11日京セラドーム大阪で阪神－中日18回戦が行われ、演歌歌手の出光仁美(30＝日本コロムビア所属)が始球式を行った。トラ柄の着物姿でマウンドに立つと、投球前には腕を回すパフォーマンスを披露。大きく振りかぶり、サウスポーで見事な投球をみせた。
中日は終盤無得点に終わり連敗。阪神は初回の 3点を守り切った。 8回 1失点の先発能見が 9勝目。 3連勝を決めた。首位をキープした和田豊監督(52)は、 2回以降の拙攻に苦言を呈した。 7試合連続で先制するなど、いい流れではあるがかぶとの緒を締めた。阪神は11日の中日戦(京セラＤ)で2015年度公式戦の入場者が 200万人に到達したことを発表した。
大和外野手(27)が 1回無死 2塁で絶妙な犠打。これが投手内野安打となり、ゴメスの先制打につなげた。
阪神打線が初回に 5安打を集中し 3点を先制した。初回。一死 1、 3塁の好機で 4番マウロ・ゴメス内野手(30)が中日先発雄太から右翼前へ先制適時打。一死満塁となり、打席には 6番新井良太内野手(31)。 1塁線へ転がったボテボテの打球はイレギュラー。 1塁森野の頭上を越え 2点適時 2塁打に。運も味方につけ大量点を取った。先制打を放ったゴメスは喜んだ。グシャッという鈍い音を残して、打球は右前にポトリと落ちた。わき上がる虎党の大歓声。ゴメスがバットを折りながらも先制打。しぶとい一打で、口火を切った。これで 6試合連続で打点をマーク。 4月16日の中日戦(ナゴヤＤ)から同22日のＤｅＮＡ戦(横浜)以来となる今季、最多タイだ。チームにとっても 7試合連続となる先制点となった。大歓声に背中を押され、ゴメスがバットでＶロードを切り開いていく。
ドームに響く登場曲・プリンセスプリンセスの｢世界でいちばん熱い夏｣が実にマッチする。新井が運も味方に、満塁男ぶりを発揮した。 1点を先制して、押せ押せムードの 1回一死満塁。カウント 2－ 2から外角低めのチェンジアップに食らいついたが、 1塁手・森野の正面へ－。万事休すと思いきや、打球は人工芝とアンツーカーとの間で弾み、右翼線へ。大和＆ゴメスを返し、リードを 3点に広げ、新井は 2塁で止まりそうになった 1走のマートンを再加速させるサインを送りながら、 2塁に到達だ。 6回二死 1塁での中前打の方が感触はいいかもしれないが、イレギュラーの運も実力のうちだ！
先発の能見篤史投手(36)が 8回を 6安打 1失点に抑える好投で、ハーラートップに並ぶ 9勝目を挙げた。能見は初回からテンポの良い投球で中日打線を 0に抑える。 3点リードの 4回、和田に適時打を浴び 1点を返されるが、その後もボールを低めに集める安定感のある投球を披露。中 5日登板ながら、今季最多となる 119球を投げきり、 8回でマウンドを降りた。先発・能見篤史投手が 6安打を許しながら、 8回 1失点とベテランらしい粘りの投球。 2回以降、追加点が入らずに防戦一方となった展開のなか、初回の 3点を守った。チームは 3連勝で今季最多の貯金｢５｣、自身も 4連勝で 9勝 9敗と五分に戻し、ハーラートップタイに並んだ。正念場でこそ、36歳の力が頼りになる。そう抱かせる 119球の熱投だった。
2点リードの 9回に登板した呉昇桓(オ・スンファン)投手(33)は先頭のルナに中前打を許したが、後続の 3人を抑えてリーグ最多の33セーブ目。前回 9日のＤｅＮＡ戦(横浜)は 3点リードの 9回、 3本の長短打で 1点差に詰め寄られるヒヤヒヤＳ。この日も 3人でピシャリとはいかず、守護神に笑顔はなかった。記事をまとめてみました。
＜阪神 3－ 1中日＞18回戦◇11日◇京セラドーム大阪
演歌歌手の出光仁美(30)が始球式を行った。トラ柄の着物姿でマウンドに立つと、投球前には腕を回すパフォーマンスを披露。大きく振りかぶり、サウスポーで見事な投球をみせた。
｢ 100点です。(パフォーマンスは)マウンドに上がって自然と出ました。ゴメス選手と同い年ですし、演歌界のゴメスになれるよう頑張ります｣と笑顔で語った。
着物姿で始球式を行う演歌歌手の出光仁美＝京セラドーム大阪
阪神は初回、ゴメスの右前適時打、新井の 2点 2塁打で 3点を先制。中日は先発能見に 3回まで打者10人 1安打に抑えられる。
中日は 4回二死 2塁で、 5番和田の中前適時打で 1点を返す。阪神は 6回に二死 1、 2塁の好機をつくるも後続が続かず無得点。
中日は終盤無得点に終わり連敗。阪神は初回の 3点を守り切った。 8回 1失点の先発能見が 9勝目。 3連勝を決めた。
力投を続ける能見篤史投手＝京セラドーム大阪
首位をキープした和田豊監督は、 2回以降の拙攻に苦言を呈した。「勝つには勝ったが、 2回以降が苦しい展開になった。早いカウントから(狙いを)絞ってはいるんだけど、それをとらえきれなくてね。淡泊になってしまった。そこは反省点｣と語った。 7試合連続で先制するなど、いい流れではあるが｢先制した後の次の 1点がね…｣とかぶとの緒を締めた。
阪神は11日の中日戦(京セラＤ)で2015年度公式戦の入場者が 200万人に到達したことを発表した。同日現在、51試合で 203万1270人。 200万人達成の過去最速は2004年 7月 1日の39試合。2005年の実数発表後は2007年 7月31日の46試合。
6回、選手交代を告げる和田豊監督＝京セラドーム大阪
大和外野手が 1回無死 2塁で絶妙な犠打。これが投手内野安打となり、ゴメスの先制打につなげた。｢サード側にやろうと思っていた。いいところに転がってよかったです｣と笑顔。前田麻理子夫人(旧姓・原、元フリーアナウンサー)が 9日午後に芦屋市内の病院で、第 1子となる3416グラムの長男を出産。｢まだ(どちら似か)全然わかりませんが、かわいい。頑張らないといけないですね｣とパパの自覚を口にした。
1回、バントが内野安打となった大和外野手＝京セラドーム大阪
阪神打線が初回に 5安打を集中し 3点を先制した。
初回。一死 1、 3塁の好機で 4番マウロ・ゴメス内野手が中日先発雄太から右翼前へ先制適時打。一死満塁となり、打席には 6番新井良太内野手。 1塁線へ転がったボテボテの打球はイレギュラー。 1塁森野の頭上を越え 2点適時 2塁打に。運も味方につけ大量点を取った。
先制打を放ったゴメスは｢打ったのはストレート。完全に詰まった打球になったけど、外野手の前に落ちてくれてラッキーだったよ。バットを折ってしまったから新しいバットを準備しなくちゃいけなくなったけど、タイムリーヒットになってくれたことはうれしいよ｣と喜んだ。
1回裏阪神一死 1、 3塁、マウロ・ゴメス内野手は右先制適時打を放った＝京セラドーム大阪
グシャッという鈍い音を残して、打球は右前にポトリと落ちた。わき上がる虎党の大歓声。ゴメスがバットを折りながらも先制打。しぶとい一打で、口火を切った。
｢とにかくチームが勝つことが一番。きょうは貢献できてよかったよ｣
1回、鳥谷と大和の連打で早々に一死 1、 3塁の好機がめぐってきた。 1ボールから中日の先発・雄太の内角高め直球を強振。詰まった当たりだったが、振り切った分だけ打球は右前へ飛んだ。併殺打だけは避けたい場面で｢『ゴロを打ちたくない』と意識しすぎると、逆に打ってしまう。(意識を)クリアにしていたよ｣と冷静さを保って、先制打につなげた。
｢チャンスであればあるほど、『落ち着いて』というのができている｣
マウロ・ゴメス内野手は 1回、バットを折りながらも右前に先制打を放った。これで 6試合連続打点だ＝京セラドーム大阪
これで 6試合連続で打点をマーク。 4月16日の中日戦(ナゴヤＤ)から同22日のＤｅＮＡ戦(横浜)以来となる今季、最多タイだ。チームにとっても 7試合連続となる先制点となった。Ｇ砲に続けとマートン、新井も打ち、この回 3点。その後、得点できなかったことを思えば貴重なイニングとなった。
和田監督も｢初回にいい形でね。ゴメスがタイムリーを打って、いい攻撃ができた｣と、主砲の先制パンチを評価した。
夏休みの京セラドームは３万４０００人超の虎党で大盛り上がり。これで今季２００万人を突破した
本拠地の甲子園で高校野球が開催中のため、チームは現在、長期ロードに出ている。調整も普段通りといかない難しい時期でも、Ｇ砲のコンディションはバッチリだ。練習前には 1塁側ブルペンで肩周りや体幹のトレーニングをしてから、練習に合流。自己流の調整を確立し、権田トレーナーも｢体重( 100キロ前後)は 1、 2キロの増減に抑えられていますし、いい状態を保っています｣と証言する。
｢いい球を打つ。それだけだよ｣
夏休みの京セラドームには、 3万4553人の虎党が詰めかけた。これで、阪神の公式戦入場者数は 200万人を突破。大歓声に背中を押され、ゴメスがバットでＶロードを切り開いていく。
◆データＢＯＸ◆
ゴメスが 1打点を挙げ、 8月 5日の広島戦(マツダ)から自身最多タイとなる 6試合連続打点を記録。今季２度目で、 1度目は 4月16日の中日戦(ナゴヤＤ)から同22日のＤｅＮＡ戦(横浜)で計11打点をマーク。
新井良太内野手は 1回、満塁でしぶとく適時打を放った。イレギュラーにも助けられたが勝負強さを発揮した＝京セラドーム大阪
ドームに響く登場曲・プリンセスプリンセスの｢世界でいちばん熱い夏｣が実にマッチする。新井が運も味方に、満塁男ぶりを発揮した。
｢ラッキーだったのひと言じゃないでしょうか。満塁だったし、何とかしたい気持ちでした｣
1点を先制して、押せ押せムードの 1回一死満塁。カウント 2－ 2から外角低めのチェンジアップに食らいついたが、 1塁手・森野の正面へ－。万事休すと思いきや、打球は人工芝とアンツーカーとの間でバッフーンと弾み、右翼線へ。大和＆ゴメスを返し、リードを 3点に広げ、新井は 2塁で止まりそうになった 1走のマートンを再加速させるサインを送りながら、 2塁に到達だ。
1回、タイムリーを放った新井良太内野手＝京セラドーム大阪
今季、満塁機では 7打数 6安打(打率 0.857)、11打点。｢満塁ということがプレッシャーにならず、自分のスイングを(しよう)と思って打席に入っているからかもしれないです｣と勝負強さの理由を分析した。
相手先発は第 2戦以降も左腕で、 3試合連続スタメンの可能性が高い。｢( 1回は)本当は打つような球ではなかったけど、結果的に 2点入ったのはよかった｣。 6回二死 1塁での中前打の方が感触はいいかもしれないが、イレギュラーの運も実力のうちだ！
◆データＢＯＸ◆
阪神の新井は 7月22日の巨人戦(甲子園)以来となる満塁での安打を放ち、今季満塁では 7打数 6安打、11打点、打率 0.857。現在、 7打席連続で打点をあげている。ちなみに昨季も満塁では 8打数 4安打、10打点、打率 0.500と勝負強い。
9勝目を挙げた能見篤史投手はお立ち台で照れながらガッツポーズ＝京セラドーム大阪
先発の能見篤史投手が 8回を 6安打 1失点に抑える好投で、ハーラートップに並ぶ 9勝目を挙げた。
能見は初回からテンポの良い投球で中日打線を 0に抑える。 3点リードの 4回、和田に適時打を浴び 1点を返されるが、その後もボールを低めに集める安定感のある投球を披露。中 5日登板ながら、今季最多となる 119球を投げきり、 8回でマウンドを降りた。
これで自身 4連勝。星を 9勝 9敗の五分に戻した能見は、ヒーローインタビューで｢ 8月から 1試合 1試合すごく大事になる。この時期に自分の力を発揮出来るのはすごくいいことなので、続けていきたいと思います｣と語った。
能見篤史投手はトラッキーと勝利のハイタッチ。いい笑顔です＝京セラドーム大阪
よく耐えた！ よく踏ん張った！ 阪神は先発・能見篤史投手が 6安打を許しながら、 8回 1失点とベテランらしい粘りの投球。 2回以降、追加点が入らずに防戦一方となった展開のなか、初回の 3点を守った。チームは 3連勝で今季最多の貯金｢５｣、自身も 4連勝で 9勝 9敗と五分に戻し、ハーラートップタイに並んだ。
マウンドの能見の視線は一走・エルナンデスを鋭くとらえた。チーム３連勝を決定づけた“ 1球”はベテラン36歳の読みから。 2点を守る 7回一死 1塁。立て続けにランエンドヒットでファウルになった状況を見極め、落ち着いて対処した。
｢ずっと走ってきていたので。ありがとうございますって感じです｣
セットポジションに入ると、右足を上げ、そしらぬ顔で 1塁けん制。まんまと 1、 2塁間におびき出し、ピンチの芽を摘みとった。打線は 1回に 3点を奪った後、 6回二死まで無安打。一方、竜は 3回からあきらめずにコツコツ打ってくる。防戦一方なムードを、断ち切った。
能見篤史投手は 7回、けん制でエルナンデスを誘いだす＝京セラドーム大阪
｢緩急をうまく使えた。四球を出さないようにと意識していた｣
投球も味わい深かった。得意のチェンジアップ、フォークの低めへの制球を徹底。直球は 1度も 140キロ台を計測することはなかったが、球速差をつけた。 8回 6安打 1失点。無四球ピッチでハーラートップタイの 9勝目( 9敗)をあげた。
通算も82勝とし、上田二朗氏(本名：上田次朗＝68＝サンケイスポーツ専属評論家)らを抜き、球団単独13位に浮上。今年 1勝 2敗と苦戦していた中 5日の登板間隔を乗り越え、 4連敗中の竜退治に成功。京セラドームでは対中日 9連勝となった。
後輩たちの頑張りに奮い立った。この日、夏の甲子園の第１試合で母校・鳥取城北高校(鳥取)が鶴岡東高校(山形)と対戦。敗れたが、練習用の硬式球40ダースを差し入れするなど気に掛けていた。
アンダーソン・エルナンデス内野手をマウロ・ゴメス内野手がタッチしアウトに＝京セラドーム大阪
｢結果は知っています。レベルは上がってきているんじゃないかな｣
能見にとっても高校時代の成長が現在につながる。野球部部長として当時を知る石川晴久氏も｢能見が入学して、最初にキャッチボールしたときの腕の使い方を見て、鳥肌が立ちました。表情も高校のときから変えずに投げていた｣と述懐する。ちぎれんばかりに腕を振れる長所。代名詞となった｢ポーカーフェース｣のルーツは、汗水流した20年前にあった。
カード頭を担った左腕の好投で、貯金は今季最多の｢５｣。 2位ヤクルトと 1.5ゲーム差は変わらないものの、首位をがっちりキープし、和田監督も気を引き締めた。
｢今は貯金の数じゃない。目の前の試合を 1つ 1つとっていく。あすもそういう気持ち｣
背番号｢１４｣の思いも同じだ。自身 4連勝で、最多｢４｣あった自身の“借金”を完済し｢やっとですね｣と口にした後、京セラドームのお立ち台で誓った。
｢勝負はまだまだ先。しっかり頑張りたい｣
正念場でこそ、36歳の力が頼りになる。そう抱かせる 119球の熱投だった。
◆データＢＯＸ◆
阪神の貯金｢５｣(53勝48敗 1分)は今季最多で、昨年のリーグ終了時の｢７｣(75勝68敗 1分)以来。ちなみに今季リーグ最多貯金は 5月16日、ＤｅＮＡの｢１１｣。
9回、マウンドに上がった呉昇桓投手＝京セラドーム大阪
2点リードの 9回に登板した呉昇桓投手は先頭のルナに中前打を許したが、後続の 3人を抑えてリーグ最多の33セーブ目。｢走者を出さないようにしようと思ったが…。ファン、監督、コーチも不安になると思うので、次回登板は 3人でしっかり抑えたい｣と反省した。前回 9日のＤｅＮＡ戦(横浜)は 3点リードの 9回、 3本の長短打で 1点差に詰め寄られるヒヤヒヤＳ。この日も 3人でピシャリとはいかず、守護神に笑顔はなかった。
呑竜となる試合だった。初回に取った点数を最後まで守り抜き、本当に良い試合だった。これかも、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 8月)
2015年 公式戦 日程と結果( 9月)
8月11日現在順位表
8月11日現在対戦表
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