阪神は 0- 1で迎えた 7回二死 1、 2塁で代打・桧山進次郎外野手(42)が広島・前田健から同点タイムリー。初球、外角低めチェンジアップにバットを止めながら合わせ、フラフラ上がった飛球は遊撃梵のグラブに当たって中前に落ちる神懸かり打で、首位を守った。開幕11試合で引き分け 3試合と和田阪神は接戦に強いチームに変貌。Vまで一直線!!
安藤優也投手(34)が、 6回 2安打 1失点と試合を作った。 2回二死 2塁から 7番堂林の左前適時打で先制点を許したが、その後は立ち直って無失点。
今季 3度目の引き分けで単独首位を守った和田監督は「よう踏ん張った。それだけ」と息をついた。記事をまとめてみました。
天が神風を吹かせてくれた。 0- 1と阪神は 1点を追う 7回二死無走者から得た好機に代打・桧山進次郎外野手がしぶとい同点適時打を放ち追い付いた。1点を追う 7回二死 1、 2塁で代打登場。ノーヒッターの広島前田健の初球、外角低めチェンジアップにバットを止めながら合わせ、フラフラ上がった飛球は遊撃梵が伸ばしたグラブに当たって中前に落ちた。同点。桧山が神懸かり的な一打でチームを救った。「代打であんなスイング…。一番後悔するようなスイングで最高の結果になった。中途半端なスイングになって『ありゃー』と思ったけど、形としてヒットになって良かったです」と胸を張った。今季初打点となった。
今季 3度目の引き分けで単独首位を守った和田監督は「よう踏ん張った。それだけ」と息をついた。
7回二死 1、 2塁、前田健から同点タイムリーを放った桧山
いま、最も安打を打つことが難しい相手だった。好機をつくるも、あと 1本が遠い。 7回も二死からマートンの中前打、金本の右前打でつないだ。和田監督は「あそこは勝負というところ」と背番号「24」を送り出した。片岡打撃コーチは「セキ(関本)の方が相性がよかったけど、監督の第六感の起用がズバリ当たった」とうなった。
関本は昨季、前田健との対戦成績は 4打数 3安打。しかし指揮官は昨季 2打数 1安打の桧山に託した。大けがから復活の今季初タイムリー。 2人しかいない捕手の小宮山に代打を送る勝負手に42歳が見事、応えた。
「もうあかんのかな…」
昨年11月、ファンとの交流イベントで転倒し左鎖骨を骨折。引退もよぎった。公表はされなかったが、肺に穴も空いていた。緊急入院したが、まともに動けない。そんな中、病床で個人トレーナーの仲田健氏(42))に電話した。リハビリの打ち合わせではない。呼吸も満足にできないため、声は出しにくい。「ぜぇぜぇ」と息も漏れた。伝えたいことがあった。
7回 2同点適時打を放った桧山がベンチで金本(左から 2人目)らの祝福を受ける
「僕がいなくてもグアムでみんなはキャンプできるけど、健ちゃんがいなかったら、できない。だから、病院に来んといてや」
年明けの 1月にはプロゴルファーら他競技のアスリートと行う恒例のグアム自主トレがある。仲田氏が桧山につきっきりになったら、他のメンバーに迷惑になる。自分のことより、仲間のことを考えた。前向きに再起を目指した。「引退かと思ったら、いけるわ!」と気丈に振る舞った。そんな男に、野球の神様が味方してくれたのかもしれない。
これで代打通算安打 137とし歴代 3位タイ。代打打点93はセ・リーグ 5位タイとなった。13日からは甲子園に戻って、中日を迎える首位攻防戦。昨季は竜相手に打率 0.417(12打数 5安打) 2打点と打ちまくった。
「あんちゃん(安藤)も粘っていたし、追いつけてよかった」
神業で持ち込んだ今季 3つ目の引き分けが、 7年ぶりのリーグ優勝につながる。
感涙の復活星から1週間。神宮から広島へ舞台を移しても、安藤優也投手の芸術ピッチは衰えを知らない。 6回 1失点と試合を作った。 2回二死 2塁から 7番堂林の左前適時打で先制点を許したが、その後は立ち直って無失点。「先発として最低限の仕事はできたと思います。堂林への 1球は失投でしたが、それ以外はまずまずの内容でした」と振り返った。
ノーヒッター・前田健を相手にしても全く見劣りしない、猛虎の背番号「16」がマウンドで仁王立ちだ。
「まずまず、うまく投げられたかな。(マエケンは)いい投手なので、 1、 2点勝負になると思っていました。先制点は許していけないと思っていたのですが…」
納得あり、反省ありの試合後だった。
6回 2安打 1失点と好投した安藤。前田健と互角に投げ合った
反省は 1点を失った 2回。堂林に打たれたタイムリーは、変化球が抜けて入ってしまった。それ以上に悔いたのは、この回先頭の栗原を歩かせたこと。
「先頭打者への四球がねえ…」
とはいえ、交代した 6回までに許した安打はわずか 2本。ノーヒッターとの真っ向勝負は、剛速球の投げ合いではなかったが、見応えは十分だった。ちょっと少なめ、 1万4273人のマツダスタジアムの観衆も、これが投手戦だ、という醍醐味を楽しんだはずだ。
そういえば、前回登板も、相手はツバメのエース・石川だった。味方打線はわずか3安打だったが、勝ってしまった。この日は、ドローで勝利投手にこそなれなかったが、相手のエースを次々と潰してしまう。こんな頼れる男はいない。
「次こそは勝ちたい」
595日ぶり白星は、もう過去の話。これからは 1週間ごとに、相手のエースが唸る安藤が投球術を教えてくれる。
こんなドキドキは、心臓に悪い。前夜のヒーローが一転、もう少しで戦犯になるところだった。最後の打者・会沢を 146キロ速球で空振り三振に斬った藤川球児投手(31)は、捕手・岡崎に右手で手刀を作って「ゴメン」のサイン。辛くも一打サヨナラ負けのピンチを脱出してドローに持ち込んだ。
球児が厳しい展開で逃げ切った。同点で迎えた延長10回に登板。一死後に 3安打を浴びて二死満塁の大ピンチを招いた。一打サヨナラの危機で会沢と対戦。落ち着いてフォークなどで攻め、最後は外角低め直球で空振り三振に抑えた。「 1本でかえられる当たりを打たれなかった。引き分けで終われて、また明日ですね」と振り返った。前日11日の同カードで通算 200セーブに達したばかり。この日も、きっちり役割を果たした。
「 1本で帰られるような当たりを打たれなかったのでよかった」。 200セーブ守護神が冷や汗をぬぐった。 1- 1の延長10回に 5番手で登場。時計の針は午後 9時半に差し掛かろうとしていた。 3時間半ルールによりこの回限りで試合終了は確実な状況。引き分けへの投入がサヨナラ危機を招いてしまった。
藤川球児投手は10回一死から東出(左)に中前打を浴び、ここから二死満塁の大ピンチ
先頭の広瀬は外角高めの火の玉ストレートがうねりを上げ、空振り三振で一死。 1万4273人観衆も席を立ちかけたことだろう。だが、ここからが長かった。
東出への初球直球が甘く入り、中前に弾き返された。一死 1塁で梵には直球で犠打失敗を誘発し、捕邪飛。二死 1塁とし、鯉党も観念したかのように静まりかえったが、代打・前田智、 4番・栗原に連続左前打で満塁だ。会沢は、直球とフォークで1-2と追い込んみ、速球で空転させてゲームセット。無失点で抑えるところはさすがだが、 1回で被安打 3は今季最多。試合後の和田監督も「よう踏ん張った。それだけ、きょうは」と息を吐いた。
7試合目のマウンドだったが、今季は不安定さも顔をのぞかせる。 3人で抑えた試合は2試合のみ。 3月30日の開幕・DeNA戦(京セラD)で 1点リードの 9回に同点打を浴びた。シーズンは始まったばかり。徐々に調子を上げていけばいい。
球児は「引き分けで終われたので、またあした」と前を向いた。どれだけ走者を出しても本塁にかえさなければいい。守護神は後ろを振り向かない。
先発安藤が 6回 1失点と好投、榎田ら中継ぎ陣も踏ん張り、最後は藤川が10回二死満塁のピンチを切り抜けた。指揮官は「まだこの時期だが、負けないということが最後には大きな意味を持ってくる」と両リーグトップの引き分け数の意義を強調した。
桧山のラッキー打、安藤の復活での頑張りといい、良い試合を見せてくれたと思ったら球児の「もう少しで戦犯になるところ」というシーンまで有った昨日の試合。しかし、きっちりと締めくくるというのも球児らしくて良いですね。
とにかく最後の最後まで諦めず、相手に食いついて行くと言う試合運び。これが今年のタイガースだ!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
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桧山進次郎外野手、マエケンから神業同点打!“フライ“落とさせた!ドロー試合で首位守る…
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