今成亮太内野手(27)が13日、得意の広島攻略を誓った。甲子園での指名練習に参加すると、フリー打撃などで14日広島戦(甲子園)への調整を終えた。今季は故障で出遅れたものの、広島相手に 7打数 4安打 1本塁打 3打点、打率 5割 7分 1厘を記録する。今季の広島戦は 7打数 4安打で打率 0.571。その数字を聞いてニヤリ。唯一の本塁打も 6月23日の広島戦(長野)だ。鯉のエース・前田健太(27)に｢一番嫌な打者｣と言わせた男は虎移籍後 4年間の通算打率が 0.347で、2013年のプロ初アーチも広島から。チーム屈指の鯉キラーは｢闘牛魂｣での活躍を誓った。
代打陣も元気いっぱい。新井良太内野手(31)と狩野恵輔外野手(32)は13日、甲子園で指名練習に参加した。前日12日の巨人戦(東京Ｄ)は、終盤の代打攻勢で勝利。連続適時打で主役になった 2人が相乗効果で再現を狙う。 1人が打てば、代打陣全体に刺激。切り札の関本も左脇腹痛から復帰しており、手厚い 3枚、虎が誇る｢ＡＳＫ｣は強力な武器だ。
能見篤史投手(36)が13日、甲子園での指名練習に参加。球宴前ラスト登板となる14日の広島戦(甲子園)の先発へ、悲壮な胸中を吐露した。 2戦連続ＫＯを食らい、両リーグワーストの 9敗( 5勝)と苦しむここまで。結果次第では後半戦の先発ローテ事情が揺らぐ状況で、左腕が好相性の鯉打線を封じ、復調のきっかけをつかむ。中 5日で臨む前半戦最終登板。ここまで、両リーグワーストの 9敗( 5勝)を喫し、防御率4.19という現実を踏まえれば、その位置づけは後半に弾みを…なんて、生半可なものではない。何より、結果が求められる。10年ぶりのリーグＶを目指すチームに虎投の精神的支柱の力は必要不可欠。 3年連続 2桁勝利を重ねた背番号｢１４｣が崖っぷちからの再起を目指す。
15日の広島 2戦目に先発予定のランディ・メッセンジャー投手(33)は13日、ダッシュなどで調整。助っ人は通常、登板 2日前にブルペン入りするが、今回は中 4日のため、疲労回復に努めた。
マウロ・ゴメス内野手(30)とマット・マートン外野手(33)が前日12日の巨人戦(東京Ｄ)後、東京都内のチーム宿舎が停電していたため、宿泊していた32階まで階段を上っていたことが13日、分かった。超人的な脚力を証明。14日から球宴前最後の広島 2連戦(甲子園)を制し、最後はセ界の頂点まで登りつめる。巨人戦終了直前、東京都内のチーム宿舎から、電気系統のトラブルが原因とみられる停電が発生したと一報が入った。43階建てホテルのエレベーターは停止。高層階に部屋があるコーチ陣はホテルでミーティングを予定していたが、急きょ東京ドームのベンチ裏で行うことに。ライバルとの激闘で体はクタクタ…。だが、ゴメスとマートンはチャレンジャーだった。とにかく家族の元に早く帰りたかった 2人は、部屋のある32階を目指して一気に駆け上がったという。高さ約 112メートル、 1つの階につき30段を登らないといけない。計 900段超。｢こんぴらさん｣と呼ばれるあの有名な香川・金刀比羅宮の石段でさえ、本宮までは 785段もある。復旧までの約 1時間はエレベーターが使えず、多くの選手やスタッフは階下で立ち往生。復旧を待っていたが、 2人は踊り場で休憩することもなく、一気に登り切った。試練の夏場を迎えるが、打撃を支える下半身は強じんでびくともしない。巨人が敗れ、 1ゲーム差に接近。 2連勝で貯金を作って後半戦へ。32階までの階段を一気に登ったように、ＧＭ砲のバットがチームをセ界の頂点に導く。記事をまとめてみました。
![打撃練習を行う今成亮太内野手]()
打撃練習を行う今成亮太内野手＝阪神甲子園球場
今成亮太内野手が13日、得意の広島攻略を誓った。甲子園での指名練習に参加すると、フリー打撃などで14日広島戦(甲子園)への調整を終えた。今季は故障で出遅れたものの、広島相手に 7打数 4安打 1本塁打 3打点、打率 5割 7分 1厘を記録する。
陽気なムードメーカーは好相性を知らされると｢そうなんですか。イメージはないですけれど、赤いから燃えるんじゃないですかね。闘牛みたいに｣と笑いを誘っていた。
闘牛になる！今成亮太内野手が13日、甲子園で練習に参加して、14日からの広島戦(甲子園)に向けて闘志を燃やした。今季は赤ヘルに対して打率 0.571。抜群の相性を誇る理由を｢赤いから闘牛みたいに燃えるから｣と不敵に笑った。和田豊監督(52)からもキーマンに指名された。
蒸し暑さを吹き飛ばすさわやかな笑顔と、今成らしいジョークが自信の表れだ。広島戦の抜群の相性を問われたムードメーカーは、独特の表現で意気込みを語った。
｢(相性について)そうなんですか？ あまり意識はしていなかったけど。やっぱり赤いので、闘牛みたいに燃えるんじゃないですかね｣
![ティー打撃を行う今成亮太内野手]()
ティー打撃を行う今成亮太内野手。闘牛魂で得意の鯉撃破や！！＝阪神甲子園球場
今季の広島戦は 7打数 4安打で打率 0.571。その数字を聞いてニヤリ。唯一の本塁打も 6月23日の広島戦(長野)だ。鯉のエース・前田に｢一番嫌な打者｣と言わせた男は虎移籍後 4年間の通算打率が 0.347で、2013年のプロ初アーチも広島から。チーム屈指の鯉キラーは｢闘牛魂｣での活躍を誓った。
｢振れていることは振れていると思います。(前日12日に) 1本打てたのも大きかったです｣
11日の巨人戦(東京Ｄ)は 3三振で 4タコも、12日の同戦で逆転につながる安打を放って自信も回復。14日に先発する野村からも今季は 2打数 2安打。15日に初対戦のＤ 2位・薮田和樹投手(亜細亜大學)に対しても不安はない。
｢(相手を)知っていた方がいいけど、自分のスイングをすることの方が大事。もともと得意な投手も苦手な投手も、あまり感じない方なので｣
フリー打撃などで感触を確かめると、和田監督からはキーマンに指名された。｢クリーンアップが塁に出るから、そのあとの 6、 7番が非常に大事。東京ドームでも 6、 7番に相当チャンスがいっている｣。好調の主軸の後ろ。ポイントとなる打順を担う背番号｢４９｣も自覚しているはずだ。
｢赤ヘルなので頑張ります。新井さんを見るとなぜか元気が出るので｣ 昨季まで一緒に戦った先輩を思いだし、またもニヤリ。問答無用の相性にこの元気があれば、鬼に金棒だ。
![フリー打撃する新井良太内野手]()
フリー打撃する新井良太内野手＝阪神甲子園球場
代打陣も元気いっぱい。新井良太内野手と狩野恵輔外野手は13日、甲子園で指名練習に参加した。前日12日の巨人戦(東京Ｄ)は、終盤の代打攻勢で勝利。連続適時打で主役になった 2人が相乗効果で再現を狙う。
｢(他の選手が打てば)もちろん、『よし、自分も』となるし、みんなで打てればいい｣。そう語ったのは新井だ。前日は狩野の勝ち越し打に続き、巨人を突き放した。｢狩野さんが打ってくれて勢いがついた｣と、振り返った。
狩野も｢きのうはボール球を 2球も振った。そこは反省して、あと 2試合いい形で前半を終わりたい。代打は結果。どん詰まりでも、四球でも死球でもいい｣と意欲十分で 2人一緒に引き揚げた。 1人が打てば、代打陣全体に刺激。切り札の関本も左脇腹痛から復帰しており、手厚い 3枚、虎が誇る｢ＡＳＫ｣は強力な武器だ。
![すでに９敗している能見篤史投手]()
すでに 9敗している能見篤史投手。険しい表情に14日の先発に懸ける思いが表れている＝阪神甲子園球場
能見篤史投手が13日、甲子園での指名練習に参加。球宴前ラスト登板となる14日の広島戦(甲子園)の先発へ、悲壮な胸中を吐露した。 2戦連続ＫＯを食らい、両リーグワーストの 9敗( 5勝)と苦しむここまで。結果次第では後半戦の先発ローテ事情が揺らぐ状況で、左腕が好相性の鯉打線を封じ、復調のきっかけをつかむ。
汗を流す姿、左腕を振る表情には鬼気迫るものがあった。キャッチボールなど、軽めのメニューをこなしたグラウンド練習後。現状を問われたクールな男は珍しく、語気を強めた。能見が背水の覚悟をにじませた。
![バント練習を終えた能見篤史投手]()
バント練習を終えた能見篤史投手＝阪神甲子園球場
｢(この投球で)納得していたら、終わっているよ、もう。とにかく、しっかり向かっていく気持ちだけは持って、頑張ります｣
中 5日で臨む前半戦最終登板。ここまで、両リーグワーストの 9敗( 5勝)を喫し、防御率4.19という現実を踏まえれば、その位置づけは後半に弾みを…なんて、生半可なものではない。何より、結果が求められる。
それは、本人が一番、理解する。 2日のヤクルト戦(神宮)で 5回途中10安打 5失点と打ち込まれ、前回 8日の中日戦(甲子園)も 5回 2/3 7安打 5失点と炎上。当然、首脳陣は14日の広島戦でベテランが変わり身を見せられなければ、登板間隔を空けるなどの“先発番手落ち”の措置を取る考えを示している。
![キャッチボールする能見篤史投手]()
キャッチボールする能見篤史投手＝阪神甲子園球場
もちろん、かつてエースと呼ばれた男がこのまま、沈んでいくとは誰も思っていない。和田監督は期待を寄せた上で、立ち上がりからの全力投球指令を出した。
｢ひとりで投げきるくらいの気持ちと、もうひとつは最初から全力でいきながら、前半戦もあと 2試合だからリリーフ陣をつぎ込める状態にあるので、とにかく初回から飛ばしてほしい。能見らしいピッチングを見せて前半戦を締めくくってもらいたい｣
能見も修正点に｢ボールの高さ｣を挙げ、低めの制球力で自慢の鯉料理の腕を振るう意気込み。今季 3試合で 2勝 1敗、防御率2.01のお得意様を復調のきっかけにするつもりだ。
｢いつも大事だから｣
10年ぶりのリーグＶを目指すチームに虎投の精神的支柱の力は必要不可欠。 3年連続 2桁勝利を重ねた背番号｢１４｣が崖っぷちからの再起を目指す。
15日の広島 2戦目に先発予定のランディ・メッセンジャー投手は13日、ダッシュなどで調整。助っ人は通常、登板 2日前にブルペン入りするが、今回は中 4日のため、疲労回復に努めた。対する鯉打線は今季 2試合に投げ、 0勝 2敗、防御率8.18と分が悪い。苦手克服で 6月 20日のヤクルト戦(甲子園)以来、 4試合ぶりの 6勝目を狙う。
![停電により立ち往生することになったマートン外野手]()
12日Ｇ倒直後、停電により立ち往生することになったマット・マートン外野手
マウロ・ゴメス内野手とマット・マートン外野手が前日12日の巨人戦(東京Ｄ)後、東京都内のチーム宿舎が停電していたため、宿泊していた32階まで階段を上っていたことが13日、分かった。超人的な脚力を証明。14日から球宴前最後の広島 2連戦(甲子園)を制し、最後はセ界の頂点まで登りつめる。
好調の助っ人コンビが思わぬアクシデントを乗り越えていた。 4－ 2で勝利した前日12日の巨人戦から一夜明け、甲子園での指名練習前、平田ヘッドコーチが興奮気味に明かした。
｢昨日、停電があったんだよ。ホテルのエレベーターが止まっちゃってさ。でも、ゴメスとマートンは32階まで階段で上がっていったよ｣
巨人戦終了直前、東京都内のチーム宿舎から、電気系統のトラブルが原因とみられる停電が発生したと一報が入った。43階建てホテルのエレベーターは停止。高層階に部屋があるコーチ陣はホテルでミーティングを予定していたが、急きょ東京ドームのベンチ裏で行うことに。ライバルとの激闘で体はクタクタ…。だが、ゴメスとマートンはチャレンジャーだった。
![停電により立ち往生することになったゴメス内野手]()
12日Ｇ倒直後、停電により立ち往生することになったマウロ・ゴメス内野手
とにかく家族の元に早く帰りたかった 2人は、部屋のある32階を目指して一気に駆け上がったという。高さ約 112メートル、 1つの階につき30段を登らないといけない。計 900段超。｢こんぴらさん｣と呼ばれるあの有名な香川・金刀比羅宮の石段でさえ、本宮までは 785段もある。復旧までの約 1時間はエレベーターが使えず、多くの選手やスタッフは階下で立ち往生。復旧を待っていたが、 2人は踊り場で休憩することもなく、一気に登り切った。
同行したチーム関係者は｢汗だくなんてもんじゃなかったですよ｣と証言。ホテルの関係者も｢点検で10階まで上がることはありますが、32階まで登った人は初めてだと思います｣と超人的な下半身に口アングリだ。
試合後の“修行”は好調の証。 7月の打率はゴメス 0.357、マートン 0.349、Ｇ砲は 8試合、Ｍ砲は 9試合連続安打中だ。
助っ人 2人を休日にした和田監督は甲子園での指名練習で｢絶好調ではないけど、いい状態になりつつある。状態自体はマートンも戻っているし、本来持っているものからしたら、これからより上げていくことは確かなので｣とさらなる上昇に期待を寄せた。
14日からは球宴前最後のリーグ戦となる広島 2連戦が待っている。そろって 2安打を放った12日の巨人戦後、ゴメスが｢これから勢いに乗っていきたいね｣と話せば、マートンも｢また頑張ります｣と気合を入れていた。
試練の夏場を迎えるが、打撃を支える下半身は強じんでびくともしない。巨人が敗れ、 1ゲーム差に接近。 2連勝で貯金を作って後半戦へ。32階までの階段を一気に登ったように、ＧＭ砲のバットがチームをセ界の頂点に導く。
◆野球選手と階段あらかると◆
★阪神秋山と金比羅山：中西投手コーチに命じられ、秋山が2014年 1月に香川県の金比羅山で自主トレ。 1日 3回、御本宮まで 785段、奥社と呼ばれる厳魂(いづたま)神社まで 583段の計1368段を上がって足腰強化に励んだ。
★近鉄梨田監督と通天閣：2001年の開幕前に｢優勝したら通天閣に歩いて上る｣と宣言した梨田昌孝監督がリーグ優勝後、公約を実行。日本シリーズ前にユニホーム姿で挑戦。日本一になるためシリーズ 4勝を祈念して、地上 103メートル、 503段の大阪のシンボルに 4度上った。
★野球場で有名な階段といえば：西武プリンスドーム名物のバックネット裏から上部にある駐車場に通じる 108段の階段が有名。負けるとよりきつく感じるという。
階段を登ったように、リーグも登り切れれば良いのだが。全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
![2015年 公式戦 日程と結果( 7月)]()
2015年 公式戦 日程と結果( 7月)
![2015年 公式戦 日程と結果( 8月)]()
2015年 公式戦 日程と結果( 8月)
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7月13日現在順位表
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7月13日現在対戦表
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4月25日のブログ｢ゴメス発熱で練習参加せず！広島戦出場は？マートン先発落ちも…藤浪粘り勝つ！あすマツダで黒田と対決｣の記事中で、能見篤史投手が使っているバックパックと同型の物です。
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代打陣も元気いっぱい。新井良太内野手(31)と狩野恵輔外野手(32)は13日、甲子園で指名練習に参加した。前日12日の巨人戦(東京Ｄ)は、終盤の代打攻勢で勝利。連続適時打で主役になった 2人が相乗効果で再現を狙う。 1人が打てば、代打陣全体に刺激。切り札の関本も左脇腹痛から復帰しており、手厚い 3枚、虎が誇る｢ＡＳＫ｣は強力な武器だ。
能見篤史投手(36)が13日、甲子園での指名練習に参加。球宴前ラスト登板となる14日の広島戦(甲子園)の先発へ、悲壮な胸中を吐露した。 2戦連続ＫＯを食らい、両リーグワーストの 9敗( 5勝)と苦しむここまで。結果次第では後半戦の先発ローテ事情が揺らぐ状況で、左腕が好相性の鯉打線を封じ、復調のきっかけをつかむ。中 5日で臨む前半戦最終登板。ここまで、両リーグワーストの 9敗( 5勝)を喫し、防御率4.19という現実を踏まえれば、その位置づけは後半に弾みを…なんて、生半可なものではない。何より、結果が求められる。10年ぶりのリーグＶを目指すチームに虎投の精神的支柱の力は必要不可欠。 3年連続 2桁勝利を重ねた背番号｢１４｣が崖っぷちからの再起を目指す。
15日の広島 2戦目に先発予定のランディ・メッセンジャー投手(33)は13日、ダッシュなどで調整。助っ人は通常、登板 2日前にブルペン入りするが、今回は中 4日のため、疲労回復に努めた。
マウロ・ゴメス内野手(30)とマット・マートン外野手(33)が前日12日の巨人戦(東京Ｄ)後、東京都内のチーム宿舎が停電していたため、宿泊していた32階まで階段を上っていたことが13日、分かった。超人的な脚力を証明。14日から球宴前最後の広島 2連戦(甲子園)を制し、最後はセ界の頂点まで登りつめる。巨人戦終了直前、東京都内のチーム宿舎から、電気系統のトラブルが原因とみられる停電が発生したと一報が入った。43階建てホテルのエレベーターは停止。高層階に部屋があるコーチ陣はホテルでミーティングを予定していたが、急きょ東京ドームのベンチ裏で行うことに。ライバルとの激闘で体はクタクタ…。だが、ゴメスとマートンはチャレンジャーだった。とにかく家族の元に早く帰りたかった 2人は、部屋のある32階を目指して一気に駆け上がったという。高さ約 112メートル、 1つの階につき30段を登らないといけない。計 900段超。｢こんぴらさん｣と呼ばれるあの有名な香川・金刀比羅宮の石段でさえ、本宮までは 785段もある。復旧までの約 1時間はエレベーターが使えず、多くの選手やスタッフは階下で立ち往生。復旧を待っていたが、 2人は踊り場で休憩することもなく、一気に登り切った。試練の夏場を迎えるが、打撃を支える下半身は強じんでびくともしない。巨人が敗れ、 1ゲーム差に接近。 2連勝で貯金を作って後半戦へ。32階までの階段を一気に登ったように、ＧＭ砲のバットがチームをセ界の頂点に導く。記事をまとめてみました。
打撃練習を行う今成亮太内野手＝阪神甲子園球場
今成亮太内野手が13日、得意の広島攻略を誓った。甲子園での指名練習に参加すると、フリー打撃などで14日広島戦(甲子園)への調整を終えた。今季は故障で出遅れたものの、広島相手に 7打数 4安打 1本塁打 3打点、打率 5割 7分 1厘を記録する。
陽気なムードメーカーは好相性を知らされると｢そうなんですか。イメージはないですけれど、赤いから燃えるんじゃないですかね。闘牛みたいに｣と笑いを誘っていた。
闘牛になる！今成亮太内野手が13日、甲子園で練習に参加して、14日からの広島戦(甲子園)に向けて闘志を燃やした。今季は赤ヘルに対して打率 0.571。抜群の相性を誇る理由を｢赤いから闘牛みたいに燃えるから｣と不敵に笑った。和田豊監督(52)からもキーマンに指名された。
蒸し暑さを吹き飛ばすさわやかな笑顔と、今成らしいジョークが自信の表れだ。広島戦の抜群の相性を問われたムードメーカーは、独特の表現で意気込みを語った。
｢(相性について)そうなんですか？ あまり意識はしていなかったけど。やっぱり赤いので、闘牛みたいに燃えるんじゃないですかね｣
ティー打撃を行う今成亮太内野手。闘牛魂で得意の鯉撃破や！！＝阪神甲子園球場
今季の広島戦は 7打数 4安打で打率 0.571。その数字を聞いてニヤリ。唯一の本塁打も 6月23日の広島戦(長野)だ。鯉のエース・前田に｢一番嫌な打者｣と言わせた男は虎移籍後 4年間の通算打率が 0.347で、2013年のプロ初アーチも広島から。チーム屈指の鯉キラーは｢闘牛魂｣での活躍を誓った。
｢振れていることは振れていると思います。(前日12日に) 1本打てたのも大きかったです｣
11日の巨人戦(東京Ｄ)は 3三振で 4タコも、12日の同戦で逆転につながる安打を放って自信も回復。14日に先発する野村からも今季は 2打数 2安打。15日に初対戦のＤ 2位・薮田和樹投手(亜細亜大學)に対しても不安はない。
｢(相手を)知っていた方がいいけど、自分のスイングをすることの方が大事。もともと得意な投手も苦手な投手も、あまり感じない方なので｣
フリー打撃などで感触を確かめると、和田監督からはキーマンに指名された。｢クリーンアップが塁に出るから、そのあとの 6、 7番が非常に大事。東京ドームでも 6、 7番に相当チャンスがいっている｣。好調の主軸の後ろ。ポイントとなる打順を担う背番号｢４９｣も自覚しているはずだ。
｢赤ヘルなので頑張ります。新井さんを見るとなぜか元気が出るので｣ 昨季まで一緒に戦った先輩を思いだし、またもニヤリ。問答無用の相性にこの元気があれば、鬼に金棒だ。
フリー打撃する新井良太内野手＝阪神甲子園球場
代打陣も元気いっぱい。新井良太内野手と狩野恵輔外野手は13日、甲子園で指名練習に参加した。前日12日の巨人戦(東京Ｄ)は、終盤の代打攻勢で勝利。連続適時打で主役になった 2人が相乗効果で再現を狙う。
｢(他の選手が打てば)もちろん、『よし、自分も』となるし、みんなで打てればいい｣。そう語ったのは新井だ。前日は狩野の勝ち越し打に続き、巨人を突き放した。｢狩野さんが打ってくれて勢いがついた｣と、振り返った。
狩野も｢きのうはボール球を 2球も振った。そこは反省して、あと 2試合いい形で前半を終わりたい。代打は結果。どん詰まりでも、四球でも死球でもいい｣と意欲十分で 2人一緒に引き揚げた。 1人が打てば、代打陣全体に刺激。切り札の関本も左脇腹痛から復帰しており、手厚い 3枚、虎が誇る｢ＡＳＫ｣は強力な武器だ。
すでに 9敗している能見篤史投手。険しい表情に14日の先発に懸ける思いが表れている＝阪神甲子園球場
能見篤史投手が13日、甲子園での指名練習に参加。球宴前ラスト登板となる14日の広島戦(甲子園)の先発へ、悲壮な胸中を吐露した。 2戦連続ＫＯを食らい、両リーグワーストの 9敗( 5勝)と苦しむここまで。結果次第では後半戦の先発ローテ事情が揺らぐ状況で、左腕が好相性の鯉打線を封じ、復調のきっかけをつかむ。
汗を流す姿、左腕を振る表情には鬼気迫るものがあった。キャッチボールなど、軽めのメニューをこなしたグラウンド練習後。現状を問われたクールな男は珍しく、語気を強めた。能見が背水の覚悟をにじませた。
バント練習を終えた能見篤史投手＝阪神甲子園球場
｢(この投球で)納得していたら、終わっているよ、もう。とにかく、しっかり向かっていく気持ちだけは持って、頑張ります｣
中 5日で臨む前半戦最終登板。ここまで、両リーグワーストの 9敗( 5勝)を喫し、防御率4.19という現実を踏まえれば、その位置づけは後半に弾みを…なんて、生半可なものではない。何より、結果が求められる。
それは、本人が一番、理解する。 2日のヤクルト戦(神宮)で 5回途中10安打 5失点と打ち込まれ、前回 8日の中日戦(甲子園)も 5回 2/3 7安打 5失点と炎上。当然、首脳陣は14日の広島戦でベテランが変わり身を見せられなければ、登板間隔を空けるなどの“先発番手落ち”の措置を取る考えを示している。
キャッチボールする能見篤史投手＝阪神甲子園球場
もちろん、かつてエースと呼ばれた男がこのまま、沈んでいくとは誰も思っていない。和田監督は期待を寄せた上で、立ち上がりからの全力投球指令を出した。
｢ひとりで投げきるくらいの気持ちと、もうひとつは最初から全力でいきながら、前半戦もあと 2試合だからリリーフ陣をつぎ込める状態にあるので、とにかく初回から飛ばしてほしい。能見らしいピッチングを見せて前半戦を締めくくってもらいたい｣
能見も修正点に｢ボールの高さ｣を挙げ、低めの制球力で自慢の鯉料理の腕を振るう意気込み。今季 3試合で 2勝 1敗、防御率2.01のお得意様を復調のきっかけにするつもりだ。
｢いつも大事だから｣
10年ぶりのリーグＶを目指すチームに虎投の精神的支柱の力は必要不可欠。 3年連続 2桁勝利を重ねた背番号｢１４｣が崖っぷちからの再起を目指す。
15日の広島 2戦目に先発予定のランディ・メッセンジャー投手は13日、ダッシュなどで調整。助っ人は通常、登板 2日前にブルペン入りするが、今回は中 4日のため、疲労回復に努めた。対する鯉打線は今季 2試合に投げ、 0勝 2敗、防御率8.18と分が悪い。苦手克服で 6月 20日のヤクルト戦(甲子園)以来、 4試合ぶりの 6勝目を狙う。
12日Ｇ倒直後、停電により立ち往生することになったマット・マートン外野手
マウロ・ゴメス内野手とマット・マートン外野手が前日12日の巨人戦(東京Ｄ)後、東京都内のチーム宿舎が停電していたため、宿泊していた32階まで階段を上っていたことが13日、分かった。超人的な脚力を証明。14日から球宴前最後の広島 2連戦(甲子園)を制し、最後はセ界の頂点まで登りつめる。
好調の助っ人コンビが思わぬアクシデントを乗り越えていた。 4－ 2で勝利した前日12日の巨人戦から一夜明け、甲子園での指名練習前、平田ヘッドコーチが興奮気味に明かした。
｢昨日、停電があったんだよ。ホテルのエレベーターが止まっちゃってさ。でも、ゴメスとマートンは32階まで階段で上がっていったよ｣
巨人戦終了直前、東京都内のチーム宿舎から、電気系統のトラブルが原因とみられる停電が発生したと一報が入った。43階建てホテルのエレベーターは停止。高層階に部屋があるコーチ陣はホテルでミーティングを予定していたが、急きょ東京ドームのベンチ裏で行うことに。ライバルとの激闘で体はクタクタ…。だが、ゴメスとマートンはチャレンジャーだった。
12日Ｇ倒直後、停電により立ち往生することになったマウロ・ゴメス内野手
とにかく家族の元に早く帰りたかった 2人は、部屋のある32階を目指して一気に駆け上がったという。高さ約 112メートル、 1つの階につき30段を登らないといけない。計 900段超。｢こんぴらさん｣と呼ばれるあの有名な香川・金刀比羅宮の石段でさえ、本宮までは 785段もある。復旧までの約 1時間はエレベーターが使えず、多くの選手やスタッフは階下で立ち往生。復旧を待っていたが、 2人は踊り場で休憩することもなく、一気に登り切った。
同行したチーム関係者は｢汗だくなんてもんじゃなかったですよ｣と証言。ホテルの関係者も｢点検で10階まで上がることはありますが、32階まで登った人は初めてだと思います｣と超人的な下半身に口アングリだ。
試合後の“修行”は好調の証。 7月の打率はゴメス 0.357、マートン 0.349、Ｇ砲は 8試合、Ｍ砲は 9試合連続安打中だ。
助っ人 2人を休日にした和田監督は甲子園での指名練習で｢絶好調ではないけど、いい状態になりつつある。状態自体はマートンも戻っているし、本来持っているものからしたら、これからより上げていくことは確かなので｣とさらなる上昇に期待を寄せた。
14日からは球宴前最後のリーグ戦となる広島 2連戦が待っている。そろって 2安打を放った12日の巨人戦後、ゴメスが｢これから勢いに乗っていきたいね｣と話せば、マートンも｢また頑張ります｣と気合を入れていた。
試練の夏場を迎えるが、打撃を支える下半身は強じんでびくともしない。巨人が敗れ、 1ゲーム差に接近。 2連勝で貯金を作って後半戦へ。32階までの階段を一気に登ったように、ＧＭ砲のバットがチームをセ界の頂点に導く。
◆野球選手と階段あらかると◆
★阪神秋山と金比羅山：中西投手コーチに命じられ、秋山が2014年 1月に香川県の金比羅山で自主トレ。 1日 3回、御本宮まで 785段、奥社と呼ばれる厳魂(いづたま)神社まで 583段の計1368段を上がって足腰強化に励んだ。
★近鉄梨田監督と通天閣：2001年の開幕前に｢優勝したら通天閣に歩いて上る｣と宣言した梨田昌孝監督がリーグ優勝後、公約を実行。日本シリーズ前にユニホーム姿で挑戦。日本一になるためシリーズ 4勝を祈念して、地上 103メートル、 503段の大阪のシンボルに 4度上った。
★野球場で有名な階段といえば：西武プリンスドーム名物のバックネット裏から上部にある駐車場に通じる 108段の階段が有名。負けるとよりきつく感じるという。
階段を登ったように、リーグも登り切れれば良いのだが。全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 7月)
2015年 公式戦 日程と結果( 8月)
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