●両先発がまずまずの立ち上がり。阪神メッセンジャーは 3回を 3安打無失点。中日大野は 3回を 1安打無失点に抑えた。阪神が 4回にキャンベルの適時 2塁打で先制。北條の左犠飛で 1点を追加した。 5回には中谷の 1号ソロも飛び出した。金本知憲監督(49)の采配がズバッと! 的中した。「5番・1塁」として送り出したキャンベルも 4回に 2夜連続の適時打。金本監督のタクトがさえ渡っている。阪神は 7回にも上本、糸井の適時打で 3点を追加。先発メッセンジャーは 7回 6安打無失点で「4勝目」を挙げた。前日に初スタメンを飾った新外国人・キャンベルは 2試合連続の適時打を放った。 5回、一死から中谷が左翼席へ 1号ソロを放ち、 3- 0とリードを広げた。さらに 7回、先頭の梅野の中前打などで一死 1、 2塁とし、上本の右前適時打で 1点を追加。一死 1、 2塁で続く糸井が左翼線 2塁打を放ち、さらに 2点を奪い、突き放した。
●エリック・キャンベル内野手(30)が、 2戦連続でタイムリーヒットを放った。 0- 0で迎えた 4回一死 1、 2塁、中日大野のストレートを右翼へはじき返す先制適時 2塁打。27日のDeNA戦で初先発し、 2安打 1打点。連日の活躍だ。阪神の新外国人、エリック・キャンベル内野手の勢いが止まらない。28日の中日戦(甲子園)。「5番・1塁」で先発出場し、 0- 0の 4回一死 1、 2塁で右翼線に適時 2塁打。来日初の長打& 2日連続の適時打で貴重な先制点をもぎとった。春季キャンプ中、ウイルス性胃腸炎に感染し、左手首腱鞘炎などで出遅れていたが、25日に初昇格し、巻き返している。
●北條史也内野手(22)が、犠飛で貴重な追加点を奪った。 4回、キャンベルの適時 2塁打で 1点を先制し、なお一死 2、 3塁の好機に、スライダーをとらえた。左翼フェンス手前への大きな飛球を打ち上げ、 3塁から糸井嘉男外野手(35)を迎え入れた。確信のスイングが外角 131キロ直球をジャストミート。 7回一死 1、 2塁から浜風に乗せた左翼越えの 2点 2塁打が竜にトドメを刺した。“陰の主役”は、糸井だ。北海道日本ハム時代の2011年。リーグトップの19個の死球を受け、右手小指を骨折もした。そんな苦闘の日々で身につけた法則。タテジマにやってきても役立てた。パ・リーグの男が移籍してきて、開幕から 1カ月。もう戸惑いもない。「セ界の糸井」が快調な猛虎を引っ張る。
●夜空に弧が描かれる。カクテル光線に照らされた白球がキラリとしながら左翼席に吸い込まれた。中谷将大外野手(24)が、今季初本塁打を放った。 2点リードの 5回、一死から打席に入ると、中日大野のツーシームを左翼席へ運ぶソロアーチ。待望の 1発を喜んでいた。試合の流れを手放さない、貴重な追加点。23日の巨人戦(東京ドーム)以来、今季 2度目の 1番に抜擢した金本監督もベンチ前で大喜びで出迎えた。勝ちに貢献できたからこそ、プラスに反省できる。それが血肉になる。長打力という最大の武器を、思いきって、振りかざせばいい。
●梅野隆太郎(25)が盗塁を 2度阻止し、先発メッセンジャーを援護した。 1回、 4番平田への変化球を捕球後、 2盗を狙った大島を刺した。 4回は大島を空振り三振に仕留めた球をすぐに送球し、 1塁走者の工藤の盗塁を許さなかった。開幕から先発でマスクをかぶり続ける25歳。高い守備力を見せた。梅野がリードだけでなく、肩でもメッセンジャーの今季「4勝目」を強力に後押しした。立ち上がりは不安定だったメッセンジャーを勇気づけると、次は 4回無死 1塁だ。今度は工藤の 2盗を阻み、大島が空振り三振で、ゲッツーを完成。 0- 0のエース対決で、機動力を使って先取点を奪おうとした中日にダメージを与えた。
●ランディ・メッセンジャー投手(35)が無失点投球で試合を作った。立ち上がりから走者を許し、 2 回は連打で一死 1、 2塁、 2回も二死 1、 3塁のピンチを迎えたが、いずれも後続を打ち取りしのいだ。 4回までに 5安打されたが、 5回以降は立ち直った。 7回を投げ 6安打無失点にまとめ、「4勝目」の権利をもって降板した。苦しい投球だった。三者凡退は 3度だけ。 4回には二死から平田に右翼フェンス直撃の 3塁打を打たれ、ビシエドは敬遠気味の四球。 1、 3塁から堂上を 121キロのカーブで遊ゴロに仕留めた。このカーブを軸に、緩急をうまく使い、なんとか竜打線を封じ込めた。梅野の 2度の盗塁阻止や、キャンベルの先制打にも助けられ、開幕 4連勝。 5連勝した2013年以来の快進撃で、自身 2度目の月間MVPの可能性も高まった。ライバルは10セーブの同僚、ドリスなのだから、虎党はうれしい悲鳴だ。普段から験担ぎはあまりしないが、試合後は「験担ぎはチームメートの存在そのものだ」と胸を張った。「4連勝」は自分 1人の力じゃない。メッセはこれまでも、これからも、仲間の思いをボールに込め、右腕を振り続けていく。
●藤川球児投手(36)が右手に打球を受けるアクシデントのため降板した。 9回からマウンドに上がり、先頭大島の打球が投手強襲に。とっさの動きで右手を出し、痛烈な打球が当たった。ショート北條がカバーし、 1塁は間一髪アウトになったが、藤川は治療のためベンチへ下がった。そのままマウンドに戻ることなく、松田遼馬投手(23)が緊急リリーフした。松田は 2人を抑え、ゲームセット。 6- 0で無失点リレーが完成した。金本監督は「無理はさせられなかった」と説明した。
記事をまとめてみました。
<阪神 6- 0中日>◇28日◇阪神甲子園球場
両先発がまずまずの立ち上がり。阪神メッセンジャーは 3回を 3安打無失点。中日大野は 3回を 1安打無失点に抑えた。
阪神が 4回にキャンベルの適時 2塁打で先制。北條の左犠飛で 1点を追加した。 5回には中谷の 1号ソロも飛び出した。
阪神は 7回にも上本、糸井の適時打で 3点を追加。先発メッセンジャーは 7回 6安打無失点で「4勝目」を挙げた。
7回表中日二死、ランディ・メッセンジャー投手は京田陽太内野手を遊ゴロに打ち取り ガッツポーズ=阪神甲子園球場
メッセンジャーが 7回 6安打無失点の好投で「4勝目」を挙げた。前日に初スタメンを飾った新外国人・キャンベルは 2試合連続の適時打を放った。
阪神は 4回、上本の右翼線 2塁打と糸井の死球で無死 1、 2塁。一死後、キャンベルが右翼線 2塁打を放ち 1点を先制した。なお 2、 3塁から北条が左犠飛を放ち、 2点目を奪った。続く 5回、一死から中谷が左翼席へ 1号ソロを放ち、 3- 0とリードを広げた。
さらに 7回、先頭の梅野の中前打などで一死 1、 2塁とし、上本の右前適時打で 1点を追加。一死 1、 2塁で続く糸井が左翼線 2塁打を放ち、さらに 2点を奪い、突き放した。
お立ち台で手を振るランディ・メッセンジャー投手=阪神甲子園球場
ヒーローインタビューでメッセンジャーは「ちょっと苦しんだんですが、チームメートに助けてもらい、頑張れたと思います」と感謝。セ・リーグ単独トップの「4勝目」に「うれしいですけれど、自分 1人では勝てないのでタイムリーヒットを打ってくれるチームメートや後ろで守ってくれるチームメートもいるので、皆さんに助けてもらった勝ちだと思います」と謙虚だった。
先制の適時打を放ったキャンベルは 2夜連続のお立ち台。「勝つことが一番大事なので、本当にこういう形でここに来られてうれしいと思います」と満足そうな表情を浮かべた。
4回、ベンチの金本知憲監督=阪神甲子園球場
金本知憲監督の采配がズバッと! 的中した。
28日の中日戦(甲子園)で打撃不振の高山に代え、「1番・左翼」として中谷をスタメン起用。今季 5度目の先発になった中谷は 2- 0の 5回一死の第 3打席で大野のシュートを一閃。左翼席に今季 1号を放り込んだ。
「追い込まれてしまったので、三振しない事だけ考えて振りました。打った瞬間いい感触があったので『入れ!』と思いながら走りました。 1、 2打席凡退していたので、まず 1本打つことができてよかったです」と中谷。
「5番・1塁」として送り出したキャンベルも 4回に 2夜連続の適時打。金本監督のタクトがさえ渡っている。
4回裏阪神一死 1、 2塁、エリック・キャンベル内野手は先制の右適時 2塁打を放った=阪神甲子園球場
エリック・キャンベル内野手が、 2戦連続でタイムリーヒットを放った。 0- 0で迎えた 4回一死 1、 2塁、中日大野のストレートを右翼へはじき返す先制適時 2塁打。27日のDeNA戦で初先発し、 2安打 1打点。連日の活躍だ。
キャンベルは「追い込まれたカウントだったので、手元までボールを呼び込んで逆方向への意識も頭に置きながら打ちにいったんだ。それがいい結果につながったね」とゴキゲンだった。
4回 適時 2塁打を放ったエリック・キャンベル内野手=阪神甲子園球場
阪神の新外国人、エリック・キャンベル内野手の勢いが止まらない。
28日の中日戦(甲子園)。「5番・1塁」で先発出場し、 0- 0の 4回一死 1、 2塁で右翼線に適時 2塁打。来日初の長打& 2日連続の適時打で貴重な先制点をもぎとった。
「追い込まれたカウントだったので、手元までボールを呼び込んで逆方向への意識も頭に置きながら打ちにいったんだ。それがいい結果につながったね」
春季キャンプ中、ウイルス性胃腸炎に感染し、左手首腱鞘炎などで出遅れていたが、25日に初昇格し、巻き返している。
4回裏阪神一死 2、 3塁、北條史也内野手は低めを拾って左犠飛を放った=阪神甲子園球場
北條史也内野手が、犠飛で貴重な追加点を奪った。
4回、キャンベルの適時 2塁打で 1点を先制し、なお一死 2、 3塁の好機に、スライダーをとらえた。左翼フェンス手前への大きな飛球を打ち上げ、 3塁から糸井を迎え入れた。
北條は「追い込まれてしまったので、空振りだけしないことを心掛けて打ちました。最低限ですが犠牲フライになってくれてよかったです」とコメントした。
7回、 2点適時 2塁打を放った糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
確信のスイングが外角 131キロ直球をジャストミート。 7回一死 1、 2塁から浜風に乗せた左翼越えの 2点 2塁打が竜にトドメを刺した。“陰の主役”は、糸井だ。
「良かったですね。続けていきたい」
言葉少なにロッカーへ消えたが、 2戦連続タイムリーに気分が悪いはずがない。打点を挙げればチームは「7連勝」。何より虎の難敵・大野を対戦17試合目でワースト 6失点と沈める一打だ。 1回にも右前打を放って今季 7度目のマルチ安打とし、打率も 0.304と“定位置”の 3割に復帰した。
天然すぎる言動ばかりに目が行くが、野球の思考は緻密。「糸井の法則」の一端を明かしたのはオリックス・福良監督だ。北海道日本ハム、オリックスを通じての超人の恩師は言った。「死球の後のヨシオを見てたらすごいぞ。外角しか来ないと確信して振るから。集中力はすごい」。
7回、 2試合連続タイムリーとなるダメ押し 2塁打を放った糸井嘉男外野手は、この笑顔!=阪神甲子園球場
この日もそうだった。 4回、右脇腹付近に当てられた。一歩間違えば大けがになりそうな死球も、驚異の動体視力で“最悪”を回避する。そして、ハンターと化し、次の打席から外角狙い一本槍。相手の心理を読み切って。大野の心も案の定だった…。 5回は打ち損じたが、走者がいる肝心の 7回は見事に「外」を仕留めた。
北海道日本ハム時代の2011年。リーグトップの19個の死球を受け、右手小指を骨折もした。そんな苦闘の日々で身につけた法則。タテジマにやってきても役立てた。
パ・リーグの男が移籍してきて、開幕から 1カ月。もう戸惑いもない。「セ界の糸井」が快調な猛虎を引っ張る。
◇データBOX◇
◎…糸井が打点を挙げた試合は、これで11試合で 8勝 3敗。 4月 5日のヤクルト戦(京セラ)から 7連勝となった。
5回裏阪神一死、中谷将大外野手は左越えソロ本塁打を放った=阪神甲子園球場
中谷将大外野手が、今季初本塁打を放った。
2点リードの 5回、一死から打席に入ると、中日大野のツーシームを左翼席へ運ぶソロアーチ。「打った瞬間、いい感触があったので『入れ!』と思いながら走りました」と中谷。この日は「1番・左翼」でスタメン出場も 1、 2打席は凡退(いずれも左飛)していただけに「まず 1本打つことができてよかったです」と待望の 1発を喜んでいた。
ドカンと一発、中谷将大外野手が 5回に今季 1号! 悔しさをバットに込めた=阪神甲子園球場
夜空に弧が描かれる。カクテル光線に照らされた白球がキラリとしながら左翼席に吸い込まれた。長距離砲独特の放物線。これを待っていた。
「三振しないことだけ考えて振りました。打った瞬間、いい感触があったので『入れ!』と思いながら走りました」
中谷は心の中で叫んでいた。昨年 9月 2日のDeNA戦(甲子園)以来となる今季 1号ソロを放ったのは 2- 0の 5回一死。中盤から制球に苦しみ始めた大野のツーシームをフルスイングした。
試合の流れを手放さない、貴重な追加点。23日の巨人戦(東京ドーム)以来、今季 2度目の 1番に抜擢した金本監督も「すごい当たりでしたね。彼らしさが出て。本当によかった」とベンチ前で大喜びで出迎えた。
「それはそれで…そりゃ…悔しいです」
中谷将大外野手(手前)の豪快弾にスタンドの虎党も大興奮だ=阪神甲子園球場
25日のDeNA戦(甲子園)。好調をかわれ、「5番・1塁」を任されるも全 4打席連続三振。うち 2つが見逃しだった。さらに 1回には記録はヒットながら筒香の痛烈なゴロを後ろにそらし、失点。今季初の零封負けにつながり、まさに泣きっ面にハチだった。
中谷は常に周囲に気を配ることができる。チーム関係者が口をそろえていう。会食の席では空気を読み、盛り上げ役に徹することもある。屈辱の一夜を味わっても、試合後の室内練習場での打ち込みで、できるだけ周りに迷惑をかけないように平静を装っていたが、どうやら金本監督だけはごまかせなかった。
「引きずったような顔をしているけどね」と虎将は苦笑いし、「( 4三振は)そんなん忘れたらいいんですよ。悔しさだけ(をもって)。秘めたものをプラスに変えていくようにね」と話した。
7回無死 1、 2塁では犠打を失敗し、三振。中谷は「もう 1点欲しいところでバントを決められなかった。反省しないといけない。課題が多い試合でした」としたが、勝ちに貢献できたからこそ、プラスに反省できる。それが血肉になる。
スタメンに起用してくれた金本知憲監督(左)に出迎えられ、笑顔の中谷将大外野手=阪神甲子園球場
「 1試合 1試合、しっかりやっていくだけです」。自信をもってやればいい。長打力という最大の武器を、思いきって、振りかざせばいい。
★中谷、前回スタメンVTR 25日のDeNA戦(甲子園)に「5番・1塁」で出場。今季初めてスタメンを外れた原口に代わる抜てきだったが、 1回二死 3塁の守備で筒香の強烈な 1ゴロを弾く(記録は右前適時打)と、打っては 4打席連続三振。チームも 0- 1で敗れた。「全部やっていきたい」と唇をかみ、金本監督は「初回のミスを後悔しているような…。殻を破ってほしい。ミスを引きずっているようじゃダメ」と痛烈なゲキを送った。
◇データBOX◇
◎…中谷は今季 5試合目のスタメン出場。 1番での出場は 4月23日の巨人戦(東京D)以来、今季 2度目。 ◎…中谷は今季初本塁打。昨年 9月 2日のDeNA戦(甲子園)以来、通算 5本目。
阪神の捕手梅野が盗塁を 2度阻止し、先発メッセンジャーを援護した。 1回、 4番平田への変化球を捕球後、 2盗を狙った大島を刺した。 4回は大島を空振り三振に仕留めた球をすぐに送球し、 1塁走者の工藤の盗塁を許さなかった。
27日までの打率は 1割台と低迷するが、開幕から先発でマスクをかぶり続ける25歳。盗塁阻止で「投手を助けられるようにしたい」との言葉どおり、高い守備力を見せた。
4回、ランディ・メッセンジャー投手に声をかける梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
ついに盗塁阻止率 4割!! 梅野がリードだけでなく、肩でもメッセンジャーの今季「4勝目」を強力に後押しした。
まずは 1回二死 1塁で大島の 2盗を阻止。立ち上がりは不安定だったメッセンジャーを勇気づけると、次は 4回無死 1塁だ。今度は工藤の 2盗を阻み、大島が空振り三振で、ゲッツーを完成。 0- 0のエース対決で、機動力を使って先取点を奪おうとした中日にダメージを与えた。
「(刺せて)大きかったです。でもメッセンジャーも走者を気にしてクイックで投げてくれたから。最高のパフォーマンスができてよかった」
4回に 1走・工藤隆人外野手の 2盗を刺した梅野隆太郎捕手(左は空振り三振の大島)=阪神甲子園球場
リード面で成長した姿をみせているが、今季は肩でも、20度の盗塁企図で 8つ刺している。盗塁阻止率 0.400はもちろんリーグ捕手トップ。金本監督も「(梅野が 2つ刺したのは)大きいよ、本当に」と大絶賛だ。
打っても 7回先頭の中前打で追加点をアシストし、快勝に貢献。正捕手の座を確かなものにしつつある男は「今年は(走者が)『走ってこい』と思ってやっている。それも、いい結果にもつながっているのでは。これからも(盗塁阻止を)続けていきたい」と力を込めた。
阪神先発ランディ・メッセンジャー投手=阪神甲子園球場
ランディ・メッセンジャー投手が無失点投球で試合を作った。
立ち上がりから走者を許し、 2回は連打で一死 1、 2塁、 2回も二死 1、 3塁のピンチを迎えたが、いずれも後続を打ち取りしのいだ。 4回までに 5安打されたが、 5回以降は立ち直った。 7回を投げ 6安打無失点にまとめ、「4勝目」の権利をもって降板した。
7回無失点と好投したランディ・メッセンジャー投手。これで開幕「4連勝」!=阪神甲子園球場
お立ち台に上がった 1メートル98の大きな体に無数のフラッシュがたかれた。黄色一色に染まった甲子園。胸が熱くなるこの景色を、戦友と 2人で眺めた。先発したメッセンジャーが 7回をゼロ封。チームを今季初の無失点勝利に導く無傷の「4勝目」をマークし、ハーラー単独トップに立った。
「アリガトゴザイマース! きょうはちょっと苦しんだんですけど、とにかくチームメート、後ろのみなさんが助けてくれたので、こういう形でがんばれたと思います」
苦しい投球だった。三者凡退は 3度だけ。 4回には二死から平田に右翼フェンス直撃の 3塁打を打たれ、ビシエドは敬遠気味の四球。 1、 3塁から堂上を 121キロのカーブで遊ゴロに仕留めた。このカーブを軸に、緩急をうまく使い、なんとか竜打線を封じ込めた。
梅野の 2度の盗塁阻止や、キャンベルの先制打にも助けられ、開幕 4連勝。 5連勝した2013年以来の快進撃で、自身 2度目の月間MVPの可能性も高まった。ライバルは10セーブの同僚、ドリスなのだから、虎党はうれしい悲鳴だ。
お立ち台でエリック・キャンベル内野手(右)と肩を組むランディ・メッセンジャー投手。投打の助っ人がチームを連勝に導いた=阪神甲子園球場
金本監督も「頭が下がる思いですね」と絶賛。そんな右腕の快投の原動力の 1つは、新しい仲間の存在だ。
「きのう(27日)も初安打を打って、きょうも活躍してくれた。これを続けてくれると思う。キャンベルの助けは大切だったよ」
今年から加わったキャンベルを来日後、すぐに食事へ連れて行った。ともに異国の地で戦う立場。「頑張って欲しい」と日常生活のコツやオススメの店を伝えたという。日本生活 8年目の大先輩として、仲間が力を発揮できるよう、手を差し伸べている。
普段から験担ぎはあまりしないが、試合後は「験担ぎはチームメートの存在そのものだ。リードしている状況で投げさせてくれる」と胸を張った。「4連勝」は自分 1人の力じゃない。メッセはこれまでも、これからも、仲間の思いをボールに込め、右腕を振り続けていく。
藤川球児投手が右手に打球を受けるアクシデントのため降板した。
9回からマウンドに上がり、先頭大島の打球が投手強襲に。とっさの動きで右手を出し、痛烈な打球が当たった。ショート北條がカバーし、 1塁は間一髪アウトになったが、藤川は治療のためベンチへ下がった。そのままマウンドに戻ることなく、松田遼馬投手が緊急リリーフした。松田は 2人を抑え、ゲームセット。 6- 0で無失点リレーが完成した。
9回表中日無死、大島の打球を右手に当てる藤川球児投手=阪神甲子園球場
阪神の藤川が負傷で途中交代した。 9回から登板し、先頭大島の投手強襲の当たりに右手で反応。遊撃手がカバーし、打ち取ったが、治療のためベンチに下がり、マウンドに戻らず松田と代わった。金本監督は「投げる手に当たった。多少腫れがあった。無理はさせられなかった」と説明した。
DeNA,Dragonsと連勝だ!これからも呑竜で、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(04月)
2017年 公式戦 日程と結果(05月)
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※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。