阪神が 3連敗を免れた。アニキ・金本知憲外野手(44)が先制の 2号ソロを放った。 4回一死から楽天美馬の直球を右翼スタンドにたたき込んだ。
マルチ安打&四球。アニヤン・新井貴浩(35)が白星とともに、帰ってきた。
1― 1の 9回一死 1、 2塁からブラゼルの右前打で勝ち越し、平野の押し出し四球で加点した。
岩田稔投手(28)が 8回 4安打 1失点で 5月23日オリックス戦以来の 4勝目を挙げた。
9回に登板した藤川球児投手(31)は 1回を 1安打無失点。一死からフェルナンデスに中前打を許すも後続を断ち、 5月11日のDeNA戦((横浜)以来、今季10セーブ目を挙げた。
楽天は 9回途中から投入した青山が誤算だった。
先発は楽天美馬、阪神岩田。序盤は両先発の投げ合い。 3回までは、美馬は 2安打、岩田は 1安打で、ともに無失点に抑えた。
阪神は 4回、金本の 2号ソロで 1点先制した。岩田は変化球を低めに集め、 6回まで楽天打線を 2安打無失点に抑えた。
阪神は 9回、ブラゼルの右前打で勝ち越し、連敗を「2」で止めた。楽天は 9回一死から登板した青山が誤算。連勝を逃した。
「仙台では本当によく打てます」
0- 0で迎えた 4回一死。「 4番・指名打者」のアニキ・金本が、美馬の投じた初球を一閃。強烈な弾丸ライナーが右翼席中段へ伸び、みちのくまで駆けつけた虎党のもとへ突き刺さった。
4回一死から、アニキ・金本が楽天先発の美馬の初球、 146キロ直球を右翼席に一直線。 4月 1日のDeNA戦(京セラD)以来、出場47試合、 162打席ぶりとなる 2号ソロ本塁打を放ち先制した。虎党が陣取る右翼席中段まで届く推定飛距離 110メートルのアーチだった。同点で迎えた 9回にブラゼルが適時打を放ち連敗を止めた。
4回一死から楽天美馬の直球を右翼スタンドにたたき込んだ。開幕第 3戦目以来となる49試合ぶりの 1発だった。東北福祉大時代を過ごした“第 2の故郷”では通算 9本目。「仙台では本当によく打てます」と、本人も仙台との相性の良さをコメントした。
4回表阪神1死、アニキ・金本は楽天美馬からソロ本塁打を放った
これで仙台では22試合で打率 0.310、 9本塁打、28打点。 3年連続、仙台でのアーチに片岡打撃コーチは「大学時代を過ごしたというのもあるんだろうね。チームも 1本出ない中で苦しかった」と評価した。
思い出の地で、またもアーチをかけた。東北福祉大時代を過ごした杜の都で、 3年連続の一発。不思議なほどの相性の良さは、金本自身ももちろん把握していた。
東京の大学への反骨心を燃やし、必死に鍛えた第 2の故郷。2002年に他界した故伊藤義博監督の墓参りには毎年必ず赴く。 6日に、訪れ“再会”を果たすつもりだ。厳しく育てられた 4年間を経て、念願のプロ入りした。
広島に入団した 1年目は「地元で恥をかきたくない」と思っていた。いまは球界を代表する選手になった。強打者として一流への階段を上がったとき、自分を見つめ直した。
「 200号までは、どのピッチャーからどの球種を打ったか覚えている。自分がストレート、変化球のどっちに強いか知りたかった。自己分析したかった」
4回、本塁打を放ったアニキ・金本
白い紙に 1号から書き出すと、意外な内容が判明した。「ストレートに負けたくないって思いが強いからストレートの方が多いかなと思ったけど、ほとんど、半々だったな」。つまり特段の苦手もないということだ。この日は狙い澄ました直球打ちで勝利への流れをつくった。DH出場で守備の負担が減る分、主砲として何としても結果を示したかった。
和田監督は「仙台でかなり打っているイメージがある。真芯でとらえてね。カネの中でも納得のいくスイングができたんじゃないかな」とたたえた。卒業後、20年が過ぎても現役で仙台に来ることができた。 4番を張り、チームの勝敗を背負う立場で。次もきっと打つ。天国の恩師に元気な姿を見せる。
結果が、なによりの薬だ。ボテボテの当たりを全力疾走で 3塁内野安打にすると、勢いづいた。マルチ安打&四球。アニヤン・新井が白星とともに、帰ってきた。
「ちょっとずつ良くなっている。( 9回の四球も)良くなっているから見逃せたんだと思う」
9回一死 1塁。青山の 4球目が頭部付近に飛んできた。エキサイトすることなく、冷静に四球を選び、ブラゼルの決勝打につなげた。 5月30日のロッテ戦(甲子園)以来、「 6番・ 3塁」の 4試合ぶりの先発出場。鮮やかなタイムリーはなかったが、快音は響かせた。
2回二死走者なしから、 3塁内野安打。15打席ぶりに「H」ランプを灯すと、 7回には左前打。 5月23日のオリックス戦(京セラD)以来、出場 8試合ぶりのマルチ安打を記録した。
2回、見栄えは悪いが 3塁への内野安打を放ったアニヤン・新井。 2安打&勝ち越しにつなげる四球で復調の兆しだ
和田監督は「きょうはチャンスでまわってきた打席はなかったけど、ああやって結果を出していくことで元の状態に少しでも近づいてほしいし、いろいろなことを思いだしてほしいよね」と納得顔。片岡打撃コーチは「あした以降も期待できる良い内容だった」とうなずいた。
開幕を 4番で迎えた男だけに、やはり求められるのは走者をかえすこと。前日 4日には若手主体の練習に参加して特打を敢行。本当の復調もすぐそこだ。
最後は 3塁から 1塁にまわり、グラウンドで勝利を味わった。やはり歓喜の輪がよく似合う。トンネルを抜け出したアニヤン・新井が、打点を量産しはじめたとき、虎が再び上昇気流に乗る。
1― 1の 9回、 4四球と 2安打を絡めて 2点を奪った。殊勲打のブラゼルは前の 3打席ではいいところなく凡退。勝負どころで役割を果たし「きょう勝ったことが全て。どんな形でも 1本出て良かった」と喜んでいた。
体に残った感触と浴びる歓声が心地よかった。本当の意味で勝ち取った白星。瀬戸際から脱出する気迫の 106球で、岩田がヒーローになった。
岩田が 8回 4安打 1失点で 5月23日オリックス戦以来の 4勝目を挙げた。
「やっと勝利の味を感じました。最近ふがいないピッチングが続いていたので、自分でもどうしたら勝てるんだろうと考えながら日々過ごしていました」
前回 5月30日のロッテ戦(甲子園)で今季最短 3回 2/3を投げ、 6失点KO。翌日、甲子園球場で自ら茶髪を丸刈りにした。マウンド上でも心の変化をつけた。 1点リードの 7回一死からフェルナンデスの左越え 2塁打と中島の中前打で 1点こそ失い、同点に追いつかれたが、粘り強い投球で逆転を許さなかった。「攻める投球ができた。まだまだ試合が続くので全力で投げるだけです」と力を込め、今季最長 8回を投げて被安打 4。直球が軸となれば変化球も生きる。的を絞らせず、最少失点に抑えた。
サッパリした頭もお似合い。気合の丸刈り短髪で、スタンドからのかけ声に笑顔を見せる岩田
「開き直って思いっきり投げようと。それだけです」。腕を振る-。単純明快な答えが道を開いてくれた。 MAX146キロの直球にキレが戻った。アウトは詰まった当たりが大半。
黒星先行でピリッとしない内容が続いていた。ローテ落ち危機を払拭する起死回生の投球だ。和田監督も「今季一番いい投球をした。 1点とられてからもしっかりと抑えた。この調子でいってほしい」と称えた。
初対戦は10試合で 0勝 7敗だったが11球団目で初白星。杜の都は力をもらえる場所なのかもしれない。昨年も登板こそなかったが 5月末の仙台遠征後のソフトバンク戦(甲子園)で勝利を挙げてから 4連勝。 1勝 5敗から一気に殻を突き破った。今季も同じニオイが漂ってきた。
岩田は「今まで迷惑かけているので、取り返していきたい」と意気込んだ。まだ 4勝5敗。まだまだ勝利が足りない。ここから逆襲を開始する。
藤川球児が、 7年連続で 2けたセーブで、自身の持つ球団記録を更新した。 9回に登板した藤川球児は 1回を 1安打無失点。一死からフェルナンデスに中前打を許すも後続を断ち、 5月11日のDeNA戦(横浜)以来、今季10セーブ目を挙げた。 2日の日本ハム戦(札幌D)では今季初黒星を喫するなど、チームが連敗中での登板だったが「やることは一緒ですからね」。笑顔で帰りのバスに乗り込んだ。
アニキ・金本が第二の故郷仙台で先制の 2号ソロを放てば、アニヤン・新井が復活ののろしをあげた。さらに、ブラゼルが殊勲打を放った。
投げては、今まで勝ちに見放されていた岩田が、気合の丸刈り短髪で 5月23日オリックス戦以来の 4勝目。藤川球児が、 7年連続で 2けたセーブで、自身の持つ球団記録を更新などの本当に良い試合をして、闘将・星野仙一監督が率いる楽天を下した。
今日( 6日)の試合も、頑張って行って欲しいですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
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