金本知憲監督(47)が 1日、キャンプ初日、いきなりトレーナー陣にカミナリを落とした。肝いりの筋力トレーニングをトレーナーが遠慮しながら選手にやらせていたため｢ビシッと言っときました。追い込みなさい、やらせなさいと｣。裏方も例外なしと、超変革の覚悟を示した。午後 2時18分からおよそ36分間の生チェック。気になったのが、選手ではなく、トレーナーだった。叱責された権田トレーナーは金本監督の現役時代から付き添ってきた間柄。初日の選手を見た金本監督は及第点を与えていた。だからこそ、徹底的にやらせて欲しい。これこそ鉄人流だ。ウエートルームの緊迫シーンに居合わせた藤浪、注目度は抜群だ。雨の中、テレビカメラ18台、報道陣 230人、ファン 800人が、その一挙手一投足を追った。効率を考えて組んだ 3カ所練習は雨でお預けとなったが、ブルペン、ドームと精力的に動き回った。毎年シーズン終盤に失速してきたチームを根本から変える。一切の妥協なく、とことんまで選手を追い込んでいく。厳しい視線を送り続ける。
4年ぶりに古巣復帰した藤川球児投手(35)が 1日、沖縄・宜野座キャンプ初日から精力的にブルペン投球を行った。直球やカーブなど変化球も用いた合計80球の投球。チームに合流し｢野球を楽しみながらやっている。ケガしないようにしたい｣と振り返った。基本的に先発起用の方針だが、チーム事情によって救援での登板も検討されそう。かつてのリリーフエースは健在だった。タテジマの｢１８｣を背負っての初投げ。視察した広島・玉山スコアラーは｢黒田みたいに周りの投手にもいい影響を与える｣と警戒。金本知憲監督も｢残念ながら(ブルペンで)球児が一番よかった。一番回転のいいボールを投げていた｣と手放しで称えた。００７は投球以外も懸念する。広島・玉山スコアラーは、昨年広島に復帰し、チームに好影響を与えた黒田博樹投手(40)のような波及効果を警戒した。 4年ぶりの虎キャンプを金本監督と踏みだした球児は意気込んだ。よみがえった火の玉で、チームも浮上させる。
減量効果だ－。マウロ・ゴメス内野手(31)がキャンプ初日の投内連係などで軽快な動きを見せた。室内でのフリー打撃でも鋭い当たりを連発。｢いい感じで練習ができた。体重も落ちているしね｣とニヤリ。Ｇ砲は｢開幕に向けて準備をするだけさ｣と、どこまでも頼もしかった。
阪神のドラフト 2位・坂本誠志郎捕手(22＝明治大學)が上々の 1軍デビューを飾った。ブルペンではランディ・メッセンジャー投手(34)らの球を受け、早くも｢上手｣と褒められた。ルーキー 6人で唯一人の 1軍キャンプ。群雄割拠の正妻争いに突き進んでいく。ブルペンで真っ先に球を受けたメッセンジャーからは投げ終えた後、ハイタッチをうながされた。ハニかんだような表情で身長差20センチ以上のエースに手を伸ばした。虎の一員になれたと思えた瞬間だったかもしれない。坂本はその後、榎田、松田とバッテリーを組んだ。“坂本遼馬”コンビで48球。松田は｢同級生なんで。投げやすいというか、言いやすい部分がある｣と壁がないことを強調した。新人らしく攻めに攻める。物おじはしない。ガムシャラに、ひとつの椅子を奪いにいく。
高知・安芸市で行われている阪神 2軍キャンプが、初日を終えた。この日はシート打撃を行い、育成の原口文仁捕手(23)が左翼越え本塁打を放つなど、 3安打の大活躍をみせた。掛布雅之 2軍監督(60)は初日を終え｢僕よりも選手 1人 1人がキャンプの手応えを感じたんじゃないかと思う｣と振り返った。右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折で 2軍スタートのドラフト 1位ルーキー高山俊外野手(22＝明治大學)は、別メニュー調整。安芸ドーム内でティー打撃にマシン打撃を行い、汗を流した。掛布雅之２軍監督が 1日、ドラフト 1位の高山俊外野手の打撃フォーム改造に乗り出した。 131安打で48年ぶりにリーグ通算安打記録を更新した逸材にレベル(水平)スイングを直伝し、中軸打者としての将来を見据えてスタンスの幅を狭くした。ミスタータイガースのメソッドを伝授して一流選手に育て上げる。気温12度と肌寒さの残る安芸で、掛布 2軍監督が背番号｢３１｣をお披露目。若き日に鍛錬を積んだ思い出の地で、無限の可能性を秘める高山の打撃チェックに着手した。昨秋右手首骨折の手術を受けた高山は 2軍スタート。焦らせない方針で、この日も一部別メニューだった。安芸ドーム内でトスバッティングを行っているとミスタータイガースが接近。掛布塾が開講した。持論のレベル(水平)スイングを習得できれば、長く活躍できる土台を築くことができる。それが猛虎の財産になり、頂点への戦力になる。初日から全開。背番号｢３１｣が安芸で高山を育て上げる。
阪神ＯＢの下柳剛氏(47)が 1日、沖縄・宜野座キャンプの臨時コーチを務めた。ブルペン投球する投手に積極的に声を掛けたほか、藤浪とはフィールディングに関して意見交換していた。
阪神は 1日、伊藤隼太外野手(26)が大阪府内の病院で精密検査を受け、右肩関節唇(かんせつしん)損傷と診断されたと発表した。 1月30日の沖縄での先乗り自主トレでウエート中に右肩を負傷。31日に緊急帰阪していた。記事をまとめてみました。
歓迎セレモニーで花束を受け取る金本知憲監督。いよいよ 1年目のキャンプが始まった＝沖縄・宜野座
これが鉄人流キャンプだ！！ 金本知憲監督が 1日、キャンプ初日、いきなりトレーナー陣にカミナリを落とした。肝いりの筋力トレーニングをトレーナーが遠慮しながら選手にやらせていたため｢ビシッと言っときました。追い込みなさい、やらせなさいと｣。裏方も例外なしと、超変革の覚悟を示した。
あいにくの雨となった宜野座。記念すべきキャンプ初日はドーム内での練習がメーンとなったが、そこには確かな｢金本色｣があった。それはウエートルームの中－。報道陣が見ることのできない密室で、厳しいゲキが飛んでいた。
キャンプ初日、あいさつする金本知憲監督＝沖縄・宜野座
｢初日というのもあったが、トレーナーも遠慮しながらやらせていたので。ビシッと言っときました。いきなり(選手を)追い込みなさい、やらせなさい、と｣
今季は超変革を掲げ、チームを挙げたウエート強化に取り組んでいく。これまでのように全体練習後に各自で行うのではなく、 1クールに 2回｢特ＷＴ｣としてメニューに組み込んで、下半身、上半身の 2班に分けて鍛えさせる。キャンプ前には｢(部屋の)雰囲気を変える。憩いの場じゃない｣とチェックを予告。宣言通り、初日から行動に移した。午後 2時18分からおよそ36分間の生チェック。気になったのが、選手ではなく、トレーナーだった。
金本知憲監督(右)は権田トレーナー(左)にカミナリ。筋力トレーニングではもっと選手を追い込め－ときつく言い渡した＝沖縄・宜野座
｢探り探りやっていたから。『違うだろ』と。何のためにオフに(選手は)準備していたのか。きょうからフルでできるように準備してこいと言ったんだから。(トレーナーに)そういう勘違いがあったからね｣
叱責された権田トレーナーは金本監督の現役時代から付き添ってきた間柄。｢監督は(ウエートを)打撃練習や守備練習と同じ位置づけにされている。実りあるキャンプにしたいと。わたしも受け止めています｣と神妙な表情。続けて｢重さと回数をしっかりと見られて、 2カ月の準備期間の割には、全体的に重量が少ないんじゃないかと。さらなるレベルアップをしてほしいと言われました｣と話した。
初日の選手を見た金本監督は｢思った以上に選手たちの状態がいい。ちゃんと準備してきてくれている｣と及第点を与えていた。だからこそ、徹底的にやらせて欲しい。これこそ鉄人流だ。
江越大賀外野手を指導する金本知憲監督＝沖縄・宜野座
ウエートルームの緊迫シーンに居合わせた藤浪が｢もともとみんな一生懸命やっていますが、監督が来たらピリっとしますね｣と言えば、西岡も｢(監督が)新しい環境を与えてくれた。存在だけで空気を変えてくれる人。僕らにとってプラス｣とうなずいた。
注目度は抜群だ。雨の中、テレビカメラ18台、報道陣 230人、ファン 800人が、その一挙手一投足を追った。効率を考えて組んだ 3カ所練習は雨でお預けとなったが、ブルペン、ドームと精力的に動き回った。
｢ 1カ月が終わったとき、初日から最後まで、選手が息を抜かずにちゃんとやってくれたと言えるキャンプにしたい｣
毎年シーズン終盤に失速してきたチームを根本から変える。一切の妥協なく、とことんまで選手を追い込んでいく。厳しい視線を送り続ける。
初日からブルペンに入り投球する藤川球児投手、右は岩田稔投手＝沖縄・宜野座
4年ぶりに古巣復帰した藤川球児投手が 1日、沖縄・宜野座キャンプ初日から精力的にブルペン投球を行った。
直球やカーブなど変化球も用いた合計80球の投球。チームに合流し｢野球を楽しみながらやっている。ケガしないようにしたい｣と振り返った。
藤川のブルペン投球に驚いたのは、金本知憲監督だ。捕手後方から密着チェック。｢一番、回転のいい球を投げていました。やっぱり、モノが違う。先発で準備してもらうけど、中継ぎでも後ろの方の順番を任せられる。もっと若い選手で、オッと言わせて欲しかったけど、球の質が違う。自分が打席に立てば、このストレートを狙ってもファウルになるんじゃないかと感じた｣と絶賛していた。基本的に先発起用の方針だが、チーム事情によって救援での登板も検討されそう。かつてのリリーフエースは健在だった。
ブルペンで投球する藤川球児投手＝沖縄・宜野座
4年ぶりの復帰となった藤川球児投手が、初日から80球に及ぶブルペン投球を行った。タテジマの｢１８｣を背負っての初投げ。視察した広島・玉山スコアラーは｢黒田みたいに周りの投手にもいい影響を与える｣と警戒。金本知憲監督も｢残念ながら(ブルペンで)球児が一番よかった。一番回転のいいボールを投げていた｣と手放しで称えた。
やはり球児にはこのユニホームだ。拍手に迎えられ、横断幕を掲げた女性ファンに｢おかえりー！｣と声をかけられた。｢ただいま｣代わりの80球。球児がキャンプ初日から熱投だ。
｢特に普通です。野球楽しいなと思っている。楽しみながらけがのないようにやっていきたい｣
ブルペンで80球を投げた藤川球児投手。金本知憲監督が大絶賛した＝沖縄・宜野座
南国にしては冷たい雨が降ったが、濡れた虎党の心を、球児の火の玉が熱く燃やした。捕手の岡崎を相手に直球を主体に80球。セットポジションとノーワインドアップの両方で、球種はカーブ、チェンジアップも交えてテンポよく投げた。右打者、左打者の内角低めを丁寧に突いた。
背後で見守った金本監督はいい意味で“裏切られた”思いだ。期待の若手よりも、火の玉に魅せられた。印象に残った投手を問われ｢残念ながら藤川球児。一番回転のいいボールを投げていた。やっぱりモノが違うというか。中継ぎでも後ろの方の順番を任せられるかなと。先発で準備してもらっているけど。このストレートは狙ってもファウルになるかなという感覚｣と絶賛した。
投球練習を行った藤川球児投手＝沖縄・宜野座
００７は投球以外も懸念する。広島・玉山スコアラーは｢ストレッチにしても意識が高い。黒田さんみたいに周りの投手にもいい影響を与えると思う｣と話し、昨年広島に復帰し、チームに好影響を与えた黒田博樹投手のような波及効果を警戒した。タテジマに再びソデを通した球児が、もたらす効果は計り知れない。指揮官も｢ユニホームの着こなしも一番いいしね。タテジマがよく似合う。やってくれるんじゃない、今年は｣と、完全復活の空気をひしひしと感じ取っている。
4年ぶりの虎キャンプを金本監督と踏みだした球児は｢(明るく厳しくと)監督が言うようになると思う。意志の強い方なので｣と意気込んだ。よみがえった火の玉で、チームも浮上させる。
室内で打撃練習するマウロ・ゴメス内野手＝沖縄・宜野座
減量効果だ－。マウロ・ゴメス内野手がキャンプ初日の投内連係などで軽快な動きを見せた。室内でのフリー打撃でも鋭い当たりを連発。｢いい感じで練習ができた。体重も落ちているしね｣とニヤリ。
過去 2年は夫人の出産やパスポートの紛失などで来日が遅れたため、キャンプ初日からの合流は入団 3年目で初めて。金本監督の減量指令をこなし、 6キロ減の 119キロでキャンプイン。指揮官は｢スイングも動きもよかった。しっかり準備して、(昨年帰国前の)約束を果たしてくれた。本人にも言ったよ。『過去 2年、何しとったんや？』ってね。ニターッと笑っとったけど｣と笑顔で話した。
Ｇ砲は｢開幕に向けて準備をするだけさ｣と、どこまでも頼もしかった。
ランディ・メッセンジャー投手(右)の球を受けた坂本誠志郎捕手(左)。エースにほめてもらった＝沖縄・宜野座
阪神のドラフト 2位・坂本誠志郎捕手が上々の 1軍デビューを飾った。ブルペンではランディ・メッセンジャー投手らの球を受け、早くも｢上手｣と褒められた。ルーキー 6人で唯一人の 1軍キャンプ。群雄割拠の正妻争いに突き進んでいく。
雨がそぼ降るブルペンで、坂本の小気味いい掛け声が響き渡っていた。ルーキーとは思えないほどチームに溶け込んでいたが、緊張の糸は常に張りっぱなしだったのだろう。あっという間の初日だった。
｢楽しかったです。阪神に入れて、 1軍で沖縄にこれて、いろいろなメニューで野球ができた。それが楽しかったし、うれしかったです｣
坂本誠志郎捕手(左)は矢野作戦兼バッテリーコーチ(右)にも助言をもらった＝沖縄・宜野座
初々しいコメントを残し、帰りの車に乗った。
ブルペンで真っ先に球を受けたメッセンジャーからは投げ終えた後、ハイタッチをうながされた。ハニかんだような表情で身長差20センチ以上のエースに手を伸ばした。虎の一員になれたと思えた瞬間だったかもしれない。メッセンジャーが一生懸命、日本語を交えながらアドバイスしてくれる姿に感激。｢日本語でいろいろと話しかけてくれました。コース(ごとの体)の寄せ方だったり｣と頭をぺこりと下げ、助っ人右腕は｢上手に受けてもらったよ。よくなっていってほしい｣と期待を込めた。
坂本誠志郎捕手は同学年の松田遼馬投手ともコンビを組み、坂本遼馬バッテリーが誕生だ＝沖縄・宜野座
坂本はその後、榎田、松田とバッテリーを組んだ。“坂本遼馬”コンビで48球。松田は｢同級生なんで。投げやすいというか、言いやすい部分がある｣と壁がないことを強調した。
今季の正妻争いはし烈。金本監督、矢野作戦兼バッテリーコーチも横一線を強調。梅野、鶴岡らとの競争を勝ち抜けば、坂本の開幕マスクも夢ではない。
新人らしく攻めに攻める。物おじはしない。ガムシャラに、ひとつの椅子を奪いにいく。
★正捕手争い混沌
正捕手争いは混沌。昨季70試合に出場した38歳の鶴岡は 2軍スタート。打撃が魅力の梅野は昨季56試合に出場したが、リード面で首脳陣の信頼を勝ち得られなかった。矢野作戦兼バッテリーコーチは横一線を強調しており、梅野とともに、小宮山、岡崎、坂本の 1軍キャンプメンバー、そして 2軍の清水にも開幕スタメンの可能性がある。
◆坂本 誠志郎(さかもと・せいしろう)：捕手。1993(平成 5)年11月10日生まれ、22歳。兵庫県出身。履正社高校では 1年秋から正捕手。 2年夏と 3年春に甲子園出場。明治大學では 1年春からリーグ戦に出場。 2年春と秋にはベストナインを獲得。チームと大学代表では主将を務めた。2016年Ｄ 2位で阪神入団。 1メートル76、78キロ。右投げ右打ち。年俸1200万円。背番号｢１２｣。
掛布雅之 2軍監督の打撃指導を受ける高山俊外野手＝高知・安芸市
高知・安芸市で行われている阪神 2軍キャンプが、初日を終えた。
この日はシート打撃を行い、育成の原口文仁捕手(23)が左翼越え本塁打を放つなど、 3安打の大活躍をみせた。掛布雅之 2軍監督は初日を終え｢僕よりも選手 1人 1人がキャンプの手応えを感じたんじゃないかと思う｣と振り返った。
右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折で 2軍スタートのドラフト 1位ルーキー高山俊外野手は、別メニュー調整。安芸ドーム内でティー打撃にマシン打撃を行い、汗を流した。
高山俊外野手(上)の打撃フォームを初日から改造した掛布 2軍監督。自ら手本をみせた＝高知・安芸市
いきなりドラフト 1位にメス！！ 掛布雅之２軍監督が 1日、ドラフト 1位の高山俊外野手の打撃フォーム改造に乗り出した。 131安打で48年ぶりにリーグ通算安打記録を更新した逸材にレベル(水平)スイングを直伝し、中軸打者としての将来を見据えてスタンスの幅を狭くした。ミスタータイガースのメソッドを伝授して一流選手に育て上げる。
気温12度と肌寒さの残る安芸で、掛布 2軍監督が背番号｢３１｣をお披露目。若き日に鍛錬を積んだ思い出の地で、無限の可能性を秘める高山の打撃チェックに着手した。
｢まだまだ未知数なところがあると自分でも感じているんじゃないかな。あれだけのスイングもできる。未知数というのは長打力だよね｣
いきなり打撃フォームにメスが入った高山俊外野手。強い打球を連発した＝高知・安芸
昨秋右手首骨折の手術を受けた高山は 2軍スタート。焦らせない方針で、この日も一部別メニューだった。安芸ドーム内でトスバッティングを行っているとミスタータイガースが接近。掛布塾が開講した。
｢ステップの幅を小さくし、体の回転を意識させました。右足の使い方も、特に右膝を使うこと大切。さらにいい形を求めるためにも、右足の使い方を考えさせた｣
明治大學ではアベレージタイプだったが、金本監督が大砲候補の可能性を感じて指名した逸材。スイングをさらに力強くするために、ステップ幅を矯正した。身ぶり手ぶりを交えながら、 1、 2足分狭め、体の回転をさらに水平に近づけ、右足でタメをつくることを意識させた。
すると、高山はロングティーで快音を連発。
高山俊外野手(左)を指導する掛布 2軍監督＝高知・安芸
｢幅が狭いときのほうが、『振れている』といっていただいた。短い時間ですが、いい感覚がつかめました｣と納得顔だった。
アマで実績のある打者に対するキャンプ初日からの打撃改造は異例ともいえるが、打撃の鉄人は高山の将来を見据えていた。
｢今、いい土台を作っておけば、年々進化していくと思うんだよ。彼の10年、20年先の彼の野球人生を考えると、この時間を彼の長い野球人生にとって、いい時間にしたい｣
持論のレベル(水平)スイングを習得できれば、長く活躍できる土台を築くことができる。それが猛虎の財産になり、頂点への戦力になる。初日から全開。背番号｢３１｣が安芸で高山を育て上げる。
◆高山俊(たかやま・しゅん)：外野手。1993(平成 5)年 4月18日生まれ、22歳。千葉県出身。東京・日大三高では甲子園に 3度出場。 3年夏には青森・光星学院高校(現八戸学院光星)高校との決勝で先制 3ランを放つなど、 5打点を挙げ、優勝に貢献。明治大學では 1年春からレギュラーに定着。 4年秋には48年ぶりにリーグ通算安打記録を更新した。2016年Ｄ 1位で阪神入団。 1メートル81、86キロ。右投げ左打ち。年俸1500万円。背番号｢９｣。
藤浪(左)にアドバイスをする下柳剛臨時コーチ
阪神ＯＢの下柳剛氏が 1日、沖縄・宜野座キャンプの臨時コーチを務めた。ブルペン投球する投手に積極的に声を掛けたほか、藤浪とはフィールディングに関して意見交換していた。
なかでも、プロ 6年目の榎田大樹投手(29)に技術指導。近年は不振が続いており｢ 1年目の時を知っているので、よくなって欲しい｣と親身になっていた。榎田も｢僕のクセは前( 1塁側)をのぞいて、突っ込んでしまう。球を上から見て投げられるように｣と言い聞かせる。始動前に構えたとき、上体が 1塁側に傾く悪癖を指摘されたようだ。
下柳氏は｢(臨時コーチとして)初めてのことが多いので。みんないい球を投げているよ｣と振り返っていた。
阪神は 1日、伊藤隼太外野手が大阪府内の病院で精密検査を受け、右肩関節唇(かんせつしん)損傷と診断されたと発表した。 1月30日の沖縄での先乗り自主トレでウエート中に右肩を負傷。31日に緊急帰阪していた。
球団によると全治は未定だが痛みが治まらないときは手術が必要。その場合は長期離脱は避けられないとみられる。
キャンプ初日が終わった！残り28日間思い切って行け！アニキのもとで2016年シーズンこそ全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
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