6月29日のヤクルト戦(神宮)で 5球を投げて緊急降板した福原忍投手(35)が30日、腰痛のため 1軍選手登録を抹消された。
今季初登板の秋山拓巳投手(21)が2010年 9月20日の巨人戦(甲子園)以来、<ヤクルト 4- 6阪神>で 649日ぶりの白星を挙げた。
猛虎打線に勢いを付けたのは、ブラゼルの豪快なひと振り。
殊勲者は鳥谷敬内野手(31)だ。初回二死から右越え 3号ソロ。 4- 4の 5回一死 1、 3塁。カウント 3ボールから「打て」のサインが出て、ロマンの外寄り高めシュートを振り抜いた。
藤井彰人捕手(36)が、貴重なダメ押し点をたたきだした。記事をまとめてみました。
前日 6月29日のヤクルト戦(神宮)で 5球を投げて緊急降板した福原が30日、腰痛のため 1軍選手登録を抹消された。常川チーフトレーナーは「しびれはない。普通には歩ける。今後は様子を見て考える」と説明した。前日はアイシングを施し、病院での診察は受けていない。 1日から鳴尾浜でリハビリを開始する。
今季は主に中継ぎとして29試合に登板し、 0勝 1敗1セーブで防御率 0.98だった。
3点を追うヤクルトは 3回、バレンティンの20号ソロで追い上げると、松井淳の 3号 2ランで同点に追いついた。
2度のリードを追いつかれた阪神は 5回、一死 1、 3塁から鳥谷が右犠飛を放ち、 3度目の勝ち越しに成功した。
阪神は 8回にも藤井の右前適時打で追加点を奪った。前夜は崩れたリリーフ陣が好投し、しのいだ阪神は連敗を 4で止めた。
5回 4失点で今季初勝利を挙げた秋山
649日ぶりのウイニングボールはホロ苦かった。勝ち越してもらっては追いつかれ、 5回 8安打 4失点。秋山の今季初登板は、決して合格点ではなかった。
「内容はよくなかったですし、野手の方のおかげです。( 5回に)代打を送られてもおかしくなかった。(そこからは)絶対に 0点に、と思っていました」
試合後、感謝の弁を繰り返した。 1回、川端に適時打を許し、 3回には 2本塁打を浴びて、同点にされた。追い込んでも粘られ、 4回まで89球。 5回に勝ち越した後を抑えて、渡辺にバトンを渡した。ルーキーだった2010年 9月20日の巨人戦(甲子園)以来となるプロ 5勝目。両親や旧友が見守る中、今の自分の姿を全力で示した。
阪神が競り勝って連敗を 4で止めた。今季初登板の阪神の21歳・秋山が2010年 9月20日の巨人戦(甲子園)以来、 649日ぶりの白星を挙げた。 3回、二死とした後にバレンティンにソロ、松井淳に同点 2ランに 2本塁打を浴びて同点に追いつかれたが、 4― 4の 5回に鳥谷の犠飛で勝ち越した。今季初登板の秋山が先発して 5回を 8安打 4失点で 2年ぶりの勝利。 6回以降は継投で封じた。内容には「 5点目を取ってもらってから、なんとかゼロに抑えようと必死でした。内容が全然ダメで野手の方のおかげ。勝ちが何とか付きました」 3年目の21歳右腕にとっては満足のいく投球ではなかったが、野手への感謝を述べた。
2年ぶりの勝利を挙げ榎田(左)を笑顔で出迎える秋山
高卒 1年目にいきなり 4勝をマークしたが、昨季は思うような球が投げられずに勝ち星なし。自腹で約 3万円のビデオカメラを購入し、さまざまな角度から自身の投球を撮影するなどもがき苦しんだ。来週は 5試合しかなく、 1日に出場選手登録を抹消されるが、チームの連敗が 4で止まった和田監督も「勝ち運を持っている」と一定の評価を下した。
和田監督は「追い越されなかったのが良かった。勝ち運があったかな」と評価した。
649日ぶりのウイニングボールはホロ苦かった。勝ち越してもらっては追いつかれ、 5回 8安打 4失点。阪神・秋山の今季初登板は、決して合格点ではなかった。
「内容はよくなかったですし、野手の方のおかげです。( 5回に)代打を送られてもおかしくなかった。(そこからは)絶対に 0点に、と思っていました」
試合後、感謝の弁を繰り返した。 1回、川端に適時打を許し、 3回には 2本塁打を浴びて、同点にされた。追い込んでも粘られ、 4回まで89球。 5回に勝ち越した後を抑えて、渡辺にバトンを渡した。ルーキーだった2010年 9月20日の巨人戦(甲子園)以来となるプロ 5勝目。両親や旧友が見守る中、今の自分の姿を全力で示した。
ブラゼルが勝ち越し弾を放った。同点とされた直後の 2回一死から右越え 8号ソロ。「追いつかれた直後だったので、いい形で得点することができて良かったよ」と話した。
不振に悩む助っ人も、「YS」のマークを見ると甦る。猛虎打線に勢いを付けたのはブラゼルの豪快なひと振りだった。 2回、ロマンのスライダーを完ぺきに捉え、右翼席に突き刺す、勝ち越しの 8号ソロ。追いつかれた直後の一撃は、今の虎には大きかった。
「とにかく、強い打球をしっかり打とうと思って打席に入った。手応え? 本塁打の場合、100%という感触はいつもないよ。きょうも、入るかどうか、わからなかった」
2回に本塁打を放ちベンチ前で関本(左)とおどけたったブラゼル
なぜか、ツバメは大好きだ。B砲にすれば物足りない 8本塁打のうち、これでヤクルト戦は今季5本目。神宮球場に限定すれば 4本目。一発が飛び出す状況設定は整っていたのだ。
前日29日はスタメン落ちした。中日 3連戦の11打数無安打という不甲斐ない内容からすれば当然だった。それでも、和田監督は“お仕置き”は 1試合のみで、すぐにスタメンに戻した。ちなみに 5月19日の楽天戦でスタメン落ちした時も、翌日(楽天戦)に復帰させて一発放っている。スタメン落ちの厳罰がすぐに効くのも助っ人らしい。
ただ、ホンモノか。一過性か。分からないのがことしのブラゼル。猛虎再浮上には必要不可欠な 1ピースなのだが…。
野手キャプテンの意地や!! 不振の鳥谷が先制弾を放った。初回二死から右越え先制の 3号ソロ。「ツーシーム系の球だったが、うまく打つことができました。とにかく先制点が取れて良かったです」と振り返った。
鳥谷が勝ち越し犠飛を放った。 4- 4の同点で迎えた 5回一死 1、 3塁で右犠飛。「あの場面での最低限の仕事はできたと思います」と冷静に振り返った。
適時打&犠飛と 3打点の活躍で、追いすがる燕をバットで撃ち落とした。チームの連敗は 4でストップ。「明日も勝って神宮を終わりたい」と叫んだ虎のリーダーだ。
1回表阪神二死、鳥谷は右越え先制本塁打を放った
軌道は低く、強く右翼へ伸びた。ポール際、青と白で染まる敵陣の応援席に入った。鳥谷はクールにさっそうとダイヤモンドを駆けた。 3号先制ソロ。 4連敗中の沈んだ空気を一転させた。
「(ファウルに)切れると思っていたけど、そのまま入ってくれてよかったです。きのう(29日)嫌な負け方をしたんで、そういう意味でも先に点が取れてよかったです」
1回二死。 5月 8日の広島戦(ハードオフ新潟)以来、36試合 156打席ぶりの一発だ。中日戦(ナゴヤD) 3連敗。前夜は 5点リードをひっくり返されての敗戦だ。 4連敗中は打率 0.154(13打数 2安打)、 1打点とまったく打てなかった。
いつも負ければ、矢面に立つのは4番・新井であり、低迷が続くマートンだったが、 3番打者の不振も波に乗れなかった大きな理由だ。実際に、この試合前までの得点圏打率は 0.241。「連敗を止めることができた。それが一番です」。ヒーローインタビューでも笑顔はみせない。声援を受けて引き揚げる“花道”でも淡々と言葉を続けた。 1試合の活躍で喜んではいられない。
鳥谷は 5回一死 1、 3塁から決勝の犠飛。カウント 3- 0から積極的にバットを振った
だが、復調へのキッカケはつかんだ。リードを 2点差とした 3回一死 3塁で左前適時打。同点の 5回一死 1、 3塁ではカウント 3ボールから積極的にバットを振った。決勝の右犠飛。一瞬、スタンドインか、と思った打球は失速し、フェンス手前で捕球され、「力不足です。ホームランになるかは、別として、もうちょっと飛んでもいいかな」と苦笑いだが、手応えは感じた。
トレーニング量はチーム随一。主力選手の誰もが「トリより練習する選手はいない」と認めている。毎日、起床と同時に肩甲骨を動かす運動を繰り返し、風呂に入り、体を温める。日々、同じことを繰り返すことで、その日のコンディションが把握できるからだ。不振から脱却するには練習しかない。本来のバッティングを取り戻すべく、鳥谷は打ち続けた。遠征中はジムなどで体をいじめる。
和田監督は「トリが振れてきたというのがきょう一番の収穫」と喜んだ。久しぶりにみせた力強いスイングは、打線全体に活気を与えた。
「 1試合ずつ大切に戦って、借金を返して、最後には笑っていられるようにしたいです。またあした、何とか 1つ勝って、神宮( 3連戦)を終えたいです」
野手キャプテンがチームの苦境を救った。攻守の要。鳥谷で勝った-。そんな試合を増やしていく。
1点リードの 8回二死。代打・新井良太が四球で歩き、和田監督は代走・大和を起用。いわば“盗塁宣言”。その重圧の中で大和が見事に 2盗を決めた。ここでタイムリーが出れば和田さい配はズバリ的中。藤井彰は期待に応えた。左腕・日高が投じた内角高めの直球を引っ張らずに、 1、 2塁間に弾き返したのだ。
「もう少し早く秋山を援護してやりかった」
今季 2度目の猛打賞をマークした前夜に続くタイムリー。今季初登板の右腕に 2年ぶりの勝利をプレゼントしたかった。 1軍の舞台になかなか立てなかった秋山の気持ちはイヤというほどわかる。藤井彰自身、今季は 2度の戦線離脱に歯ぎしりをしていたからだ。
8回二死 2塁から内角へのボールを強振せず、ひじをたたんで右前に弾き返した藤井彰人捕手
4月には顔面に死球を受けて左ほおを骨折。 1軍復帰した 6月には走塁中に右太もも裏を痛めた。リハビリを終えると試合をテレビ観戦する日々。「そこにおれなかったことが悔しかった」。
今季の登場曲は「GOOD LUCKY!!!!!」を選んだ。タレントのベッキーとGReeeeNとのコラボユニット「グッキー」が歌う、アップテンポなもの。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のジェットコースターでも流れているダンス曲を長女・綾乃ちゃん( 8)らとチョイスした。「大阪やし、こんな曲もいいかなって思って」。
藤井彰の今季の野球人生はまさにジェットコースター。チームは低迷しているが、再び上昇するようにコツコツやるしかない。
和田監督は「ツーアウトからだったし、あれで、かなり楽になった。 8、 9回で 1点(リード)でいくのとはエライ違い」と目指す野球の体現を喜んだ。藤井彰は「疲れたワ~」とニヤッ。男前がいつも以上に輝いていた。
青山は 1日だけの 1軍か…。折角上がって来たのだからもう少し置いてあげれば良いのに…。と思ったのは、虎ちゃんだけだったのでしょうか。
しかし、福原が故障のために下がったのだから、代わりになる投手をあげてくるべきだっただろう。しかし、昨日の試合は面白かった。
ブラゼルが猛虎打線に勢いを付ければ、鳥谷が殊勲者になった。やればできるという試合をしてくれた。これがいつまで続くのかは疑問だが、長い間続けて欲しいですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
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秋山 5回 4失点「全然ダメ」でも 649日ぶり白星!鳥谷 3打点!虎の連敗止めた!
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