● 2年目の板山祐太郎外野手(22＝亜細亜大學)はシートノックで 1塁の守備に入った。 2塁、右翼、 1塁と連日、様々なポジションで奮闘している。金本知憲監督(48)は｢すごく成長している。アドバイスを吸収する能力が高い｣と目を細めた。
●ドラフト 1位の大山悠輔内野手(22白鴎大學)がプロの洗礼を浴びた。 4日に投手を相手にするフリー打撃で左腕の岩崎と対戦。24球で安打性の当たりはなく、バットも折られ、手も足も出ない結果に終わった。阪神は、 4投手が今キャンプ初めてフリー打撃に登板した。今季から中継ぎに配置転換された岩崎優投手(25)は打者 2人に48球を投げ、安打性の当たりは 7本。ドラフト 1位・大山悠輔内野手には 1安打も許さず、バットもへし折る好内容で、セットアッパーへ猛アピールした。グシャという音とともに、バットが真っ二つに折れた。グリップだけを握って、苦笑いのドラ 1…。セットアッパーの座を狙う大卒 4年目の岩崎が、大山に“プロの洗礼”を浴びせた。涼しい顔ながらも、確かな手応えを口にした。今年初のフリー打撃登板は、打者 2人に48球。大山には24球で安打性ゼロと貫禄勝ちだ。12年ぶりのリーグ優勝には勝利の方程式の形成が必要不可欠。 8回の男へ。25歳の若者が挑む。
●ドラフト 2位の小野泰己投手(22＝富士大學)がブルペン入りし、直球のみで５６球を投げ込んだ。ノビのあるボールに他球団スコアラーも絶賛。ヤクルト・衣川篤史スコアラー(35)は｢小野が素晴らしかった｣と話した。小野は｢今日は『１０割』に近い力を入れて投げました。順調にきているかなと思います｣と納得の表情だった。ギアを上げた即戦力右腕に虎将が、ライバル｢００７｣が驚がく！！ 小野が 4日、今キャンプ 3度目のブルペン入り。初めて｢１０割｣の力で投じた56球のストレートの伸びに、金本知憲監督は｢素材は一級品｣とうなった。即戦力右腕・小野が、初の本格投球で強烈な輝きを放った。過去 2度のブルペンはバランス重視の軽めだったが、ついにリミッターを解除。｢１０割｣を披露した。ゆっくり左足を上げ、小さなテークバックから右腕をしなやかに繰り出す。指先を離れた白球はスパーン！ と心地よい捕球音を響かせた。指先を離れた白球はスパーン！ と心地よい捕球音を響かせた。もはや“自称”ではない。ヤクルト・衣川スコアラーは思わず席から立ち上がり、猛然とチェックを開始。広島・玉山健太スコアラー(34)は、他の投手の話題を振られても｢きょうは小野でしょ！ 素晴らしい。ベース上の伸びもいいし、フォームもシンプルですべてに無駄がない｣とまくし立てた。他球団｢００７｣をも惚れさせるピッチングだった。うれしい金言も授かった。次回のブルペンでの変化球解禁を予告した。22歳のギアがどこまで上がっていくか。楽しみでしかたない。
●ＦＡでオリックスから阪神に新加入した糸井嘉男外野手(35)が今キャンプ最長となる約50メートルのキャッチボール。｢右膝関節炎｣の影響で別メニュー調整が続くが、虎初のレーザービームを披露し“舌好調”。明るい笑顔とともに、徐々にトレーニング強度を上げていく。大きな体を、大きくのびのび使う。剛腕をしならせ、放物線ではなく頭上ほどの高さで一直線を描いた。糸井がついに、代名詞の一つ｢レーザービーム｣を解禁だ。10分ほどのキャッチボールだったが、今キャンプで最も長い距離まで離れ、相手役の本屋敷俊介トレーナー(41)のグラブを吹っ飛ばすボールも 1球、後部のネットに突き刺さったのも 1球あった。なかなかスッキリと晴れない沖縄の空は、まるで糸井の復活を待ちわびているようだが、太陽をスポットライトに青空の下、キャッチボールができる日も近そうだ。｢ 2月中盤」の通常メニュー復帰をイメージしてキャンプイン。 4日を終え、他の練習も着実に強度は上がっている。主にバランスボールに腰掛けて行うティー打撃も、キャンプ最多の計 253スイングまで増えた。立った状態の打撃も、13球行っている。前日 3日に続き、陸上トレの特別講師・秋本真吾氏(34)と話し込んだ。昨季53盗塁で、史上最年長盗塁王に輝いた糸井ではあるが、新発見はあったようで…。絶好調で舌好調の糸井は、今にも宜野座ドームを飛び出してしまいそうだ。
●左アキレス腱(けん)断裂からの復帰を目指す西岡剛内野手(32)が 4日、高知・安芸で即席サイ ン会を行った。長蛇の列を作ったファンに、20分かけて全員に対応した。記事をまとめてみました。
阪神春季キャンプ( 4日、沖縄・宜野座) 2年目の板山はシートノックで 1塁の守備に入った。 2塁、右翼、 1塁と連日、様々なポジションで奮闘している。｢どこかのポジションで(レギュラーを)獲れればと思っていますから｣。フリー打撃では、島本から 2本塁打と自慢のパワーも披露。金本監督は｢すごく成長している。アドバイスを吸収しようとする。少しでもうまくなろうと。言ったことを素直にできる、言った途端に打球が変わるというね。そういう吸収する能力が高い｣と目を細めた。
ドラフト 1位の大山悠輔内野手がプロの洗礼を浴びた。 4日に投手を相手にするフリー打撃で左腕の岩崎と対戦。24球で安打性の当たりはなく、バットも折られ、手も足も出ない結果に終わった。
｢球種は真っすぐだけだったのにタイミングが合いませんでした。低いと思って見送った球が伸びてストライクになった。すべての面でアマチュアとは違いますね。これから経験を積んでいきたいと思います｣と現実を受け止め、前向きに話していた。
フリー打撃に登板した岩崎優投手と対決した大山悠輔内野手だが、バットを折られるなど完璧に抑えられる＝沖縄・宜野座村野球場
阪神は、 4投手が今キャンプ初めてフリー打撃に登板した。今季から中継ぎに配置転換された岩崎優投手は打者 2人に48球を投げ、安打性の当たりは 7本。ドラフト 1位・大山悠輔内野手には 1安打も許さず、バットもへし折る好内容で、セットアッパーへ猛アピールした。
グシャという音とともに、バットが真っ二つに折れた。グリップだけを握って、苦笑いのドラ 1…。セットアッパーの座を狙う大卒 4年目の岩崎が、大山に“プロの洗礼”を浴びせた。
｢(バットが折れた内角球は)持ち味じゃないですけど、今までも(内角に)食い込むことはあった。それもああいう(詰まらせる)形に出来たら、いい感じ｣
初のフリー打撃に登板した岩崎優投手が、大山悠輔内野手のバットを真っ二つに。プロの洗礼を浴びせた＝沖縄・宜野座村野球場
涼しい顔ながらも、確かな手応えを口にした。午後 0時38分。やや曇り空の宜野座村野球場のメイングランドのマウンドに、左腕が立った。打席には大山。将来の大砲候補に、まずは 2球、外角の真っすぐで様子見。徐々に打者との感覚を取り戻すと、11球目だ。スピンのかかった直球をインローにズバッ！ バットを粉砕した。
今年初のフリー打撃登板は、打者 2人に48球。大山には24球で安打性ゼロと貫禄勝ちだ。金本監督は｢岩崎の球は、なかなか(打てない)。初速と終速との間があまりない。アマチュアにはいないタイプだから｣とルーキーに“同情”。プロの球を体感した大山は｢初球はボールと思って見逃したけど、 2球目も同じコースかと思ったらそこから伸びてストライクだった。低めのボールがいままでのボールと違う。いい経験にしたい｣と、気合を入れ直した。
セットアッパーへ挑む岩崎優投手。好仕上がりを披露した＝沖縄・宜野座村野球場
岩崎は｢力はそこまで入れていない。バランス、指先の感覚を確かめた」とまだ試運転を強調したが、他球団｢００７｣は戦々恐々だ。岩崎が昨季 2試合で 2勝、防御率1.29と封じ込めた中日の佐藤スコアラーは｢先発でも打てないのに、短いイニングになって全力でこられたら…。かなり層の厚い中継ぎ陣になる｣と頭を抱えた。
｢これからブルペンで連投とか、福原さん(ファーム育成コーチ)に言われた、座らせて 1球目から全力とか、いろいろやっていきたい｣
12年ぶりのリーグ優勝には勝利の方程式の形成が必要不可欠。 8回の男へ。25歳の若者が挑む。
★阪神、今季の中継ぎの陣容
勝利の方程式は、まだ決まっていない。守護神候補はマテオ、メンデス、藤川の 3人。ストッパーにならなかった 2人は当然、中継ぎに回る。さらに右は石崎、松田ら、左は岩崎、高橋らがいるが、セットアッパーは金本監督が“肝いり”で配置転換させた岩崎を中心に、構築されそうだ。
ドラフト 2位の小野泰己投手がブルペン入りし、直球のみで５６球を投げ込んだ。
ノビのあるボールに他球団スコアラーも絶賛。ヤクルト衣川スコアラーは｢小野が素晴らしかった。真っすぐは(投手陣で)今日一番光ってたのでは。キレといい、ベースでのノビといい、良かった」と話した。小野は｢今日は『１０割』に近い力を入れて投げました。順調にきているかなと思います｣と納得の表情だった。
｢１０割｣の投球を初披露した小野泰己投手。オール直球で、ブルペンを震かんさせた＝沖縄・宜野座村野球場
ギアを上げた即戦力右腕に虎将が、ライバル｢００７｣が驚がく！！ ドラフト 2位・小野泰己投手が 4日、今キャンプ 3度目のブルペン入り。初めて｢１０割｣の力で投じた56球のストレートの伸びに、金本知憲監督は｢素材は一級品｣とうなった。
初めて見せた本気－。低めはスーッと伸び、高めは浮き上がるような軌道を描く。変化球は 1球もない。オール直球。それだけで、見る者を感嘆させた。即戦力右腕・小野が、初の本格投球で強烈な輝きを放った。
｢今までで一番、力を入れました。(捕手を)座らせて『１０割』に近い感覚で投げましたが、ボールの質はよかったと思いますし、本当に順調に来ているなと思います｣
ブルペンで腕をしならせて投球する小野泰己投手＝沖縄・宜野座村野球場
過去 2度のブルペンはバランス重視の軽めだったが、ついにリミッターを解除。｢１０割｣を披露した。ゆっくり左足を上げ、小さなテークバックから右腕をしなやかに繰り出す。指先を離れた白球はスパーン！ と心地よい捕球音を響かせた。
ベールを脱いだドラ 2の56球に、金本監督は｢(キレ味は)魅力、魅力。十分。素材は一級品や。ドラフト 1位ぐらいの評価は、十分ある｣と大絶賛。さらに小野本人が以前、楽天にＦＡ移籍した 103勝右腕・岸に｢似ていると言われます｣と話したことについても｢うんうん。投げ方が(似ている)ね。肘の使い方とか。あれぐらいになってくれたらいいけどね｣と目を細めた。
小野泰己投手の投球に熱い視線を送る金本知憲監督。惚れ直した＝沖縄・宜野座村野球場
もはや“自称”ではない。ヤクルト・衣川スコアラーは｢なんか、岸に見えてきた｣と思わず席から立ち上がり、猛然とチェックを開始。広島・玉山スコアラーは、他の投手の話題を振られても｢きょうは小野でしょ！ 素晴らしい。ベース上の伸びもいいし、フォームもシンプルですべてに無駄がない。あれで(体の動きに)粘りがでてくれば、もう岸でしょ。隣の能見のボールと遜色がない｣とまくし立てた。他球団｢００７｣をも惚れさせるピッチングだった。
うれしい金言も授かった。昼食時に偶然、藤川と顔を合わせた。
｢キャッチボールを大切にしろよ｣
本当に岸だ…。小野の投球に広島・玉山健太スコアラー(左)、ヤクルト・衣川篤史スコアラー(右)も驚がくした＝沖縄・宜野座村野球場
憧れの先輩の言葉にうなずき、心に刻んだ。｢藤川さんの真っすぐのようにプロの打者から空振りを取れる球が理想。自分もそれぐらいの球を投げられるようになりたい｣。持ち味は最速 152キロのキレのある直球。その看板に偽りはないことを、まずは証明した。 ドラ 1級の金の卵を首脳陣も大事に育てる。注目の実戦デビューについては｢キャンプ終盤に投げるんじゃないかな｣と指揮官。早ければ25日の北海道日本ハムとのオープン戦(名護)が候補になってくるが、元々は 2軍キャンプで調整させる方針だっただけに、焦らせるつもりはまったくない。 小野は｢ある程度、きょうは納得できるものでした。そろそろ変化球もと思っています｣と次回のブルペンでの変化球解禁を予告した。22歳のギアがどこまで上がっていくか。楽しみでしかたない。
ブルペンで投球練習する小野泰己投手＝沖縄・宜野座村野球場
★｢涼しい顔｣に金本監督絶賛
金本監督は、小野のポーカーフェースぶりも絶賛。｢スーッと投げて、涼しそうな顔をして(笑)。そこらへんが、また素晴らしいところ。『僕は僕ですよ』みたいな、自分のペースを守りますよ、というような涼しい顔をしている｣と、その“大物感”に頼もしげ。元々あまり感情を表に出さないタイプで、小野本人も｢(顔に)出ると、キャッチャーも守っている野手も嫌だと思うので｣と意識していることを明かした。
★阪神、今季のローテ争い
メッセンジャー、藤浪、能見、岩貞の 4本柱は確定しており、 2年目の青柳も５番手“内定”という状況。 6番手を秋山や横山、ベテランの岩田らが争うなかで、ルーキーの小野がどこまで食い込めるかが注目となっている。
最長50メートルのキャッチボールを行った糸井嘉男外野手。激痛に耐え！？ ボールは力強かった＝沖縄・宜野座村野球場
超人節さく裂！！ フリーエージェント(ＦＡ)でオリックスから阪神に新加入した糸井嘉男外野手が今キャンプ最長となる約50メートルのキャッチボール。｢右膝関節炎｣の影響で別メニュー調整が続くが、虎初のレーザービームを披露し｢(膝が)激痛や｣と“舌好調”。明るい笑顔とともに、徐々にトレーニング強度を上げていく。
大きな体を、大きくのびのび使う。剛腕をしならせ、放物線ではなく頭上ほどの高さで一直線を描いた。糸井がついに、代名詞の一つ｢レーザービーム｣を解禁だ。そして、プレーで魅せるだけではないのが、この男。あれくらいのスローイングなら右膝も問題ないか？ と問う報道陣を、ひっくり返らせた。
バランスボールを使ってトレーニングする糸井嘉男外野手。表情も明るい＝沖縄・宜野座村野球場
｢激痛や…｣ ついに右膝関節炎が悪化…したワケはなくもちろん超人流のジョーク。宜野座ドームの端から端まで約50メートルを目一杯に使って、ホレボレするようなボールを投げておきながら“激痛”があったワケがなかった。
10分ほどのキャッチボールだったが、今キャンプで最も長い距離まで離れ、相手役の本屋敷トレーナーのグラブを吹っ飛ばすボールも 1球、後部のネットに突き刺さったのも 1球あった。なかなかスッキリと晴れない沖縄の空は、まるで糸井の復活を待ちわびているようだが、太陽をスポットライトに青空の下、キャッチボールができる日も近そうだ。
練習する糸井嘉男外野手＝沖縄・宜野座村野球場
｢ 2月中盤」の通常メニュー復帰をイメージしてキャンプイン。 4日を終え、他の練習も着実に強度は上がっている。主にバランスボールに腰掛けて行うティー打撃も、キャンプ最多の計 253スイングまで増えた。立った状態の打撃も、13球行っている。金本監督も｢(状態は)いいらしいけどね、だいぶ。戻っても張り切ってするんじゃないの？ ああいうタイプは。やらないけん、やらないけん、と思っているでしょ｣と心配するほど。“舌好調”なのも、順調さゆえだ。
前日 3日に続き、陸上トレの特別講師・秋本真吾氏と話し込んだ。昨季53盗塁で、史上最年長盗塁王に輝いた糸井ではあるが、新発見はあったようで…。今までよりさらに走力が上がる感覚はあるか？ と問われると｢はい。バウバウ！ ハハッ、あるよ！｣と、犬になりきりうなずいた。伝え聞いた指揮官も、これには｢うそぉ～ん！？ あれ以上速くなってくれたらいいけど｣とぶったまげた。
練習する糸井嘉男外野手＝沖縄・宜野座村野球場
糸井自身も｢スピードへの不安？ いや、不安ありますよ。走ってないから。制御されてるから、ハイ｣と語る。駆け回りたくて仕方がなく、思わず犬のマネが出た！？ 絶好調で舌好調の糸井は、今にも宜野座ドームを飛び出してしまいそうだ。
★糸井の今キャンプの動き
◆ 2月 1日：タテジマの背番号｢７｣をファンに初披露した後、トレーニングウエアに着替え、別メニュー調整。プールトレーニングや、宜野座ドーム内でのキャッチボールやティー打撃、鏡の前での素振りを行った。空き時間を使って 2度のサイン会も開催。
◆ 2日：バランスボールに座ってのティー打撃など計 182スイング。前日同様プールトレも。｢チームメートに馴染めた？ 全然、できてへん！ プールのおじいちゃん、おばあちゃんとしかできてへん！｣。
◆ 3日：バランスボールに座ってのティー打撃など、計 204スイング。ラスト 3球は立ち上がって強めのスイングも｢(調整の進み具合は) 2パー(％)！｣
即席サイン会を行った西岡剛内野手＝高知・安芸市営球場
左アキレス腱(けん)断裂からの復帰を目指す西岡剛内野手(32)が 4日、高知・安芸で即席サイン会を行った。
別メニューのため坂道ダッシュをこなすと、そこからサイン会。長蛇の列を作ったファンに、20分かけて全員に対応した。
今シーズンは、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって、全員で力を合わせて進め！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2017年春季キャンプ日程
2017年 公式戦 日程と結果(02月)
2017年 公式戦 日程と結果(03月)
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