20日阪神甲子園球場で阪神－ヤクルト23回戦が行われ、阪神は連敗を止め岩田は今季 8勝目。ヤクルト山中は今季初黒星。真中満監督(44)は｢全体的に集中力のないプレーが続いてしまった。明日から切り替えていくしかない。藤波をたたかないと優勝は難しいので｣と、相手エースが待ち受ける第 2戦での反撃を誓った。阪神は負ければ自力優勝が消滅する危機に、首位ヤクルトに 8－ 1で快勝。同カード勝ち越しを決め、逆にゲーム差を｢１｣に縮めた。阪神の自力Ｖ消滅危機はきょうも変わらない。阪神がヤクルトに負け、巨人が中日に、広島がＤｅＮＡに敗れると、ヤクルトに優勝マジック｢９｣が点灯する。首位タイは今月12日以来。現在と同じくヤクルトと並んでいた。
阪神が 2回にも 2点を加えた。相手もミスもあり一死 2、 3塁の好機を迎えた。 1番鳥谷敬内野手(34)が中堅への犠飛を打ち 4点目を加えた。試合序盤から 5点を奪い、ヤクルト先発山中をマウンドから引きずり下ろした。
和田豊監督(53)の｢動く采配｣で連敗を止めた。今季 2戦 2敗、防御率0.69と抑えられていたヤクルト山中相手に、今季初めて｢ 2番今成｣を起用。シュアな巧打者は 1回一死後、左前打で出塁し、福留の適時 2塁打で先制のホームを踏んだ。今季 2戦 2敗。 1点しか奪えていない山中対策として、指揮官は大和に代えて今成を 2番に入れた。 2回に右前適時打を放つと止まらない。この日は 4安打 2打点の大活躍だ。今成亮太内野手(27)は21日も右腕の杉浦が相手。引き続き、 2番に座りそうだ。今季初の 2番起用に今成が見事、応えた。 4安打 2打点の大暴れ。お立ち台で今成節が全開だ。 5回に猛打賞をマークすると 8回二死 1、 2塁では 8点目の左前適時打でトドメを刺した。超攻撃型打線で燕を攻略。リーグ優勝へ、今成が“恐怖の２番”になっていく。
阪神が 1回に 3点を先制した。 1回二死 3塁から 4番福留孝介外野手(38)が左中間への適時 2塁打で先制。二死 2塁とし、 5番マウロ・ゴメス内野手(31)も続いた。福留孝介外野手が 5回、この日 2本目となる適時 2塁打を放った。 8月上旬に痛めた右手中指は腫れたままだが、正念場の12連戦で 3試合連続のマルチ安打。今季ラストまで主砲を任された頼もしい背番号｢８｣が逆転Ｖに向け、最後まで気力を振り絞る。
きれいな弧を描いた打球はグングンと伸びた。届くのか…いや、届け！ 虎党の大歓声に迎えられて、左中間前列へズドン！ と弾丸ライナーで突き刺した。マウロ・ゴメス内野手が復活を告げる 2試合連続アーチで、虎を自力優勝消滅の危機から救った。福留の適時打で先制した直後の 2回二死 2塁。外角低めへのシンカーをすくい上げると、打球は暗くなりはじめた甲子園の空へ。追加点をたたき出す16号 2ランとなった。前日19日のＤｅＮＡ戦で、27試合ぶりの一発。不振のため、 3日の広島戦(甲子園)から 5番に降格した元主砲が、シーズン大詰めのこの時期に復調した。 4番・福留が好調を維持しているだけに、 5番の背番号｢５｣が今後も攻撃の鍵を握るのは間違いない。
岩田稔投手(31)が 1カ月ぶりの今季 8勝目を挙げた。山田、畠山、バレンティンの中軸を無安打に抑え、強力ヤクルト打線相手に 8回を 4安打 1失点。負けたらチームの自力Ｖ消滅の大一番もと目の前の打者を封じていった。 8月21日ＤｅＮＡ戦(京セラドーム大阪)以来の白星を手にした。きょうはエース・藤浪晋太郎投手(21)が先発で、勝てば12日以来の首位タイとなる。勝って並んで抜き去って、優勝や！
梅野隆太郎捕手(24)が好リードで、岩田の快投を引き出した。｢構えたところに球が来てくれた。強力ヤクルト打線を押さえ込み、 2回には追加点の突破口を開く中前打も。 9月 2日以来、13試合ぶりのスタメンだったが、首脳陣の期待に応える働きだった。
21日阪神甲子園で阪神－ヤクルト24回戦が14時開始予定。予告先発は阪神が藤浪晋太郎投手(21)、ヤクルトが杉浦稔大投手(23)。記事をまとめてみました。
＜阪神 8－ 1ヤクルト＞23回戦◇20日◇阪神甲子園球場
阪神が 1回に 4番福留の適時 2塁打、ゴメスの16号 2ランで 3点を先制。 2回には鳥谷の犠飛、今成の適時打で点差を広げた。
阪神は 5回に 4番福留の適時 2塁打で 6点目を追加。ヤクルトは阪神岩田の前に 6回まで 2安打無得点に抑え込まれている。
ヤクルトは 8回に荒木の犠飛で 1点を返したが反撃はそこまで。阪神は連敗を止め岩田は今季 8勝目。ヤクルト山中は今季初黒星。
8回表ヤクルト二死 1、 3塁、川端を三振にとりガッツポーズする岩田稔投手＝阪神甲子園球場
ヤクルトが 2位阪神との直接対決に敗れ、ゲーム差を 1に詰められた。
先発を託した山中が、 2回途中 7安打 5失点で無念の降板。打線も阪神岩田の前に 8回 4安打 1得点と封じ込まれ、守りでも 3つの失策が出るなど精彩を欠いた。
真中満監督は｢全体的に集中力のないプレーが続いてしまった。明日から切り替えていくしかない。藤波をたたかないと優勝は難しいので｣と、相手エースが待ち受ける第 2戦での反撃を誓った。
阪神は負ければ自力優勝が消滅する危機に、首位ヤクルトに 8－ 1で快勝。同カード勝ち越しを決め、逆にゲーム差を｢１｣に縮めた。
阪神の自力Ｖ消滅危機はきょうも変わらない。阪神がヤクルトに負け、巨人が中日に、広島がＤｅＮＡに敗れると、ヤクルトに優勝マジック｢９｣が点灯する。
逆に阪神の優勝マジック点灯は最短23日。阪神が23日まで全勝、ヤクルト、広島が 2敗が条件。
首位タイは今月12日以来。現在と同じくヤクルトと並んでいた。
2回裏阪神一死 2、 3塁、鳥谷敬内野手は中犠飛を放った＝阪神甲子園球場
阪神が 2回にも 2点を加えた。相手もミスもあり一死 2、 3塁の好機を迎えた。 1番鳥谷敬内野手が中堅への犠飛を打ち｢最低限の仕事はできたと思います。 3点リードがありましたけど、次の 1点を取りに行く場面でしたし、追加点を取れて良かったです｣と 4点目を加えた。
さらに今季初の 2番に座った今成亮太内野手(27)が右前適時打で続いた。｢カウント 2－ 0だったので、ストライクを取りにきたら打ってやろうと思っていました。今日はあまり経験の多くない 2番という打順ですけれども、変に意識はしすぎないようにしています。でもトリさん(鳥谷)が出塁すれば、後ろにマートン、孝介さん(福留)、ゴメスがいる中での打順ですし、自分が打ってつなげば得点できるチャンスがすごく増えてくる役割だと自分では思っています｣。
試合序盤から 5点を奪い、ヤクルト先発山中をマウンドから引きずり下ろした。
声援にこたえる和田豊監督＝阪神甲子園球場
和田豊監督の｢動く采配｣で連敗を止めた。今季 2戦 2敗、防御率0.69と抑えられていたヤクルト山中相手に、今季初めて｢ 2番今成｣を起用。シュアな巧打者は 1回一死後、左前打で出塁し、福留の適時 2塁打で先制のホームを踏んだ。 2回に右前適時打を放つと止まらない。この日は 4安打 2打点の大活躍だ。
今成亮太内野手は｢昨日(19日ＤｅＮＡ戦)ノーヒット( 5打数無安打)だった分、吹っ切れた。思い切って行こうと思いました。( 2番の)意識はない。前も後ろもいい打者が多い。何とかつなごうと思いました｣と振り返った。21日も右腕の杉浦が相手。引き続き、 2番に座りそうだ。
今成亮太内野手は今季初の 2番起用に奮起。 2回に早速、適時打を放った＝阪神甲子園球場
今季初の 2番起用に今成が見事、応えた。 4安打 2打点の大暴れ。お立ち台で今成節が全開だ。
｢得点圏で打てなくて、いつも温かくて熱いヤジをありがとうございます。ヤジを聞くと、もっともっと燃えてくるので、これからもよろしくお願いします！｣
1回一死、左前へチーム初安打を放つと、 2回二死 3塁では右前適時打。｢最初のヒットも今成だったし、あの( 1回の)ツーベース(記録は 1ヒット 1エラー)から風が吹き始めた｣と、和田監督も猛攻の立役者としてたたえた。
｢ 3回目ということで、このままではいけないというのもある。クリーンアップの状態が上がってきているので、何とかその前に(走者を)置いて…と思って、今成を 2番に置いた｣
今季 2戦 2敗。 1点しか奪えていない山中対策として、指揮官は大和に代えて今成を 2番に入れた。19日のＤｅＮＡ戦は 5タコも、パンチ力のある打撃を評価。昨年 9月12日の広島戦(甲子園)以来の打順に、｢前にも後ろにもいいバッターがそろっているので、なんとかつなごうという意識だった｣と、背番号｢４９｣は振り返る。
和田豊監督は 2回、打席に向かう今成亮太内野手に話しかける＝阪神甲子園球場
5回に猛打賞をマークすると 8回二死 1、 2塁では 8点目の左前適時打でトドメを刺した。2013年 7月 7日の広島戦(マツダ)以来となる自身 1試合 4安打。｢きのうタコった分、気持ちが吹っ切れた｣。18、19日のＤｅＮＡ戦(横浜)では 2試合連続無安打に終わっていたが、指揮官の指名に応えて、嫌な流れを自ら断ち切った。
試合で大活躍もお立ち台ではスベった。｢たぶん、監督は僕の足が速いと思って使ってくれたと思います｣。ファンはジョークだと思わず、拍手がパラパラ…。すぐさま虎のエンターテイナーは｢笑ってください！｣と切り返した。
超攻撃型打線で燕を攻略。リーグ優勝へ、今成が“恐怖の２番”になっていく。
1回裏阪神二死 2塁、適時打を放った 4番福留孝介外野手＝阪神甲子園球場
阪神が 1回に 3点を先制した。 1回二死 3塁から 4番福留孝介外野手が左中間への適時 2塁打で先制。二死 2塁とし、 5番マウロ・ゴメス内野手も続いた。
ヤクルト先発山中の直球をバックスクリーン左まで運んだ。｢打球もいい感じで伸びてくれたし、ホームランになって良かったね。打てたけれども、アンダースローの投手はあまり得意としている印象はないんだ。リリースポイントが独特だし、ドミニカでもアメリカでも見たことがなくて日本で初めて見たからね。でもそんなことは言っていられないし、とにかく自分のベストスイングを次の打席以降もできるように頑張るよ｣。前日19日ＤｅＮＡ戦(横浜)に続き、 2試合連続の16号 2ランを放った。
福留は｢チームとしてこれまでもやられていた相手ですし、まずは先制点を取れるように、積極的に打ちにいこうと思っていました。パピー(ゴメス)も続いてくれましたし、クリーンアップでいいかたちで点が取れて良かったです｣と振り返った。
1回、先制適時 2塁打を放った福留孝介外野手＝阪神甲子園球場
福留孝介外野手が 5回、この日 2本目となる適時 2塁打を放った。
無死 1、 2塁で回ってきた第 3打席。カウント 2－ 2からの 5球目、ヤクルト 2番手徳山の 128キロフォークをはじき返した。｢今日はナリ(今成)とマートンが自分の前で打ってチャンスを作ってくれているので、自分もつないでいこうという意識でした。前の打席でも 2人が打ってチャンスメークしてくれたのに打てなかったので、この打席では何とかしてやろうという気持ちでした。打てて良かったです｣。右中間への適時 2塁打で 6点目を加えた。
1回の第 1打席で左中間への先制適時 2塁打をマークしていた。
5回裏阪神無死 1、 2塁、福留孝介外野手は右中間へ適時 2塁打を放った＝阪神甲子園球場
客席を真っ黄色に染めた超満員のファンは、満足している。勝負強い４番の働きに－。だから、福留がヒーローインタビューで発したひと言に、大爆笑が起こった。
｢ 4番はあまり好きではありません！｣
シャイな38歳ベテランらしい発言。お立ち台を降りた後も｢もうそろそろ、いいんじゃないですか。あまり 4番というタイプじゃない。ゴメスもよくなっている｣と謙遜した。それでも、存在感は結果を見れば明らか。先制＆中押しタイムリーの大活躍だった。
｢横浜の 2つ(連敗)の嫌な流れがある。いいところで点がとれてよかった｣
まずは 1回だ。二死 3塁でサブマリン右腕・山中から中堅左に運ぶ適時 2塁打で、 5位ＤｅＮＡとの前カード(18、19日＝横浜)に連敗を喫した嫌な流れを断ち切った。さらに 5点リードの 5回無死 1、 2塁で、 2番手・徳山に追い込まれながらも外角フォークをミート。右中間へ再び適時 2塁打を放ち、貴重な追加点を挙げた。
福留にはヤクルト、巨人とのデッドヒートを楽しむ余裕がある。それは中日時代に 3度のリーグ優勝に貢献した経験値はもとより、強じんな精神力を備えているからだ。
｢こういう中で野球ができる緊張感を味わえることは、なかなかない。それを僕は楽しみながらやっている。考えたって仕方がないしね｣
8月上旬に痛めた右手中指は腫れたままだが、正念場の12連戦で 3試合連続のマルチ安打。今季ラストまで主砲を任された頼もしい背番号｢８｣が逆転Ｖに向け、最後まで気力を振り絞る。
マウロ・ゴメス内野手は 1回、 2試合連続弾となる２ランを放った。完全復活だ＝阪神甲子園球場
きれいな弧を描いた打球はグングンと伸びた。届くのか…いや、届け！ 虎党の大歓声に迎えられて、左中間前列へズドン！ と弾丸ライナーで突き刺した。マウロ・ゴメス内野手が復活を告げる 2試合連続アーチで、虎を自力優勝消滅の危機から救った。
｢この時期はどのタイミングでも、点が取れることは大きい。甘いところにきた球にいいスイングができたね｣
福留の適時打で先制した直後の 2回二死 2塁。外角低めへのシンカーをすくい上げると、打球は暗くなりはじめた甲子園の空へ。追加点をたたき出す16号 2ランとなった。チームはヤクルトの先発・山中に今季 2戦 2敗、対戦防御率0.69と苦しんでいた。｢正直慣れてはいない。よりボールに集中して、手元に来るまで目を離さないというアプローチでいった｣と、サブマリン攻略のお手本となった。
前日19日のＤｅＮＡ戦で、27試合ぶりの一発。不振のため、 3日の広島戦(甲子園)から 5番に降格した元主砲が、シーズン大詰めのこの時期に復調した。｢ここ 2、 3試合、ずっと感じよく(バットを)振れているんだ｣とニッコリ。 2試合連続アーチは 6月27、28日のＤｅＮＡ戦(甲子園)以来、今季 2度目のことだった。
マウロ・ゴメス内野手は 1回、ベンチ前で今成とお決まりの歓喜のパフォーマンス＝阪神甲子園球場
試合前にはファンクラブ会員限定の記念撮影会に参加して、エネルギーをもらっていた。普段は若手が参加するイベントだが、打診されたＧ砲は快諾。約30人の虎党とともに写真を撮り、ハイタッチを交わして、ファンとのふれあいを心から楽しんだ。激励の言葉も受け取り、心身ともにパワーは充満していた。
和田監督も｢前回の横浜から明らかにスイングが変わってきたので、それがきょうの打席につながったと思う。あの一発が大きかった｣と、完全復活を感じ取った。
｢まだ試合はある。(優勝争いが)どう転ぶかはわからないからね。頑張るだけだよ｣
Ｇ砲はこう語って、リーグＶのみを見すえる。 4番・福留が好調を維持しているだけに、 5番の背番号｢５｣が今後も攻撃の鍵を握るのは間違いない。昨年は 109打点を稼ぎ出してタイトルを獲得。勝負強いドミニカンが、奪首に向けて打って打って、打ちまくる。
◆データＢＯＸ◆
◎…ゴメスの 2試合連続弾は 6月27、28日のＤｅＮＡ戦(甲子園)以来今季 2度目。昨季は 4度あり来日通算 6度目。
お立ち台で喜びを表す、左から福留孝介外野手、岩田稔投手、今成亮太内野手＝阪神甲子園球場
岩田稔投手が 1カ月ぶりの今季 8勝目を挙げた。山田、畠山、バレンティンの中軸を無安打に抑え、強力ヤクルト打線相手に 8回を 4安打 1失点。
負けたらチームの自力Ｖ消滅の大一番も｢やることは変わりないので、自分ができることを一生懸命がんばりました｣と目の前の打者を封じていった。 8月21日ＤｅＮＡ戦(京セラドーム大阪)以来の白星を手にした。
岩田稔投手は 8回、川端から空振り三振を奪いガッツポーズ。自力Ｖ消滅危機の瀬戸際で踏ん張った＝阪神甲子園球場
瀬戸際で踏みとどまった！ 阪神は負ければ自力優勝が消滅する危機に、首位ヤクルトに 8－ 1で快勝。同カード勝ち越しを決め、逆にゲーム差を｢１｣に縮めた。岩田稔投手が 8回 4安打 1失点の好投。きょうはエース・藤浪晋太郎投手が先発で、勝てば12日以来の首位タイとなる。勝って並んで抜き去って、優勝や！
8回。 1点を失い、なお 1、 3塁。リーグ首位の打率 0.332を誇る川端を内角低めのシュートで空振り三振に打ち取ると、岩田はガッツポーズを作ってほえた。きょうも引き続き負ければ自力優勝消滅の危機。だが、逆転Ｖへの望みを、藤浪へとつないだ。
｢自分のできることを一生懸命した。目の前の試合に勝って、優勝できるようにしたいです｣
岩田稔投手は 7回、ヤクルト山田哲人内野手を見逃し三振に討ち取った＝阪神甲子園球場
強力燕打線相手に、緩急自在のピッチングで立ち向かった。34本塁打でリーグトップの 3番・山田、99打点で同じくトップの 4番・畠山、そして 5番の大砲・バレンティン。バレ砲に 1つ四球を与えただけで、計 8打数無安打に抑えた。キレのいい投球で打ち取るたびに、 4万6902人の虎党が地鳴りのような声援を送った。
95球を投げて 8回 4安打 1失点。 8月21日のＤｅＮＡ戦(京セラＤ)を最後に白星から遠ざかっていた。ここ 3戦は広島戦で前田→前田→黒田と投げ合い、 3連敗。この日は故障明けとはいえ今季 6連勝中の山中との投げ合いを制し、｢エース級との対戦は今に始まったことではない。相手より自分｣とうなずいた。
｢本来は完投すべきだった。先発が最後まで投げるのが理想です｣
12連戦のスタートからメッセンジャー、能見と連敗。先発が試合を作れず、打線は打てない。そんな負の連鎖を粘投で断ち切り、攻撃陣も13安打 8得点の猛攻で応えた。
岩田稔投手は 7回、ヤクルト・畠山和洋内野手を見逃し三振に抑えた＝阪神甲子園球場
約 1カ月、勝てないなかでも｢楽しまないと｣と自分に言い聞かせてきた。夏場にヤクルトの館山と小川、オリックスの金子と食事をした。車好きという共通項で集まったが、野球の話ばかり。ライバルたちから刺激を受け、奮い立っていた。
和田監督は｢おとつい、きのうとビハインドで安藤、福原を使った。そこらへんを休ませられたのがね。 8回までいってくれてね｣と左腕を評価。負ければ巨人も広島も負けたため、ヤクルトに優勝マジック｢９｣が点灯していた。ギリギリで踏ん張り、21日にはエース藤浪が先発。今季、燕相手に 5試合で 4戦無敗の21歳は｢負けられない。チームの勝ちにつながるピッチングをしたい｣と意気込んだ。
きょう勝てば12日以来となる首位タイに浮上。指揮官は｢きょうは勢いがつく勝ち方だった。あすのゲームが大事になってくる。しっかりいきたいと思う｣と首位に並ぶことを誓った。きょう、必ず勝つ！ 並んで、そして抜き去って、優勝だ！
梅野隆太郎捕手が好リードで、岩田の快投を引き出した。｢構えたところに球が来てくれた。緩急もしっかりつけられたので、『ここでこれが来るか』というセオリーを外れたリードもいけました｣。強力ヤクルト打線を押さえ込み、 2回には追加点の突破口を開く中前打も。 9月 2日以来、13試合ぶりのスタメンだったが、首脳陣の期待に応える働きだった。
＜阪神－ヤクルト＞24回戦◇21日◇阪神甲子園14時開始予定。予告先発は阪神が藤浪晋太郎投手、ヤクルトが杉浦稔大投手。
ガンちゃん(岩田稔投手)が夢を繋いでくれた！これからも、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 9月)
2015年 公式戦 日程と結果(10月)
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