前日 9日のロッテ戦(QVC)で負傷交代し、同日中に病院へ直行していた藤浪晋太郎投手(22)と原口文仁捕手(24)の両選手は10日、チームの遠征に帯同し北海道日本ハム戦(札幌D)の試合前練習に参加した。手にボールが直撃した 2人の診断結果が、いずれも「打撲」であったことも発表された。藤浪は普段通りひょうひょうとした表情で羽田空港に姿を現した。そのまま札幌入りし、練習ではボールを手にして外野フェンスへ向かって軽く投げてみるなど、大事には至っていないことをうかがわせた。前日の守備中にファウルチップが直撃し東京都内の病院で「左手親指打撲」と診断された原口は、試合前練習でフルメニューを消化。フリー打撃ではサク越えも披露し明るい表情で話した。
10日札幌ドームで日本生命セパ交流戦:北海道日本ハム 5- 4阪神 1回戦が行われ、阪神は 2回一死 1塁で、高山の左中間越え適時 3塁打で先制。先発岩貞は 3回まで無安打無失点の完全投球で弾みを付けた。阪神は 8回に高山の 2点適時打で一時は勝ち越したが、 9回裏北海道日本ハムはレアードの19号 2ランでサヨナラ勝ちした。阪神は 5連敗。 5連敗や。借金「4」や。抑えの球児が逆転サヨナラ 2ランを浴びたが、それまでの拙攻と拙守が響いた。14安打もしながら 4得点。緩慢な守備が失点につながった。サンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(62)は金本知憲監督(48)に対し、もっと選手を動かす積極的な采配をすべしと緊急提言した。無情の白球が舞い上がり、勝利まであと一歩から一瞬でドン底に突き落とされた。 9回、藤川がレアードに逆転サヨナラ 2ランを被弾。今季ワーストの連敗は「5」に伸び、借金は「4」。ついに交流戦最下位タイ( 3勝 7敗)へ転落した。14安打もしながら、 7安打の北海道日本ハムに屈した。岩貞が 4回まで完全投球の一方、打線は 5回まで10安打を放ちながら 2点…。相変わらずの拙攻に、解説席から熱視線を送った田尾氏は金本監督に「もっと仕掛けてほしい」とメッセージを発した。拙攻だけではない。拙守も響いた。 6回、梅野のけん制悪送球から一死 3塁のピンチを迎え、杉谷がスクイズ。これを 3走の西川を 3本間に挟んだまではいいが、うまく切り返されてなかなかタッチできない。連敗地獄からの脱出。それには、動くしかない。「超変革」のスピリットを今一度、呼び起こすしかない。
梅野隆太郎捕手(24)は 1軍復帰戦で“大暴れ”した。 4月26日巨人戦以来の 1軍戦出場。売りものの打撃ではいきなりのマルチ安打で打線に貢献した。
マウロ・ゴメス内野手(31)が「金本効果」で加点タイムリーを放った。 1点リードの 5回二死 1、 2塁。ミートに徹してメンドーサのチェンジアップをとらえ、 3遊間を破った。リードを広げる適時打になった。 2試合連続で「3番」で先発出場したゴメスは 5回に左前適時打。 5試合ぶりの打点を記録すると、 8回先頭でも右前打を放った。試合前の練習で金本監督から直接指導を受けた効果ともいえるが、チームが負けてしまってはむなしい。
高山俊外野手(23=明治大学)が意地の逆転打を放った。 1点を追う 8回一死 2、 3塁。マーティンの内角高めカットボール系に腕を畳みながら左翼線にライナーで運ぶ 2点適時 2塁打になった。 8回の逆転打を評価したのは金本知憲監督(48)だ。サヨナラ敗戦直後に「反発力があるチームになっていくために自信をつけてほしい。勝ちパターンから逆転したわけだから。今後、セットアッパーが来ても期待できる。前向きにとらえたい」と話した。セットアッパーのマーティンに 150キロを超える直球で追い込まれてからの 6球目、外角へのカットボールを流し打ち。打球は 3塁手の頭上を越えて、左翼のライン付近で跳ねた。猛ダッシュで 2塁に到達すると、阪神ファンからは大歓声が沸き起こった。 5月21日の広島戦(甲子園)以来の猛打賞だ。敗戦の中で意地をみせた男がいる。 1点を追う 8回一死 2、 3塁。D 1位・高山俊外野手が一時逆転となる 2点 2塁打を放った。セットアッパーのマーティンに 150キロを超える直球で追い込まれてからの 6球目、外角へのカットボールを流し打ち。 2回一死 1塁では先発メンドーサのシュートを初球撃ち。先制の左中間適時 3塁打を放つと、 4回にも中前打。 3安打 3打点の活躍で 5月21日の広島戦(甲子園)以来の猛打賞だ。地元・千葉で復調のきっかけをつかんだ。前カードのロッテ戦(QVC)では 1、 2戦目の試合前に室内で特打を敢行した。特に 2戦目は片岡打撃コーチがグラウンドを他のコーチに任せて付き合ってくれた。 8回にゴメス、福留とつないでルーキーが意地をみせた。最後こそ暗転したが、 8回の反攻でゴールデンルーキーが結果を出した。手に残った感覚を胸に、連敗脱出を図る。
岩貞祐太投手(24)が 7回途中で緊急降板した。 5回2死まで完全投球を続けたが、ここから 2連打で失点。 6回にも失点して同点とされると、 7回一死 1、 3塁の場面で左足ふくらはぎを気にする素振りを見せ、そのままマウンドを下りた。快投から追いつかれた岩貞が、最後はまさかの緊急降板だ。香田投手コーチとトレーナーがベンチを飛び出した。 2- 2の 7回一死 1、 3塁としたところで交代。首脳陣と虎党の肝を冷やした。直前の一死 2塁で代打・矢野に左前打を許す前から、足を気にするしぐさを見せていた。左ふくらはぎがつり、 119球を投げていたこともあり、降板。 5回二死までは完全投球を見せた。指揮官も「前半はよかったからね。いいときの岩貞の球に見えた」と次回以降に期待をかけた。
運び去られ、突き刺された。顔がゆがむ。 1点リードの 9回を託された藤川球児投手(35)が一死も奪えず、レアードの逆転サヨナラ 2ランに沈んだ。チームの勝利を約束するべくマウンドに登った 9回に、重たい「2x」を刻まれた。 4- 3の 9回を託されたが、先頭の田中賢介内野手(35)に遊撃内野安打を許し、パ・リーグ 2位の18本塁打を放っていた大砲を迎えてしまった。直球 3つで追い込み、カウント 2- 1からフォークを選択。 134キロのボールが、真ん中低めに甘く入った。豪快に振り抜かれ、勝負が決した。 5月25日のヤクルト戦(神宮)でもサヨナラ犠飛を許していたが、 6月に入ってからは 3戦連続無失点で毎試合三振を奪うなど復調の兆しを見せていた。復活へと歩み出した矢先に、一死も奪えずにショッキングな 4敗目( 2勝 2セーブ)だ。同点からのサヨナラ被弾は経験があり、サヨナラ被弾自体は 4度目だったが、逆転サヨナラ被弾に限れば初だ。この継投がチームにとって最善だったことは間違いない。広大な北の大地で、あと 3アウトの遠さを思い知らされた。球児の完全復活がなければ、虎の再浮上もかなわない。記事をまとめてみました。
羽田空港から札幌に向かった藤浪晋太郎投手。右手親指のテーピングは練習の際には外されていた
前日夜、千葉市内の病院で診察を受けた結果は「右手親指打撲」だった。「痛みも腫れもなくはないですけど大丈夫。ボールを握れないと話にならないですけど、握れない感じではない。(次の登板も)コーチの判断になりますけど、自分としては大丈夫だと思います」と前向きだった。香田投手コーチは「 2、 3日は様子を見なくちゃいかんでしょう」と話したが、早ければ休日明けのあす12日にも、軽めのキャッチボールを開始する。
一方、前日の守備中にファウルチップが直撃し東京都内の病院で「左手親指打撲」と診断された原口は、試合前練習でフルメニューを消化。フリー打撃ではサク越えも披露し「見ての通りです。完璧です」と明るい表情で話した。 4- 3の 8回二死 2塁では代打で登場。一邪飛に倒れた。
<日本生命セパ交流戦:北海道日本ハム 5- 4阪神、 1回戦>◇10日◇札幌ドーム
阪神は 2回一死 1塁で、高山の左中間越え適時 3塁打で先制。先発岩貞は 3回まで無安打無失点の完全投球で弾みを付けた。
北海道日本ハムは 5回二死 1塁で大野が左越え適時 2塁打。 6回二死 1、 3塁では、中田の左前適時打で同点とした。
阪神は 8回に高山の 2点適時打で一時は勝ち越したが、 9回裏北海道日本ハムはレアードの19号 2ランでサヨナラ勝ちした。阪神は 5連敗。
9回裏北海道日本ハム一死 1塁、藤川球児投手から左越えにサヨナラ 2点本塁打を放ったブランドン・レアード内野手=札幌ドーム
ひえ~。 5連敗や。借金「4」や。抑えの球児が逆転サヨナラ 2ランを浴びたが、それまでの拙攻と拙守が響いた。14安打もしながら 4得点。緩慢な守備が失点につながった。サンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏は金本監督に対し、もっと選手を動かす積極的な采配をすべしと緊急提言した。そろそろ勝って~。
逆転サヨナラ負けに沈んだ虎。金本監督の表情も険しくなるばかりだ=札幌ドーム
まさか…が現実に起こってしまう。それが今の阪神だ。無情の白球が舞い上がり、勝利まであと一歩から一瞬でドン底に突き落とされた。 9回、藤川がレアードに逆転サヨナラ 2ランを被弾。今季ワーストの連敗は「5」に伸び、借金は「4」。ついに交流戦最下位タイ( 3勝 7敗)へ転落した。
「打たれたのは、これはしようがないから」
杉谷拳士内野手のスクイズを岩貞祐太投手が本塁へグラブトス=札幌ドーム
淡々と話した金本監督。確かに現状、この継投で打たれたのはしかたがない。敗因を挙げるなら、接戦に持ち込んでしまった打線の方だろう。
14安打もしながら、 7安打の北海道日本ハムに屈した。岩貞が 4回まで完全投球の一方、打線は 5回まで10安打を放ちながら 2点…。相変わらずの拙攻に、解説席から熱視線を送った田尾氏は金本監督に「もっと仕掛けてほしい」とメッセージを発した。
「開幕から好調だったときは非常に積極的に動いて、失敗したら俺の責任、という作戦が多かった。いいなあと思って見ていたが、今は“選手任せ”。打線の状態が悪く、動きにくいのはわかるが、こういうときだからこそ仕掛けないと、余計に点にならない」
1- 2- 5-ときてマウロ・ゴメス内野手はタッチできそうだったのに鳥谷敬内野手へ送球=札幌ドーム
例えば 2回、高山の適時 3塁打で先制し、なお一死 33塁の場面。北條が空振り三振に倒れ、 2点目を奪えなかったが、田尾氏は「今の打線の状態を考えたら、スクイズでもいい」と指摘した。
「ランナーが出ても動かさず、選手に任せるシーンが目立つ。若い選手や実績のない選手は、それがいちばん苦しい。今の阪神で『任せた』に応えてくれる選手は、限られている。監督のサインならば、失敗しても監督の責任なんだから」
1回に 1走・西岡が飛び出した(盗塁死)以降、塁をにぎわせても足で揺さぶる気配はなかった。 8回にノーマークだった 1走・ゴメスがスタートを切ったくらいだ。
「各走者に走るそぶりが見えない。(同点の) 7回二死 1塁も、 1走・鳥谷は足があるのにスタートの気配がなかった。あそこは走ってもいい。仕掛けてほしかった。今の阪神は相手の嫌がることをしていない。投手対打者、 1対 1の勝負になっている」
反転した西川遥輝外野手は北條史也内野手をかわして本塁へ突入=札幌ドーム
拙攻だけではない。拙守も響いた。 6回、梅野のけん制悪送球から一死 3塁のピンチを迎え、杉谷がスクイズ。これを 3走の西川を 3本間に挟んだまではいいが、うまく切り返されてなかなかタッチできない。 1- 2- 5- 3- 6- 1と転送している間に杉谷には 3塁まで進まれ、その後の中田の適時打で 2点目の生還を許した。
「あれはひどかった。みんな他人任せだからタッチできない。あした当事者全員を呼び出して早出練習させるくらいじゃないといけない。西武の広岡(達朗)監督はそうしていたよ」
連敗地獄からの脱出。それには、動くしかない。「超変革」のスピリットを今一度、呼び起こすしかない。
★リプレー検証でアウトに覆った
拙い挟殺プレーから、リプレー検証となるクロスプレーにつながった。 6回一死 3塁から杉谷が試みた投前スクイズを、岩貞がすばやく捕手へ転送。 3本間に 3走・西川を挟んだが、何度も巧みに切り返されタッチをかわされた。 1- 2- 5- 3- 6- 1とボールが渡り、最後はヘッドスライディングする西川の背中に岩貞のグラブの先端が触れたかに思えたが…球審の両手が広がった。リプレー検証の結果アウトとなったが、あわや“取り逃がし”となるお粗末なプレーだった。
5回表阪神一死、梅野隆太郎捕手は中前打を放った=札幌ドーム
梅野隆太郎捕手は 1軍復帰戦で“大暴れ”した。 4月26日巨人戦以来の 1軍戦出場。売りものの打撃ではいきなりのマルチ安打で打線に貢献した。
しかし捕手としては 1点リードの 6回一死 1塁で 1塁へ悪送球で 3塁進塁を許す。直後に杉谷の投ゴロで挟殺プレーを決められず、結果的に同点を許した。最後は藤川を受け、サヨナラ被弾の結果に。「フォークが高く入ってしまった。反省するところは反省して、また明日から頑張ります」と話した。
5回表阪神二死 1、 2塁、左前に適時打を放ったマウロ・ゴメス内野手=札幌ドーム
マウロ・ゴメス内野手(31)が「金本効果」で加点タイムリーを放った。
1点リードの 5回二死 1、 2塁。ミートに徹してメンドーサのチェンジアップをとらえ、 3遊間を破った。「最初の 2打席はいい形で打てなかったけれど、この打席では甘く入ってきたボールを積極的に打ちにいこうと狙っていたんだ。いいところを抜けてくれてよかったよ」。リードを広げる適時打になった。試合前練習ではフリー打撃後、金本監督とオマリー打撃コーチ補佐から助言を受けていた。「『体が突っ込まないように、しっかりと頭を残して打ちにいこう』とアドバイスをもらったんだ。そのおかげでいい結果になったね」と振り返っていた。
試合前の練習中、金本知憲監督(右)は自らマウロ・ゴメス内野手(左から 2人目)に打撃指導した=札幌ドーム
2試合連続で「3番」で先発出場したゴメスは 5回に左前適時打。 5試合ぶりの打点を記録すると、 8回先頭でも右前打を放った。試合前の練習で金本監督から直接指導を受けた効果ともいえるが、チームが負けてしまってはむなしい。「(最近はチャンスで)打てない状態だったんで。ヒットは出たが、まだまだやっていかないといけない」と笑顔はなかった。
8回表阪神一死 2、 3塁、左翼線に逆転の 2点適時 2塁打を放った高山俊外野手=札幌ドーム
高山俊外野手が意地の逆転打を放った。
1点を追う 8回一死 2、 3塁。マーティンの内角高めカットボール系に腕を畳みながら左翼線にライナーで運ぶ 2点適時 2塁打になった。
「追い込まれて何とかしてという気持ちでした」と振り返った。この日は先制の適時 3塁打を放つなど 5月21日広島戦(甲子園)以来の 3安打をマーク。初体験の札幌ドームで単打、 2塁打、 3塁打とぜいたくなヒットショーを披露した。
8回の逆転打を評価したのは金本知憲監督だ。サヨナラ敗戦直後に「セットアッパーから逆転したのは今季初めてじゃない? ズルズル負けるパターンだったけど、反発力があるチームになっていくために自信をつけてほしい。勝ちパターンから逆転したわけだから。今後、セットアッパーが来ても期待できる。前向きにとらえたい」と話した。
2回、適時 3塁打を放った高山俊外野手=札幌ドーム
敗戦の中で意地をみせた男がいる。 1点を追う 8回一死 2、 3塁。D 1位・高山俊外野手が一時逆転となる 2点 2塁打を放った。
「追い込まれていたのでなんとかして、という感じでした」
セットアッパーのマーティンに 150キロを超える直球で追い込まれてからの 6球目、外角へのカットボールを流し打ち。打球は 3塁手の頭上を越えて、左翼のライン付近で跳ねた。猛ダッシュで 2塁に到達すると、阪神ファンからは大歓声が沸き起こった。
2回一死 1塁では先発メンドーサのシュートを初球撃ち。先制の左中間適時 3塁打を放つと、 4回にも中前打。 3安打 3打点の活躍で 5月21日の広島戦(甲子園)以来の猛打賞だ。
高山俊外野手は 2回に適時 3塁打。先制点をたたき出していた=札幌ドーム
地元・千葉で復調のきっかけをつかんだ。前カードのロッテ戦(QVC)では 1、 2戦目の試合前に室内で特打を敢行した。特に 2戦目は片岡打撃コーチがグラウンドを他のコーチに任せて付き合ってくれた。スイングするときに上体が伸び上がってしまうクセを直し、ミートポイントを前にするようにアドバイスをもらっていた。「本当にありがたいこと。なんとか結果で応えたいです」と感謝しきりだった。
試合前時点で今季チームは 7回終了時に負けている展開では 2勝24敗。これまで勝ちパターンの投手相手には手も足も出なかったが、この日は違った。 8回にゴメス、福留とつないでルーキーが意地をみせた。
8回、高山俊外野手は一時逆転となる 2点 2塁打。セットアッパーのマーティンから放った=札幌ドーム
金本監督も「それが大きい。セットアッパーから逆転したんだからね。あの 8回の攻撃は、今季初だと思うよ。これから反発力のあるチームになっていくために、ひとつのきっかけにしてほしい」と手応えを口にした。
最後こそ暗転したが、 8回の反攻でゴールデンルーキーが結果を出した。手に残った感覚を胸に、連敗脱出を図る。
◆データBOX◆
◎…イニング別で阪神打線が最も打点を挙げているのは 4回の37打点で、最も少ないのは 8回の17打点。 233打数52安打の打率 0.223もワーストだ。
7回裏北海道日本ハム一死 1、 3塁、岩貞祐太投手は矢野謙次外野手に左前安打を浴びた直後、表情をゆがめそのまま交代となる=札幌ドーム
岩貞祐太投手が 7回途中で緊急降板した。 5回2死まで完全投球を続けたが、ここから 2連打で失点。 6回にも失点して同点とされると、 7回一死 1、 3塁の場面で左足ふくらはぎを気にする素振りを見せ、そのままマウンドを下りた。
「一瞬つってしまったけど全然大丈夫です」。 7回途中 3失点で勝ち負けはつかず。次回先発に支障はなさそうだ。
7回、北海道日本ハム・矢野謙次外野手に安打を許した後、ベンチへ引きあげる岩貞祐太投手=札幌ドーム
快投から追いつかれた岩貞が、最後はまさかの緊急降板だ。香田投手コーチとトレーナーがベンチを飛び出した。 2- 2の 7回一死 1、 3塁としたところで交代。首脳陣と虎党の肝を冷やした。
「一瞬ちょっと、つってしまったんですけど。大丈夫です」
直前の一死 2塁で代打・矢野に左前打を許す前から、足を気にするしぐさを見せていた。左ふくらはぎがつり、 119球を投げていたこともあり、降板。 2番手の高橋が勝ち越し点を奪われ、岩貞は 6回 1/3/ 5安打 3失点だった。
前日 9日には藤浪が右手に打球を受け負傷交代していただけに、岩貞までけがとなれば一大事だったが、金本監督は次回登板への影響について「じゃないと思う」と話し、一安心だ。
5回二死までは完全投球を見せた。指揮官も「前半はよかったからね。いいときの岩貞の球に見えた」と次回以降に期待をかけた。
ブランドン・レアード内野手に逆転サヨナラ 2ランを浴びた藤川球児投手。自身初の悪夢だった=札幌ドーム
運び去られ、突き刺された。顔がゆがむ。 1点リードの 9回を託された藤川球児投手が一死も奪えず、レアードの逆転サヨナラ 2ランに沈んだ。チームの勝利を約束するべくマウンドに登った 9回に、重たい「2x」を刻まれた。
「やられましたね。申し訳ないです」
真っすぐ前を向いてバスまで歩いた。 4- 3の 9回を託されたが、先頭の田中賢に遊撃内野安打を許し、パ・リーグ 2位の18本塁打を放っていた大砲を迎えてしまった。直球 3つで追い込み、カウント 2- 1からフォークを選択。 134キロのボールが、真ん中低めに甘く入った。豪快に振り抜かれ、勝負が決した。
北海道日本ハムのブランドン・レアード内野手にサヨナラ 2ラン本塁打を打たれた藤川球児投手=札幌ドーム
直球が多かったことには「バッテリーのあれ(選択)なんで」と口をつぐんだ。相手が直球待ちと読んで選んだ変化球だったか、と問われても「それはバッテリーの選択なんで」と言葉を飲み込んだ。 5月25日のヤクルト戦(神宮)でもサヨナラ犠飛を許していたが、 6月に入ってからは 3戦連続無失点で毎試合三振を奪うなど復調の兆しを見せていた。復活へと歩み出した矢先に、一死も奪えずにショッキングな 4敗目( 2勝 2セーブ)だ。
同点からのサヨナラ被弾は経験があり、サヨナラ被弾自体は2011年 8月 3日の巨人戦(東京D)以来、自身 4度目だったが、逆転サヨナラ被弾に限れば初だ。チームが終盤に逆転し、 4連敗ストップを目前にしていただけに、球児はただ謝るしかなかった。
開幕から守護神を務めたマテオは、まだ右肩関節炎からの復帰過程を歩んでおり、この継投がチームにとって最善だったことは間違いない。広大な北の大地で、あと 3アウトの遠さを思い知らされた。球児の完全復活がなければ、虎の再浮上もかなわない。
右膝の手術で入院したけれど、その間に記事がまとめられずになっていました。その間に再度下がるところまで下がってしまった。このままではいけないだろう!奮起して、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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