●「NMB48」の山本彩さん(23)が28日、兵庫・甲子園球場で、阪神-DeNA戦 9回戦の始球式を行い、ノーバウンドながら、DeNA・桑原の背後を通過する投球で「変なとこ行っちゃった」と反省した。山本は、阪神タイガース応援女子「TORACO」の応援隊長を務めており、昨年に続いてのマウンド。前日午後 4時から約 3時間、父を相手に投球練習を行い、この日も直前まで練習。「練習不足でしたね」と悔しそうだった。交流戦へ向けてのキーマンには、前日27日に今季初勝利をあげた青柳投手をあげた。前日27日から、山本のソロバージョン「六甲おろし」がビジョンに流れており「阪神ファンの両親も喜んでます」とニッコリ。「試合前と、勝ったら最後も 2回流れるので、 2回聞けたらうれしいですね。聞きたい」と願っていた。この日は、山本とともに、今年から「TORACO」研究生になった村瀬紗英さん(20)、城恵理子さん(18)も参加。 2人は山本の始球式を見守った。
●阪神が 2回、大和の適時打で先制。DeNAは 3回、ロペスの 2点打で逆転し、戸柱の 2号 3ランなどでこの回 6点を奪った。阪神は 4回無死 1、 2塁、 5回も上本、高山の連打で一死 2、 3塁の絶好機をつくるも、いずれも無得点に終わった。阪神は 7回、中谷の犠飛で 1点を返すも、反撃もそこまで。 3回の 6失点が響いて敗れた。再スタートへ、締め直しだ。阪神は交流戦前、最後の試合でDeNAに敗戦。広島に抜かれ、22日間守ってきた首位から陥落した。金本知憲監督(49)は10残塁の拙攻に、若虎 3人で組んだクリーンアップを“名指し”で叱責。ここからさらに厳しい戦いが待っているからこそ、自覚を求めた。交流戦前のラストゲーム。福留に今季 3度目の積極的休養を与え、高山俊外野手、中谷将大外野手(ともに24歳)、原口文仁内野手(25歳)の 3、 4、 5番を組んだが…。わずか 4安打、10残塁で首位陥落。しかし指揮官にとって、それよりも大事なことがあった。若かろうが、負ければ責任を負うのがクリーンアップの宿命。はたして本人たちに、その自覚はあるのか、ということだ。30日のロッテ戦(ZOZOマリン)から交流戦。昨季 7勝11敗と負け越した厳しい戦いを前に、チームを引き締め直すためにも、あえて“名指し”で糾弾した。片岡篤史打撃コーチ(47)は交流戦での福留についてDH起用を否定。週に 1度程度のオフは継続させることを示した。DHを含め、若手にまだチャンスはある。ただ同じ失敗を繰り返すなら、“淘汰”するだけだ。
●エリック・キャンベル内野手(30)がDeNA今永から 2打席連続で四球を選んだ。この日は「6番3塁」で先発出場。 2回の第 1打席では 5球目を見送り、 1塁へ歩いた。直後に 7番大和の左中間適時 2塁打で先制のホームを踏んだ。25日の巨人戦で来日「1号」を放った助っ人が、選球眼の良さでもチームに貢献している。
●糸井嘉男外野手(35)がプロ通算 250盗塁を記録した。初回。四球で出塁すると、続く 2番上本が空振り三振を喫した場面でスタートを切り、 2盗を成功させた。糸井嘉男外野手が飛球を追って、遊撃手の大和と激突した。 1点リードの 3回二死 2、 3塁。DeNA 3番ロペスが打ち上げた飛球の捕球を試みて前進。遊撃手の大和も打球を追っていたため衝突した。打球は外野芝生に落ち、記録は適時 2塁打となった。キャップとサングラスが弾け飛ぶ。白球もこぼれた。うずくまる糸井。駆け寄るトレーナー。また聖地が凍った。なんとか起き上がりベンチ裏へ下がったが、目元をぬぐったタオルは赤く染まった。出血だ-。治療のため 1度はベンチへ。およそ 8分後には走ってセンターまで向かった。問題の場面は、 1- 0の 3回二死 2、 3塁だ。ロペスが放った中堅前への詰まった飛球を、一旦は大和のグラブに白球が収まったが…。スライディングキャッチを試みていた糸井の頭部が、大和の左腕に激突。衝撃でボールもこぼれ、 2者の生還を許した(記録は 2塁打)。しかも、糸井は圧力を受けたサングラスの縁で右まぶた付近に切り傷を負ったとみられ、流血した。捕っていれば無失点でチェンジ、だが結果的に 6失点。黄金の脚でメモリアルゲームとしていただけに、白星で飾りたかった。 4試合連続で「1番・中堅」で先発すると、 1回無死 1塁で上本が三振に倒れた際に、 2盗に成功。史上45人目の 250盗塁を達成した(今季 5盗塁目)。花束を受け取り、ここでも大喝采を浴びたが、打席では 2打数無安打 3四球と我慢が続き、連続試合安打も「3」で止まった。30日のロッテ戦から慣れ親しんだパ・リーグが相手の交流戦。胸に燃える闘志で、立ち向かう。
●プロ入り 2度目の先発マウンドを託された小野泰己投手(22=富士大學)が 3回 6失点でKOされた。 2回まで無失点だったが、先制点をもらった直後の 3回に暗転した。 3回に制球を乱してDeNA打線に捕まった。連続四球などで二死 2、 3塁。ここで打ち取ったかに見えたロペスの打球を中堅糸井と遊撃大和が交錯し、結果的に逆転の適時 2塁打となってしまった。不運な一打から流れを食い止められず、戸柱の「2号3ラン」などで一気に 6失点。この回限りでマウンドを降りた。 4回からは 2番手岩崎優投手(25)がマウンドにあがった。阪神は交流戦を、「新ローテーション」で戦うことになる。30日のロッテ戦(ZOZOマリン)は 3勝 3敗、防御率2.29と安定感のある秋山、翌31日は 1勝 2敗ながら防御率2.18と試合を作っている能見篤史投手(37)。 3戦目は 6勝 1敗とハーラートップタイのランディ・メッセンジャー投手(35)が登板する見込みだ。問題は“裏ローテ”となる 6月 2日からの北海道日本ハム 3連戦(甲子園)。藤浪晋太郎投手(23)が抜けた 1戦目は、岩貞祐太投手(25)の昇格即先発が濃厚だ。不調で 2軍調整中だが、前日27日のウエスタン・広島戦(由宇)で 5回 2安打無失点と復調をアピール。 2戦目は青柳晃洋投手(23)が今季 2勝目を目指し、マウンドに上がる予定。 3戦目は小野が抹消された場合、榎田大樹投手(30)や岩田稔投手(33)、先発に転向した島本らを候補に、 2軍の推薦を考慮しながら抜てきする。
●藤川球児投手(36)がNPB通算「1000奪三振」まで残り「1」に迫った。 5点ビハインドの 5回に 3番手として登板。先頭の 4番筒香嘉智外野手(25)から見逃し三振を奪い、「998」個目の三振を記録した。 6回には 2番梶谷隆幸外野手(28)から見逃し三振を奪い、「999」個目。通算「1000奪三振」まで、あと「1」となった。 2イニングを投げて無失点。与えられた役割を果たした。 7回からは 4番手高橋聡文投手(33)が登板した。イニングをまたいで登板するのは、延長10回からの 2回を投げて勝利投手となった 4月 6日のヤクルト戦(京セラドーム)以来、今季 2度目だった。記事をまとめてみました。
<阪神 2- 6DeNA>◇28日◇阪神甲子園球場
「NMB48」の山本彩さんが28日、兵庫・甲子園球場で、阪神-DeNA戦 9回戦の始球式を行い、ノーバウンドながら、DeNA・桑原の背後を通過する投球で「変なとこ行っちゃった」と反省した。
山本は、阪神タイガース応援女子「TORACO」の応援隊長を務めており、昨年に続いてのマウンド。前日午後 4時から約 3時間、父を相手に投球練習を行い、この日も直前まで練習。「練習ではうまくいったんですけど…。今年はちょっと練習不足でしたね」と悔しそうだった。
始球式のマウンドに向かう「NMB48」の山本彩さんとラッキー=阪神甲子園球場
両親、兄の影響で子供のころから阪神ファン。首位争いを続ける今季の好調ぶりには「ほんと、うれしいです。例年、後半に…(失速)なので、貯金はいくらあってもいい。今年は鳥谷選手の復活へ期待していて、ケガをしても出場していて、すごいいい(チーム)状態ですよね」。交流戦へ向けてのキーマンには、前日27日に今季初勝利をあげた青柳投手をあげた。
「昨日、勝ちましたし、やっぱりアンダースローは、対戦が少ない相手には強みになると思います」
始球式のマウンドに向かう「NMB48」の山本彩さん。右は小野泰己投手=阪神甲子園球場
また、「TORACO」として、優勝公約に「甲子園で売り子」を掲げているが、この日、新たな公約も。「私としては、優勝できたら、TORACOの着ぐるみで、トラッキーならぬ『TORA姉』とか、作って欲しい。中に入って、ファンの皆さんを喜ばせたい」と約束した。
前日27日から、山本のソロバージョン「六甲おろし」がビジョンに流れており「阪神ファンの両親も喜んでます」とニッコリ。「試合前と、勝ったら最後も 2回流れるので、 2回聞けたらうれしいですね。聞きたい」と願っていた。
始球式を行う「NMB48」の山本彩さん=阪神甲子園球場
この日は、山本とともに、今年から「TORACO」研究生になった村瀬紗英さん、城恵理子さんも参加。 2人は山本の始球式を見守り、城は「梅野選手と( 3人で)写真撮ってもらいました。選手を間近で見ると、圧倒されますね。梅野選手、打率も上がってますし、期待しています」。村瀬は「糸井さんが打つと、チームも盛り上がるので、頑張って欲しい」と話していた。
試合前イベントで司会進行を務めた「NMB48」の城恵理子さん(左)と村瀬紗英さん=阪神甲子園球場
阪神が 2回、大和の適時打で先制。DeNAは 3回、ロペスの 2点打で逆転し、戸柱の 2号 3ランなどでこの回 6点を奪った。
阪神は 4回無死 1、 2塁、 5回も上本、高山の連打で一死 2、 3塁の絶好機をつくるも、いずれも無得点に終わった。
阪神は 7回、中谷の犠飛で 1点を返すも、反撃もそこまで。 3回の 6失点が響いて敗れた。広島に首位を明け渡した。
DeNA先発今永は今季「2勝」目、阪神小野は今季初黒星。
敗戦後、ベンチで険しい顔の金本知憲監督(右は矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ)。若虎により強い意識を求めた=阪神甲子園球場
再スタートへ、締め直しだ。阪神は交流戦前、最後の試合でDeNAに敗戦。広島に抜かれ、22日間守ってきた首位から陥落した。金本知憲監督(49)は10残塁の拙攻に、若虎 3人で組んだクリーンアップを“名指し”で叱責。ここからさらに厳しい戦いが待っているからこそ、自覚を求めた。
5回一死 2、 3塁、中谷の打球はファウルゾーンで捕手・戸柱のミットに吸い込まれた。転がせば 1点の場面でまた…。金本監督がため息とともに怒りをあらわにした。
「残塁いくつ? 10? チャンスでどうやって打つかだけど、あれですね、やっぱ、クリーンアップで…。チャンスで打たないと、やっぱり」
交流戦前のラストゲーム。福留に今季 3度目の積極的休養を与え、高山、中谷(ともに24歳)、原口(25歳)の 3、 4、 5番を組んだが…。わずか 4安打、10残塁で首位陥落。しかし指揮官にとって、それよりも大事なことがあった。
1安打を放った 3番・高山俊外野手も、 1回一死 2塁では浅い中飛=阪神甲子園球場
若かろうが、負ければ責任を負うのがクリーンアップの宿命。はたして本人たちに、その自覚はあるのか、ということだ。30日のロッテ戦(ZOZOマリン)から交流戦。昨季 7勝11敗と負け越した厳しい戦いを前に、チームを引き締め直すためにも、あえて“名指し”で糾弾した。
問題の 5回。 1- 6とはいえ、まだわからない中盤。高卒 7年目で初 4番の中谷は、高めのチェンジアップをすくって最悪の捕邪飛。24日も無死 3塁で浅い右飛に倒れ、指揮官がベンチを蹴り上げたばかりだった。続く 5番・原口も 2ゴロで、追撃機を手放した。
7回一死 1、 2塁では結果的に失策で満塁となったが、高山があわや併殺の 2ゴロ。満塁から中谷は左犠飛も、スライダーは甘かっただけに、物足りない。中谷は「いつもと変わらず試合に臨みまし」と 4番の重圧を否定したが…。金本監督は、語気を強めた。
5回一死 2、 3塁で捕邪飛に倒れた 4番・中谷将大外野手=阪神甲子園球場
「昨年から同じことを言っているけれど、そうそうチャンスはないですよ、もう。だんだん少なくなっているわけですから。それを肝に銘じてやらないと」
1点をもぎとるために何が必要か。徹底的に意識させてきたつもりだ。それでも、いまだ打線は福留、糸井らベテラン頼みから脱却できない。やはり荷が重かったか…で済ませては、この先のチームの成長はない。
片岡打撃コーチは交流戦での福留について「体調が悪くない限り、守って打って投げてのタイプ」とDH起用を否定。週に 1度程度のオフは継続させることを示した。DHを含め、若手にまだチャンスはある。ただ同じ失敗を繰り返すなら、“淘汰”するだけだ。
今季初の 3カード連続負け越し。日曜日の連勝も「7」で止まった。貯金「8」もジリ貧。金本監督は「(順位は)まったく関係ない」と話し、会見場を後にした。数字を追うのではなく、もう一度、目の色を変えて戦う。必死に 1点をもぎ取りながら、鯉を追いかけるだけだ。
5番・原口文仁内野手は 7回二死 1、 2塁で空振り三振に終わった=阪神甲子園球場
☆原口文仁内野手は2度のチャンスに凡退するなど 3打数無安打
「修正できずに捉え切れなかった。結果が必要な立場なので。結果を求めて。いい方向へいけるようにしたい」
◇データBOX◇
◎…阪神が 2位転落。 5月 6日の広島戦(甲子園)で首位に浮上して以来、守ってきた座を明け渡した。
◎…19~21日のヤクルト戦(●●○)、23~25日の巨人戦(●●○)に続き、DeNA戦も●○●で 3カード連続負け越し。昨年 8月26日のヤクルト戦(甲子園)~ 9月 8日の巨人戦(甲子園)までの 4カード連続以来。
◎…日曜日は 4月 2日の広島戦(マツダ)以来の敗戦。「7連勝」でストップ。 ◎…福留の休養日は 4月18日(中日戦、○ 3- 1)、 5月18日(同、● 1- 2)以来、 3度目。これで 1勝 2敗。
9回、厳しい表情で戦況を見守る金本知憲監督=阪神甲子園球場
☆金本知憲監督今季の“怒”あらかると
★守乱: 4月 1日の広島戦(マツダ)。四球連発と 4失策などで、延長10回 8- 9でサヨナラ負け。特に 2塁送球を落とした上本と、ライナーを落球した高山の凡ミスには「目の前のプレーをちゃんとしないと。やっぱり自分の範囲の球は」と名指しした。
★ベンチを蹴る: 5月24日の巨人戦(甲子園)。 0- 0の 5回無死 3塁で中谷が浅い右飛。一死 1、 3塁では代打・伊藤隼が投ゴロ。目の前のイスを蹴って怒りをあらわにした指揮官は、 1- 3で敗れた後、転がせば 1点の状況での中谷の打撃を「あれだけいっても(ケース打撃が)できない。僕らの指導力不足でしょう」と吐き捨てた。
2回裏阪神一死、エリック・キャンベル内野手は四球を選んだ=阪神甲子園球場
エリック・キャンベル内野手がDeNA今永から 2打席連続で四球を選んだ。
この日は「6番3塁」で先発出場。 2回の第 1打席では 5球目を見送り、 1塁へ歩いた。直後に 7番大和の左中間適時 2塁打で先制のホームを踏んだ。
4回の第 2打席では 6球粘り、四球を選んだ。
25日の巨人戦で来日「1号」を放った助っ人が、選球眼の良さでもチームに貢献している。
1回裏阪神無死 1塁、糸井嘉男外野手は打者上本のとき 2塁盗塁を決め、通算 250盗塁を達成した=阪神甲子園球場
糸井嘉男外野手がプロ通算 250盗塁を記録した。
初回。四球で出塁すると、続く 2番上本が空振り三振を喫した場面でスタートを切り、 2盗を成功させた。
ホセ・ロペス内野手の打球を追い交錯する大和内野手と糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
糸井嘉男外野手が飛球を追って、遊撃手の大和と激突した。
1点リードの 3回二死 2、 3塁。DeNA 3番ロペスが打ち上げた飛球の捕球を試みて前進。遊撃手の大和も打球を追っていたため衝突した。打球は外野芝生に落ち、記録は適時 2塁打となった。
治療のため 1度はベンチへ。およそ 8分後には走ってセンターまで向かった。スタンドからは「頑張れ糸井」コールが送られた。
この 2点で阪神は逆転を許した。
大和内野手(左)の左腕が、糸井嘉男外野手の顔面を直撃した=阪神甲子園球場
キャップとサングラスが弾け飛ぶ。白球もこぼれた。うずくまる糸井。駆け寄るトレーナー。また聖地が凍った。なんとか起き上がりベンチ裏へ下がったが、目元をぬぐったタオルは赤く染まった。出血だ-。もう誰の血も見たくない。誰もが肝を冷やしたが、処置を終えた超人はすぐグラウンドへ戻ってきた。ド根性で、フル出場だ。
「……」
敗れたとあって、クラブハウスへと続く通路は無言で抜けた。問題の場面は、 1- 0の 3回二死 2、 3塁だ。ロペスが放った中堅前への詰まった飛球を、中堅手の糸井と遊撃手の大和が、両者とも懸命にもぎ取りにいった。一旦は大和のグラブに白球が収まったが…。
3回表DeNA二死 2、 3塁、ホセ・ロペス内野手の打球を追いかける中堅手糸井嘉男外野手(左)と遊撃手大和内野手が激突し捕球できず逆転 2点適時 2塁打となる=阪神甲子園球場
スライディングキャッチを試みていた糸井の頭部が、大和の左腕に激突。衝撃でボールもこぼれ、 2者の生還を許した(記録は 2塁打)。しかも、糸井は圧力を受けたサングラスの縁で右まぶた付近に切り傷を負ったとみられ、流血した。
鳥谷が巨人・吉川光の危険球を顔面で受けて鼻骨を骨折し、出血から退場を余儀なくされたのが24日。誰もが悪夢を思い返し、途中交代を覚悟した。だが数分の治療後、背番号「7」はさっそうベンチを飛び出した。
ホセ・ロペス内野手の打球を追い交錯した大和内野手と糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
捕っていれば無失点でチェンジ、だが結果的に 6失点。それでも金本監督は「完全に打ち取った打球ですけど、どうこう言いようがない、これは」と責められなかった。「捕りにいったんだから、 2人は…。それは言いようがないというか。お見合いしたわけでもないし」。そう振り返るしかない、ギリギリのプレーだった。
黄金の脚でメモリアルゲームとしていただけに、白星で飾りたかった。 4試合連続で「1番・中堅」で先発すると、 1回無死 1塁で上本が三振に倒れた際に、 2盗に成功。史上45人目の 250盗塁を達成した(今季 5盗塁目)。花束を受け取り、ここでも大喝采を浴びたが、打席では 2打数無安打 3四球と我慢が続き、連続試合安打も「3」で止まった。
3回、顔から流血し、いったんベンチへ下がる糸井嘉男外野手。かなり痛そう…=阪神甲子園球場
前日27日、決勝 3ランを含む 打点と貢献しても「迷惑をかけた分、取り返すという気持ちで、毎日やっていく」と自らに言い聞かせた。この日も、あのままグラウンドを去ることなどできなかった。30日のロッテ戦から、慣れ親しんだパ・リーグが相手の交流戦。胸に燃える闘志で、立ち向かう。
◇データBOX◇
◎…糸井はオリックス時代の昨季、ロッテ戦は打率 0.326(95打数31安打)、 1本塁打、11打点、10盗塁と好相性。
プロ入り 2度目の先発マウンドを託された小野泰己投手が 3回 6失点でKOされた。
2回までは 3三振を奪うなど、無失点投球を見せていた。
しかし 3回に制球を乱してDeNA打線に捕まった。 6番戸柱に「3ラン」を浴びるなど、この回だけで 6失点。悔しさの残る甲子園初登板となった。
4回からは 2番手岩崎がマウンドにあがった。
3回表DeNA二死 2、 3塁、戸柱恭孝捕手に右越え「3点本塁打」を浴びた小野泰己投手=阪神甲子園球場
阪神ドラフト 2位小野泰己投手が、 3回 6失点でプロ初黒星を喫した。
2回まで無失点だったが、先制点をもらった直後の 3回に暗転した。連続四球などで二死 2、 3塁。ここで打ち取ったかに見えたロペスの打球を中堅糸井と遊撃大和が交錯し、結果的に逆転の適時 2塁打となってしまった。不運な一打から流れを食い止められず、戸柱の「2号3ラン」などで一気に 6失点。この回限りでマウンドを降りた。
「全体的にボールが高くなってしまい、四球が絡んでいいリズムを作ることができず、 1イニングに大量失点を許してしまいました。ゲームを作ることができずにチームに迷惑をかけてしまい申し訳ないです」と振り返った。
前回は21日ヤクルト戦(神宮)で先発。デビュー戦で 5回途中 4失点だった。
3回表DeNA二死 2、 3塁、小野泰己投手はホセ・ロペス内野手に中前 2点適時 2塁打を浴びた=阪神甲子園球場
阪神は交流戦を、「新ローテーション」で戦うことになる。30日のロッテ戦(ZOZOマリン)は 3勝 3敗、防御率2.29と安定感のある秋山、翌31日は 1勝 2敗ながら防御率2.18と試合を作っている能見。 3戦目は 6勝 1敗とハーラートップタイのメッセンジャーが登板する見込みだ。
問題は“裏ローテ”となる 6月 2日からの北海道日本ハム 3連戦(甲子園)。藤浪が抜けた 1戦目は、岩貞の昇格即先発が濃厚だ。不調で 2軍調整中だが、前日27日のウエスタン・広島戦(由宇)で 5回 2安打無失点と復調をアピール。 2戦目は青柳が今季 2勝目を目指し、マウンドに上がる予定。 3戦目は小野が抹消された場合、榎田や岩田、先発に転向した島本らを候補に、 2軍の推薦を考慮しながら抜てきする。
藤川球児投手がNPB通算「1000奪三振」まで残り「1」に迫った。
5点ビハインドの 5回に 3番手として登板。先頭の 4番筒香から見逃し三振を奪い、「998」個目の三振を記録した。
6回には 2番梶谷から見逃し三振を奪い、「999」個目。通算「1000奪三振」まで、あと「1」となった。 2イニングを投げて無失点。与えられた役割を果たした。
7回からは 4番手高橋が登板した。
5回から登板した藤川球児投手=阪神甲子園球場
藤川がNPB通算「1000奪三振」に王手だ。 3番手として 1- 6の 5回から 2イニングを 0封。 5回先頭で筒香を空振り三振、 6回一死 1、 2塁では梶谷を見逃し三振に斬って、通算「999」とした。「(「1000奪三振」は)何とも思っていない」と淡々。イニングをまたいで登板するのは、延長10回からの 2回を投げて勝利投手となった 4月 6日のヤクルト戦(京セラドーム)以来、今季 2度目だった。
毎年交流戦では星を落としてばかりだったが、今年はそれが無いように頑張って貰いたいですね。今回の様に不意な事故も注意の一つだ!
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(05月)
2017年 公式戦 日程と結果(06月)
日本野球機構(NPB)は 4月28日、オールスターゲームの新しい冠協賛社が、就職活動サイトなどを運営するマイナビに決まったと発表した。契約は2019年まで。正式名称は「マイナビオールスターゲーム2017」となり、第 1戦は 7月14日午後 7時からナゴヤドームで、第 2戦は同15日午後 6時からZOZOマリンで行われる。
2008年から冠協賛社だったマツダは昨季限りで契約満了となった。
ファン投票は 5月16日から 6月18日まで公式戦開催球場、はがき、パソコン・スマートフォンおよび携帯電話によって行われ、最終結果は 6月26日、選手間投票の結果は同29日、監督推薦を含む最終メンバーは 7月 3日に発表される。
入場券の購入方法などは、NPBの公式サイトhttp://npb.jp/で。
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。