17日神宮球場でセＣＳファイナルステージ：ヤクルト－巨人第 4戦が行われ、ヤクルトが逃げ切り、日本シリーズ進出を決めた。 6回以降はロマン、久古、秋吉、オンドルセク、バーネットの継投で無失点。ヤクルトが 3連勝で、アドバンテージを含む 4勝 1敗とし日本シリーズ進出を決めた。日本シリーズ進出を決めたヤクルトの真中満監督(44)が勝利監督インタビューで開口一番、イキなコメントを口にした。｢ファンのみなさん、おめでとうございます｣。2001年、優勝時の若松勉監督が発した｢名セリフ｣だ。かつて耳にした名セリフにスタンドを陣取った燕ファンも湧いた。ヤクルトの日本シリーズ進出は2001年以来14年ぶり、そして2007年にセ・リーグがプレーオフ制を導入して以降初めてとなる。
先発した杉浦稔大投手(23)は 3回には一死満塁で阿部、長野を打ち取るなど粘り強く投げた。 5回二死 2、 3塁で阿部に 2点適時打を許したが、 5回 2失点と試合を作った。救援陣も踏ん張り、リードを守りきった。ヤクルトは24日からの日本シリーズで、ソフトバンクと対戦。前回出場した2001年以来の日本一を目指す。
セ・リーグ覇者のヤクルト・真中満監督が再び宙に舞った。クライマックスシリーズ(ＣＳ)で初めて 1番に抜てきした比屋根渉外野手(28)が 2安打 1打点の活躍を見せるなど、采配が的中。 3－ 2でレギュラーシーズン 2位の巨人に勝って対戦成績を 4勝 1敗( 1勝のアドバンテージを含む)とし、14年ぶり 7度目の日本シリーズ進出を決めた。歓喜の輪に歩みを進めながら、真中監督はしっかり眼鏡を外してマネジャーに預けた。優勝時の胴上げではもみくちゃにされて壊れ、修理をすませたばかり。大歓声の中、泣き顔ではなく笑顔で 7度、宙に舞った。新人監督のＣＳ最終ステージ突破はソフトバンク工藤監督に次いで17人目の快挙だ。ファンも一体となり、神宮は歓喜に包まれた。ＣＳを突破し、14年ぶりの日本シリーズに駒を進めた。相手は今季パ・リーグでシーズン90勝を挙げたソフトバンク。｢楽しみです。どこまで通用するか試してみたい。胸を借りるつもりでやります｣と真中監督。若く頼もしいチームとともに挑む日本一へ、最後の戦いが待っている。
ヤクルト山田哲人内野手(23)が、先制の適時打を放った。山田が初タイムリーを放ち、川端慎吾内野手(28)はＭＶＰ獲得だ。ヤクルト・山田哲人内野手が 1回、右前に先制適時打を放った。クライマックスシリーズ(ＣＳ)の最優秀選手賞(ＭＶＰ)は 4試合で15打数 7安打、打率 0.467の川端。日本シリーズでも、 2人が打線を引っ張る。また、この試合でいずれも無失点だったトニー・バーネット(31)、ローガン・オンドルセク(30)、オーランド・ロマン(36)の 3人の外国人投手が次々に胴上げされた。打線を牽引(けんいん)してきた 2人の主軸が、最後の大舞台でも勝利を呼び込む。
ヤクルト比屋根渉外野手(28)が、中前適時打を放った。 2点リードの 2回二死 3塁。巨人ポレダの真ん中高め 150キロ直球をはじき返した。
今季首位打者、最多安打のタイトルを獲得したヤクルト川端慎吾内野手(28)がＣＳでも打ちまくり、ＭＶＰに輝いた。試合後、グラウンドで行われた祝勝会ではチームメートからビールをかけられながら喜んだ。
燕トニー・バーネット投手(31)が、 3度宙に舞う！チームメートの誰もが貢献度の高さを分かっていた。真中監督が胴上げされた後、真っ先に歓喜の輪の中心に呼ばれたのがバーネットだった。仲間に体を預けた守護神が、 3度宙に舞った。来日 6年目での初体験に興奮を隠せなかった。バーネットの胴上げ後、 2連投で計 2回 1/3を無失点のオンドルセク、そしてロマンも 3度ずつ宙に舞った。さらにリーグ優勝した10月 2日、遠征先に先乗りしたため歓喜の瞬間を味わえなかった石山泰稚投手(27)も…。｢ファミリー｣というヤクルトスタイルの象徴的なシーン。セ界最高の投手陣は、日本一までフル回転する。
ＣＳ決戦の一方で、ヤクルトは日本シリーズを見据えた準備も着々と進めている。西澤浩一スコアラー(52)が、日本シリーズ進出を決めたソフトバンクの分析担当を務め、パ・リーグのレギュラーシーズンやＣＳの試合映像を集めている。昨季ソフトバンクにトレードで移籍した川島慶三内野手(32)と親交が深い石川雅規投手(35)は、｢日本シリーズで対戦できたら楽しいですね｣と心を躍らせた。
巨人阿部慎之助内野手(36)が勝負強さを発揮した。 3点ビハインドの 5回二死 2、 3塁。ヤクルト先発杉浦のフォークにうまく反応し、 2点適時中前打。 2年連続で日本シリーズ進出を逃した巨人の阿部慎之助内野手は｢もうちょっとやりたかった。この悔しさをどこにぶつけていいのか分からない｣と素直な感情を隠さなかった。
ファイナルステージ敗退が決まった巨人の原辰徳監督(57)が試合後、球団に辞意を伝えた。 2年契約最終年の今季、セ・リーグ 4連覇を狙ったが 2位に終わった。クライマックスシリーズ(ＣＳ)でもファイナルステージでヤクルトに敗れて、日本シリーズ進出を逃し｢この 3年間、成績が上がらずに少しずつ下降線をたどった。長年、監督をやらせてもらったが、そろそろ潮時｣と話した。原監督は敗戦後に桃井恒和球団会長に辞任の意向を伝えた。桃井会長は白石興二郎オーナーに電話で報告したが、同オーナーは直接、原監督から気持ちを聞きたいとし、19日に東京・大手町の読売新聞本社で渡辺恒雄球団最高顧問を交えて会談する予定。原監督は2002年の就任 1年目に日本一に輝いた。翌年 3位となり辞任したが、2006年から再び指揮を執り、通算でリーグ優勝 7度、日本一 3度。巨人での監督在任期間としては、長嶋茂雄の15年、川上哲治の14年に次ぎ12年で歴代 3位。記事をまとめてみました。
＜セＣＳファイナルステージ：ヤクルト 3－ 2巨人＞◇第 4戦◇17日◇神宮球場
ヤクルトが 1回無死 1、 3塁で山田の適時打と、満塁からの併殺打の間に 2点先制。 2回にも比屋根の適時打で 3点目を追加した。
巨人は 5回二死 2、 3塁から阿部の中前 2点適時打で 1点差に詰め寄った。ヤクルトは 6回二死 1、 2塁の好機を生かせず。
ヤクルトが逃げ切り、日本シリーズ進出を決めた。 6回以降はロマン、久古、秋吉、オンドルセク、バーネットの継投で無失点。
9回にヤクルト 6番手で登板したトニー・バーネット投手＝神宮球場
ヤクルトが 3連勝で、アドバンテージを含む 4勝 1敗とし日本シリーズ進出を決めた。ヤクルトの日本シリーズ進出は2001年以来14年ぶり、そして2007年にセ・リーグがプレーオフ制を導入して以降初めてとなる。
就任 1年目の真中監督が 7度、宙に舞った。新人監督のＣＳ最終ステージ突破はソフトバンク工藤監督に次いで17人目の快挙だ。ファンも一体となり、神宮は歓喜に包まれた。
ヤクルトは初回から、足を絡めた攻撃を見せた。先頭の比屋根が右中間への 2塁打で出塁すると、続く川端の投ゴロで比屋根が 2、 3塁間に挟まれたが、快足で 3塁を陥れ 1、 3塁とチャンスを広げる。さらに山田の打球は 2塁井端と右翼長野の間に落ちるラッキーなポテンヒットとなり、早々に先制した。バレンティンの併殺打の間にも 1点を加えた。 2回も巨人のミスで追加点。先頭大引の 3ゴロを村田が失策。二死 3塁となり、比屋根が中前にタイムリーを放った。
日本シリーズ進出を決め胴上げされる前、メガネを取ったヤクルト真中満監督＝神宮球場
先発した杉浦稔大投手は 3回には一死満塁で阿部、長野を打ち取るなど粘り強く投げた。 5回二死 2、 3塁で阿部に 2点適時打を許したが、 5回 2失点と試合を作った。救援陣も踏ん張り、リードを守りきった。
巨人は再三の好機を生かし切れなかった。 6回から登板したロマンを攻め、 2塁打と暴投で無死 3塁としたが、村田が浅い中飛。代わった久古に対し、代打アンダーソンも 1ゴロ、堂上も空振り三振に倒れた。さらに 7回にも一死 1、 2塁では 4番阿部が併殺打と振るわなかった。
ヤクルトは24日からの日本シリーズで、ソフトバンクと対戦。前回出場した2001年以来の日本一を目指す。
胴上げされる真中満監督＝神宮球場
日本シリーズ進出を決めたヤクルトの真中満監督が勝利監督インタビューで開口一番、イキなコメントを口にした。
｢ファンのみなさん、おめでとうございます｣。
2001年、優勝時の若松監督が発した｢名セリフ｣だ。かつて耳にした名セリフにスタンドを陣取った燕ファンも湧いた。
｢用意してはいませんでしたが、球場の雰囲気で、ついこう言ってしまいました｣。若松監督の名セリフは“即興”だったと言いながら、2014年前の懐かしい？ コメントを持ってくるあたりはＣＳ同様、新人監督らしからぬ“大胆采配”だった。
新人監督のＣＳ最終ステージ制覇はソフトバンク工藤監督に次いで17人目。真中監督は 7度宙に舞い、歓喜の輪に体をあずけた。
ヤクルトにとって、苦しい戦いだった。｢勝敗は 4勝 1敗でしたけど、 1試合 1試合苦しい戦いを粘って勝った。大変なＣＳでした｣。王手をかけて臨んだこの日も、楽な戦いではなかった。序盤に 3点をリードしたが、 5回に阿部の 2点タイムリーで 1点差まで迫られた。その後も再三ピンチはあったが、自慢の救援陣を惜しみなく投入した。
真中監督は｢シーズン中も、こういう試合を粘って取った勝ちが多かった。ピッチャーをはじめ、みんなを信じて祈っていました｣。イニング中の交代も含め、 6回以降で 5人の投手を繰り出し、巨人につけいるスキを与えなかった。
24日は敵地に乗り込み、ソフトバンクと日本シリーズ初戦を戦う。｢シーズン中通り、粘り強い戦いができれば。ソフトバンクは強いチームですが、うちの力を結集して挑みたい｣と力強く宣言した。
祝勝会でビールを浴びるヤクルト・畠山和洋内野手(中央)＝神宮球場
日本シリーズ進出を決め、｢公開ビールかけ｣がグラウンドで行われた。リーグ優勝の際と同様に、中堅付近に敷かれたシート上に選手らが集結。アフロヘアのカツラをかぶるロマンらがはしゃぎ回り、 7分間で約1000本のビールが泡と消えた。スタンドには興奮冷めやらぬ約 1万人のファンが残り、ヘルメット姿で臨んだ選手会長の森岡は中締めで｢博多でヤクルト、エイ・エイ・オー！！｣と気勢を上げた。
まん丸の笑顔が、美酒でぬれた。 1番・比屋根渉外野手に積極継投と、ヤクルト・真中満監督の采配がはまった＝神宮球場
｢皆様、おめでとうございます！！｣－。セ・リーグ覇者のヤクルト・真中満監督が再び宙に舞った。クライマックスシリーズ(ＣＳ)で初めて 1番に抜てきした比屋根渉外野手が 2安打 1打点の活躍を見せるなど、采配が的中。 3－ 2でレギュラーシーズン 2位の巨人に勝って対戦成績を 4勝 1敗( 1勝のアドバンテージを含む)とし、14年ぶり 7度目の日本シリーズ進出を決めた。24日にヤフオクドームで開幕する日本シリーズで、パ・リーグのソフトバンクと対戦する。
真中満監督が 7度宙に舞った!! リーグ優勝では涙。今回は笑顔満開＝神宮球場
歓喜の輪に歩みを進めながら、真中監督はしっかり眼鏡を外してマネジャーに預けた。優勝時の胴上げではもみくちゃにされて壊れ、修理をすませたばかり。大歓声の中、泣き顔ではなく笑顔で 7度、宙に舞った。
｢(涙は)そんなに安売りはしないよ。俺も学習能力があるからね｣
王手をかけて迎えた試合。打つ手がピタリとはまった。ポレダとの相性と俊足を買い、ＣＳで初めて｢ 1番｣に起用した比屋根が、 1回にいきなり 2塁打。続く川端が打った瞬間、ギャンブルスタートを切った。投ゴロだったが、慌てたポレダの野選を誘い無死 1、 3塁。山田の右翼への飛球を井端がグラブに当てながら落球。先制点を奪った。
2回には二死 3塁の好機に比屋根が中前適時打。｢どんな強いチームも好投手も、立ち上がりは必ず不安定なもの｣－。“先手必勝”の勝ちパターンは、大一番でも健在だった。
監督として初めて挑む短期決戦。貫いたのは『平常心』だ。｢いつも通り、普段着で｣と選手に言い聞かせた。第 1戦、原監督が仕掛けてきた早めの代打策や継投に心が乱れた。
｢相手のペースにつられて動きそうになって。でも何とか我慢しようと言い聞かせた｣
祝勝会でビールを掛けるヤクルト・山田哲人内野手＝神宮球場
ふと脳裏に浮かんだのは自身の現役時代、大一番や日本シリーズで見せた恩師・野村監督の姿だ。｢僕らにはいつも落ち着いていたように見えたけど、あの時、野村さんも緊張していたのかな｣。選手に動揺を悟らせなかった泰然自若の振る舞いに思いをはせた。
先発投手も隠し立てせず調整させ、第 2戦は小川を 8回、第 3戦は館山を 6回まで投げさせた。打順や継投代打策も奇をてらわずシーズン通り。一方で、この日はムチを入れた。 1点差に追いつかれると｢ここで負けてズルズル行くと後が怖い｣と 2番手のロマンから小刻みに 5投手をつないで、接戦勝ちをもぎとった。
クラブハウスに引き揚げながら｢あいつらメンタル強いな｣とつぶやいた。｢ 1点勝っていてそこから守り抜くのは一番苦しい展開。選手も強くなっている｣。史上まれに見る大混戦のレギュラーシーズンを制した選手たちのたくましさは、指揮官の想像以上だ。
ＣＳを突破し、14年ぶりの日本シリーズに駒を進めた。相手は今季パ・リーグでシーズン90勝を挙げたソフトバンク。｢楽しみです。どこまで通用するか試してみたい。胸を借りるつもりでやります｣と真中監督。若く頼もしいチームとともに挑む日本一へ、最後の戦いが待っている。
1回裏ヤクルト、先制右前適時打の打球を見上げる山田哲人内野手＝神宮球場
ヤクルト山田哲人内野手が、先制の適時打を放った。
1回無死 1、 3塁。巨人先発のポレダの内角低め 146キロ直球を振り抜いた。 2塁後方にポトリと落ちる打球で、先制点を演出した。｢ラッキーとしか言いようがないです。反省しないといけないバッティング内容でしたが、ランナーがかえってきてくれたので救われました｣とコメントした。
ＭＶＰを獲得した川端慎吾内野手は、後方からのビール責めに苦しみながらも、最高の笑顔＝神宮球場
山田が初タイムリーを放ち、川端慎吾内野手はＭＶＰ獲得だ。ヤクルト・山田哲人内野手が 1回、右前に先制適時打を放った。クライマックスシリーズ(ＣＳ)の最優秀選手賞(ＭＶＰ)は 4試合で15打数 7安打、打率 0.467の川端。日本シリーズでも、 2人が打線を引っ張る。また、この試合でいずれも無失点だったトニー・バーネット、ローガン・オンドルセク、オーランド・ロマンの 3人の外国人投手が次々に胴上げされた。
祝勝会でビールを浴びるヤクルト・川端慎吾内野手＝神宮球場
152キロの速球に詰まった打球が、フラフラと 2塁後方に上がる。 2塁手・井端が追いつき、 1度はグラブに収めながらも、捕球できず。 1回無死 1、 3塁から山田の先制適時打。思わずほくそ笑んだ。
｢ラッキーとしか言いようがないです。反省しないといけない打撃内容でしたが、走者がかえってきてくれたので救われました｣
日本シリーズ進出がかかった一戦。山田が 4戦目、13打席目でＣＳ初タイムリー。打ち損じでも、短期決戦の先取点は大きかった。
山田とともに14年ぶりのリーグ制覇に導き、ＣＳ突破にも貢献したのが川端だ。 4試合で15打数 7安打の打率 0.467。この日は無安打も、14日の第 1戦から 3戦連続の複数安打をマーク。堂々のＭＶＰを獲得した。
祝杯を受けるヤクルト・川端慎吾内野手(左)＝神宮球場
前日16日に28歳の誕生日を迎えた燕のプリンスは｢いい誕生日プレゼントになりました。(ＭＶＰがあることを)知らなかったから｣と笑顔。プロ10年目の今季、自身初の打撃タイトルとなる首位打者(打率 0.336)を獲得。同僚にも救いの手を差し伸べていた。
8月下旬。球宴後の後半戦から 1番に定着した比屋根が不振に。川端は同学年の比屋根に対し、自らが毎日行う打撃練習をすすめた。
それは、ショートゲームと呼ばれる緩い球を打ち返す練習。同じ方法で汗を流し、技術を高めた。16日夜は川端家と比屋根家による合同食事会を開き、比屋根が大活躍。川端も万感の思いだった。
｢日本シリーズは勝つだけです｣と山田。川端は｢相手もいい投手が出てくる。つなぐ意識を持って臨みたい｣と控えめに言った。打線を牽引(けんいん)してきた 2人の主軸が、最後の大舞台でも勝利を呼び込む。
2回裏ヤクルト二死 3塁、中前適時打を放った比屋根渉外野手＝神宮球場
ヤクルト比屋根渉外野手が、中前適時打を放った。 2点リードの 2回二死 3塁。巨人ポレダの真ん中高め 150キロ直球をはじき返した。
｢速いストレートに振り負けないようにコンパクトなスイングを意識していきました。追い込まれていたが、気持ちで食らいついていきました｣とコメントした。
ＭＶＰとなり舌を出す川端慎吾内野手＝神宮球場
今季首位打者、最多安打のタイトルを獲得したヤクルト川端慎吾内野手がＣＳでも打ちまくり、ＭＶＰに輝いた。
川端は 4戦とも 2番 3塁で先発。初戦、 2戦目でそれぞれ 2安打、 3戦目では 3安打を放っていた。この日は 4打数無安打に終わったが、 4戦で15打数 7安打、打率 4割 6分 7厘と打線をけん引した。
試合後、グラウンドで行われた祝勝会ではチームメートからビールをかけられながら｢まさか(ＭＶＰを)取れるとは思ってなかった。(日本シリーズでは)今までどおりやるしかないので、頑張ります｣と喜んだ。
大喜びのヤクルトナイン。飛びはねるトニー・バーネット投手(手前左)は、胴上げされた真中満監督よりも目立っている！？＝神宮球場
燕トニー・バーネット投手が、 3度宙に舞う！
チームメートの誰もが貢献度の高さを分かっていた。真中監督が胴上げされた後、真っ先に歓喜の輪の中心に呼ばれたのがバーネットだった。仲間に体を預けた守護神が、 3度宙に舞った。来日 6年目での初体験に興奮を隠せなかった。
｢最高の気持ち。胴上げされることは、日本に来てから人生の目標の一つだった。すごくうれしかった｣
胴上げされるトニー・バーネット投手＝神宮球場
9回から登板し、打者 3人をあっという間に片付けた。ＣＳは 3連投となったが計 3回を無失点。｢楽に投げられた。みんなが苦しい場面で投げたから。みんな素晴らしかった｣と疲れを感じさせなかった。今季のセーブ王(41個)は、ともに 1年間フル稼働した中継ぎ投手に感謝した。この日もレギュラーシーズン同様、ロマン、久古、秋吉、オンドルセクとバトンをつないできた。
バーネットの胴上げ後、 2連投で計 2回 1/3を無失点のオンドルセク、そしてロマンも 3度ずつ宙に舞った。さらにリーグ優勝した10月 2日、遠征先に先乗りしたため歓喜の瞬間を味わえなかった石山も…。｢ファミリー｣というヤクルトスタイルの象徴的なシーン。セ界最高の投手陣は、日本一までフル回転する。
日本シリーズ進出を決めナインから胴上げされるヤクルト・石山泰稚投手＝神宮球場
3年目右腕の石山も胴上げされた。レギュラーシーズンで優勝した 2日の阪神戦(神宮)後のビールかけは、翌 3日の広島戦(マツダ)の先発に備えて不在だった。この日は初のビールかけで喜びを分かち合い、｢ビールが目に入ると痛いんだなと実感できた。胴上げにはヤクルト愛を感じました｣と笑顔だった。
壇上で一本締めするヤクルト・石川雅規投手と館山昌平投手＝神宮球場
ＣＳ決戦の一方で、ヤクルトは日本シリーズを見据えた準備も着々と進めている。西澤浩一スコアラーが、日本シリーズ進出を決めたソフトバンクの分析担当を務め、パ・リーグのレギュラーシーズンやＣＳの試合映像を集めている。
ソフトバンクには 5月の交流戦で 1勝 2敗と負け越した。圧倒的な強さでパ・リーグを制したチームに隙はあるのか…。燕は鷹の攻略法を探す。
投手陣では、第 3戦に先発した館山が出場選手登録から外れ、日本シリーズに向けた調整をスタートした。昨季ソフトバンクにトレードで移籍した川島と親交が深い石川は、｢日本シリーズで対戦できたら楽しいですね｣と心を躍らせた。
◆データＢＯＸ◆
◎ヤクルトが通算 4勝 1敗(アドバンテージの 1勝を含む)とし、2001年以来14年ぶり 7度目の日本シリーズ出場を決めた。セでＣＳを勝ち上がって日本シリーズに出場したのは巨人( 4度(、中日( 3度)、阪神( 1度)に次いで 4球団目(パはオリックスを除く 5球団)。
◎新人監督の日本シリーズ出場は、今年のソフトバンク・工藤公康に次いで17人目で、ヤクルトでは初。日本シリーズで新人監督同士の対決は1986年の西武・森祇晶－広島・阿南準郎、2002年の巨人・原辰徳－西武・伊原春樹、2004年の西武・伊東勤－中日・落合博満に次いで11年ぶり 4度目。
◎ヤクルトは第 1戦の 7回から続いていた連続イニング無失点が｢２５｣で止まった。プレーオフ、ＣＳの同一ステージで25イニング連続無失点は、2010年の中日がマークした22イニング(ファイナルステージ第 1戦の 1回－第 3戦の 4回)を抜く最多。ステージまたぎを含めると、昨年の阪神が記録した27イニング(ファーストステージ第 1戦の 1回－ファイナルステージ第 1戦の 6回)に次ぐ 2番目。
5回表巨人二死 2、 3塁、中前に 2点適時打を放った巨人阿部慎之助内野手＝神宮球場
巨人阿部慎之助内野手が勝負強さを発揮した。
3点ビハインドの 5回二死 2、 3塁。ヤクルト先発杉浦のフォークにうまく反応し、 2点適時中前打。
｢ここで打たなければという相当なプレッシャーを感じて打席に入った。前の打席のチャンスで凡退していただけに、力が入ってしまった。結果どうこうではなく、とにかく食らいついていった。立ち上がりの失点で流れが良くなかったのでこれでチームに勢いがついてくれればうれしいよ｣とコメントした。
ファンへあいさつに向かう途中、巨人阿部慎之助内野手(左)と握手を交わす原辰徳監督。中央は坂本勇人内野手＝神宮球場
2年連続で日本シリーズ進出を逃した巨人の阿部慎之助内野手は｢もうちょっとやりたかった。この悔しさをどこにぶつけていいのか分からない｣と素直な感情を隠さなかった。
ファイナルステージ 4試合で11安打し、プレーオフのシリーズ最多記録を更新した。
4番打者として打線を引っ張ったが、今季課題だった得点力不足は最後まで解消できなかった。｢みんな精いっぱいやった結果。各個人が感じることがあったと思う｣と敗戦を受け止めていた。
辞意を表明した原辰徳監督はクラブハウスへ引きあげながら、万感こめてスタンドに手を振った＝神宮球場
巨人・原辰徳監督が辞意表明 後任候補に高橋由伸、川相ヘッド、江川氏。
ファイナルステージ敗退が決まった巨人の原辰徳監督が試合後、球団に辞意を伝えた。その後、神宮クラブハウスの一室で報道陣を前に、以下のように思いを語った。
原監督：皆さんは、いつも｢(来年は)どうなんですか？｣って頭の中に思いながらでも、ジッと聞かずに我慢していただいたというか。そういう話が出てなかったという中では、私もすごく考える時間がありました。
結論的な部分でいくと、この 3年間、なかなか成績が上がらずに、少しずつ下降線をたどっていっていると。長きにわたって監督をやらせていただきましたけど、そろそろ潮時だなと。そういう中で、このチームには新陳代謝が必要だろうと。次、どなたが監督さんになられるか分かりませんが、次の世代というか、次の人たちにジャイアンツを託そうということで、球団の方にはその考えを伝えました。
原辰徳監督(右)は試合後、主将の坂本勇人内野手(中央)と目を赤くした阿部慎之助内野手にねぎらいの言葉をかけた＝神宮球場
しかし、まだ結論的なものは出ておらず、月曜日(19日)に読売新聞主筆(渡辺恒雄最高顧問)の元へ行き、そこで私の気持ちを説明するということです。私の流れとしては、そういうことです。
多分、球団の方も会見の場を作ってくださると思います。そこでね、いろんな質問を受けて、今までの話をしようかなと思います。今日に関しては、私の意思というものを、なかなかチーム力が、この 2、 3年は上がってこなかった。そういう中、自分がそろそろ潮時であろうと。
やっぱり2016年度ジャイアンツは、新しい指導者にお任せしようと。それがジャイアンツのためであり、しいてはプロ野球のためでもある。ということで、今シーズン限りでユニホームを脱がせて下さいというお願いをしたということです。
－大変重い決断だったと思うが、いつ頃から進退を考え始めたのか
原監督：この何年か、成績が上がってこなかったというね。そういう話は、それがちゃんとしてからでどうかなと思うんだけど。語ると30、40分はかかるような。僕にとって、苦しい思い出も、喜ばしい思い出も、僕の中ではすべてが素晴らしい思い出なわけですから。そこは、その席上(記者会見)でお話しした方がいいのではないかと思います。経緯というか、そういうことを言わせていただきましたということです。
オッケー？ お世話になりました。
日本シリーズ進出を逃し、悔しさをにじませながら左翼席へあいさつに向かう巨人原辰徳監督＝神宮球場
巨人原辰徳監督が17日、辞意を表明した。 2年契約最終年の今季、セ・リーグ 4連覇を狙ったが 2位に終わった。クライマックスシリーズ(ＣＳ)でもファイナルステージでヤクルトに敗れて、日本シリーズ進出を逃し｢この 3年間、成績が上がらずに少しずつ下降線をたどった。長年、監督をやらせてもらったが、そろそろ潮時｣と話した。
原監督は敗戦後に桃井恒和球団会長に辞任の意向を伝えた。桃井会長は白石興二郎オーナーに電話で報告したが、同オーナーは直接、原監督から気持ちを聞きたいとし、19日に東京・大手町の読売新聞本社で渡辺恒雄球団最高顧問を交えて会談する予定。
3年連続の優勝を飾った昨季もＣＳファイナルステージで阪神に 4連敗して敗退。今季はリーグ 4連覇と 3年ぶりの日本一を目指したが、打線の不振が響き、目標を達成できなかった。原監督は2002年の就任 1年目に日本一に輝いた。翌年 3位となり辞任したが、2006年から再び指揮を執り、通算でリーグ優勝 7度、日本一 3度。巨人での監督在任期間としては、長嶋茂雄の15年、川上哲治の14年に次ぎ12年で歴代 3位。
日本シリーズ進出ならず、淡々とグラウンドをあとにする巨人・原辰徳監督。後方のスクリーンには喜ぶヤクルト・真中監督の姿が＝神宮球場
◆原辰徳(はら・たつのり)：1958年 7月22日、神奈川生まれ。神奈川・東海大相模高時代には大型 3塁手として計 4度、甲子園に出場。東海大學進学後、1981年にドラフト 1位で巨人に入団。 1年目に22本塁打で新人王を獲得。1983年には打点王となり、最優秀選手にも輝いた。入団以来12年連続20本塁打を記録するなど、巨人の 4番打者として通算 382本塁打をマークし、1995年に現役引退。ヘッドコーチを経て、2002年に巨人の監督に就任し、いきなり日本一。翌年は 3位となったことで辞任したが、2006年から再び指揮を執り、リーグ優勝 7度、日本一 3度を成し遂げた。
ヤクルトがＣＳで勝利して粋な計らいが有ったなと思ったのは、｢リーグ１番｣にかけて｢キリンの一番搾り｣を使った事だ。パ・リーグ勝利の鷲軍団との試合でも頑張って行って欲しいですね。日本シリーズではこのまま行って、皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！ヤクルト！勝利を掴め！
クライマックスシリーズ日程
クライマックスシリーズ ファーストステージ
クライマックスシリーズ ファイナルステージ
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※阪神戦を見るなら｢虎テレ TORATELE｣だ！交流戦全24試合放送します！
阪神タイガース主催試合をスマートフォンでご覧いただける公式動画配信サービスです。
阪神タイガースでは、球団公式動画配信サービス｢虎テレ｣において、従来からの阪神タイガース主催全試合に加えて、2013年度の日本生命セ・パ交流戦での阪神ビジター試合(全12試合)を配信することを決定いたしました。
この取組みは、パシフィックリーグマーケティング株式会社が運営する、インターネットライブ動画配信サービス｢パ・リーグTV｣との協力で実現したもので、スマートフォンでの有料インターネットライブ配信の他、PC・タブレット・スマートフォンでの試合後のイニングVOD配信も行います。
プレイボール(※)からヒーローインタビューまで見ることができる｢ライブ中継｣や、見たいシーンを検索することができる｢シーン検索｣、ファンのみなさんの感情が反映される｢熱狂メーター!!｣など、様々なコンテンツを搭載した新感覚の動画配信サービスです。
※実際の試合から5分程度遅れての放送となります。
決済方法は、クレジットカードのほか、各キャリア決済にも対応。テレビ中継をなかなか見ることができない方、中継を何度も見直して勝利試合の余韻に浸りたい方、野球技術の勉強をしたい方、ヒイキの選手の笑顔をたくさん見たい方、タイガースファン必見です！！
球団公式動画配信サービス｢虎テレ｣に会員登録してください。
視聴価格：月額会員 630円、 1試合視聴 210円
虎テレは、Andoroid2.3.4以降、iOS5以降に対応しております。バージョンが上記未満の方はバージョンアップを実施してください。
※らくらくスマートフォンには対応しておりません。
※阪神タイガース公式カレンダー 2016
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解説:江本孟紀、若松勉・・・一流解説陣が連日登場！実況:ニッポン放送 松本秀夫アナウンサーで実況生中継で試合終了までお送りします！ラジオで聴けるのはニッポン放送だけ！
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