1日阪神甲子園球場で阪神-DeNA 8回戦が行われ、金本知憲監督(48)の球団公認後援会「6虎会(ろくとらかい)」から京都・宮川町の舞妓(まいこ)・ふく愛さんが始球式を務めた。
DeNAは 2回二死満塁から山口の左前 2点打などで 3点先制。阪神は 3回一死 1塁から板山の左中間適時 2塁打で 1点を返した。阪神は 7回に 4番ゴメスの 2点打などで 5点を奪い同点。 8回に大和の勝ち越し打が飛び出し、終盤の逆転劇で貯金を「1」とした。
阪神は 7回に打者一巡の猛攻で 5得点して追いつくと、 8回に「 2番・ 2塁」の大和外野手(28)が右前へ勝ち越しタイムリー。 3安打の活躍で大逆転勝利の主役となり、今季最多 4万6605人の観衆を驚喜させた。貯金も再び「1」となり、幸先よく 5月のスタートを切った。今季最多 4万6605人をのみ込んだ聖地に、大和コールが鳴り響いた。拍手と歓声のシャワーを浴びてお立ち台へ。 5点差逆転勝利に導いた立役者が、今季最高の笑顔を見せた。 7回の打者一巡 5得点の同点劇に押し出し四球で貢献すると、ハイライトは 8回だ。二死 1、 3塁で 4番手・須田の外角直球を右前にライナーではじき返した。 4月22日の広島戦(マツダ)以来、今季 2本目の適時打で試合を決めた。 3回にD 6位・板山祐太郎外野手(22=亜細亜大學)がプロ初安打となる適時 2塁打。 7回は江越、陽川、原口で好機を作り、鳥谷、ゴメスが決めた。若手とベテランの融合で追いつき、最後はプロ11年目、28歳の中堅選手・大和が勝ち越し打だ。守るべきものがいる。昨年 8月に長男が誕生。11月の秋季キャンプにはさっそく夫人の麻理子さん(28)に抱かれて高知・安芸を訪れていた。一家の大黒柱として、活躍する出番をうかがっていた。金本監督就任直後の昨秋のキャンプでは、強く振る意識を植え付けられ、オフは感覚の確認が日課になった。「 1日でもバットを振らない日があると怖い」。つかんだ手応えがなくなることが嫌でバットを握った。守備の名手の、打での変革。“守備の人”だけではないことを示した。お立ち台で大和が叫んだ。大型連休出だしのDeNA 3連戦に勝ち越し、勝率 5割から再び貯金「1」。金本監督も「大きな 1勝でしたね」と喜んだ。虎の“黄金週間”はこれから本格化する。
ドラフト 6位板山祐太郎外野手がプロ初安打初打点となる適時 2塁打を放った。 3点を追う 3回一死 1塁、DeNA山口の真ん中 143キロ直球をはじき返した。打球は左中間を真っ二つに破り、 1塁走者能見が一気に生還した。 4月22日広島戦(マツダスタジアム)で初打席を迎えてから 9打数無安打だったが、 1番左翼でスタメン起用された期待に見事応えた。 2塁に到達すると、右拳を天に突き上げた。 3点を追う 3回一死 1塁。「 1番・左翼」でスタメンに抜てきされたD 6位・板山祐太郎外野手が燃えた。投手の能見が中前打で出塁した直後。山口の初球を強振。ど真ん中 143キロ直球をとらえた打球は左中間を抜け、能見が激走して生還。プロ11打席目で初めてスコアボードにHマークを灯すタイムリー 2塁打だ。ルーキーが挙げた 1点目がのちの大逆転劇を呼び起こす導火線になった。驚嘆の声が広島市のトレーニング施設「アスリート」内で響いた。ナイターだった 4月22日の広島戦(マツダ)前にただひとりで訪問。 1時間のトレーニング中には 140キロのベンチプレスを担いでスクワットを10回してみせた。細身ながらしっかりした体幹。現役時代の金本監督も指導してきた平岡洋二代表をうならせた肉体を武器に、 3度目のスタメンでついに結果を出した。板山に満足する気配はみじんもない。ドライチの高山に負けん。反骨精神で突っ走る。
マウロ・ゴメス内野手(31)がほえた。 1塁ベンチへ向かって、太い両腕を目いっぱい突き上げた。選手たちもベンチから乗り出してガッツポーズで応える。ムードは最高潮。超満員の甲子園は大興奮だ。ラッキーセブンに起こした奇跡。頼れる助っ人が値千金の同点打でチームを救った。 5点ビハインドで迎えた 7回。 4- 6と追い上げ、なお二死満塁。代わったばかりの 4番手・須田の初球を振り抜いた。 3遊間を破る 2点打。借金生活へ落ちるのも覚悟した土俵際から、一気に試合を振り出しに戻した。意地を見せた。 0- 3の 3回。D 6位・板山祐太郎外野手のプロ初安打となる適時 2塁打で 1点を返し、なお二死満塁で見逃し三振に倒れていた。若手が作ったチャンスを生かせなかった悔しさ-。これでG砲は、出場30試合で30打点(チームは31試合)。シーズン 138打点ペースで打点王争いを独走中だ。超変革は若手の台頭だけでは成しえない。頼れる主力がドンと構え、結果を出すことが“大前提”。それを改めて示した 7回、そして 5番ゴメスの快打だった。
育成枠から“飛び級”で 1軍昇格したばかりの原口文仁捕手(24)がまた打った。まずは 5点を追う 7回無死 1、 2塁。岡崎の代打で登場した。 1ボールからの 2球目。ファーストストライクを逃さなかった。浜風に揺られながら左前に落ちていく打球に満員の聖地が沸く。満塁として、最高のラッキーセブンを演出した。そのままマスクをかぶり、 8回一死の第 2打席。須田の初球 144キロ直球をつかまえた。中前に運び、大和の一打で決勝のホームを踏んだ。プロ 2試合目のスタメン出場だった前日 4月30日は井納の前に 2打数無安打。途中交代となった。帝京高校から2010年にドラフト 6位で入団しながら腰を痛めたことで 3桁の背番号を味わった男は強い。試合後、原口は感じたことをノートにメモするだけではなく、レガーズなど野球道具をピカピカに磨いてからベンチを後にする。鳴尾浜でも通路に落ちているゴミをそっと拾ってポケットに入れてきた。“神様”はいる。しかも、劇的勝利への道を用意してくれる。今では、多くの虎党がダイヤの原石が埋もれていた事実に驚いている。野球に飢えていた悔しさを今、すべてぶつける。
祭りのようなラッキーセブンの間に肩を作り、 8回を無失点で抑えると、ラファエル・ドリス投手(28)に来日初勝利が舞い込んだ。ロペス、倉本を簡単に抑えた後、柴田を歩かせてしまったが、巧みなけん制でくぎづけにし、桑原を 2ゴロに仕留めた。ヘイグと入れ替わる形で 4月19日に初昇格。投げるたびに首脳陣の評価を上げ、今や 8回の男という位置づけとなった。虎でラーメン好きの大将といえるのはメッセンジャーだが、教えてもらったわけではなく、自ら発掘した好物だという。このマメさがジャパニーズドリームを実現させるための武器になるはずだ。虎党からすれば福原復帰も待ち遠しいが、それまでのタフネス右腕の存在も頼もしい。来日 7試合目で初めて手にしたウイニングボール。出している力は、まだ、ちょっとだけョ~。記事をまとめてみました。
<阪神 7- 6DeNA、 8回戦>◇ 1日◇阪神甲子園球場
金本知憲監督の球団公認後援会「6虎会(ろくとらかい)」から京都・宮川町の舞妓(まいこ)・ふく愛さんが始球式を務めた。
タイガースカラーの着物姿でグラウンドに登場すると、マウンド前からツーバウンド投球を披露した。「すごい緊張したんですけども、気持ちよかったです。(阪神の)優勝を祈っています」と話した。
始球式を行う「6虎会」代表の京都宮川町ふく愛さん=阪神甲子園球場
DeNAは 2回二死満塁から山口の左前 2点打などで 3点先制。阪神は 3回一死 1塁から板山の左中間適時 2塁打で 1点を返した。
DeNAは 6回二死満塁で高城が走者一掃の左越え適時 2塁打を放ち、 3点を追加した。阪神先発の能見は 6回 8安打 6失点で降板した。
阪神は 7回に 4番ゴメスの 2点打などで 5点を奪い同点。 8回に大和の勝ち越し打が飛び出し、終盤の逆転劇で貯金を「1」とした。
7回裏阪神二死満塁、ゴメスの同点 2点適時打にサムアップポーズを送る金本知憲監督=阪神甲子園球場
阪神打線が 5点ビハインドの 7回に一挙 5得点し、同点に追いついた。
DeNA 2番手ザガースキーが大乱調で一死満塁から代打狩野、大和が連続押し出し四球で 2点を返した。続投となったザガースキーから鳥谷が右前適時打で 2点差とすると、その後、二死満塁からゴメスが 4番手須田から 2点適時打を放ち、同点とした。
6回まで一方的な試合展開だったが、相手のミスに乗じて一気に試合を振り出しに戻した。
7回裏阪神二死満塁、 2点適時打のゴメスはベンチに向かってガッツポーズ=阪神甲子園球場
大和外野手が決勝タイムリーを放った。
7回に 5点差を追いつき、勢いに乗る阪神は 8回。二死 1、 3塁で大和が右前適時打。
3塁走者原口が生還し試合をひっくり返した。
いぶし銀の男が輝いた。 8回、大和が右前へ勝ち越し打。逆転劇を完結させた=阪神甲子園球場
5点差をひっくり返したで! 阪神は 7回に打者一巡の猛攻で 5得点して追いつくと、 8回に「 2番・ 2塁」の大和外野手が右前へ勝ち越しタイムリー。 3安打の活躍で大逆転勝利の主役となり、今季最多 4万6605人の観衆を驚喜させた。貯金も再び「1」となり、幸先よく 5月のスタートを切った。
今季最多 4万6605人をのみ込んだ聖地に、大和コールが鳴り響いた。拍手と歓声のシャワーを浴びてお立ち台へ。 5点差逆転勝利に導いた立役者が、今季最高の笑顔を見せた。
「(球場の)いい雰囲気の中で打席に入れた。なんとかあそこで決めたいと思っていた。見逃し三振だけはいけないので、思い切っていった」
決勝打を放ちお立ち台で笑顔を見せる大和外野手=阪神甲子園球場
7回の打者一巡 5得点の同点劇に押し出し四球で貢献すると、ハイライトは 8回だ。二死 1、 3塁で 4番手・須田の外角直球を右前にライナーではじき返した。 4月22日の広島戦(マツダ)以来、今季 2本目の適時打で試合を決めた。
3回にD 6位・板山祐太郎外野手がプロ初安打となる適時 2塁打。 7回は江越、陽川、原口で好機を作り、鳥谷、ゴメスが決めた。若手とベテランの融合で追いつき、最後はプロ11年目、28歳の中堅選手・大和が勝ち越し打だ。
「大和はもともと、ああいうところで決められる勝負根性を持っているんで。期待はしていました」と、金本監督も表情をゆるめた。
逆転勝利。大和外野手(右)を出迎える金本知憲監督も最高の表情だ=阪神甲子園球場
今季初スタメンは 4月19日のヤクルト戦(甲子園)で、それまでの14試合出場はすべて試合終盤だった。外野でも高卒 3年目の横田やD 1位・高山俊外野手(23=明治大學)ら若手の台頭があって出番はなかなか回ってこなかったが、腐らなかった。
「いつかチャンスが来ると思っていたし、そのために準備をしてきた。結果さえ出せば試合に出られるので、気持ちを切らさずにやっていた」
守るべきものがいる。昨年 8月に長男が誕生。11月の秋季キャンプにはさっそく夫人の麻理子さんに抱かれて高知・安芸を訪れていた。一家の大黒柱として、活躍する出番をうかがっていた。
8回、適時打を放った大和外野手=阪神甲子園球場
金本監督就任直後の昨秋のキャンプでは、強く振る意識を植え付けられ、オフは感覚の確認が日課になった。「 1日でもバットを振らない日があると怖い」。つかんだ手応えがなくなることが嫌でバットを握った。守備の名手の、打での変革。“守備の人”だけではないことを示した。
1回に右前打、 3回は 2塁打を放ち、今季 2度目の猛打賞で打率は 0.318。開幕から 2塁を守っていた西岡が左太もも裏の張りで 2軍調整している中、穴を埋めるどころか背番号「7」の 0.314を上回っている。
「まだゴールデンウイークは始まったばかりなので、どんどん勝ちを増やしていきたい」
お立ち台で大和が叫んだ。大型連休出だしのDeNA 3連戦に勝ち越し、勝率 5割から再び貯金「1」。金本監督も「大きな 1勝でしたね。やっぱり借金というのは気分が悪いんで」と喜んだ。虎の“黄金週間”はこれから本格化する。
8回、適時打をはなち阪神・中村コーチとハイタッチをする大和外野手(右)=阪神甲子園球場
★内野グラブ基本
外野手登録の大和だが、今季の目標は 2塁の定位置獲りだ。春キャンプには内野手用のグラブしか持っていかず、オープン戦で外野守備の際はチームメートに借りた。シーズンに入っても、試合前の練習でも内野手用グラブの使用が基本。2014年に外野手としてゴールデン・グラブ賞を獲得している名手だが、西岡や上本が 2軍にいる現在、 2塁手守備への意気込みはグラブの選択にも表われている。
◆データBOX◆
◎…阪神の逆転勝利は今季 6度目。 5点差以上を逆転したのは昨年 7月31日のヤクルト戦(甲子園)以来。ちなみに昨季は逆転勝利が18度あった。
◎…阪神は今季、開幕戦に敗れた後は借金生活なし。勝率 0.500からの勝敗は 3勝 1分けとなっている。
3回裏阪神一死 1塁、板山祐太郎外野手は左越え適時 2塁打を放ちガッツポーズを見せる=阪神甲子園球場
ドラフト 6位板山祐太郎外野手がプロ初安打初打点となる適時 2塁打を放った。
3点を追う 3回一死 1塁、DeNA山口の真ん中 143キロ直球をはじき返した。打球は左中間を真っ二つに破り、 1塁走者能見が一気に生還した。「結果を恐れずに、初球から思い切って内に行こうという意識で打席に立ちました。試合で使ってもらいながらも結果が出ていなかった中だったので、まず 1本出たことは良かったと思います。ここからも結果を出せるように頑張ります」と話した。
4月22日広島戦(マツダスタジアム)で初打席を迎えてから 9打数無安打だったが、 1番左翼でスタメン起用された期待に見事応えた。
記念すべきプロ初安打はタイムリー 2塁打。板山祐太郎外野手は会心のガッツポーズだ=阪神甲子園球場
2塁に到達すると、右拳を天に突き上げた。 3点を追う 3回一死 1塁。「 1番・左翼」でスタメンに抜てきされたD 6位・板山祐太郎外野手が燃えた。
「 1番で使ってもらったのでビックリはしましたけど、その期待に応えることができてよかったです」
投手の能見が中前打で出塁した直後。「まだ 1年目なので結果を恐れずに積極的にやる」と、山口の初球を強振。ど真ん中 143キロ直球をとらえた打球は左中間を抜け、能見が激走して生還。プロ11打席目で初めてスコアボードにHマークを灯すタイムリー 2塁打だ。ルーキーが挙げた 1点目がのちの大逆転劇を呼び起こす導火線になった。
板山祐太郎外野手は山口の真っすぐを左中間へ運んだ=阪神甲子園球場
「結果が出ていなくて本当に悔しかった。 1本出てよかったです」
守備でも 1- 6の 6回二死 2塁で魅せた。山口の左前打を処理すると、すばやくバックホーム。ストライク送球で 7点目を狙った 2走・高城をアウトに仕留めた。
「すごいな!!」
驚嘆の声が広島市のトレーニング施設「アスリート」内で響いた。ナイターだった 4月22日の広島戦(マツダ)前にただひとりで訪問。 1時間のトレーニング中には 140キロのベンチプレスを担いでスクワットを10回してみせた。細身ながらしっかりした体幹。現役時代の金本監督も指導してきた平岡洋二代表をうならせた肉体を武器に、 3度目のスタメンでついに結果を出した。
左翼守備では好返球も披露した板山祐太郎外野手=阪神甲子園球場
昨年10月のドラフト会議で板山の指名を推薦していた金本監督は「なんとかもう 1回チャンスをやろうと。少しでも打順が多く回るように、 1番で起用した。僕もけっこう思い切った起用でしたけど」と目を細めた。
「(他の若手の活躍に)自分も負けたくないと思っていた。 1本打って終わりではない。積み重ねていけるように一生懸命したいです」
板山に満足する気配はみじんもない。ドライチの高山に負けん。反骨精神で突っ走る。
★初安打のボール、甲子園歴史館に
今季チーム 7人目となるプロ初安打をマークした板山。その記念すべき初安打のボールが、「甲子園歴史館」に飾られることが決まった。同館では「超変革コーナー」を設置( 4月30日~ 7月24日の予定)しており、高山と横田が使用したバットなど、今季達成した「初」にまつわる選手の道具やグッズを展示。今後も初安打や初勝利を飾った選手が出れば、随時追加していく。
マウロ・ゴメス内野手が同点2点タイムリー。やっぱり頼りになります=阪神甲子園球場
マウロ・ゴメス内野手がほえた。 1塁ベンチへ向かって、太い両腕を目いっぱい突き上げた。選手たちもベンチから乗り出してガッツポーズで応える。ムードは最高潮。超満員の甲子園は大興奮だ。ラッキーセブンに起こした奇跡。頼れる助っ人が値千金の同点打でチームを救った。
「あれだけみんながつないで作ってくれたチャンス。積極的に強く振ろうと自分に言い聞かせていた。初球ストレートが甘く入ってきたので、思い切っていったよ」
5点ビハインドで迎えた 7回。 4- 6と追い上げ、なお二死満塁。代わったばかりの 4番手・須田の初球を振り抜いた。 3遊間を破る 2点打。借金生活へ落ちるのも覚悟した土俵際から、一気に試合を振り出しに戻した。
7回に 5点差を追いつき、阪神ベンチは大盛り上がりとなった=阪神甲子園球場
「さすがにあの点差だったからショックというか落ち込んだ部分はあったけど、誰もあきらめてはいなかった。全員が一丸となってチャンスを作って広げていったんだ」
興奮を隠せなかった。この回、江越の四球と陽川、代打・原口の連打で無死満塁。先発・山口を降ろすと、ザガースキーから 2つの押し出しと鳥谷の適時打で 2点差に。なお一死満塁で 4番・福留が三振に倒れた直後だけに、大きかった。
「 2打席目に、チャンスで走者をかえせていなかったんで。いつも以上にヒットを打ちたい気持ちが強かったんだ」
意地を見せた。 0- 3の 3回。D 6位・板山祐太郎外野手のプロ初安打となる適時 2塁打で 1点を返し、なお二死満塁で見逃し三振に倒れていた。若手が作ったチャンスを生かせなかった悔しさ-。 2度目で結果を出した助っ人に、金本監督も「若い選手が作ったチャンスを鳥谷とかゴメスの主力がかえす。本当に若い力と経験ある主力の力で取った 5点ですね」と目を細めた。
7回、同点の適時打を放ったマウロ・ゴメス内野手=阪神甲子園球場
これでG砲は、出場30試合で30打点(チームは31試合)。シーズン 138打点ペースで打点王争いを独走中だ。「調子はいいよ。打点がつくということは、チームに貢献できているということ。これからもどんどん積み重ねて、勝利に貢献していきたいね」。力強く話すと、日本語で「アリガトウゴザイマス!」と締めた。
超変革は若手の台頭だけでは成しえない。頼れる主力がドンと構え、結果を出すことが“大前提”。それを改めて示した 7回、そして 5番ゴメスの快打だった。
◆データBOX◆
◎…ゴメスは今季チーム31試合(出場30試合)で今季30打点を挙げ、シーズン 138打点ペース。打点王( 109打点)に輝いた2014年のチーム31試合時点(出場31試合)では34打点、2015年同(出場31試合)では20打点(シーズン72打点でリーグ 6位)だった。
これぞ、シンデレラボーイ。育成枠から“飛び級”で 1軍昇格したばかりの原口文仁捕手がまた打った。
「いつでも試合に出られるように準備だけはしているので、自信をもって入っていけました。 2本とも詰まってはいたんですが、いいポイントで打てたのでヒットになったと思います」
まずは 5点を追う 7回無死 1、 2塁。岡崎の代打で登場した。 1ボールからの 2球目。ファーストストライクを逃さなかった。浜風に揺られながら左前に落ちていく打球に満員の聖地が沸く。満塁として、最高のラッキーセブンを演出した。
そのままマスクをかぶり、 8回一死の第 2打席。須田の初球 144キロ直球をつかまえた。中前に運び、大和の一打で決勝のホームを踏んだ。
「昨日、いい投手の前に力負けしていたんで」
7回、原口文仁捕手が代打で左前打。逆転の舞台を整えた=阪神甲子園球場
プロ 2試合目のスタメン出場だった前日 4月30日は井納の前に 2打数無安打。途中交代となった。この日はタイミングの取り方は同じも「少し速い球がくることをイメージして」と考えた。帝京高校から2010年にドラフト 6位で入団しながら腰を痛めたことで 3桁の背番号を味わった男は強い。金本監督をして「取り組む姿勢がいい。応援したくなる選手。あのひたむきさはね」と言わしめた。
試合後、原口は感じたことをノートにメモするだけではなく、レガーズなど野球道具をピカピカに磨いてからベンチを後にする。鳴尾浜でも通路に落ちているゴミをそっと拾ってポケットに入れてきた。「そんなことくらいしか僕が人に勝てることはないんですよ。繰り返していたら、いいことがありそうな気がするでしょ?」。“神様”はいる。しかも、劇的勝利への道を用意してくれる。
「日に日に周りも見えてきて、少しは落ち着けているとは思います。(マテオも)落ち着いていると見て取れました」
今では、多くの虎党がダイヤの原石が埋もれていた事実に驚いている。野球に飢えていた悔しさを今、すべてぶつける。
★原口文仁(はらぐち・ふみひと):捕手。1992(平成 4)年 3月 3日生まれ、24歳。埼玉県出
身。帝京高校 3年時に夏の甲子園に出場し、 8強入りに貢献。2010年D 6位で阪神入団。腰
を痛め2013に育成枠で再契約し、今年 4月27日に再び支配下選手登録され、 1軍初昇格。 1
メートル82、86キロ。右投げ右打ち。背番号「94」。
8回、投球するラファエル・ドリス投手=阪神甲子園球場
ドッ、ドッ、ドリスの大爆勝! 祭りのようなラッキーセブンの間に肩を作り、 8回を無失点で抑えると、ラファエル・ドリス投手に来日初勝利が舞い込んだ。
「ムチョ、イイデス!」
「メッチャ」「ムチャ」でもない。「とても」というスペイン語と日本語をミックスさせて初勝利の味を表現した。
「三振や低めを意識してゴロを打たせようという気持ちだった。いつも通り投げようと心がけていたけど、大事な場面だったので絶対に抑えようという気持ちだったよ」
ロペス、倉本を簡単に抑えた後、柴田を歩かせてしまったが、巧みなけん制でくぎづけにし、桑原を 2ゴロに仕留めた。
ラファエル・ドリス投手が来日初勝利。 8回を無失点に抑え、その裏の勝ち越しへ勢いをつけた=阪神甲子園球場
ヘイグと入れ替わる形で 4月19日に初昇格。投げるたびに首脳陣の評価を上げ、今や 8回の男という位置づけとなった。
普段から日本語の習得にも積極的で、性格も明るい。今はラーメンがマイブームのひとつだそうだ。ビジター球場や宿舎でもとにかく食べる。名古屋では豚骨しょうゆベースのスープに替え玉までした。2軍調整中は博多ラーメンを…。
「毎日食べている。ムチョ、ラーメン!」
虎でラーメン好きの大将といえるのはメッセンジャーだが、教えてもらったわけではなく、自ら発掘した好物だという。このマメさがジャパニーズドリームを実現させるための武器になるはずだ。
8回、勝ち越しのホームを踏んだ原口文仁捕手を、ラファエル・ドリス投手(右から 2人目)も笑顔で出迎えた=阪神甲子園球場
「勝っていようが負けていようが、いつも準備できている」
虎党からすれば福原復帰も待ち遠しいが、それまでのタフネス右腕の存在も頼もしい。来日 7試合目で初めて手にしたウイニングボール。出している力は、まだ、ちょっとだけョ~。
★ラファエル・ドリス(Rafael Dolis):投手。1988年 1月10日生まれ、28歳。ドミニカ共和国出身。2004年にカブスと契約。2011年 9月26日のパドレス戦でメジャー初登板。2014年にタイガースとマイナー契約。昨季はメジャー登板がなく、タイガース傘下 3Aトレドで43試合に登板して 7勝 5敗 1S、防御率4.61。メジャー通算40試合で 2勝 4敗 4S、防御率5.48。今年 1月に阪神と契約。 4月19日のヤクルト戦(甲子園)で初登板。 1メートル95、 109キロ。右投げ右打ち。年俸5000万円。背番号「98」。
やればできると言う事を証明した様な試合をしてくれた!全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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