●ＷＢＣ準決勝で米国に 1－ 2で敗れた侍ジャパンがロサンゼルスから帰国の途についた。小久保監督は、すでに退任の意向を表明、選手達はそれぞれのチームに戻りペナントを争う。23日午後に日本到着予定。日本は 1－ 2で米国に惜敗した。 4回は 2塁の菊池涼介内野手(27＝広島)、 8回は 3塁の松田宣浩内野手(33＝ソフトバンク)が守備でミスを犯し、いずれも失点につながった。侍ジャパンは、全員が大リーグ所属のスター軍団に食らいついたものの、2013年に続き、 2大会連続して準決勝で敗退した。雨と涙のドジャースタジアム。 9回二死。松田が空振り三振に倒れると、球場には無情の｢ＵＳＡコール｣と冷たい雨が降り注いだ。 3大会連続出場の内川聖一外野手(34＝ソフトバンク)は、ベンチで人目をはばからずに号泣。隣にいた坂本勇人内野手(28＝巨人)も悔し涙を流した。 2大会連続の準決勝敗退。小久保監督は、選手を責めずに、ねぎらいの言葉をかけた。試合後にはロッカールームに選手を集め、最後のミーティングを開催。わずか 1点差の惜敗で善戦といえるが、勝利のためには犯してはいけないミスがあった。両軍とも無得点で迎えた 4回一死。 3塁を守っていた菊池涼介内野手(27＝広島)がイエリチ(マーリンズ)のゴロをはじいた。2000年以降、降雨による公式戦の中止がないドジャースタジアム。異例の雨によってぬれた天然芝でイレギュラーした打球は中堅前まで転がり、一気に 2進。その後、二死 1、 2塁からマカチェン(パイレーツ)の左前適時打で先制を許した。2013年の前回大会準決勝(対プエルトリコ)では、 2点差に追い上げた 8回、重盗に失敗し、走塁ミスで好機を逸した。完璧な試合運びでなくては勝機が見えない強敵を相手にミスを犯しては、勝利の女神はほほえむはずもなかった。
●打線は散発の 4安打で 1得点に封じられた。今大会で抜群の勝負強さを誇った 4番・筒香嘉智外野手(25＝ＤｅＮＡ)は 8回二死 1、 2塁の逆転機に凡退するなど無安打に終わった。一方、先発した菅野智之投手(27＝巨人)は 6回を 3安打 1失点(自責点 0)と好投。勝利には結びつかなかったが、強力な米国打線から 6三振を奪って実力を示し、敵将にも絶賛された。逆転への望みをかけた筒香の打席。 1点を追う 8回二死 1、 2塁。期待された主砲は、変則的な横手投げ右腕のパット・ニシェク投手(36＝フィリーズ)に右直に打ち取られた。 1回に左直、 6回は空振り三振を喫して 3打数無安打 1四球。打線も 4安打 1得点と沈黙した。外国人投手特有の打者の手元で動くボールだけでなく、左右でタイプの違う 7投手の継投に翻弄された。筒香は言い訳はしなかったが、日本の 4番として打線をけん引した。国際大会の経験を糧に進化を遂げる。記事をまとめてみました。
ＷＢＣ準決勝(日本 1－ 2米国、21日、ロサンゼルス)
ＷＢＣ準決勝で米国に 1－ 2で敗れた侍ジャパンがロサンゼルスから帰国の途についた。小久保監督は、すでに退任の意向を表明、選手達はそれぞれのチームに戻りペナントを争う。
23日午後に日本到着予定。
試合終了の瞬間、日本のナインはベンチで落胆した＝ロサンゼルス
日本は 1－ 2で米国に惜敗した。 4回は 2塁の菊池涼介内野手、 8回は 3塁の松田宣浩内野手が守備でミスを犯し、いずれも失点につながった。侍ジャパンは、全員が大リーグ所属のスター軍団に食らいついたものの、2013年に続き、 2大会連続して準決勝で敗退した。
雨と涙のドジャースタジアム。 9回二死。松田が空振り三振に倒れると、球場には無情の｢ＵＳＡコール｣と冷たい雨が降り注いだ。 3大会連続出場の内川は、ベンチで人目をはばからずに号泣。隣にいた坂本勇人も悔し涙を流した。
｢選手はよくやったと思います。準決勝の一発勝負で残念ながら負けはしましたけども、東京ドームからの戦いも含めて、選手たちはよくやってくれた｣
松田宣浩内野手がＡ・ジョーンズの三ゴロの打球処理をもたつき決勝点を許した。手前は投手の千賀滉大＝ロサンゼルス
2大会連続の準決勝敗退。小久保監督は、選手を責めずに、ねぎらいの言葉をかけた。試合後にはロッカールームに選手を集め、最後のミーティングを開催。｢敗戦は監督の責任。お前たちはよくやった。胸を張って帰ろう｣と言葉をかけた。
わずか 1点差の惜敗で善戦といえるが、勝利のためには犯してはいけないミスがあった。両軍とも無得点で迎えた 4回一死。 3塁を守っていた菊池がイエリチ(マーリンズ)のゴロをはじいた。2000年以降、降雨による公式戦の中止がないドジャースタジアム。異例の雨によってぬれた天然芝でイレギュラーした打球は中堅前まで転がり、一気に 2進。その後、二死 1、 2塁からマカチェン(パイレーツ)の左前適時打で先制を許した。
米国に敗れベンチから引き揚げる小久保監督＝ロサンゼルス
6回に菊池のソロ本塁打で同点に追いついたが、再び同点で迎えた 8回一死 2、 3塁では松田が 3ゴロをファンブル。決勝点を与えた。菊池も松田も好守で何度も日本を救ってきたが、大一番で手痛いミスが出た。 2013年の前回大会準決勝(対プエルトリコ)では、 2点差に追い上げた 8回、重盗に失敗し、走塁ミスで好機を逸した。完璧な試合運びでなくては勝機が見えない強敵を相手にミスを犯しては、勝利の女神はほほえむはずもなかった。
米国戦から一夜明け、宿舎をあとにする菊池涼介内野手(右)と記者に囲まれる松田宣浩内野手＝ロサンゼルス
★ 8回の守備に日本・松田宣浩内野手(ソフトバンク)
［はじいた時点で１点。必ずグラブに入れないといけなかった。試合を決める場面だった。ホームでアウトにしないといけないところ。少し滑ったけど、言い訳にしかならない｣
★２２日帰国
日本代表は22日(日本時間23日)に米ロサンゼルス国際空港からチャーター便で帰国。帰国後に小久保監督が東京都内で会見に臨む予定となっている。選手たちは早ければ、24日に所属チームに合流する。
6回、空振り三振に倒れるなど筒香嘉智外野手は不発。日本は 4安打に抑えられた＝ロサンゼルス
打線は散発の 4安打で 1得点に封じられた。今大会で抜群の勝負強さを誇った 4番・筒香嘉智外野手は 8回二死 1、 2塁の逆転機に凡退するなど無安打に終わった。一方、先発した菅野智之投手は 6回を 3安打 1失点(自責点 0)と好投。勝利には結びつかなかったが、強力な米国打線から 6三振を奪って実力を示し、敵将にも絶賛された。
逆転への望みをかけた筒香の打席。 1点を追う 8回二死 1、 2塁。期待された主砲は、変則的な横手投げ右腕のパット・ニシェク投手(36＝フィリーズ)に右直に打ち取られた。
1回に左直、 6回は空振り三振を喫して 3打数無安打 1四球。打線も 4安打 1得点と沈黙した。外国人投手特有の打者の手元で動くボールだけでなく、左右でタイプの違う 7投手の継投に翻弄された。
８回、筒香嘉智外野手は右飛に倒れた＝ロサンゼルス
｢打てなかったのは技術の問題です。まだまだ自分の力が足りない｣
筒香は言い訳はしなかったが、日本の 4番として打線をけん引した。15日のイスラエル戦で決勝アーチを放つなど 3本塁打。打率 0.320(25打数 8安打)、 8打点の成績を残した。
もともと砂漠地帯で、 3月までは雨期のロサンゼルス。霧雨が降る中で多くの日本人から応援を受け｢負けてしまいましたが、声援をいただいて感謝しています。ここまでやってこられてよかった。どこも強いチームでした｣と振り返った。
2020年東京五輪、2021年の｢第５回ＷＢＣ｣でも主軸候補だ。
｢まだ先のこと。小久保監督にはいろいろな声をかけてもらったし、裏方さんにも感謝しています。この後にシーズンが始まる。ファンや子供に夢を与えたい｣。国際大会の経験を糧に進化を遂げる。
全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって、全員で力を合わせて進めず…アメリカは、やはり遠かった…
第４回ワールド・ベースボール・クラシック 日程と結果
2017年 公式戦 日程と結果(03月)
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