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Channel: 阪神ファンの障碍(害)者アスリート・虎ちゃん77のスポーツ日記
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金本監督4点差追いつき執念ドロー!糸井が15号2ラン、連続無得点イニング止めた!秋山4回4失点…

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DeNAが 1回、「4番」ホセ・ロペス内野手(33)の「29号2ラン」で先制した。さらに 2回二死 2、 3塁で桑原将志外野手(24)が 2点適時打で追加点を挙げた。 4点ビハインドの阪神が 6回に反撃。糸井嘉男外野手(36)が「2ラン」を放ち 2点差。さらに中谷将大外野手(24)のタイムリーで 1点差に詰めよった。阪神は 9回一死 1、 2塁から糸井の適時打で同点に追いついた。その裏は藤川球児投手(37)が無失点に抑え、試合は延長に突入した。阪神、DeNAともに得点圏に走者を進めたがあと 1本が出ず、無得点に終わった。阪神が執念でドローに持ち込んだ。序盤に 4点のリードを許したが、不調だった打線が奮起。糸井が「15号2ラン」など 3打点の活躍で追いついた。 5回から 6投手による無失点リレーとリリーフ陣も粘りを見せ、「3位」DeNAに白星を譲らなかった。金本知憲監督(49)は「勝ちに等しいし、この 2日間の連続完封負けからすると、よく追いついたと思う。本当にお疲れさん。12回をよくがんばってくれた。今日ぐらいの気持ちを選手が出してくれたら、絶対に勝てると思う」とナインの健闘をたたえた。28日の結果次第で、 2年ぶりの「CS進出」が決定する。

糸井嘉男外野手が「15号2ラン」を放った。 4点ビハインドの 6回一死 1塁の場面。 2球で 2ストライクと追い込まれたが、DeNA濱口遥大投手(22)の 3球目の高めストレートを強振。バックスクリーンに突き刺した。これでチームの連続無得点イニングを「25」で止めた。沈みかけていたベンチに向かって、熱くこぶしを握った。一発で虎を長い眠りから覚ますと、一打で崖っぷちから救った。もう負けられなかった。糸井がいなければ、負けていた。 9回一死からの同点打を含む 3打点だ。長いゲームを終え、バスへと引き揚げる長い通路でも、気になったのはチームの置かれた状況だけだった。ノドから手が出るほど欲しかった得点を、無我夢中で奪いにいった。敗れかけの一戦を死にものぐるいで取り戻した。甲子園で 1点も奪えず「2連敗」。敵地へ移っても「3.5」差まで迫ってきた「3位」DeNAに 4点を先制され、重苦しい展開になった。連続イニング無得点は今季ワーストまで伸びたが、それを「25」で止めたのも超人だった。 6回一死 1塁でバックスクリーンへ「15号2ラン」。片岡篤史打撃コーチ(48)は最敬礼だ。糸井にとっても23日のヤクルト戦(神宮)以来、14打席ぶりとなる安打。本塁打も13日の巨人戦(甲子園)以来だ。目覚め、虎も生き返らせた。もう一度チームの尻をたたくのは、ベテランのバットしかなかった。14日の巨人戦(甲子園)以来 7試合ぶり、今季36度目のマルチ安打で即、呼応した。最後も、だれより熱く言い切った。もう立ち止まらない。一戦必勝の秋、超人のバットが真っ赤に燃えている。

福留孝介外野手(40)が 1安打 3四球で執念ドローに貢献した。糸井の追撃「2ラン」が飛び出した直後の 6回一死の第 3打席。四球を選ぶと続く中谷の左中間 2塁打で一気に生還。リプレー検証になったが、頭から突っ込み、 1点をもぎとった。

鯛の尾頭付きが運ばれてきたようなものだった。 4- 4の 9回一死満塁。打てばヒーロー。外野フライでも併殺崩れもOKだったが中谷は…。マウンド上の山崎康は表情こそ崩してなかったが焦っていたはずだ。糸井に適時打を許し、 1点リードを失ったのだから。しかも変化球が思ったように決まらない…。初球の直球。見逃しストライク。 2球目も直球。空振り。そして、右腕が首を振りまくって選んだのは、やはり直球だったが、いわゆる“着払い”の空振り三振…。金本監督は、勝ちに等しいドローだったからこそ苦笑いで振り返ることができた。今季チームトップの「20本塁打」。この日も 2点を追う 6回一死 1塁で左中間への「適時2塁打」を放った。打線に復調の兆しが見えてきた今だからこそ、襟を正したい。

秋山拓巳投手(26)が 4回 7安打 4失点で降板した。初回にロペスに「29号2ラン」を浴びると、 2回には二死 2、 3塁から桑原にセンター前にポトリ落ちる「2点適時打」を許した。 5回の打席で代打を送られた。 4回 7安打 4失点。これで 4試合連続で勝ち星から見放されている。踏ん張りどころだ。

最強リリーフ陣にアッパレ! 阪神はDeNAと延長12回 4- 4で引き分け、クライマックスシリーズ(CS)のクリンチナンバーを「1」とした。打線が好機を何度もつぶす中、執念継投でゼロを続け、最後はラファエル・ドリス投手(29)が 2回 0封。プロ野球史上初、「60試合以上登板投手」が同一チームに 5人、誕生した。執念だった。金本虎が誇る最強リリーフ陣が、「2位」を狙って襲いかかってくるDeNAの強力打線を必死に食い止めた。先発の秋山が 4回で降板後、 5回から 8イニングを 6投手でしのぎ、CS進出へ“M1”とした。 4時間30分の死闘。金本監督は、雨に打たれながらも耐えた救援陣を絶賛した。負ければ「3連敗」でベイと「2.5」差、「4位」巨人とも「3.5」差となる大ピンチ。打線が14残塁とはいえ、 2回までの 0- 4の展開を思えば、まさに勝ちに等しかった。 4- 4の延長11回からは守護神ドリスがマウンドへ。今季 2度目のイニングまたぎも、何の。「60試合」目の登板を 2回無安打無失点で飾り、先に投げていた岩崎優投手(26)、桑原謙太朗投手(31)、高橋聡文投手(34)、マルコス・マテオ投手(33)と、日本球界初の“60試合クインテット”が誕生した。「最強の5人」-。そして、そんなブルペン陣をまとめているのが、37歳の藤川球児投手だ。歴史を刻んだ 6投手を全員つぎ込んだ執念ドローで、CS進出はもう目の前。CS突破、そして下克上日本一へ。過去に例をみない猛虎のリリーフ伝説は、まだまだ続いていく。

今季限りで引退する安藤優也投手(39)が、この日引退試合だった狩野恵輔外野手(34)と打者 1人 限りのバッテリーを組んだ。 9回二死から登板し、 4球目で堂林翔太内野手(26)を空振り三振に仕 留めた。2009年の開幕戦で狩野と組んだバッテリー。再コンビ結成の機会に感謝した。当時は緊張 して、試合前にどう抑えるかを 2人で話し合っていたと振り返った。久しぶりの捕手狩野の姿には 「あの構えは懐かしいな」と、しみじみ話していた。甲子園に駆けつけた6805人の虎党が、最後の雄 姿を見守った。プロ野球生活すべてを虎にささげた狩野は、最後まで聖地を沸かせた。記事をまとめてみました。

 

 

 <DeNA 4- 4阪神=延長12回規定により引き分け>◇23回戦◇阪神13勝 9敗 1分◇27日◇横浜スタジアム

 DeNAが 1回、「4番」ロペスの「29号2ラン」で先制した。さらに 2回二死 2、 3塁で桑原が 2点適時打で追加点を挙げた。

  4点ビハインドの阪神が 6回に反撃。糸井が「2ラン」を放ち 2点差。さらに中谷のタイムリーで 1点差に詰めよった。

 阪神は 9回一死 1、 2塁から糸井の適時打で同点に追いついた。その裏は藤川が無失点に抑え、試合は延長に突入した。

 阪神、DeNAともに得点圏に走者を進めたがあと 1本が出ず、無得点に終わった。規定により延長12回引き分けに終わった。

 引き分けに終わりナインを出迎える金本知憲監督(右端)=横浜スタジアム

 阪神が執念でドローに持ち込んだ。序盤に 4点のリードを許したが、不調だった打線が奮起。糸井が「15号2ラン」など 3打点の活躍で追いついた。 5回から 6投手による無失点リレーとリリーフ陣も粘りを見せ、「3位」DeNAに白星を譲らなかった。

 金本知憲監督は「勝ちに等しいし、この 2日間の連続完封負けからすると、よく追いついたと思う。本当にお疲れさん。12回をよくがんばってくれた。今日ぐらいの気持ちを選手が出してくれたら、絶対に勝てると思う」とナインの健闘をたたえた。28日の結果次第で、 2年ぶりの「CS進出」が決定する。

 9回表阪神一死 1、 2塁、糸井嘉男外野手に右前適時打を浴びた山崎康晃投手=横浜スタジアム

 「2位」・阪神と「3位」・DeNAは延長12回の末、 4- 4で引き分けに終わった。両チームのゲーム差は「3.5」のまま。DeNAはクライマックスシリーズ進出を争う「4位」・巨人が中日に勝ったためゲーム差は「0.5」に縮められた。

 先制したのはDeNAだった。 1回、二死 2塁で「4番」・ロペスが阪神の先発、秋山から左翼へ「29号2ラン」を放ち先制。 2回には二死 2、 3塁として「1番」・桑原が「中前2点打」を放ち 4- 0とした。

 阪神は 4点ビハインドの 6回に「3番」・糸井が左腕・浜口から「15号2ラン」。さらに一死 1塁から「5番」・中谷が左中間に「適時2塁打」を放ち 3- 4とした。 9回には一死 1、 2塁から糸井が、DeNA・山崎康から右前適時打を放ち、 4- 4。試合は延長戦に突入した。両チームとも救援投手が踏ん張り、その後はホームが遠かった。

★DeNA・ラミレス監督の話

 「全体的にはとてもいい試合だった。勝てなかったが、浜口も投球内容は良かったと思う。山崎康が打たれてしまい、引き分けという結果になったが、それはどうすることもできない」

 

 ゼロ地獄を打破!  6回、糸井嘉男外野手が反撃の「2ラン」を放った=横浜スタジアム

 糸井嘉男外野手が「15号2ラン」を放った。

  4点ビハインドの 6回一死 1塁の場面。 2球で 2ストライクと追い込まれたが、DeNA濱口の 3球目の高めストレートを強振。バックスクリーンに突き刺した。これでチームの連続無得点イニングを「25」で止めた。

  9回、同点適時打を放ちガッツポーズをする糸井嘉男外野手=横浜スタジアム

 沈みかけていたベンチに向かって、熱くこぶしを握った。一発で虎を長い眠りから覚ますと、一打で崖っぷちから救った。もう負けられなかった。糸井がいなければ、負けていた。 9回一死からの同点打を含む 3打点だ。

 「勝ちたかったですけど…。(CS進出&2位確定へ、引き分けでは)どうなんかな?」

 長いゲームを終え、バスへと引き揚げる長い通路でも、気になったのはチームの置かれた状況だけだった。ノドから手が出るほど欲しかった得点を、無我夢中で奪いにいった。敗れかけの一戦を、死にものぐるいで取り戻した。

  6回表阪神一死 1塁、「中越え2点本塁打」を放った糸井嘉男外野手=横浜スタジアム

  3- 4の 9回。先頭の高山が 3塁内野安打で生き、俊介の捕前犠打と、上本の四球で一死 1、 2塁。つないでくれた若手中堅に、熱く応えた。守護神・山崎康を撃破する同点打。ライナーが右前に跳ねると、 1塁上で激しくガッツポーズを作り感情を露わにした。同点でとどまりはしたが、ベテランの意地が出た。

 甲子園で 1点も奪えず「2連敗」。敵地へ移っても「3.5」差まで迫ってきた「3位」DeNAに 4点を先制され、重苦しい展開になった。連続イニング無得点は今季ワーストまで伸びたが、それを「25」で止めたのも超人だった。

  9回には守護神の山崎康晃投手(手前)から起死回生の同点打を放った=横浜スタジアム

  6回一死 1塁でバックスクリーンへ「15号2ラン」。片岡打撃コーチは「糸井が流れを変えてくれた。みんな重圧がかかっていたところ。大きかった」と最敬礼だ。糸井にとっても23日のヤクルト戦(神宮)以来、14打席ぶりとなる安打。本塁打も13日の巨人戦(甲子園)以来だ。目覚め、虎も生き返らせた。

 前日26日にはゼロ行進を見かねた金本監督から“注文”も飛んだ。「糸井とか鳥谷とか(福留)孝介とかが引っ張ってくれるんじゃないか。そういう消化試合のような雰囲気を作るのも、ベテランやと思う。よくも悪くも」。もう一度チームの尻をたたくのは、ベテランのバットしかなかった。14日の巨人戦(甲子園)以来 7試合ぶり、今季36度目のマルチ安打で即、呼応した。

  9回、同点適時打を放った糸井嘉男外野手=横浜スタジアム

 「あした是が非でも。みんなで勝ちを取りにいきます」

 最後も、だれより熱く言い切った。もう立ち止まらない。一戦必勝の秋、超人のバットが真っ赤に燃えている。

◇データBOX◇

◎…阪神・糸井はDeNA戦は今季17試合で、「68打数22安打(打率0.324)、3本塁打、14打点」。打率、打点はセ 5球団のなかでもっとも相性がよく、CSで対戦となればより頼もしい。

 

  6回、中谷将大外野手の「適時2塁打」で生還した福留孝介外野手(背番8)。 1塁から激走をみせた=横浜スタジアム

 福留が 1安打 3四球で執念ドローに貢献した。糸井の追撃「2ラン」が飛び出した直後の 6回一死の第 3打席。四球を選ぶと続く中谷の左中間 2塁打で一気に生還。リプレー検証になったが、頭から突っ込み、 1点をもぎとった。「何も変わったことはしていないよ。普通。負けなかった。これでまた明日につながるよ」。「2位」確定まで出ずっぱりの40歳が口角をあげた。

 

 同点の 9回一死満塁で 3球三振に倒れた中谷将大外野手。もったいない…=横浜スタジアム

 鯛の尾頭付きが運ばれてきたようなものだった。 4- 4の 9回一死満塁。打てばヒーロー。外野フライでも併殺崩れもOKだったが中谷は…。

 「頑張っていくしかないです」

 マウンド上の山崎康は表情こそ崩してなかったが焦っていたはずだ。糸井に適時打を許し、 1点リードを失ったのだから。しかも変化球が思ったように決まらない…。

 初球の直球。見逃しストライク。 2球目も直球。空振り。そして、右腕が首を振りまくって選んだのは、やはり直球だったが、いわゆる“着払い”の空振り三振…。

 金本監督は、勝ちに等しいドローだったからこそ苦笑いで振り返ることができた。

 「大チャンスだからなぁ。そこがやっぱ…苦言ではないけれど、あんなおいしいところでストレート 3つ仕留められないところでね…。おいしいところで。目の前のごちそうを自ら床に落とすようなものだから」

  6回、「適時2塁打」を放った中谷将大外野手=横浜スタジアム

 今季チームトップの「20本塁打」。この日も 2点を追う 6回一死 1塁で左中間への「適時2塁打」を放った。よく頑張っている、と誰もが認めるが、「おいしい」場面で当然のように打つことこそ、主軸を張れる条件でもある。

 中谷だけじゃない。 5回無死 1、 2塁で梅野がスリーバント失敗。 6回一死 1、 3塁では大和が空振り三振。 7回無死 1塁でも上本が犠打失敗。鳥谷も 9回、11回の二死満塁で一本を出せず、残塁は「14」を数えた。

 「一時の悪い状況を抜けたような感じがしますし、きょうぐらいの気持ちを選手が出してくれたら絶対勝てる。残塁が多くて、ちょっともう残念なこともあるんだけど、きょうは選手を褒めたいです。絶対次に生かしてやってほしい」と虎将。打線に復調の兆しが見えてきた今だからこそ、襟を正したい。

 

  2回裏DeNA二死二、三塁、桑原将志外野手に「中前2点適時打」を浴び渋い表情を見せる秋山拓巳投手=横浜スタジアム

 秋山拓巳投手が 4回 7安打 4失点で降板した。初回にロペスに「29号2ラン」を浴びると、 2回には二死 2、 3塁から桑原にセンター前にポトリ落ちる「2点適時打」を許した。 5回の打席で代打を送られた。

 秋山は「立ち上がりから高くなってしまった球を打たれてしまい、修正することができずピンチで粘りきることができませんでした。先発投手としての責任を果たすことができずに申し訳ないです」と、反省を口にした。

  2回、DeNA・桑原将志外野手に「2点適時打」を浴びた秋山拓巳投手=横浜スタジアム

 先発・秋山は精彩を欠いた。 1回二死 2塁でロペスに「先制2ラン」を許し、 2回には二死 2、 3塁から桑原に中前にはじき返される 2点打を浴びた。 4回 7安打 4失点。「修正することができず、ピンチで粘りきることができませんでした。先発投手としての責任を果たすことができなくて、申し訳ないです」。これで 4試合連続で勝ち星から見放されている。踏ん張りどころだ。

★阪神・香田勲男投手コーチ

 「秋山は球が高かった。それを 1球で仕留める相手打者が良かったとも言えるけれど。でも(救援陣は)みんなよく頑張ってくれた」

 

 試合後、ラファエル・ドリス投手(右)を迎える金本知憲監督。執念でもぎとったドローだ=横浜スタジアム

 最強リリーフ陣にアッパレ! 阪神はDeNAと延長12回 4- 4で引き分け、クライマックスシリーズ(CS)のクリンチナンバーを「1」とした。打線が好機を何度もつぶす中、執念継投でゼロを続け、最後はラファエル・ドリス投手が 2回 0封。プロ野球史上初、「60試合以上登板投手」が同一チームに 5人、誕生した。

 執念だった。金本虎が誇る最強リリーフ陣が、「2位」を狙って襲いかかってくるDeNAの強力打線を必死に食い止めた。先発の秋山が 4回で降板後、 5回から 8イニングを 6投手でしのぎ、CS進出へ“M1”とした。

  2番手の岩崎優投手=横浜スタジアム

 「勝ちに等しい。この 2日間の完封負け(24、25日の甲子園でのDeNA戦)からするとよく追いついたと思う。リリーフもよく投げてくれた」

  4時間30分の死闘。金本監督は、雨に打たれながらも耐えた救援陣を絶賛した。負ければ「3連敗」でベイと「2.5」差、「4位」巨人とも「3.5」差となる大ピンチ。打線が14残塁とはいえ、 2回までの 0- 4の展開を思えば、まさに勝ちに等しかった。

  4- 4の延長11回からは守護神ドリスがマウンドへ。今季 2度目のイニングまたぎも、何の。「60試合」目の登板を 2回無安打無失点で飾り、先に投げていた岩崎、桑原、高橋、マテオと、日本球界初の“60試合クインテット”が誕生した。

  3番手の桑原謙太朗投手=横浜スタジアム

 「僕だけじゃなく、『60試合』を投げている人がいて、ブルペン陣としてチームに貢献できている。みんな疲労もあると思うけど、それもシゴト。いいシゴトができている」

 試合後、満足そうに振り返った。ここまで「4勝4敗35セーブ、防御率2.55」。ヒヤヒヤで試合を締めることもチームの勝ちを消してしまうこともあった。だが「シゴト」という日本語を覚え、責任の大きさを改めて胸に刻んだ。グラブの位置を腰付近から胸元に変えるなど「何か変えてみようと思ったんだ」と工夫を凝らして戦っている。

 ドミニカンコンビのマテオも、球にキレを出すためトレーナーに「メニューを作ってくれ」と頼み、腹部周りをスリムにする特別プログラムを実施中。「最強の5人」-。そして、そんなブルペン陣をまとめているのが、37歳の藤川だ。

  4番手の高橋聡文投手=横浜スタジアム

 金村投手コーチも「球児(藤川)が一番、ブルペンの立役者。あれだけの投手でもビハインドで投げたり、『僕が行きますよ』と言ってくれる」と称える。試合前、ケータリングの量が少ないと見るや、若手の分も自ら出前を注文。練習態度を見て「ちゃんとやれよ。笑い事ちゃうぞ!」と叱責したこともあった。

 この日も 9、10回とイニングをまたぎ、 2回をゼロ封。「まだ終わっていない。最後まで戦い抜くことなんでね」と表情を緩めることはなかったが、これで「50試合」に到達。「50試合以上登板」が同一チームに 6人も史上初と、W快挙となった。

 「本当、お疲れさんという感じ。12回、よく頑張ってくれました」と金本監督。歴史を刻んだ 6投手を全員つぎ込んだ執念ドローで、CS進出はもう目の前。CS突破、そして下克上日本一へ。過去に例をみない猛虎のリリーフ伝説は、まだまだ続いていく。

  6番手の藤川球児投手

★ 6回に登場し、1回無失点の桑原謙太朗投手

 「ゼロに抑えられたのはよかった。(60試合以上登板が 5人になり)みんなで頑張ってきたので、あと少し、みんなで頑張り抜ければ」

◇データBOX◇

◎…ドリスが今季「60試合」目の登板。チームでは桑原、岩崎、マテオに続いて 5人目。「60試合以上登板」の投手が同一チームで 5人はプロ野球史上初。 4人は過去 2度(2015年の楽天、2016年の巨人)。

◎…藤川が「50試合」目の登板。「50試合以上登板」が 6人となり、これもプロ野球史上初。阪神では2008年に藤川、久保田、ウィリアムス、渡辺、江草の 5人が投げた例がある。

◎…ドリスのイニングまたぎは、 8月20日の中日戦(ナゴヤドーム、 2回無失点で勝利投手)以来、今季 2度目。

 

 ウエスタン・リーグ<阪神 4- 4広島=九回規定により引き分け>◇27日◇阪神甲子園球場

 今季限りで引退する安藤優也投手が、この日引退試合だった狩野恵輔外野手と打者 1人限りのバッテリーを組んだ。

  9回二死から登板し、 4球目で堂林を空振り三振に仕留めた。試合後は「緊張していた。アウトが取れるかなと。堂林が空気を読んでくれて良かった」と笑った。

 2009年の開幕戦で狩野と組んだバッテリー。再コンビ結成の機会に「ありがたいですね」と感謝した。当時は緊張して、試合前にどう抑えるかを 2人で話し合っていたと振り返った。久しぶりの捕手狩野の姿には「あの構えは懐かしいな」と、しみじみ話していた。

 堂林翔太内野手を三振に仕留めた安藤優也投手、狩野恵輔外野手のバッテリーはがっちり握手=阪神甲子園球場

 甲子園に駆けつけた6805人の虎党が、最後の雄姿を見守った。プロ野球生活すべてを虎にささげた狩野は、最後まで聖地を沸かせた。

 「17年間のプロ野球生活がきょう終わります。たくさんの阪神ファンのみなさま、本当に大きな声援ありがとうございました。この大声援はぼくの一生の宝物ですし、自慢していきたいと思います」

 「4番・DH」で出場し、 2ゴロ、三振、 2飛だったが、 8回の 4打席目に魅せた。同じくこの試合限りで引退した、広島の江草がマウンドへ。阪神時代にはバッテリーを組んだ盟友と全球直球の真剣勝負。その一挙手一投足に聖地が沸いた。

  4球目、左翼線へ痛烈なライナーを弾き返し、 2塁打。大歓声の中、マウンドへ向かうと、がっちりと握手を交わした。

  8回、江草仁貴投手(手前)から 2塁打を放った狩野恵輔外野手=阪神甲子園球場

  9回二死からは捕手として扇の要に座った。マウンドには、今季限りで引退する先輩、安藤-。堂林を空振り三振に仕留めた。

 「最後をキャッチャーで終われたのは、よかった」

 強打の捕手として期待されながら、2010年11月に椎間板ヘルニア除去手術を受けた。外野手へ転向したが、捕手にもこだわってきた。結果、再発。2012年のシーズン後には育成契約へ。ドン底から這い上がり、2013年 7月に再び支配下を勝ち取った。選んだ背番号は、崖っぷちを意味する「99」。以降は野手として活躍したが、波瀾万丈の野球人生を「4番・捕手」で、終えた。

 「これから先、17年間で学んだことを頭に入れて、苦しいときこそ笑顔でやっていきたいと思います」

 「虎一筋17年」-。万雷の拍手の中、ともに戦ってきた仲間に胴上げされ、宙を舞った。そして、慣れ親しんだ甲子園に、笑顔で別れを告げた。

 試合後、ナインに胴上げされる狩野恵輔外野手。波瀾万丈の17年だった=阪神甲子園球場

◇狩野 恵輔(かのう・けいすけ)

外野手。1982(昭和57)年12月17日生まれ、34歳。群馬県出身。前橋工業高校から2001年「D3位」で阪神に入団。2004年 9月22日の広島戦(広島)でプロ初出場。今季は 5試合に出場し、「打率0.000、0本塁打、0打点。通算402試合」に出場。「打率0.255、18本塁打、91打点」。既婚。 1メートル81、86キロ。右投げ右打ち。年俸2800万円。背番号「99」。

 

 全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!  ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!  

 2017年 公式戦 順位表

 

 2017年 公式戦 日程と結果(09月)

 

 2017年 公式戦 日程と結果(10月)

 

 

 

 

   

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