12日東京ドームで、セＣＳファーストステージ：巨人－阪神第 3戦が行われた。阪神は 7回に福留がソロ本塁打を放ったが、反撃は及ばず。巨人が逃げ切り、 2勝 1敗でファイナルステージ進出を決めた。
巨人－阪神のクライマックスシリーズ(ＣＳ)ファーストステージは、第 3戦までもつれた。意地を見せた阪神に変化があった。 2－ 3で敗れた第 1戦の試合後。サヨナラ負けであとがなくなった直後の平田勝男ヘッドコーチの第一声は、次戦への期待だった。
阪神は12日、巨人に 1－ 3で敗れ、通算 1勝 2敗でＣＳファーストステージでの敗退が決まった。今季限りでの退団が濃厚なマット・マートン外野手(34)は 9回の一打同点の場面で遊ゴロに倒れ、最後の打者になった。阪神は12日、巨人に 1－ 3で敗れ、通算 1勝 2敗でＣＳファーストステージでの敗退が決まった。今季限りでの退団が濃厚なマット・マートン外野手は 9回の一打同点の場面で遊ゴロに倒れ、最後の打者になった。最終的には新監督の意向によるが、昨季最強を誇った虎の助っ人陣は“再編”されることになる。 2年契約が切れる 2年連続セーブ王の呉昇桓も今後の交渉次第。 9勝にとどまったメッセンジャー(昨季最多勝)は残留濃厚も、超優良を誇った助っ人カルテットの時代に一度、ピリオドを打たれる。
外国人依存体質からの脱却へ。虎が新たな時代を迎えようとしている。
梅野隆太郎捕手(24)が懸命のダイビングを見せた。 5回の守備から出場すると、 2点ビハインドに広がった 6回一死 、 3塁では岩田の 5球目がワンバウンド。なんとか体に当てたがボールは梅野から見て右前方を転々とした。慌てて拾うと本塁突入を狙った坂本に飛び込みながらタッチしたが、コンマ数秒及ばなかった。
福留孝介外野手(38)が 3点を追う 7回、右翼スタンドへソロ本塁打を放った。レギュラーシーズンで本塁打(20)、打点(76)でチーム 2冠の男が反撃ののろしを上げた。
主将の鳥谷敬内野手(34)が最後に意地をみせた。 2点を追う 9回先頭で、守護神・沢村の 151キロ直球を右越え打。代打・西岡も中前打で続き、チャンスが広がったが、ホームは遠かった。
今季限りで引退する関本賢太郎内野手(37)は｢ 6番・ 3塁｣で先発出場し、 3打数で無安打。敗戦が決まるとグラウンドを見つめ｢期待に応えられなくて申し訳ない｣と悔しそうだった。現役最後の打席は 2点を追う 7回二死。マシソンの 160キロの前に右飛に倒れた。プロ19年目、代打の神様がユニホームを脱いだ。
6回から 2番手で登板した岩田稔投手(31)が 4安打 2失点と打ち込まれ、 1イニングもたず降板した。レギュラーシーズンも含め、今季初の中継ぎ登板だったが、裏目に出た。
藤井彰人捕手(39)が今季限りで引退することが12日、分かった。プロ17年目。近鉄、楽天を経てＦＡ移籍した阪神では“男前”で人気者だった。最後の出場は11日の巨人とのＣＳファーストステージ 2戦目で、メッセンジャーを好リードして勝利に貢献。今後は未定も、球団からは将来的な指導者として期待されている。律義に、そして真っすぐにプロ野球人生を駆け抜けた。“男前”が、新たな一歩を踏み出す。
和田豊監督(53)が、涙で選手に別れ…。レギュラーシーズン 3位の阪神は 2位の巨人に 1－ 3で敗れ、対戦成績 1勝 2敗で敗退した。すでに退任を発表している和田監督は 4年間の集大成を飾れず、ラストタクトとなった。選手、コーチ、監督と、タテジマ一筋31年。目に涙をためながら、優勝という夢を選手たちに託した。リーグ優勝、日本一は次に託した。チームを去っても、いつまでも虎を見守り続ける。
阪神、ＯＢの金本知憲氏(47)とまた平行線…ＣＳ敗退で急きょ 3度目の監督交渉。 3度目も結論は出ず－。巨人とのクライマックスシリーズ(ＣＳ)ファーストステージに敗れ、今季の全日程が終了した阪神が12日、就任要請しているＯＢの金本氏と東京都内で交渉したことが分かった。話し合いは平行線に終わった模様。13日には大阪市内の電鉄本社でオーナー報告が行われ、新監督問題が正式に坂井信也オーナー(67＝電鉄本社会長)に上申される。反骨の男らしい、選手たちへのエール。果たして来季、その新生タイガースを導くのは…。新監督問題が、いよいよ大詰めを迎える。記事をまとめてみました。
＜セＣＳファーストステージ：巨人 3－ 1阪神＞◇第 3戦◇12日◇東京ドーム
巨人は 1回一死 1、 3塁で、阿部が中犠飛を放って 1点を先制。先発のポレダは、阪神打線を 3回までパーフェクトに抑えた。
巨人は 6回一死 1、 3塁塁、阿部の適時打で 1点追加。なお 1、 3塁で、 3塁走者の坂本が、暴投に好判断で突っ込み生還した。
阪神は 7回に福留がソロ本塁打を放ったが、反撃は及ばず。巨人が逃げ切り、 2勝 1敗でファイナルステージ進出を決めた。
ＣＳ第 2戦で安打を放った江越大賀外野手＝東京ドーム
巨人－阪神のクライマックスシリーズ(ＣＳ)ファーストステージは、第 3戦までもつれた。意地を見せた阪神に変化があった。 2－ 3で敗れた第 1戦の試合後。サヨナラ負けであとがなくなった直後の平田勝男ヘッドコーチの第一声は、次戦への期待だった。
｢選手たちの『勝ちたい』という気持ちが、すごく感じられた｣
別のチームスタッフも驚いていた。
｢試合が始まるとスイッチが入るのかな。ベンチの雰囲気からも気合が感じられる｣
近年の阪神はペナントレース終盤に失速する。優勝争いをしながら敗れる。今季も象徴的な幕切れだった。目標が優勝だからこそ、ＣＳへの色気はあまり見せないのが事実だ。出場が決まる前、ポストシーズンの経験が少ないある若手選手は、苦笑いしてこう言った。
｢僕は出てみたいですけど、みんなはどう思ってるんでしょうね｣
寂しい話だが、チーム内には｢出ても出なくても、どっちでもいい｣という雰囲気があった。優勝を逃したあと、｢何としてでも 3位に｣という言葉もほとんどなかった。ベテランや助っ人が主力を担う阪神は、闘志を表に出さないのがよくも悪くも特徴だ。よく言えば個々が冷静ととらえられるが、悪く言えば一体感や覇気がなく、何を目指しているのか分からない。そんな雰囲気がＣＳが開幕して、変わったように感じられた。
序盤のピンチで、平凡な飛球を処理しただけでガッツポーズを見せた野手もいた。初戦でサプライズ起用の梅野隆太郎捕手は３安打と奮闘。適時打の直前に力が入りすぎていたが、次打者の西岡剛内野手の｢楽にいけよ｣という言葉で冷静になれたという。また、初戦は 2三振で途中交代の江越大賀外野手は、第 2戦で 3安打。同じように先輩の言葉に勇気づけられたという。
引き上げるマット・マートン外野手＝東京ドーム
阪神は12日、巨人に 1－ 3で敗れ、通算 1勝 2敗でＣＳファーストステージでの敗退が決まった。今季限りでの退団が濃厚なマット・マートン外野手は 9回の一打同点の場面で遊ゴロに倒れ、最後の打者になった。
マートンは試合後、新幹線の車内で自身のツイッターを更新。笑顔の写真とともに、｢タイガースファンありがとう！ 6年間はすばらしかった！タイガースのユニフォームが着られたのは、名誉です！私たちが成し遂げたことは、誇りです！｣と日本語で綴り、今季限りでの退団を示唆した。
最後はマット・マートン外野手が遊ゴロに倒れ、試合終了。助っ人次第の今季を象徴した幕切れだった＝東京ドーム
阪神は12日、巨人に 1－ 3で敗れ、通算 1勝 2敗でＣＳファーストステージでの敗退が決まった。今季限りでの退団が濃厚なマット・マートン外野手は 9回の一打同点の場面で遊ゴロに倒れ、最後の打者になった。最終的には新監督の意向によるが、昨季最強を誇った虎の助っ人陣は“再編”されることになる。
一打同点、一発ならば逆転－。耳をつんざく虎党の“最後”の声も、ＧＭ砲には届かず…。
1－ 3の 9回一死 2、 3塁。鳥谷、代打・西岡の連打で沢村を土俵際まで攻め立てたが、ゴメスが空振り三振。続くマートンは平凡な遊ゴロに終わった。助っ人が打てば勝つ。打たなければ負ける。今季を象徴するようなジ・エンドだった。
5回、内野安打を放ったマット・マートン外野手＝東京ドーム
｢誇りをもって(今)シーズンを送ることができた。 3年続けてＡクラスに入ったし、難しい中で、プレーできたことは誇りに思うよ｣
マートンが振り返った。来季については通訳が｢代理人と球団との話なので本人からは何もありません｣と遮った。ただ、昨季首位打者に輝き、 1年契約で臨んだ 6年目の今季は打率 0.276、 9本塁打、59打点。ストライク判定をめぐっての審判とのトラブルなど乱行も目立った。
390万ドル(約 4億5000万円)という球団外国人最高額の年俸もあり、すでに来季の構想からは外れている。本人も｢ 6年間、ユニホームを着られて感謝している｣と話すなど覚悟していたが、何とも皮肉な結末となった。
9回のチャンスに、マウロ・ゴメス内野手は空振り三振に倒れた＝東京ドーム
チーム関係者は｢外国人に振り回された 1年だったな｣と吐き捨てた。マートンだけじゃない。｢これも野球。簡単な試合ではないとわかっていた。こういう結果になって悔しい。ＣＳまで進出できたのはチームにとっていい結果だった｣と話したゴメスも残留に確定ランプは灯っていない。昨季打点王( 109打点)は新たに 2年契約を結んだが、打率 0.271、17本塁打、72打点。 2年目には球団に選択権がある。新監督のジャッジ次第というわけだ。
2年契約が切れる 2年連続セーブ王の呉昇桓も今後の交渉次第。 9勝にとどまったメッセンジャー(昨季最多勝)は残留濃厚も、超優良を誇った助っ人カルテットの時代に一度、ピリオドを打たれる。外国人依存体質からの脱却へ。虎が新たな時代を迎えようとしている。
6回裏一死 1、 3塁、梅野隆太郎捕手は岩田稔投手の投球を弾き、懸命にタッチに向かうが巨人坂本(左)が生還＝東京ドーム
梅野隆太郎捕手が懸命のダイビングを見せた。
5回の守備から出場すると、 2点ビハインドに広がった 6回一死 、 3塁では岩田の 5球目がワンバウンド。なんとか体に当てたが｢内の真っすぐがちょっと引っかかって、腕に当たって、どこに行ったか分からなくなった｣とボールは梅野から見て右前方を転々とした。慌てて拾うと本塁突入を狙った坂本に飛び込みながらタッチしたが、コンマ数秒及ばなかった。
手痛い 3点目を献上し、最終的にも敗戦。それでも、10日の第 1戦ではフル出場で 4打数 3安打するなど、大舞台での経験を積んだ。 1年目の昨季はベンチ入りを果たしたもののＣＳ未出場。短期決戦を振り返り｢いろんな経験をさせてもらった。これを糧にしていきたい｣と誓った。
7回、ソロ本塁打を放った福留孝介外野手＝東京ドーム
福留孝介外野手が 3点を追う 7回、右翼スタンドへソロ本塁打を放った。
7回先頭で打席に立つと、ここまで打線が 2安打に抑えられていた巨人ポレダの 2球目内角 147キロを捉えた。レギュラーシーズンで本塁打(20)、打点(76)でチーム 2冠の男が反撃ののろしを上げた。
7回表阪神、ポレダ投手から右越えソロ本塁打を放った福留孝介外野手＝東京ドーム
福留が 0－ 3の 7回にソロを放ち、巨人に一矢報いた。速球を完璧に捉えて右翼席へ運び、好投していたポレダをマウンドから引きずり降ろした。
チームはこの 1点だけに終わり、試合後に笑顔はなし。接戦をものにできず｢あと一歩とかはない。そういう勝負の中で勝つことが大事｣と手厳しかった。
主将の鳥谷敬内野手が最後に意地をみせた。 2点を追う 9回先頭で、守護神・沢村の 151キロ直球を右越え打。代打・西岡も中前打で続き、チャンスが広がったが、ホームは遠かった。｢負けたらどうしようもない。また来年、頑張ります｣。オフに海外ＦＡ権を行使したが、メジャーの夢を封印して残留した今季。日本一は叶わず、視線は早くも来季を向いていた。
4回、長野の打球を処理するスタメン出場の関本賢太郎内野手＝東京ドーム
今季限りで引退する関本賢太郎内野手は｢ 6番・ 3塁｣で先発出場し、 3打数で無安打。敗戦が決まるとグラウンドを見つめ｢期待に応えられなくて申し訳ない｣と悔しそうだった。19年間の現役最後の打席は 7回、芯で捉えた右飛で｢いいスイングができた｣と納得した。
巨人の阿部は｢同級生だし、寂しい｣」と惜別の言葉を贈った。
スタメンで出場した関本賢太郎内野手。軽快な守備をみせたが、最後の試合となった＝東京ドーム
今季限りで引退する関本が｢ 6番・ 3塁｣でスタメン出場し、 3打数無安打。敗戦が決まるとグラウンドを見つめ｢期待に応えられなくて申し訳ない｣と悔しそうに話した。現役最後の打席は 2点を追う 7回二死。マシソンの 160キロの前に右飛に倒れた。｢(引退の)実感はまだない。最後は自分のスイングができました｣。プロ19年目、代打の神様がユニホームを脱いだ。
6回裏巨人一死 1、 3塁、阿部(右)に右前適時打を喫して天を仰ぐ岩田稔投手＝東京ドーム
6回から 2番手で登板した岩田稔投手が 4安打 2失点と打ち込まれ、 1イニングもたず降板した。
1点ビハインドの 6回。先頭立岡に左前打され、その後一死 1、 3塁とされると、阿部に右前に運ばれ失点する。さらに一死 1、 3塁。カウント 2－ 2から長野に投じた 5球目フォークがワンバウンド。梅野隆太郎捕手(24)が前にはじいた隙を 3塁走者坂本に突かれ、 3点目を失った。
レギュラーシーズンも含め、今季初の中継ぎ登板だったが、裏目に出た。
6回、 1イニング持たず降板する岩田稔投手。つまずいた場所を指差す＝東京ドーム
岩田は 0－ 1の 6回に 2番手でマウンドに上がったが、一死しか取れずに 2点を奪われた。｢任されたところでちゃんとできなかった｣とうなだれた。
一死 1、 3塁で阿部を追い込みながら、しぶとく右前に運ばれて 1失点。さらに暴投でもう 1点を失った。慣れない中継ぎでの登板だったが｢(勝負に)いった結果です｣と言い訳することはなかった。
試合前練習で軽快な動きを見せた藤井彰人捕手。この日がタテジマ最後の雄姿となった＝東京ドーム
さらば、男前！ 藤井彰人捕手が今季限りで引退することが12日、分かった。プロ17年目。近鉄、楽天を経てＦＡ移籍した阪神では“男前”で人気者だった。最後の出場は11日の巨人とのＣＳファーストステージ 2戦目で、メッセンジャーを好リードして勝利に貢献。今後は未定も、球団からは将来的な指導者として期待されている。
また 1人、個性あふれるプレーヤーがユニホームを脱ぐことになった。ＣＳ敗退と同時に藤井が引退を決断した。｢顔しか取り柄がないので…｣とファンを沸かせた、あの楽しいお立ち台も、もう見ることができない。
【藤井、男前メモリアル】大阪近鉄バファローズで日本シリーズ出場＝2001年10月21日
｢もう40歳。潮時かな、と。17年間頑張ったし。けがなく、シーズンを終えたことはよかったけど、もう少しできたかなと思う。(後輩には)頑張って勝ってほしい｣
11日にメッセンジャーとバッテリーを組み、勝利に導いたが、実は東上する前から決めていた。
9月29日のＤｅＮＡ戦(甲子園、○ 4－ 3)が“引退試合”だった。 1塁ベンチ上に家族を呼んで、その前で 3打数 1安打。28８日夜に大阪市内の自宅で｢パパは今年でユニホームを脱ぐ。やめるから｣と報告した直後、洗面所にこもって泣いていた長女・綾乃ちゃん(12)も声をからしていた。｢涙をこらえるので必死やったわ｣。“男前”の顔は、みるみる崩れていった。
【藤井、男前メモリアル】東北楽天ゴールデンイーグルスで岩隈久志投手(現シアトル・マリナーズ)と最優秀バッテリー＝2003年
タテジマに袖を通したのは2011年から。左膝手術で長期離脱していた城島の穴を埋めるため、阪神が楽天からＦＡ宣言した藤井に白羽の矢を立てたのだ。ファンに一気に認知されたのは2011年 7月 2日の横浜戦。 2年ぶりの本塁打に驚いたチームメートが｢男前やなぁ｣と絶賛。どこからどう見ても“ナニワのあんちゃん”の風貌の新戦力が｢顔しか取り柄が…｣とジョークをさく裂させ、一気に｢男前｣が愛称になった。球団も｢男前グッズ｣を発売。異色のキャラクターは、今までとは異なる人気者になった。
今後について、本人は｢まだわからない｣としたが、球団幹部は｢将来的には指導者として期待している｣と明言。生まれ育った関西で、近い日に必ずや恩返しをしてくれるだろう。
｢今はお世話になった人に時間が許す限り、会って、お礼を言いたい。電話では話しているけど、やっぱり、直接会いたいからね｣
律義に、そして真っすぐにプロ野球人生を駆け抜けた。“男前”が、新たな一歩を踏み出す。
★藤井彰人(ふじい・あきひと)：捕手。1976(昭和51)年 6月18日生まれ、39歳。大阪・東大阪市出身。近畿大學付属高校から近畿大學を経て、1999年にＤ 2位で大阪近鉄バファローズに入団。2005年にオリックス・ブルーウェーブとの合併に伴う分配ドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍。2011年に阪神へＦＡ移籍。今季71試合に出場、打率 0.172、 0本塁打、 3打点。通算1073試合に出場、打率 0.236、10本塁打、 173打点。 1メートル70、80キロ。右投げ右打ち。年俸4500万円。背番号｢５０｣。
虎一筋31年だった和田豊監督。集大成を飾れず、静かにユニホームを脱ぐ＝東京ドーム
和田豊監督が、涙で選手に別れ…。
レギュラーシーズン 3位の阪神は 2位の巨人に 1－ 3で敗れ、対戦成績 1勝 2敗で敗退した。すでに退任を発表している和田監督は 4年間の集大成を飾れず、ラストタクトとなった。選手、コーチ、監督と、タテジマ一筋31年。目に涙をためながら、優勝という夢を選手たちに託した。
敵地で最後まで全力を尽くしたが、あと一歩及ばなかった。 1－ 3の 9回二死 2、 3塁。マートンが遊ゴロに倒れた瞬間、和田監督 4年間の戦いが幕を閉じた。
｢全国のタイガースファンのみなさんが期待してくれて、声援をくれて…。その期待に応えられなくて、申し訳ないと思います｣
巨人に敗れ、原辰徳監督(背番号｢８８｣)と握手する和田豊監督＝東京ドーム
1回に先制を許し、 6回には中継ぎで起用した先発投手の岩田が痛恨の 2失点。しかし 3点ビハインドになっても、チームにあきらめる空気はなかった。 7回に福留のソロで 1点を返し、 9回も一打同点の場面を作った。
｢結果の世界で、負けて気持ちがスッキリすることはない。ただ選手たちの姿勢を見ていて、最後の最後まであきらめずに何とかしようという気持ちで戦ってくれた｣
試合終了直後には、 3塁ベンチ前まで足を運んでくれた巨人・原監督と固い握手を交わした。選手時代から31年間、着続けたタテジマのユニホームをついに脱ぐ－。
｢ちょっとひと言では言えないけれど。とにかく31年ユニホームを着て、タイガースでやれたというのはね…｣
静かに細めたその目に涙が浮かんでいた。試合後には、東京都内の宿舎で最後のミーティング。｢みんなを優勝させられなかったことを悔しく思う。この悔しい思いを絶対に忘れないように、来年は栄光、栄冠を目指して、また明日から頑張ってほしい。 4年間、ありがとう｣。選手全員と力強く握手を交わした。
【タテジマ一筋31年…和田豊ヒストリー】Ｄ 3位で阪神入団した和田豊監督＝1985年
若手にはこのＣＳを“遺産”として欲しい－。｢こういうビッグゲームはなかなか経験できるものではない。この経験を生かして、この悔しさを持ち続けて、来年以降につなげてほしい｣。10日の第 1戦は梅野にスタメンマスクをかぶらせた。｢チャンスだったら、どんどん振っていい。結果がどうであれ、ダメだったら練習したらええんや！！｣。シーズン中、梅野が消極的になった時、声を荒げた。この日出場した江越や歳内。 4年間では育ち切れなかった若手に、脱皮を期待した。
｢悔しい気持ちはあるけれど、またファンのみなさんに期待してもらえるように。チームが生まれ変わって、来年やってくれると思う｣
リーグ優勝、日本一は次に託した。チームを去っても、いつまでも虎を見守り続ける。
★和田豊(わだ・ゆたか)：監督。1962(昭和37)年 9月 2日生まれ、53歳。千葉県出身。我孫子高校から日本大學を経て、1985年Ｄ 3位で阪神入団し、球団初の日本一に貢献。 2塁手として1992～1994年にはゴールデングラブ賞を獲得。2001年は選手兼任で打撃コーチに。同年現役引退。 1軍打撃コーチ、内野守備走塁コーチなどを経て2012年から阪神監督。通算成績は1713試合に出場し、打率 0.291、1739安打、29本塁打、 403打点。監督通算成績は 575試合、 273勝 281敗21分け。 1メートル74、75キロ。
試合前練習で関本賢太郎内野手と話をするＯＢの金本知憲氏＝東京ドーム
阪神、ＯＢの金本知憲氏とまた平行線…ＣＳ敗退で急きょ 3度目の監督交渉。
3度目も結論は出ず－。巨人とのクライマックスシリーズ(ＣＳ)ファーストステージに敗れ、今季の全日程が終了した阪神が12日、就任要請しているＯＢの金本氏と東京都内で交渉したことが分かった。話し合いは平行線に終わった模様。13日には大阪市内の電鉄本社でオーナー報告が行われ、新監督問題が正式に坂井信也オーナーに上申される。
巨人に敗れ、阪神の2015年シーズンが幕を閉じた。いよいよ本格化する来季への動き。そしてデーゲームの後、東京ドームを訪れていた南球団社長と、日本テレビ系の中継の解説を務めていた金本氏が、姿を消した－。東京都内で、両者による会談が行われていたことが、分かった。
試合前練習に関本賢太郎内野手と話をするＯＢの金本知憲氏＝東京ドーム
南球団社長と金本氏はすでに今月 1日、 8日と兵庫県内で 2度に渡って直接交渉を行っており、これが 3度目となる。深夜にまで及んだ会談。しかし関係者の話を総合すると、話し合いはまたも、平行線に終わった模様だ。
チームの抜本的な再建を託すべく、長期契約も視野に金本氏に監督就任を要請している阪神。一方、指導者経験のない金本氏がその重責に悩んでいるのは事実で、球団側もこれまでは期限を設けずに返答を待ってきた。ただ、球団首脳が｢シーズンが終わり(監督問題の)ピッチを上げていかないといけない｣と話すように、全日程が終了したことで、ゆっくりと構えているわけにはいかなくなってきた。
12日の試合後には、現コーチ陣へ、来季の処遇を“球団預かり”にして欲しいとの旨が通達された。さらに選手編成、外国人問題、ドラフトなど、課題が山積みとなっているだけに、球団として“ピッチを上げた”わけだ。
13日には、大阪市内でオーナー報告が行われる。和田監督の退任会見、そして新監督問題が、坂井オーナーへ正式に報告される。
阪神の敗退を見届け、東京ドームを後にするＯＢの金本知憲氏。新監督問題が大詰めを迎える＝東京ドーム
ここまでの金本氏との 3度の交渉の経過、話し合いの内容を踏まえ、アプローチ方法を再検討する。うなずかせるために、もっと最良の策はないのか。電鉄本社、グループ会社を含めた挙党一致態勢を、どうやって作っていくか。そして金本氏の不安を、どうやって払拭していくか－。2005年優勝監督の岡田彰布氏(57)も候補に挙がっているが、まずは鉄人に全力投球。｢１０・１３｣を節目に、ここから待ったなしの状況に突入する。
渦中の金本氏は、東京ドームで自身の状況について口を開くことはなかったが、放送のなかでは和田虎の終戦を見届けた直後に｢この悔しさを引きずった方がいい。悔しさを忘れないで、来季やって欲しい｣と話していた。
反骨の男らしい、選手たちへのエール。果たして来季、その新生タイガースを導くのは…。新監督問題が、いよいよ大詰めを迎える。
ＣＳファーストステージが始まる前から、ファイナルステージは江戸の球団同士での試合になると思っていたファンはいただろうか…
昨年の試合の復讐(？)を考えると、今年のＧ軍の方が上の様に思えて仕方なかった。その為に江戸決戦になるなと思っていたが、その通りになってしまった。
今年 1年間虎ちゃんのブログを読んでくれた人、そうして一緒に阪神を応援したファンの人、球団公式サイトでも言っている様に｢ご声援ありがとうございました｣ですね。虎ちゃんのブログは、これからも阪神を追いかけていきます！一緒に阪神を応援していきましょう。
阪神の記事だけで無く、ＣＳファイナルステージから日本シリーズの記事まで載せる予定でおります。
これからも宜しくお願いいたします。
2015年 公式戦 日程と結果(10月)
10月 7日現在順位表
10月 7日現在対戦表
クライマックスシリーズ日程
クライマックスシリーズファーストステージ勝敗
※阪神タイガース公式スマホ携帯サイト
◇公式戦全試合実況速報
公式戦全試合をテキスト速報！タイガース迂遠実況で応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が｣一目で分かる｢観戦モード｣も必見！
◇現場からお届け！トラ番LIVEニュース
主催試合時は、現場から直接ニュースを配信！ タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。｢生｣の情報もお届けします!!
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毎月末は、選手サイン色紙などがあたる会員限定キャンペーンを実施！ このチャンスを
お見逃しなく！
※阪神戦を見るなら｢虎テレ TORATELE｣だ！交流戦全24試合放送します！
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阪神タイガースでは、球団公式動画配信サービス｢虎テレ｣において、従来からの阪神タイガース主催全試合に加えて、2013年度の日本生命セ・パ交流戦での阪神ビジター試合(全12試合)を配信することを決定いたしました。
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ニッポン放送では、2015年、プロ野球のクライマックス、ヤクルトへの挑戦権をかけた 1stステージ、巨人×阪神戦を、解説:江本孟紀、若松勉・・・一流解説陣が連日登場！実況:ニッポン放送 松本秀夫アナウンサーで実況生中継で試合終了までお送りします！ラジオで聴けるのはニッポン放送だけ！
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虎軍が死んだ日…福留、７回にポレダからソロ本塁打！岩田の起用裏目…１イニングもたず４安打２失点…
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