鳥谷、６号ソロ！阪神反撃及ばず連敗…金本監督、前半戦負け越し決定！メッセンジャー６回３失点６敗目

● 5日東京ドームで巨人－阪神11回戦が行われ、阪神は 2回無死 2塁の先制機を生かせず無得点。先発メッセンジャーは 3回まで無安打 7奪三振と完璧な立ち上がりを見せた。巨人は内海が 7回途中 1失点で 4勝目を挙げ、チームの連敗を｢３｣で止めた。阪神は 7回と 8回に 1点ずつを返したが及ばず 2連敗。阪神は前半戦の負け越しが決まり、 6日にも自力優勝が消滅する危機に立たされた。金本知憲監督(48)は厳しい表情。借金は最多の｢９｣に膨らみ、首位広島とは最大の13ゲーム差。明るい兆しが見えない苦闘が続いている。
● 0－ 0の 6回一死 1塁。マウロ・ゴメス内野手(31)が拙守で好投していたメッセンジャーの足を引っ張った。橋本到外野手(26)の強めのバントに意表を突かれて、平凡なゴロをポロリ。慌ててボールに飛びついて、 1塁へトスしたが、間に合わなかった。試合後は、うつむき加減でチームメートにざんげの言葉を口にした。落ち着いてバントを処理していれば二死 2塁だった。バットでも、 4打数無安打 2三振。 4回の 2打席目には中堅手をフェンス際まで後退させる大飛球を放ったが届かず、29試合連続ノーアーチと自己ワーストを更新した。打っても守ってもいいところなし。打撃が守備に悪影響を及ぼしているという見方について、金本監督はきっぱり否定した。

●鳥谷敬内野手(35)が 2点を追う 8回、約 1カ月ぶりとなる 6号ソロを放った。カウント 2－ 2からマシソンの 157キロの真っすぐに力負けせず、右翼席最前列に飛び込む 6号ソロを放った。

●ランディ・メッセンジャー投手(34)が 6回 4安打 3失点で 6敗目を喫した。 6回一死 1、 2塁から坂本勇人内野手(27)の打球がメッセンジャーの差し出したグラブに当たり、ライト方向へ。不運な形で先制点を許した。その後も長野の右犠飛、阿部の右前適時打と立て続けに失点した。メッセンジャーはやり切れない表情だった。
●夢舞台で豪快アーチ！｢マツダオールスターゲーム２０１６｣(15日・ヤフオクドーム、16日・横浜)の監督推薦が 4日発表され、阪神から原口文仁捕手(24)が選出された。育成出身の大砲は本塁打を“予告”。藤浪晋太郎投手(22)、岩貞祐太投手(24)も選ばれた。ファン投票選出の新人高山俊外野手(23)と阪神から 4人が出場する。チームは今日 5日から巨人 3連戦(東京ドーム)に臨む。各球団のスターが集う夢舞台。子どもの頃の記憶が瞬時によみがえった。あのプロ野球の祭典に自分が参加できる。考えただけで気持ちが高ぶった。今年 4月27日に育成選手から支配下登録。当日の巨人戦で 1軍デビューし初安打もマークした。夢のようなサクセスストーリーに加え、振り切る力は大きな魅力。野球ファンなら誰もが原口の描くきれいな放物線が見たい。もちろん、期待に応えるつもりだ。ファン投票でも投票用紙のマークシートに名前が書かれていなかったが、一時はトップに立つなど健闘。最終的にはヤクルト中村に 9万票以上の差をつけられたが、17万4556票を集めて堂々の 2位だった。育成経験者の球宴アーチとなれば2012年中村(ＤｅＮＡ)以来、 2人目となる。原口が感謝の思いをバットに込め、チームの逆襲に貢献するシーンもあるはずだ。
●岩貞祐太投手は 4日、監督推薦で初の球宴出場を決め謙虚な言葉を連発した。大地震と豪雨に見舞われた熊本で生まれ育ち、横浜商科大學出身。球宴は九州の福岡、横浜で行われることもあり｢大量失点しないように、試合を壊さないようにしたい｣と弱気な言葉で笑わせた。
●藤浪晋太郎投手は監督推薦で 4年連続 4度目の球宴出場を決め、大阪桐蔭高校の先輩に力勝負を挑む。ここまで 4勝 4敗、防御率3.18と本来の実力を発揮できておらずと恐縮気味。北海道日本ハム中田翔内野手(27)、西武浅村栄斗内野手(25)ら母校の先輩と対戦する可能性もあり｢楽しみ｣と笑みを浮かべた。 1年前は 3回完全投球でＭＶＰ。次回は 8日広島戦に先発予定。まずは 5戦ぶりの白星を狙う。記事をまとめてみました。

　＜巨人 3－ 2阪神、11回戦＞◇ 5日◇東京ドーム
　阪神は 2回無死 2塁の先制機を生かせず無得点。先発メッセンジャーは 3回まで無安打 7奪三振と完璧な立ち上がりを見せた。
　巨人は 0－ 0の 6回、坂本と阿部の適時打、長野の右犠飛で 3得点。先発の内海は 6回まで 2安打無失点と好投。
　巨人は内海が 7回途中 1失点で 4勝目を挙げ、チームの連敗を｢３｣で止めた。阪神は 7回と 8回に 1点ずつを返したが及ばず 2連敗。

　試合後、厳しい表情で引き揚げる金本知憲監督＝東京ドーム

　阪神は前半戦の負け越しが決まり、 6日にも自力優勝が消滅する危機に立たされた。
　金本知憲監督は、｢今の内海の状態で点が取れないようじゃね。どうしたらいいかわからん｣と厳しい表情。巨人先発左腕から 7回途中で 1点しか取れかった貧打を嘆いた。
　借金は最多の｢９｣に膨らみ、首位広島とは最大の13ゲーム差。明るい兆しが見えない苦闘が続いている。

　本調子じゃない内海を攻略できないなんて…。金本知憲監督は｢もう、どうしたらいいかわからん｣と悩みは深い＝東京ドーム

　俺たちはこんな位置にいるチームじゃない－。前日 4日にそう誓ってマウンドに立ったメッセンジャーを、皮肉にも味方が裏切った。残念ながら、最下位にふさわしい試合内容だった。
　金本監督はタメ息をついた。
　｢今の内海の状態で…あれで点がとれないようじゃね。もう、どうしたらいいかわからん｣
　指揮官として“禁句”ともいえる言葉が飛び出すほど、お手上げだった。メッセが 5回まで10奪三振と熱投を見せる一方、打線は開幕ローテから外れ、試合前まで 3勝( 2敗)しかあげていない内海から 6回まで 2安打。 4回の円陣も効果なく、10球で 3者凡退した。 5番に起用した32歳の新井は 2回無死 2塁で進塁打も打てず( 3ゴロ)。 2打席で引っ込め｢内容見たらわかるでしょ｣と吐き捨てた。
　守っては 6回一死 1塁で橋本到の 1塁への犠打をゴメスがファンブル。凡ミスの失策をきっかけに、一気に 3点を失った。
　｢(メッセは)バントのエラーでリズムが狂ってしまったけど、それまではほぼ完ぺき。先発が好投しているところで、打者は何か思わないと。感じないとね、その投げている姿を見て｣

　先発のランディ・メッセンジャー投手＝東京ドーム

　投手の好投に俺が応えてやる－。現役時代、それが主砲としての信念だった金本監督には信じがたい。だが、現実は無残だ。今年、どれだけ投手を見殺しにしてきたか。技術以前の問題だけに、その悩みは、深い…。
　 1点を追う 9回無死 1塁ではバントも走者を動かすこともせず北條、中谷が連続三振。｢北條もバントのミスが多いし。表の攻撃だから、一気にひっくり返そうと｣と説明したが、二死から原口が左前打しただけに余計もどかしさが募った。
　借金は今季最多｢９｣。前半戦借金ターンも確定した。首位広島とは13差となり、 6日にも自力Ｖが消滅する。急きょ駆けつけた坂井オーナーは無言で東京ドームを後にした。試合後のベンチ裏では緊急コーチミーティングが開かれ、高山、中谷、北條、江越、梅野が片岡打撃コーチらと 3塁側ブルペンへ。敵地では超異例の試合後の居残り特打が敢行された。
　もがく日々。開幕前、｢勝てない時期があるのは覚悟している｣と話した。だがベテランも中堅も若手も、技術もメンタルも、ここまで苦しむとは…。過酷さを極める超変革に、光が見えてこない。

　 6回一死 1塁の守りで、失策で傷口を広げたマウロ・ゴメス内野手(下)は起き上がれず。ランディ・メッセンジャー(右)には気の毒だった＝東京ドーム

　グラウンドにうつぶせに倒れたまま、動かなかった。 0－ 0の 6回一死 1塁。マウロ・ゴメス内野手(が拙守で好投していたメッセンジャーの足を引っ張った。橋本到の強めのバントに意表を突かれて、平凡なゴロをポロリ。慌ててボールに飛びついて、 1塁へトスしたが、間に合わなかった。
　｢ミスをしてしまったよ。申し訳ない｣
　犠打失策で一死 1、 2塁とすると、坂本が先制の投手強襲打。長野の右犠飛で追加点を与えると、阿部の 1打は 1塁手のゴメスのすぐ横を通過して、右前適時打となった。試合後は、うつむき加減でチームメートにざんげの言葉を口にした。

　 6回、巨人・橋本到のバントをエラーしたマウロ・ゴメス内野手＝東京ドーム

　落ち着いてバントを処理していれば二死 2塁だった。凡ミスで傷口を広げ、試合の分岐点となった痛恨の失策について、久慈内野守備走塁コーチは｢イージーなミス。何を慌てたんや？　メッセに申し訳ない。あそこでアウトをひとつ取れたら全然違う｣と首をかしげた。
　バットでも、 4打数無安打 2三振。 4回の 2打席目には中堅手をフェンス際まで後退させる大飛球を放ったが届かず、29試合連続ノーアーチと自己ワーストを更新した。打っても守ってもいいところなし。打撃が守備に悪影響を及ぼしているという見方について、金本監督は｢それは関係ないよ。守りは守り｣ときっぱり否定した。
　失意のＧ砲は｢あした( 6日)頑張ります｣と言葉を絞り出した。打撃で長くチームに貢献できていない上に伝統の一戦で勝敗に直結する守りのミス。名誉を挽回するには、相当の巻き返しが必要だ。

　 8回、本塁打を放った鳥谷敬内野手＝東京ドーム

　鳥谷敬内野手が 2点を追う 8回、約 1カ月ぶりとなる 6号ソロを放った。
　鳥谷は 1－ 3の 8回一死走者なしの場面で打席に立つと、カウント 2－ 2からマシソンの 157キロの真っすぐに力負けせず、右翼席最前列に飛び込む 6号ソロを放った。 6月 2日以来の 1発で阪神が 1点差に迫った。

　 6回裏巨人一死 1、 2塁、投手強襲適時内野安打を許したメッセンジャーは浮かない表情＝東京ドーム

　ランディ・メッセンジャー投手が 6回 4安打 3失点で 6敗目を喫した。
　 6回一死 1、 2塁から坂本勇人内野手(27)の打球がメッセンジャーの差し出したグラブに当たり、ライト方向へ。不運な形で先制点を許した。その後も長野の右犠飛、阿部の右前適時打と立て続けに失点した。
　メッセンジャーは｢ライナーがグラブに当たって打球方向が変わって、当たっていなければアウトになっていたかもしれない。その後も犠牲フライ。自分としてはそれほど点を取られた実感はない｣とやり切れない表情だった。

　 6回裏巨人一死 1、 2塁、放った坂本勇人内野手＝東京ドーム

　巨人坂本勇人内野手が、先制の適時打を放った。
　 6回一死 1、 2塁、痛烈なライナーで阪神メッセンジャーのグラブをはじき、右前にボールが転がる間に 2塁走者の中井がホームに生還した。
　さらに 4番長野の犠飛、 5番阿部の適時打で 3点を奪った。

　夢舞台で豪快アーチ！　｢マツダオールスターゲーム２０１６｣(15日・ヤフオクドーム、16日・横浜)の監督推薦が 4日発表され、阪神から原口文仁捕手が選出された。育成出身の大砲は本塁打を“予告”。藤浪晋太郎投手、岩貞祐太投手も選ばれた。ファン投票選出の新人高山俊外野手と阪神から 4人が出場する。チームは今日 5日から巨人 3連戦(東京ドーム)に臨む。
　虎のシンデレラボーイは興奮を隠すことができなかった。
　｢まずは驚き。そしてうれしさがあります。印象に残っているのは(2004年)新庄さんのホームスチール。キャッチャーは矢野さん(作戦兼バッテリーコーチ)でしたよね。まずは雰囲気を楽しんで、出させてもらったら全力プレー。思いっきりプレーしたい｣
　各球団のスターが集う夢舞台。子どもの頃の記憶が瞬時によみがえった。あのプロ野球の祭典に自分が参加できる。考えただけで気持ちが高ぶった。
　今年 4月27日に育成選手から支配下登録。当日の巨人戦で 1軍デビューし初安打もマークした。同29日には初スタメン。勢いは止まらず、自慢のバットも武器に 5月にはセ・リーグ月間ＭＶＰまで獲得した。ここまで48試合に出場し、打率 3割 3分 8厘、 6本塁打、21打点。試合によってはクリーンアップを任されるなどバットで存在感を示している。夢のようなサクセスストーリーに加え、振り切る力は大きな魅力。野球ファンなら誰もが原口の描くきれいな放物線が見たい。もちろん、期待に応えるつもりだ。

　監督推薦でオールスター出場が決まり、並んでポーズを取る、左から岩貞祐太投手、原口文仁捕手、藤浪晋太郎投手

　｢狙っては打てないんですけど、自分のスイングをした結果がいい結果になれば。力まずに狙っていきたいと思います｣
　ファン投票でも投票用紙のマークシートに名前が書かれていなかったが、一時はトップに立つなど健闘。最終的にはヤクルト中村に 9万票以上の差をつけられたが、17万4556票を集めて堂々の 2位だった。
　｢手間も掛かると思うけど、あれだけ票を入れていただいて感謝。うれしい気持ちと、ありがとうございますという気持ち｣
　この日は今季初となった野手の指名練習に参加し、神宮の屋内練習場で汗だくになりながらバットを振り込んだ。育成経験者の球宴アーチとなれば2012年中村(ＤｅＮＡ)以来、 2人目となる。原口が感謝の思いをバットに込め、まずは今日からの巨人戦に臨む。シンデレラストーリーには、チームの逆襲に貢献するシーンもあるはずだ。

　キャッチボールを行う岩貞祐太投手＝明治神宮外苑

　岩貞祐太投手は 4日、監督推薦で初の球宴出場を決め謙虚な言葉を連発した。
　大地震と豪雨に見舞われた熊本で生まれ育ち、横浜商科大學出身。球宴は九州の福岡、横浜で行われることもあり｢両方とも何かしら縁のある場所。どちらであってもしっかり投げたい｣。交流戦で満塁弾を浴びた西武メヒアと再戦する可能性もあるが｢ホームラン以外でなんとか…｣と苦笑い。｢大量失点しないように、試合を壊さないようにしたい｣と弱気な言葉で笑わせた。

◆阪神のドラフト入団選手のうち、初出場した球宴で本塁打を放った選手は、1969年第 1戦田淵幸一( 1年目)、1980年第 1戦岡田彰布( 1年目)、2000年第 3戦坪井智哉( 3年目)の 3人。なお阪神の選手が球宴で本塁打を打てば、2010第 2戦でのブラゼル以来、 6年ぶり。

　投手指名練習でキャッチボールを行う藤浪晋太郎投手＝明治神宮外苑

　｢マツダオールスターゲーム２０１６｣(15日・ヤフオクドーム、16日・横浜)の監督推薦が 4日発表された。
　藤浪晋太郎投手は監督推薦で 4年連続 4度目の球宴出場を決め、大阪桐蔭高校の先輩に力勝負を挑む。ここまで 4勝 4敗、防御率3.18と本来の実力を発揮できておらず｢半分申し訳ないです｣と恐縮気味。北海道日本ハム中田、西武浅村ら母校の先輩と対戦する可能性もあり｢楽しみ｣と笑みを浮かべた。
　 1年前は 3回完全投球でＭＶＰ。 2年連続受賞は｢おそらく無理です｣とかわし｢(阪神勢の残り 3人が球宴)初出場なのでお供に終始したい。ランナーコーチャーとかをしっかりしたい｣とニヤリ。
　次回は 8日広島戦に先発予定。｢調子自体は上がっている。結果が伴わなければ意味がないので｣。まずは 5戦ぶりの白星を狙う。
＜藤浪過去の球宴＞
◆2013年：阪神の高卒新人としては1967年江夏以来46年ぶりに出場した。第 2戦(神宮) 6回に登板。全パ 4番中田(北海道日本ハム)の頭上を越えるスローボールを 2球投じ、冗談で中田がマウンドに詰め寄る場面も。 2回 2安打無失点。
◆2014年：甲子園の第 2戦、北海道日本ハム大谷と投げ合った。初回、ペーニャ(オリックス)に特大 3ランを浴びると、マウンドで｢マジか｣とポツリ。 2回 4失点。
◆2015年：第 1戦(東京ドーム) 4回から 3イニング完全投球。投手最年少の21歳でＭＶＰに。大阪桐蔭高校の後輩、森(西武)との対戦は 1飛に打ち取るも天井に当たり大いに沸いた。

▽　｢ 5強 1弱｣、いや｢ 6強時代｣と言われてスタートした前半戦だったが、今では｢ 1強 5弱｣という事態に落ちっている。この中から抜け出してこそ真の日本一球団と言えるでしょう。全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！

　2016年公式戦日程と結果(07月)

　2016年公式戦順位表

　2016年ファーム試合日程・結果(07月)

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