●24日マツダスタジアムで広島-阪神10回戦( 9回表無情の無死降雨コールド)が行われ、広島は初回に阪神梅野の捕逸の間に 1点を先制。阪神は 2回に中谷の左中間への適時 2塁打ですぐさま同点とした。広島は 8回二死 1、 2塁で代打新井が勝ち越しとなる 2点適時 3塁打を放った。 9回途中降雨コールで敗れた阪神は借金「5」となった。阪神が豪雨で反撃のチャンスを断たれた。 2点を追う 9回無死 1塁で高山が代打の打席に立ち、 1球目を空振りした直後、大粒の雨が地面をたたき付け、中断になった。金本知憲監督(48)は「しょうがない天候やね…。すんなり進めないのが現状ですけど。打破する気持ちは選手は絶対に持っておかないと」と振り返った。リーグ戦再開初戦を落とし、 5位に転落した。金本監督がグッと腕を組んだ。2007年 4月13日。甲子園の横浜(現DeNA)戦を思い出す。 2点を追う 9回二死 3塁で打席へ。豪雨中断となり、相手のクルーンらが引き揚げる中、びしょぬれのままボックス内に立ち続けた。常々話すあきらめない姿勢を、見せる機会すらない。それが何より無念だった。勢いの差なのか。 2- 2の 8回。雨が強まるなか、藤川が二死から代打・新井に決勝 2点 3塁打を浴びた。直後の攻撃。先頭の中谷が内野安打を放ち、代打・高山。 2軍の“掛布塾”から戻ってきたルーキーがその成果を披露しようとした、まさにそのとき…。激しさを増す雨に、 1ストライクの時点で広島・緒方監督が猛抗議。そこで試合は、止まった。どのタイミングで雨が強まるか。ほんの少しの時差が結果を左右した。再開不可能なほどグラウンドが水浸しになったとはいえ、決定の15分後に雨は上がった。なんと皮肉なことか…。選手も食い下がった。今季初対戦、昨季 5度の対戦で 3敗、防御率1.08と一度も黒星をつけられなかったジョンソンから中谷、北條が適時打。スタメン復帰のゴメスも 2安打し、鳥谷に29打席ぶりの安打が出た。兆しは出てきた。それでも、最後は屈した。借金は最多タイ「5」。広島と最大 8.5差。それでも、一歩ずつ進むしかない。球宴前までの借金返済へ。まずはきょう、鯉を全力で止める。
●中谷将大外野手(23)が同点適時打を放った。先制を許した直後の 2回二死 1塁で広島先発のジョンソンの 2球目を捉えて左中間へ。 1塁走者の北條が一気に本塁へ生還して同点とした。23日、全体練習のフリー打撃で金本監督から指導を受けた。いきなり答えを出した。中谷将大外野手が広島戦(マツダ)に「 7番・左翼」で先発出場。 2回に適時 2塁打を放つなど、 4打数 3安打とプロ初猛打賞を記録した。先発・藤浪晋太郎投手(22)も 7回 2失点と粘ったが、チームは 2- 4で敗戦。超変革を掲げる金本阪神にとって“元祖・未来の大砲”の奮闘が、ひと筋の光だ。無死 1塁と逆転のチャンスメークも、次の打席で雨が強くなり、中断。そのまま降雨コールド負け。リーグ戦再開初戦は黒星スタートとなったが、若虎のプロ初猛打賞が一筋の光だった。右の大砲候補として期待されながら、昨年まで 1軍出場はわずか17試合。今年 1月、金本監督のもとで始まるシーズンを前に「不安しかない」ともらした。もう高卒 6年目。結果を出さなければならない。その思いで胸はいっぱいだった。シーズンが始まると、同じ外野手では江越や横田、D 1位・高山俊外野手(23=明治大學)らが躍動した。 2軍で必死にバットを振った。不安を乗り越え、ようやく14日に昇格。やっとつかんだチャンスを、逃すわけにはいかない。バスへと続く帰り道では、球団スタッフに 3本目が記録に残ることを確認して「よし」と小さくつぶやいた。どん欲にはい上がる。こんな若虎がチーム浮上の力になる。
●北條史也内野手(21)が一時勝ち越しとなる適時打を放った。 4回一死 1、 2塁で、フルカウントで迎えた 7球目を左翼へ運び、適時 2塁打とした。同期入団の藤浪をバットで盛り立てた。
●鳥谷敬内野手(34)が29打席ぶりに安打を放った。 7回二死 2塁で広島ヘーゲンズから 1、 2塁間を破るヒットを放った。
●福留孝介外野手(39)は 3打数無安打 1四球に終わり、あと「2」としていた日米通算2000安打に足踏み。前日23日には、金本監督が球宴まで全試合スタメン起用することを明言。勝って、名球会入りを果たしたい。
●雨中の息詰まる一戦で、梅野隆太郎捕手(25)が攻守でミス。原口、岡崎と正妻争いを繰り広げるなかで、なかなか一歩抜け出せない。猛省したのは 1回一死 1、 3塁。 2球目の直球が高めに抜け、ルナを直撃しそうになった。梅野はミットを差し出すも、捕逸。 3走・田中がヘッドスライディングで生還し、先制点を許した。守備で天を仰げば打撃まで…。 2- 2の 7回無死 1塁でバントを決めたかに思えたが、捕手・石原慶幸(36)と交錯して転倒。守備妨害とみなされ、流れを手放した。
●藤浪晋太郎投手(22)は粘投も白星はつかなかった。今季初の広島戦登板は 7回 125球を投げ、 4四球の被安打 5で 2失点(自責 1)。悪天候の影響で30分遅れの試合開始。時折雨が降り注ぐ、蒸し暑いマウンドできっちり試合を作った。走者をためても、崖っぷちで踏みとどまった。雨がしとしと降るマツダスタジアムで、藤浪が粘りのピッチング。試合後は笑顔こそなかったが、手応えを口にした。 2- 2の 6回一死 2、 3塁。石原を 151キロの直球で 3ゴロに仕留めると、代打・天谷も内角 151キロの直球で左飛。歓声と悲鳴を背中に受け、ベンチに戻った。 1回一死 1、 3塁ではルナへの内角球を捕手・梅野が捕逸して先制を許した。 2- 1の 4回には安部の中犠飛で同点とされたが、いずれのイニングも最少失点で耐えた。広島市内は一部で避難勧告が出るほどの雨が降り、試合開始は30分遅れた。試合中も雨が断続的に降った。立ち上がり苦しんだ理由を「ブルペンとマウンドの硬さが違って戸惑った」と説明。ブルペンの土は軟らかく、雨対策されたマウンドは思った以上に硬かった。そんな悪条件もあり、三者凡退に抑えたのは 2回と 7回だけ。蒸し暑さのなか、懸命の 125球で 7回 5安打 2失点。 2日の楽天戦(コボスタ宮城)以来 3試合ぶりの今季 5勝目( 3敗)はならなかったが、先発の役割は果たした。交流戦明けの“開幕投手”を託された右腕は、敵地で粘投。例年、調子を上げる夏はこれからギアをあげるのは、ここからだ。記事をまとめてみました。
<広島 4- 2阪神、10回戦= 9回表無情の無死降雨コールド>◇24日◇マツダスタジアム
広島は初回に阪神梅野の捕逸の間に 1点を先制。阪神は 2回に中谷の左中間への適時 2塁打ですぐさま同点とした。
阪神は 4回一死 1、 2塁で北條の適時 2塁打で逆転に成功。広島も直後の 4回に安部に中犠飛で同点に追いついた。
広島は 8回二死 1、 2塁で代打新井が勝ち越しとなる 2点適時 3塁打を放った。 9回途中降雨コールで敗れた阪神は借金「5」となった。
9回表阪神無死 1塁、激しい雨で中断となり、ベンチからグラウンドを見つめる金本知憲監督(中央)=マツダスタジアム
阪神が豪雨で反撃のチャンスを断たれた。 2点を追う 9回無死 1塁で高山が代打の打席に立ち、 1球目を空振りした直後、大粒の雨が地面をたたき付け、中断になった。
14分間待ったが、雨は強くなる一方。そのまま降雨コールド負けを喫した。
金本知憲監督は「しょうがない天候やね…。崩すチャンスはあったけど、そんな思った通り、なかなか、すんなり進めないのが現状ですけど。打破する気持ちは選手は絶対に持っておかないと」と振り返った。リーグ戦再開初戦を落とし、 5位に転落した。
9回、金本知憲監督らはベンチで大雨のグラウンドを見つめる=マツダスタジアム
リーグ戦が再開。阪神は首位・広島相手に 2- 4で敗れた。 9回無死 1塁で雨が強くなり、逆転のラストチャンスを目の前にして無情の降雨コールド負け。再び今季最多タイの借金「5」を背負い、 5位に転落した。金本知憲監督は勝ちきれないチームに「なかなかすんなり進めないというのが現状」と苦渋の表情を見せた。
午後 9時59分。叩きつける豪雨の中、審判が無情のゲームセットを告げた。 2- 4の 9回無死 1塁、14分間の中断の末に降雨コールド…。首位広島に 3連勝を狙った再スタートの一戦は、涙雨にぬれる黒星となった。
「しようがない、天候だから」
代打・高山俊外野手が“さあ、これから”というときに雨で中断となった=マツダスタジアム
金本監督がグッと腕を組んだ。2007年 4月13日。甲子園の横浜(現DeNA)戦を思い出す。 2点を追う 9回二死 3塁で打席へ。豪雨中断となり、相手のクルーンらが引き揚げる中、びしょぬれのままボックス内に立ち続けた。常々話すあきらめない姿勢を、見せる機会すらない。それが何より無念だった。
勢いの差なのか。 2- 2の 8回。雨が強まるなか、藤川が二死から代打・新井に決勝 2点 3塁打を浴びた。直後の攻撃。先頭の中谷が内野安打を放ち、代打・高山。 2軍の“掛布塾”から戻ってきたルーキーがその成果を披露しようとした、まさにそのとき…。激しさを増す雨に、 1ストライクの時点で広島・緒方監督が猛抗議。そこで試合は、止まった。
4月14日付サンスポ 1面
どのタイミングで雨が強まるか。ほんの少しの時差が結果を左右した。再開不可能なほどグラウンドが水浸しになったとはいえ、決定の15分後に雨は上がった。なんと皮肉なことか…。
巻き返しへ手は打っていた。試合前練習では打撃投手に、肩に近い高めに投げるよう要求した。打ち気にはやって頭が前へ突っ込むゴメスや若手だが、高めに速球がくれば嫌でも頭は残る。軸を残して、最短距離でバットを出す練習。「時間はかかるけどな」。見守りながら、つぶやいた。特効薬などない。今は地道に、やれることを続けていくしかない。
選手も食い下がった。今季初対戦、昨季 5度の対戦で 3敗、防御率1.08と一度も黒星をつけられなかったジョンソンから中谷、北條が適時打。スタメン復帰のゴメスも 2安打し、鳥谷に29打席ぶりの安打が出た。兆しは出てきた。それでも、最後は屈した。
8回、適時打を放った広島・新井貴浩内野手。投手は阪神・藤川球児投手=マツダスタジアム
「崩すチャンスはあったけど…。思った通りはなかなかすんなり進めないというのが現状。(でも)打破する気持ちを選手は絶対に持っておかないと」と語気を強めた。
借金は最多タイ「5」。広島と最大 8.5差。それでも、一歩ずつ進むしかない。球宴前までの借金返済へ。まずはきょう、鯉を全力で止める。
★2007年の降雨コールドゲームVTR
4月13日の横浜戦(甲子園)。 7回から雨が降り、 4- 6の 9回二死 3塁には本降りとなった。打席には金本(現監督)、対するはクルーン。 3球目を投げたところで中断となり、約10分後に降雨コールドゲームが告げられた。金本は「最後までやりたかった。打ちたかったな」と悔しがった。
4回、安打を放ったマウロ・ゴメス内野手=マツダスタジアム
◆データBOX◆
◎…交流戦明け初戦。近年は2008年○ヤクルト(秋田)、2009年○横浜(甲子園)、2010年○横浜(横浜)、2011年○巨人(甲子園)、2012年●DeNA(甲子園)、2013年●DeNA(横浜)、2014年△中日(甲子園)、2015年○ヤクルト(甲子園)。交流戦明けが広島戦(マツダ、旧広島市民含む)は初めてだった。
中谷将大外野手は 2回、適時 2塁打を放った。プロ初の猛打賞と敗戦のなかでキラリと光った=マツダスタジアム
中谷将大外野手が同点適時打を放った。先制を許した直後の 2回二死 1塁で広島先発のジョンソンの 2球目を捉えて左中間へ。 1塁走者の北條が一気に本塁へ生還して同点とした。
「打ったのはカットボール。北條が四球で塁に出たので、カウントを取りに来るだろうと思っていました。そこを思い切って打ちにいけました」と冷静さをみせた。
23日、全体練習のフリー打撃で金本監督から指導を受けた。「状態はいい感じですよ。(金本監督からは)バットの角度と構えた時に前傾姿勢になりすぎてて、それを直した」。いきなり答えを出した。
2回表阪神二死 1塁、中谷将大外野手は左越え同点適時 2塁打を放った=マツダスタジアム
中谷将大外野手が広島戦(マツダ)に「 7番・左翼」で先発出場。 2回に適時 2塁打を放つなど、 4打数 3安打とプロ初猛打賞を記録した。先発・藤浪晋太郎投手(22)も 7回 2失点と粘ったが、チームは 2- 4で敗戦。超変革を掲げる金本阪神にとって“元祖・未来の大砲”の奮闘が、ひと筋の光だ。
9回、外野スタンドがかすんで見えるほど雨は強くなった。だが、そんなことは関係ない。中谷は中崎の投じた外角への 142キロ直球に、必死で食らいついた。遊撃・田中が打球にグラブを当てるも、捕れず。鬼の形相で一塁を駆け抜け、内野安打とした。
「(猛打賞は)よかったです。いい感じでいけました」
7回、安打を放った中谷将大外野手=マツダスタジアム
無死 1塁と逆転のチャンスメークも、次の打席で雨が強くなり、中断。そのまま降雨コールド負け。リーグ戦再開初戦は黒星スタートとなったが、若虎のプロ初猛打賞が一筋の光だった。
ひたすら、結果がほしかった。20日のオリックス戦(甲子園)は「6番・左翼」でスタメン出場も、いずれも好機で 3タコ。「取り返したい気持ちだった。結果が出てよかった」。『超変革』を掲げて若手が積極起用されている今こそ、“元祖・未来の大砲候補”にとっては、勝負のシーズンだった。
右の大砲候補として期待されながら、昨年まで 1軍出場はわずか17試合。今年 1月、金本監督のもとで始まるシーズンを前に「不安しかない」ともらした。もう高卒 6年目。結果を出さなければならない。その思いで胸はいっぱいだった。
1回、広島・田中の飛球を捕球できなかった中谷将大外野手=マツダスタジアム
シーズンが始まると、同じ外野手では江越や横田、D 1位・高山俊外野手らが躍動した。「ずっと 1軍にいられる選手になりたい」と自らを奮い立たせ、 2軍で必死にバットを振った。不安を乗り越え、ようやく14日に昇格。やっとつかんだチャンスを、逃すわけにはいかない。
2回には同点に追いつく 2塁打、 7回には先頭で中前打。 4回二死 2、 3塁は空振り三振に倒れた。リーグ再開初戦で再び名前をスタメンに記した金本監督は「よく結果を出したよ。チャンスで 1本は出なかったけど、そんないきなりすべてはアレだから」と奮闘を認めた。
バスへと続く帰り道では、球団スタッフに 3本目が記録に残ることを確認して「よし」と小さくつぶやいた。どん欲にはい上がる。こんな若虎がチーム浮上の力になる。
4回表阪神一死 1、 2塁、北條史也内野手は左翼線へ適時二塁打を放った=マツダスタジアム
北條史也内野手が一時勝ち越しとなる適時打を放った。
4回一死 1、 2塁で、フルカウントで迎えた 7球目を左翼へ運び、適時 2塁打とした。同期入団の藤浪をバットで盛り立てた。
「打ったのはカットボール。三振はしないように、とにかくバットに当てることと低めのボール球に手を出さないことを意識していました。浮いた変化球になんとか対応できました」と淡々と話した。
7回表阪神二死 2塁、鳥谷敬内野手は右前打を放った=マツダスタジアム
鳥谷敬内野手が29打席ぶりに安打を放った。
7回二死 2塁で広島ヘーゲンズから 1、 2塁間を破るヒットを放った。
14日オリックス戦の第 1打席で右前打を放ってから 5試合無安打が続き、この日も 3打席目まで凡退。28打席連続無安打となっていた。
6回、遊ゴロに倒れた福留孝介外野手=マツダスタジアム
福留孝介外野手は 3打数無安打 1四球に終わり、あと「2」としていた日米通算2000安打に足踏み。25日以降に向けては「一緒、一緒。やることは変わらない」と力を込めて、バスに乗り込んだ。前日23日には、金本監督が球宴まで全試合スタメン起用することを明言。勝って、名球会入りを果たしたい。
梅野隆太郎捕手(右)は 7回、バントしたあとに捕手・石原慶幸(左)を妨害してしまう=マツダスタジアム
やってもうた…。雨中の息詰まる一戦で、梅野隆太郎捕手(25)が攻守でミス。原口、岡崎と正妻争いを繰り広げるなかで、なかなか一歩抜け出せない。
「(投球が)抜けていましたが、ミットに当てていたので、捕らないといけないです」
猛省したのは 1回一死 1、 3塁。 2球目の直球が高めに抜け、ルナを直撃しそうになった。梅野はミットを差し出すも、捕逸。 3走・田中がヘッドスライディングで生還し、先制点を許した。
守備で天を仰げば打撃まで…。 2- 2の 7回無死 1塁でバントを決めたかに思えたが、捕手・石原と交錯して転倒。守備妨害とみなされ、流れを手放した。
矢野作戦兼バッテリーコーチは、打撃好調の原口ではなく梅野を先発起用したことに「いろいろなこと。総合的に判断して」と説明したが、白星には結びつかず。シーズンも折り返し。そろそろ「帯に短し」から卒業したい。
6回裏広島二死 1、 3塁、藤浪晋太郎投手は代打天谷を左飛に打ち取り手を叩く=マツダスタジアム
藤浪晋太郎投手は粘投も白星はつかなかった。
今季初の広島戦登板は 7回 125球を投げ、 4四球の被安打 5で 2失点(自責 1)。「苦しい状況が多かった中で、なんとか粘れて最低限の仕事はできたかなと思います」。
悪天候の影響で30分遅れの試合開始。時折雨が降り注ぐ、蒸し暑いマウンドできっちり試合を作った。
藤浪晋太郎投手は立ち上がりに乱れた。 1回、丸に四球を与えて思わず座り込む=マツダスタジアム
走者をためても、崖っぷちで踏みとどまった。雨がしとしと降るマツダスタジアムで、藤浪が粘りのピッチング。試合後は笑顔こそなかったが、手応えを口にした。
「(ピンチで)何とか粘れた。最低限の仕事はできたと思います」
2- 2の 6回一死 2、 3塁。石原を 151キロの直球で 3ゴロに仕留めると、代打・天谷も内角 151キロの直球で左飛。歓声と悲鳴を背中に受け、ベンチに戻った。
1回一死 1、 3塁ではルナへの内角球を捕手・梅野が捕逸して先制を許した。 2- 1の 4回には安部の中犠飛で同点とされたが、いずれのイニングも最少失点で耐えた。
広島市内は一部で避難勧告が出るほどの雨が降り、試合開始は30分遅れた。試合中も雨が断続的に降った。立ち上がり苦しんだ理由を「ブルペンとマウンドの硬さが違って戸惑った。バランスが合わなかった」と説明。ブルペンの土は軟らかく、雨対策されたマウンドは思った以上に硬かった。
2回、広島・安部友裕内野手から三振を奪い舌を出す藤浪晋太郎投手=マツダスタジアム
そんな悪条件もあり、三者凡退に抑えたのは 2回と 7回だけ。蒸し暑さのなか、懸命の 125球で 7回 5安打 2失点。 2日の楽天戦(コボスタ宮城)以来 3試合ぶりの今季 5勝目( 3敗)はならなかったが、先発の役割は果たした。
昨季は14勝も、ここまでまだ 4勝。23日には金本監督が「ちょうど半分、71試合でしょ。単純に計算して年間 8勝ってことでしょ。そんな数字で終わるわけがない」とハッパをかけていた。この日の投球に、将は「まずまずじゃないかな。いいとは思えなかったけどね」と及第点を与えた。
交流戦明けの“開幕投手”を託された右腕は、敵地で粘投。例年、調子を上げる夏はこれから。ギアをあげるのは、ここからだ。
それでも何とか立ち直って7回2失点。粘りの投球を見せた藤浪晋太郎投手=マツダスタジアム
◆データBOX◆
◎…藤浪の交流戦明け初戦は2013年 6月23日(DeNA・横浜、●)、2014年 7月1日(ヤクルト・倉敷、○)、2015年 6月21日(ヤクルト・甲子園、○)だった。勝ち負けかかわらず、いずれの試合でも味方が本塁打を放って援護していたが、今年はなし。
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