暴言マートン、スタメン落ち…アニキ・金本、44歳 2カ月セ最年長盗塁

　南信男球団社長は10日、口頭で本人に｢誤解を招くような発言は慎むようにと注意した｣ことを明らかにした。マット・マートン外野手(30)は、試合前には和田豊監督(49)と話し合いを持ち、10日のソフトバンク戦の先発メンバーから外れた。 8回裏、代打で出場し 3ゴロに倒れた。
　クレイグ・ブラゼル内野手(32)が勝利にはあと一歩届かなかったが、追撃ムードをつくった。
　 0－ 2の 7回一死 3塁、右翼前方へ上がった飛球を新井良太内野手(28)が頭から飛び込んでキャッチし、追加点を阻止した。
　先発ランディ・メッセンジャー投手(30)の力投は実らなかった。 2回一死 3塁でペーニャに中前へ先制適時打を許すと、 5回は無死 1塁でバスターを試みた細川の打球が左翼フェンスを直撃し、その間に１点を失い 8回 2失点の好投でも＜阪神１－２ソフトバンク＞で今季 5敗目を喫した。
　阪神は、今季ワーストタイの借金｢３｣となった。
　鉄人・金本知憲外野手にまた新たな勲章が加わった。 4回無死から四球を選ぶと 2盗に成功。これが、44歳 2カ月の盗塁でセ・リーグ最年長記録となった。記事をまとめてみました。



　ソフトバンクは 2回一死 3塁から、ペーニャの中前打で 1点先制。阪神は 5者連続三振を喫するなど、 3回まで無安打無得点。
　ソフトバンクは 5回無死 1塁から細川の 2塁打で 1点追加。阪神は 5回、ブラゼルがチーム初安打を放つも、 6回まで無得点。
　ソフトバンクは 7回以降、決定打が出ず無得点。阪神は 9回にブラゼルの適時打で 1点を返したが、あと 1本が出ず連敗となった。

　南信男球団社長(57)は10日、マートンが 9日のオリックス戦後に自身の守備のミスについて｢能見さんが嫌いだから相手に点をやった｣と話したことを受け、口頭で本人に｢誤解を招くような発言は慎むようにと注意した｣ことを明らかにした。
　｢本人も申し訳ないということだった｣と謝罪したと南社長。｢球団としては、それ以上の措置はない。イライラが募っているようだ｣と処分は科さない方針も示した。
　和田監督も試合前に本人と話し合いの場を持った。｢原因はひとつではない。吹っ切ってもらわないと、元のマートンには戻ってこないと思う｣。打撃不振もあり、指揮官は先発落ちを決断した。


　ベンチスタートのマートン

　マートンショックから一夜明け、和田阪神は暗いムードを引きずったまま、交流戦勝ち越しの可能性が消えた。 8回までたった 1安打で12三振。今季初先発の大場に、簡単にひねられた。和田豊監督は｢基本だが、ボール球に手を出しすぎる。我慢すれば崩れるところが、相手を助けてしまっている｣と嘆いた。
　どんよりと暗い、重苦しい敗戦。連敗で今季ワーストタイの借金｢３｣。交流戦の勝ち越しが消えた。和田監督はマートンをスタメンから外した。 8回に 3ゴロに倒れた代打での出場にとどまった。
　｢チームの中心、核を打ってもらわないといけない選手なんで、こっちはどうやって状態を上げていくかというところで考えながらやっていく。いっぺん景色を変えようということ｣
　前日 9日のオリックス戦。 4回二死 2塁で斎藤の右前打で緩慢な守備から生還を許し、試合後は｢能見さんが嫌いだから点をやった｣などとコメントし、通訳は｢冗談｣としたが…。一夜明けて球団は口頭注意を行った。南球団社長は｢誤解を招くような発言は慎むようにいいました。本人も『申し訳ありません』ということだった｣と話し、｢それ以上は、特に何もありません｣と処分は行わないことを明らかにした。


　代打登場で 3塁ゴロのマートン

　また練習前には和田監督も本人から事情を聴取。指揮官は試合後、｢いろんなものを抱えながら野球をしているような状態｣と説明。ストライクゾーンや統一球が気になり、自分を見失う場面も目についていたＭ砲のスタメン落ちは精神面のリフレッシュであることを示唆した。
　 8回先頭で代打で登場し 3ゴロに倒れたマートンは試合後｢ゴメンナサイ。キョウハナイデス｣と日本語で話し引き揚げた。

　虎党のタメ息ばかりが漏れた日曜日。試合後の雑踏の中、ブラゼルは足早にロッカーへ戻った。
　｢ＮＯ…｣
　意地を見せた 2試合連続のタイムリーにも、自身は話す気にはなれなかった。負け試合では珍しいことではない。だが、前日 9日には助っ人仲間のマートンが“舌禍騒動”を起こしたばかりでは、やむなしか。
　 2点を追う 9回だ。鳥谷の四球を足がかりに、新井が内野安打。二死 1、 2塁で迎えた第 4打席で、ソフトバンク・森福から中前へタイムリー。なおも 1、 3塁とした。勝利にはあと一歩届かなかったが、追撃ムードをつくった。 9回に限っての打席成績は20打数 8安打で打率 0.400。最近でも 5月31日のロッテ戦(甲子園)でサヨナラ打。今月 5日の楽天戦(クリネックススタジアム宮城)でも決勝打を放つなど 9回での勝負強さが目立つ。最後まであきらめない姿勢が、数字に表われている。


　ブラゼルは 9回二死 1、 2塁から中前タイムリー。 9回は今季打率 0.400。あきらめない男だ

　それだけではないスタメン落ちの“相棒”がベンチで見守る前で、気を吐いた。 5回には右前打を放つなど、 4打数 2安打 1打点。 2試合連続でのマルチ安打＆打点だ。
　｢最後は見せ場止まりになってしまったねぇ。ちょっと、現状ではなかなか上がってきていないよね｣
　和田監督は打線の不調を嘆いたが、Ｂ砲は上昇気配を漂わせている。交流戦の打撃成績は、57打数18安打の打率 0.316、 2本塁打 9打点。一時は 1割台に低迷した打率は、 0.244まで回復した。
　シーズン序盤は高低差をつけた配球などに苦しんだが、自ら修正、適応してきた。｢その瞬間、瞬間で自分ができることを考えて、結果的にチームの勝利に貢献できるように｣というスタンスが結果につながっている。
　痛い敗戦を喫したが、手応えを残した。チームの上昇に欠かせない助っ人コンビの一角。あきらめない男・ブラゼルが、猛虎を上向かせる。

　マートンに代わり｢ 7番・右翼｣で先発出場した新井良は、守備で“明と暗”。 0－ 2の 7回一死 3塁、右翼前方へ上がった飛球を頭から飛び込んでキャッチし、追加点を阻止した。｢それよりも 1発目を捕りたかった。せめて 2塁で止めたかったです｣。悔しがったのは、 0－ 0の 2回一死。松田の右翼線への当たりに飛び込み、グラブに当てるも捕球ならず。 3塁打として失点につなげてしまった。バットでも 2打数 2三振と快音は響かず｢力不足です｣と話し、引き揚げた。


　松田の打球にわずかに届かなかった新井良太

　先発メッセンジャーの力投は実らなかった。２回１死三塁でペーニャに中前へ先制適時打を許すと、 5回は無死 1塁でバスターを試みた細川の打球が左翼フェンスを直撃し、その間に 1点を失った。 150キロ前後の直球とカーブを駆使して試合を作ったが、打線の援護に恵まれず、 8回 2失点の好投でも今季 5敗目を喫した。｢調子はすごく良かった。ゾーンを一貫して攻められたかな｣。悪循環を断ち切れず、チームは連敗した。
　 8回 2失点－。先発として十分すぎる数字が報われなかった。帰りの通路。足を止めて取材に応じたメッセンジャーは、ややぶぜんとした表情で遠くを見つめていた。
　｢調子はすごくよかった。しっかりとゾーンに、一貫して攻める投球ができた｣。最速 154キロの速球にキレがあった。 8安打を許したが 8三振も奪った。味方の援護を信じて 8回まで投げた 115球が、白星に結びつかないなんて…。


　 5回無死 1塁から、細川に適時 2塁打を浴びたメッセンジャー

　 2回一死から松田に右翼線 3塁打を許し、ペーニャの中前打で 1失点。 5回には無死 1塁から、細川に左翼フェンス直撃の 2塁打を浴びて追加点を奪われた。反省するとすればこの 2イニングだけ。 7回には先頭・ペーニャの左翼線 2塁打から一死 3塁のピンチを背負ったが後続を断ち切った。マウンドを降りるまで打線はわずか 1安打で無得点。投手が責められる試合ではない。
　今季は初登板の 4月 4日ヤクルト戦(神宮)こそ 3回 5失点でKOされたが、その後の 6試合は計37回で自責点 2と好投。だが 3勝 2敗と勝ち星が伸びず。交流戦４試合は27回 2/3を投げて、降板までに味方は 3得点しか奪っていない。低調な打線の被害者だった。
　前回登板日本ハム戦( 3日、札幌Ｄ)までの 3試合は 3戦連続被弾など計10失点(自責点10)だが、うち 2試合では援護がないまま耐えて中盤以降に一発を浴びるパターンだった。ようやく調子を取り戻したかと思えば打線がこれだ。どうにも歯車がかみ合わない。
　｢きょうくらいのよさは久しぶりだった｣とメッセンジャー。満足な投球だっただけに、黒星が悔しくないわけがない。


　 2盗を決めたアニキ・金本

　鉄人・金本にまた新たな勲章が加わった。 4回無死から四球を選ぶと 2盗に成功。これが、44歳 2カ月の盗塁でセ・リーグ最年長記録となった。 3打数無安打だったが、足でチームに貢献した。



　また、ソフトバンクにメッセンジャーで負けた…。
　勝たなければならない試合を、落としてしまった昨日(10日)の試合だったが、アニキ・金本が記録を達成させるし、本来内野手の新井・弟がマートンの代わりで右翼に入り頑張った。
　さらに、マートンの分もと言わんばかりに中前タイムリーを放ったブラゼル。ここまで頑張っても勝てない試合。今日(11日)の試合では、それを払拭する様に頑張って勝って欲しいですね。
　阪神－ソフトバンクは18時開始予定。予告先発は阪神・岩田、ソフトバンク・山田。
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！

　2012年度 日本生命セ・パ交流戦　試合日程は、次の所で調べることができます。
　http://www.npb.or.jp/schedule/2012inter.html

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　http://allstargame.npb.or.jp/index.html

















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