話は聞いていない｣と説明した。
![関根の打球に飛び込んだ西岡剛内野手]()
1回、関根大気外野手の打球に飛び込んだ西岡剛内野手。右肘の違和感を訴え、途中交代。試合後登録抹消が決まった＝横浜スタジアム
西岡離脱！西岡が22日のＤｅＮＡ戦(横浜)の試合中、右肘に違和感を訴えて途中交代した。昨年11月に手術を受けた古傷が再発。23日に出場選手登録を抹消されることが決まり、森越祐人内野手が昇格することになった。
大逆転負け以上に、敗戦のベンチにいなかった背番号｢７｣の様子が心配だ。西岡の緊急事態。オフに手術を受けた右肘に異変を訴え、試合中に球場を去った。
![西岡剛内野手を迎える和田豊監督]()
1回 福留の 1ゴロの間に生還した西岡（左）を迎える和田豊監督＝横浜スタジアム
｢ひじの違和感｣
試合後の和田監督は事実だけを明かした。 5回の守備から 3塁は新井に交代。西岡は病院に向かったとみられる。車が出発した直後にＤｅＮＡが反撃開始。まさかの展開を、チームリーダーの一人がグラウンドで見届けることはなかった。
事態は深刻だ。試合後のコーチ会議では、西岡の登録抹消が決まった。痛めた原因について、指揮官は｢ピンポイントで、どこでどうとか聞いていない｣と話した。守備機会は 1度。 3回先頭の黒羽根のゴロを処理した。 3遊間よりの打球を裁き、体を切り返して 1塁へ。無理な体勢が患部に響いたか。 4回二死 1塁の打席には立った( 3ゴロ)が、試合終了までもたなかった。
![ハイタッチする鳥谷敬内野手と西岡剛内野手]()
2回、 2点本塁打を放ちジャンプしてハイタッチする鳥谷敬内野手と西岡剛内野手＝横浜スタジアム
西岡は昨年11月に右肘にメスを入れた。 3月に短期間の離脱はあったが、開幕後は元気に動いた。打率 0.265、 2本塁打。存在感は数字以上で、試合前にチーム関係者は患部について｢スローイングを見ていても大丈夫。時間も経って体もなじんできた。落ち着いてきた｣と話していた。その矢先だけに、チーム内に走った衝撃は大きい。
追いつかれた直後の 8回一死 1塁、代わりに入った新井は三ゴロ併殺。クリーンアップの前で本来の２番なら…。復帰時期は詳しい検査を受け、経過をみて判断することになる。代役は 2軍戦で打率 0.273を残している今季加入の森越祐人内野手が昇格することになったが、不動の 3塁手の穴は簡単には埋まらない。不振の虎の、せめてもの救いは目立った故障者がいなかったことだが、大事なピースが欠けてしまった。
![降板するマリオ・サンティアゴ投手]()
勝利投手まであとアウト 1つも 4失点し 5回降板のマリオ・サンティアゴ投手(右)＝横浜スタジアム
マリオ・サンティアゴ投手が勝利投手の権利目前で撃沈。ＤｅＮＡ筒香に右中間への 3ランを浴び、 5回途中で降板した。
4回までは得点圏に走者を背負っても粘り強く投げ、スコアボードに０を並べていった。しかし、 5－ 0で迎えた 5回。二死 1、 2塁から下園に左翼へ適時打を打たれた。続く 4番筒香には 141キロの必殺｢ハードシンカー｣を右中間スタンドまで飛ばされた。
｢チームで 1番打っているバッターの前に四球などでランナーをためてしまったこと、そしてホームランを打たれた 1球が悔やまれます。序盤から 5点のリードをもらいながら、先発としての仕事ができず申し訳ないです｣。一気に 1点差まで迫られ、肩を落としベンチへ下がった。 4回 2/3を投げ 5安打 4失点だった。
次回登板について、中西投手コーチは｢日曜日の投手(24日、岩貞祐太投手)との兼ね合い｣と言葉を濁したが、23日にも登録抹消される可能性がある。
![ＤｅＮＡ・井手にサヨナラ打を許した福原忍投手]()
9回、ＤｅＮＡ・井手正太郎外野手にサヨナラ打を許した福原忍投手＝横浜スタジアム
5番手の福原忍投手が痛恨のサヨナラ打を献上。｢(投手陣が)つないでくれたのに申し訳ない｣と肩を落とした。 9回先頭の黒羽根を追い込みながら右前打。犠打などで二死 2塁とされ、井手に右越えに決勝打を浴びた。｢あそこ(先頭)を切っておかないと。つながれて、相手に流れがいってしまった｣と反省。 8試合ぶりの失点を大事な場面で喫してしまった。
｢果報は寝て待て｣とばかりに、勝ち試合だと信じて寝てしまったが、起きてみたら負けていた…。こんな試合をしていてはいけない。全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
![2015年 公式戦 日程と結果(5月)]()
2015年 公式戦 日程と結果( 5月)
![2015年 公式戦 日程と結果(6月)]()
2015年 公式戦 日程と結果( 6月)
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5月22日現在順位表
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和田豊監督(52)は｢( 5回は)関根への四球が痛かったな。(筒香に)ツーシームで行ったと思うけど、ベンチで見ていて、あまり動かなかった。沈まなかった｣と振り返った。
和田豊監督は 1点差に追い上げられた 7回一死 2、 3塁では代打を送らず、伊藤隼太外野手(26)で勝負し、無得点。切り札関本を使わずじまいでサヨナラ負けを喫した。前夜(21日)は 8回、俊介、関本、狩野、新井の 4連続代打で逆転勝ちした積極性は見られず、結局切り札関本は余らせたまま。突き放す好機を逃したことで投手陣も我慢が効かず、 7回に高宮和也投手(33)が追いつかれ、 9回は 5番手の福原忍投手(38)が井手にサヨナラ打を献上した。
阪神が 6試合ぶりに 1回に得点した。一死満塁で、 5番福留孝介外野手(38)の 1ゴロの間に先制。続く上本博紀内野手(28)がカウント 1－ 2からの 5球目を右翼線へ適時 2塁打を放った。 1回に得点したのは、14日ヤクルト戦(神宮)以来だった。
鳥谷敬内野手(33)が 2号 2ランを放った。 2－ 0で迎えた 2回一死 2塁。カウント 1－ 1からの 3球目、ＤｅＮＡ山口の 146キロ直球を捉えた。高々と上がった打球は、左翼ポール際へと吸い込まれた。屈辱的な大量リードからの逆転負けの中、唯一の救いは鳥谷の復調ムードだ。一発込みで44試合目にして今季初の猛打賞。切り込み隊長の役目を果たした。波に乗りきれないタテジマ軍団。キャプテンが力強くけん引し続ければ、打開の道は見えてくるはずだ。
福留孝介外野手(38)が 3回一死走者なし。ＤｅＮＡ山口の 135キロフォークを左翼スタンドまで運んだ。 5号ソロで点差を広げた。
西岡剛内野手(30)が右肘の違和感で 5回の守備から途中交代した。この日、｢ 2番・ 3塁｣でスタメン出場。 4回までは姿を見せていたが、 5回になると新井良太内野手(31)が 3塁の守備に就いた。昨年11月に手術を受けた古傷が再発。23日に出場選手登録を抹消されることが決まり、森越祐人内野手(26)が昇格することになった。試合後、和田監督は｢ちょっと肘の違和感。その後の話は聞いていない｣と説明した。代役は 2軍戦で打率 0.273を残している今季加入の森越祐人内野手(26＝前中日)が昇格することになったが、不動の 3塁手の穴は簡単には埋まらない。不振の虎の、せめてもの救いは目立った故障者がいなかったことだが、大事なピースが欠けてしまった。
マリオ・サンティアゴ投手(30)が勝利投手の権利目前で撃沈。ＤｅＮＡ筒香に右中間への 3ランを浴び、 5回途中で降板した。次回登板について、中西投手コーチは｢日曜日の投手(24日、岩貞祐太投手(23))との兼ね合い｣と言葉を濁したが、23日にも登録抹消される可能性がある。
5番手の福原忍投手が痛恨のサヨナラ打を献上。 9回先頭の黒羽根を追い込みながら右前打。犠打などで二死 2塁とされ、井手に右越えに決勝打を浴びた。 8試合ぶりの失点を大事な場面で喫してしまった。記事をまとめてみました。
＜ＤｅＮＡ 6－ 5阪神＞ 6回戦◇22日◇横浜スタジアム
阪神は 1回に上本の適時 2塁打などで 2点を先制。 2回に鳥谷の 2号 2ラン、 3回には福留の 5号ソロでリードを広げた。
ＤｅＮＡは 5回二死 1、 2塁から下園が左前適時打。続く筒香の 3戦連続アーチとなる11号 3ランで 1点差に追い上げた。
ＤｅＮＡは 7回二死 3塁から代打井手が同点 2塁打。 9回裏二死 2塁から井手がサヨナラ打を放ち、本拠地11連勝を飾った。
ミラクルが、止まらない！ ＤｅＮＡは22日、阪神 6回戦(横浜)に 6－ 5でサヨナラ勝ち。 3回までに 0－ 5とされながら、 5回に主砲・筒香嘉智外野手(23)の 3試合連発となる11号 3ランで反撃ののろしを上げ、井手正太郎外野手(31)が 7回に同点 2塁打、 9回にサヨナラ打。 5点差をひっくり返したのは今季最大で、本拠地・ハマスタでの連勝は｢１１｣に伸びた。この日はＤｅＮＡ、日本ハム、広島と 3分間で 3チームがサヨナラ勝ちを飾った。
険しい表情で戦況を見つめる和田豊監督＝横浜スタジアム
阪神が大量リードを生かせず、サヨナラ負けを喫した。
3回までに 2本塁打が飛び出すなど幸先良く 5点を刻む。
暗転したのは 5回だった。先発サンティアゴが 1点を奪われ、さらに二死 1、 2塁で筒香に右翼へ痛恨の 3ランを浴びた。 1点差に迫られ、勝負の流れは一気にＤｅＮＡへと傾いた。
和田豊監督は｢( 5回は)関根への四球が痛かったな。(筒香に)ツーシームで行ったと思うけど、ベンチで見ていて、あまり動かなかった。沈まなかった｣と振り返った。内角に 2球見せて、外角低めへ変化球を落として仕留める配球だったが、わずかに甘くなった分、主砲にとらえられた。連勝は｢２｣で止まり、借金を背負って交流戦に臨むことが決まった。
前日21日は代打攻勢で試合をひっくり返した和田豊監督(右)だが、 7回、伊藤隼太外野手のまま勝負して無得点に終わった＝横浜スタジアム
5－ 0から負けるかー！？ 阪神は 3回までに 5点を奪ったが、首位ＤｅＮＡに大逆転負け。借金は再び｢４｣となり、26日からの交流戦に勝率 5割以下で突入することが決まった。和田豊監督は 1点差に追い上げられた 7回一死 2、 3塁では代打を送らず、伊藤隼で勝負し、無得点。切り札関本を使わずじまいでサヨナラ負けを喫した。
逆流し始めた勝負の流れを「情」のタクトでせき止めることはできなかった。 5－ 4の 7回一死 2、 3塁。和田監督は｢７番｣で出場していた伊藤隼と“心中”した。
7回一死 2、 3塁でそのまま打席に立った伊藤隼太外野手は 1ゴロ＝横浜スタジアム
｢(代打について)いや、あそこは考えなかった。隼太で｣
伊藤隼はそこまで 3打数無安打。 1塁が空いていたため、代打関本を出しても歩かされる可能性はあったが、右腕エレラに対して結果は最悪の 1ゴロ。続いて代打狩野を送り込んだが、 3ゴロ。
前夜(21日)は 8回、俊介、関本、狩野、新井の 4連続代打で逆転勝ちした積極性は見られず、結局切り札関本は余らせたまま。突き放す好機を逃したことで投手陣も我慢が効かず、 7回に高宮が追いつかれ、 9回は福原が井手にサヨナラ打を献上した。
和田監督は｢ 7回か。あそこで 1点でも 2点でもとると、スッといくところだったけど…｣と悔やんだ。 3回までに 5－ 0とリード。 5点以上リードしながら逆転負けを喫したのは2013年 8月20日のＤｅＮＡ戦( 7点リード、 8－ 9)以来の屈辱。 2点リードの 1回二死 2、 3塁で見逃し三振。 5回二死 1、 2塁で 2ゴロに倒れていた伊藤隼は｢僕が 1本打っていたら、こんなことにはならなかった｣と敗戦の責任を一身に背負った。
伊藤隼について、ある首脳陣が｢ようやくプライドが折れて、グイグイ吸収してきた｣と話すように、成長曲線を描いているが、試合の勝負どころで選手任せの采配という印象は拭えない。
これまでお得意さんにしてきたＤｅＮＡに 1勝 5敗。カードの頭を落として和田政権 4年目で初めて26日から始まる交流戦に借金を抱えて突入することが決まった。首位ＤｅＮＡとは 7ゲームも開いた。痛すぎる 1敗。安穏としていると、とんでもないことになる。
◆データＢＯＸ◆
◎…阪神は 3回表終了時点で 5－ 0とリードしてから 5－ 6ｘで逆転負け。 5点差リードでの逆転負けは2013年 8月20日のＤｅＮＡ戦(横浜)以来で、この時は 3回表終了時 7－ 0から 8－ 9ｘで逆転負けを喫した。
◎…阪神は今季交流戦前の負け越しが決定(現在20勝24敗)。2007年(19勝22敗 1分け)、2009年(15勝20敗 1分け)、2011年(11勝14敗 1分け)に続き 4度目。 4年目の和田政権では初。昨季は25勝19敗で勝ち越していた。
１回表阪神二死 1、 3塁、山口から右適時 2塁打を放った上本博紀内野手＝横浜スタジアム
阪神が 6試合ぶりに 1回に得点した。一死満塁で、 5番福留孝介外野手の 1ゴロの間に先制。続く上本博紀内野手がカウント 1－ 2からの 5球目を右翼線へ適時 2塁打を放った。上本は｢何とかもう 1点という気持ちで食らいついていきました｣。この回、 2点を入れ、幸先のいいスタートを切った。 1回に得点したのは、14日ヤクルト戦(神宮)以来だった。
1回、適時打を放った上本博紀内野手＝横浜スタジアム
｢ 6番・ 2塁｣で 3試合ぶりに先発復帰した上本は 1－ 0で迎えた 1回、右翼線へ適時 2塁打。｢(ボールに)バットが反応したという感じです｣と振り返った。スタメンを 2試合外れたことについては｢現実をしっかり受け止めてやるしかない｣と険しい表情をみせた。
2回表阪神一死 2塁、 2点本塁打を放った鳥谷敬内野手はさっそうと 3塁を回った＝横浜スタジアム
鳥谷敬内野手が 2号 2ランを放った。 2－ 0で迎えた 2回一死 2塁。カウント 1－ 1からの 3球目、ＤｅＮＡ山口の 146キロ直球を捉えた。｢風が助けてくれました｣。高々と上がった打球は、左翼ポール際へと吸い込まれた。
4月12日広島戦(甲子園)以来の本塁打だった。
鳥谷、44試合目で今季初猛打賞！通算打点は虎歴代 9位に浮上！
屈辱的な大量リードからの逆転負けの中、唯一の救いは鳥谷の復調ムードだ。一発込みで44試合目にして今季初の猛打賞。切り込み隊長の役目を果たした。
｢風が助けてくれました。ラッキーでした｣
謙遜気味に振り返ったシーンは 2点リードの 2回一死 2塁。山口の外角 146キロ直球を振り払うと、本来ならファウルゾーンへ切れそうな打球が強風に押し戻され、左翼ポール際に着弾した。
2回、山口俊投手(手前)から 2号 2ランを放った鳥谷敬内野手。今季初の猛打賞だ＝横浜スタジアム
決して、ジャストミートとはいえなかっただけに、本人も驚きの様子。 2号 2ランは実に 4月12日の広島戦(甲子園)以来、 126打席ぶりの本塁打となった。
これで、通算 122号とし、球団歴代15位タイの今岡誠に並んだ。通算打点も 689で遠井吾郎を抜いて虎歴代 9位に浮上。遊撃の鉄人は快音を奏でる度に、歴史に名を残す記録を刻んでいる。
その後も 4回に中前打を放ち、 8回には激走で 2塁内野安打。不振に陥る状況で前日21日の巨人戦(甲子園)は決勝打をマークし｢ 1本で終わらず、これからも勝ちに貢献したい｣と誓っていた。この日、勝利こそつかめなかったが、有言実行の働きだった。
｢いいところに(打球が)落ちるというのはいいこと。悪くないと思う｣
波に乗りきれないタテジマ軍団。キャプテンが力強くけん引し続ければ、打開の道は見えてくるはずだ。
3回表阪神一死、本塁打を放った福留孝介外野手(左)を迎える和田豊監督＝横浜スタジアム
福留孝介外野手が 5号ソロで点差を広げた。 3回一死走者なし。カウント 1－ 1からの 3球目、ＤｅＮＡ山口の 135キロフォークを左翼スタンドまで運んだ。｢ 1打席目に打ち取られたボールが頭にあったので、うまく打つことができました｣と納得の 1発。13日ヤクルト戦(神宮)以来のアーチをかけた。試合序盤から 5点のリードを広げた。
3回裏ＤｅＮＡ無死、代打黒羽根のゴロを処理した 3塁手西岡剛内野手＝横浜スタジアム
西岡剛内野手が右肘の違和感で 5回の守備から途中交代した。
この日、｢ 2番・ 3塁｣でスタメン出場。 4回までは姿を見せていたが、 5回になると新井が 3塁の守備に就いた。
試合後、和田監督は｢ちょっと肘の違和感。その後の話は聞いていない｣と説明した。
1回、関根大気外野手の打球に飛び込んだ西岡剛内野手。右肘の違和感を訴え、途中交代。試合後登録抹消が決まった＝横浜スタジアム
西岡離脱！西岡が22日のＤｅＮＡ戦(横浜)の試合中、右肘に違和感を訴えて途中交代した。昨年11月に手術を受けた古傷が再発。23日に出場選手登録を抹消されることが決まり、森越祐人内野手が昇格することになった。
大逆転負け以上に、敗戦のベンチにいなかった背番号｢７｣の様子が心配だ。西岡の緊急事態。オフに手術を受けた右肘に異変を訴え、試合中に球場を去った。
1回 福留の 1ゴロの間に生還した西岡（左）を迎える和田豊監督＝横浜スタジアム
｢ひじの違和感｣
試合後の和田監督は事実だけを明かした。 5回の守備から 3塁は新井に交代。西岡は病院に向かったとみられる。車が出発した直後にＤｅＮＡが反撃開始。まさかの展開を、チームリーダーの一人がグラウンドで見届けることはなかった。
事態は深刻だ。試合後のコーチ会議では、西岡の登録抹消が決まった。痛めた原因について、指揮官は｢ピンポイントで、どこでどうとか聞いていない｣と話した。守備機会は 1度。 3回先頭の黒羽根のゴロを処理した。 3遊間よりの打球を裁き、体を切り返して 1塁へ。無理な体勢が患部に響いたか。 4回二死 1塁の打席には立った( 3ゴロ)が、試合終了までもたなかった。
2回、 2点本塁打を放ちジャンプしてハイタッチする鳥谷敬内野手と西岡剛内野手＝横浜スタジアム
西岡は昨年11月に右肘にメスを入れた。 3月に短期間の離脱はあったが、開幕後は元気に動いた。打率 0.265、 2本塁打。存在感は数字以上で、試合前にチーム関係者は患部について｢スローイングを見ていても大丈夫。時間も経って体もなじんできた。落ち着いてきた｣と話していた。その矢先だけに、チーム内に走った衝撃は大きい。
追いつかれた直後の 8回一死 1塁、代わりに入った新井は三ゴロ併殺。クリーンアップの前で本来の２番なら…。復帰時期は詳しい検査を受け、経過をみて判断することになる。代役は 2軍戦で打率 0.273を残している今季加入の森越祐人内野手が昇格することになったが、不動の 3塁手の穴は簡単には埋まらない。不振の虎の、せめてもの救いは目立った故障者がいなかったことだが、大事なピースが欠けてしまった。
勝利投手まであとアウト 1つも 4失点し 5回降板のマリオ・サンティアゴ投手(右)＝横浜スタジアム
マリオ・サンティアゴ投手が勝利投手の権利目前で撃沈。ＤｅＮＡ筒香に右中間への 3ランを浴び、 5回途中で降板した。
4回までは得点圏に走者を背負っても粘り強く投げ、スコアボードに０を並べていった。しかし、 5－ 0で迎えた 5回。二死 1、 2塁から下園に左翼へ適時打を打たれた。続く 4番筒香には 141キロの必殺｢ハードシンカー｣を右中間スタンドまで飛ばされた。
｢チームで 1番打っているバッターの前に四球などでランナーをためてしまったこと、そしてホームランを打たれた 1球が悔やまれます。序盤から 5点のリードをもらいながら、先発としての仕事ができず申し訳ないです｣。一気に 1点差まで迫られ、肩を落としベンチへ下がった。 4回 2/3を投げ 5安打 4失点だった。
次回登板について、中西投手コーチは｢日曜日の投手(24日、岩貞祐太投手)との兼ね合い｣と言葉を濁したが、23日にも登録抹消される可能性がある。
9回、ＤｅＮＡ・井手正太郎外野手にサヨナラ打を許した福原忍投手＝横浜スタジアム
5番手の福原忍投手が痛恨のサヨナラ打を献上。｢(投手陣が)つないでくれたのに申し訳ない｣と肩を落とした。 9回先頭の黒羽根を追い込みながら右前打。犠打などで二死 2塁とされ、井手に右越えに決勝打を浴びた。｢あそこ(先頭)を切っておかないと。つながれて、相手に流れがいってしまった｣と反省。 8試合ぶりの失点を大事な場面で喫してしまった。
｢果報は寝て待て｣とばかりに、勝ち試合だと信じて寝てしまったが、起きてみたら負けていた…。こんな試合をしていてはいけない。全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 5月)
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