26日明治神宮球場でヤクルト-阪神11回戦が行われ、ヤクルトは 1回、バレンティンが先制適時打。 2回に阪神マウロ・ゴメス内野手(31)のソロで追いつかれたが、 3回にバレンティンの 2ランで勝ち越し。 6回、阪神マット・ヘイグ内野手(30)の 2点 2塁打で再び同点に。ヤクルトが連夜のサヨナラ勝ち。 5- 5の 9回一死満塁から、畠山が 2遊間を破るサヨナラ適時打。阪神は連敗で再び借金「1」。阪神は同点の 9回、マルコス・マテオ投手(32)の大乱調で 2試合連続のサヨナラ負け。借金「1」となり、 4位に後退した。12球団ワーストの今季 5度目のサヨナラ負けにも金本知憲監督(48)は「他にいないじゃん」と守護神交代を否定。「今は我慢。そのうち(投打の)歯車がかみ合ってくる」と忍の一字だ。同点の 9回にマテオが登場した瞬間、嫌な予感がした。悲しいかな、それが現実だ。案の定、先頭の坂口に四球。山田に左前打を許し、バレンティンに死球でわずか 8球で無死満塁。最後は一死満塁から畠山に中前打…。虎が 2試合連続、12球団最多 5度目のサヨナラ負けで、勝率「5割」を切った。これで 5試合連続失点。金本監督は苛立ちを隠せなかった。前日にサヨナラ犠飛を浴びた藤川球児投手(35)は、 2連投中で計46球。もはや本来の抑え投手に託すしかなかったが、フォームがバラバラでは話にならない。原口は外角低めに構えていたのに、体は開き、打者方向へすっぽ抜けた。両軍あわや乱闘というシーンとなったが、満塁となった時点で勝負ありだった。 5月13日まで17試合で10セーブも、股関節付近の痛みでの休養をはさみ、もはや出れば打たれる状態。金本監督はバラバラの投球動作を認めた。借金「1」。投手コーチと本人が話し合い、しっかり修正しない限り、歯車はかみ合わない。
マウロ・ゴメス内野手が13号同点ソロを放ち、今季 2度目の 2戦連発を決め、試合を振り出しに戻した。 1点を追う 2回、先頭で高め直球をバックスクリーンにぶつけた。バックスクリーン越えの特大の一発は、勝利にはつながらなかった。 1点を追う 2回。小川の真ん中高め、 140キロをフルスイングすると、打球はセンター後方へ飛んでいった。 2試合連続の13号ソロ。神宮では今季 6試合で 4発、打率も 0.360(25打数 9安打)と安定している。 3打点のバレンティンが今季43打点とし、ゴメス(42打点)を逆転した。しかし、まだ 1差。交流戦突入前の27日からの巨人 3連戦(東京D)でも大暴れする。
福留孝介外野手(39)が日米通算1000打点を達成した。 999打点で迎えた一戦。 2点を追う 1回、先頭で小川から左翼席にソロを運んだ。 4回、左越えに 3号ソロを放ち、日米通算1000打点を達成した。勝利にはつながらなかったが、 3番に座った主砲は打撃急上昇。 4番ゴメス、 5番原口文仁捕手(24)にも一発が出て、 2年ぶりのクリーンアップ一発そろい踏み。27日からの巨人 3連戦(東京D)でも大暴れする。高々と舞い上がった白球が、風に乗って黄色く染まったスタンドに消えた。福留が悠然とダイヤモンドを一周。追撃への流れを作る貴重な 3号ソロで、日米通算1000打点に到達。敗戦の中で大きな節目を迎えた。今年プロ17年目。米国での 5年間で 195打点を挙げ、日本では中日と阪神で計 805打点。コツコツと積み上げてきたその陰に、日々の体調管理がある。今年 4月で39歳を迎えたアラフォー。若かりし頃とは、もう違う。食事には人一倍気を使う。サラダにキムチ、酢の物、野菜炒めなどを一緒になって食べる。愛する 2人の子供と過ごす時間が、39歳の福留を動かす力になっている。ひとつの節目を迎えた背番号「8」は、チームの勝利につながる1001打点目に視線を向けた。
原口文仁捕手が同点弾を放った。 1点を追う 4回一死、小川の浮いたスライダーを左翼席まで運んだ。 4号ソロで試合を振り出しに戻し、「風もあったので打った瞬間、『よし! これはいったな!』と思いました」とコメントした。 5月の月間成績は打率 0.403、 4本塁打15打点で月間MVPレースをけん引中だが、 2戦連続のサヨナラ負けに肩を落とした。
マット・ヘイグ内野手が同点 2塁打を決めた。 2点を追う 6回二死 1、 2塁で左中間 2点 2塁打。シーソーゲームを再び振り出しに戻して喜んだ。
「 1番・ 2塁」で出場した北條史也内野手(21)が「守り」で藤浪の足を引っ張った。 4回無死 1塁。雄平の平凡なゴロをファンブル(失策)し、無死 1、 2塁のピンチを招いた。24日の同戦でも失策を記録しており、守備での信頼を勝ち取ることもレギュラー定着への条件だ。
藤浪晋太郎投手(22)は 7回11安打 5失点で勝ち負けはつかなかった。 1- 1の同点で迎えた 3回、 4番バレンティンに左越え 2ランを献上。再び同点となった 5回では、 5番川端に右越え 2ランを浴びた。 6連勝中のヤクルトに苦しめられ、これで登板 6試合連続で勝ちなし。金本監督は大黒柱の浮上を待ちわびた。 3- 3の 5回二死 2塁。藤浪が投じた内角への 137キロカットボールを川端に右翼スタンドまで運ばれた。 2- 1のボール先行から内角をえぐった変化球を狙われていた。同点の 3回二死 1塁のシーンでもバレンティンへの内角へのツーシームを「読まれていた」と左翼席まで持って行かれた。内角球のスピード、コースともに悪くなかったが川端、バレンティンに 2ランを 2発。バッテリーを組んだ原口は肩を落とした。立ち上がりにまた先制点を献上した。 1回二死 3塁ではバレンティンのバウンドした打球をヘイグがファンブル(記録は 3塁への内野安打)した不運はあったが、 1回先頭打者の出塁は 5試合連続だ。今季 9度の先発で 1回の失点は実に 7度目。今季開幕 3連勝も、そこから 6試合連続未勝利。これは昨年に次ぐ自己ワーストの未勝利ブランクだ。昨季14勝を挙げた右腕の足踏みに、金本監督は奮起を求めた。勝ちきれない悔しさを浮上のきっかけにするしかない。
粘投・藤浪の後を託された高橋聡文投手(32)が 8回の 1イニングをピシャリ。中飛、遊ゴロ、遊ゴロと、 3人を10球で片付けた。救援陣が疲れや不調、故障などでピリッとしない中、FA左腕に負うところは非常に大きい。記事をまとめてみました。
<ヤクルト 6x- 5阪神、11回戦>◇26日◇明治神宮球場
ヤクルトは 1回、バレンティンが先制適時打。 2回に阪神ゴメスのソロで追いつかれたが、 3回にバレンティンの 2ランで勝ち越し。
阪神は 4回、ソロ 2発で同点に。ヤクルトは 5回、川端の 2ランで勝ち越し。だが 6回、阪神ヘイグの 2点 2塁打で再び同点に。
ヤクルトが連夜のサヨナラ勝ち。 5- 5の 9回一死満塁から、畠山が 2遊間を破るサヨナラ適時打。阪神は連敗で再び借金「1」。
9回、畠山にサヨナラ打を浴びたマルコス・マテオ投手はぶ然としてマウンドを降りる=明治神宮球場
阪神は同点の 9回、マルコス・マテオ投手の大乱調で 2試合連続のサヨナラ負け。借金「1」となり、 4位に後退した。12球団ワーストの今季 5度目のサヨナラ負けにも金本知憲監督は「他にいないじゃん」と守護神交代を否定。「今は我慢。そのうち(投打の)歯車がかみ合ってくる」と忍の一字だ。
同点の 9回にマテオが登場した瞬間、嫌な予感がした。悲しいかな、それが現実だ。案の定、先頭の坂口に四球。山田に左前打を許し、バレンティンに死球でわずか 8球で無死満塁。最後は一死満塁から畠山に中前打…。虎が 2試合連続、12球団最多 5度目のサヨナラ負けで、勝率「5割」を切った。
「(先頭を)歩かせたくなかった。あれが痛かった…」
9回無死 1、 2塁でバレンティン外野手(右)に死球をぶつけたマルコス・マテオ投手。 2塁走者を見ながら投球動作に入るから制球が乱れる=明治神宮球場
喧噪の中、真っ先にクラブハウスへ向かったマテオは、そう言うのが精いっぱい。これで 5試合連続失点。金本監督は「他にいないじゃん。誰をいかす? 君たちなら誰にいってもらいますか?」と苛立ちを隠せなかった。
「よかったのはオープン戦と開幕当初くらい。それ以降、投げ方がずっとよくない。しようがないよ、でも。彼しかいないんだから、今は。球児も球数とか考えると」
前日にサヨナラ犠飛を浴びた藤川は、 2連投中で計46球。もはや本来の抑え投手に託すしかなかったが、フォームがバラバラでは話にならない。
四球、安打で無死 1、 2塁からバレンティンへの初球が死球。 2塁に走者を背負った際、 2塁走者を見ながら、トルネード気味に投球に入る癖は今季よく見られるが、この大事な場面でも“欠陥”を露呈した。原口は外角低めに構えていたのに、体は開き、打者方向へすっぽ抜けた。両軍あわや乱闘というシーンとなったが、満塁となった時点で勝負ありだった。
死球を当てられたバレンティンがエキサイトし、両軍一触即発=明治神宮球場
5月13日まで17試合で10セーブも、股関節付近の痛みでの休養をはさみ、もはや出れば打たれる状態。金本監督は「(武器のスライダーは)全然、開幕当初のキレがまったくない。体調が原因? フォームでしょ。肩の開きとか、肘の使い方とか」とバラバラの投球動作を認めた。
打線は 6試合連続2桁安打はならなかったが、 9安打 5得点。 3度同点にする反発力を見せたが、この 6試合で 2勝 4敗だ。
「投打の歯車が、今はかみ合っていない。どこのチームも 1年間で、そういう時期は絶対ある。今は我慢。選手が気を抜いてやっているようには思っていない。そのうち合ってくるでしょう」
借金「1」。投手コーチと本人が話し合い、しっかり修正しない限り、歯車はかみ合わない。
2回、本塁打を放ったマウロ・ゴメス内野手=明治神宮球場
マウロ・ゴメス内野手が今季 2度目の 2戦連発を決め、試合を振り出しに戻した。
1点を追う 2回、先頭で高め直球をバックスクリーンにぶつけた。13号同点ソロを放ち、「 2ボールだったから、打てるボールだけを待って、しっかりと自分のスイングをすることだけを心掛けていたんだ。感触は良かったよ! 打った瞬間、ホームランだと分かったね! 先制されたけど、こうしてすぐに取り返すことができてよかったよ」と振り返った。
2回表阪神無死、マウロ・ゴメス内野手は中越えソロ本塁打を放った=明治神宮球場
バックスクリーン越えの特大の一発は、勝利にはつながらなかった。二夜連続のサヨナラ負け。悔しい現実に、ゴメスの表情も曇りがちになる。
「ああいう結果になってしまったけど、自分としてはどの試合も集中して取り組むだけです」
1点を追う 2回。小川の真ん中高め、 140キロをフルスイングすると、打球はセンター後方へ飛んでいった。
「カウント 2- 0だったから、打てる球だけを待ってしっかりと自分のスイングを心掛けた。打った瞬間、ホームランだと分かったよ」
2試合連続の13号ソロ。神宮では今季 6試合で 4発、打率も 0.360(25打数 9安打)と安定している。 3打点のバレンティンが今季43打点とし、ゴメス(42打点)を逆転した。しかし、まだ 1差。交流戦突入前の27日からの巨人 3連戦(東京D)でも大暴れする。
4回表阪神無死、福留孝介外野手(左)は日米通算1000打点となる本塁打を放ち生還しマウロ・ゴメス内野手とタッチ=明治神宮球場
福留孝介外野手が日米通算1000打点を達成した。 999打点で迎えた一戦。 2点を追う 1回、先頭で小川から左翼席にソロを運んだ。
「打ったのはストレート。イニングの先頭バッターだったので、とにかく塁に出ようという意識で打席へ向かいました。(ホームランは)たまたまです。風に助けられました。風のおかげでホームランになってくれました」と謙虚に振り返った。
通算打点数を区切りの大台に乗せ、試合後「打点は 1人で稼いだわけじゃない。前に走者がいてくれたり、助けてくれる仲間がいるから達成できる。周りのみんなに感謝したい」話した。
4回、左越えに 3号ソロを放った福留孝介外野手。日米通算1000打点に到達した=明治神宮球場
福留孝介外野手が26日のヤクルト戦(神宮)の 4回、左越えに 3号ソロを放ち、日米通算1000打点を達成した。勝利にはつながらなかったが、 3番に座った主砲は打撃急上昇。 4番ゴメス、 5番原口にも一発が出て、 2年ぶりのクリーンアップ一発そろい踏み。27日からの巨人 3連戦(東京D)でも大暴れする。
高々と舞い上がった白球が、風に乗って黄色く染まったスタンドに消えた。福留が悠然とダイヤモンドを一周。追撃への流れを作る貴重な 3号ソロで、日米通算1000打点に到達。敗戦の中で大きな節目を迎えた。
4回、本塁打を放った福留孝介外野手=明治神宮球場
「球場がせまくて追い風だった。しっかりコンタクトしてスタンドにいってくれたことはよかった。1000打点? 一人で稼げるわけじゃない。前にランナーがいたり、助けてくれた仲間がいるから達成できた。周りに感謝したい」
2点差を追う 4回だ。先頭でヤクルト・小川の外角直球を逆らわず逆方向に打ち返した。しっかりと捉えた打球は左翼フェンスを越えて着弾。 4月 7日の巨人戦(東京D)以来、出場30試合 107打席ぶりのアーチで大台に乗せた。
今年プロ17年目。米国での 5年間で 195打点を挙げ、日本では中日と阪神で計 805打点。コツコツと積み上げてきたその陰に、日々の体調管理がある。
4回、本塁打を放った福留孝介外野手=明治神宮球場
今年 4月で39歳を迎えたアラフォー。「社会でいけば四十肩で肩が上がらんから。回復はすごい遅れるよね」。若かりし頃とは、もう違う。食事には人一倍気を使う。
基本は和食。家では刺し身に焼き魚、煮物などのヘルシーな料理が食卓に並ぶ。メジャー時代もそうだった。刺し身こそなかったが、焼き魚に煮物、みそ汁を欠かさず食べた。30品目を目標に、多くの食材をバランスよく摂取。食からの体調管理を重視する一方で、父親としての仕事も忘れない。 2人の子供たちには、少しずつでも、ひと皿ずつ絶対に食べるように言い聞かせている。
4回、本塁打を放った福留孝介外野手を迎えるマウロ・ゴメス内野手=明治神宮球場
「俺も少しずつ取って食べる。子供には好き嫌いしないようにやっている。俺が食卓に座ったら子供が困る(笑)」
サラダにキムチ、酢の物、野菜炒めなどを一緒になって食べる。愛する 2人の子供と過ごす時間が、39歳の福留を動かす力になっている。
「悪い流れが続いているけど、あしたは流れを変える打撃がしたい。今は(状態が)悪い時期じゃない。最低限キープしていって、もっと上を目指したい。これからもひとつひとつ打点を積み上げていけたら」
ひとつの節目を迎えた背番号「8」は、チームの勝利につながる1001打点目に視線を向けた。
4回表阪神一死、原口文仁捕手は左越えソロ本塁打を放った=明治神宮球場
原口文仁捕手(24)が同点弾を放った。
1点を追う 4回一死、小川の浮いたスライダーを左翼席まで運んだ。 4号ソロで試合を振り出しに戻し、「風もあったので打った瞬間、『よし! これはいったな!』と思いました。まずは同点に追いつけたことは良かったと思います。ここからがより大事になってくると思うので、このあとも頑張っていきます!」とコメントした。
4回、本塁打を放った原口文仁捕手=明治神宮球場
原口が 5月 4本目となる本塁打を放った。 4回一死走者なしから、左翼へ 3- 3に追いつく 4号ソロ。「打線も粘っていたし、何とかという気持ちだった」。 2回には右前打を放ち、 3打数 2安打 1打点。 5月の月間成績は打率 0.403、 4本塁打15打点で月間MVPレースをけん引中だが、 2戦連続のサヨナラ負けに「見ての通りです」と肩を落とした。
6回表阪神一死 1、 2塁、マット・ヘイグ内野手は適時 2塁打を放ち 2塁上で大きく手をたたく=明治神宮球場
マット・ヘイグ内野手が同点 2塁打を決めた。 2点を追う 6回二死 1、 2塁で左中間 2点 2塁打。
「昨日はボール球に手を出してアウトになってしまったから、ストライクゾーンに来たボールを芯でとらえることだけを意識していたよ。毎日結果を出したいと思ってゲームに臨んでいるんだけど、昨日は内容も良くなかったから、今日のゲームではヒットを打ちたいという思いを普段より強く持っていたんだ。チャンスの場面だったし、ランナーをかえすバッティングができて良かったよ!」
シーソーゲームを再び振り出しに戻して喜んだ。
4回、ヤクルト・雄平の打球をエラーした北條史也内野手=明治神宮球場
「 1番・ 2塁」で出場した北條史也内野手が「守り」で藤浪の足を引っ張った。 4回無死 1塁。雄平の平凡なゴロをファンブル(失策)し、無死 1、 2塁のピンチを招いた。藤浪が後続を抑えて無失点に乗り切ったが「申し訳ない。一歩前に出るか、中途半端になってしまった」と反省。24日の同戦でも失策を記録しており、守備での信頼を勝ち取ることもレギュラー定着への条件だ。
藤浪晋太郎投手は 7回11安打 5失点で勝ち負けはつかなかった。
1- 1の同点で迎えた 3回、 4番バレンティンに左越え 2ランを献上。再び同点となった 5回では、 5番川端に右越え 2ランを浴びた。「真っすぐは良かったし、調子も良かった。でも結果が出ないと意味がない」。
6連勝中のヤクルトに苦しめられ、これで登板 6試合連続で勝ちなし。金本監督は「まだ本調子じゃない。もうそろそろ上がってきてほしい時が来たけどね」と大黒柱の浮上を待ちわびた。
3回、バレンティン外野手に 2ランを浴びた藤浪晋太郎投手。球種を狙われていた=明治神宮球場
右手でバチンッと太ももをたたいいて悔しさをあらわにした。 3- 3の 5回二死 2塁。藤浪が投じた内角への 137キロカットボールを川端に右翼スタンドまで運ばれた。
「バッターを詰まらせるために、わざと高めのゾーンを狙った。すごく甘かったわけではないですけど、ボール 1個分甘かったです…。内角を張られていました」
2- 1のボール先行から内角をえぐった変化球を狙われていた。同点の 3回二死 1塁のシーンでもバレンティンへの内角へのツーシームを「読まれていた」と左翼席まで持って行かれた。
3回裏、藤浪晋太郎投手はバレンティン外野手に本塁打を浴び悔しそうな表情でベンチへ戻る=明治神宮球場
内角球のスピード、コースともに悪くなかったが川端、バレンティンに 2ランを 2発。バッテリーを組んだ原口は「(川端の本塁打について)あれだけ体が開いて、あそこまで飛ばされた。狙われていた感じはある」と肩を落とした。
立ち上がりにまた先制点を献上した。 1回二死 3塁ではバレンティンのバウンドした打球をヘイグがファンブル(記録は 3塁への内野安打)した不運はあったが、 1回先頭打者の出塁は 5試合連続だ。今季 9度の先発で 1回の失点は実に 7度目。 131球を投げ、 7回11安打 5失点で粘りのピッチングをみせたが、ヨーイドンで先行を許す悪循環は解消されていない。
5回、川端慎吾内野手(手前左)に 2ランを浴びた藤浪晋太郎投手がガックリ=明治神宮球場
今季開幕 3連勝も、そこから 6試合連続未勝利。これは昨年に次ぐ自己ワーストの未勝利ブランクだ。昨季14勝を挙げた右腕の足踏みに、金本監督は「 6試合も勝ってないのか」と話した後「そのうちと思っているような感じなのか、どうなのかな。調子自体、もうそろそろ、上がってきて欲しい時期だけど」と奮起を求めた。
7回を投げ、四球が 1つで済んだのが収穫。藤浪は「今日(のボール)は悪くなかった。むしろ良かったです」と話したが、内角球を読まれてことについて「そこを感じとって、勉強しないと」と反省した。勝ちきれない悔しさを浮上のきっかけにするしかない。
8回に登板した高橋聡文投手=明治神宮球場
粘投・藤浪の後を託された高橋聡文投手が 8回の 1イニングをピシャリ。中飛、遊ゴロ、遊ゴロと、 3人を10球で片付けた。「野手の方にしっかり守ってもらった。これからも任されたところで一生懸命投げるだけです」。救援陣が疲れや不調、故障などでピリッとしない中、FA左腕に負うところは非常に大きい。
投打の歯車がうまく噛み合っていない!これじゃあ、良い仕事ができるわけが無い!良い仕事をするには、全員の輪が必要だ!全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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