●日本野球機構(NPB)と12球団によるプロ野球実行委員会が 4日、東京都内で開かれ、本塁での危険な接触を防ぐため今季から導入されたコリジョン(衝突)ルールの運用基準見直しについて、NPB内の規則委員会で検討を進めることが決まった。コリジョンルールはこれまでに 4件の適用があり、判定に異議を唱えNPBに意見書や質問書が提出される事態が相次いだ。現在は守備側の選手が 3塁ファウルライン沿いの走路に入れないという基準を厳しく運用しているが、実際に衝突が発生したかを重視する方向で見直しが検討されている。
●「マツダオールスターゲーム2016」への「監督推薦」選出選手が 4日発表され、阪神からは藤浪晋太郎投手(22)、岩貞祐太投手(24)、原口文仁捕手(24)の 3名が選出された。原口、岩貞は初選出となった。原口はファン投票ではノミネート選手でない中、17万4556票を獲得し 2位と健闘し感謝を表した。藤浪は 4年連続 4度目の選出となったが今季いまだ 4勝( 4敗)の成績にざんげ。岩貞は「良い経験だと思って」と力を込めた。チームは最下位と苦しむだけに巻き返しに懸命で、この日は東京都内で一部野手とともに休日返上で練習に汗を流した。
●虎が悲しい現実に直面した。中日に逆転負けしてカード負け越しを喫し、ヤクルトが巨人に勝ったため、今季初めて単独最下位に転落した。終わってみれば大敗だったが、試合の流れを変えたのはミスの積み重ね。今季最多タイの借金「8」を背負い、前半戦勝ち越しも消滅した苦境から。虎敗戦から32分後。秋田でヤクルトが巨人に逆転勝ちし、阪神は最下位転落。 1分けを挟んで 8連敗の魔の日曜日に屈辱のテールだ。だが、虎の将は毅然(きぜん)と言った。まだ64試合もある。借金は最多の「8」に戻り、首位広島とは最大タイの12ゲーム差。それでも、 2位中日とは 2差。すぐAクラスに浮上できる位置にいる。勝負をかけるのは球宴明けから。決して悲観することはないと、ナインを鼓舞した。交流戦明けのキーマンと期待した鳥谷も 4の 0で、攻守に精彩がないと厳しく指摘した。 6日にも自力優勝が消滅する苦境。もう 1度、各自がやるべきことを肝に銘じて戦わないと、逆転優勝も絵空事で終わる。明日 5日からは巨人 3連戦。まずは宿敵相手に猛虎の意地を見せてほしい。
●阪神が 4日、若手選手を中心に約 1時間半の打撃練習を行った。神宮外苑の室内練習場で、当初予定されていなかった若虎たちの特打を敢行。平田チーフ兼守備走塁コーチのゲキが飛ぶ中、昼過ぎまで特訓は続いた。この日は岡崎太一捕手(33)、梅野隆太郎捕手(25)、原口文仁捕手(24)の捕手 3人に加えドラフト 1位・高山俊外野手(23=明治大學)、江越大賀外野手(23)、中谷将大外野手(23)の計 6人が参加。矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(47)らコーチ 6人が指導する熱の入れよう。約 1時間半に渡って打ち込ませて、危機感を漂わせた。
● 5日に出場選手登録を抹消された今成亮太内野手(28)が 4日、鳴尾浜で取材に応じ、 5日からのウエスタン・中日 3連戦(ナゴヤ)で 1軍再昇格への一打を放つことを誓った。課題について「バッティングの状態を上げるのが優先になる」と自覚している。気合を胸に名古屋行きのバスに乗り込んだ。
●神宮室内に来なかった鳥谷ら主力組の多くは、東京都内のチーム宿舎近くにあるスポーツジムで体を動かして、 5日からの巨人戦に備えた。
●俺たちは最下位にいるようなチームじゃない! ランディ・メッセンジャー投手(34)が 4日、先発する 5日の巨人戦(東京D)に向け、神宮外苑で指名練習に参加。ここにきてすっかり安定感を取り戻している助っ人は、低迷するチームを鼓舞するように、強い決意を口にした。助っ人では球団史上最長タイの 7年目。虎を愛する男が、燃えている。最下位に転落して迎える巨人戦を前に、メッセンジャーが力強く決意表明だ。借金「8」で順位表は一番下。だが、自身の投球で猛虎のプライドを取り戻すつもりだ。この日は神宮外苑でキャッチボールなどで調整。練習中には前日 3日の中日戦(ナゴヤD)で 3回 6失点KOされた岩貞と話し込むシーンがあった。メッセ自身、イライラして崩れた経験も多いだけに、その言葉はより説得力を持つ。投手陣全体、チーム全体として、苦境からはい上がる思いが行動となって表れた。まずは宿敵相手に 8勝目を挙げ、自らの手で虎を“本来いるべき場所”へと導いていく。
●光り輝くはずだった宝石の原石がやや色あせてきた。阪神の現状である。ファームには 2つの貯金はあるが、肝心の 1軍は戦力の低下で借金生活になってしまった。開幕当初は“超変革”のスローガンを掲げて起用した若手が目いっぱいの力を発揮。江越、横田、高山、陽川などのはつらつとしたプレーがチームを引っ張り勝率 0.500ラインをキープ。先が楽しみなレース展開をしていたが、 6月に入ってペースダウン。力不足の露呈は初めから計算していたとはいえ、若手が誰も体験する分厚い壁にぶち当たり、今、まさに、生みの苦しみを味わっている。苦しい状況の中にも実にタイムリーな出来事があった。坂井オーナーをはじめとする球団首脳と 1、 2軍両監督とのヒアリングだ。 6月18日が金本監督。同27日が掛布監督。食事をしながら現状、今後のチーム作りを中心にした話し合い。厳しい状況に陥ったときのフロント-現場の意見交換。球団からのバックアップを肌で感じることができるし、ストレスの溜まった監督の癒しになる。オーナーとの腹を割った話し合いは、精神的にも新たな気持ちで目標に向かって進める。親会社が本腰を入れてチーム作りに参加している証しだ。チーム作りに関して言うと、以前はフロントと現場にはかなりの温度差があった。オーナーと監督が席を同じにするのはシーズン終了の報告をする時ぐらいのものだったが、「三顧の礼」を尽くして招き入れた野村克也監督以来、方針はガラッと変わった。シーズン中であっても何回か話し合っている。現場の意見をまともにぶつけてくれるのは大いに結構。そのあとは星野仙一監督が引き継いでくれた。2003、2005年優勝の原動力となった金本現監督(当時広島)を獲得したのは、その一連の流れからだ。現在も福留、西岡がいる。そして、若手の北條、高山がいまだ頑張っている。力をつけた証しであり、原口は 5月度の月間MVPに輝くなど期待以上の活躍をしている。現時点では中谷が猛アピール中。フロント- 1軍-そして、鳴尾浜が一体となれば、まだ遅くない。
●日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団は 4日、東京都内でプロ野球実行委員会を開き、2020年東京五輪の大会期間中に公式戦を中断する方針を固めた。五輪中の大規模なペナントレース中断は初めてで、11日のオーナー会議で正式決定される見通し。東京五輪は 7月24日から 8月 9日まで開催される。NPBと各球団は、開幕の前倒しやクライマックスシリーズと日本シリーズの間隔を詰めるなどの対応策を検討している。記事をまとめてみました。
日本野球機構(NPB)と12球団によるプロ野球実行委員会が 4日、東京都内で開かれ、本塁での危険な接触を防ぐため今季から導入されたコリジョン(衝突)ルールの運用基準見直しについて、NPB内の規則委員会で検討を進めることが決まった。
井原敦事務局長は見直しの時期について「オールスター戦明けが一番いいが、必要なことを一つ一つ進める」と話した。見直しの方向性については一致しているものの、シーズン中の変更に難色を示す意見もあったという。
コリジョンルールはこれまでに 4件の適用があり、判定に異議を唱えNPBに意見書や質問書が提出される事態が相次いだ。現在は守備側の選手が 3塁ファウルライン沿いの走路に入れないという基準を厳しく運用しているが、実際に衝突が発生したかを重視する方向で見直しが検討されている。
「マツダオールスターゲーム2016」への「監督推薦」選出選手が 4日発表され、阪神からは藤浪晋太郎投手、岩貞祐太投手、原口文仁捕手の 3名が選出された。原口、岩貞は初選出となった。
原口はファン投票ではノミネート選手でない中、17万4556票を獲得し 2位と健闘し「あれだけ票入ったというのは僕自身嬉しい気持ちと、ありがとうございます、と気持ち。どこかで伝えたいなと思っていた」と感謝を表した。
藤浪は 4年連続 4度目の選出となったが「選ばれるような成績ではないのですが、そういう成績を残していないので、不思議な感覚というか、半分申し訳ないです」と今季いまだ 4勝( 4敗)の成績にざんげ。
岩貞は「良い経験だと思ってそこで勉強させていただけたらと思います」と力を込めた。
オールスターゲームは今月14、15日に福岡ヤフオクドーム、横浜スタジアムで行われる。
監督推薦でオールスター出場が決まり、ポーズをとる(左から)岩貞祐太投手、原口文仁捕手、藤浪晋太郎投手=名古屋市内のホテル
阪神は推薦で 3人が選ばれた。藤浪は入団から 4年連続での球宴となるが、今季はここまで 4勝 4敗。「率直にうれしいけど、選ばれるような成績ではないので。ちょっと不思議な感覚」と複雑な表情を浮かべた。
横浜商科大学出身の岩貞は第 1戦が故郷熊本と同じ九州の福岡・ヤフオクドーム、第 2戦が横浜・横浜スタジアムで開催されるだけに「何かしら縁というものを感じなくもない」と感慨深げだ。育成契約を経てブレークした原口も今回初選出だが「いいものを盗んで帰ってこられるようにしたい」。チームは最下位と苦しむだけに巻き返しに懸命で、この日は東京都内で一部野手とともに休日返上で練習に汗を流した。
虎が悲しい現実に直面した。中日に逆転負けしてカード負け越しを喫し、ヤクルトが巨人に勝ったため、今季初めて単独最下位に転落した。終わってみれば大敗だったが、試合の流れを変えたのはミスの積み重ね。今季最多タイの借金「8」を背負い、前半戦勝ち越しも消滅した苦境から、虎よ、はい上がってくれ。
悲しい知らせはナゴヤドームベンチ裏での敗戦会見中に届いた。虎敗戦から32分後。秋田でヤクルトが巨人に逆転勝ちし、阪神は最下位転落。 1分けを挟んで 8連敗の魔の日曜日に屈辱のテールだ。だが、虎の将は毅然(きぜん)と言った。
金本監督:前半の順位なんてそんなもん、 1日で 1位から 3位とか、 3位から 5位とか、関係ない。今は上しか見ていない。一番上しかね。 3位までナンボ、 2位までナンボとかも見たことがないし…。後半過ぎて 1位までナンボか、そこはしっかり見ていくけどね。そこしか見てやらない。
ベンチで“檄”を飛ばす阪神の金本知憲監督=ナゴヤドーム
まだ64試合もある。借金は最多の「8」に戻り、首位広島とは最大タイの12ゲーム差。それでも、 2位中日とは 2差。すぐAクラスに浮上できる位置にいる。勝負をかけるのは球宴明けから。決して悲観することはないと、ナインを鼓舞した。
もちろん、指揮官も現実は直視していた。 9安打しながら、本調子ではない吉見らから 3点だけ。拙攻&自滅負け。ポイントは恒例のバント失敗だった。
金本監督:流れが変わるからね。キャンプからやってきて、投手のためのバント練習もわざわざ 3、 4回やった。それだけやってるのに…。もう 1回徹底してやらざるを得ないね。ただやるんじゃなく、ちゃんと正しく形を理解して反復練習するしかないよ、もう。
同点の 2回一死 1塁で岩貞が送れず捕ゴロ併殺。岩貞は今季、送りバントを 6度試みて成功は 1度だけ。自身を援護できなかった左腕は 3回、先頭大島の暴投振り逃げからピンチを招き、福田に満塁弾を浴びた。ただでさえ打線がつながらない状況で負けるべくして負けた。交流戦明けのキーマンと期待した鳥谷も 4の 0で、攻守に精彩がないと厳しく指摘した。
金本監督:( 4回に左翼へ抜けた大島の)ショートライナーも自分の(守備)範囲だからね。打つ方でも進められなかったり…。長年やってるんだから。俺らも言うことはキャンプからずっと言ってきた。自分で打破していくしかないよ。
6日にも自力優勝が消滅する苦境。もう 1度、各自がやるべきことを肝に銘じて戦わないと、逆転優勝も絵空事で終わる。明日 5日からは巨人 3連戦。まずは宿敵相手に猛虎の意地を見せてほしい。
阪神が 4日、若手選手を中心に約 1時間半の打撃練習を行った。神宮外苑の室内練習場で、当初予定されていなかった若虎たちの特打を敢行。平田チーフ兼守備走塁コーチのゲキが飛ぶ中、昼過ぎまで特訓は続いた。
3日・中日戦(ナゴヤドーム)で 3- 8の完敗を喫し、最下位転落が決定。試合後のコーチ会議で、野手による今季初の指名練習が決まった。
この日は岡崎、梅野、原口の捕手 3人に加えドラフト 1位・高山、江越、中谷の計 6人が参加。片岡打撃コーチは「何かきっかけをつかんでほしい。ここには成長が見込める選手が来ているし、これからの期待も込めてね」と練習の意図を明かした。
練習しかないやろ! 若虎らは休日返上で汗を流す。コーチ陣も計 6人参加した=神宮球場室内練習場
練習や! 練習するしかない! 最下位に転落した阪神は一夜明けた 4日、神宮の室内練習場で今季初めて休日返上で野手練習を行った。ドラフト 1位・高山俊外野手ら 6人に、矢野燿大作戦兼バッテリーコーチらコーチ 6人が指導する熱の入れよう。約 1時間半に渡って打ち込ませて、危機感を漂わせた。
バットを振るたびに汗が飛び散り、叱咤激励の声が飛んだ。東京のこの日の最高気温は33度。午前11時、むせかえるような神宮室内で、若虎が歯を食いしばった。チームは前日 3日の中日戦(ナゴヤD)に敗れて、昨年 5月12日以来となる最下位転落。どうすればいい? 答えは明快だった。
「練習せなアカンやろ、ここにいる選手は。チームに貢献するより、迷惑をかけていることの方が多いしね。とにかく練習をやるしかない」
左から濱中治一軍打撃コーチ、片岡篤史一軍打撃コーチに高山を挟み中村豊一軍守備走塁コーチ、さらに1人挟み平田勝男一軍チーフ兼守備走塁コーチ。総出で指導した=神宮球場室内練習場
所用で不在の金本監督に代わって、矢野作戦兼バッテリーコーチが決然と言った。 3月28日にナイター練習したことがあるが、これは当初から予定されていた。野手がチームとして休日返上で練習するのは今季初めて。 3日に名古屋から東京入りし、この日は当初はオフだった。だが、 3日の試合後のコーチ会議で「若手を集めて練習しよう」と急きょ決まった。
集められたのはD 1位・高山俊外野手に中谷、原口、江越、梅野、岡崎の 6人。野手担当とトレーニングコーチ計 6人がつく異例の態勢となった。フリー打撃とティー打撃で 1時間半、とにかく振らせた。
片岡打撃コーチは江越をマンツーマン指導。浜中打撃コーチは高山、中谷のスイングをチェック。平田チーフ兼守備走塁コーチは高山に「内角もしっかり踏み込んで、いい形で見逃しなさい。( 3日に満塁弾を放った)中日の福田なんか、体が開かないぞ」とアドバイス。垣根を取り払って、熱血指導した。
室内で打撃練習する高山俊外野手=神宮球場室内練習場
チーム打率 0.241、42本塁打はリーグワースト。打撃不振は深刻だ。金本監督は“超変革”を掲げて若手を積極起用してきた。今後もその方針は変わらない。ならば、伸びしろのある選手を鍛えて強くなるしかない。
「こういう機会をいただいてありがたい。これからは大事な試合が続くので、レベルアップしていかないとと思います」
高山は大粒の汗をしたたらせた。江越も「自分でも(スイング時に)体が開くくせを修正していかなければいけないことはわかっている」と口元を引き締めた。
5日からは東京ドームで 1.5ゲーム差の 4位巨人と 3連戦。首位広島とは12差あるが、 2位中日までは 2差。宿敵をたたいて最下位を脱出し、弾みをつけたい。
「あした( 5日)、結果が出るにこしたことはないが…。何らかのきっかけにしてもらえれば」
片岡打撃コーチは若虎らの目覚めを願う。コーチ総出でムチを入れた。その効果を、グラウンドで見せてほしい。
最下位に転落した阪神は一夜明けた 4日、神宮の室内練習場で今季初めて休日返上で野手練習を行った。
神宮室内に来なかった鳥谷ら主力組の多くは、東京都内のチーム宿舎近くにあるスポーツジムで体を動かして、 5日からの巨人戦に備えた。チーム関係者は「金本監督になられて、選手はウエートトレーニングに力を入れています。全体練習はなくても体を鍛えたり、マッサージするなど体調管理をしています」と話した。
ランディ・メッセンジャー投手は 5日の巨人戦に向けて調整。最下位脱出に貢献するぜ=神宮外苑
俺たちは最下位にいるようなチームじゃない! ランディ・メッセンジャー投手(34)が 4日、先発する 5日の巨人戦(東京D)に向け、神宮外苑で指名練習に参加。ここにきてすっかり安定感を取り戻している助っ人は、低迷するチームを鼓舞するように、強い決意を口にした。
助っ人では球団史上最長タイの 7年目。虎を愛する男が、燃えている。最下位に転落して迎える巨人戦を前に、メッセンジャーが力強く決意表明だ。
「チームは最下位だけど、自分たちの位置ではないと思っている。とにかくチームとして、いい形に戻ればと思う」
ランディ・メッセンジャー投手(右)は前日 3日に崩れた岩貞祐太投手(左)にアドバイスを送る=神宮外苑
借金「8」で順位表は一番下。だが、自身の投球で猛虎のプライドを取り戻すつもりだ。この日は神宮外苑でキャッチボールなどで調整。練習中には前日 3日の中日戦(ナゴヤD)で 3回 6失点KOされた岩貞と話し込むシーンがあった。
「これまで 6年間、タイガースでプレーして、いろいろな経験をしている。自分の若い頃は、いろいろといいピッチャーから学んできた。若い選手に、自分の経験を伝えていきたいんだ」
内容は明かさなかったが、ここ 5試合勝ち星がなく突如の乱調に悩まされる若き左腕に、マウンドでの考え方や心構えなどを伝授したもよう。メッセ自身、イライラして崩れた経験も多いだけに、その言葉はより説得力を持つ。投手陣全体、チーム全体として、苦境からはい上がる思いが行動となって表れた。
キャッチボールするランディ・メッセンジャー投手=神宮外苑
「いつも言っているように自分でコントロールできることと、できないことがある。マウンドに立てば自分のピッチングをして、チームに勝つチャンスを与えるだけだ」
開幕直後は不安定だったが、ここ 5試合は連続で 7回以上を投げ、自責点は「2」以下と安定感抜群。巨人戦もここまで 4試合で 1勝 2敗も防御率2.61と好相性を誇る。
「毎試合、自分が登板するときは勝ちたいという強い気持ちで試合に出ているよ」
まずは宿敵相手に 8勝目を挙げ、自らの手で虎を“本来いるべき場所”へと導いていく。
▼阪神の自力優勝は、最短で6日に消滅する。阪神●●で広島○○が条件。これ以降、阪神は62試合に全勝しても、最終成績は96勝44敗 3分けで勝率 6割 8分 6厘。広島は阪神戦残り13試合に全敗しても、他球団との残り48試合に全勝すれば、97勝44敗 2分けで勝率 6割 8分 8厘となるため、阪神を上回る。
▼阪神は前半戦勝ち越しが消滅した。残り 8試合を全勝しても42勝42敗 3分けで 5割。負け越しターンに王手。前半戦負け越しとなれば 2年連続。前半戦負け越しで阪神が優勝した年はない。
5日に出場選手登録を抹消された今成亮太内野手が 4日、鳴尾浜で取材に応じ、 5日からのウエスタン・中日 3連戦(ナゴヤ)で 1軍再昇格への一打を放つことを誓った。
開幕 1軍を勝ち取ったが、85打数20安打、打率 0.235。不振に苦しみ、今季初めて抹消された。課題について「バッティングの状態を上げるのが優先になる」と自覚している。
「すぐに( 1軍に)呼んでもらえるよう、頑張ります」。気合を胸に名古屋行きのバスに乗り込んだ。
光り輝くはずだった宝石の原石がやや色あせてきた。阪神の現状である。ファームには 2つの貯金はあるが、肝心の 1軍は戦力の低下で借金生活になってしまった。開幕当初は“超変革”のスローガンを掲げて起用した若手が目いっぱいの力を発揮。江越、横田、高山、陽川などのはつらつとしたプレーがチームを引っ張り勝率 0.500ラインをキープ。先が楽しみなレース展開をしていたが、 6月に入ってペースダウン。力不足の露呈は初めから計算していたとはいえ、若手が誰も体験する分厚い壁にぶち当たり、今、まさに、生みの苦しみを味わっている。
当然だろう。掛布監督の目には「若い選手が 1軍で活躍して、レベルアップしたかというとそれはないです。ファームにおりてきた選手を 1軍レベルから見てみると、まだその域には達していません。だいいち、アウトのなりかたがなっていない」としか写っていない。要するに、自分のペースで戦っていない。相手ペースのままいいように牛耳られているのだ。新聞紙上だけの報道を見ていると、まるで、そのままレギュラーどりをもしかねない評価をされているが、とんでもない。まだまだシーズンを通してコンスタントに力を発揮するまでには時間が必要。チームの現状は当然の姿なのだ。
現在、ファームにおりて頑張っている陽川は「 1軍と 2軍のレベルの違いを感じました。ストライク、ボールの出し入れとか、スピード。ファームとではかなりの差があります。いい経験をさせていただきましたし、力の差がわかったのが収穫です」と、より一層の気合いを入れている。横田にしても「 1軍のレギュラークラスの人のバッティング練習を見ていると、ピッチャーが投球する球のほとんどをバットの芯でとらえています。実力の差を感じました。これからは打って、打って、打ちまくります」。確かにレギュラーは、10本打てば 8本ぐらいはバットの芯でとらえている。着眼点はいいが、これら若い選手が急成長するのはむずかしい。でも、 1軍昇格は身近になった。打開策は……。弱肉強食の世界。今、鳴尾浜が熱い。見通しは明るいと見た。
横田慎太郎外野手(右)にアドバイスをおくる掛布雅之 2軍監督(写真は2016年 4月13日)
苦しい状況の中にも実にタイムリーな出来事があった。坂井オーナーをはじめとする球団首脳と 1、 2軍両監督とのヒアリングだ。 6月18日が金本監督。同27日が掛布監督。食事をしながら現状、今後のチーム作りを中心にした話し合い。厳しい状況に陥ったときのフロント-現場の意見交換。球団からのバックアップを肌で感じることができるし、ストレスの溜まった監督の癒しになる。オーナーとの腹を割った話し合いは、精神的にも新たな気持ちで目標に向かって進める。
親会社が本腰を入れてチーム作りに参加している証しだ。チーム作りに関して言うと、以前はフロントと現場にはかなりの温度差があった。オーナーと監督が席を同じにするのはシーズン終了の報告をする時ぐらいのものだったが、「三顧の礼」を尽くして招き入れた野村克也監督以来、方針はガラッと変わった。シーズン中であっても何回か話し合っているし、当時広報をしていた私の方から本社へお願いしたこともあった。時にはこんなことも--。
「本間よ--。オレ、今、オーナーを怒らせてしもうたけど大丈夫かなあ。チーム作りの話をしている中で『オーナーは監督を代えた方がいいチームができると思っていませんか』とたずねたら『そうや』言うから。ついこっちも語気を強くして『だからダメなんですよ。中心になる選手は 1年や 2年で育ちませんから』と言ったら、気分を悪くされたようで」
笑っていた。たいしたことはなかったようだが、現場の意見をまともにぶつけてくれるのは大いに結構。そのあとは星野仙一監督が引き継いでくれた。2003、2005年優勝の原動力となった金本現監督(当時広島)を獲得したのは、その一連の流れからだ。現在も福留、西岡がいる。そして、若手の北條、高山がいまだ頑張っている。力をつけた証しであり、原口は 5月度の月間MVPに輝くなど期待以上の活躍をしている。現時点では中谷が猛アピール中。フロント- 1軍-そして、鳴尾浜が一体となれば、まだ遅くない。
日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団は 4日、東京都内でプロ野球実行委員会を開き、2020年東京五輪の大会期間中に公式戦を中断する方針を固めた。五輪中の大規模なペナントレース中断は初めてで、11日のオーナー会議で正式決定される見通し。
東京五輪では追加種目で野球・ソフトボールの実施が有力視される。 8月の国際オリンピック委員会(IOC)総会での採決を前にシーズン中断の方針を打ち出すことで、野球界としての五輪への協力姿勢をアピールする形となった。熊崎勝彦コミッショナーは「五輪期間中に全面的な協力を行うのは一貫した姿勢。公式戦は休止する方向でまとまった」と話した。
東京五輪は 7月24日から 8月 9日まで開催される。NPBと各球団は、開幕の前倒しやクライマックスシリーズと日本シリーズの間隔を詰めるなどの対応策を検討している。
「マツダオールスターゲーム2016」への「監督推薦」は組織票による選出とは異なり、現在いかなる成績で有っても過去まで全てを見ての推薦だから堂々と胸を張って頑張ってほしいですね。そうして、そのバネを後半戦に持って行き、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2016年 公式戦 日程と結果(07月)
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