●藤浪晋太郎投手(22)が 4日、大阪・大東市内の大阪桐蔭グラウンドで自主トレを公開した。WBC球を使ったキャッチボールなどで汗を流した後、同校硬式野球部の西谷浩一監督に「ベビースターラーメン」約 750袋を差し入れた。毎年、恩師に好物を差し入れるのが年始の恒例行事。 1年前の約 600袋をさらに上回る過去最多の量を持参し、してやったりの表情だった。初詣で「 1年間万全にプレーできるように」と祈願し、大吉のおみくじを引いたという。投球回 200イニング以上を改めて目標とした。初投げで、昨年12月に米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)らとの合同自主ウエートトレでパワーアップしたボールを披露し手応え十分。今季はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場&リーグVを目指し、初の 200イニング投球を視野。プロ 5年目のシーズンは母校のグラウンドでスタート。午前 9時半から自主トレを開始し、WBC球で約20メートルほどの距離でのキャッチボールで初投げを行った。全力ではなかったが、変化は明らか。昨年12月に約 3週間で97キロまで 6キロも増加したダルビッシュらとのウエートトレの効果は確実に現われていた。見守った同高の西谷浩一監督(47)は「『年末、いいトレーニングをさせてもらった』と言っていましたし、体も大きくなっていた」と教え子の進化を実感。恩師も目を見張るほど、右腕のダイナモは格段にパワーアップ。 3月開催のWBC出場(登録期限 2月 6日、残り 9人)の侍ジャパン招集にも備え、沖縄・宜野座キャンプでは早期実戦登板に意欲。ケアにも気を配るが、プロ入り最速の初実戦となる 2月 8日の紅白戦に登板する可能性もある。昨季 7勝11敗、防御率3.25に終わった背番号「19」は、もういない。金本阪神の命運を握る藤浪の逆襲が始まる。
●坂本誠志郎捕手(23)が 4日、兵庫・養父(やぶ)市内で行われた自身の後援会主催の「少年野球教室」に参加した。質問コーナーではちびっ子らしい、ユニークな疑問が飛びだした。正捕手獲りに向けてスタメン時の勝率でチームトップを目指すことを宣言。課題の打撃では打率 0.250が目標と控えめだが、各球団のエース級を攻略することで、原口文仁捕手(24)らライバルを押しのける。ルーキーイヤーの昨季は28試合に出場。 8月から能見の専属捕手を務めるなど素質の高さを証明したが、勝てなかった。スタメンで起用された試合でチームは 5勝13敗(勝率 0.278)。 8月26日のヤクルト戦(甲子園)からは 9連敗も喫した。もちろん、打線との兼ね合いもある。しかし逃げ道を作ることを嫌った。勝率でチームNo.1捕手になることこそ、首脳陣、ナインの信頼を築く近道だと思っている。目標打率は 0.250。現実的な目安だが、勝負強さを目指す。勝負どころで代打を出されるようじゃ、いけない。“やぶ”から坂本のバットでもいい。エース級を打ち砕いて白星に貢献すれば、正妻に近づいていくはずだ。年末年始は豊岡市内のジムに通った。横一線の争いから抜け出してみせる。
●ドラフト 5位のJX-ENEOS・糸原健斗内野手(24)が 4日、島根・松江市にある母校の開星野球部グラウンドで自主トレを公開。ティー打撃やキャッチボール、ランニングなど 4時間に渡って汗を流した。間近に迫った新人合同自主トレに向けて意気込んだ。約 4時間、ティー打撃や守備練習などで汗を流したガッツマンは同じ島根出身で男子テニスの世界ランク 5位の錦織圭(27=日清食品)ばりの活躍を披露し、新たな地元のヒーローを目指すことを誓った。世界ランク上位常連の日本の侍とはもちろん面識はない。羨望のまなざしを送るが、これからは自身もプロの世界に身を投じる。錦織のグランドスラムの試合時には、地元でパブリックビューイングが開かれたこともある。猛虎の勝利に貢献し続ければ、地域の活性化に大いに貢献できるはずだ。肉体改造も着々と進めている。昨年末は金本監督も通う広島市内のジム「アスリート」で約 1週間のミニキャンプを敢行。同時期に阪神の新井や中田翔外野手(27=北海道日本ハム)、丸佳浩外野手(27=広島)らが汗を流しており刺激を受けて、みっちり体を鍛え抜いてきた。出雲大社への初詣は「開幕 1軍と、今年 1年間がんばります」と願った。地味目な地元の知名度を上げるために、“エアケント”になる。
●ドラフト 8位のパナソニック・藤谷洸介投手(20)が 4日、母校の山口・周南市立福川中で自主トレを行った。周防大島高時代のチームメート相手にキャッチボールやランニングなどで汗を流した。約 3時間の調整を行うと球団とオフィシャルスポンサー契約を結ぶ上新電機株式会社(ジョーシン)のCM出演を熱望した。 1メートル94の長身にスラリと伸びる手足は確かに画面映えしそう…。しかも虎の“顔”といってもいい人気選手らが務める大役だけに、モチベーションを上げるにはもってこいの目標だ。恩返しも果たせる。右腕は入寮時の家電を「全部パナソニック製にしました」と明かす。 1年目から結果を残し、同社の製品をジョーシンのCMでPRできればこれ以上ない“古巣孝行”になる。新人合同自主トレから猛アピールを続け、“家電大使”の大役も手に入れてみせる。
●昨秋の明治神宮野球大会で優勝し、今春の選抜大会出場を確実にしている高校野球の履正社(大阪)が 4日、大阪・茨木市内で2017年の練習を開始し、今秋のドラフト 1位候補のスラッガー、安田尚憲内野手( 2年)が始動。 1位がほぼ決定的な早稲田実業・清宮幸太郎内野手( 2年)とともに注目する阪神は畑山俊二チーフスカウト(52)がかけつけ、早くも熱視線を送った。さわやかな風が吹き抜けるグラウンドに、誰よりも大きな声で白球を追う安田の姿があった。安田は昨秋の神宮大会決勝で早実と対戦し、 4打数 2安打 1本塁打 4打点。通算78発の清宮と遜色ない逸材だ。金本監督の超変革方針をバックアップする電鉄本社は 3年連続野手 1位指名を後押しする構えで、清宮 1位の方針をほぼ固めているが、清宮が進学を選択した場合は、安田が有力な候補になる。一番の課題に挙げる守備ではこの冬からゴロ捕球の体勢など基礎の部分を特に意識し、エラー数の削減へ地道な練習に励む。長打力は折り紙つきだけに、守備が向上すれば、プロから清宮以上の評価を受ける可能性もある。成長著しい“西の横綱”がチームとともに一冬を越える。
●阪神・坂井信也オーナー(68=阪神電鉄会長)が 4日、大阪・野田の本社で仕事始めの後、取材に応じ、 5日に金本知憲監督(48)らと新年会を開き、激励することを明らかにした。 4位に終わった超変革元年については「去年のことは忘れた」と前を向き、本社-フロント-現場が一体となって12年ぶりの優勝に向かっていくことを約束した。優勝奪回を恒例の三社参りで誓った。電鉄本社での仕事始めを終え、退社前に報道陣に対応した坂井オーナーは年始に自宅がある神戸市内の生田神社、湊川神社、長田神社に初詣に出向き、金本阪神の優勝を祈っていたことを明かした。 5日には金本監督ら首脳陣と球団フロントとの新年会が開催される。じっくり腰を据えて、 2年目の展望や狙いを聞いてみるつもりだ。昨シーズン中も 2度、金本監督と会食し、情報を交換。オフの補強策などについて話し合った。 2月のキャンプは 2度視察を予定している。今季も時間が許す限り、球場に足を運ぶつもり。コミュニケーションをより深くして、バックアップ。超変革を後押しする。記事をまとめてみました。
新春に今シーズンへの想いを語り、笑顔をみせる藤浪晋太郎投手
藤浪晋太郎投手が 4日、大阪・大東市内の大阪桐蔭グラウンドで自主トレを公開した。 WBC球を使ったキャッチボールなどで汗を流した後、同校硬式野球部の西谷浩一監督に「ベビースターラーメン」約 750袋を差し入れた。毎年、恩師に好物を差し入れるのが年始の恒例行事。 1年前の約 600袋をさらに上回る過去最多の量を持参し、「大きな袋 3つぐらいの量になりました」と、してやったりの表情だった。
WBC対策でメジャー使用球を使ってキャッチボールする藤浪晋太郎投手=大阪桐蔭高校野球部グラウンド
藤浪晋太郎投手が 4日、大阪府大東市にある母校の大阪桐蔭高の練習場でトレーニングを公開し、キャッチボールや坂道ダッシュで汗を流した。
昨年は 7勝11敗と初めて負け越しただけに、プロ 5年目となる今季へ「胸を張れるような成績で終われるように頑張りたい」と意気込んだ。
3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で代表入りを想定して、キャッチボールではWBC公認球を使い「(代表に)選ばれるか分からないけど、最高のプレーができるように準備したい」と話した。
初詣で「 1年間万全にプレーできるように」と祈願し、大吉のおみくじを引いたという。「イニングを投げれば他の数字もついてくる」と話し、投球回 200イニング以上を改めて目標とした。
自主トレでキャッチボールを行った藤浪晋太郎投手。ダルトレ効果は明らかで「出力が上がってきますね」と手応えをつかんだ=大阪桐蔭高校野球部グラウンド
藤浪晋太郎投手が 4日、大阪府大東市内の母校・大阪桐蔭高のグラウンドで自主トレを公開した。初投げで、昨年12月に米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手らとの合同自主ウエートトレでパワーアップしたボールを披露し「出力が上がる」と手応え十分。今季はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場&リーグVを目指し、初の 200イニング投球を視野。フル回転して、昨季の悔しさを晴らす。
まるで、別人だった。馬力が違う。軽く投げただけで白球がグンと伸び、生駒の山に乾いた音が響き渡る。自らの汗が染みこんだ地で、藤浪が2017年シーズンの第一歩を踏み出した。
「単純に出力が上がる。(今後)ボールの威力、球のキレも上がってくるので、いままで以上のモノが出てくれればいいと思います」
囲み取材を受ける藤浪晋太郎投手=大阪桐蔭高校野球部グラウンド
自らを車のエンジンに例え、オフの手応えを口にした。プロ 5年目のシーズンは母校のグラウンドでスタート。午前 9時半から自主トレを開始し、WBC球で約20メートルほどの距離でのキャッチボールで初投げを行った。全力ではなかったが、変化は明らか。昨年12月に約 3週間で97キロまで 6キロも増加したダルビッシュらとのウエートトレの効果は確実に現われていた。
見守った同高の西谷浩一監督は「『年末、いいトレーニングをさせてもらった』と言っていましたし、体も大きくなっていた。バランスよく投げていた。ボールも力強かった」と教え子の進化を実感。「身長( 1メートル97)が高くて日本人離れしていますし、横の大きさも加わってくると(球の質が)変わってくる」と太鼓判を押した。さらに「言葉では言っていませんが、去年いい結果が残せなかったからなんとかやり返したいというのが、雰囲気で伝わってきました」と内面の変化も感じ取った。
囲み取材を受ける藤浪晋太郎投手=大阪桐蔭高校野球部グラウンド
恩師も目を見張るほど、右腕のダイナモは格段にパワーアップ。 3月開催のWBC出場(登録期限 2月 6日、残り 9人)の侍ジャパン招集にも備え、沖縄・宜野座キャンプでは「実戦はなるべく早く投げたい」と早期実戦登板に意欲。酉年とあり「肩肘が“飛ばない”ように」とケアにも気を配るが、プロ入り最速の初実戦となる 2月 8日の紅白戦に登板する可能性もある。
「去年、自分としてもチームとしても納得のいく成績を残せなかった。今年はしっかりがんばりました、と胸を張れるようにしたい。個人的には 200イニング突破できるようにしたい」
昨季 7勝11敗、防御率3.25に終わった背番号「19」は、もういない。金本阪神の命運を握る藤浪の逆襲が始まる。
★ 2年連続大吉!
藤浪が初詣でのおみくじで 2年連続の大吉を引き当てた。「大吉でした。(願い事は)自分の健康、家族の健康、 1年間、しっかり万全にプレーできるように、です」。プロ入り後は 3年間、吉だったが、昨年からは大吉続き。「周りも大吉が多かったので、大吉って最近、(おみくじに)多く入っているのかなと思いました。良いのを引いてしまうとそこから上がりにくいのかな」と苦笑い。運も味方に付ける。
坂本誠志郎捕手が 4日、兵庫・養父(やぶ)市内で行われた自身の後援会主催の「少年野球教室」に参加した。
質問コーナーではちびっ子らしい、ユニークな疑問が飛びだした。「チームで一番、格好いいなと思う選手は誰?」。坂本は「北條選手が格好いいと思う」と回答。その理由として「一生懸命練習している」とした。さらに「矢野コーチは厳しいですか?」というド真ん中への問いには「厳しいですが、自分で考えてやりなさい、というのもある。それが一番、難しいんですが…。すごく勉強させていただいています」と話していた。
地元養父市で後援会による少年野球教室を開いた坂本誠志郎捕手。エース級を打って、最高勝率捕手を狙っていく=養父市の市立全天候運動場
坂本誠志郎捕手が 4日、兵庫・養父市内で行われた自身の後援会主催の「少年野球教室」に参加した。正捕手獲りに向けてスタメン時の勝率でチームトップを目指すことを宣言。課題の打撃では打率 0.250が目標と控えめだが、各球団のエース級を攻略することで、原口文仁捕手らライバルを押しのける。
吐く息が白い。みぞれのような雨が降る。兵庫県北部にある但馬地方独特の寒さに身を震わせながら、坂本は“極寒”の夏を思いだした。
「勝った記憶がほとんどないです。あくまでも自分のイメージですが。でも実際、勝率はよくないと思う。(今季は)数字を意識したい。数字で見えにくいポジションですが、自分も周りも評価してくれるものもある」
ルーキーイヤーの昨季は28試合に出場。 8月から能見の専属捕手を務めるなど素質の高さを証明したが、勝てなかった。
スタメンで起用された試合でチームは 5勝13敗(勝率 0.278)。 8月26日のヤクルト戦(甲子園)からは 9連敗も喫した。もちろん、打線との兼ね合いもある。しかし「点を取られなければ負けない」と逃げ道を作ることを嫌った。勝率でチームNo.1捕手になることこそ、首脳陣、ナインの信頼を築く近道だと思っている。
地元の野球教室で教える、阪神・坂本誠志郎捕手=養父市の市立全天候運動場
最大のライバルは原口になる。今季打率 0.200、 1本塁打、 2打点に終わった坂本だが、打撃を捨てたわけじゃない。
地元の小中学生 7チーム、60人への野球教室が一段落した後の質問コーナー。男の子から「勝ちたい投手は?」と聞かれると、ホンネを語った。
「誰がきても勝ちたい、打ちたいとは思いますが、特に各球団のエースですね。巨人だと菅野さん、ヤクルトだと小川さんとか…。そういう人から打てないと、試合ににも出られないし、チャンスをもらえなくなる」
目標打率は 0.250。現実的な目安だが、勝負強さを目指す。勝負どころで代打を出されるようじゃ、いけない。“やぶ”から坂本のバットでもいい。エース級を打ち砕いて白星に貢献すれば、正妻に近づいていくはずだ。
「(昨季は)使っていただいた感じ。その中でチャンスをつかめたらと思っていましたが、決め手がなかったと思います。もっともっと信頼されないといけないです」
年末年始は豊岡市内のジムに通った。横一線の争いから抜け出してみせる。
★養父市(やぶし)とは
兵庫県北部の但馬地域の中央に位置。2004年 4月 1日に兵庫県養父郡の八鹿町・養父町・大屋町および関宮町の 4町が合併して成立。市の東部を一級河川「円山川」が南東から北東の方向に流れる。西部には県下最高峰の氷ノ山や鉢伏山、ハチ高原、若杉高原、北部には妙見山がそびえる。気候は日本海側特有の多雨多湿で、冬季は大陸からの季節風が強く積雪が多い。人口 2万4792人(2016年11月末現在)。主な出身者には坂本誠志郎捕手(阪神)、松岡健介選手(競輪)ら。
雪国仕様の打撃練習場で汗を流すJX-ENEOS・糸原健斗内野手=島根県松江市・学校法人大多和学園 開星高校野球部グラウンド
ドラフト 5位のJX-ENEOS・糸原健斗内野手が 4日、島根・松江市にある母校の開星野球部グラウンドで自主トレを公開。ティー打撃やキャッチボール、ランニングなど 4時間に渡って汗を流した。
間近に迫った新人合同自主トレに向けて「しっかり足と肩を作って乗り込みたい。(目標は)開幕 1軍。そこから始まると思うのでがんばりたい」と意気込んだ。
母校開星高のグラウンドのそばにある球心神社で階段ダッシュするJX-ENEOS・糸原健斗内野手
阪神のドラフト 5位・糸原健斗内野手が 4日、島根・松江市内の母校開星高グラウンドでの自主トレを公開した。約 4時間、ティー打撃や守備練習などで汗を流したガッツマンは同じ島根出身で男子テニスの世界ランク 5位の錦織圭(日清食品)ばりの活躍を披露し、新たな地元のヒーローを目指すことを誓った。
おらが町のスーパースターが世界で戦い、県民を勇気づけている。地元で練習を公開した糸原が錦織に近づくことを目標に掲げた。
「同じ島根出身で、(活躍で)島根県民も盛り上がっています。応援してくれる方に夢と希望を与えられる選手になりたい。いいニュースを届けたいです」
糸原健斗内野手は島根の英雄、錦織圭選手に近づくことを目標に掲げた
世界ランク上位常連の日本の侍とはもちろん面識はない。「ニュースなどでみます。すごいなと思います」と羨望のまなざしを送るが、これからは自身もプロの世界に身を投じる。錦織のグランドスラムの試合時には、地元でパブリックビューイングが開かれたこともある。猛虎の勝利に貢献し続ければ、地域の活性化に大いに貢献できるはずだ。
肉体改造も着々と進めている。昨年末は金本監督も通う広島市内のジム「アスリート」で約 1週間のミニキャンプを敢行。同時期に阪神の新井や中田(北海道日本ハム)、丸(広島)らが汗を流しており「(挙げる重量が)すごかったです。追い込まれました」と刺激を受けて、みっちり体を鍛え抜いてきた。
トス打撃をする糸原健斗内野手=島根県松江市・学校法人大多和学園 開星高校野球部グラウンド
「走攻守すべてで、誰にも負けないよう魂込めて、ガッツをみせてやっていきたいです」
出雲大社への初詣は「開幕 1軍と、今年 1年間がんばります」と願った。地味目な地元の知名度を上げるために、“エアケント”になる。
◇糸原 健斗(いとはら・けんと)
内野手。1992(平成 4)年11月11日生まれ、24歳。島根県出身。大東西小 2年で野球を始め、大東中学を経て開星高校では 2年春、 3年春夏甲子園出場。明治大學では 3、 4年時に明治神宮大会出場し、 2年連続の準優勝に貢献。JX-ENEOSでは 3塁手。2015年には都市対抗にも出場。昨季は東芝の補強選手として都市対抗に出場した。 1メートル75、80キロ。右投げ左打ち。
ドラフト 8位のパナソニック・藤谷洸介投手(20)が 4日、母校の山口・周南市立福川中で自主トレを行った。
周防大島高時代のチームメート相手にキャッチボールやランニングなどで汗を流した。間近に迫る入寮に「不安という気持ちは全くなくて、楽しみの気持ちが大きいです」と話した。
母校の福川中学校で初投げ。フォームを確かめながらキャッチボールをするパナソニック・藤谷洸介投手=山口・周南市立福川中学校
阪神のドラフト 8位・藤谷洸介投手が 4日、山口・周南市内の出身校の福川中学校のグラウンドで自主トレを公開。約 3時間の調整を行うと球団とオフィシャルスポンサー契約を結ぶ上新電機株式会社(ジョーシン)のCM出演を熱望した。
「どのような感じになるのか、出てみたいですね。やってみたいです!!」
1メートル94の長身にスラリと伸びる手足は確かに画面映えしそう…。しかも虎の“顔”といってもいい人気選手らが務める大役だけに、モチベーションを上げるにはもってこいの目標だ。
恩返しも果たせる。右腕は入寮時の家電を「全部パナソニック製にしました。冷蔵庫も新しくしました」と明かす。 1年目から結果を残し、同社の製品をジョーシンのCMでPRできればこれ以上ない“古巣孝行”になる。
小学生に抱きつかれた藤谷洸介投手。 1メートル94の右腕、やっぱり大きい=山口・周南市立福川中学校
高 3年時から続けている動作解析で股関節を意識した体重移動を心がけ、投球フォームも修正を重ねている。藤谷は「不安より楽しみが大きい。(右肩も)ブルペンで立ち投げで投げられるくらいです」と力を込めた。新人合同自主トレから猛アピールを続け、“家電大使”の大役も手に入れてみせる。
◇藤谷 洸介(ふじたに・こうすけ)
投手。1996(平成 8)年 2月12日生まれ、20歳。山口県出身。周防大島高時代は 2年夏から背番号「1」も甲子園出場はなし。長身から速球を投げ込むスタイルで「離島のダルビッシュ」と注目を浴びたが、右肘骨折でプロ入りを断念。卒業後はパナソニック入社。MAX 146キロの直球とチェンジアップが武器。 1メートル94、93キロ。右投げ右打ち。
昨秋の明治神宮野球大会で優勝し、今春の選抜大会出場を確実にしている高校野球の履正社(大阪)が 4日、大阪・茨木市内で2017年の練習を開始し、今秋のドラフト 1位候補のスラッガー、安田尚憲内野手( 2年)が始動。 1位がほぼ決定的な早実・清宮幸太郎内野手( 2年)とともに注目する阪神は畑山俊二チーフスカウトがかけつけ、早くも熱視線を送った。
さわやかな風が吹き抜けるグラウンドに、誰よりも大きな声で白球を追う安田の姿があった。その男の姿を追っていたのは今月 1日付でチーフとなった阪神・畑山スカウトだ。高校通算45発を誇る左のスラッガーの始動をひと目見ようと駆けつけた。
阪神・畑山俊二チーフスカウトが練習始めに顔を出す速攻視察
「まだまだ成長するだろうし、どう成長していくか。もちろん打撃が中心の選手なのは間違いないので、それ以外の部分でどこまで成長があるのか、しっかりチェックしていきたい。清宮という存在を感じて刺激しあってくれたら。注目していきますよ」
安田は昨秋の神宮大会決勝で早実と対戦し、 4打数 2安打 1本塁打 4打点。通算78発の清宮と遜色ない逸材だ。金本監督の超変革方針をバックアップする電鉄本社は 3年連続野手 1位指名を後押しする構えで、清宮 1位の方針をほぼ固めているが、清宮が進学を選択した場合は、安田が有力な候補になる。畑山チーフは「 2人ともしっかり見ていきたい」と徹底マークを宣言した。
3塁でノックを受ける安田尚憲内野手。課題の守備が向上すれば、超A級の選手になるはずだ
この日は阪神、楽天から熱視線を浴びた安田は聖地の頂点を見据えた。
「直近で春の甲子園があるので、まずそこで優勝すること。ずっと『日本一』と言ってきましたし、春夏ともに日本一を目標にしてやっていきたい」。秋を制し、今春の選抜大会出場は確実。その舞台でまず優勝し、史上 8校目の「春夏連覇」を目指す。「プロに行くためにも守備や打撃での安定性(向上)を目標にしていきたい」と個人の目標も明確にした。
一番の課題に挙げる守備ではこの冬からゴロ捕球の体勢など基礎の部分を特に意識し、エラー数の削減へ地道な練習に励む。長打力は折り紙つきだけに、守備が向上すれば、プロから清宮以上の評価を受ける可能性もある。成長著しい“西の横綱”がチームとともに一冬を越える。
★包囲網を警戒…
履正社・岡田監督は春夏の公式戦に向け「秋の段階で最後まで残ったチームですから。打倒履正社で来られると思う」と包囲網を警戒した。この冬に全体的なレベルアップを目指し、選抜前の 3月上旬には沖縄での招待試合で仕上げを行う予定。「冬がどれだけ大事かは彼らは分かっていると思う。そういう気持ちでやらないと秋のようにはいかない」と尻をたたいた。
◇安田 尚憲(やすだ ひさのり)
3塁手。1999(平成11)年 4月15日生まれ、17歳。大阪府出身。小学 1年から豊津東少年野球団で野球を始める。豊津中では阪神OB赤星憲広氏が主宰するレッドスターベースボールクラブに所属。履正社では 1年夏からベンチ入り。昨夏の甲子園では 4番として出場し、 3回戦進出。新チームでは副主将。高校通算45発。右投げ左打ち。 1メートル88、92キロ。
阪神・坂井信也オーナーが 4日、大阪・野田の本社で仕事始めの後、取材に応じ、 5日に金本知憲監督(48)らと新年会を開き、激励することを明らかにした。 4位に終わった超変革元年については「去年のことは忘れた」と前を向き、本社-フロント-現場が一体となって12年ぶりの優勝に向かっていくことを約束した。
優勝奪回を恒例の三社参りで誓った。電鉄本社での仕事始めを終え、退社前に報道陣に対応した坂井オーナーは年始に自宅がある神戸市内の生田神社、湊川神社、長田神社に初詣に出向き、金本阪神の優勝を祈っていたことを明かした。
「初詣は一緒です。 3つ参ってきました。おみくじは引いていません。凶を引いたら、どないしよかと思うしね」
金本監督へ託した超変革が 2年目を迎える。シーズン中に失速した 1年目は 4位で終わった。
仕事始めの阪神・坂井信也オーナーは「去年のことは忘れた」。 5日、新年会で金本監督を激励する
「去年のことは忘れました」
クライマックスシリーズ進出も逃したが、高山、北條、原口、岩貞らが台頭。フリーエージェント(FA)で糸井も加わった。新春の新聞紙上に掲載された指揮官のコメントを読み、納得した。
「今年に懸ける金本監督の意気込みが伝わってきました。今年も一緒にがんばります。あした会いますから」
5日には金本監督ら首脳陣と球団フロントとの新年会が開催される。じっくり腰を据えて、 2年目の展望や狙いを聞いてみるつもりだ。昨シーズン中も 2度、金本監督と会食し、情報を交換。オフの補強策などについて話し合った。 2月のキャンプは 2度視察を予定している。今季も時間が許す限り、球場に足を運ぶつもり。コミュニケーションをより深くして、バックアップ。超変革を後押しする。
今シーズンは、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。