●広島は 1回、一死満塁から鈴木の左犠飛で 1点を先制。阪神も 3回、無死満塁から糸井の 1ゴロの間に同点に追い付く。阪神先発能見は 3回まで 6安打 2四球と苦しんだが 5回を投げ 1失点。広島九里も 6回まで 2安打 4四球 1失点に抑える。阪神は救援陣が踏ん張った。 8回のマテオ、 9回のドリスも速球を軸にリーグトップの打率を誇る広島打線に安打を許さなかった。阪神は 8回二死 1、 2塁、原口の左前適時打で決勝点を挙げた。マテオが 2勝目、守護神ドリスは 6セーブ目、九里は今季初黒星。 8回無死。糸原の中前に抜けそうなゴロを 3塁・菊池が好捕して 1塁送球。ヘッドスライディングを試みた糸原。微妙なタイミングも、塁審は「アウトッ!」-。今季最多 4万6317人が詰めかけた甲子園。虎党の「エーッ」が金本知憲監督(49)を後押しした。ゆっくりと 1塁の芦原英智審判(33)に歩を進める。超不満顔で。 1塁コーチボックスの中村豊外野守備走塁コーチ(43)が“最悪”を想定し、思わず間に入るほど怒っていた。判定が覆らないのは百も承知。でも、俺が行かなければ誰が行く。将の姿に、ナインが即、応えた。直後に勝ち越しのドラマを呼ぶ。先発・能見が立ち直りかけても、 5回を終えると75球でスパッと交代。もっとも信頼を寄せる中継ぎの桑原には、 2イニングを託し、ノーヒットリレーを完成させた。打線も初めて大きく変えた。D 5位・糸原健斗内野手(24=JX-ENEOS)を 1番に初抜てきし、 1~ 4番まで左を並べる“九里対策打線”。そして、決勝点の 8回は二死 1塁、打者・福留の場面で高山に 2盗のサイン。ズバッと的中だ。ひと味違う金本さい配が、セ界を揺るがせようとしている。
●糸井嘉男外野手(35)は 3回無死満塁で 1ゴロの間に同点の打点を挙げたが、 5回二死 3塁で凡退するなど、 4打数無安打。開幕から全試合出塁を続けていたが、「12」でストップした。この日も全体のアップは参加せず“時差出勤”でグラウンドに姿を見せるなど、糸井流調整を行ったが、結果に結びつかず。浮上には欠かせない存在だけに、復調が待たれる。
●今季初昇格した伊藤隼太外野手(27)が、いきなり見せた。 5回に先発能見篤史投手(37)の代打で登場すると、広島九里から右前打。この日、藤浪晋太郎投手(23)がインフルエンザのため出場登録を抹消。入れ替わりで昇格したチャンスを生かした。
●原口文仁捕手(25)が 8回に勝ち越しタイムリーを放ち、結局これが決勝打となった。二死 1、 2塁で広島先発九里から左前打。 2塁走者高山が一気に本塁に生還した。ここまで打線が苦しめられてきた九里を打ち崩し、ついにリードを奪った。 1- 1の同点で迎えた 8回、二死 1、 2塁。原口は広島先発の九里が投じた 138球目を振り抜き、 3遊間を破る決勝打。阪神は、首位・広島相手にこのカード勝ち越しを決めた。この試合、 3回に二死 2、 3塁のチャンスで左飛に倒れていた悔しさがあった原口。お立ち台で振り返りつつ、大声援を浴びると笑顔。定番となったコメントで甲子園球場を沸かせた。
●先発の能見篤史投手(37)が 5回 6安打 1失点で降板した。初回に広島先頭田中、続く菊池に連打を浴びるなど、1死満塁のピンチを背負うが、なんとか 1失点で切り抜けた。 2、 3回に走者を得点圏に背負うも、なんとか無失点。 5回を 1失点。 1回に一死満塁から鈴木に左犠飛を浴び、先制点を奪われたが、その後は粘った。 4回と 5回は 3者凡退に抑え、試合をつくった。次回登板ではなんとか、今季初白星をつかみたいところだ。
● 1- 1の 6回から登板した桑原が、 2回を投げて打者 6人をピシャリ。 150キロを超える直球で 3三振を奪い、チームに流れを呼び込んだ。昨季 1軍登板はなかったが、今季は13試合ではや 8試合目の登板。結果を残し続ける31歳右腕を、金本監督はねぎらった。
●セットアッパーのマルコス・マテオ投手(32)が、 1- 1の 8回に登板。四球から二死 2塁のピンチを背負ったが、鈴木を 150キロで 1ゴロに仕留めた。直後に原口が勝ち越し打を放って、今季 2勝目。 8試合で防御率は1.00だ。ひげをたくわえた顔からは自信がみなぎっていた。
●藤浪晋太郎投手が16日、試合前練習を欠席。西宮市内の病院でインフルエンザA型と診断された。16日、午後 1時に出場選手登録を抹消された。前回13日DeNA戦(横浜)では 8回一失点と好投。次回は20日中日戦で登板する見込みだった。次回登板は白紙に。代わりに、伊藤隼太外野手が登録された。13日のDeNA戦(横浜)で 8回 1失点で今季初勝利を挙げていた。今季成績は 2試合に登板し 1勝 1敗、防御率2.08。18日からの中日 3連戦(ナゴヤドーム)は岩貞、秋山、藤浪、21日からの巨人 3連戦(東京ドーム)はメッセンジャー、青柳、能見の先発が予想されていた。ただメッセはやはり巨人にぶつけたいし、能見には基本的に中 5日はさせない。G 3連戦の 3人は動かしにくいだけに、20日のD戦にそのまま代役を抜てきする可能性が高い。有力視されるのは、D 6位・福永春吾投手(22=四国IL徳島)だ。 2軍で 4試合に登板し、防御率1.71と安定している上に中 5日で登板できる。また実績のある榎田、岩田らも候補に、 1軍中継ぎ陣との“天秤”になるが…。いきなり虎投の底力が試される非常事態となったことは、確かだ。記事をまとめてみました。
<阪神 2- 1広島>◇16日◇阪神甲子園球場
広島は 1回、一死満塁から鈴木の左犠飛で 1点を先制。阪神も 3回、無死満塁から糸井の 1ゴロの間に同点に追い付く。
阪神先発能見は 3回まで 6安打 2四球と苦しんだが 5回を投げ 1失点。広島九里も 6回まで 2安打 4四球 1失点に抑える。
8回裏阪神二死 1、 2塁、原口文仁捕手は勝ち越し左前打適時打を放ち笑顔でベンチへ向かってガッツポーズする=阪神甲子園球場
阪神は 8回二死 1、 2塁、原口の左前適時打で決勝点を挙げた。最後は守護神ドリスが締め、首位広島との 3連戦に勝ち越した。
マテオが 2勝目、守護神ドリスは 6セーブ目、九里は今季初黒星。
2番手で登板した桑原謙太朗投手=阪神甲子園球場
阪神は救援陣が踏ん張った。同点の 6回から登板した 2番手の桑原は「しっかり制球できていた」 と、切れのあるスライダーが光り、 2回を完璧に抑えた。 8回のマテオ、 9回のドリスも速球を軸 にリーグトップの打率を誇る広島打線に安打を許さなかった。香田投手コーチは「流れを相手に渡さ なかった」と手放しでほめた。
8回、先頭の糸原健斗内野手は 2ゴロで 1塁にヘッドスライディング! ベンチはみんな「セーフ」のポーズも…=阪神甲子園球場
セーフやろ! 今季最多 4万6317人が詰めかけた甲子園。虎党の「エーッ」が金本監督を後押しした。ゆっくりと 1塁の芦原英智審判に歩を進める。超不満顔で。 1塁コーチボックスの中村外野守備走塁コーチが“最悪”を想定し、思わず間に入るほど怒っていた。
8回無死。糸原の中前に抜けそうなゴロを 3塁・菊池が好捕して 1塁送球。ヘッドスライディングを試みた糸原。微妙なタイミングも、塁審は「アウトッ!」-。
「セーフだよ。セーフに見えたし」
判定が覆らないのは百も承知。でも、俺が行かなければ誰が行く。将の姿に、ナインが即、応えた。直後に勝ち越しのドラマを呼ぶ。
アウトの判定に金本知憲監督(右)がベンチを飛び出し、鬼の形相で猛抗議した=阪神甲子園球場
「きょうの試合は僕の中ではすごくポイントだと思っていたので、良かったですね」
勝利監督インタビューでそう切り出し、その後も繰り返した。
「きょう負けるようでは広島に『去年と同じかな』と思われてしまう。前回(開幕カード)も負け越したし。去年の優勝チームにまた負け越すとね。オーバーだけど、きょうの試合でチームがどうなるんだろうか、と思ってました」
絶対に負けられないポイントの試合と位置づけていた指揮官の中では、もう「 143分の 1」ではなかった。だからこそ執念のさい配になる。
先発・能見が立ち直りかけても、 5回を終えると75球でスパッと交代。もっとも信頼を寄せる中継ぎの桑原には、 2イニングを託し、ノーヒットリレーを完成させた。
快晴の日曜日。しかも首位広島戦とあって、今季最多の 4万6317人が詰めかけた阪神甲子園球場
打線も初めて大きく変えた。D 5位・糸原健斗内野手を 1番に初抜てきし、 1~ 4番まで左を並べる“九里対策打線”。そして、決勝点の 8回は二死 1塁、打者・福留の場面で高山に 2盗のサイン。ズバッと的中だ。
広島戦勝ち越しは 8カードぶり。甲子園では何と2014年以来。明確な数字は覚えていなくても、これ以上は負けられないという危機感だけはあったのだ。勝負に出るしかない。そして大一番で白星をもぎ取った。絶好調の広島と 6試合を終えて五分と五分。戦える自信も得た。貯金「3」を持って 1週間のロードへ。
「乗っていきたいですね」
ひと味違う金本さい配が、セ界を揺るがせようとしている。
◇データBOX◇
◎…阪神が広島にカードで勝ち越すのは、昨年 4月22~24日のマツダスタジアム(○●○)以来、 8カードぶり。甲子園での勝ち越しは2014年 9月12~14日(○●○)以来、 3年ぶり。
◎…阪神は昨季、広島に 7勝18敗。2015年も 8勝15敗 2分けと、 2年連続で大きく負け越している。
3回、内野ゴロに倒れた糸井嘉男外野手。その間に 3走生還=阪神甲子園球場
糸井は 3回無死満塁で 1ゴロの間に同点の打点を挙げたが、 5回二死 3塁で凡退するなど、 4打数無安打。開幕から全試合出塁を続けていたが、「12」でストップした。広島 3連戦も12打数 1安打。この日も全体のアップは参加せず“時差出勤”でグラウンドに姿を見せるなど、糸井流調整を行ったが、結果に結びつかず。浮上には欠かせない存在だけに、復調が待たれる。
5回裏阪神無死、代打伊藤隼太外野手は右前打をった=阪神甲子園球場
今季初昇格した伊藤隼太外野手が、いきなり見せた。 5回に先発能見篤史投手(37)の代打で登場すると、広島九里から右前打。
この日、藤浪晋太郎投手がインフルエンザのため出場登録を抹消。入れ替わりで昇格したチャンスを生かした。伊藤隼は「(昇格は)突然でしたけど、準備はしているつもりでしたし、能見さんが 3人でピシッと抑えて(代打を)回してくださったのを意気に感じていました」と納得の表情だった。
原口文仁捕手が 8回に勝ち越しタイムリーを放ち、結局これが決勝打となった。
二死 1、 2塁で広島先発九里から左前打。 2塁走者高山が一気に本塁に生還した。ここまで打線が苦しめられてきた九里を打ち崩し、ついにリードを奪った。
8回裏阪神二死 1、 2塁、原口文仁捕手は左前に勝ち越し適時打を放った=阪神甲子園球場
原口文仁捕手のバットが試合を決めた。 1- 1の同点で迎えた 8回、二死 1、 2塁。原口は広島先発の九里が投じた 138球目を振り抜き、 3遊間を破る決勝打。阪神は、首位・広島相手にこのカード勝ち越しを決めた。
試合は 1回、広島が鈴木の犠飛で先制。 3回に阪神は糸井の 1ゴロの間に 3走が生還し、同点に追いついた。 8回は安打と四球で二死 1、 2塁とし、原口が勝負強さを見せつけた。投手陣は先発の能見、 2番手・桑原、マテオ、ドリスとつないで、広島に追加点を許さなかった。
ヒーローインタビューでガッツポーズする原口文仁捕手とキー太=阪神甲子園球場
この試合、 3回に二死 2、 3塁のチャンスで左飛に倒れていた悔しさがあった原口。お立ち台では「ランナー置いた場面で回ってくることが多かったが、打てなくて悔しかった」と振り返りつつ、大声援を浴びると笑顔。「本当にすごく応援が熱いので嬉しく思っています。この応援にこたえたいと“必死のパッチ”で打ちました!」と定番となったコメントで甲子園球場を沸かせた。
割れんばかりの大歓声! 決勝打を放った原口文仁捕手は、このガッツポーズだ=阪神甲子園球場
燃えた、決めた! 阪神は 8回、福留の四球で勝負を挑まれた原口文仁捕手が千金の決勝打を放ち、首位広島に 2- 1で勝利した。昨季はやられまくった鯉に、 1年ぶりとなるカード勝ち越し。これで 2.5ゲーム差。今年の虎は、違う!!
気持ちを乗せた打球は黒土の上をよく走った。しぶとく、原口らしく、 3遊間を抜いた。 2走・高山が 3塁を蹴る。 1塁上からベンチを振り向くと、心のままにバン、バン、バンッと手を叩いた。13打席ぶり安打が値千金の決勝打だ。沈黙を破った 5番の一振りで、虎がまた鯉を沈めた。
「チーム全員とファンのみなさんのね、思いが僕の打席にこもっていると思って、いきました。もうすごい応援で…。この応援に応えたいという気持ちで“必死のパッチ”で打ちました!」]
1- 1の 8回。二死 2塁で 4番・福留が敬遠気味に歩かされた。ここまで執ような内角攻めと食い込んでくるシュート、フォークに手を焼いてきた原口が、勝負の相手に指名された。
打ち取られ続けていた九里亜蓮投手のシュートを、ついに原口文仁捕手が弾き返した=阪神甲子園球場
「僕で勝負だなというのはもう感づいていたので。準備していました」
前回 2日の対戦でも 3打数無安打 2三振。この日も 2打数無安打で 1三振を喫していた。原口自身、無安打は「12打席連続」まで伸び、今カードはノーヒットだった。心を決め、迎えたフルカウント。九里の 138球目、 141キロシュートをようやくつかまえた。
今季最多タイの貯金「3」。金本監督も「ああいう場面で食らいついてヒットを打ってくれるのが、原口の一番いいところ。そこを信頼して『5番』で使っているので、よく打ってくれました」と目を細めた。試合前、藤浪のインフルエンザ発症という暗いニュースが飛び込んできた中で、チームを奮い立たせる劇勝だ。
昨年は 7勝18敗とやられた相手。ここで 2勝 1敗とするか、 1勝 2敗とされるか。10連勝で乗り込んできた昨季王者を、 5カード目で初のカード負け越しに追いやり、今年の虎は違うことを見せつけた。広島に勝ち越すのは 8カードぶりで甲子園では実に 3年ぶりだ。
ヒーローインタビューでキー太に抱きつかれる原口文仁捕手=阪神甲子園球場
新婚夫婦での同居が始まった原口家。実は新たな楽しみができた。「猫が飼えない代わりに育てているんです…。グングン育ちます!」。豆苗を育て始めた。埼玉の実家でもコロンとフワという 2匹の猫を飼うほどの愛猫家だが、新居は猫が飼えない。13日に横浜スタジアムに現れた猫も「やっぱり僕には猫が寄ってくる…」と 1人特別な思いで見つめた。グッとこらえながら、そっと水をやる日々だ。
「何とか本当に、チームのためにがんばりました! チーム一丸となって、一戦一戦、戦っていきますので、応援よろしくお願いします!!」
今季 2度目のお立ち台で頼もしく誓った。他球団がカープに 1勝もできない中、虎だけが 3勝。 2.5ゲーム差の 2位で、18日から中日、巨人との敵地 6連戦へ。まだまだ伸びる原口が、虎をさらに上へと押し上げて、ホームに帰ってくる。
☆原口について阪神・片岡打撃コーチ
「シュートだね。(九里に)この間はやられたけど、何とか決めてくれた」
★内角攻め攻略へ
九里に攻められ続ける内角は、原口にとっての“弱点”でもある。昨季は一度だけ、ベース板から少し離れて立ったこともあった。「クロスで(投球に対して)入っていってしまう癖があるので。それもあって内角が打てないのかな、と…」。そこで今季は少しだけ、オープンスタンスに変えている。心優しい男だが、えぐられ、やられっ放しでジッとしてはいられない。必ず打ち返すつもりだ。最近 5戦は打率 0.211だが、試行錯誤でこの壁も越える。
阪神先発の能見篤史投手=阪神甲子園球場
阪神先発の能見篤史投手が 5回 6安打 1失点で降板した。
初回に広島先頭田中、続く菊池に連打を浴びるなど、1死満塁のピンチを背負うが、なんとか 1失点で切り抜けた。
2、 3回に走者を得点圏に背負うも、なんとか無失点。 4回と 5回は 3者凡退に抑え、試合をつくった。
能見篤史投手=阪神甲子園球場
先発の能見は 5回を 1失点。 1回に一死満塁から鈴木に左犠飛を浴び、先制点を奪われたが、その後は粘った。「走者を出しても低めを意識して丁寧に投げることで、最少失点で抑えることができた」。香田投手コーチは「我々のなかで広島相手に 5回 1失点は十分」と評価。次回登板ではなんとか、今季初白星をつかみたいところだ。
桑原謙太朗投手=阪神甲子園球場
1- 1の 6回から登板した桑原が、 2回を投げて打者 6人をピシャリ。 150キロを超える直球で 3三振を奪い、チームに流れを呼び込んだ。「スピードよりもコントロールです。(イニングを)またいだときにどうかなと思ったが( 7回も) 3人で抑えられてよかった」。昨季 1軍登板はなかったが、今季は13試合ではや 8試合目の登板。結果を残し続ける31歳右腕を、金本監督は「完ぺきなリリーフでした」とねぎらった。
3番手で登板したマルコス・マテオ投手=阪神甲子園球場
セットアッパーのマテオが、 1- 1の 8回に登板。四球から二死 2塁のピンチを背負ったが、鈴木を 150キロで 1ゴロに仕留めた。直後に原口が勝ち越し打を放って、今季 2勝目。 8試合で防御率は1.00だ。「同点でも、勝っていても、同じ気持ちで打者に集中した。何とか粘れてよかった」。ひげをたくわえた顔からは自信がみなぎっていた。
藤浪晋太郎投手が16日、試合前練習を欠席。西宮市内の病院でインフルエンザA型と診断された。
今日16日、出場選手登録を抹消された。
前回13日DeNA戦(横浜)では 8回一失点と好投。次回は20日中日戦で登板する見込みだった。
登録抹消された藤浪晋太郎投手(2017年 4月 4日=京セラドーム大阪)
藤浪晋太郎投手が16日、西宮市内の病院でインフルエンザA型と診断され、甲子園で行われた練習を欠席。午後 1時に出場選手登録を抹消された。次回登板は白紙に。代わりに、伊藤隼太外野手が登録された。
「第4回ワールド・ベースボール・クラシック」に出場したことで調整への影響が心配され、初登板した 4日のヤクルト戦(京セラ)では 5回 5安打 9四死球と大乱調で畠山への死球をきっかけに乱闘に発展したが、13日のDeNA戦(横浜)で 8回 1失点で今季初勝利を挙げていた。
今季成績は 2試合に登板し 1勝 1敗、防御率2.08。
登録抹消された藤浪晋太郎投手(2017年 4月13日=横浜スタジアム)
阪神は16日、藤浪晋太郎投手が西宮市内の病院でインフルエンザA型と診断され、出場選手登録を抹消したと発表した。前回13日のDeNA戦(横浜)では 8回 1失点で今季初勝利を挙げたばかり。思わぬアクシデントで、先発ローテーションの再編を迫られることになった。
試合前に、衝撃が走った。投手陣がウオーミングアップする外野に藤浪がいない…。球団広報が球場内を慌ただしく駆け回り、報道陣も騒然となった。そして、練習終了後。藤浪が西宮市内の病院で診察を受け、インフルエンザA型と診断されたことが発表された。
今季初登板だった 4日のヤクルト戦(京セラ)は、 5回 9四死球( 2失点)の大乱調。自身の与えた死球で大乱闘も引き起こした。ブルペンでのフォーム修正を経て、前回13日のDeNA戦は 8回 1四球で 1失点と大変身。今季初勝利をあげていた。先発陣の柱として、ここから右肩上がりの投球が期待されていただけに…痛すぎる。
登録抹消された藤浪晋太郎投手(2017年 4月13日=横浜スタジアム)
再編を迫られた先発ローテ。金本監督は「 1回、登板を飛ばす感じか?」と問われ、「そういう感じかな。あまり高熱ではないみたい」と説明したが、香田投手コーチは「あす(17日)、明後日の熱の下がり具合をみないと、(今後については)判断できない」と表情を曇らせた。
「(代役は) 2軍から補充するか、リリーフのなかで誰かを先発させるのか。(松田)遼馬と岩崎も(先発の)経験がある。 2軍から中継ぎを補充するのも、先発を補充するのもひとつの手」
18日からの中日 3連戦(ナゴヤドーム)は岩貞、秋山、藤浪、21日からの巨人 3連戦(東京ドーム)はメッセンジャー、青柳、能見の先発が予想されていた。ただメッセはやはり巨人にぶつけたいし、能見には基本的に中 5日はさせない。G 3連戦の 3人は動かしにくいだけに、20日のD戦にそのまま代役を抜てきする可能性が高い。
有力視されるのは、D 6位・福永春吾投手だ。 2軍で 4試合に登板し、防御率1.71と安定している上に中 5日で登板できる。また実績のある榎田、岩田らも候補に、 1軍中継ぎ陣との“天秤”になるが…。いきなり虎投の底力が試される非常事態となったことは、確かだ。
今シーズンは、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(04月)
2017年 公式戦 日程と結果(05月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実況で応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュースを配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。