29日ナゴヤドームで中日－阪神17回戦が行われ、阪神が 7回江越の 4号ソロで同点に追いつき、 9回にも江越の適時 2塁打で 1点を勝ち越し。 2番手安藤が今季 3勝目を挙げた。一度、交わされてもひるまない。足や小技でジリジリと相手を追い詰め、勝負どころとみるや一気にムチを打った。 3－ 2という点差以上の快勝劇に、阪神・和田監督が確かな手応えを口にした。殊勲は江越に譲ったが、鳥谷＆上本の 1、 2番が流れを作った。 1回一死では上本が中前打を放ち、 2盗に成功。 3回には一死 1、 3塁から上本の併殺崩れで 1点を先取し、その上本が再び走った。結果は盗塁死も、竜の先発・雄太をガンガン揺さぶった。31日からはヤクルトと首位攻防戦。今季の対戦成績も 8勝 5敗と悪くない。日本大學の後輩でもある真中監督に栄冠は譲らない。和田監督が、いい表情だ。
阪神が 3回に上本博紀内野手(29)の 2ゴロで先制した。上本は28日に続いて、 2試合連続で打点をマークした。
ドラフト 3位江越大賀外野手(22＝駒澤大學)が同点 4号ソロを放った。 1－ 2で迎えた 7回一死走者なし、第 3打席に立った。中日 2番手田島のど真ん中 146キロ直球をフルスイング。ライナー性の打球は勢いそのままに、虎党が待つ左翼スタンドに一直線だった。東京ドームで開催中の都市対抗野球には、弟の海地さん(20)が三菱重工長崎の一員として出場した。23日にヤマハに初戦敗退。兄はテレビで観戦した。その夜、｢お疲れ｣とだけメールを送った。慰めの言葉や助言は省略した。｢日本選手権(今秋予定)もあるし、これで終わりではないので｣。その思いを自分にも重ねた。大混セを抜け出すチャンス到来。首位攻防戦でも、元気な若虎が存在感を示してくれるはずだ。
阪神が鉄壁の継投で逃げ切った。同点の 8回は28日の同カードで好投した安藤優也投手(37)を投入してフライアウト 3つに片づけた。｢何とか無難に 3人で抑えられました｣と振り返る。31日からは甲子園でヤクルトと首位攻防戦。セットアッパーの阪神・安藤が連夜の快投だ。
リズム良く攻撃に移ると 9回に勝ち越し。最終回を託された呉昇桓(オ・スンファン)投手(33)が落ち着いたマウンドさばきで寄せつけなかった。前日28日は 2点を守る 6回二死満塁でリリーフし、好救援。ベテラン37歳の存在感が増している。｢大胆にいければ｣。宣言通りの原点回帰で、球宴明けから登板 5戦連続セーブをマーク。阪神では 2007、2008年の藤川球児投手(35＝現独立リーグ・高知)以来の 2年連続30セーブにも王手をかけた。記事をまとめてみました。
＜中日 2－ 3阪神＞17回戦◇29日◇ナゴヤドーム
阪神が 3回に上本の併殺崩れの間に 1点を先制した。先発能見は 3回 1安打無失点とまずまずの立ち上がり。
中日が 4回に阪神能見の暴投で同点に追いつき、エルナンデスの中前適時打で勝ち越した。先発雄太は 5回 2/3を 1失点で降板した。
阪神が 7回江越の 4号ソロで同点に追いつき、 9回にも江越の適時 2塁打で 1点を勝ち越し。 2番手安藤が今季 3勝目を挙げた。
江越大賀外野手(左から 2人目)は 7回、同点弾を放ちナインに歓迎された＝ナゴヤドーム
一度、交わされてもひるまない。足や小技でジリジリと相手を追い詰め、勝負どころとみるや一気にムチを打った。 3－ 2という点差以上の快勝劇に、阪神・和田監督が確かな手応えを口にした。
｢こういう試合ができるとね。ひっくり返す。なかなかできなかったから。とにかく今は 1戦必勝という気持ちで、全員が最後まであきらめずにやってくれている｣
これで通算 250勝。足をからめて引っかき回し、ここぞと見れば次々とコマをつぎ込んで総力戦でモノにした。
殊勲は江越に譲ったが、鳥谷＆上本の 1、 2番が流れを作った。 1回一死では上本が中前打を放ち、 2盗に成功。 3回には一死 1、 3塁から上本の併殺崩れで 1点を先取し、その上本が再び走った。結果は盗塁死も、竜の先発・雄太をガンガン揺さぶった。
通算 250勝目を挙げた阪神・和田豊監督＝ナゴヤドーム
2－ 2の 9回先頭でマートンが四球を選ぶと、すぐさま代走・大和を投入。延長などない、ここで決めるという強い意思を見せた。江越の決勝打が飛び出した後も狩野＆関本と、惜しむことなく代打のカードを切り、竜投にプレッシャーをかけ続けた。
球宴期間中に｢ここからは総力戦｣と強調し、機動力野球の実現を誓った。有言実行の残り51試合。タクトがさえ、選手もそれに応えている。
｢上位は点を取れる、取れないに関わらず、塁に出て、つないでという仕事をしている。あとはクリーンアップが打てば、もっと点がとれるんだろう。(打線の)まわりとしては悪くないね｣
31日からはヤクルトと首位攻防戦。今季の対戦成績も 8勝 5敗と悪くない。日本大學の後輩でもある真中監督に栄冠は譲らない。和田監督が、いい表情だ。
3回表阪神一死 1、 3塁、上本博紀内野手は 2塁ゴロを放ち 1点を挙げる＝ナゴヤドーム
阪神が 3回に上本博紀内野手の 2ゴロで先制した。
一死 1、 3塁のチャンスで、上本が放った打球は 2塁へ。間一髪、併殺は免れ 1点をもぎ取った。
上本は28日に続いて、 2試合連続で打点をマークした。
9回表阪神一死 2塁、左中間へ適時 2塁打を放った江越大賀外野手＝ナゴヤドーム
ドラフト 3位江越大賀外野手が同点 4号ソロを放った。 1－ 2で迎えた 7回一死走者なし、第 3打席に立った。中日 2番手田島のど真ん中 146キロ直球をフルスイング。｢ストレートに遅れないことを意識して、初球から積極的にいこうと打席に入りました。いい形で同点にすることができて良かったです｣。ライナー性の打球は勢いそのままに、虎党が待つ左翼スタンドに一直線だった。
24日ＤｅＮＡ戦以来の本塁打。前日28日に続いて 2試合連続で打点をマークした。
2－ 2で迎えた 9回一死 2塁。 2打席連続で初球を狙った。
中日 3番手又吉の真ん中へのスライダーを捉えると、鋭い打球は前進守備をしていた左中間を抜けた。 2打席連続、一振りで得点を生み出した。
ヨッシャ！ 江越は 9回、勝ち越しの二塁打を放った。若虎が名古屋で輝いた＝ナゴヤドーム
江越で追いつき、勝ち越した！ 阪神は 1－ 2の 7回、江越のソロで同点に追いつくと、 9回には勝ち越しの 2塁打で中日に勝利。若虎の活躍で貯金を今季最多タイの｢３｣として、首位を堅持した。31日からは甲子園に戻ってヤクルトと首位攻防戦。燕からもガンガン打ってや！
この男が打席に向かうだけでナゴヤドームがどよめく。 9回、それはひと際大きかった。 7回には同点弾。やってくれるんじゃないか－。虎党の熱い視線を浴びたルーキーは、その歓声を何倍にも膨らませた。同点弾＆決勝打。文句なしのヒーローはまたまた江越だ。
｢初球からいくと決めていました。自分はそういうスタイルなので。両方とも、それができてよかったです｣
同点ソロホームランを放った江越大賀外野手＝ナゴヤドーム
2－ 2の 9回一死 2塁。初球、又吉のスライダーをしとめた。鋭いライナーが前進守備の左翼・和田の頭上を越えていく。値千金の勝ち越し 2塁打で、息詰まる接戦にケリをつけた。
終盤に追いつき、追い越す。勝負強さを見せた虎にあって同点劇も背番号｢２５｣だ。 1点を追う 7回一死でこれも初球、田島の 146キロを 4号ソロ。左翼席へ弾丸ライナーで運んだ。これで打点を挙げれば 7戦 7勝。不敗神話を自らの決勝打で証明したのは、あっぱれだ。
｢積極的にいくのが自分の持ち味なので、続けていきたいと思います｣
初球を打てば、通算 4打数 3安打 4打点。いずれも真ん中の球だが、しっかり打ち返す姿は打率 0.197の新人とは思えない。和田監督も迷わずほめた。｢田島も又吉もサイドからスピードも出て、変化球のキレもいい。あれを打ち損じしないで、初めて見る球をひと振りで仕留めるとは。勝負強さをみせてくれている｣。自身の魅力で堂々と勝負するルーキーは、もう大きな戦力だ。
ヒーローインタビューを受ける江越大賀外野手＝ナゴヤドーム
東京ドームで開催中の都市対抗野球には、弟の海地さん(20)が三菱重工長崎の一員として出場した。23日にヤマハに初戦敗退。兄はテレビで観戦した。互いのプレーで忙しく、弟の試合を見たのは本当に久しぶり。その夜、｢お疲れ｣とだけメールを送った。慰めの言葉や助言は省略した。｢日本選手権(今秋予定)もあるし、これで終わりではないので｣。その思いを自分にも重ねた。
25日のＤｅＮＡ戦で失点につながる悪送球(失策)をして、自分も切り替える立場。翌26日に初の猛打賞を記録すると、名古屋でも暴れた。前日28日は適時打を放ち、この日はヒーロー。試練を乗り越えた姿は、きっと弟にも届いたはずだ。
｢自信にしていければいいかなと思います｣
売り出し中の“新鮮力”の大活躍で、チームは 3連勝。 6月29日以来となる今季最多タイの貯金｢３｣で、ヤクルトと同率首位をキープ。31日から甲子園でいよいよ直接対決だ。ナインを代表して、ヒーローはシンプルに燕狩りを誓った。
｢そうですね、頑張ります｣
大混セを抜け出すチャンス到来。首位攻防戦でも、元気な若虎が存在感を示してくれるはずだ。
阪神 2番手で登板した安藤優也投手＝ナゴヤドーム
阪神が鉄壁の継投で逃げ切った。同点の 8回は28日の同カードで好投した安藤優也投手を投入してフライアウト 3つに片づけた。｢何とか無難に 3人で抑えられました｣と振り返る。
リズム良く攻撃に移ると 9回に勝ち越し。最終回を託された呉昇桓投手が落ち着いたマウンドさばきで寄せつけなかった。リーグトップを守る今季29セーブ目。｢藤井さんが真っすぐ中心でリードしてくれて、真っすぐはいい感じで来ていたと思う｣と話した。
31日からは甲子園でヤクルトと首位攻防戦。｢もっと集中してやっていきたい｣と気を引き締めていた。
8回を無失点に抑えた安藤優也投手＝ナゴヤドーム
セットアッパーの阪神・安藤が連夜の快投だ。同点の 8回に登板し、好打者の荒木から始まる上位打線を 3人でピシャリ。直後の勝ち越しを呼び込み、 3勝目を手にした。｢なんとか 3人で抑えられた。先頭打者が荒木だったので、塁に出せば足がある。きっちりと打ち取れてよかった｣。中西投手コーチも｢荒木からだったし、今の状態からしてもあそこは安藤｣と厚い信頼を語った。前日28日は 2点を守る 6回二死満塁でリリーフし、好救援。ベテラン37歳の存在感が増している。
呉昇桓投手は 9回、直球を中心にピシャリ。頼れる守護神が戻ってきた＝ナゴヤドーム
気温の上昇とともに、再びエンジンがかかってきた。呉昇桓投手が本来のスタイルを取り戻した。 1回無失点に封じ、リーグトップを独走する29セーブ目をゲット。涼しげな表情で勝者の列に加わった。
｢藤井さんも真っすぐを中心にリードしてくれたから、いい感じにボールが来ていたのじゃないかなと思う。自分の中でも上がってきている｣
1点勝ち越した直後の 9回にたすきを受け、アクセル全開だ。先頭の和田をインハイ 144キロの直球で左飛に打ち取ると、エルナンデスも内角 146キロで詰まらせて中飛。遠藤にフォークを中前に弾き返されたものの、落ち着き払っていた。代打・森野は速球で捕邪飛にねじ伏せ、接戦を締めくくった。
復調気配が漂う。前半戦の終盤には打ち込まれるシーンが目立った。｢満足できない…｣。自室で自身の投球フォームの映像を繰り返し見て、原因を究明。｢カウント負けしている状況が多かった。慎重に入り過ぎた｣と反省点をあぶりだした。この日は打者 4人全員に対し、初球からストライクゾーンで勝負。投じた 9球中 7球がストレートだった。
｢大胆にいければ｣。宣言通りの原点回帰で、球宴明けから登板 5戦連続セーブをマーク。阪神では 2007、2008年の藤川球児投手以来の 2年連続30セーブにも王手をかけた。
落としてはいけない試合を何とか食い止めた！全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 7月)
2015年 公式戦 日程と結果( 8月)
7月29日現在順位表
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