●阪神は初回、中谷将大外野手(24)の先制右前打と大山悠輔内野手(22=白鴎大學)の 2点左前打で 3点を挙げた。中日の先発鈴木翔太投手(22)は 3回途中、体に異変を訴えて降板した。阪神は 5回に北條史也内野手(23)が「3号ソロ」。 6回には秋山拓巳投手(26)の「プロ初本塁打」となる 2ランで加点した。中日はその裏に京田陽太内野手(23)の「3号ソロ」で 1点返した。 4本塁打で 2桁得点の阪神は「2連勝」。 7回 2失点の秋山が初の「10勝」目を挙げた。
●中谷将大外野手が初回二死 1、 2塁で先制の右前適時打を放った。中谷は15日広島戦(京セラドーム大阪)の第 1打席以来、13打席ぶりに「H」のランプをともした。中谷は 1回二死 1、 2塁から初球を右前へ落とし、先制打。 7回にも大山の 3ランを呼ぶ左前打。最近 5試合で17打数 1安打と当たりが止まりかけていた「5番」が、 2安打と復調気配だ。
●北條史也内野手が、 3点リードの 5回、追加点となる「3号ソロ」を放った。先頭打者で打席に入ると、カウント 1- 1からの 3球目を強振。打球はどんどん伸びて、左翼スタンドまで届いた。北條の本塁打は 4月 9日巨人戦(甲子園)で 1試合 2発を記録して以来。久々のアーチで、遊撃のポジション獲りをアピールした。ナゴヤの空(といってもドームの中だけど)に突如として打ち上がった 4発アーチショー。口火を切ったのは北條だ。 5回無死。伊藤のツーシームを完ぺきに捉えた「3号ソロ」は、虎党で埋まった左翼席へ。指揮官は、 2安打した前日17日の広島戦こそが、北條の本当の姿だと信じ、期待している。応えて、この日もマルチ安打。 2回に左前打、そして待望の一発。帰ってきた開幕の遊撃手。明け渡すつもりはない。
●秋山拓巳投手が、「プロ入り第1号」の 2ランを放った。 4点リードの 6回二死 2塁。中日伊藤準規投手(26)の 144キロ直球を振り切ると、右翼スタンドに運んだ。攻守交代後、スタンドから「秋山コール」が起こると、マウンド上で軽く帽子を取って応じた。伝説の「4番」も驚いた!? 秋山拓巳投手が、「プロ入り第1号の2ラン」を放った。 4点リードの 6回二死 2塁。中日伊藤の 144キロ直球を振り切ると、右翼スタンドの中段まで運んだ。この試合は秋山を含め阪神側に 4本のホームランが飛び出すなど13安打10得点と大勝。金本知憲監督(49)は「糸井が負けじと打っとったけど、秋山の方が(飛距離は)上でしたね」と笑った。打って投げて、まさに秋山デーだ。山あり谷ありだったが、 8年目でしっかり“勲章”をつかんだ。両目はキッとミットを見つめ、足元では試行錯誤を続けながら、プロ初の「10勝」に到達。しかも初アーチで花を添えた。 6回にはバットで驚かせた。二死 2塁。伊藤の初球を豪快に振り抜くと打球は右翼スタンド中段へ。記念すべきプロ初本塁打だ。愛媛県立西条高校時代は通算48発で“伊予ゴジラ”と呼ばれた男。金本監督も目を丸くするほど野手顔負けの一撃で試合を決めた。次回は中 5日で24日のヤクルト戦(神宮)に向かう見込み。秋山がフル回転で虎投を引っ張る。
●糸井嘉男外野手(36)が、復帰弾を放った。 7回一死、中日笠原の 4球目を強振すると、打球は右翼席に飛び込んだ。右脇腹痛から、前日17日に 1軍復帰。この日は復帰後初めてのスタメン出場だった。この本塁打が、この日 3安打目。今季 4度目となる猛打賞を記録した。本塁打は 7月 2日ヤクルト戦(甲子園)以来。豪快なスイングで、完全復活を印象づけた。阪神は「3番・右翼」で32日ぶりにスタメンに帰ってきた糸井嘉男外野手が、いきなり「9号ソロ&2 2塁打」の 安打で、打線に火をつけた。悔しさが詰まった円球が、右翼フェンス奥でドーンと跳ねた。 4発10得点で中日を圧倒し、貯金は「10」。主役の戻った虎が、「9.5ゲーム」差の首位広島を必死に追いかける!!再発はもう許されない。炎天下で必死にタイヤ引きダッシュを繰り返すなど、地道にメニューを消化。マシン打撃を再開できたのは、けがから20日ほどたった今月 6日だった。復帰を祝うように北條も大山も、投手の秋山までも一発を打ち上げた。福留を休養させた打線が今季 2度目の 1試合 4発で 9度目の 2桁得点。「2連勝」で貯金も再び「10」だ。すべてを取り返そうとする糸井は絶対あきらめない。虎をもっともっと高いところへ連れていく。
●大山悠輔内野手が初回、 1点リードしてなお二死満塁から 2点 2塁打を放ち、貴重な追加点をあげた。先制打を放った 5番中谷に続いて、こちらも初球打ち。前のめりな姿勢で結果を残している。 7回に「4号3ラン」を放った。糸井の復帰後初本塁打でナゴヤドームは歓喜に包まれていた。その直後に、ドラフト 1位の大山が左翼席に放り込んだ。 7月27日DeNA戦(甲子園)以来の 1発に、にこやかな表情でダイヤモンドをまわった。 8月の打率は打率 3割 4分 2厘と、夏場に成長を見せているが、決して満足することはない。ドームの屋根をなぞるような放物線が左翼席に消えていく。その瞬間、イベント「昇竜2017」で埋まった 1塁側スタンドからも“白旗”のような青い風船が飛ばされた。 1試合 4発をドラ 1・大山が締めた。 7回二死 1、 2塁。糸井の復活弾の余韻が残る中、 7月27日のDeNA戦(甲子園)以来となる「4号3ラン」を笠原祥太郎投手(22)から放った。 3試合連続、左翼でスタメン。この日、高山俊外野手(24)が不振で登録抹消になったが、外野争いをし烈にしているのは間違いなく、このルーキー。それでもリップサービスは、ほぼない。浮かれるような表情を一切みせず地に足をつけ、技術向上を図る。大山がアーチを放てば 4戦全勝。努力のルーキーが勝ち運も呼んできた。記事をまとめてみました。
<中日 4-10阪神>◇18回戦◇阪神10勝 8敗◇18日◇ナゴヤドーム
阪神は初回、中谷の先制右前打と大山の 2点左前打で 3点を挙げた。中日の先発鈴木は 3回途中、体に異変を訴えて降板した。
阪神は 5回に北條が「3号ソロ」。 6回には秋山の「プロ初本塁打」となる 2ランで加点した。中日はその裏に京田の「3号ソロ」で 1点返した。
4本塁打で 2桁得点の阪神は 2連勝。 7回 2失点の秋山が初の「10勝」目。中日は終盤の反撃及ばず、連敗が「3」に伸びた。鈴木が「5敗」目。
6回表阪神、秋山拓巳投手は「右越え2点本塁打」を放ち高代延博コーチと笑顔でタッチ=ナゴヤドーム
中谷将大外野手が初回二死 1、 2塁で先制の右前適時打を放った。
「打ったのはストレート。パンダ(ロジャース)がフォアボールを取ってくれたあとだったので、ストライクゾーンなら積極的に打ちにいこうと思っていました。詰まってしまったのですが、初球から積極的に打ちにいけたことがいい結果につながったのかなと思います」。
中谷は15日広島戦(京セラドーム大阪)の第 1打席以来、13打席ぶりに「H」のランプをともした。
1回表阪神二死 1、 2塁、右前適時打を放った中谷将大外野手=ナゴヤドーム
中谷は 1回二死 1、 2塁から初球を右前へ落とし、先制打。「パンダ(ロジャース)が四球を選んだ後だったので、ストライクゾーンなら行こうと思ってました。詰まっていましたが、積極的にいったことがいい結果になったと思います」。 7回にも大山の 3ランを呼ぶ左前打。最近 5試合で17打数 1安打と当たりが止まりかけていた「5番」が、 2安打と復調気配だ。
1回、大山悠輔内野手の適時打で中谷将大外野手、ロジャース内野手(左)が生還し2点を追加=ナゴヤドーム
北條史也内野手が、 3点リードの 5回、追加点となる「3号ソロ」を放った。
先頭打者で打席に入ると、カウント 1- 1からの 3球目を強振。打球はどんどん伸びて、左翼スタンドまで届いた。「打ったのはツーシーム。インコース寄りのボールをうまく力が逃げないようにして打つことができました。次の打席でも結果が出せるように頑張ります」。
北條の本塁打は 4月 9日巨人戦(甲子園)で 1試合 2発を記録して以来。久々のアーチで、遊撃のポジション獲りをアピールした。
5回表阪神無死、左越え本塁打を放った北條史也内野手=ナゴヤドーム
ナゴヤの空(といってもドームの中だけど)に突如として打ち上がった 4発アーチショー。口火を切ったのは北條だ。 5回無死。伊藤のツーシームを完ぺきに捉えた「3号ソロ」は、虎党で埋まった左翼席へ。
「内角寄りの球を、うまく力が逃げないようにして打てました」
懐かしい感触だった。何と開幕間もない 4月 9日以来 131日ぶり。この時は 1試合 2発。ことしの北條は何本打つんだろう、とファンが大興奮した巨人戦だった。
5回に 4カ月ぶりの「3号」を放った北條史也内野手=ナゴヤドーム
が、まさかの不振に。スタメンを外され、代打での登場すら激減していった。大和の故障離脱で巡ってきたチャンスだ。
試合前のこと。金本監督から声を掛けられた。
「粘りというものを 4月からずっと出していたら違うものが出たんじゃないのか」
指揮官は、 2安打した前日17日の広島戦こそが、北條の本当の姿だと信じ、期待している。応えて、この日もマルチ安打。 2回に左前打、そして待望の一発。
「 2本打ったら、もう 1本という気持ちだったんですが。今は結果を残すしかないです」
帰ってきた開幕の遊撃手。明け渡すつもりはない。
6回表阪神二死 2塁、「右越え2点本塁打」を放った秋山拓巳投手。投手伊藤準規=ナゴヤドーム
秋山拓巳投手が、「プロ入り第1号」の 2ランを放った。
4点リードの 6回二死 2塁。中日伊藤の 144キロ直球を振り切ると、右翼スタンドに運んだ。
攻守交代後、スタンドから「秋山コール」が起こると、マウンド上で軽く帽子を取って応じた。
6回表阪神二死 2塁、「右越え2点本塁打」を放った秋山拓巳投手。投手伊藤準規=ナゴヤドーム
伝説の「4番」も驚いた!? 秋山拓巳投手が、「プロ入り第1号の2ラン」を放った。
4点リードの 6回二死 2塁。中日伊藤の 144キロ直球を振り切ると、右翼スタンドの中段まで運んだ。この試合は秋山を含め阪神側に 4本のホームランが飛び出すなど13安打10得点と大勝。金本知憲監督は「(秋山の本塁打は)上段まで飛んでいって。糸井が負けじと打っとったけど、秋山の方が上でしたね」と笑った。
6回表阪神二死 2塁、「右越え2点本塁打」を放った秋山拓巳投手(左)を笑顔で出迎える金本知憲監督=ナゴヤドーム
打って投げて、まさに秋山デーだ。山あり谷ありだったが、 8年目でしっかり“勲章”をつかんだ。両目はキッとミットを見つめ、足元では試行錯誤を続けながら、プロ初の「10勝」に到達。しかも初アーチで花を添えた。
「不安でしたが、しっかりと試合に入ることができました。(10勝は)ひとつ、評価できることだと思います」
8月 5日のヤクルト戦(京セラ)で右太ももの張りを訴え、 3回途中で降板。抹消を経て、13日ぶりの復帰登板だった。 1回に 3点の援護を受けたが、マウンドが滑り、投球時の足の位置が「バラバラだった」という。それでも、ほんの数センチ、数ミリと誤差を修正しながら持ちこたえた。
野手顔負け! 6回、秋山拓巳投手がプロ初本塁打を右翼席へ叩き込んだ=ナゴヤドーム
6回にはバットで驚かせた。二死 2塁。伊藤の初球 144キロを豪快に振り抜くと打球は右翼スタンド中段へ。記念すべきプロ初本塁打だ。「たまたまです」と謙遜したが、愛媛・西条高時代は通算48発で“伊予ゴジラ”と呼ばれた男。金本監督も「上段(くらい)まで飛んでいって。糸井が負けじと打っていたけど、秋山の方が(飛距離は)上でしたね」と目を丸くするほど野手顔負けの一撃で試合を決めた。
独身のため留守にすることの多い秋山の自宅。母・みゆきさん(51)は「遠征も多いのでものを作るより、冷蔵庫をきれいにしたりするほうがいいですから」と時間を見つけては愛媛から掃除にきてくれる。母の誕生日には毎年、服などをプレゼントして感謝を表す孝行息子。しかし、この日の活躍こそ何よりの“恩返し”だ。
投げては7回2失点で、初の2桁勝利だ=ナゴヤドーム
7回には先頭のゲレーロに左翼線 2塁打を浴びたところで、右手親指の爪がはがれた。ユニホームを赤く染め、治療のため一旦ベンチに下がったが、続投してイニングを投げきった。メッセンジャーが右足骨折で離脱、藤浪も再抹消と苦しい投手事情。中12日の登板で緊急降板などできなかった。登板過多の中継ぎ陣も救う 7回 2失点だ。
「うれしい気持ちもありますけど、ここからが勝負だと思うので。上に行くためにはこれからどんどん勝ち続けたいと思います」
次回は中 5日で24日のヤクルト戦(神宮)に向かう見込み。秋山がフル回転で虎投を引っ張る。
☆阪神・片岡篤史打撃コーチ
「(糸井は)クリーンアップを打つ選手やしね。体も元気やね。(秋山は)びっくりしたね。あれは野手でもなかなか見られない打球だった。恐れ入りました」
7回、一旦マウンドを降りる秋山拓巳投手(左)=ナゴヤドーム
◇データBOX◇
◎…阪神投手の本塁打は、 7月23日のヤクルト戦(神宮、○ 5- 0)でのメッセンジャー以来。日本人では2014年 4月15日の広島戦(マツダ、○ 8- 2)での藤浪以来、 3年ぶり。
◎…同一シーズンに 2人の投手が本塁打を放ったのは、2015年のヤクルトの小川泰弘( 8月 5日の巨人戦)と館山昌平(同30日の阪神戦)以来 2年ぶり。阪神では1989年のキーオ( 5月23日の中日戦)と久保康生( 6月 1日のヤクルト戦)以来28年ぶり。
◎…秋山の打点は2013年 4月29日の広島戦(甲子園)以来、 4年ぶり。
糸井嘉男外野手が、復帰弾を放った。
7回一死、中日笠原の 4球目を強振すると、打球は右翼席に飛び込んだ。
右脇腹痛から、前日17日に 1軍復帰。この日は復帰後初めてのスタメン出場だった。
この本塁打が、この日 3安打目。今季 4度目となる猛打賞を記録した。
本塁打は 7月 2日ヤクルト戦(甲子園)以来。豪快なスイングで、完全復活を印象づけた。
故障明けとは思えない! 糸井嘉男外野手が 7回、豪快に一発を放った=ナゴヤドーム
超人大復活、ナゴヤドームで虎祭りだァ! 阪神は「3番・右翼」で32日ぶりにスタメンに帰ってきた糸井嘉男外野手が、いきなり「9号ソロ&2 2塁打」の 安打で、打線に火をつけた。 4発10得点で中日を圧倒し、貯金は「10」。主役の戻った虎が、「9.5ゲーム」差の首位広島を必死に追いかける!!
悔しさが詰まった円球が、右翼フェンス奥でドーンと跳ねた。スタメン復帰即、一発。超人らしい、ド派手なカムバックだった。若虎にも火がつき、 4人がアーチを放つ 3年ぶりの大花火大会で竜に大勝。夏本番に帰ってきた糸井が、ここからすべてを取り返す。
「がんばります」
試合後は言葉少な。ため込んだ悔しさも、自身へのふがいなさも、 1試合では当然晴れない。だから点差が開いても、全打席全力だった。
7回表阪神一死、糸井嘉男外野手は「右越え本塁打」を放った=ナゴヤドーム
6- 1の 7回一死走者なし。左腕・笠原の内角高め 140キロをすくい上げた。右翼席最前列にズドン。 7月 2日のヤクルト戦(甲子園)以来、47日ぶりの「9号」だ。ベンチ前で金本監督、ナインらとハイタッチ。ようやく糸井スマイルも戻った。
2 2塁打を含む 3安打で 8塁打。なかでも中谷の先制打と大山の 2点打につなげた、 1回二死からいきなり放った右翼線 2塁打には、指揮官も「糸井がきっかけで 3点入って。得点にからむ一打を初回に打ってくれて、そこですね」と、思わずうなった。
7月17日の広島戦(甲子園)で、空振りした際に右脇腹に筋挫傷を負った。 6月の交流戦中にも左太もも裏を痛めてスタメンを離れており、実質 2度目の故障。「監督に申し訳ない…」。再発はもう許されない。炎天下で必死にタイヤ引きダッシュを繰り返すなど、地道にメニューを消化。マシン打撃を再開できたのは、けがから20日ほどたった今月 6日だった。
1回に右翼への 2塁打で先制の口火を切ると=ナゴヤドーム
ほぼ初対面だった若虎らとも、積極的に交流した。特に同じ左打ちの西田には身振り手振りで“指導”。育成から支配下復帰したばかりの24歳は「僕も腕が長いので『打席の立つ位置を変えてみたら?』と言ってもらいました」と目を輝かせた。悔しさは胸に秘め、超人エキスを鳴尾浜にまき散らしながら、 1軍へ戻る日を待ってきた。
オリックス時代の2013年 5月 7日には右膝の「軽度の内側側副靱帯の損傷」と診断されながら強行出場し、翌日に本塁打。2014年も右脇腹を痛めながら出場を続け、首位打者に輝いた。不屈の超人-。今回はチーム方針で慎重なリハビリを強いられたが、その分、きっちりと答えを出した。昇格 2日目、32日ぶりにスタメンに名を連ねて、すぐさま、この大爆発。新たな伝説を刻んだ。
復帰を祝うように北條も大山も、投手の秋山までも一発を打ち上げた。福留を休養させた打線が今季 2度目の 1試合 4発で 9度目の 2桁得点。「2連勝」で貯金も再び「10」だ。
2回にも力強く 2塁打だ=ナゴヤドーム
「まだ本調子のスイングにはみえないけど、その中での 3本というのは安心ですね」と金本監督。ついに帰ってきた-。広島と「9.5」差だろうが、すべてを取り返そうとする糸井は絶対あきらめない。虎をもっともっと高いところへ連れていく。
☆糸井のけがの経過
★ 7月17日:広島戦(甲子園)の 5回一死 2塁の打席で 4球目を空振りした際に、右脇腹を押さえてベンチへ。そのまま代打を送られ、試合後に尼崎市内の病院へ。翌18日に「右脇腹の筋挫傷」と発表され、出場選手登録を抹消された。
★ 8月10日:故障後初の屋外フリー打撃を行い、計43スイングで 2度の 2連発を含むサク越え 6本(安打性24)。12日から 2軍の全体練習に合流。
★ 同 15日:ウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)に「2番・右翼」で実戦復帰。 3回に右翼へ一発を放った( 3打数 1安打)。16日の同戦も「2番・右翼」で出場し 1打数無安打( 1犠飛)。
★ 同 17日:出場選手登録され、広島戦(京セラ)の 6回一死 2塁で代打登場(空振り三振)。
大山悠輔内野手が初回、 1点リードしてなお二死満塁から 2点 2塁打を放ち、貴重な追加点をあげた。
「打ったのはスライダー。浮いてきたボールは積極的に打ちにいこうと思って打席に入りました。しっかりとヒットゾーンに打ち返せてよかったです」
先制打を放った 5番中谷に続いて、こちらも初球打ち。前のめりな姿勢で結果を残している。
1回表阪神二死満塁、左 2点適時打を放った大山悠輔内野手=ナゴヤドーム
大山悠輔内野手が、 7回に「4号3ラン」を放った。
糸井の復帰後初本塁打でナゴヤドームは歓喜に包まれていた。その直後に、ドラフト 1位の大山が左翼席に放り込んだ。
7月27日DeNA戦(甲子園)以来の 1発に、にこやかな表情でダイヤモンドをまわった。
7回表阪神二死、左越え本塁打を放った大山悠輔内野手=ナゴヤドーム
大山悠輔内野手が、 7回に「4号3ラン」を放つなど、 3安打 5打点の大暴れ。
それでも、この日唯一凡退した 6回の 2ゴロを悔やんだ。
「ホームランよりもその前のセカンドゴロ。真っすぐを狙って詰まるというのは、まだまだ課題が多い」。
8月の打率は打率 3割 4分 2厘と、夏場に成長を見せているが、決して満足することはない。
7回表阪神二死 1、 2塁、大山悠輔内野手は「左越え3点本塁打」を放った=ナゴヤドーム
ドームの屋根をなぞるような放物線が左翼席に消えていく。その瞬間、イベント「昇竜2017」で埋まった 1塁側スタンドからも“白旗”のような青い風船が飛ばされた。 1試合 4発をドラ 1・大山が締めた。
「本塁打よりも、その前の打席でセカンドゴロです。真っすぐを狙って詰まっていました。まだまだ課題が多い。真っすぐをしっかり仕留められるように練習します」
7回二死 1、 2塁。糸井の復活弾の余韻が残る中、 7月27日のDeNA戦(甲子園)以来となる「4号3ラン」を笠原から放った。中谷の右前打で 1点を先制した後の 1回二死満塁でも 3遊間突破の 2点打。「 1点をとった後だったので効果的な 1本だったと思う」。プロ 2度目の猛打賞、そして初となる 1試合 5打点もかすかにほほ笑むだけ。次なる戦いでの血肉にすべく、ひたすら自問自答を繰り返していた。
7回、大山悠輔内野手がトドメの3ラン。花火ショーを締めくくった=ナゴヤドーム
3試合連続、左翼でスタメン。この日、高山が不振で登録抹消になったが、外野争いをし烈にしているのは間違いなく、このルーキー。それでもリップサービスは、ほぼない。浮かれるような表情を一切みせず地に足をつけ、技術向上を図る。
金本監督は、その姿勢に「いいんじゃないかな」とうなずいた。「帰りのバスに乗り込むときも先輩を待たせてはいけないって思うから急ぐだろうし。最初はそれでいいじゃない? そういう気持ちって大事じゃないかな」。まだまだ初心者マーク-。本人にその自覚があるからこそ、どんどん力をつけている。
「楽しみですね。自信をつけていい」と虎将。大山がアーチを放てば 4戦全勝。努力のルーキーが勝ち運も呼んできた。
7回、大山悠輔内野手(左)がレフトへ 3点本塁打を放った=ナゴヤドーム
◇データBOX◇
◎…阪神の 2桁得点は 7月27日のDeNA戦(甲子園、○10- 3)以来、今季 9度目。
◎… 1回に 3点以上とるのは、 8月 3日の広島戦(マツダ、 5- 5)での 4点以来。
◎…大山の 1試合 3安打は 8月10日の巨人戦(東京ドーム)以来、 2度目。
良い試合だった!呑竜試合で、鯉軍に呑み込まれた分取り返した様な試合でした! 7回の花火ショーは見物でしたね。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(08月)
2017年 公式戦 日程と結果(09月)
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。