10日阪神甲子園球場で阪神-広島 3回戦が行われ、関根勤氏(62)が初めて上がる聖地のマウンドに大興奮だ。「K-1公式サポーター」の関根は55キロ世界王者の武尊(たける)氏(24)とともに始球式を務め、見事ノーバウンドで決めた。大役を終えると興奮冷めやらぬ様子。感慨に浸った。
広島は 1回、 2番菊池の 2ランで先制。阪神は 3回、 3番江越、 5番今成、 6番西岡、 7番北條が適時打を放ち、 4得点で逆転。広島は 2点を追う 5回、一挙 5得点で逆転した。阪神は 9回裏に 3点を奪い 1点差まで迫ったが、追いつけず 2連敗。広島福井が 6回 4失点で今季初勝利を挙げた。阪神は 4点ビハインドの 9回、江越の気迫のヘッドスライディングから 1点差まで詰め寄った。金本知憲監督(48)は 7回攻撃前に円陣で「何とかせえ!!」と猛ゲキ。今季初のカード負け越しで首位陥落も、今季最多の15安打。戦う姿勢を貫き、聖地に超変革の爪痕を残した。 9回先頭。ヘイグの代役として 2年目で初めて 3番を任せた江越が応えた。 3塁へのボテボテの当たりに、 1塁へヘッドスライディング。 4点ビハインドでも飛んだ。若虎の気迫の 3安打目に福留が右前打。今成は右足に死球を受けるとバットを放り出し、永川をにらみつけた。代わった中崎から西岡が右前適時打を放ち、代打・狩野が今季初打点となる 3塁内野安打。指揮官は代走・大和を迷わず投入し、ベンチの野手は岡崎のみ。執念だった。試合前の将に悲壮感はなかった。両外国人が不在の打線でも、苦肉の策ではない。今季最多の 4万6414人の観衆に、最後までファイティングポーズをとり続ける姿勢を示したかった。首位から陥落し、貯金「2」で 2位も広島に並ばれた。どんな劣勢も諦めない-。それが指揮官の求める何よりの超変革。不屈の虎は、最後まで牙をむく。
鳥谷敬内野手(34)は 9年ぶりに 2番で先発し、13試合ぶりのマルチ安打を記録した。開幕から不振に苦しんでいたが、 3月26日中日戦(京セラドーム大阪)以来の 2安打で復調の兆しを見せた。
江越大賀外野手(23)が適時打で猛反撃を呼んだ。 2点を追う 3回一死 1、 2塁で広島福井から左前適時打。
今成亮太内野手(28)が同点打を放った。今成が約 2年半ぶりに 1塁手として出場しハッスルだ。欠場したゴメスに代わり「 5番・ 1塁」で今季初スタメン。 3回二死 1、 2塁から初球を叩き、一時同点の中前打を放った。 2塁走者鳥谷が抜群のスタートを切ってホーム生還。2013年10月 5日の巨人戦(甲子園)以来の 1塁守備だったが、 2点リードの 4回二死 1塁では 1、 2塁間のライナーに飛びついて、倒れ込みながら好捕。 1安打 1打点だったが、 9回無死 1、 2塁では右足に死球を受け激高するなど、勝利への執念を燃やした。
西岡剛内野手(31)が一時、勝ち越しとなる一打を放った。西岡が今季初となる 3安打で、助っ人抜きの打線を引っ張った。 3回、同点に追いつき、なおも二死 1、 2塁で一時勝ち越しとなる中前適時打。 5回に右前打を放ち、 4点を追う 9回無死満塁からは右前適時打。甲子園開幕だった 8日の広島戦ではサヨナラ打。打率を 3割台( 0.302)に乗せた。
北條史也内野手(21)が適時打でリベンジに成功した。 1点リードの 3回二死 1、 3塁で外角直球を右前にはじき返した。 2回一死 1、 2塁では外角直球を空振り三振。冷静に悔しさをバットにぶつけた。大歓声も、タメ息も浴びた。北條がプロ初スタメンで、収穫と反省の両方を手にした。体調不良のヘイグに代わり、「 7番・ 3塁」で先発出場。高卒 4年目に巡ってきたチャンスで、 3回に快音を響かせた。二死 1、 3塁で先発福井の 135キロを右前に打ち返し、プロ初適時打。一挙 4得点に加わったが、それ以外では悔しさが募った。昨季は代打で 1打席の出場だけだったが、今季は初の開幕ベンチ入りを果たし、 4月 3日のDeNA戦(横浜)でプロ初安打を初本塁打で記録。ヘイグの代役に起用したのは、指揮官の高い期待の表れ。若虎も将の思いに応えるように必死のプレーを見せたが、未熟さも目立った。レギュラーを脅かす存在になるためにも、手応えも課題も次に生かす。
藤川球児投手(35)が 7安打を浴び、自己ワーストの 7失点で復帰後初黒星を喫した。交代を告げられると、ベンチ前で珍しくグラブを落とした。4年ぶりの聖地公式戦で、球児が「魔の 5回」に飲み込まれた。 5連打を浴びるなど、スコアボードに「5」が刻まれた。自己ワーストの 7失点KO。ナイン一丸で奪ったリードを、守れなかった。85球。広島の打順が 3巡目に入った 4- 2の 5回一死から崩れた。田中に中前打、菊池に右前打を許して 1、 2塁。続く丸には 2球目で右前適時打を浴び、ルナには初球を左前適時打。あっという間に同点とされた。押し寄せる波を止められない。金本監督がベンチを出る。 4回 1/3を投げ、2002年に先発を務めた際に 2度あった 5失点を上回る、プロワースト 7失点KOだ。敗戦の責任を一身に背負った球児だが、立ち止まっているつもりはない。超満員の虎党の前での屈辱も、必ずリベンジにつなげる。
10日四日市球場でウエスタン・リーグ中日-阪神が行われ、ド根性をみせた。阪神の育成枠・田面(たなぼ)巧二郎投手(25)が10日、ウエスタン・中日戦(四日市)に 2番手で登板。顔面直撃の打球を食らったがマウンドに立ち続け、 1回 1/3を無失点に抑えた。試合は 4- 5で敗れたが掛布雅之 2軍監督(60)は精神面の成長を絶賛。支配下登録を目指す若虎が必死のアピールを続けていく。必死に出したグラブをかすめ、打球が田面の右あごを襲う。慌てて内野陣が駆け寄り、その中心でしばらく悶絶(もんぜつ)。だがトレーナーのチェックを受けると投球練習を再開し、 1回 1/3を無失点に抑えた。ド根性で任務を全うした。指揮官デビュー戦だった 2月11日の韓国ハンファとの練習試合(安芸)の先発を任せ、成長に期待してきた掛布 2軍監督は目を細めた。田面は力を込める。魂の投球で結果を積み重ねる。記事をまとめてみました。
<阪神 7- 8広島、 3回戦>◇10日◇阪神甲子園球場
関根勤氏が初めて上がる聖地のマウンドに大興奮だ。
「J:COM presents どこでも野球が見られるデー」と銘打たれたこの試合。「K-1公式サポーター」の関根は55キロ世界王者の武尊氏とともに始球式を務め、見事ノーバウンドで決めた。
大役を終えると「いや~ドキドキしました」と興奮冷めやらぬ様子。「金田正一さんや桑田真澄さんが上がったマウンドですからね。昔で言えばバッキーですか? 高校野球もいつも見てますから。三沢高校の18回ね」と感慨に浸った。
始球式前にマウンドでスパーリングを見せたK1武尊氏(左)と関根勤氏=阪神甲子園球場
広島は 1回、 2番菊池の 2ランで先制。阪神は 3回、 3番江越、 5番今成、 6番西岡、 7番北條が適時打を放ち、 4得点で逆転。
広島は 2点を追う 5回、 5番エルドレッドの勝ち越し 2点 2塁打など 5連打を含む 7安打を浴びせ、一挙 5得点で逆転した。
阪神は 9回裏に 3点を奪い 1点差まで迫ったが、追いつけず 2連敗。広島福井が 6回 4失点で今季初勝利を挙げた。
9回、ヘッドスライディングをみせた江越大賀外野手。気迫のプレーが打線に火をつけた=阪神甲子園球場
最後まで諦めん!! 阪神は 4点ビハインドの 9回、江越の気迫のヘッドスライディングから 1点差まで詰め寄った。金本知憲監督は 7回攻撃前に円陣で「何とかせえ!!」と猛ゲキ。今季初のカード負け越しで首位陥落も、今季最多の15安打。戦う姿勢を貫き、聖地に超変革の爪痕を残した。
最後まで期待に満ちた大声援が聖地にこだました。 7- 8の 9回二死 1、 3塁。杉本球審のストライクコールにD 1位・高山俊外野手(22=明治大學)が天を仰いだ。 4時間28分の激闘が終わった。殴り、殴られ…ボロボロになりながらも立ち向かっていった。あと一歩届かなかったものの、確実に爪痕を残した。
「あきらめない姿勢は絶対に出してほしい」
7回の攻撃前、金本知憲監督は円陣を組んでゲキを飛ばした=阪神甲子園球場
ゴメスが腰の張り、ヘイグが発熱で欠場する飛車角抜きを強いられた中、先発・球児が 5回途中、自己ワーストの 7失点と炎上。中継ぎ陣もその流れを止めることができなかった。 4- 8の 7回攻撃前。指揮官が動いた。
「このままズルズル終わったら昨年までと一緒や! 何とかせぇ!」
ベンチ前に選手を集め、鬼の表情で叫んだ。円陣でのゲキは、公式戦では就任以来初。前日 9日も 5回以降無安打だった打線に「何となくやってんのか」と怒りをあらわにしたが、我慢できなかった。大勢が決まると、観念したかのように無抵抗になる。そんな空気に、ファンも終了を待たずして球場を後にする。そんな光景を、もう繰り返すわけにはいかない。だからこそ、何とかせぇと-。
3回、適時打を放った江越大賀外野手=阪神甲子園球場
9回先頭。ヘイグの代役として 2年目で初めて 3番を任せた江越が応えた。 3塁へのボテボテの当たりに、 1塁へヘッドスライディング。 4点ビハインドでも飛んだ。若虎の気迫の 3安打目に福留が右前打。今成は右足に死球を受けるとバットを放り出し、永川をにらみつけた。代わった中崎から西岡が右前適時打を放ち、代打・狩野が今季初打点となる 3塁内野安打。指揮官は代走・大和を迷わず投入し、ベンチの野手は岡崎のみ。執念だった。
「勝ちたかった。(監督のゲキはいわれて)当然だと思います」と江越がいった。「当たり前といえば当たり前。もちろん、褒めてやれることですけどね。そういう執念を出していくのが変わっていこうという第一歩」と指揮官がうなずいた。
3回、タイムリーを放った江越大賀外野手=阪神甲子園球場
「きょうはフレッシュ、フレッシュなメンバーで…」
試合前の将に悲壮感はなかった。両外国人が不在の打線でも、苦肉の策ではない。今季最多の 4万6414人の観衆に、最後までファイティングポーズをとり続ける姿勢を示したかった。
「まだ初の(カード)負け越しよ。(セ・リーグ) 6球団で一番遅いんじゃない? そういう風にとらえていかないと」
単打のみで今季最多の15安打。泥だらけになったが負けた。首位から陥落し、貯金「2」で 2位も広島に並ばれた。どんな劣勢も諦めない-。それが指揮官の求める何よりの超変革。不屈の虎は、最後まで牙をむく。
★「何とかせい!」
1950年代から1980年代にかけて明治大學野球部の「御大」として君臨した故・島岡吉郎元監督が叱咤するときの口グセ。ピンチを招いた投手、チャンスで打席に立った打者にも、命じる指令は「何とかせい!」と怒鳴るのみだった。選手たちに考えさせ、打開策を探し出させることが狙い。野球経験はなかったが野球を通じて人間教育に力を注ぎ、高田繁(元巨人)、星野仙一(元中日、同下)らを育てた。
◆データBOX◆
◎…阪神が 4点差以上を逆転した試合は、昨年 7月31日のヤクルト戦(甲子園)が最後。初回に 4点を先制されるなど、最大 5点差に広がるが逆転し、10- 8で勝利。球団の最大得点差逆転勝利( 2リーグ分立後)は1978年 5月 2日の大洋戦(現横浜)の「8」。
3回裏阪神一死 1塁、左前打を放った鳥谷敬内野手=阪神甲子園球場
鳥谷敬内野手は 9年ぶりに 2番で先発し、13試合ぶりのマルチ安打を記録した。
2点を追う 3回一死 1塁では左前打を放ち、この回 4得点の逆転劇をお膳立て。 6回にも 3遊間を抜いた。先発 2番は2007年 8月25日中日戦(ナゴヤドーム)以来。「打ったことがない打順でもない。外国人選手との絡みもあるので。( 2安打は)次につなげられるように頑張ります」。開幕から不振に苦しんでいたが、 3月26日中日戦(京セラドーム大阪)以来の 2安打で復調の兆しを見せた。
3回裏阪神一死 1、 2塁、左前適時安打を放った江越大賀外野手=阪神甲子園球場
江越大賀外野手が適時打で猛反撃を呼んだ。
2点を追う 3回一死 1、 2塁で広島福井から左前適時打。「打ったのはフォーク。ヒット
ヒットで回ってきた打席だったので、自分も後ろへつなごうと思っていました」と振り返った。
3回裏阪神二死 1、 2塁、今成亮太内野手は中前適時打を放った=阪神甲子園球場
今成亮太内野手が同点打を放った。 1点差に迫った直後の 3回二死 1、 2塁。低めのボール球シュートをミートして、 2遊間を破った。 2塁走者鳥谷が抜群のスタートを切ってホーム生還。
「チャンスだったので初球から思い切っていこうと決めていました。シングルヒットでしたけど、トリさんがいいスタートを切ってくれたので打点付きのヒットになりました」と先輩に感謝した。
3回、待望の今季初安打がタイムリーの今成亮太内野手がガッツポーズ=阪神甲子園球場
今成が約 2年半ぶりに 1塁手として出場しハッスルだ。欠場したゴメスに代わり「 5番・ 1塁」で今季初スタメン。 3回二死 1、 2塁から初球を叩き、一時同点の中前打を放った。「ああいうところで(今季)初安打が出てよかった」と手を叩いた。2013年10月 5日の巨人戦(甲子園)以来の 1塁守備だったが、 2点リードの 4回二死 1塁では 1、 2塁間のライナーに飛びついて、倒れ込みながら好捕。「そんなにいいプレーをしようとかじゃなくて、打ち取った当たりをしっかり捕ろうと思っていました」と振り返った。 1安打 1打点だったが、 9回無死 1、 2塁では右足に死球を受け激高するなど、勝利への執念を燃やした。
3回裏阪神二死 1、 2塁、中前適時打を放った西岡剛内野手=阪神甲子園球場
西岡剛内野手が一時、勝ち越しとなる一打を放った。
同点に追いついた 3回二死 1、 2塁で中前適時打。「打ったのはストレート。押せ押せで回ってきたので、自分もそのいい流れに乗りました」と振り返った。
3回、適時打を放った西岡剛内野手。投手は広島・福井優也=阪神甲子園球場
西岡が今季初となる 3安打で、助っ人抜きの打線を引っ張った。 3回、同点に追いつき、なおも二死 1、 2塁で一時勝ち越しとなる中前適時打。 5回に右前打を放ち、 4点を追う 9回無死満塁からは右前適時打。「でも、負けたんで悔しい。( 3安打よりも)悔しさの方が大きい」。甲子園開幕だった 8日の広島戦ではサヨナラ打。打率を 3割台( 0.302)に乗せた。
3回裏阪神二死 1、 3塁、北條史也内野手は右適時打を放った=阪神甲子園球場
北條史也内野手が適時打でリベンジに成功した。 1点リードの 3回二死 1、 3塁で外角直球を右前にはじき返した。
「 1打席目もチャンスで回ってきたのに踏み込みきれず、結果的に凡退してしまったので、この打席では初球から踏み込んで打とうと思っていました」。 2回一死 1、 2塁では外角直球を空振り三振。冷静に悔しさをバットにぶつけた。
ヘイグに代わり、プロ初スタメンの北條史也内野手。 3回に適時打を放ち、 4点目をたたき出した=阪神甲子園球場
大歓声も、タメ息も浴びた。北條がプロ初スタメンで、収穫と反省の両方を手にした。
「タイムリーは1本出たけど、チャンスで三振という結果になった。フライや転がしていたら、ランナーを進めることができた。転がしたら 1点が入っていたかもしれないので、悔いが残ります」
体調不良のヘイグに代わり、「 7番・ 3塁」で先発出場。高卒 4年目に巡ってきたチャンスで、 3回に快音を響かせた。二死 1、 3塁で先発福井の 135キロを右前に打ち返し、プロ初適時打。「攻める気持ちを忘れずに振りました」。一挙 4得点に加わったが、それ以外では悔しさが募った。
2回一死 1、 2塁に 5回一死 1塁。そして 7回一死 1、 3塁の 3打席で空振り三振。走者を進めることすらできなかった。 9回無死満塁では「何とか転がしてつなぐ意識しかなかった」という 1ゴロ。 148キロの直球に食らいつき 1点を加えたが、「真っすぐに力負けしている感じだった。そこは課題です」と反省が口をついた。
3回、適時打を放った北條史也内野手=阪神甲子園球場
昨季は代打で 1打席の出場だけだったが、今季は初の開幕ベンチ入りを果たし、 4月 3日のDeNA戦(横浜)でプロ初安打を初本塁打で記録。ヘイグの代役に起用したのは、指揮官の高い期待の表れ。若虎も将の思いに応えるように必死のプレーを見せたが、未熟さも目立った。
金本監督は「最後、ボール球を振ったり…。 7回の打席なんか、スタートを(走者が)切るところでね…」と指摘しつつ「でも、それは経験ですから。覚悟して使っているわけだから。そういうのを 1つずつ勉強していかないと」と続けた。
プロ初のフル出場は、 1安打 2打点 3三振。「ヘイグやレギュラーがけがをしたり、体調が悪くなったり、急なことが起こったときのために、いつでも準備しないといけない」。レギュラーを脅かす存在になるためにも、手応えも課題も次に生かす。
阪神先発の藤川球児投手=阪神甲子園球場
藤川球児投手が 7安打を浴び、自己ワーストの 7失点で復帰後初黒星を喫した。
初回に菊池に先制 2ランを浴び、 2点リードで迎えた 5回には 1番田中から 5連打を浴びてKO。 5回を投げきることなく「申し訳ないとしか言いようがない。粘り強くとは思っていたんですが」と話した。
5回表広島一死 2、 3塁、エルドレッドに勝ち越し打を許し、天を仰ぐ藤川球児投手=阪神甲子園球場
交代を告げられると、ベンチ前で珍しくグラブを落とした。4年ぶりの聖地公式戦で、球児が「魔の 5回」に飲み込まれた。 5連打を浴びるなど、スコアボードに「5」が刻まれた。自己ワーストの 7失点KO。ナイン一丸で奪ったリードを、守れなかった。
「申し訳ないとしか言いようがないです。体力の問題? いや、そんなことはないと思いますけど。せっかく点を取ってくれたので、粘り強くと思っていたんですけど。ちょっと抜けられなかった。捕まりました」
85球。広島の打順が 3巡目に入った 4- 2の 5回一死から崩れた。田中に中前打、菊池に右前打を許して 1、 2塁。続く丸には 2球目で右前適時打を浴び、ルナには初球を左前適時打。あっという間に同点とされた。
魔の 5回だ。エルドレッドに勝ち越しの 2点 2塁打を浴びた藤川球児投手=阪神甲子園球場
押し寄せる波を止められない。一死 1、 2塁で迎えたエルドレッドは 2球で追い込んだが、フルカウントになった 5球目が暴投になり 2、 3塁に傷口を広げた。 6球目を右中間へ運ばれ、これが勝ち越しの 2点 2塁打になった。金本監督がベンチを出る。 4回 1/3を投げ、2002年に先発を務めた際に 2度あった 5失点を上回る、プロワースト 7失点KOだ。
1回先頭の田中に四球を与え、続く菊池に浮いた球を左越え 2ランされるなど、序盤から制球に苦しんだ。指揮官も「きょうは最初から悪かったね」と振り返ったように、状態を把握しつつ託していた五回だった。次回登板について、香田投手コーチは「もちろん。彼には頑張ってもらわないといけない」とを力強く話した。
敗戦の責任を一身に背負った球児だが、立ち止まっているつもりはない。「しっかり反省してというか、しっかり考えてというところです」。超満員の虎党の前での屈辱も、必ずリベンジにつなげる。
◆データBOX◆
◎…藤川の 7失点は自己ワースト。これまでは2002年 8月11日の中日戦(ナゴヤD)、10月 6日のヤクルト戦(甲子園)で記録した「5」がワーストだった(ともに先発登板)。
ウエスタン・リーグ<中日 5- 4阪神>◇10日◇四日市球場
ド根性をみせた。阪神の育成枠・田面巧二郎投手が10日、ウエスタン・中日戦(四日市)に 2番手で登板。顔面直撃の打球を食らったがマウンドに立ち続け、 1回 1/3を無失点に抑えた。試合は 4- 5で敗れたが掛布雅之 2軍監督は精神面の成長を絶賛。支配下登録を目指す若虎が必死のアピールを続けていく。
必死に出したグラブをかすめ、打球が田面の右あごを襲う。 3- 3で迎えた 6回無死 1塁、中日・古本に 128キロの変化球をはじき返された。慌てて内野陣が駆け寄り、その中心でしばらく悶絶(もんぜつ)。だがトレーナーのチェックを受けると投球練習を再開し、 1回 1/3を無失点に抑えた。ド根性で任務を全うした。
打球が顔面に直撃した田面巧二郎投手(中央右)。トレーナーらに囲まれたが、そのまま続投した=四日市球場
「あそこで降りたら走者を残しますし、次の投手にも申し訳ない。投げきらないと、と思いました。打球の当たり所も頭ではなかったし、むしろ捕れた球だったかも」
直後のバント処理も素早く 3塁に送球し、走者を進めなかった。気合の投球を終えベンチに下がると病院に行かず、患部をアイシングなどでケア。試合後も右あごに絆創膏を 1枚張り、首筋も赤くはれていたが明るい表情で試合を振り返り、帰阪するためのバスに乗り込んだ。
指揮官デビュー戦だった 2月11日の韓国ハンファとの練習試合(安芸)の先発を任せ、成長に期待してきた掛布 2軍監督は「支配下の声がかかる内容を出している。気持ちが強くなったね」と目を細めた。田面は「任されたところで『0』に抑えることが今やること。しっかり気持ちをもって投げます」と力を込める。魂の投球で結果を積み重ねる。
おしい試合となってしまったが、 5回に大量点を与えてしまっては仕方ない。これさえなければと思う前に今後の事を考えて、2016年シーズンこそ全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2016年 公式戦 日程と結果(04月)
2016年 公式戦順位表
2016年 ファーム試合日程・結果(04月)
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