1日コボスタ宮城で日本生命セパ交流戦:楽天-阪神 2回戦が行われ、阪神は 2回、無死 1、 3塁から原口の遊ゴロ併殺の間に 1点を先制した。プロ初先発の青柳は 3回を 1安打無失点と好投を続ける。阪神は 7回、大和のタイムリーで 1点追加。楽天の反撃を継投で抑えて交流戦初勝利。青柳がプロ初登板初先発を初勝利で飾った。
5番左翼でスタメン出場した狩野恵輔外野手(33)が今季 1号を放った。 1点リードの 4回一死 1、 2塁。楽天リズのシュートを左翼席に運んだ。観覧車に向かって打て!! コボスタ宮城名物がクルクルと回る左翼席へ、狩野の弾丸ライナーが飛んでいった。プロ16年目で初の 5番を任された。 1- 0の 4回一死 1、 2塁。福留の右中間 2塁打、ゴメスの四球に続いた。走者を許せば急に浮足立つリズの弱みにつけ込んだ。 3球連続直球となる内角 143キロを強振した。打球はグングンと伸び、左翼席へ着弾。今季25打席目での 1号 3ランだ。起用した金本監督は最速 163キロ右腕対策だったと明かした。2009年には自己最多の 127試合に出場したが、腰痛に何度も泣き、2013年には育成枠に降格。そこからはい上がってきた。あの悔しい思いがあるから、今がある。あえて口にすることで、体が動いていくわけだ。左翼の守備では 7回一死 1、 3塁でD 3位・茂木栄五郎内野手(22=早稲田大學)の飛球を落球(記録は適時 2塁打)。ヒヤヒヤ勝利を演出する形となった。誰よりも悔やんでいるのが本人。だから試合後、多くを語ることなくバスに乗った。困ったときに頼りになる。自らを律する狩野の顔が杜の都で輝いた。
大和内野手(28)が 4- 1の 7回二死 3塁で金刃から中前適時打。 5回無死 1塁で 3バントに失敗するなど 3三振。 4回の守備では 2盗阻止を狙った原口の好送球をポロリ(記録は盗塁)。ミスが目立っていただけに汚名返上のタイムリーとなった。
23試合連続スタメンの原口文仁捕手(24)が試合の分岐点となったプレーを悔やんだ。 2点差の 7回一死 1塁の場面で 8番足立のバントを 2塁に送球。ボールは 1塁側にワンバウンドして大きくそれた(記録は犠打野選)。この回 5安打 5失点と試合が決まり猛省。「マツダオールスターゲーム2016」(第 1戦= 7月15日・ヤフオクD、第 2戦=同16日・横浜)のファン投票の中間発表が 1日から始まり、阪神からは原口文仁捕手が捕手部門で 2位、D 1位・高山俊外野手(23=明治大學)が外野手部門で 2位につけたが、楽天戦では 2人ともミス…。ホロ苦い一日となった。プロ初登板初先発のD 5位・青柳を、原口が懸命に支えた。 5回までに 4盗塁を許した。 4回は 2塁手・大和の捕球ミスもあったが、 1度も刺せず、これで盗塁阻止率は 0.214(28企図で 6アウト)。 8回の守備からは岡崎にマスクを譲り、ベンチで試合を見守った。試合前に「オールスターのファン投票」の第 1回中間発表があった。投票用紙に自身の名前の記載がない中で 2万 739票を獲得し、捕手部門で 1位の中村(ヤクルト)と2746票差の 2位。 4月27日に育成枠から支配下に復帰したばかりの若虎へ、ファンの期待が目に見える形で表れた。守備での課題に、持ち味のバットも 2戦無安打だったが、今が正念場だ。
青柳晃洋投手(22=帝京大學)がプロ初登板初先発で初勝利を挙げた。 5回で 110球を費やしながらも 1失点の投球。打線の援護も効いた。先発予定の横山が左肩痛で離脱し、急きょ前日に言い渡されたマウンドだったが、変速右腕が躍動。 5回で 5四死球を与えたが、 4番ウィーラーを3打数無安打に抑えるなど、 3安打 1失点にまとめた。ウイニングボールを両親や兄らが観戦する 1塁側スタンドに掲げ、「母親にプレゼントしようと思います」とまた笑顔。「ドラフト 5位ルーキー青柳晃洋です。次も頑張るので応援よろしくお願いします」とあいさつすると、杜(もり)の都の阪神ファンから大歓声を浴びた。阪神の新人右腕では伝説の大投手・村山実(1998年 満61歳没)以来57年ぶりというメモリアル星となった。チームも今季交流戦初勝利で借金も返済や。勝利の瞬間、祈り続けていた青柳の表情がようやくほぐれた。金本監督も笑顔でたたえてくれた。藤川からウイニングボールを受け取ると、ずっと握り締めながらハイタッチを交わした。下手投げと横手投げの中間のような自称「クオータースロー」。小学 6年生からのフォームで投げ込むボールは、打者の手元でフワッと浮き上がる。 5四死球に加え、 4回にD 1位・オコエ瑠偉外野手(18=関東第一高校)に初適時打を許したが、 110球で 5回 3安打 1失点。阪神の新人では2014年の岩崎以来の初登板初先発初勝利だ。右腕では1959年のレジェンド村山実以来、実に57年ぶりの快挙だった。チームは借金を返済。DeNAを抜いて 4位に浮上した。 1塁内野席では母・利香さん(51)が観戦していた。「母にあげることが決まっています」とウイニングボールを夜空に掲げた。コボスタ宮城で最も輝きを放ったのは、あの村山氏に並び、チームの悪い流れを断ち切った背番号「50」だった。
ラファエル・ドリス投手(28)が 1軍復帰戦で快投した。 2点差に迫られた 8回に登板。先頭中川を内角球で空振り三振を奪うと、島内も速球で詰まらせて中飛に抑える。 3者凡退で、終盤に勢いづいてきた楽天打線を止めた。救援陣が不安定な状況だけに、チームにとっても朗報だろう。
勝利の方程式の最後を締めた藤川球児投手(35)に笑顔はなかった。 5月18日の中日戦(甲子園)以来となる今季 2セーブ目。 4試合ぶりの無失点投球だったが、納得できる内容ではなかった。初登板初先発で好投したD 5位・青柳晃洋投手への祝福コメントを残すと、質問に立ち止まることなくバスに乗り込んだ。 2点リードの 9回に登板。先頭の注目のD 1位・オコエ瑠偉外野手を右飛に仕留めたが岡島豪郎外野手(26)には四球。二死 1塁からD 3位・茂木栄五郎内野手に中前に運ばれて 1、 3塁。ここで迎えたのは前日に能見から先制弾を放った 4番ゼローズ・ウィーラー内野手(29)だ。カウント 2- 2からの 7球目。ワンバウンドするフォークで空振り三振に斬った。 1回で打者 5人に27球。連投を期待されるストッパーとしては反省材料だ。しばらくは右肩痛から前日 5月31日に 1軍復帰したドリスとともにダブルストッパーでしのいでいく方針だ。 8回はドリス、 9回は藤川の順番となった。過去の実績やチームへの影響度を考えれば、最後は藤川がベストだろう。次はスカッと 3人斬りで頼んまっせ!記事をまとめてみました。
<日本生命セパ交流戦:楽天 3- 5阪神、 2回戦>◇ 1日◇コボスタ宮城
阪神は 2回、無死 1、 3塁から原口の遊ゴロ併殺の間に 1点を先制した。プロ初先発の青柳は 3回を 1安打無失点と好投を続ける。
阪神は 4回に狩野が 1号 3ラン。青柳は 4回、楽天オコエにプロ初の適時打を許すが 5回 1失点で勝ち投手の権利を得て降板した。
阪神は 7回、大和のタイムリーで 1点追加。楽天の反撃を継投で抑えて交流戦初勝利。青柳がプロ初登板初先発を初勝利で飾った。
青柳晃洋投手(右)はピンチを迎えるが後続を断ち、原口文仁捕手とがっちり握手する=コボスタ宮城
5番左翼でスタメン出場した狩野恵輔外野手が今季 1号を放った。 1点リードの 4回一死 1、 2塁。楽天リズのシュートを左翼席に運んだ。
狩野は「どうにかして次の 1点が欲しい場面でしたし、いい結果になってよかったです! 1打席目にもヒットを打っていたので、いいイメージを持って打席に立てました。青柳が一生懸命投げている姿を後ろから見ているので、なんとか青柳のためにという気持ちがありました。打ててよかったです」とコメントした。
4回表阪神一死 1、 2塁、狩野恵輔外野手は左越え3点本塁打を放った=コボスタ宮城
観覧車に向かって打て!! コボスタ宮城名物がクルクルと回る左翼席へ、狩野の弾丸ライナーが飛んでいった。
「どうにかして次の 1点がほしい場面でしたし、いい結果になってよかった。青柳が一生懸命投げている姿を後ろから見ていたので、なんとか青柳のために、という気持ちがありました」
プロ16年目で初の 5番を任された。 1- 0の 4回一死 1、 2塁。福留の右中間 2塁打、ゴメスの四球に続いた。走者を許せば急に浮足立つリズの弱みにつけ込んだ。 3球連続直球となる内角 143キロを強振した。打球はグングンと伸び、左翼席へ着弾。今季25打席目での 1号 3ランだ。起用した金本監督は「きょうの先発が球の速い投手と聞いていた。彼は速球に負けない振りの強さがある。それを期待して使ったらうまく結果を残してくれた」と最速 163キロ右腕対策だったと明かした。
4回、 3点本塁打を放ち原口文仁捕手(左)とハイタッチを交わす狩野恵輔外野手=コボスタ宮城
「やっぱり腰のことがあるから。絶対に心のどこかに不安がある。だから準備だけはしっかりしよう。そう思っている」
ある甲子園でのナイター開催日。朝のまぶしい光が降り注ぐ中、芝生を走った後、そう繰り返したことがある。2009年には自己最多の 127試合に出場したが、腰痛に何度も泣き、2013年には育成枠に降格。そこからはい上がってきた。あの悔しい思いがあるから、今がある。あえて口にすることで、体が動いていくわけだ。
「うれしさ半減です」
4回、狩野恵輔外野手が左越えに 1号 3ラン。クリーンアップでのスタメン起用に応えた=コボスタ宮城
左翼の守備では 7回一死 1、 3塁でD 3位・茂木栄五郎内野手の飛球を落球(記録は適時 2塁打)。ヒヤヒヤ勝利を演出する形となった。指揮官も「“エラー”はしましたけどね。もう…頼みますよ」と苦笑いしたが、誰よりも悔やんでいるのが本人。だから試合後、多くを語ることなくバスに乗った。
困ったときに頼りになる。自らを律する狩野の顔が杜の都で輝いた。
7回、茂木栄五郎の飛球を捕球できない狩野恵輔外野手=コボスタ宮城
◆データBOX◆
◎…狩野は昨年 8月13日の中日戦(京セラD)以来となる今季第 1号本塁打。昨季も交流戦に入ってから 6月11日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で第 1号を放っており、昨季交流戦では 7試合、打率 0.353、 1本塁打、 2打点と好相性だった。通算でも54試合、打率 0.293、 3本塁打、14打点。
7回、適時打を放った大和内野手=コボスタ宮城
大和内野手が 4- 1の 7回二死 3塁で金刃から中前適時打。「なんとかランナーをかえしたいという気持ちで、必死でくらいつきました」。 5回無死 1塁で 3バントに失敗するなど 3三振。 4回の守備では 2盗阻止を狙った原口の好送球をポロリ(記録は盗塁)。ミスが目立っていただけに汚名返上のタイムリーとなった。
原口文仁捕手は 4個の盗塁を許した。 4回も打者小関の際に 1走・島内に 2盗された=コボスタ宮城
23試合連続スタメンの原口文仁捕手が試合の分岐点となったプレーを悔やんだ。
2点差の 7回一死 1塁の場面で 8番足立のバントを 2塁に送球。ボールは 1塁側にワンバウンドして大きくそれた(記録は犠打野選)。この回 5安打 5失点と試合が決まり「自分のイメージしたプレーができなかった。自分のプレーで試合を壊してしまった」と猛省。矢野コーチは「チャレンジしていいと思う。でもいいボールを投げなあかんし、高い球を投げんと」と振り返った。
2回、併殺打に倒れた原口文仁捕手。その間に 3走生還=コボスタ宮城
「マツダオールスターゲーム2016」(第 1戦= 7月15日・ヤフオクD、第 2戦=同16日・横浜)のファン投票の中間発表が 1日から始まり、阪神からは原口文仁捕手が捕手部門で 2位、D 1位・高山俊外野手が外野手部門で 2位につけたが、楽天戦では 2人ともミス…。ホロ苦い一日となった。
最大のピンチでスッとマウンドへ駆け寄った。 1点リードの 3回。一死から四球、盗塁、捕逸で 3塁に進まれ、続く吉持にも四球。一気に崩れかねない展開で声をかける。プロ初登板初先発のD 5位・青柳を、原口が懸命に支えた。
島内の 2盗の際は好送球しながら 2塁手大和内野手が落球した=コボスタ宮城
「(青柳は)ランナーを多く出してしまいましたけど、要所で変化球、直球を低めに集められた。ゴロを多くとれたのはよかった」
無死満塁となった 3回を無失点で切り抜けると、直後に狩野が 3ラン。味方打線の後押しを受けて、勝利への流れを作った。青柳は 5四死球と乱れながらも 5回 1失点でプロ初星。女房役として勝利を喜んだが、見過ごせない課題も出た。
5回までに 4盗塁を許した。 4回は 2塁手・大和の捕球ミスもあったが、 1度も刺せず、これで盗塁阻止率は 0.214(28企図で 6アウト)。 8回の守備からは岡崎にマスクを譲り、ベンチで試合を見守った。
3回、打者・吉持の際、 1走・岡島が 2盗。 2塁に送球する原口文仁捕手=コボスタ宮城
矢野作戦兼バッテリーコーチが「プロはスキを見つけていろいろやってくる。青柳も原口も、お互いが次に向けてやっていかないと」と話すと、原口は「投手は頑張ってくれている。僕の(送球の)精度だと思う」と受け止めた。
試合前に「オールスターのファン投票」の第 1回中間発表があった。投票用紙に自身の名前の記載がない中で 2万 739票を獲得し、捕手部門で 1位の中村(ヤクルト)と2746票差の 2位。 4月27日に育成枠から支配下に復帰したばかりの若虎へ、ファンの期待が目に見える形で表れた。
守備での課題に、持ち味のバットも 2戦無安打だったが、自身が「今がんばらないといけない」と話した通り、今が正念場だ。
初先発で初勝利を挙げた青柳晃洋投手は勝利球を手にガッツポーズ=コボスタ宮城
青柳晃洋投がプロ初登板初先発で初勝利を挙げた。 5回で 110球を費やしながらも 1失点の投球。打線の援護も効いた。
ドラフト 5位の青柳晃洋投手が、プロ初登板初先発で初勝利を飾った。先発予定の横山が左肩痛で離脱し、急きょ前日に言い渡されたマウンドだったが、変速右腕が躍動。 5回で 5四死球を与えたが、 4番ウィーラーを3打数無安打に抑えるなど、 3安打 1失点にまとめた。
初先発で初勝利を挙げた青柳晃洋投手(右)は金本知憲監督の祝福に笑顔を見せた=コボスタ宮城
ヒーローインタビューに呼ばれ、「最高です」と会心の笑顔。「準備はしていたので、気持ちの整理だけして、落ち着いてマウンドに上がりました。ヒットが少なかったし、ゾーンで勝負できたのが良かった。四死球は多かったのですが、次につながる投球ができたと思います」。ウイニングボールを両親や兄らが観戦する 1塁側スタンドに掲げ、「母親にプレゼントしようと思います」とまた笑顔。「ドラフト 5位ルーキー青柳晃洋です。次も頑張るので応援よろしくお願いします」とあいさつすると、杜(もり)の都の阪神ファンから大歓声を浴びた。
独特のクオータースローで力投した青柳晃洋投手。初登板初先発で勝利投手となった=コボスタ宮城
新人が大仕事をしてのけた。プロ初登板で初先発した阪神のドラフト 5位ルーキー・青柳晃洋投手が楽天打線を相手に 5回 1失点と粘投し、うれしい初勝利。阪神の新人右腕では伝説の大投手・村山実以来57年ぶりというメモリアル星となった。チームも今季交流戦初勝利で借金も返済や。
勝利の瞬間、祈り続けていた青柳の表情がようやくほぐれた。金本監督も笑顔でたたえてくれた。藤川からウイニングボールを受け取ると、ずっと握り締めながらハイタッチを交わした。
「最高ですね。(試合前は)緊張していましたが、マウンドに上がったときは冷静だった。粘りながらの 1失点は合格だと思います。チャンスをモノにできました」
阪神で活躍した村山実投手
下手投げと横手投げの中間のような自称「クオータースロー」。小学 6年生からのフォームで投げ込むボールは、打者の手元でフワッと浮き上がる。 5四死球に加え、 4回にD 1位・オコエ瑠偉外野手に初適時打を許したが、 110球で 5回 3安打 1失点。阪神の新人では2014年の岩崎以来の初登板初先発初勝利だ。右腕では1959年のレジェンド村山実以来、実に57年ぶりの快挙だった。
「ゾーンで勝負できたら、自分のピッチングができたら、いけると思っていました」
当初は左腕横山が先発予定だったが、左肩痛を訴えて 5月30日に帰阪。ウエスタン11試合で 2勝 1敗、防御率2.81とフル回転していたルーキーに白羽の矢が立った。チームでは同期入団で同級生の高山、板山が一足先に活躍。「すごいなと思いながら悔しい気持ちもあった」と発奮した。
先発の阪神・青柳晃洋投手=コボスタ宮城
汚名返上に燃えまくった。甲子園デビューだった 3月 5日のロッテとのオープン戦では 5回に登場したが、10球連続ボールの 3者連続四球で球場を騒然とさせた。下旬に東京都内で帝京大學野球部のメンバーと卒業パーティーをした際もスマートフォンで「3・5」の動画を再生されて、強烈なイジリを受けていた。
3月19日のウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)で初勝利を挙げていたが…。「ファームでプロ初勝利したのに、みんなそれを知らないんです」。それならばと、全国中継のある 1軍での初勝利を誓っていた中で、チャンスをモノにした。チームは借金を返済。DeNAを抜いて 4位に浮上した。
ウイニングボールを手にした青柳晃洋投手。母に渡すと誓った=コボスタ宮城
1塁内野席では母・利香さんが観戦していた。横浜市で暮らす母のために、阪神戦の中継が見られるようにと「GAORAとかスカイAが映るケーブルテレビ代を払ってます」という孝行息子。「母にあげることが決まっています」とウイニングボールを夜空に掲げた。コボスタ宮城で最も輝きを放ったのは、オコエでもなく、名物の観覧車でもなく、あの村山氏に並び、チームの悪い流れを断ち切った背番号「50」だった。
青柳の母・利香さんはこの日、横浜市の自宅から仙台へ駆けつけ、コボスタ宮城のスタンドで友人らとともに観戦。 1回は緊張して座っていられず、立ったまま見守った。「きのう電話で『夢の舞台なので楽しんで』と言いました。私は応援するしかないので、頑張ってほしい」という願いが届き、見事なプロ初勝利。「今日の緊張を忘れず頑張って」と愛息のさらなる活躍を祈った。
楽天戦に先発した阪神・青柳晃洋投手=コボスタ宮城
★青柳晃洋(あおやぎ・こうよう):投手。19938(平成 5)年12月11日生まれ、22歳。神奈川県出身。神奈川県立川崎工科高等学校では 1年秋からエースとしてけん引。帝京大學では昨秋に 6勝をマークし、ベストナインを獲得。大学通算15勝。2016年D 5位で阪神入団。横手と下手の中間から投げるフォームを自身で「クオータースロー」と命名。 1メートル81、79キロ。右投げ右打ち。今季年俸 720万円。背番号「50」。
◆データBOX◆
◎…新人の初登板初先発初勝利は今季 4人目。広島D 2位・横山弘樹(24=NTT東日本)、中日D 2位・佐藤優(22=東北福祉大学)、ロッテD 2位・関谷亮太(25=JR東日本)がマークしている。
◎…阪神の新人で初登板初先発初勝利は、2014年 4月 2日の中日戦(京セラD)での岩崎優(現24= 5回無失点)以来12人目。右腕では1959年 4月14日の国鉄戦(甲子園)で完封した村山実以来57年ぶり。
◎…交流戦で新人がプロ初登板初勝利は、2005年 6月15日の広島戦(札幌D)でのダルビッシュ有(現29=当時・北海道日本ハム)、2007年 6月 9日の広島戦(広島)での大隣憲司(現31=ソフトバンク)に次いで 9年ぶり 3人目。
8回裏から 4番手として登板したラファエル・ドリス投手=コボスタ宮城
ラファエル・ドリス投手が 1軍復帰戦で快投した。 2点差に迫られた 8回に登板。先頭中川を内角球で空振り三振を奪うと、島内も速球で詰まらせて中飛に抑える。 3者凡退で、終盤に勢いづいてきた楽天打線を止めた。
「良かったよ。良かったときのイメージを常に頭に持っておいて、そのときと同じように投げようとした。いい投球をできたね」。登板過多による疲労のため、 5月19日に 2軍降格していた。同31日に 1軍再昇格したばかり。香田投手コーチも「もう少し楽なところでと思ったけど、あそこをいける投手はドリスしか残っていなかった。ちょっと安心しました」と振り返った。救援陣が不安定な状況だけに、チームにとっても朗報だろう。
9回、投球する藤川球児投手=コボスタ宮城
勝利の方程式の最後を締めた藤川球児投手に笑顔はなかった。 5月18日の中日戦(甲子園)以来となる今季 2セーブ目。 4試合ぶりの無失点投球だったが、納得できる内容ではなかった。
「青柳、初勝利おめでとう!」
初登板初先発で好投したD 5位・青柳晃洋投手への祝福コメントを残すと、質問に立ち止まることなくバスに乗り込んだ。
最後はゼローズ・ウィーラー内野手(右)を空振り三振に仕留めた藤川球児投手=コボスタ宮城
2点リードの 9回に登板。仙台の虎党から「球児コール」で迎えられ、先頭の注目のD 1位・オコエ瑠偉外野手を右飛に仕留めたが岡島には四球。二死 1塁からD 3位・茂木栄五郎内野手に中前に運ばれて 1、 3塁。ここで迎えたのは前日に能見から先制弾を放った 4番ゼローズ・ウィーラー内野手だ。カウント 2- 2からの 7球目。ワンバウンドするフォークで空振り三振に斬った。 1回で打者 5人に27球。連投を期待されるストッパーとしては反省材料だ。
試合後、ハイタッチをする藤川球児投手(右)。最後は冷や冷やの勝利に表情も冴えない=コボスタ宮城
開幕から抑えを任されたマテオが 5月28日に右肩関節炎で抹消となり、復帰時期は未定。しばらくは右肩痛から前日 5月31日に 1軍復帰したドリスとともにダブルストッパーでしのいでいく方針だ。 8回はドリス、 9回は藤川の順番となった。過去の実績やチームへの影響度を考えれば、最後は藤川がベストだろう。次はスカッと 3人斬りで頼んまっせ!
ルーキーが踏ん張り勝利した!ベテラン勢も彼に続いて、これからは今一度頑張って発進!して欲しいですね。全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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