今季初の 3連戦白星なし…和田監督巨人へのリベンジを誓う！榎田、魂の26球！無死満塁斬り！

　巨人 0― 0阪神＝延長11回規定により引き分け…
　 0― 0で迎えた 7回、無死 1塁。アニヤン・新井貴浩内野手(35)の打球が右中間を破ると、 1塁走者の鳥谷敬(31)が果敢に本塁を狙ったがアウト。止まっていれば無死 2、 3塁の好機をつぶしたことが響き、最後までホームは遠かった。
　阪神は打線が振るわず、 2戦連続の無得点で今季 4度目の引き分け試合となった。和田豊監督(49)は｢勝てたような、負けたようなゲームだった｣と複雑な表情を浮かべた。敵地での巨人 3連戦は 2敗 1分けで 1勝もできず。 5月 4日から本拠地に宿敵を迎えて 3連戦を戦う。｢そこでやり返さないといけない｣と指揮官はリベンジを誓った。
　先発のランディ・メッセンジャー投手(30)が再三のピンチを切り抜けて、 7回無失点の力投を見せた。
　榎田は誰よりもクタクタだった。報道陣に囲まれた榎田は息も絶え絶え｢最悪です。どうしたらいいでしょう？｣と逆質問。絶体絶命のピンチをしのいだが、招いたのも自分。精神的な疲労が心にまとわりついていた。記事をまとめてみました。



　巨人は 1回、一死 2、 3塁から阿部、村田が連続三振に倒れて絶好の先制機を生かせず。 3回を終わり両軍無得点。
　 4回以降も、巨人沢村、阪神メッセンジャーの両先発が好投を続けた。両軍無得点のまま終盤戦に入った。
　両軍とも 7回に得点圏に走者を進めたが、あと 1本が出ず。互いに決め手を欠き 0－ 0のまま延長戦に入った。
　延長に入って巨人は山口と西村が、それぞれ 2回ずつ。阪神は延長10回から、福原と藤川が、いずれも 1回ずつを無安打無失点。延長11回、規定により 0－ 0で引き分けた。

　阪神は打線が振るわず、 2戦連続の無得点で今季 4度目の引き分け試合となった。
　セーフなら勝利の好走塁。憤死なら暴走と責められる。 0― 0で迎えた 7回、無死 1塁。アニヤン・新井貴浩の打球が 3試合連続となる安打を放った。ベンチ前で円陣を組んだ 7回、無死 1塁右中間を破 2塁打。だが、 1塁走者の鳥谷がが走る。中堅・長野から 2塁・藤村に中継される。果敢にホームを狙うがワンバウンド送球がストライクで阿部のミットにおさまった。アウト。憤死して得点には結びつかず。止まっていれば無死 2、 3塁の好機をつぶしたことが響き、最後までホームは遠かった。
　アニヤン・新井貴浩は、｢また折り返しで、甲子園でやるわけだから。その時にしっかり、点が取れるように。１戦１戦です｣と気持ちを切り替えていた。
　打線は 6回まで 1安打。28日の 7回を最後に得点がない。｢勝てたような、負けたようなゲームだった。点が取れないことで全体が焦っている。それが出てしまった｣と和田監督。


　巨人と引き分け、移動するバスに向かう阪神和田監督

　阪神は今季初めて白星のないまま同一カードの 3連戦を終えた。
　敵地での巨人 3連戦は 2敗 1分けで 1勝もできず。 5月 4日から本拠地に宿敵を迎えて 3連戦を戦う。｢そこでやり返さないといけない｣と指揮官はリベンジを誓った。
　 3塁コーチャーに立つ久慈内野守備走塁コーチは潔く判断ミスを認めた。
　｢俺の気持ちがね、点がほしいというのが出てしまった。冷静になっていれば、回す必要はなかった。次は調子のいい金本さん。ノーアウト、 2、 3塁でよかった。俺のミスです｣
　この場合、走者は 2塁を過ぎた時点でボールの行方が自分の背後になる。そのため、 3塁を蹴るかどうかは 3塁コーチのジェスチャーに任される。勝利の分岐点を逃し、久慈コーチは猛省していた。


　 7回無死 1塁、新井の右中間 2塁打で 3塁コーチャーの久慈コーチ(左)が 1走・鳥谷に本塁突入を命じた

　 5番には金本。試合前時点の打率 0.296はスタメンの中で最も高かった。 2、 3塁なら、犠飛や内野ゴロでの得点が見込める。状況に応じた打撃ができるアニキ、 3走に俊足の鳥谷ならタイムリーなしでも 1点が狙えた。しかし、前日29日は 0封負け。和田監督も｢点がとれないことで全体が焦ってしまっているようなね。それが出てしまった感じかな｣と振り返った。
　タラ、レバは禁句だが、もし生還していたなら一気呵成に勢いづいたはず。
　｢冷静に状況、流れをみることができていれば、よかった｣
　 1日からの中日戦(ナゴヤＤ)でも 1点を争う僅差が予想される。これをケーススタディーとして、次回は好判断で、好結果を出すしかない。

　唯一の材料は投手陣が踏ん張りドロー。 3連敗はせずに済んだということだ。

　先発のランディ・メッセンジャーが再三のピンチを切り抜けて、７回無失点の力投を見せた。 1回に一死 2、 3塁のピンチを招いたが、阿部と村田を連続空振り三振に料理。 7回も一死満塁の大ピンチを脱した。この日は直球の球威と制球ともに申し分なかった。巨人打線にファウルを打たせてカウントを稼ぎ、優位に打者と向き合った。打線の援護に恵まれず、白星こそつかなかったが｢いつも点を取れるわけじゃない。これも野球さ｣と、さばさばしていた。


　 7回裏巨人二死満塁をしのぎガッツポーズのメッセンジャー

　報道陣に囲まれた榎田は息も絶え絶え｢最悪です。どうしたらいいでしょう？｣と逆質問。絶体絶命のピンチをしのいだが、招いたのも自分。精神的な疲労が心にまとわりついていた。
　｢とりあえず、ゼロで終わってよかった｣。自作自演の“激投”を振り返り、長いため息をついた。全26球。長い、長い、 1イニングだった。
　 0－ 0の 9回に 3番手で登板。先頭・阿部に右前打、村田にはマートンが捕球するかに見えた右翼フェンス直撃の 2塁打で無死 2、 3塁とされた。高橋由を敬遠し、満塁。犠飛でもサヨナラの展開…。だが、ここから驚異の粘りを見せた。


　 9回無死満塁の大ピンチを脱した榎田

　｢自分がどうこうというより、 1人 1人抑えていくことしか頭になかった｣。まずは代打・谷をフルカウントから内角高めの 129キロカットボールでバットに空を切らせた。｢イメージは悪くなかったので思い切って投げた｣。昨季も 5打数 1安打に封じた打者をねじ伏せ、まず 1アウト。
　続いては代打・加治前。前日に先制適時打を放ったノリノリ男の登場に東京ドームのボルテージが上がったが、こちらも 128キロカットボールで右飛、 2アウト！　そして最後は代打・実松を初球で 2飛に打ち取り、 3アウト！！
　山口投手コーチは｢自分でピンチを背負って、自分で切り抜けて｣と苦笑い。和田監督も｢絶体絶命のところだけど。踏ん張っていれば何が起こるかわからないというのを証明してくれた｣と息を吐いた。
　1979年日本シリーズ第 7戦、広島・江夏の『江夏の21球』の名勝負があった。ここを分岐点に阪神が勢いに乗り、優勝すれば、この『榎田の26球』も語り草になるかもしれない。メッセンジャーの 7回ゼロ封を無駄にせず、筒井から受けたバトンを福原－球児につないだ。
　｢この内容を続けていたら体がもたない。 3人で抑えられるように考えないと｣
　虎党も望んでいるだろう。こんなドキドキは体に悪すぎる。



　草野球じゃ有るまいし、無茶な試合展開をさせるのじゃ勝てるわけが無い…。いや、草野球の方がまだまだましなのかも知れない…
　｢ 3連敗しなかっただけ良しとする｣訳にはいかないだろう。どうもここのところチグハグしている試合運びだが、これでは今日( 5月 1日からのナゴヤＤでの試合もどうなるか分からない。
　気を抜かずに、本来の虎の姿をナゴヤで見せて欲しいですね。そうしてその後に有るＧ軍との試合(阪神甲子園球場)では、今回の逆を展開して欲しい…
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！















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