●阪神は 1回、糸井と鳥谷の適時打で 2点を先制。 2回に巨人マギーに 5号ソロを許したが、 3回に福留の 2ランでリードを広げた。阪神が 8回からマテオ、ドリスとつないで「6連勝」を決めた。先発して 7回 2失点の秋山が「2勝目」、 3番手のドリスが「13セーブ」目を挙げた。巨人菅野は今季初黒星となった。首位・阪神が序盤に効果的に得点を奪い、リーグ20勝一番乗りで、 3試合連続で完封していた巨人・菅野に黒星をつけた。東京ドームで「六甲おろし」が止まない。電光石火の攻撃だった。阪神は 1回、先頭の高山が 3塁後方へ落ちる 2塁打で出塁すると、続く北條の犠打で 3進。ここで糸井が右前適時打を放った。菅野は28イニングぶりの失点。巨人は 7回に石川が 3号ソロを放ち、 1点を返したものの、先発した阪神・秋山が要所を締めた。
●ふわふわと白球が舞い上がる。 3塁手・マギーの頭上を越す。ファウル!? いや、数十センチ、入っている!! これぞ曲芸打ち。 1回、先頭の高山俊外野手(24)が内角球に完全に差し込まれながらも体を回転させ、打球を左翼線内に落とした。虎党の割れんばかりの歓声を背に 2塁に到達。 6球すべて内角を突かれ、スライダー、カットボールなど厳しい攻めをされながらも「H」ランプを灯した。 3点リードの 7回二死の第 4打席は右前に弾き返し、 2試合ぶりのマルチ安打。 4試合連続で「1番・左翼」。もう指定席を譲らない。
●糸井嘉男外野手(35)が先制適時打を放った。 1回一死 3塁、菅野の内角スライダーを右前へ。 4戦連続完封を狙った菅野に28イニングぶりの失点をつけた。糸井嘉男外野手が 1回、 4連続完封勝利を狙った先発菅野から瞬殺タイムリー。記録を粉砕する一打でリーグ打点トップ(26)に立った。G倒で連勝は今季最長の「6」まで伸び、貯金は金本政権最多を更新する「9」。阪神特急はリーグ「20勝」一番乗り。GWが終わっても突っ走る。 3試合連続で完封を続け虎に立ちはだかった菅野に、超人は 1つの「0」を並べることも許さず、瞬殺した。虎の本物の勢いが勝って「6連勝」。リーグ最速「20勝」だ。 2ストライクからの 3球目。菅野のこの日わずか10球目。内角へ食い込んでくる変化球を、グッと体を残しクルッと回ってさばいた。ライナーが右前に弾み、高山が生還。敵エースは、実に28イニングぶりの失点だった。虎の糸井としてGのエース撃ちだ。一打で空気を一変させ、鳥谷にも適時打、 3回には福留にも 2ランが出た。対戦前まで通算の対戦防御率1.37だった難攻不落の右腕を糸井の一打から粉砕した。超人の躍動で「20勝」にもリーグ一番乗り。広島が敗れたため、 2位へ 2ゲーム差だ。首位固めに入る虎の勢いだけが際立つ。糸井が変えた虎が、このままセ界の先頭をひた走る。
●福留孝介外野手(40)が弾丸ライナーの 1発を放った。 1点リードの 3回一死 1塁、菅野の甘く入ったツーシームを右翼席最前列に突き刺した。 1点リードの 3回、菅野から 4号 2ランを放ち、G倒を決定づけた。主将がアーチを放てば、昨季から「6連勝」と不敗神話も継続。巨人戦は今季打率 0.391、 2本塁打、 9打点と大暴れの 4番が12年ぶりの優勝を運んでくる。宿敵の闘志を砕くように右翼席へ突き刺した。菅野の剛球をスタンドまで放り込んだのは 4番・福留だった。 1点差に迫られた直後の 3回一死 1塁だった。初球の 148キロ。真ん中近くのツーシームを見逃すはずがなかった。まるでスーッと白い糸を 1本引くような弾道。最前列に打球が吸い込まれると今季初被弾に菅野はたまらず腰に手をやり首をコキッとかしげて顔をしかめた。菅野が阪神打線にアーチを浴びたのは、これまで2015年の福留の 1本だけだった。再び…。巨人のエースに大きなダメージを与えた。奪首ウイークとなった黄金週間を終え、 1週間の関東遠征。スコアボードに刻まれた 4- 2という数字にも縁があった。「最近、子どもが新しい靴を買ったんだけど、24センチだったんだよ」長男・颯一くん( 9)が喜々として手にする靴のサイズをみて、しみじみと成長を感じたという。気がつけば自分も40歳。愛する家族を支えるべく、勝負師に徹する。今季から務める主将として「考える野球」をマニフェストに掲げた。主砲の目は早くも10日に向かっていた。
●鳥谷敬内野手(35)が 4打席連続打点を記録した。 1回、 3番糸井の適時打で 1点を先制し、なおも二死 1、 3塁で 3遊間を抜いた。
●首位・阪神が序盤に効果的に得点を奪い、「6連勝」。リーグ20勝一番乗りで、 3試合連続完封をしていた巨人・菅野に黒星をつけた。 8年目の先発・秋山拓巳投手(26)が 7回 6安打 2失点で 2勝目( 2敗)。ルーキーイヤーの2010年 9月20日以来となる巨人戦白星で、ヒーロインタビューでは喜びをかみしめた。ゲームセットの瞬間はベンチで思わず白い歯をこぼした。カード頭、チームの連勝、伝統の一戦。いろんな重圧がある中、秋山があの菅野に投げ勝った。見開いた目には充実感がたっぷりと漂っていた。これまでは援護が少なかったが、 1回に 2点を打線からプレゼントされ、リズムよく投げ込んでいった。 7回 6安打、失点はソロ 2本に抑えて今季 2勝目( 2敗)をあげた。ルーキーイヤーだった2010年 9月20日の巨人戦(甲子園)で 6回 7安打 2失点で勝利して以来、実に2423日ぶりのG倒を果たし本音もこぼした。日本の大エースに投げ勝ち、 4試合ぶりの白星で「2勝目」。結果に一喜一憂しないところが頼もしい。虎投を支える太く、大きな柱になっていく。
●ランディ・メッセンジャー投手(35)が 9日、 3、 4月の月間MVPを受賞した。 3月31日広島戦で開幕星を挙げるなど、 5試合に登板して「4勝無敗」、防御率1.95。2013年 7月以来、 2度目の受賞となった。受賞会見に臨んだメッセンジャーは「アリガトウゴザイマス」と日本語であいさつ。チームメートに感謝した。経験とチャレンジ精神-。ベテランの域に達しつつある助っ人右腕が、好調なチームを支えている。
●藤浪は中 8日で13日DeNA戦に向かう。 4日のヤクルト戦は 8回途中 1失点で自身「3連勝」。DeNA戦に「8連勝中」という好相性も考慮され、登板間隔を空けられた。記事をまとめてみました。
<巨人 2- 4阪神>◇ 9日◇東京ドーム
阪神は 1回、糸井と鳥谷の適時打で 2点を先制。 2回に巨人マギーに 5号ソロを許したが、 3回に福留の 2ランでリードを広げた。
巨人は 4回に一死 2、 3塁の好機をつくったが後続が倒れて無得点。 6回一死 2塁の得点機もマギーと長野が凡退した。
阪神が 8回からマテオ、ドリスとつないで「6連勝」を決めた。先発して 7回 2失点の秋山が「2勝目」、 3番手のドリスが「13セーブ」目を挙げた。巨人菅野は今季初黒星となった。
4回裏巨人二死満塁、ピンチに小林を遊ゴロに抑えガッツポーズをみせる秋山拓巳投手=東京ドーム
首位・阪神が序盤に効果的に得点を奪い、「6連勝」。リーグ20勝一番乗りで、 3試合連続で完封していた巨人・菅野に黒星をつけた。試合後、金本監督は 2勝目を挙げた秋山をたたえ、「チームにとっても大きい勝利ですね」と笑みを浮かべた。
3回、 2点本塁打を放った福留孝介外野手=東京ドーム
首位・阪神が序盤に効果的に得点を奪い、「6連勝」。リーグ20勝一番乗りで、 3試合連続完封をしていた巨人・菅野に黒星をつけた。
東京ドームで「六甲おろし」が止まない。電光石火の攻撃だった。阪神は 1回、先頭の高山が 3塁後方へ落ちる 2塁打で出塁すると、続く北條の犠打で 3進。ここで糸井が右前適時打を放った。菅野は28イニングぶりの失点。 4番・福留が三振の後、原口が右前打で二死 1、 3塁。続く鳥谷が左前適時打を放ち、 1回に 2点を奪った。
福留孝介外野手の一発に沸く阪神ベンチ。 1点取られた直後だけに金本知憲監督、矢野燿大、片岡篤史両コーチ=東京ドーム
巨人は 2回にマギーがソロアーチを放ったが、阪神は 3回一死 1塁で 4番・福留が菅野の速球を弾丸ライナーで右翼最前列へ運んだ。巨人は 7回に石川が 3号ソロを放ち、 1点を返したものの、先発した阪神・秋山が要所を締めた。 7回 6安打 2失点で 2勝目( 2敗)を挙げた。
★ 7年ぶり巨人戦白星の阪神・秋山拓巳投手の話
「正直めちゃくちゃく緊張していたんですけど、対菅野さんというより、自分ができることを一人一人、必死にやっていこうと思いました。序盤から点を取っていただいたので、すごく緊張していたんですけど、打線の勢いに乗って僕も攻めることができました」
★阪神・金本知憲監督の話
「きょうの勝ちは秋山にとっても大きいし、チームにとっても大きい勝利ですね」
★高山俊( 1回に巧みな左翼線 2塁打)
「追い込まれてから、先頭だったので何とか塁に出ようと思っていた」
1回、 2塁打を放った阪神・高山俊外野手=東京ドーム
ふわふわと白球が舞い上がる。 3塁手・マギーの頭上を越す。ファウル!? いや、数十センチ、入っている!! これぞ曲芸打ち。 1回、先頭の高山が内角球に完全に差し込まれながらも体を回転させ、打球を左翼線内に落とした。
「追い込まれていて、先頭でしたし、何とかして、出る、と。もっと(体が)回れたらよかったと思いますが…」
虎党の割れんばかりの歓声を背に 2塁に到達。 6球すべて内角を突かれ、スライダー、カットボールなど厳しい攻めをされながらも「H」ランプを灯した。「あれが精いっぱいでした」。まさに執念そのものといえるだろう。菅野の出ばなをくじき、北條の投前犠打で 3進。糸井の右前適時打で先制のホームを踏んだ。
3点リードの 7回二死の第 4打席は右前に弾き返し、 2試合ぶりのマルチ安打。金本監督は「本当によく投げ勝ったともいえるし、打ち崩したともいえる」と試合を総括したゲームで先陣に立ったのは、紛れもなく高山だ。
4試合連続で「1番・左翼」。もう指定席を譲らない。
糸井嘉男外野手が先制適時打を放った。
1回一死 3塁、菅野の内角スライダーを右前へ。「 1、 2番が先制のチャンスを作ってくれたので、なんとかランナーをかえすんだと思って打ちにいきました。先制できてよかったです」。
4戦連続完封を狙った菅野に28イニングぶりの失点をつけた。
1回表阪神一死 3塁、右前へ先制適時打を放ち手をたたく糸井嘉男外野手=東京ドーム
神様、仏様、糸井様!! 糸井嘉男外野手が 1回、 4連続完封勝利を狙った先発菅野から瞬殺タイムリー。記録を粉砕する一打でリーグ打点トップ(26)に立った。G倒で連勝は今季最長の「6」まで伸び、貯金は金本政権最多を更新する「9」。阪神特急はリーグ「20勝」一番乗り。GWが終わっても突っ走る。
タイムリーは突然に。試合開始わずか 4分で、糸井のバットから飛び出した。どよめく敵地で、狂喜乱舞する 3塁側スタンド。 3試合連続で完封を続け虎に立ちはだかった菅野に、超人は 1つの「0」を並べることも許さず、瞬殺した。虎の本物の勢いが勝って「6連勝」。リーグ最速「20勝」だ。
1回、難敵菅野智之投手(手前)から先制タイムリーを放った糸井嘉男外野手。打点トップに躍り出た=東京ドーム
「先制につながってよかった。数少ないチャンスで、追い込まれていたので。結果が出てよかった。 3連続完封してる投手。点を取っていこうとみんなで言ってたので」
1回先頭の高山が、フルカウントから左翼線ギリギリに落とす 2塁打。北條が 1球で投前犠打を決め一死 3塁。 5~ 7日の前カード、広島 3連戦(甲子園)を 3連勝した勢いのまま若手が暴れ回り、糸井が決めた。 2ストライクからの 3球目。菅野のこの日わずか10球目。内角へ食い込んでくる変化球を、グッと体を残しクルッと回ってさばいた。ライナーが右前に弾み、高山が生還。敵エースは、実に28イニングぶりの失点だった。
巨人に勝ち、糸井嘉男外野手は福留孝介外野手(右)とジャンピングハイタッチ=東京ドーム
新たな挑戦を求めてセ界に乗り込み、菅野とは今季初対戦だった。2013、2014年に通算打率 0.571( 7打数 4安打)と打っていたが、好相性のままに、虎の糸井としてGのエース撃ちだ。一打で空気を一変させ、鳥谷にも適時打、 3回には福留にも 2ランが出た。対戦前まで通算の対戦防御率1.37だった難攻不落の右腕を糸井の一打から粉砕した。
声で引っ張る超人ではない。「(声は)知らんまに出てるから大丈夫」と本能で導く。実際にオリックス時代も、本塁打後のベンチ前のハイタッチで「肉パワー~!!」と大声で叫んだことがあったが、すき焼きを食べた翌日で、パワーと興奮があふれ出た結果だった。勝利に飢えてタテジマに袖を通し「自分が来て、弱くなったってなったら嫌。みんなに来てもらってよかったと思われるように努力する」と言い続けてきた。Vへの思いは胸に秘め、勝負強いバットで引っ張り続ける。
巨人に勝利し笑顔を見せる糸井嘉男外野手(左)と福留孝介外野手=東京ドーム
超人の躍動で「20勝」にもリーグ一番乗り。広島が敗れたため、 2位へ 2ゲーム差だ。首位固めに入る虎の勢いだけが際立つ。金本監督も「相手が菅野になると、打てる打者は限られてくると思うんでね。期待しているあの 3人(福留、鳥谷、糸井)が打点を挙げてくれてね。成績でも内容でも、チーム内の発言でも(引っ張ってくれて)ね。この 3人が勝たせていかないと、このチームは勝っていけないと思う」と大きくうなずいた。
糸井のリーグトップの得点圏打率は 0.483まで上昇し、出塁率も 0.446で 1位。打点はリーグ単独トップの「26打点」となった。 143試合に換算すると 119.9打点ペースだ。
「 1コずつ、 1コずつです」
糸井が変えた虎が、このままセ界の先頭をひた走る。
★ブーメラン!?
糸井は試合前のフリー打撃でも絶好調だった。スタンドに次々とサク越えを放つだけでなく、インパクトの瞬間、珍しくバットを手放してしまう場面があった。バットはまるでブーメランのようにケージ内を周回し、捕手の真後ろのネットへズドン。あまりにも綺麗な回転だったため、糸井本人もバットの行方がわからず、目をぱちくりさせ、一部始終を見ていた片岡打撃コーチは腹を抱えて笑っていた。
◇データBOX◇
◎…阪神のリーグ「20勝」一番乗りは、2014年(広島と同日到達)以来 3年ぶり 9度目。過去 8度のうち、リーグ優勝したのは、1985年と2003年の 2度(優勝確率は25%)。
◎…チーム31試合以内での20勝到達は、 1リーグ時代には1937年秋と1938年春の24試合を筆頭に 6度あるが、 2リーグ制(1950年)以降では2008年の29試合に次ぐ、1956年と並ぶ 2番目のスピート記録。なお、1956、2008年ともにシーズン最終順位は 2位。
◎…阪神の「6連勝」は今季初。昨年 9月19日の巨人戦(甲子園)から最終戦10月 1日の巨人戦(甲子園)での「7連勝」以来。貯金「9」は今季最多。2014年 8月29日のヤクルト戦(甲子園)に勝利して以来。
福留孝介外野手が弾丸ライナーの 1発を放った。 1点リードの 3回一死 1塁、菅野の甘く入ったツーシームを右翼席最前列に突き刺した。
今季 4号 2ランで 3点リードに広げ「後ろにつないでいこうと思って打席に入りました。意識としてはそれだけです。 1点を返されたすぐあとの攻撃でしたし、結果的にホームランになってくれてよかったです」と振り返った。
3回表阪神一死、 1塁、右越え 2点本塁打を放ちベンチ前でタッチを交わす福留孝介外野手=東京ドーム
福留孝介外野手が 1点リードの 3回、菅野から 4号 2ランを放ち、G倒を決定づけた。主将がアーチを放てば、昨季から「6連勝」と不敗神話も継続。巨人戦は今季打率 0.391、 2本塁打、 9打点と大暴れの 4番が12年ぶりの優勝を運んでくる。
宿敵の闘志を砕くように右翼席へ突き刺した。菅野の剛球をスタンドまで放り込んだのは 4番・福留だった。
「あれだけいい投手なので、 1打席に 1球甘い球があるかないか。菅野投手にしたら失投だと思いますが、それを決められました」
1点差に迫られた直後の 3回一死 1塁だった。初球の 148キロ。真ん中近くのツーシームを見逃すはずがなかった。まるでスーッと白い糸を 1本引くような弾道。最前列に打球が吸い込まれると今季初被弾に菅野はたまらず腰に手をやり首をコキッとかしげて顔をしかめた。菅野が阪神打線にアーチを浴びたのは、これまで2015年の福留の 1本だけだった。再び…。巨人のエースに大きなダメージを与えた。
3回、菅野智之投手から4号2ランを放った福留孝介外野手。4番は巨人戦に強い!!=東京ドーム
巨人に強い。 4月21日からの 3連戦でもマイコラスから 3ランを放つなど計6打点と猛爆。今季対戦では23打数 9安打(打率 0.391)、 2本塁打、 9打点とまさに“お客さん”状態だ。一発を放てばチームは昨季から「6連勝」。 9日付のサンケイスポーツの特別企画「主将に直撃!!」で「何かが起きる」と予言していたが、自らのバットで不敗神話を継続し、G倒を果たしてみせた。
奪首ウイークとなった黄金週間を終え、 1週間の関東遠征。スコアボードに刻まれた 4- 2という数字にも縁があった。
「最近、子どもが新しい靴を買ったんだけど、24センチだったんだよ。こんなに大きくなっているんだって…驚いたね」
長男・颯一くんが喜々として手にする靴のサイズをみて、しみじみと成長を感じたという。気がつけば自分も40歳。愛する家族を支えるべく、勝負師に徹する。
「自分を含めて、若い選手もそうですが、自分たちが何をすべきか 1つずつ考えてプレーできている」
今季から務める主将として「考える野球」をマニフェストに掲げた。それぞれの持ち場を生かし、難敵でもじわりじわりと崩していく。それを肌で感じることができるからこそうれしかった。
「これで足下をすくわれないように 1試合 1試合、足下をみつめて、明日もやっていければいい」 主砲の目は早くも10日に向かっていた。
◇データBOX◇
◎…福留は今季東京ドームで 4試合に出場し、打率 0.500(16打数 8安打)、 2本塁打、 8打点。セ・リーグの球場別で最も相性がいい。
1回表阪神二死 1、 3塁、左前適時打を放った鳥谷敬内野手=東京ドーム
鳥谷敬内野手が 4打席連続打点を記録した。 1回、 3番糸井の適時打で 1点を先制し、なおも二死 1、 3塁で 3遊間を抜いた。
「いいピッチャーなので、打てるボールは積極的に打ちにいこうと思っていました。まだチャンスが続いていた場面だったので、追加点を取ることができてよかったです」。 7日広島戦の 2打席目から適時打、適時打、犠飛、適時打と好調だ。
首位・阪神が序盤に効果的に得点を奪い、「6連勝」。リーグ20勝一番乗りで、 3試合連続完封をしていた巨人・菅野に黒星をつけた。 8年目の先発・秋山拓巳投手が 7回 6安打 2失点で 2勝目( 2敗)。ルーキーイヤーの2010年 9月20日以来となる巨人戦白星で、ヒーロインタビューでは喜びをかみしめた。
ヒーローの秋山拓巳投手。ファンの声援に手を上げて応えた=東京ドーム
阪神の秋山は 7回を 2失点で菅野との投げ合いを制した。「めちゃくちゃ緊張した」と言うが、失点をマギーと石川のソロにとどめ「投げている最中は打者に向かっていけた。粘るところを粘れた」とうなずいた。
制球が良く、 4- 1の 4回二死満塁では狙い通りに小林を遊ゴロに打ち取った。 2勝目を挙げたが「終わってしまえばただの 1勝。次に向けて調整したい」と切り替えていた。
巨人・菅野智之投手に投げ勝った秋山拓巳投手。汗を飛ばして、懸命に投げた=東京ドーム
ゲームセットの瞬間はベンチで思わず白い歯をこぼした。カード頭、チームの連勝、伝統の一戦。いろんな重圧がある中、秋山があの菅野に投げ勝った。見開いた目には充実感がたっぷりと漂っていた。
「投げている最中はしっかり打者に向かっていけたと思います。粘るところは粘れた。序盤に 4点をとっていただいて、走者をためないことだけを意識していました。 4回もしっかり粘れたと思います」
これまでは援護が少なかったが、 1回に 2点を打線からプレゼントされ、リズムよく投げ込んでいった。
4- 1の 4回一死からは阿部、マギーの連打で 2、 3塁のピンチを背負うが、長野を外角直球で空振り三振。続く好調石川とは四球で勝負を避け、満塁で小林と対峙。計算通りカウント 2- 2から外のボール気味のカットボールを引っかけさせて遊ゴロに仕留めた。
4回、巨人・小林誠司 捕手を内野ゴロに打ちとりガッツポーズをする秋山拓巳投手=東京ドーム
7回 6安打、失点はソロ 2本に抑えて今季 2勝目( 2敗)をあげた。ルーキーイヤーだった2010年 9月20日の巨人戦(甲子園)で 6回 7安打 2失点で勝利して以来、実に2423日ぶりのG倒を果たし「やっぱり特別な緊張感がありました」と本音もこぼした。
高卒 8年目。こつこつと積み上げてきた経験が体のケアにいきる。マッサージする箇所を「ここが張っているのでお願いします」と具体的に話し、決してトレーナー任せにはしない。疲労がたまっている場所を的確に見抜き、どう対処すればベストに持っていけるか-。必要と思えば鳴尾浜での練習後、イヤホンを装着して敷地外へランニングのために飛び出すこともある。飛躍を遂げるための下地を積み上げてきた。
日本の大エースに投げ勝ち、 4試合ぶりの白星で「2勝目」。
「でもまあ…。なんか冷めた言い方ですが、終わってしまえば、ただの『2勝目』なので、次の登板に向けて、しっかり調整していきたいです」と最後はいつも通りのクールな姿に戻っていた。結果に一喜一憂しないところが頼もしい。虎投を支える太く、大きな柱になっていく。
★阪神・香田勲男投手コーチ(秋山に)
「緊張していたらしいけど、なんだかんだ安定している。本塁打はもったいなかったけど、よく頑張った」
月刊MVPを受賞し会見したランディ・メッセンジャー投手
ランディ・メッセンジャー投手が 9日、 3、 4月の月間MVPを受賞した。 3月31日広島戦で開幕星を挙げるなど、 5試合に登板して「4勝無敗」、防御率1.95。2013年 7月以来、 2度目の受賞となった。
受賞会見に臨んだメッセンジャーは「アリガトウゴザイマス」と日本語であいさつ。「自分 1人ではこのMVPは取れなかったので、チームメートの皆さんのおかげで取れたMVPだと思います」とチームメートに感謝した。
来日 8年目の今季もチームのスローガン同様に「挑戦」を続けている。メッセンジャーは「ピッチングの中で変えたのは、スライダー。カットボールに近い速いスライダーから緩めに変えたことだね」と明かした。
その理由について「今まで投げていたのは、ほぼ真っすぐに近かった。力でいっていた感じがあったので、スピードの差をつけようと思って遅いスライダーを投げてみた」と説明。経験とチャレンジ精神-。ベテランの域に達しつつある助っ人右腕が、好調なチームを支えている。
笑顔を見せ、練習を行う藤浪晋太郎投手
藤浪は中 8日で13日DeNA戦に向かう。
4日のヤクルト戦は 8回途中 1失点で自身「3連勝」。DeNA戦に「8連勝中」という好相性も考慮され、登板間隔を空けられた。「与えられたところで投げるだけなので」とサラリ。勝ち星が続いているが「運としては悪くはないけど反省することが多すぎるので」と冷静だった。
鯉コク料理も美味しかったが、Gマークはキャラメルなのか美味しかった!全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(05月)
2017年 公式戦 日程と結果(06月)
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。