●11日札幌ドームで日本生命セパ交流戦：北海道日本ハム－阪神 2回戦が行われ、北海道日本ハム、阪神応援芸人が 1打席対決で、乱闘騒ぎの白熱の展開を披露した。試合前に北海道日本ハム熱烈ファン雨上がり決死隊の蛍原徹(48)と、阪神ファンのココリコ遠藤章造(44)が、投手と打者で対決。 3球目。打球は 3塁手と遊撃手がお見合いする形で、ポテンヒットになった。遠藤は怒り心頭。遠藤の不満は止まらず、交流戦でのセ・リーグの勝率の悪さや、コリジョンルールが阪神に厳しいなど阪神愛が強すぎるあまり不満を爆発させていた。
●阪神は 3回、大和の適時 2塁打で 2点を先制。先発のメッセンジャーは 2回無死 1、 2塁のピンチを切り抜けて 3回まで無失点。阪神は完封リレーで連敗を｢５｣で止めた。先発メッセンジャーは 6勝目、ドリスが来日初セーブ。北海道日本ハムは今季 4度目の 0封負け。
●金本知憲監督(48)は、指揮官就任後最長の連敗を｢５｣で止め、ホッと一息だった。借金を｢３｣に減らし、交流戦最下位も脱出。この日の勝利をきっかけにチームは底を脱し、あとは上昇に転じるだけと願っていた。
●大和外野手(28)が先制打を放った。 3回一死 1、 2塁で左腕吉川の 144キロ直球をとらえ、左翼線に 2点 2塁打。中堅の意地や！！ 大和外野手が北海道日本ハム戦の 3回一死 1、 2塁から左翼線へ 2点 2塁打。これが決勝打となり、連敗も｢５｣でストップ。西岡が復帰し、 7試合ぶりの先発出場に｢何とか結果を出そうと思った｣。若虎やベテランに負けじと、 2塁の守備でも魅せた。 0－ 0で迎えた 3回一死 1、 2塁。先発の左腕吉川の 144キロの直球を一閃。打球は左翼線を抜けて、一走・鳥谷までホームに生還した。先制の 2点 2塁打が、決勝打に。 7試合ぶりのスタメン起用に応えた男は 2塁に到達すると、左拳を突き上げた。苦い思い出を払拭した。 1軍に定着したばかりの2009年の 5月31日の北海道日本ハム戦(札幌Ｄ)で延長10回の守備から登場。12回の好機で、見せ場なく空振り三振に倒れた。翌日即 2軍降格を告げられ、失意の帰阪をしていた。これまで札幌ドームでは打率 0.167(24打数 4安打)、 1打点。この日の一打で鬼門を突破だ。連敗が｢５｣で止まり、交流戦最下位から脱出。金本監督はベンチでコーチ陣とがっちり握手し、冷静に受け止めた。指揮官の掲げる｢超変革｣は若手、ベテランだけではない。借金はまだ｢３｣。中堅がみせた意地を、虎が再浮上するきっかけにしたい。
●スタメンマスクをかぶった岡崎太一捕手(32)が攻守で活躍した。 2回の守備、無死 1、 2塁の北海道日本ハム谷口のバントを頭脳的に処理し、併殺にして危機を救った。直後の 3回は右前打で先制点のきっかけをつくった。 6試合ぶりに先発マスクをかぶった岡崎の頭脳的プレーが、助っ人右腕を勇気づけ、北海道日本ハムに傾きかけた流れを引き戻した。 0－ 0で迎えた 2回無死 1、 2塁。カウント 1－ 1からの 3球目。谷口はセーフティー気味のバントを試みるも、打球は岡崎の前で小フライに－。 2人の走者が慌てて止まったのをみるや、ノーバウンド捕球をやめた。ワンバウンドで処理すると、すかさず 3塁へ送球し、 2走・田中賢を封殺。 3塁手の陽川から 2塁に転送され、 1走・レアードもアウト。ノーバウンド捕球なら一死 1、 2塁だったところが、二死 1塁だ。制球に苦しんでいたメッセンジャーが立ち直るキッカケとなった。先発マスクでメッセンジャーとコンビを組むのは 7試合目。助っ人右腕は 6勝のうち 5勝( 1敗)が岡崎と好相性だ。原口や梅野に負けてはいられない。苦節12年目の32歳。これからも巧みなリード＆冷静さで勝負していく。
●阪神先発のランディ・メッセンジャー投手(34)が｢連敗ストッパー｣になりきった。まさに仁王立ちのマウンドだ。今季最多の 132球を要しながらも、粘りの投球を見せつけ、今季 6勝目をマークした。メッセンジャーが、北海道日本ハム打線を 7回 4安打無失点に抑え、チームトップの 6勝目。 3塁を踏ませない今季最多の 132球の力投で、チームの窮地を救った。 7回一死からレアードに投じたこの日 123球目で最速 153キロをマーク。魂が宿った今季最多 132球で 8三振を奪い、チーム単独トップの 6勝目( 4敗)だ。自身 2連勝で、ラーメンに並んで大好物の交流戦は昨季から 4連勝だ。自身 4度目の札幌ドームでの登板。これまで 0勝 2敗、防御率3.43だったが、初めて勝った。北の勇者をねじ伏せた大黒柱に金本監督も賛辞を贈る。チームを前回 4日の西武戦(甲子園)で自身が勝って以来の勝利に導いた。正念場でも、大志を抱いたメッセンジャー。その剛腕で虎を救った。
●11日阪神甲子園球場でファーム交流試合：阪神－巨人が行われ、掛布雅之 2軍監督(61)率いる若虎軍団が巨人 2軍に勝利した。初回にペレスが巨人先発マイコラスから 2ランを放ち幸先良く先制すると、 2回にも腰痛から実戦復帰した上本がソロアーチ。その後も中押し、ダメ押しと点を重ねて巨人を圧倒した。相手先発は虎の難敵マイルズ・マイコラス投手(27)もペレス、上本の一発などで序盤から圧倒した。また、右肩関節炎で調整中だったマルコス・マテオ投手(32)が実戦復帰し、 1回を 1安打無失点。最速 153キロをマークした。時代が変わっても、色あせない思いがある。打倒・巨人－。ファーム交流戦で実現した掛布 2軍監督の指揮官として初の伝統の一戦。甲子園に詰めかけた虎党に会心の白星をプレゼントした。白星の価値を、難敵攻略で高めた。相手先発のマイコラスは昨季、阪神戦 5試合で 3勝 0敗、防御率1.50。 1軍がいいようにやられた右腕を 1回のペレスの先制 2ラン、続く 2回には上本のソロと空中戦で早々に攻略した。最後まで流れを渡さなかった打線に｢打者はいい経験になるよ｣と掛布 2軍監督もニンマリだ。今はファームの全責任を任される。だからこそ、宿敵相手に勝利を目指し、汗を流した選手の姿がうれしかった。12日の 2戦目でも足を運んだ虎党の期待は裏切らない。記事をまとめてみました。
＜日本生命セパ交流戦：北海道日本ハム 0－ 3阪神、 2回戦＞◇11日◇札幌ドーム
北海道日本ハム、阪神応援芸人が 1打席対決で、乱闘騒ぎの白熱の展開を披露した。
試合前に北海道日本ハム熱烈ファン雨上がり決死隊の蛍原徹と、阪神ファンのココリコ遠藤章造が、投手と打者で対決。香川・藤井学園寒川では主将で投手を務めた遠藤は、 1球目に蛍原の頭部付近へまさかの大暴投。温和な蛍原もたまらず詰めより、一触即発の雰囲気が漂った。仕切り直して 3球目。打球は 3塁手と遊撃手がお見合いする形で、ポテンヒットになった。
1打席対決でココリコの遠藤章造が雨上がり決死隊の蛍原徹に打たれる＝札幌ドーム
遠藤は｢声を出す野球の基本がわかっていない。あれ( 3塁手と遊撃手は)、誰と誰ですか｣と怒り心頭。蛍原はすかさず｢札幌ドームで(対決は)なかなか出来ないこと｣となだめる場面も。遠藤の不満は止まらず、交流戦でのセ・リーグの勝率の悪さや、コリジョンルールが阪神に厳しいなど阪神愛が強すぎるあまり不満を爆発させていた。
阪神先発のランディ・メッセンジャー投手＝札幌ドーム
阪神は 3回、大和の適時 2塁打で 2点を先制。先発のメッセンジャーは 2回無死 1、 2塁のピンチを切り抜けて 3回まで無失点。
阪神は 6回二死満塁から俊介が押し出し四球を選んで 3点目を追加。北海道日本ハムの先発吉川は 6回 3失点で降板した。
阪神は完封リレーで連敗を｢５｣で止めた。先発メッセンジャーは 6勝目、ドリスが来日初セーブ。北海道日本ハムは今季 4度目の 0封負け。
連敗を脱出し、コーチ陣と笑顔で握手を交わす金本知憲監督＝札幌ドーム
金本知憲監督は、指揮官就任後最長の連敗を｢５｣で止め、ホッと一息だった。
｢やっぱり(ヒーローは)メッセと大和かな｣。 7回 0封のメッセンジャーと決勝の 2点 2塁打を放った大和をたたえた。
｢連敗は年に何回かするもんだしね。正直、内心は焦るところもあるけどね、昨日(10日)みたいな負け方(逆転サヨナラ負け)とか。でも年に数回あること、いや数回あっちゃいけないけど、年 1回はあることだし、それが今、来ただけ。僕はそうとらえています｣。
借金を｢３｣に減らし、交流戦最下位も脱出。この日の勝利をきっかけにチームは底を脱し、あとは上昇に転じるだけと願っていた。
2回表阪神一死 1、 2塁、左翼線に 2点適時 2塁打を放った大和外野手＝札幌ドーム
大和外野手が先制打を放った。 3回一死 1、 2塁で左腕吉川の 144キロ直球をとらえ、左翼線に 2点 2塁打。
｢いい形で前でさばけたので、強い打球が打てました｣と振り返った。
西岡剛内野手とグータッチする大和外野手(右)。巨人流の出迎えに平田コーチ(左)が、すかさず突っ込み！？＝札幌ドーム
中堅の意地や！！ 大和外野手が北海道日本ハム戦の 3回一死 1、 2塁から左翼線へ 2点 2塁打。これが決勝打となり、連敗も｢５｣でストップ。西岡が復帰し、 7試合ぶりの先発出場に｢何とか結果を出そうと思った｣。若虎やベテランに負けじと、 2塁の守備でも魅せた。
長く、苦しい連敗がようやく止まった。鬱憤が溜まっていた虎党の歓喜の声が、札幌ドームで乱反射する。北の大地で大和がみせた“中堅魂”が、負の連鎖にピリオドを打った。
｢若手が目立つ中で中堅は目立ちにくい。しっかりと、中堅の選手も頑張っているところをみせることができたので良かったです｣
0－ 0で迎えた 3回一死 1、 2塁。先発の左腕吉川の 144キロの直球を一閃。打球は左翼線を抜けて、一走・鳥谷までホームに生還した。先制の 2点 2塁打が、決勝打に。 7試合ぶりのスタメン起用に応えた男は 2塁に到達すると、左拳を突き上げた。
｢結果を出すことができて良かったです｣
阪神・金本知憲監督＝札幌ドーム
苦い思い出を払拭した。 1軍に定着したばかりの2009年の 5月31日の北海道日本ハム戦(札幌Ｄ)で延長10回の守備から登場。12回の好機で、見せ場なく空振り三振に倒れた。翌日即 2軍降格を告げられ、失意の帰阪をしていた。これまで札幌ドームでは打率 0.167(24打数 4安打)、 1打点。この日の一打で鬼門を突破だ。
守備でも 3点リードの 6回無死 1塁で、中島の 2遊間への打球を遊撃寄りで捕り、素早く 1塁へ送球。未然にピンチの芽を摘み取った。 6月に入り、開幕レギュラーの横田とベテランの西岡が 1軍に昇格。争いが激しくなる中で、攻守でハッスルした。
連敗が｢５｣で止まり、交流戦最下位から脱出。金本監督はベンチでコーチ陣とがっちり握手し、｢連敗は年に何回かはするもんだしね。そりゃ正直、内心は焦るところもあるけどね。きのうみたいな負け方(逆転サヨナラ負け)をすれば。年に 1回は(大型連敗は)あることだし。それがいま来ただけ。僕はそうとらえているから｣と冷静に受け止めた。
指揮官の掲げる｢超変革｣は若手、ベテランだけではない。借金はまだ｢３｣。中堅がみせた意地を、虎が再浮上するきっかけにしたい。
◆データＢＯＸ◆
◎…阪神・大和の札幌ドーム通算は11試合で28打数 5安打、 0本塁打 3打点、打率 0.179。ちなみに札幌ドームでの安打は2013年以来 3年ぶり。打点は2012年以来 4年ぶり。
2回裏北海道日本ハム無死 1、 2塁、谷口のバントが捕手前の飛球になるも岡崎太一捕手があえてワンバウンドで捕り素早く 3塁に送球する＝札幌ドーム
スタメンマスクをかぶった岡崎太一捕手が攻守で活躍した。
2回の守備、無死 1、 2塁の北海道日本ハム谷口のバントを頭脳的に処理し、併殺にして危機を救った。直後の 3回は右前打で先制点のきっかけをつくった。
｢準備はしていました｣と岡崎。梅野が昇格し、原口との捕手 3人制になっている中、存在感を示した。
2回無死 1、 2塁、谷口のバントは岡崎太一捕手の前で小フライに＝札幌ドーム
その瞬間、メッセンジャーもグラブをたたいて喜んだ。 6試合ぶりに先発マスクをかぶった岡崎の頭脳的プレーが、助っ人右腕を勇気づけ、北海道日本ハムに傾きかけた流れを引き戻した。
｢フライがあがったときのための準備をしていましたから｣
0－ 0で迎えた 2回無死 1、 2塁。カウント 1－ 1からの 3球目。谷口はセーフティー気味のバントを試みるも、打球は岡崎の前で小フライに－。
2人の走者が慌てて止まったのをみるや、ノーバウンド捕球をやめた。ワンバウンドで処理すると、すかさず 3塁へ送球し、 2走・田中賢を封殺。 3塁手の陽川から 2塁に転送され、 1走・レアードもアウト。ノーバウンド捕球なら一死 1、 2塁だったところが、二死 1塁だ。制球に苦しんでいたメッセンジャーが立ち直るキッカケとなった。
岡崎太一捕手はノーバウンドで捕るようにみせかけ、＝札幌ドーム
最近は守備でのミスが多発していただけに、金本監督は｢本当に、(岡崎のプレーによる)あの併殺は大きいですね。そんなに 1軍経験はないけど、(原口と比べて)年の分だけの安心感というか、そういうのがあるよね｣と頬を緩めると“賛歌”は、さらに続いた。
2回一死からの右前へのポテンヒットが起点となり、大和の先制の 2点 2塁打が飛び出した場面だ。
｢千葉での(左翼線) 2塁打( 9日のロッテ戦)は(岡崎)太一のヒットじゃないよ。あれ(ポテンヒット)が太一らしいヒット。怒るかもしれないけどね｣
先発マスクでメッセンジャーとコンビを組むのは 7試合目。助っ人右腕は 6勝のうち 5勝( 1敗)が岡崎と好相性だ。原口や梅野に負けてはいられない。苦節12年目の32歳。これからも巧みなリード＆冷静さで勝負していく。
6回裏北海道日本ハム二死 2塁、ランディ・メッセンジャー投手は中田翔外野手を空振り三振に仕留め、ガッツポーズする＝札幌ドーム
阪神先発のランディ・メッセンジャー投手が｢連敗ストッパー｣になりきった。まさに仁王立ちのマウンドだ。
2回に無死 1、 2塁のピンチを背負うが谷口の送りバントを岡崎が好判断で 3塁に送球し、併殺を奪ってから好転。 3回以降はエンジン全開だ。 150キロ超の速球やスライダー、カーブなどを織り交ぜて、強打の北海道日本ハム打線を 7回無失点に抑えた。
｢(相手が)粘ってくるのは自分の頭の中にあった。でも、自分の投球をすれば、いつかアウトを取れる｣。今季最多の 132球を要しながらも、粘りの投球を見せつけ、今季 6勝目をマークした。
6回、中田翔外野手を空振り三振に仕留めたランディ・メッセンジャー投手。渾身のガッツポーズでほえた＝札幌ドーム
ランディ・メッセンジャー投手が、北海道日本ハム打線を 7回 4安打無失点に抑え、チームトップの 6勝目。 3塁を踏ませない今季最多の 132球の力投で、チームの窮地を救った。
やはりメッセが止めた。麺も連敗も、のびては台無しになる。 7回無失点で北の大地に仁王立ち。前回自身が勝って以来 1週間勝てず、 5連敗していたチームを救った。
｢相手が粘ってくるのは分かっていた。自分の投球をしていたらアウトを取れると信じていた｣
辛抱強かった。打者のべ26人のうち16人に 5球以上粘られた。 8球を費やした打席も 5度あったが、緩急も交えながら耐えた。ファウルを続けられてもカウントを必死で整えて 2四球にとどめ、アウトを重ねた。
6回、中田翔外野手を空振り三振に仕留めたランディ・メッセンジャー投手＝札幌ドーム
7回一死からレアードに投じたこの日 123球目で最速 153キロをマーク。魂が宿った今季最多 132球で 8三振を奪い、チーム単独トップの 6勝目( 4敗)だ。自身 2連勝で、ラーメンに並んで大好物の交流戦は昨季から 4連勝だ。
自身 4度目の札幌ドームでの登板。これまで 0勝 2敗、防御率3.43だったが、初めて勝った。｢前投げたときもいい感じで投げられた。どっちかというとアメリカのマウンドに近いかな｣と、来日 7年目で北海道に適応したが、どうしても慣れないモノがある。札幌名物のみそラーメンだ。
試合に勝利し、ランディ・メッセンジャー投手とハイタッチした金本知憲監督＝札幌ドーム
こう声を荒げたことがある。オフのある日、甲子園球場で販売する選手メニューをプロデュースしていたときだった。“候補ラーメン”から絞り込む過程で｢ＭＩＳＯ｣は真っ先に弾いた。結局、鶏白湯に決めたが、ラーメン愛にあふれているメッセもみそ味だけは認めていない。登板前日は必ずラーメンを食べるが、前日10日も豚骨醤油の 1杯。敵地で己のスタイルを貫き、勝った。
北の勇者をねじ伏せた大黒柱に金本監督も｢そうやね。メッセと(決勝打の)大和かな、やっぱり。 7回をビシッと抑えてくれたことが何よりでね｣と賛辞を贈る。チームを前回 4日の西武戦(甲子園)で自身が勝って以来の勝利に導いた。
｢ここ最近(チームが)いい試合をして勝てなかったから、借金を減らしていきたい強い気持ちで投げたよ｣。正念場でも、大志を抱いたメッセンジャー。その剛腕で虎を救った。
◆データＢＯＸ◆
◎…メッセンジャーは今季交流戦 2試合に登板し、 2勝 0敗、防御率0.64。交流戦は昨季から 4連勝中で同通算は25試合、 8勝10敗、防御率2.68。
◎…北海道日本ハム戦は昨年 6月 6日の甲子園以来、 2連勝中。通算 6試合 2勝 2敗、防御率1.93。札幌ドームでは2013年 6月13日以来の登板で 2連敗中だったが、初勝利。同球場通算 4試合 1勝 2敗、防御率2.57。
＜ファーム交流試合：阪神 6－ 1巨人＞◇11日◇阪神甲子園球場
掛布雅之 2軍監督率いる若虎軍団が巨人 2軍に勝利した。
初回にペレスが巨人先発マイコラスから 2ランを放ち幸先良く先制すると、 2回にも腰痛から実戦復帰した上本がソロアーチ。その後も中押し、ダメ押しと点を重ねて巨人を圧倒した。
先発秋山が 6回 5安打無失点と好投。右肩関節炎で 5月28日に出場選手登録を抹消されてから初の実戦となったマテオは、 7回に 2番手で登板。 1回 1安打無失点で最速 153キロと復調をアピールした。
試合後のヒーローインタビューに応える掛布雅之 2軍監督＝阪神甲子園球場
掛布雅之 2軍監督が11日、甲子園での巨人戦(ファーム交流戦)で 6－ 1の快勝。相手先発は虎の難敵マイルズ・マイコラス投手もペレス、上本の一発などで序盤から圧倒した。また、右肩関節炎で調整中だったマルコス・マテオ投手が実戦復帰し、 1回を 1安打無失点。最速 153キロをマークした。
時代が変わっても、色あせない思いがある。打倒・巨人－。ファーム交流戦で実現した掛布 2軍監督の指揮官として初の伝統の一戦。甲子園に詰めかけた虎党に会心の白星をプレゼントした。
斎藤雅樹 2軍監督(左)と握手する掛布雅之 2軍監督。輝流ラインユニホームも復活だ＝阪神甲子園球場
｢巨人のユニホームを見ると、ほかのチームには申し訳ないけど、現役時代を思い返す感覚があるよ。現役のときのように興奮している自分がいた。しかも甲子園ですし｣
白星の価値を、難敵攻略で高めた。相手先発のマイコラスは昨季、阪神戦 5試合で 3勝 0敗、防御率1.50。 1軍がいいようにやられた右腕を 1回のペレスの先制 2ラン、続く 2回には上本のソロと空中戦で早々に攻略した。最後まで流れを渡さなかった打線に｢打者はいい経験になるよ｣と掛布 2軍監督もニンマリだ。
幾多の激闘を繰り広げたＴＧ戦は全身全霊をかけた戦いだったが、この日の一戦はこれまで以上の重圧と戦っていた。
選手交代を告げた掛布雅之 2軍監督＝阪神甲子園球場
｢たとえ試合に負けても、 4番として本塁打を見せたら、ファンはある程度、納得して帰ってくれるよね。でも、監督は負けたら何にもならないんだよ。選手のとき以上に勝ち負けを意識する。そして、その勝負の勝ち負けを意識させてくれたのが、巨人だよね｣
今はファームの全責任を任される。だからこそ、宿敵相手に勝利を目指し、汗を流した選手の姿がうれしかった。
｢あしたは、もう少し(観客数を)増やしていただきたいですね｣
巨人 2連戦で 3万1000人動員を目指す背番号｢３１｣は、掛布コールに背中を押されてヒーローインタビューに飛び入り参加し、最後のアピール。ファンの目が選手を育てる－。12日の 2戦目でも足を運んだ虎党の期待は裏切らない。
★6841人虎党が熱狂
甲子園には6841人の観衆が訪れ、輝流ラインユニホーム姿のナインを見つめていた。早朝 6時半から開門を待っていたという大阪・豊中市の中出秀昭さん(49＝自営業)は｢ 1軍は抑え投手がよくない。福原投手はきょうの感じだと、 1軍にあがれると思う｣とベテラン右腕の再昇格を心待ち。大阪・富田林市から足を運んだ平山真央さん(15＝学生)は｢上本選手、ホームランありがとう！ 早く 1軍に上がってほしいです｣とマイコラスから放った一打に大興奮だった。
メッセが(中田)翔クンを空振り三振に仕留めるなんて信じられないが、やればできる！やれば連敗でも止められる！ということを証明する様な試合だった。全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2016年 公式戦 日程と結果(06月)
2016年 公式戦順位表
2016年 ファーム試合日程・結果(06月)
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