3日ナゴヤドームで中日-阪神 7回戦が行われ、中日ジョーダン、阪神藤浪の投げ合い。阪神は 1回にバッテリーミスで 1点を先制。中日はその裏に平田、谷の適時打で逆転した。中日は 7回に大島の適時 3塁打でダメ押し。連敗を「3」で止めた。先発ジョーダンは今季 2勝目。阪神藤浪は 2敗目。阪神は、今季ナゴヤドーム 4連敗となり、昨年 9月 6日から 6連敗。1997年の同球場開場以来、同球場通算では 231試合77勝 149敗 5分け、勝率 0.341と大きく負け越している。ナゴヤドームで開幕から 4連敗となった。金本知憲監督(48)は「惜しい当たりもあったけど、結果的に点が入っていない」と厳しい表情。ビシエドを抑えたといっても…。点を取らなければ、勝たなければ、意味はない。これで開幕 4連敗、昨年から 6連敗となった、かつての鬼門・ナゴヤドーム。 4月15日に 7回をゼロ封されたジョーダンに対し、大和を 2年ぶりの 1番に、北條を初の 2番に抜てき。「 6番・左翼」」には「状態が良ければ中堅もチャンスがある」と代打の切り札・狩野を、今季初スタメンに起用した。大幅な打線組み替えも実らず、暴投と犠飛での 2点止まり。助っ人左腕にまたも、 7イニングを投げられ、中日を上回る 8安打を放ちながら、残塁は12。あと一歩、もう一本の壁を、どうブチ破るか-。沈滞ムードを吹っ飛ばす猛者が現れなければ、このままズルズルと後退しかねない。
北條史也内野手(21)がプロ初の 2番スタメンで、プロ初のマルチ安打をマークした。 7回、中日先発ジョーダンから中前打を放ち、 9回にもライナーで左前にはじき返した。 4打席目の 7回一死からジョーダンの 140キロを中前へ弾き返すと、 2点を追う 9回一死からは福谷の 148キロ直球を左前へ。「(打席に入れば)考えすぎず、真っすぐに振りまけないように、思い切って振りました」。二死後、福留も中前打で続き、 1、 3塁とし、ゴメスに一発が出れば逆転…というシチュエーションを演出。最後まで食らいついた。守備でも成長した姿を魅せた。「、間(を抜けそうな)のゴロは飛びついてでも、という気持ちでした」。 2点目を奪われた直後の 1回二死 1、 3塁。堂上の 1、 2塁間を抜けそうなゴロを飛びつき、藤浪を救った。 5回二死 1、 2塁で、打者はビシエド。 2塁ベース近くに守っていたが、同じく 1、 2塁間のゴロに追いつくと、 1塁へ矢のような送球だ。 4月 3日のDeNA戦(横浜)でプロ初安打となる初本塁打を放ったが、その後、プロの壁にぶち当たった。 2塁の西岡は故障で 2軍で再調整中。実績のある上本もファームにいるが、金本監督は 5月戦線も若手を使う方針を明かしている。抜てきに応えたい気持ちは強い。 「超変革」の象徴と呼ばれたD 1位・高山俊外野手(23=明治大學)、横田に開幕直後のような勢いはなく、この日も先発からは外れた。代わって“ポスト鳥谷”の期待も高まる21歳の若武者が、金本虎の「旗印」に名乗りを上げる。
原口文仁捕手(24)が同点犠飛を放った。 1点を追う 4回。一死 2、 3塁の場面で中日ジョーダンのチェンジアップを右翼まで運んだ。「 8番・捕手」で今季 3度目のスタメンマスクをかぶった原口は 2回に 3塁内野安打を放つと、 4回一死 2、 3塁では同点の右犠飛。打率 5割と好調も、リードでは初コンビの藤浪を勝利に導くことができず。 6回の死球ではジョーダンとにらみあう場面もあった。
藤浪晋太郎投手(22)は伏兵に苦しめられ、 7回 4失点で自身 2連敗となった。 1点リードをもらった直後の 1回裏は 3番平田、 6番谷のタイムリーで逆転を許す。同点で迎えた 5回には先頭の 8番桂に勝ち越しの左越えソロを献上。藤浪晋太郎投手は序盤から制球が定まらず、 7回 4失点で今季 2敗目を喫した。香田勲男投手コーチ(50)は「しっかり抑えてもらいたい」と苦言。今季ナゴヤドームでは勝ちなしの 4連敗で 5割逆戻りの金本知憲監督は元気のない打線を敗因にあげ「“俺が俺が”でいって欲しい」と猛ゲキを飛ばした。思いっ切り振り抜かれた。腰に手を当て、視線を落とす。エースとして送りだされた藤浪が、また背信だ。 5回に「 8番・捕手」の桂に決勝ソロを浴びるなど、 3試合連続の 4失点。 2連敗の 2敗目( 3勝)を喫した。 1回に 1点をもらったが、その裏にすぐ逆転された。最速 152キロ。 2回から 4回はゼロを並べたが、ボールは浮いていた。変化球がバックネットまですっぽ抜けるボールも、 2度あった。 2- 3の 7回には、この日 3つ目の四球と 2つ目の盗塁で一死 2塁とされ、大島の適時 3塁打で 2- 4に突き放された。 120球。 7回 6安打 4失点で、重たい足取りでマウンドを降りた。これで 2連敗。開幕 3連勝時は1.96だった防御率も3.64になった。藤浪は「配球とかいろいろ考えないといけないです」と話した。若きエースが立ち直らなければ、虎のあすも見えない。
3日阪神甲子園球場でウエスタンリーグ・阪神-広島(延長10回規定により引き分け)が行われ、掛布雅之 2軍監督の甲子園初采配となった 1軍の本拠地・阪神甲子園球場で行われた広島 8回戦は“ 2軍戦最多記録”となる 1万93人の観衆が集まった。内野席はバックネット裏から 1塁側、 3塁側まで観客で埋まった。背番号「31」を着たミスタータイガースの28年ぶりの聖地凱旋に、朝 5時からファンが駆けつけるなど、大フィーバー。試合は延長10回 1- 1で引き分けた。開門は午前11時30分の予定だったが午前 5時から並ぶ人も現れ、同10時50分に早めた。午前11時 5分からは掛布 2軍監督、西田、植田が出迎える形で熊本の震災へのチャリティー募金も行われた。阪神 2軍戦の最多観客数は記録の残る中では2009年 9月23日ソフトバンク戦で記録した7054人。田中秀太(39=現スカウト)の引退試合として企画された試合で、この日は動員数の記録更新となった。28年ぶりに背番号「31」を背負って凱旋した掛布 2軍監督は、満面の笑みで感謝した。一番乗りは朝 5時台の始発電車で駆けつけた。開門前から1800人が長蛇の列を作った。開門は午前10時50分と40分早められ、試合開始の午後 0時半の時点で立ち見が出たため、午後 1時に 3塁側内野席を開放した。大観衆をベンチから見上げた掛布 2軍監督が試合前ゲキを飛ばした。先発・岩崎が奮い立った。今季は打順が 3巡目した時につかまることが多かったが、粘り強く投げた。 3年目の今季はキャンプ終盤に左肩を痛めて、まだ 1軍登板がない左腕は最速 142キロの直球にカーブを効果的に織り交ぜ、 8回を被弾 1発の 4安打 1失点に抑えた。94球を投げ、 8奪三振無四球の好投はファンの熱視線の賜物だった。 3回上本の送球に 1塁の荒木が体を目いっぱい伸ばして捕球したプレーや、10回緒方のスライディングキャッチには、甲子園特有の重低音の歓声がわき起こった。この日は、ナゴヤドームで中日に苦い黒星を喫したが、次々と金本監督が率いる 1軍に選手を供給する指揮官も目を細めた。延長10回引き分けが場内で告げられると大きな拍手がわき起こった。ミスタータイガースは誰よりも甲子園がよく似合う。記事をまとめてみました。
<中日 4- 2阪神、 7回戦>◇ 3日◇ナゴヤドーム
中日ジョーダン、阪神藤浪の投げ合い。阪神は 1回にバッテリーミスで 1点を先制。中日はその裏に平田、谷の適時打で逆転した。
阪神は 4回一死 2、 3塁から原口の犠飛で同点に追いついた。中日は 5回に桂の 3号ソロで再びリードを奪った。
中日は 7回に大島の適時 3塁打でダメ押し。連敗を「3」で止めた。先発ジョーダンは今季 2勝目。阪神藤浪は 2敗目。
5回裏中日、桂に左越え本塁打を打たれ打球の方向を見る藤浪晋太郎投手=ナゴヤドーム
阪神は、今季ナゴヤドーム 4連敗となり、昨年 9月 6日から 6連敗。1997年の同球場開場以来、同球場通算では 231試合77勝 149敗 5分け、勝率 0.341と大きく負け越している。2013年に 6勝 5敗と勝ち越したのが最後で、勝ち越しは 4度、タイは 1度、負け越しは14度。
今季同球場では 1試合平均1.75得点(昨季は2.83)、4.50失点(昨季は2.83)。本塁打はセの本拠地で唯一なく、打率 0.189、防御率4.86もワースト。ちなみに打率はマツダの 0.336、防御率は横浜の1.69がトップ。
8回、交代を告げた金本知憲監督はベンチで厳しい表情を見せる=ナゴヤドーム
ナゴヤドームで開幕から 4連敗となった。金本知憲監督は「相変わらず打てないね。惜しい当たりもあったけど、結果的に点が入っていないから」と厳しい表情。
ジョーダンら相手に 8安打しながらあと 1本が出ず、毎回の12残塁に終わった拙攻を残念がった。先発の好投手を打ち崩せない展開が続き、再び貯金は「0」。「こういう時は俺が俺がで行ってほしい。俺が突破口を開くんだ、俺がつないでいくんだとね」と攻撃陣にカツを入れた。
ビシエドを抑えたといっても…。点を取らなければ、勝たなければ、意味はない。これで開幕 4連敗、昨年から 6連敗となった、かつての鬼門・ナゴヤドーム。再び貯金を吐き出した金本監督は「 1つ勝てば、ダンダンといくんだろうけど」と顔をしかめた。
ここ数試合先発投手からなかなか得点を奪えず、ナゴヤドーム 4連敗の金本知憲監督=ナゴヤドーム
「相変わらず打てないわね…。そこ(が敗因)だと思う。 2点か。先発から 3点とってないからね、ここ何試合も」
4月15日に 7回をゼロ封されたジョーダンに対し、大和を 2年ぶりの 1番に、北條を初の 2番に抜てき。「 6番・左翼」」には「状態が良ければ中堅もチャンスがある」と代打の切り札・狩野を、今季初スタメンに起用した。大幅な打線組み替えも実らず、暴投と犠飛での 2点止まり。助っ人左腕にまたも、 7イニングを投げられ、12残塁だった。
これで 4月26日の巨人戦から 7試合、相手先発から 3点以上を奪ったのは 5月 1日、DeNAの山口だけ( 6回 0/3、 4失点)だ。それも無死満塁での降板後に 3点を奪った形。これだけ先発に苦戦しては、試合の流れなど作れない。もう 1週間以上も続く重苦しさ…。どうしたらいいのか。指揮官が語気を強めた。
8回、ベンチの金本知憲監督=ナゴヤドーム
「誰かが、キッカケというのを作っていかないと。きょうは北條を 2番に入れたけど。こういうときは、“俺が俺が”でいってほしい。突破口を開く、俺が開く! というね。“俺が俺が”で、いかないと」
俺が何とかしてやる。そんな男気のある奴に出て来てほしい。金本監督も現役時代「俺が試合を決める」という決意で 4番を張ってきた。気持ちという言葉では片づけられない「気」というものを、大事にしてきた。
「得点圏には、いくんだけど。そこでの勝負根性。いつも言うけど、そこが打者の価値だから」
中日を上回る 8安打を放ちながら、残塁は12。あと一歩、もう一本の壁を、どうブチ破るか-。沈滞ムードを吹っ飛ばす猛者が現れなければ、このままズルズルと後退しかねない。
9回、左前打を放ち、プロ初のマルチ安打を記録した北條史也内野手=ナゴヤドーム
北條史也内野手がプロ初の 2番スタメンで、プロ初のマルチ安打をマークした。
7回、中日先発ジョーダンから中前打を放ち、 9回にもライナーで左前にはじき返した。
この日、特筆すべきは 2塁守備だ。再三のピンチで守備範囲の広さが光った。最初は 1回に 2点を奪われ、逆転された直後の二死 1、 3塁の場面だ。堂上の強烈なゴロが 1、 2塁間を抜けようとする。これを思い切り左腕を伸ばして好捕した。 2度目は 5回、 1点を勝ち越された直後の二死 1、 2塁だ。ビシエドの痛烈な打球はまたも 1、 2塁間へ。これもつかんだ。いずれも外野に抜けていれば失点していた可能性は高く、試合を引き締める好守だろう。 北條も「走者がいた場面だった。(野手の)間のゴロは飛びついてでも捕ると、気持ちで守りました」と振り返った。若者らしく、球際への執念が光った。
9回表阪神一死、北條史也内野手は左前安打を放った=ナゴヤドーム
見せ場の少ないゲームの中で、希望の光を放った。 4年目の北條が、先発4試合目で、初めて「 2番」で起用され、プロ初のマルチ安打をマークした。
「練習から(調子が)よかったんで、思い切っていきました」
4打席目の 7回一死からジョーダンの 140キロを中前へ弾き返すと、 2点を追う 9回一死からは福谷の 148キロ直球を左前へ。「(打席に入れば)考えすぎず、真っすぐに振りまけないように、思い切って振りました」。二死後、福留も中前打で続き、 1、 3塁とし、ゴメスに一発が出れば逆転…というシチュエーションを演出。最後まで食らいついた。
北條史也内野手は 1回二死 1、 3塁で右前に抜けそうな打球に追いついた=ナゴヤドーム
守備でも成長した姿を魅せた。「ランナーがいる場面では、間(を抜けそうな)のゴロは飛びついてでも、という気持ちでした」。 2点目を奪われた直後の 1回二死 1、 3塁。堂上の 1、 2塁間を抜けそうなゴロを飛びつき、藤浪を救った。 5回二死 1、 2塁で、打者はビシエド。 2塁ベース近くに守っていたが、同じく 1、 2塁間のゴロに追いつくと、 1塁へ矢のような送球だ。
4月 3日のDeNA戦(横浜)でプロ初安打となる初本塁打を放ったが、その後、プロの壁にぶち当たった。 2塁の西岡は故障で 2軍で再調整中。実績のある上本もファームにいるが、金本監督は「まだまだ(若手を)試しながら、競争ということで、そのなかで自分たちの野球をやっていく」と 5月戦線も若手を使う方針を明かしている。抜てきに応えたい気持ちは強い。
「超変革」の象徴と呼ばれたD 1位・高山俊外野手(23=明治大學)、横田に開幕直後のような勢いはなく、この日も先発からは外れた。代わって“ポスト鳥谷”の期待も高まる21歳の若武者が、金本虎の「旗印」に名乗りを上げる。
4回表阪神一死 2、 3塁、原口文仁捕手は右犠飛を放った=ナゴヤドーム
原口文仁捕手が同点犠飛を放った。 1点を追う 4回。一死 2、 3塁の場面で中日ジョーダンのチェンジアップを右翼まで運んだ。
原口は「次の打順がピッチャーだったので、甘い球で簡単にカウントを取りに来ないだろうと思って打席に入りました。2つのボール球をしっかりと我慢することができましたし、カウント 2- 0になってからもセンター返しの意識を持っていたので、変化球に対応して外野まで打ち返せました。ランナーをかえすことができてよかったです」とコメントした。
4回、犠牲フライを放った原口文仁捕手=ナゴヤドーム
「 8番・捕手」で今季 3度目のスタメンマスクをかぶった原口は 2回に 3塁内野安打を放つと、 4回一死 2、 3塁では同点の右犠飛。「次は投手なので甘い球で簡単にカウントを取りにこないだろうと。我慢することができました。走者をかえせてよかったです」と、 2ボールからのチェンジアップをとらえた。打率 5割と好調も、リードでは初コンビの藤浪を勝利に導くことができず。 6回の死球ではジョーダンとにらみあう場面もあった。
5回、中日・桂依央利捕手(奥)に本塁打を浴びた藤浪晋太郎投手=ナゴヤドーム
藤浪晋太郎投手は伏兵に苦しめられ、 7回 4失点で自身 2連敗となった。
1点リードをもらった直後の 1回裏は 3番平田、 6番谷のタイムリーで逆転を許す。同点で迎えた 5回には先頭の 8番桂に勝ち越しの左越えソロを献上。「しっかり腕を振ったボール。置きにいったボールではなかったけど、いい投げ方をできなかった」と悔やんだ。
7回裏中日一死 2塁、藤浪晋太郎投手は大島に右中間に適時 3塁打を浴びて肩を落とす=ナゴヤドーム
ナゴヤで勝てん!! 藤浪晋太郎投手は序盤から制球が定まらず、 7回 4失点で今季 2敗目を喫した。香田勲男投手コーチは「しっかり抑えてもらいたい」と苦言。今季ナゴヤドームでは勝ちなしの 4連敗で 5割逆戻りの金本知憲監督は元気のない打線を敗因にあげ「“俺が俺が”でいって欲しい」と猛ゲキを飛ばした。
思いっ切り振り抜かれた。腰に手を当て、視線を落とす。エースとして送りだされた藤浪が、また背信だ。 5回に「 8番・捕手」の桂に決勝ソロを浴びるなど、 3試合連続の 4失点。 2連敗の 2敗目( 3勝)を喫した。
7回、ピンチの藤浪晋太郎投手=ナゴヤドーム
「しっかり腕を振ったボールだった。シュートして中に入った。置きに行ったわけではなかったんですけど、いい投げ方ではなかったです」
1回に 1点をもらったが、その裏にすぐ逆転された。最速 152キロ。 2回から 4回はゼロを並べたが、ボールは浮いていた。変化球がバックネットまですっぽ抜けるボールも、 2度あった。
2- 2の同点にしてもらい迎えた 5回先頭。 2ボールから、ストライクを欲しがったわけではなかったが伏兵・桂に痛恨被弾した。 2- 3の 7回には、この日 3つ目の四球と 2つ目の盗塁で一死 2塁とされ、大島の適時 3塁打で 2- 4に突き放された。 120球。 7回 6安打 4失点で、重たい足取りでマウンドを降りた。
ベンチで香田勲男コーチ(左)の話を聞く藤浪晋太郎投手。 3戦勝ちなしだ=ナゴヤドーム
期待して週の頭の火曜を託している金本監督も「初回…立ち上がりかな、きょうは。高めに浮いた? まあね。まあ球種も、うまいこと狙われとったしね」と首をかしげる。これまでの 6戦で 5本塁打、打率 5割超とチームが苦手にしていたビシエドこそ、金本監督の“特命”通り、攻めの投球で無安打に封じたが、竜打線に付け入る隙を与えてしまった。香田投手コーチは「本調子じゃなかったんだろうけど、そういうところでもしっかり抑えてもらいたい。勝負所での 1球が高かったのかな。下位のところで本塁打とか、もったいなかった」と猛省をうながした。
これで 2連敗。開幕 3連勝時は1.96だった防御率も3.64になった。藤浪は「すごく悪いわけではなかったんですけど。配球とかいろいろ考えないといけないです」と話した。若きエースが立ち直らなければ、虎のあすも見えない。
ウエスタンリーグ<阪神 1- 1広島=延長10回規定により引き分け>◇ 3日◇阪神甲子園球場
1軍の本拠地・阪神甲子園球場で行われた広島 8回戦は“ 2軍戦最多記録”となる 1万93人の観衆が集まった。内野席はバックネット裏から 1塁側、 3塁側まで観客で埋まった。
開門は午前11時30分の予定だったが午前 5時から並ぶ人も現れ、同10時50分に早めた。午前11時 5分からは掛布 2軍監督、西田、植田が出迎える形で熊本の震災へのチャリティー募金も行われた。
掛布 2軍監督は「たくさん来ていただいてありがたい。お客さんがいい緊張感を与えてくれる」と話した。
阪神 2軍戦の最多観客数は記録の残る中では2009年 9月23日ソフトバンク戦で記録した7054人。田中秀太(現スカウト)の引退試合として企画された試合で、この日は動員数の記録更新となった。
選手交代を告げる掛布雅之 2軍監督=阪神甲子園球場
ほんとに 1万人キター!! 掛布雅之 2軍監督の甲子園初采配となった 3日のウエスタン・広島戦に球団新記録となる 1万93人のファンが集まった。背番号「31」を着たミスタータイガースの28年ぶりの聖地凱旋に、朝 5時からファンが駆けつけるなど、大フィーバー。試合は延長10回 1- 1で引き分けた。
大勢の観客に試合後手を振る掛布雅之 2軍監督=阪神甲子園球場
甲子園はミスタータイガースの帰還を待っていた。聖地に人、人、人!! 1塁側から 3塁側まで内野スタンドは虎党でぎっしり。 2軍戦では球団新記録となる 1万93人が押し寄せた。28年ぶりに背番号「31」を背負って凱旋した掛布 2軍監督は、満面の笑みで感謝した。
「ほんとうにありがたい気持ちでいっぱいです。これだけの雰囲気だとか、舞台をファンの方が作ってくれると、すごくいい緊張感を持って戦うことができました」
一番乗りは朝 5時台の始発電車で駆けつけた。開門前から1800人が長蛇の列を作った。開門は午前10時50分と40分早められ、試合開始の午後 0時半の時点で立ち見が出たため、午後 1時に 3塁側内野席を開放した。
これは本当に 2軍の光景? 掛布雅之 2軍監督の甲子園初采配に球団新記録の 1万93人が集まった=阪神甲子園球場
大観衆をベンチから見上げた掛布 2軍監督が試合前ゲキを飛ばした。
「舞台は整った!!」
この言葉に先発・岩崎が奮い立った。今季は打順が 3巡目した時につかまることが多かったが、粘り強く投げた。 3年目の今季はキャンプ終盤に左肩を痛めて、まだ 1軍登板がない左腕は最速 142キロの直球にカーブを効果的に織り交ぜ、 8回を被弾 1発の 4安打 1失点に抑えた。
94球を投げ、 8奪三振無四球の好投はファンの熱視線の賜物だった。岩崎は「(観衆が)入ってくれたことがプラスになりました。掛布 2軍監督のおかげで、選手もより試合に集中できたと思います」と感謝した。 3回上本の送球に 1塁の荒木が体を目いっぱい伸ばして捕球したプレーや、10回緒方のスライディングキャッチには、甲子園特有の重低音の歓声がわき起こった。
開門前には甲子園の外周沿いにチケットを求める長蛇の列=阪神甲子園球場
この日は、ナゴヤドームで中日に苦い黒星を喫したが、次々と金本監督が率いる 1軍に選手を供給する指揮官も「選手にとっては勝った負けた以上に、非常にプラスになったと思いますね」と目を細めた。
現役時代、掛布 2軍監督は試合後、敢えて甲子園に残ってバットを振ることはなかった。
「早くユニホームという戦闘服を脱いで、飯でもいってさ。その後に宿舎や家に帰ってきて、(練習は) 1時間でもやれるからね」
甲子園は心身を限界まで追い込む場だった。
「左打席に立ったとき、怖さがあった。その怖さがあるから、自分の野球を継続することができた」と振り返る。特別で神聖な場所に指揮官として舞い戻った。この瞬間をファンは待ちわびていた。
掛布雅之 2軍監督の現役引退試合=阪神甲子園球場
「気を引き締めて、このファームも常にいい状態でいられるような、そういう野球をやっていこうという気持ちが一層強くなりますね」
延長10回引き分けが場内で告げられると大きな拍手がわき起こった。ミスタータイガースは誰よりも甲子園がよく似合う。
★掛布と甲子園
通算 349本塁打のうち、 144本を甲子園で放っている。通算 100号と 200号は甲子園で記録。右翼から左翼に吹く甲子園の浜風に乗せて左翼ポール際に運ぶ本塁打を得意とした。守備につくと、 3塁付近の土を右手でならして指先についた土をペロリとなめる癖もあった。日本一となった1985年 4月17日には、巨人戦でバース、掛布、岡田のバックスクリーン 3連発を演じた。
どうしてもナゴヤで勝てない…。何とかしないと大変な事になる。全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
※阪神タイガース公式スマホ携帯サイト
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実況で応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュースを配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!
※阪神戦を見るなら「虎テレ TORATELE」だ!交流戦全24試合放送します!
阪神タイガース主催試合をスマートフォンでご覧いただける公式動画配信サービスです。 プレイボール(※)からヒーローインタビューまで見ることができる「ライブ中継」や、見たいシーンを検索することができる「シーン検索」、ファンのみなさんの感情が反映される「熱狂メーター!!」など、様々なコンテンツを搭載した新感覚の動画配信サービスです。
※実際の試合から5分程度遅れての放送となります。 決済方法は、クレジットカードのほか、各キャリア決済にも対応。テレビ中継をなかなか見ることができない方、中継を何度も見直して勝利試合の余韻に浸りたい方、野球技術の勉強をしたい方、ヒイキの選手の笑顔をたくさん見たい方、タイガースファン必見です!! 球団公式動画配信サービス「虎テレ」に会員登録してください。 視聴価格:月額会員 630円、 1試合視聴 210円 虎テレは、Andoroid2.3.4以降、iOS5以降に対応しております。バージョンが上記未満の方はバージョンアップを実施してください。
※らくらくスマートフォンには対応しておりません。
2016年阪神甲子園球場・京セラドーム大阪開催公式戦の入場券ただいま発売中!)
今シーズン阪神甲子園球場および京セラドーム大阪で開催する公式戦の入場券をただいま好評発売中です。今シーズンもぜひ球場で熱いご声援をお願いいたします。入場券のご購入方法・空席情報は下記よりご確認ください。 阪神甲子園球場 公式戦チケット 京セラドーム大阪 公式戦チケット
※ニッポン放送「ショウアップナイター」はここだ!
メールアドレス:89@1242.com
番組ホームページはこちら、http://www.1242.com/baseball/
twitterハッシュタグは「#showup1242」
twitterアカウントは「@showup1242」
facebookページは「http://www.facebook.com/#!/am1242」
ニッポン放送では、夕方 5時30分からの「ショウアップスポーツ」の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。 夕方5時30分から(土は5時50分から)、完全実況中継! まるでスタジアムにいるかのような興奮と感動をお届けします!! 江本孟紀、若松勉、大矢明彦、田尾安志、野村弘樹、宮本和知、里崎智也、山﨑武司、石井一久、関根潤三・・・一流解説陣が連日登場! 18時少し前と19時,20時の時報の後にクイズが有ります。 『プレゼントもクライマックス!毎試合 現金5万円が当たる クイズ・トリプルチャンス スペシャル!』 1問目は現金 1万円、 2問目も現金 1万円、 3問目は現金 3万円、合計 5万円 をプレゼントいたします!ぜひ、ご参加ください!
【ショウアップナイターファンクラブ】
ニッポン放送ショウアップナイター50周年を記念して、 「ショウアップナイターファンクラブ」を結成!コンテンツ盛りだくさん!詳しくはHPをチェック!