中村ＧＭ告別式…吉田氏らが最後の別れ…ＧＭ制を廃止！関本、目頭押さえ引退会見…和田監督退任…

　23日に脳出血のため急逝した中村勝広ＧＭ(享年66)の葬儀・告別式が29日、千葉市内でしめやかに営まれた。都内のホテルで亡くなっているのを発見したのは阪神南信男球団社長(60)だった。阪神は30日、中村勝広ＧＭの死去に伴い、ＧＭ制を廃止すると発表した。
　◆おもな参列者　吉田義男氏(82)、中西太氏(82)、掛布雅之氏(60)、岡田彰布氏(57)、鈴木孝政氏(61)、南信男阪神球団社長(60)、木戸克彦阪神ＧＭ補佐氏(47)、嶌村聡阪神ＧＭ補佐氏(47)。
　関本賢太郎内野手(37)が30日午前、西宮市内の球団事務所で引退会見を行った。お馴染みの背番号｢３｣のユニホーム姿で会見場に現れるとあらためて引退を発表した。最後にファンに向けてのメッセージを伝える際は、目頭を押さえて言葉に詰まりながら語った。今季限りでの現役引退を表明していた関本賢太郎内野手が30日、西宮市内の球団事務所で会見を行った。決断のきっかけは今季２度の故障離脱。近年は｢代打の神様｣として活躍した生え抜きのユーティリティープレーヤーはユニホーム姿で19年間を振り返り、集大成として最後まで日本一を目指すことを誓った。引退後は未定というが、その前に残り 2試合、ポストシーズンでも｢切り札｣の役目を託される。バットを置くのは、もう少し先だ。
　岩田稔投手(31)が30日、甲子園で投手指名練習に参加した。
　阪神は30日、和田豊監督(53)が今季限りで退任すると発表した。大阪市内の電鉄本社で球団取締役会を開催。和田監督から申し出を受けたことが報告された。南信男球団社長(60)は説明。また、後任監督人事については｢これからです｣とし、本格的に着手していくことを明かした。和田豊監督が30日、 1日のヤクルト戦(神宮)での胴上げ阻止を誓った。現役時代の1992年には、甲子園でリーグ優勝を決められた因縁の相手。球団からは今季限りでの退任が発表されたが、最後の意地を見せる。
　阪神の坂井信也オーナー(67)と南信男球団社長(60)が30日、大阪・野田の電鉄本社で新監督人事について会談した。和田豊監督の今季限りでの退任を発表し、ＯＢの金本知憲氏(47)を新監督として招へいする方針を固めた。年俸と契約年数などの細部をつめ、南社長が 1日にも就任要請する。迷いがあるのならば、すべて聞く。球団としての要望はもちろんあるが、金本氏の思いを受け止める準備はできている。鉄人を虎に呼び戻す世紀の交渉は１日にも始まる。記事をまとめてみました。

　23日に脳出血のため急逝した中村勝広ＧＭ(享年66)の葬儀・告別式が29日、千葉市内でしめやかに営まれた。ひつぎに阪神の球団旗、ユニホームやオリックスの帽子が掛けられ、在りし日々をしのぶ青春時代の写真などが飾られ、参列した約 250人が悲しみに暮れた。
　都内のホテルで亡くなっているのを発見したのは阪神南信男球団社長だった。かつて監督と監督付広報の間柄で、ともに戦った盟友。弔辞を読み｢連敗が続いてマスコミからよくたたかれました。私が新聞を見てカリカリしていると『彼らも仕事でやっているんや。この世界、負ければ批判されるのは仕方ない。俺は平気だから気にするな』となだめてくれた。相手の立場になって人の気持ちが分かる、あなたは本当に優しい、懐の深い人でした｣と語りかけた。


　中村勝広ＧＭＧＭのひつぎには阪神の球団旗やユニホームが置かれた

　チームの編成責任者が亡くなり、同社長は｢いま、あなたがいなくなってＧＭの存在が阪神にとって、私にとっていかに大きかったか｣と嘆いた。喪主で長男の大輔さんは「父の無念さは、計り知れない思いでいます。命を懸け、戦ってきた父を持ち、誇りに思う｣と話した。野球を愛し、誰よりもタイガースを愛した中村さんが天国に旅立った。
　吉田義男氏コメント：私が昭和50年に監督になり、 1番 2塁で大活躍してくれた。66歳ですから。ＧＭとしての仕事はこれからだと思っていた。呉昇桓、ゴメスを入れて、いい方向に行っていた。残念です…。
　阪神掛布ＤＣコメント：ＧＭには若手育成ということで去年からいろいろ気にかけてくれていた。 1人でも多く、来年以降、若手を 1軍に上げて活躍してもらうのが天国にいるＧＭに対する恩返しになる。
　岡田彰布氏コメント：早いもんな。急で、何とも言えんな。言いようがないわ。
　◆おもな参列者　吉田義男氏、中西太氏、掛布雅之氏、岡田彰布氏、鈴木孝政氏、南信男阪神球団社長、木戸克彦阪神ＧＭ補佐氏、嶌村聡阪神ＧＭ補佐氏。

　阪神は30日、中村勝広ＧＭの死去に伴い、ＧＭ制を廃止すると発表した。
　新たなＧＭを置くかなど職制の復活は今後の検討課題とする。中村氏は2012年 9月初旬に阪神初代ＧＭに就任し、亡くなるまで 3年間務めた。ＧＭ制の廃止により、10月 1日付で発表された人事異動は次の通り。（）内は旧職。
　嶌村聡球団本部副本部長(球団本部・ＧＭ補佐)、木戸克彦球団本部付次長兼球団本部プロスカウト担当(球団本部次長・ＧＭ補佐兼球団本部プロスカウト担当)、掛布雅之球団本部付育成＆打撃コーディネーター(球団本部・ＧＭ付育成＆打撃コーディネーター)
　関本賢太郎内野手が30日午前、西宮市内の球団事務所で引退会見を行った。
　お馴染みの背番号｢３｣のユニホーム姿で会見場に現れると｢わたくし関本賢太郎は今シーズン限りで引退することをご報告させていただきます。ありがとうございました｣とあらためて引退を発表した。
　引退を決めたことについて｢いろいろあるんですけど、今シーズン 2回戦列を離れたということですね。それが一番の理由です。けがをしてファームにいるときに、もしかしたら潮時かなという考えが芽生えた｣と決意理由を明かした。 8日に 1軍復帰後は10打数 6安打と活躍し、まだやれるのではという質問に｢いいところでやめるというのも選択肢かなという決意ですね。好きで小さいころから野球を始めたので、最後に打てなくなって野球を嫌いになってやめるのが嫌だったというのはありますね｣と晴れやかな表情で話した。


　関本賢太郎内野手は｢夢だった 3番｣のユニホームで引退会見を行った

　最後にファンに向けてのメッセージを伝える際は、目頭を押さえて言葉に詰まりながら｢ここ数年、引退というのを考えるようになってから、ファンの声援が無くなったらやめようと思っていたんですけど、最後まで大きな声援をいただいて感謝しています｣と語った。
　関本は天理高から1996年ドラフト 2位で入団。以来、阪神一筋19年でこの日までに通算1270試合に出場。2903打数 806安打の打率 2割 7分 8厘、48本塁打、 311打点と活躍。プロ野球タイ記録の 1試合 4犠打、セ・リーグ記録の 2塁手における 804連続守備機会無失策の記録も保持している。2003年、2005年のリーグ制覇にも貢献した。


　タテジマのユニホームで引退会見した関本賢太郎内野手。ファンの大声援を思い出し、涙ぐむ場面も

　今季限りでの現役引退を表明していた関本賢太郎内野手が30日、西宮市内の球団事務所で会見を行った。決断のきっかけは今季２度の故障離脱。近年は｢代打の神様｣として活躍した生え抜きのユーティリティープレーヤーはユニホーム姿で19年間を振り返り、集大成として最後まで日本一を目指すことを誓った。
　涙で、笑顔で19年間を振り返った。タテジマ一筋。関本は引退会見にスーツではなく、ユニホームを選んだ。野球への愛を表現すると同時に、最後の戦いへの強い決意を印象づけた。
　｢日本一になれていないことが、すごく心残りです。本当にラストチャンスなので、その夢を追いかけていきたいです｣
　背筋を伸ばし、はっきりと話す姿は徐々に崩れた。大声援を思い出して言葉につまった。


　【関本名場面集】入団会見(前列右から 2人目)＝1996年12月

　｢ここ数年…。引退を考えるようになってから…。ファンの声援がなくなったら辞めようと思っていたけど。最後まで大きな声援をいただき、本当に感謝しています｣
　それでも、心残りを問われると、戦う目に戻った。今季はリーグ優勝を逃したが、日本シリーズへの道は残っている。未経験の頂点への思いを力強く語った。｢この先いっぱいスーツを着るので、ユニホームを着ておきたいなと｣。背番号｢３｣での会見には｢現役・関本｣の姿があった。
　決断のきっかけは 2度の故障だという。 6月の左脇腹に続き、 8月に右背筋を痛めて離脱した。｢ 2軍で練習していて、潮時かなという考えが芽生えた｣。復帰後は10打数 6安打、 3打点。｢こんなに打てると思わなかった｣と自身も驚くが、考えは変えなかった。
　｢いいところで辞めるのも選択肢。野球が好きで小さい頃に始めたので、打てなくなって嫌いになるのは嫌でしたし｣


　【関本名場面集】プロ初ヒット＝2002年 5月

　1997年に天理高校からドラフト 2位で入団して、2003、2003年のリーグ優勝に貢献した。レギュラーとしてはもちろん、守備固め、近年は「代打の神様」として活躍。バットを短く持つ独特の打撃と勝負強さで、記憶に刻まれる人気選手になった。引退を表明した前日29日のＤｅＮＡ戦(甲子園)でも、代打で登場すると捕逸を誘い、“顔”でサヨナラ勝ちを演出した。
　｢記録でないけど、ユーティリティーとして、スタメンだったり代打バントだったり、その当時の監督が困ったときにできたことが誇りです｣
　引退後は未定というが、その前に残り 2試合、ポストシーズンでも｢切り札｣の役目を託される。バットを置くのは、もう少し先だ。


　練習を終えグラウンドから引き揚げる岩田稔投手＝阪神甲子園球場

　岩田稔投手が30日、甲子園で投手指名練習に参加した。
　10月 1日は敵地神宮で｢マジック１｣のヤクルト相手に先発する。負ければ目の前で胴上げを見せつけられる一戦。｢超アウェーでしょうね。でも相手の状況は僕には関係ないし、あまり気にならない｣と不敵に笑った。


　和田豊監督＝阪神甲子園球場(写真は2015年 9月28日)

　阪神は30日、和田豊監督が今季限りで退任すると発表した。
　大阪市内の電鉄本社で球団取締役会を開催。和田監督から｢リーグ優勝を逃した責任を取り、今シーズンをもって退任したい｣との申し出を受けたことが報告された。南信男球団社長は｢監督とは 8月ぐらいから、(成績は)“去年の上をいかんといかんぞ”という話をしてきた。監督も先週末の広島遠征で“優勝を逃したら、(辞任を)申し出るつもりでした”と話していた｣と説明。チームの指揮については｢最後まで、(進出すれば)日本シリーズ終了までやっていただく｣とした。また、後任監督人事については｢これからです｣とし、本格的に着手していくことを明かした。
　和田豊監督が30日、 1日のヤクルト戦(神宮)での胴上げ阻止を誓った。現役時代の1992年には、甲子園でリーグ優勝を決められた因縁の相手。球団からは今季限りでの退任が発表されたが、最後の意地を見せる。
　退任が発表されても大事な戦いはまだ残っている。絶対に目の前で胴上げは見たくない。東京へ飛び立つ前の伊丹空港。和田監督が熱い思いを激白した。
　｢意地というか、それ(胴上げ阻止)は選手もそう、みんなが思っていること。まあ、意地も込みになるかな。また、もう一回勝負だな｣


　退任が発表された和田豊監督。ヤクルトの胴上げ阻止で意地をみせる

　ヤクルトはマジック｢１｣。阪神に勝てば、14年ぶりのリーグ優勝が決まる。しかし、指揮官をはじめ、虎戦士には意地がある。すでに10年ぶりＶの可能性は消滅しているが、 4位広島とは 1.5ゲーム差。ヤクルト戦に勝ち、広島が敗れると、クライマックスシリーズ(ＣＳ)進出が決定する。
　和田監督には23年前の苦い記憶がある。現役時代の1992年、シーズン終盤に失速し、最後はヤクルトに甲子園でリーグ優勝を決められた。そのときの指揮官は奇しくも、 9月23日に急逝した中村勝広ＧＭ(享年66)。もうあの光景は見たくない。胴上げ阻止への思いは人一倍強いはずだ。
　この日、球団から今季限りでの退任が発表された。｢リーグ優勝を逃した責任をとり、今シーズンをもって退任したい｣。シーズン中から去就に関して南球団社長と話し合いを重ね、広島遠征中の 9月26日に会談した際、最終的な結論に達していた。
　レギュラーシーズンは残り 2試合。だが、その先にはＣＳと日本シリーズの可能性が残されている。この日、関本が引退会見で｢日本一になりたい｣と話した。今季限りでバットを置く代打の神様もあきらめていない。｢そうだな！！｣。和田監督は気合を入れ直し、飛行機に乗り込んだ。

　さあ、世紀の交渉だ！！　阪神の坂井信也オーナーと南信男球団社長が30日、大阪・野田の電鉄本社で新監督人事について会談した。和田豊監督の今季限りでの退任を発表し、ＯＢの金本知憲氏を新監督として招へいする方針を固めた。年俸と契約年数などの細部をつめ、南社長が 1日にも就任要請する。
　アニキ、頼む！！　いよいよ阪神が金本監督誕生に向けて動き出す。大阪・野田の電鉄本社に電鉄幹部と球団幹部が集結。定例の取締役会が開かれた。この会合に出席した坂井オーナーと南社長が会談。今季限りで退任する和田監督の後任として、金本氏に監督就任要請する方針を固めた。
　夕方、取材陣に坂井オーナーは｢(人事については)言えません｣とだけ述べ、南社長も｢まだこれから｣と話すにとどめた。関係者によると、新監督人事についての話し合いは取締役会とは別に坂井オーナーと南社長の 1対 1で約 1時間行われた。その席で金本氏に提示する年俸など条件の細部について確認した。
　外国人とベテランに依存していたチームは改革が迫られており、球団－電鉄本社内には大幅な若返り構想が存在する。再建に向けてはある程度の時間が必要だと認識は一致しており、 3年程度の長期契約が準備された。南社長が金本氏の要望を受け入れやすいように条件面には幅を持たせて、柔軟に対応する構えだ。


　次期監督として最有力の金本知憲氏。 1日にも世紀の交渉が始まる

　阪神は金本氏に対して昨年もアプローチ。入閣は実現しなかったが、球団との話し合いの中で、金本氏は温めていた再建プランを次々と伝えた。2003、2005年の優勝の原動力となった鉄人は、チームの改善点も熟知しており、球団幹部も膝を打つような説得力があったという。虎再建の旗手だった鉄人の情熱、考え方、姿勢を改めて高く評価。今年は早い段階からポスト和田として、 1軍の監督候補に位置づけていた。
　現役を退いて 3年の金本氏は指導者経験がなく、いきなりの監督就任に戸惑いを見せている。 9月26日、広島－阪神戦が行われたマツダスタジアムでのテレビ解説後、サンケイスポーツの取材に対して｢自分でも大きく報道されていることにびっくりしていますわ｣と胸中を明かした。
　伝統の人気球団の再建が簡単な仕事ではないことは、広島から2003年ＦＡで加入した自分自身が一番よく知っている。球団からバックアップは得られるのか、鍛えてものになる若手はいるのか。今が本当にユニホームを着るタイミングなのか。すぐに決断できる問題でなく、熟考するのはある意味当然だ。
　迷いがあるのならば、すべて聞く。球団としての要望はもちろんあるが、金本氏の思いを受け止める準備はできている。鉄人を虎に呼び戻す世紀の交渉は１日にも始まる。

◆次期監督人事の経過◆
★ 8月24日　今季最多タイの貯金｢８｣で、 2位巨人に 2.5ゲーム差を付けて首位に立ち、電鉄本社は来季も和田監督続投の方針であることが判明。
★ 9月23日　 3連敗で首位ヤクルトから 4ゲーム差の 3位。自力 2位も消滅。続投方針は白紙になった。
★ 9月24日　電鉄本社と球団内で、新監督として金本氏待望論が浮上していることが判明。岡田元監督を推す声も。
★ 9月25日　新監督を招へいした場合は、 3年程度の長期契約を準備していることが判明。
★ 9月27日　広島戦(マツダ)に敗れてＶ逸。和田監督が辞任の意向を固めた。金本氏が次期監督の最有力候補に。

　この時期になると引退や退任の選手達が出てくる様になってきた。残った選手達で、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！


　2015年 公式戦 日程と結果(10月)


　 9月29日現在順位表


　 9月29日現在対戦表


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