●阪神は 3回に俊介外野手(30)が右翼線 2塁打を放つも得点ならず。中日は 6回に「4番」福田永将内野手(29)の適時右 2塁打で先制に成功。阪神はその裏、「3番」糸井嘉男外野手(36)が右中間スタンドに「17号ソロ」を放ち、同点とした。阪神は 7回からプロ初登板した 2年目の竹安大知投手(23)が打線の援護を受け、「プロ初白星」。中日は先発小笠原慎之介投手(19)が粘りきれず「8敗」目を喫した。
●糸井嘉男外野手が同点の「17号ソロ」を放った。 1点を追う 6回一死、中日先発小笠原が投じた 2球目を振り抜くと、打球は右中間スタンドに突き刺さった。超人の一振りで、試合を振り出しに戻した。待ちわびていた風だ。大きく描いた放物線は、ねじ曲げられず、むしろ加速して伸びきった。風向きが変わり、糸井がまたも虎を変えた。チーム35イニングぶりの甲子園での得点は、超人の 2試合連続弾となる「17号ソロ」で生まれた。 0- 1の 6回一死。 1ボールからの 2球目、小笠原の高め 142キロボール球を一閃。これまでなら浜風に押し返されていたかもしれないが、この日はスコアボード上の旗も右向き。フェンスをグッと飛び越して、甲子園35イニングぶりのホームを踏んだ。フル出場した昨季より、30試合も少ない出場 113試合目で昨季に並ぶ「17号」に到達。進化し続ける超人が、ひと振りで虎を変えた。19歳の左腕、小笠原をつかまえた。CSで対戦するDeNAも左の今永昇太投手(24)、濱口遥大投手(22)の先発が予想されるだけに、同じくチェンジアップを決め球とする“仮想敵”を撃ったのは大きい。糸井は両左腕とも苦手にしていない。濱口からは「2本塁打」を放った。あとはいい風の吹く甲子園で、満を持して迎え撃つだけだ。
●大和内野手(29)が足を痛めて負傷交代した。「7番遊撃」でスタメン出場し、 2回に中日遠藤のゴロを捕球した際に足を痛めたとみられる(記録は内野安打)。大和は試合途中に自力で歩行してロッカーに引き揚げた。「大和に代わりまして、植田」-。???。場内アナウンスが響く。 2回一死走者なし。打席に立つことなく、大和が退いた。いくらなんでも早すぎる。アクシデント発生だった。試合後の金本監督が心配そうな表情で説明した。 2回二死 1塁での守備だった。遠藤一星内野手(28)の 3遊間への打球を好捕した。追いついたが投げられず、内野安打としたが、その際、右足首を気にするそぶりをみせていた。右脇腹の張りを治し、 9月 7日に 1軍戦線に戻ってから抜群の守備力、しぶとい打撃でチームの勝利に貢献してきた。離脱の場合の代役候補は北條、糸原になる。投手戦になる可能性が高い短期決戦を大和不在で戦うとなれば、大きな戦力ダウンとなる。
●秋山拓巳投手(26)が 6回でマウンドを降りた。中日打線を相手に 3安打 1失点。 8月31日ヤクルト戦(甲子園)以来の勝ち星を目指したが、この日も「13勝」目とはならなかった。 7回からの「2番手」には 2年目の竹安がプロ入り初マウンドに上がった。
●竹安大知投手がプロ初登板を果たした。先発秋山のあとを受け、 7回からの 1イニングをわずか 9球で料理。打者 3人を無安打無失点に抑えた。 8回からの「3番手」にはドラフト 3位ルーキーの才木浩人投手(18=神戸市立須磨翔風高校)がプロ入り初めてのマウンドに上がった。竹安大知投手がプロ初登板初勝利をマークした。同点の 7回にマウンドにあがると、わずか 9球で三者凡退に抑えた。すると、その裏に味方打線が勝ち越しに成功し、初白星が転がり込んできた。お立ち台では23歳は笑顔をみせた。竹安の父・建さん(50)はこの日朝に実家の静岡を出発。約 7時間半の道のりを車で移動し、甲子園でのプロ初勝利を見守った。阪神が競り勝った。 1- 1の 7回に俊介の内野ゴロの間に 3走が生還し、勝ち越し。その裏、プロ初登板した 2年目右腕・竹安が 1回無安打無失点でプロ初勝利を挙げた。 9回はドリスが無失点締め。「37セーブ」目を挙げ、単独でのセーブ王が確定した。金本監督は試合後、笑みを浮かべた。阪神ドラフト 3位ルーキーの才木浩人投手がプロ初登板を果たした。ルーキーイヤーの今季は 2軍で14試合に登板し、「1勝5敗」で「防御率は4.88」だが、金本監督が何度も登板を視察するなど期待値が高い。
●阪神のラファエル・ドリス投手(29)が「37セーブ」目をマークし、単独で初の最多セーブのタイトルを獲得することが決まった。既にタイトル獲得は確定させていたが、「2位」で追う中日の田島慎二投手(27)が追い付く可能性がなくなった。来日 2年目のドリスはこの日が今季「63試合目」の登板だった。順位も決まって、ちょっぴり緊迫感が薄れた試合でも、 9回のマウンドにこの男が立つだけでピリッと締まる。守護神ドリスがあっさり 3人斬りで今季「37セーブ」目。すでに「セーブ王」は決めていたが、この 1セーブで単独受賞を確定した。竹安の初勝利、才木の初ホールドをしっかり守った。さあ、次なる仕事はCSでのフル回転だ。
●阪神、米大リーグ、ヤンキース、オリックスでプレーし、現在は関西を基盤とする独立リーグ「ベースボール・ファースト・リーグ」の兵庫でプレーする井川慶投手(38)が 5日、兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場で行われた阪神 2軍との練習試合に先発登板した。 1回に連打されて一死 1、 3塁で陽川尚将内野手(26)に中犠飛で先制されたが 2回以降は立ち直る。圧巻は 3回だ。先頭北條史也内野手(23)を変化球でハーフスイングの三振に抑えると、原口文仁内野手(25)には直球勝負を挑み、 140キロ高め速球で空を切らせた。 3回 1失点で、今季最終実戦登板に納得の表情。 3回 3安打 1失点で投げ終えると、虎で「93勝」をあげた左腕はCSを戦う古巣阪神についてエールを送った。記事をまとめてみました。
<阪神 2- 1中日>◇24回戦◇阪神15勝 9敗 0分◇ 5日◇阪神甲子園球場
中日は 2回二死満塁の好機をつくるも「9番」小笠原が右飛に倒れ無得点。阪神は 3回に俊介が右翼線 2塁打を放つも得点ならず。
中日は 6回に「4番」福田の適時右 2塁打で先制に成功。阪神はその裏、「3番」糸井が右中間スタンドに「17号ソロ」を放ち、同点とした。
阪神は 7回からプロ初登板した 2年目の竹安が打線の援護を受け、プロ初白星。中日は先発小笠原が粘りきれず「8敗」目を喫した。
6回裏阪神一死、糸井嘉男外野手は「右越えソロ本塁打」を放った=阪神甲子園球場
糸井嘉男外野手が同点の「17号ソロ」を放った。 1点を追う 6回一死、中日先発小笠原が投じた 2球目を振り抜くと、打球は右中間スタンドに突き刺さった。
「打ったのはストレート。ボール気味の球でしたが、思い切ってスイングした結果、詰まりでしたが風にも救われてスタンドまで届いてくれました。取られた後だったのですぐに追いつくことができて良かったです」。超人の一振りで、試合を振り出しに戻した。
1点を追う 6回、右中間に 2試合連発となる「17号同点ソロ」を放った糸井嘉男外野手。甲子園で35イニングぶりの得点となった=阪神甲子園球場
待ちわびていた風だ。大きく描いた放物線は、ねじ曲げられず、むしろ加速して伸びきった。風向きが変わり、糸井がまたも虎を変えた。チーム35イニングぶりの甲子園での得点は、超人の 2試合連続弾となる「17号ソロ」で生まれた。
「きょうは風が逆やったんで、入ってくれると思いました」
お立ち台で満面のスマイルだ。 9月10日のDeNA戦以来、勝てず。同18日の優勝を決められた広島戦の 7回に陽川が「ソロ」を放って以来、 1点も取れていなかった本拠地の重たい空気を、糸井がガラッと変えた。
0- 1の 6回一死。 1ボールからの 2球目、小笠原の高め 142キロボール球を一閃。これまでなら浜風に押し返されていたかもしれないが、この日はスコアボード上の旗も右向き。フェンスをグッと飛び越して、甲子園35イニングぶりのホームを踏んだ。フル出場した昨季より、30試合も少ない出場 113試合目で昨季に並ぶ「17号」に到達。進化し続ける超人が、ひと振りで虎を変えた。
糸井嘉男外野手に同点弾を浴びた小笠原慎之介投手=阪神甲子園球場
金本監督も「なかなか点が取れそうな雰囲気がなかったんですが、さすがベテラン。力のある選手が打ってくれて、よかった。流れをグッと引き寄せてくれるような場面で打ってくれる」とうなずいた。
19歳の左腕、小笠原をつかまえた。CSで対戦するDeNAも左の今永、濱口の先発が予想されだけに、同じくチェンジアップを決め球とする“仮想敵”を撃ったのは大きい。糸井は両左腕とも苦手にしていない。濱口からは「2本塁打」を放った。あとはいい風の吹く甲子園で、満を持して迎え撃つだけだ。
「次の目標はクライマックス勝ち上がって日本シリーズに行くことなんで。それに向けてしっかりやっていきたい」
上だけを見ている。FA移籍の虎 1年目は、まだまだ当分終わらせない。
6回、本塁打を放った糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
☆糸井について片岡篤史打撃コーチ
「甲子園で勝てていなかったけど、点も取れていなかったんだけど、糸井のホームランで“嫌なこと”を切ってくれた」
★「FA失敗(笑)」
糸井は沖縄・宜野座キャンプから戻り、甲子園で虎入り後初の打撃練習を行った今年 3月 2日、ショックを受けていた。
「FA失敗した(笑)」と思わず関係者に冗談をこぼした。浜風が強く弾丸ライナーしかサク越えしない。42スイングで「3本塁打」にとどまって、面食らっていた。だが秋の甲子園では、浜風とは逆向きの風が吹くことも多い。甲子園でのCSは糸井ショーになる!?
2回表中日二死 1塁、遠藤一星内野手の打球をさばくも 1塁へ投げられず内野安打を許した大和内野手は体に違和感を感じる=阪神甲子園球場
大和内野手が足を痛めて負傷交代した。「7番遊撃」でスタメン出場し、 2回に中日遠藤のゴロを捕球した際に足を痛めたとみられる(記録は内野安打)。
大和は試合途中に自力で歩行してロッカーに引き揚げた。
2回、遠藤一星内野手のゴロを捕球した後、動きを止めた大和内野手。右足首を痛め途中交代した=阪神甲子園球場
「大和に代わりまして、植田」-。
???。場内アナウンスが響く。 2回一死走者なし。打席に立つことなく、大和が退いた。いくらなんでも早すぎる。アクシデント発生だった。
試合後の金本監督が「ちょっと足をひねったみたいやね。明日、いくんじゃないかな、病院に」と心配そうな表情で説明した。
2回二死 1塁での守備だった。遠藤の 3遊間への打球を好捕した。追いついたが投げられず、内野安打としたが、その際、右足首を気にするそぶりをみせていた。
2回、中日・遠藤一星内野手の内野安打を処理する大和内野手=阪神甲子園球場
ベンチに下がった後は球団広報に付き添われながらクラブハウスへ。階段ではなく、エレベーターを使用し、コメントは残すことはなかった。
今後について、虎将は「ちょっと、わからん」とポツリ。片岡打撃コーチも「明日の状態次第ですね」と厳しい顔だった。 6日に病院で診察を受ける。出場選手登録を抹消されれば、14日開幕のCSには間に合わない。
右脇腹の張りを治し、 9月 7日に 1軍戦線に戻ってから抜群の守備力、しぶとい打撃でチームの勝利に貢献してきた。離脱の場合の代役候補は北條、糸原になる。投手戦になる可能性が高い短期決戦を大和不在で戦うとなれば、大きな戦力ダウンとなる。
☆負傷の大和に代わり途中出場した植田海内野手
「( 2回の守備を)守り終わるくらいから準備はしていたので、すんなりと入れました」
6回表中日二死、秋山拓巳投手は高橋周平内野手に四球を与え悔しそうな表情を見せる=阪神甲子園球場
秋山拓巳投手が 6回でマウンドを降りた。中日打線を相手に 3安打 1失点。 8月31日ヤクルト戦(甲子園)以来の勝ち星を目指したが、この日も「13勝」目とはならなかった。
降板後は「最近の投球が良くなかっただけに、今日の投球ではいい感触のボールが多かったので、いいイメージを持ってここからCSに向けて、しっかりと取り組んでいきたいです」と前を向いた。
7回からの「2番手」には 2年目の竹安がプロ入り初マウンドに上がった。
阪神「2番手」で登板した竹安大知投手=阪神甲子園球場
竹安大知投手がプロ初登板を果たした。
先発秋山のあとを受け、 7回からの 1イニングをわずか 9球で料理。打者 3人を無安打無失点に抑えた。
8回からの「3番手」にはドラフト 3位ルーキーの才木がプロ入り初めてのマウンドに上がった。
プロ初登板初勝利の竹安大知投手はウイニングボールを手に「1勝目」と人差し指をあげる=阪神甲子園球場
竹安大知投手がプロ初登板初勝利をマークした。
同点の 7回にマウンドにあがると、わずか 9球で三者凡退に抑えた。すると、その裏に味方打線が勝ち越しに成功し、初白星が転がり込んできた。
「 1アウト目を取るまですごく緊張してたんですけど、 1アウト取ってからは落ち着いて投げられたのでよかったかなと思います」
2年目の右腕は 2軍で結果を残し、 1軍昇格を心待ちにしてきた。今季は 2軍で20試合に登板し「5勝4敗」。防御率は「2.76」を記録していた。
お立ち台では「昇格の話あったときには、ここに立つことはまったく想像してなかったので、自分自身でびっくりしてます」と23歳は笑顔をみせた。
スタンドのファンに手を振る竹安大知投手=阪神甲子園球場
阪神の 2年目、竹安大知投手が中日戦の 7回から「2番手」でプロ初登板し、 1回無安打無失点で初勝利を手にした。
竹安の父・建さんはこの日朝に実家の静岡を出発。約 7時間半の道のりを車で移動し、甲子園でのプロ初勝利を見守った。
「本当にありがたい。泣きそうです」と感極まった。何も言わないのが信頼という思いから連絡はあまり取らないという。それでも、多忙の合間をぬって鳴尾浜での登板を何度も見守ってきた。「支えてもらっている周囲の人に感謝の気持ちを持って、雑草魂で頑張ってほしい」とエールを送った。
ラファエル・ドリス投手とハイタッチする金本知憲監督=阪神甲子園球場
阪神が競り勝った。 1- 1の 7回に俊介の内野ゴロの間に 3走が生還し、勝ち越し。その裏、プロ初登板した 2年目右腕・竹安が 1回無安打無失点でプロ初勝利を挙げた。 9回はドリスが無失点締め。「37セーブ」目を挙げ、単独でのセーブ王が確定した。金本監督は試合後、笑みを浮かべた。
--ようやく甲子園で勝ちましたね
「そうですね、なんか久しぶりですね。うれしいですね」
--今日もあと 1本がなかなか出ないという序盤だったんですが、それを打ち破ってくれたのが糸井の 6回の同点ソロでした
「ちょっとなかなか点を取れそうな雰囲気がなかったんですけど、さすがベテランというか。力のある選手が打ってくれて良かったです」
試合後、長坂拳弥捕手が持ち続けていたウイニングボールを矢野燿大作戦兼バッテリーコーチから受け取る竹安大知投手=阪神甲子園球場
--その糸井ですが、横浜スタジアムでも追撃の一発がありましたけど、何か重苦しい雰囲気を吹き飛ばしてくれるような。やっぱり勝負強いですね
「そうですね、糸井のホームランというか。流れをぐっと引き寄せてくれるような場面でよく打ってくれています」
--先発の秋山ですが、クライマックスシリーズ前ラスト登板だと思いますが、いかがでしょう
「球もまずまず。だいぶ調子も上がってきて、わりと安心して見ていられました」
--今日は、竹安、才木、さらには長坂。初登板初出場が相次ぎましたけど、そのあたり評価は
「竹安なんかはベテランのような、ピッチングをしていました。才木もちょっとヒヤヒヤしたんですけどボール自体は良いものを持っていますしね。長坂もよくワンバウンドを止めてくれましたしね。みんなよくやってくれました」
7回、ベンチに戻り俊介外野手とハイタッチする竹安大知投手(左)=阪神甲子園球場
--竹安ですが、初登板で初勝利までついてきました
「強運ですよね。なにか持っているのかもしれないですね」
--明日ですけど、シーズン最終戦ということで、先発ピッチャーが骨折から復帰のメッセンジャーということになります
「まさか間に合うとは思っていなかったんですけど、彼の気持ちというかね。絶対にCSに間に合わせるんだという気持ちというかね、意気込みが通じたのか、間に合ってくれて。良いピッチングを期待しています」
--チームの功労者でもあります安藤選手の引退試合でもありますが、起用法などどんなプランがありますか
「僕は 1イニング行けたらな、と思っているんですが、本人がなんて言うのかね。あれですけど、できるだけ長くマウンドにいさせてあげたいな、とは思っています」
8回表、阪神 3番手で登板した才木浩人投手=阪神甲子園球場
阪神ドラフト 3位ルーキーの才木浩人投手がプロ初登板を果たした。
8回にマウンドにあがると、制球が定まらず2四球を与えるなど二死満塁のピンチを迎える。だが、後続を打ち取り無失点で切り抜けた。
「すごく楽しかった。腕を振ることだけを考えてました」
ルーキーイヤーの今季は 2軍で14試合に登板し、「1勝5敗」で「防御率は4.88」だが、金本監督が何度も登板を視察するなど期待値が高い。
9回1イニングをピシャリのラファエル・ドリス投手=阪神甲子園球場
阪神のドリス投手が「37セーブ」目をマークし、単独で初の最多セーブのタイトルを獲得することが決まった。既にタイトル獲得は確定させていたが、「2位」で追う中日の田島が追い付く可能性がなくなった。
来日 2年目のドリスは「ファン、選手、支えてくれた方に感謝したい」と話した。この日が今季「63試合目」の登板だった。
9回を無失点でしのぎ、単独での「セーブ王」が確定したラファエル・ドリス投手(右は長坂拳弥捕手)=阪神甲子園球場
順位も決まって、ちょっぴり緊迫感が薄れた試合でも、 9回のマウンドにこの男が立つだけでピリッと締まる。守護神ドリスがあっさり 3人斬りで今季「37セーブ」目。すでに「セーブ王」は決めていたが、この 1セーブで単独受賞を確定した。
「まず第一に、ファンのみなさん、選手のみなさん、支えてくれたすべての方に感謝したい」
右肘の手術から復活した 1年。お立ち台で最高の笑顔を見せた。ただ、シーズン中とは違うブルペンに戸惑いも。いつも一緒だった桑原、マテオ、高橋ら中継ぎ陣が登板機会がなく抹消されて不在だったのだ。
「少し変な感じはしたけど、若い投手がどんどん活躍して、その機会に自分もセーブを取れたので、すごくうれしい」
竹安の初勝利、才木の初ホールドをしっかり守った。さあ、次なる仕事はCSでのフル回転だ。
先発のBFL選抜・井川慶投手=阪神鳴尾浜球場
阪神2軍練習試合<阪神16‐ 0BFL選抜>◇ 5日◇阪神鳴尾浜球場
独立リーグ「ベースボール・ファースト・リーグ」の兵庫でプレーする井川慶投手が 5日、兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場で行われた阪神 2軍との練習試合に先発登板した。
1回に連打されて一死 1、 3塁で陽川に中犠飛で先制されたが 2回以降は立ち直る。
圧巻は 3回だ。先頭北條を変化球でハーフスイングの三振に抑えると、原口には直球勝負を挑み、 140キロ高め速球で空を切らせた。 3回 1失点で、今季最終実戦登板に納得の表情。「 1失点ですが、精いっぱいできたかな。(鳴尾浜は) 2、 3年ぶりです。すごく楽しめました。やりきった感はあります」。
古巣阪神の後輩と向き合って、存在感を示した。今後の去就について問われると「(球団の)イベントもある。すべて終わってから考えようと思います」と話すにとどめた。
練習試合 阪神 2軍対BFL関西独立リーグ選抜 先発し 3回 失点の井川慶投手=阪神鳴尾浜球場
阪神、米大リーグ、ヤンキース、オリックスでプレーし、現在は関西を基盤とする独立リーグ、ベースボール・ファースト・リーグ(BFL)の兵庫に所属する井川慶投手が 5日、鳴尾浜で行われたBFL選抜の一員として、阪神との練習試合(鳴尾浜)に先発した。 3回 3安打 1失点で投げ終えると、クライマックスシリーズ(CS)に出場する古巣にエールを送った。
「先発・井川」がコールされると、鳴尾浜球場が大きな拍手で包まれた。井川が阪神との練習試合に登板。2003、2005年には阪神をリーグ優勝に導いた大エースが、虎党の前で当時を彷彿させる好投を見せた。
「たくさん拍手をしていただいて、うれしかったです。多くの人が観に来てくれて、投げがいがありました」
1回一死 1、 3塁から陽川の中犠飛で 1点こそ失うものの、直球と 100キロ台の変化球の緩急を使った投球で追加点は許さず。
古巣阪神との練習試合に先発した井川慶投手。CSに出る金本阪神にエール=阪神鳴尾浜球場
最後は原口と全球直球勝負。「しっかり腕が振れるようになったので、直球でいきたいなと。やりきった感はありますね」。この日最速の 140キロ直球で空振り三振に仕留め、 3回 3安打 1失点でマウンドを譲った。
井川はこの日が今季最終マウンド。「精いっぱいできました。納得のいくシーズンだった」と話した。自身の去就については「まだシーズンもあるし、チームのイベントもあるので全部終わってから今後については考えます」と明言を避けたが、充実感を漂わせた。
虎で「93勝」をあげた左腕はCSを戦う古巣阪神について「全力でやればおのずと結果はついてくると思います。僕も阪神の活躍を楽しみにしています」とエールで締めくくった。
全員野球でファン皆が待ち望む「三文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(10月)
ファーム 2017年日程 (10月)
2017年クライマックスシリーズ セ・リーグ日程
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。