6日阪神甲子園球場で阪神-ヤクルト 6回戦が行われ、阪神は初回、一死満塁で 5番ドラフト 6位ルーキー板山祐太郎外野手(22=亜細亜大學)の右前 2点打で先制。ヤクルトは 3回二死 1、 2塁の好機をつくるも無得点に終わる。阪神は先発岩貞祐太投手(24)が 7回無失点の好投で、 3試合連続の 0封勝利。広島に並んでリーグ「2位」に浮上した。ヤクルトは打線が沈黙、 3連敗となった。采配がずばり的中し、つかんだ勝利だったが、金本知憲監督(48)は「やっぱり打たないと。もう少し投手を楽にさせてあげたいですね」と勝ってかぶとの緒を締めた。
ドラフト 6位板山祐太郎外野手が、先制 2点適時打を放った。初回一死満塁でヤクルト先発小川の内角 136キロカットボールを右前へ運んだ。 5日中日戦(ナゴヤドーム)でも 5番起用されたルーキーが、連日の大抜てきに応えた。ドラフト 6位板山祐太郎外野手が、決勝打を放つ活躍で初のお立ち台に登った。この日好投した先発岩貞祐太投手と共にヒーローインタビューを受けたルーキーは、お立ち台からの景色を問われ「最高です!」と絶叫。笑顔でファンにアピールした。超若虎打線でもぎ取った序盤のリードを守りきり、 3試合連続の完封勝ち。今季 3度目の 3連勝で、広島と並ぶ「2位」に浮上。首位・巨人も 0.5ゲーム差と肉薄だ。板山の「シャー!」という雄たけびが、濡れた聖地に響き渡った。“虎の子の2点”をたたき出した。福留が左太もも裏を痛め、 2試合連続で「 5番・右翼」に座った。 1回一死満塁。先発・小川のカットボールを積極的に打ちにいった。出場 5試合連続安打となる右前への 2点打で先制に成功。その反骨心のルーツは中学生になって横浜・中本牧シニアに入団した時に生まれた。週末になり、グラブとバットを用意しても、グラウンドの中にすら入れてもらえなかった。中学 1年時には 1メートル50ほど。中学 3年間で10センチぐらいしか伸びなかった。父・豊さん(50)が送迎してくれていた車の中でむせび泣いた。夕方、シニアの練習が終わると自宅庭の防球ネットに向かって打った。午後 9時ぐらいになると、バッティングセンターへ。結局、卒団まで背番号「14」、 2塁の控えが最高だったものの、荒波の中で自らを磨き上げる大切さを学んだ。球団タイ記録となる、46年ぶりの 3試合連続完封勝利。打線の奮起を促したが、板山には「よく打ってくれました」と目を細めた。高山だけじゃない。俺もいる。 3連勝で「2位」タイ。首位・巨人とは 0.5ゲーム差だ。雑草魂を体内で飼う男が、ピチピチした虎を引っ張る。板山の父・豊さんは横浜市内の自宅でテレビ観戦した。愛息の活躍には「夢のようで怖いです。( 5番も)野球の神様が打たせてくれているのかなと思います」と笑顔をみせた。それと同時に「毎日のように試合に出るのが初めてですし、けがだけが心配です。調子もずっといいわけではない。気持ちだけはしっかりもってほしい」と願っていた。
終盤のピンチにも落ち着いていた。バレンティンを 3球勝負で空転させ、流れを断った。 3試合連続完封の影のヒーローは、原口文仁捕手(24)だ。 2点リードの 8回。ドリスが一死 1塁から 3番・山田に左前打を浴びた。 1、 2塁として迎えたバレンティンをあっさりと料理した。初球は低めの 146キロで空振りを奪うと、 2球連続でフォーク。ボール球を振らせて危なげなく三振させると、続く代打・雄平もフォークの 2連投で 1ゴロに仕留めた。球団記録に並ぶ46年ぶりの 3戦連続の無失点勝利に、「どの回もピンチのような緊張感があるので自覚がないんですけど」と笑った。46年前も愛称「ダンプ」の強肩捕手、辻恭彦が 3戦連続でマスクをかぶったが、原口も同様に 1人で偉業をアシスト。これで先発マスクで出場時は51回で自責 5。投手防御率は0.88と驚異の数字だ。憧れの男に近づいた。試合前、ブルペンで球を受けた能見に「ジョーさんそっくりやな」と言われたという。プロ 1年目の2010年は、城島健司の虎入り 1年目。米大リーグを経験した捕手は生きた教材だった。ここ 7試合中 6試合で先発マスクをかぶり、 3回の左前打で5試合連続安打。ジョーのように攻守で魅せた。
いきなり背負った、 1回二死満塁。カウント 2- 2。岩貞は強気だった。狙い通り、高めのボールで荒木のバットが空を切る。そこから 7回ゼロ封だ。奪三振、防御率の“セ界2冠”に立ち、 3勝目をつかんだ。雨上がりのお立ち台でまぶしい笑顔が輝いた。 1回から 2安打と四球で一死満塁のピンチを背負ったが、飯原を 1邪飛、荒木を自ら選んだ 145キロ真っすぐで退け、乗り越えた。球団タイ記録で46年ぶりとなる「 3試合連続零封勝ち」のバトンもつないだ。その1970年は22歳の江夏豊が21勝17敗で 340奪三振を奪った年。兼任監督 1年目の村山実は14勝 3敗で、防御率0.98でタイトルを獲得した。まだ 5月とはいえ、岩貞も“異次元”な数字を残し続ける。防御率は0.65で 1位をキープ。奪三振数でも菅野(巨人)を抜き返し、55奪三振で 1位に立った。「リーグ2冠」で、歴史的 0封リレーを彩った。セ界のトップを走り、いまや左のエースだ。左腕を思い切り振り、チームと故郷に貢献してみせる。
マルコス・マテオ投手(32)は 2点差の 9回に登板し、強力ヤクルト打線を封じ 9セーブ目を挙げた。ヤクルト代打坂口と今浪に安打を許し二死 1、 2塁とするも、比屋根を空振り三振に切った。「ゼロというより勝てたことがうれしいよ」とチームの 2位浮上を喜んだ。守護神の咆哮が甲子園の夜空に響いた。 2- 0の 9回二死 1、 2塁。比屋根を宝刀スライダーで空振り三振に斬ったマテオは、そのままクルッと一回転。アッパーカットのように右腕を突き上げた。 2安打で招いたピンチを切り抜け、これで 7試合連続無失点。初のリーグ単独トップに躍り出る 9セーブ目で、チーム46年ぶりの 3戦連続完封劇を締めた“ヒゲ魔神”は目を細めた。つながれたゼロのたすき。マテオに渡したのは同じドミニカ共和国出身の相棒、ラファエル・ドリス投手(28)だ。 8回に 2番手で登板すると、こちらも 2安打を浴びながら無失点。川端を内角 153キロで、バレンティンをフォークで、空振り三振に仕留めた。 6戦連続無失点。 4月19日の昇格以来、チーム15試合のうち10試合に登板というフル回転に、金本監督も「欲張りかもしれないけど、ドリスかマテオを…。どっちかというとドリスを休ませたかった。(岩貞の)球数ばかり足し算しとったよ」と笑顔で感謝した。
6日ナゴヤ球場でえウエスタンリーグ・中日‐阪神が行われ、 7回雨天コールドとなり、 5- 3で勝利した。掛布雅之 2軍監督(60)が、 6日に 2軍降格した横田慎太郎外野手(20)の再生に乗り出した。ウエスタン・中日戦(ナゴヤ)の試合前練習でトップの位置など、打撃フォームにメス。 2軍降格となった横田の打撃再生へ、掛布 2軍監督がさっそく動き出した。曇天のナゴヤ球場で、身ぶり手ぶりを交えて熱血指導を開始した。トップが浅くなっていることで、タメができない。だから、引っ張った強い打球がない。指揮官の目にはそう見えた。トップを深くすることで生まれる“間”が、 1軍復帰への第 1歩となる。背番号「24」もさっそく結果で応えた。 2回の第 1打席で先発・岩田の初球カーブを、中前へ鮮やかにはじき返した。大器の可能性を信じるからこそ労は惜しまない。掛布道場で逆襲への下地を整えていく。記事をまとめて見ました。
<阪神 2- 0ヤクルト、 6回戦>◇ 6日◇阪神甲子園球場
阪神は初回、一死満塁で 5番板山の右前 2点打で先制。ヤクルトは 3回二死 1、 2塁の好機をつくるも無得点に終わる。
阪神岩貞は 6回までヤクルト打線から毎回奪三振の好投で無失点に抑える。対するヤクルト小川も 2回以降ゼロを並べる。
阪神は岩貞が 7回無失点の好投で、 3試合連続の 0封勝利。広島に並んで「2位」に浮上した。ヤクルトは打線が沈黙、 3連敗となった。
8回表ヤクルト二死 1、 2塁のピンチをしのぎ笑顔を見せる金本知憲監督=阪神甲子園球場
阪神が初回に挙げた 2点を守りきり完封勝ち。今季 2度目の 3連勝で、広島と並んでリーグ「2位」に浮上した。
初回一死満塁で、金本知憲監督が 2戦続けて 5番に抜てきしたドラフト 6位ルーキー板山祐太郎外野手が 2点タイムリー。これが決勝打となった。先発岩貞祐太投手の 7回無失点の好投もあり、ヤクルト打線を無失点に封じた。これで3試合連続完封勝利となった。
采配がずばり的中し、つかんだ勝利だったが、金本監督は「やっぱり打たないと。もう少し投手を楽にさせてあげたいですね」と勝ってかぶとの緒を締めた。
ファンにあいさつし笑顔を見せる金本知憲監督=阪神甲子園球場
ドラフト 6位板山祐太郎外野手が、先制 2点適時打を放った。
初回一死満塁でヤクルト先発小川の内角 136キロカットボールを右前へ運んだ。
5日中日戦(ナゴヤドーム)でも 5番起用されたルーキーが、連日の大抜てきに応えた。
1回裏阪神一死満塁、右前へ先制 2点適時打を放った 5番板山祐太郎外野手=阪神甲子園球場
ドラフト 6位板山祐太郎外野手が、決勝打を放つ活躍で初のお立ち台に登った。
5番右翼でスタメンとなった板山は、初回一死満塁でヤクルト先発小川から右前へ 2点適時打。結局この得点が決勝点となった。この日好投した先発岩貞祐太投手と共にヒーローインタビューを受けたルーキーは、お立ち台からの景色を問われ「最高です!」と絶叫。「チャンスで打てるバッターになりたいと思ってますし、明日からも 1打席 1打席必死に食らいついていきたいと思います。ルーキーは高山だけじゃないので、応援よろしくお願いします」と、笑顔でファンにアピールした。
お立ち台で笑顔を見せる板山祐太郎外野手=阪神甲子園球場
高山だけじゃない! 阪神のドラフト 6位・板山祐太郎外野手がヤクルト戦の 1回、右前へ先制の 2点打を放ってみせた。超若虎打線でもぎ取った序盤のリードを守りきり、 3試合連続の完封勝ち。今季 3度目の 3連勝で、広島と並ぶ「2位」に浮上。首位・巨人も 0.5ゲーム差と肉薄だ。
根性が乗り移った打球が、 1、 2塁間をしぶとく破った。高山に続き、 2走・鳥谷まで生還。板山の「シャー!」という雄たけびが、濡れた聖地に響き渡った。“虎の子の2点”をたたき出した。
1回、先発・小川投手(手前)から先制 2点打を放った板山祐太郎外野手。 5番の期待に応えた=阪神甲子園球場
「 6位で入って、(D 1位の)高山があれだけ活躍して(自分が)こんなに早く出られると思ってませんでした。まったく想像できませんでした。一生懸命練習して、よかったです」
福留が左太もも裏を痛め、 2試合連続で「 5番・右翼」に座った。 1回一死満塁。先発・小川のカットボールを積極的に打ちにいった。出場 5試合連続安打となる右前への 2点打で先制に成功。「ルーキーの板山です。ルーキーは高山だけじゃないので、応援よろしくお願いします!」。初のお立ち台で、あえて同期の名を口にした。
お立ち台で笑みを浮かべる板山祐太郎外野手(右)と岩貞祐太投手(左)。初々しいヒーローインタビューだった=阪神甲子園球場
その反骨心のルーツは中学生になって横浜・中本牧シニアに入団した時に生まれた。週末になり、グラブとバットを用意しても、グラウンドの中にすら入れてもらえなかった。
理由は体が小さいから-。体重3775グラムで産声を上げたものの、中学 1年時には 1メートル50ほど。中学 3年間で10センチぐらいしか伸びなかった。「どうして野球をやらせてもらえないの?」。父・豊さんが送迎してくれていた車の中でむせび泣いた。「体は絶対に追いつくから。気持ちだけはしっかりしような。大きくなったとき、努力していたものが勝つから」。そういわれ、また涙がこぼれた。
お立ち台でヒーローインタビューを受ける板山祐太郎外野手(右)と岩貞祐太投手=阪神甲子園球場
夕方、シニアの練習が終わると自宅庭の防球ネットに向かって打った。午後 9時ぐらいになると、バッティングセンターへ。結局、卒団まで背番号「14」、 2塁の控えが最高だったものの、荒波の中で自らを磨き上げる大切さを学んだ。
「毎日 1打席 1打席、 1球 1球食らいついている結果だと思う。(野球は)楽しいですけど、やっぱり毎日が勝負ですので大変です。チャンスで打てる打者になりたい」
球団タイ記録となる、46年ぶりの 3試合連続完封勝利。金本監督は「打つ方がもっと打ってあげないと」と打線の奮起を促したが、板山には「緊張したり力んだり、なかなか出ないものですけど、よく打ってくれました」と目を細めた。この日のスタメン野手の平均年齢は26.1歳。昨年の同じ試合数では31.9歳と約 5歳若い。その象徴が最年少の22歳だ。
1回、 2点適時打を放った板山祐太郎外野手=阪神甲子園球場
「(お立ち台は)緊張しましたが、また立ちたいです。あの声援が力になっています」
高山だけじゃない。俺もいる。 3連勝で「2位」タイ。首位・巨人とは 0.5ゲーム差だ。雑草魂を体内で飼う男が、ピチピチした虎を引っ張る。
板山の父・豊さんは横浜市内の自宅でテレビ観戦した。愛息の活躍には「想像もしていませんでした。夢のようで怖いです。( 5番も)野球の神様が打たせてくれているのかなと思います」と笑顔をみせた。それと同時に「毎日のように試合に出るのが初めてですし、けがだけが心配です。調子もずっといいわけではない。気持ちだけはしっかりもってほしい」と願っていた。
◆板山について阪神・片岡打撃コーチ
「調子もいいね。ファーストストライクから積極的に(振りに)いくから打球もヒットゾーンに飛ぶのだろう」
★阪神の昨年の35試合消化時点
5月10日の広島戦(甲子園)で敗れ、15勝20敗、勝率 0.429で単独の最下位。開幕投手を務めたメッセンジャーが敗戦投手となり 5敗目( 2勝、防御率5.88)を喫して、翌11日に登録を抹消。マートンも打率 0.233、 0本塁打で初のスタメン落ち。
すっかり正妻のたたずまいの原口文仁捕手。 8回、バレンティンから三振を奪ったラファエル・ドリス投手にこのポーズ=阪神甲子園球場
終盤のピンチにも落ち着いていた。バレンティンを 3球勝負で空転させ、流れを断った。 3試合連続完封の影のヒーローは、原口文仁捕手だ。
「ドリスの一番いいボールは真っすぐとフォークなので、そのコンビネーションで。本当にいいところでワンバウンドしていたので、これからも止められるように続けていきたいですね」
2点リードの 8回。ドリスが一死 1塁から 3番・山田に左前打を浴びた。 1、 2塁として迎えたバレンティンをあっさりと料理した。初球は低めの 146キロで空振りを奪うと、 2球連続でフォーク。ボール球を振らせて危なげなく三振させると、続く代打・雄平もフォークの 2連投で 1ゴロに仕留めた。
9回、マルコス・マテオ投手に声をかける原口文仁捕手=阪神甲子園球場
球団記録に並ぶ46年ぶりの 3戦連続の無失点勝利に、「どの回もピンチのような緊張感があるので自覚がないんですけど」と笑った。46年前も愛称「ダンプ」の強肩捕手、辻恭彦が 3戦連続でマスクをかぶったが、原口も同様に 1人で偉業をアシスト。これで先発マスクで出場時は51回で自責 5。投手防御率は0.88と驚異の数字だ。
憧れの男に近づいた。試合前、ブルペンで球を受けた能見に「ジョーさんそっくりやな」と言われたという。
プロ 1年目の2010年は、城島健司の虎入り 1年目。米大リーグを経験した捕手は生きた教材だった。城島がリハビリで鳴尾浜に来た際には質問攻めにし、長崎で行っていたオフの自主トレも参加。初の 1軍昇格を果たし、「連絡はしましたよ」。ここ 7試合中 6試合で先発マスクをかぶり、 3回の左前打で5試合連続安打。ジョーのように攻守で魅せた。
「どの試合でも先発に勝ちがついてほしいと思うし、チームが勝つことが一番なので」
育成枠から一気に正捕手へ。原口のシンデレラストーリーが加速する。
★1970年の阪神
村山実が兼任監督として登場。開幕戦の 3番は藤田平で 5番カークランド、 6番田淵。投手陣では江夏豊が21勝17敗で 340奪三振。14勝 3敗の村山は防御率0.98でタイトル獲得。若生智男は13勝10敗。田淵は21本塁打だった。チーム成績は77勝49敗 4分けで 2位。
◆データBOX◆
◎…阪神の 3試合連続完封勝利は1970年10月 5日の広島戦、 6、 7日の大洋戦(いずれも甲子園)以来、46年ぶりで球団タイ。他に1940-1942、1957、1963、1965年に各 1度記録しており 8度目。プロ野球記録は2010年中日、2011年北海道日本ハムの 5試合。
◎…ちなみに阪神が 3試合以上続けて無失点に抑えたのは、2013年 4月 9日の巨人戦-12日のDeNA戦(いずれも甲子園)で 0- 0の引き分けを挟んだ 4試合連続( 2- 0→ 0- 0→ 3- 0→ 2- 0)以来 3年ぶり。
1回以外は危なげなかった岩貞祐太投手。奪三振、防御率はリーグトップだ=阪神甲子園球場
首を振って、首を振って、直球を信じた。いきなり背負った、 1回二死満塁。カウント 2- 2。岩貞は強気だった。狙い通り、高めのボールで荒木のバットが空を切る。そこから 7回ゼロ封だ。奪三振、防御率の“セ界2冠”に立ち、 3勝目をつかんだ。
「一回にピンチになって何とか抑えられて、その後、すぐ点をとっていただいたので。 2点を守ろうと思って思いきって投げました」
雨上がりのお立ち台でまぶしい笑顔が輝いた。 1回から 2安打と四球で一死満塁のピンチを背負ったが、飯原を 1邪飛、荒木を自ら選んだ 145キロ真っすぐで退け、乗り越えた。腕を振って山田、バレンティンら右の強打者のインサイドも突きながら、ときにかわした。毎回の 9奪三振で 7回 0封。金本監督も「悪いなりに 0点に抑えてくれる。ある意味、成長したなというか。頼もしい」とうなずいた。
試合に勝利し、岩貞祐太投手とハイタッチをする原口文仁捕手=阪神甲子園球場
球団タイ記録で46年ぶりとなる「 3試合連続零封勝ち」のバトンもつないだ。その1970年は22歳の江夏豊が21勝17敗で 340奪三振を奪った年。兼任監督 1年目の村山実は14勝 3敗で、防御率0.98でタイトルを獲得した。まだ 5月とはいえ、岩貞も“異次元”な数字を残し続ける。防御率は0.65で 1位をキープ。奪三振数でも菅野(巨人)を抜き返し、55奪三振で 1位に立った。「リーグ2冠」で、歴史的 0封リレーを彩った。
強気でいきたい理由がある。被災した故郷・熊本へ贈り物をした。藤川、鳥谷ら先輩らに頭を下げ、サインをもらって色紙を贈った。「避難所とかに貼ったら、野球をしている子供たちは喜ぶんじゃないかなと思って。みなさん協力してくださいました」。エールを送っておいて、自分がピンチで逃げてはいられない。先輩の前でも、ふがいない投球はできなかった。
「明るいニュースを届けつつ、いろんな形の支援はしていきたいと思っています」
セ界のトップを走り、いまや左のエースだ。左腕を思い切り振り、チームと故郷に貢献してみせる。
最後を抑えタッチを交わす原口文仁捕手とマルコス・マテオ投手=阪神甲子園球場
マルコス・マテオ投手は 2点差の 9回に登板し、強力ヤクルト打線を封じ 9セーブ目を挙げた。
1位タイだった巨人沢村を抑えてセ・リーグトップに躍り出た。
ヤクルト代打坂口と今浪に安打を許し二死 1、 2塁とするも、比屋根を空振り三振に切った。「ゼロというより勝てたことがうれしいよ」とチームの 2位浮上を喜んだ。
9回を締めたマテオはこのガッツポーズだ=阪神甲子園球場
まるで優勝!? 守護神の咆哮が甲子園の夜空に響いた。 2- 0の 9回二死 1、 2塁。比屋根を宝刀スライダーで空振り三振に斬ったマテオは、そのままクルッと一回転。アッパーカットのように右腕を突き上げた。
「いつも(米国時代でも)やっているんだ。集中していたので、自然に出たんだよ」
2安打で招いたピンチを切り抜け、これで 7試合連続無失点。初のリーグ単独トップに躍り出る 9セーブ目で、チーム46年ぶりの 3戦連続完封劇を締めた“ヒゲ魔神”は「ゼロに抑えられたことはよかった。ドリスと自分の力もあるかもしれないが…。それよりも勝てたことの方がうれしいね」と目を細めた。
つながれたゼロのたすき。マテオに渡したのは同じドミニカ共和国出身の相棒、ドリスだ。 8回に 2番手で登板すると、こちらも 2安打を浴びながら無失点。川端を内角 153キロで、バレンティンをフォークで、空振り三振に仕留めた。
2番手で登板したラファエル・ドリス投手=阪神甲子園球場
「走者は出したが(ピンチは)自分の力を試す場でもある。しっかり集中して投げることができて、よかったよ。日本に来たのは、チームに貢献するため。勝利に貢献できてよかったね」 6戦連続無失点。 4月19日の昇格以来、チーム15試合のうち10試合に登板というフル回転に、金本監督も「欲張りかもしれないけど、ドリスかマテオを…。どっちかというとドリスを休ませたかった。(岩貞の)球数ばかり足し算しとったよ」と笑顔で感謝した。
これでドリス→マテオのリレーは 7試合目で、もちろん無失点。負け試合での調整登板、引き分け試合をのぞく 5試合、合わせて 1勝 5セーブ 4ホールドの安定感だ。
「まだまだ隙はあると思うし不安もあるけど。当然、この形でいきますよ。誰か違う投手、いますか?」と指揮官。呉昇桓の穴と中継ぎ陣の高齢化。就任時からの懸案がいま、着実にクリアされてきている。
ウエスタンリーグ<中日 3‐ 5阪神>◇ 6日◇ナゴヤ球場
掛布雅之 2軍監督が、 6日に 2軍降格した横田慎太郎外野手の再生に乗り出した。ウエスタン・中日戦(ナゴヤ)の試合前練習でトップの位置など、打撃フォームにメス。適時失策はあったものの、 1打数 1安打 1打点と結果を出した将来の大砲候補の出直しをサポートする。また、試合は 7回雨天コールドとなり、 5- 3で勝利した。
横田慎太郎外野手(左)に打撃指導をする掛布雅之 2軍監督。トップの位置にメスを入れた=ナゴヤ球場
2軍降格となった横田の打撃再生へ、掛布 2軍監督がさっそく動き出した。曇天のナゴヤ球場で、身ぶり手ぶりを交えて熱血指導を開始した。
「(アドバイスは)トップの位置ですね。下半身の足の使い方はいい状態。弓を張るような状態というのかな。それがちょっと作れないんだよね」
トップが浅くなっていることで、タメができない。だから、引っ張った強い打球がない。指揮官の目にはそう見えた。トップを深くすることで生まれる“間”が、 1軍復帰への第 1歩となる。
2回、横田慎太郎外野手は中前へ快音を響かせた=ナゴヤ球場
背番号「24」もさっそく結果で応えた。 2回の第 1打席で先発・岩田の初球カーブを、中前へ鮮やかにはじき返した。20歳は「競争に負けたので。悔しさを持ってやっていきます」と悲壮感を漂わせたが、将は「 1打席目は、パッと止まって打った。あの“張り”を作れってこと。思っているよりも悪い状態ではなかった」と評価した。
2回、ヒットを放った横田慎太郎外野手=ナゴヤ球場
トリプルスリー達成を期待され、開幕から 2番打者に抜擢されたが、30試合で打率 0.212、本塁打 0。掛布 2軍監督は「(打撃で)転がしてということは、絶対にするな」と指令を出し、「本当の横田になっていかないといけないと思う。時間はかかるかもしれないけど、一回、積み木をばらして」。大器の可能性を信じるからこそ労は惜しまない。掛布道場で逆襲への下地を整えていく。
「やればできる!」を証明するような試合だった。しかし、中日に呑竜された後からの 3試合連続完封は本当に気持ち良いですよね。これからも全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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