●プロ野球はクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが、セ、パ両リーグともに開幕した。パは「3位」楽天が、 2年ぶりにリーグ制覇したソフトバンクを初戦で下し、リーグ優勝チームに与えられる「1勝」のアドバンテージを含め「1勝1敗」となった。2007年から過去10年、パのファイナルステージでは初戦に勝ったチームが日本シリーズに進出しており、リーグ優勝のソフトバンクにとって初戦黒星は、気掛かりなスタートとなった。CSファイナルステージは 6試合制でアドバンテージを含め先に「4勝」したチームが日本シリーズ(28日開幕)に進出する。
●楽天は初回、先頭茂木栄五郎内野手(23)が先制ソロを放つと、続く 2回には二死からジャフェット・アマダー内野手(30)が「1号ソロ」。ソフトバンクは 3回まで無得点。楽天は 4回にもゼローズ・ウィーラー内野手(30)が中堅越えに「ソロ」を放ち加点。ソフトバンクは 6回、今宮健太内野手(26)が右翼スタンドへ「1号ソロ」を放ち 1点返した。ソフトバンクは 9回、内川聖一外野手(35)が左翼スタンドに「1号ソロ」を放ち 1点差としたが反撃もそこまで。楽天が「1勝1敗」とした。楽天塩見貴洋投手(29)が「1勝」、松井裕樹投手(21)が「1セーブ」。ソフトバンク東浜巨(ひがしはま なお)投手(27=亜細亜大學)は「1敗」。ソフトバンクが楽天に敗れ、アドバンテージの 1勝を含め「1勝1敗」のタイとなった。ソフトバンク工藤公康監督(54)は「こわごわと投げている感じに見えた」と、先発東浜について振り返った。自慢の中継ぎ陣は無失点リレー。 8回には左の高梨雄平投手(25)に対し吉村裕基外野手(33)を起用。楽天が右の福山博之投手(28)に交代させたが、工藤監督はそのまま吉村を打たせた。 1点差で敗れたが、リーグ優勝から 1カ月も間隔が空いたチームにとっては、第 2戦以降につながる敗戦となった。工藤監督は本拠地でのCS、日本シリーズで無傷の「7連勝中」だったが初黒星。勢いに乗る楽天に「闘争心を出して向かっていくのが大事」と気合を入れ直した。
●相手野手と交錯したアルフレド・デスパイネ外野手(31)が激高し、一触即発になった。 5回の遊ゴロで、 1塁手の枡田慎太郎内野手(30)が本塁側にそれた送球を捕球してタッチ。ミットが顔をかすめたため、枡田に詰めよった。ソフトバンクの 1塁コーチャーを務める鳥越裕介内野守備走塁コーチ(46)が 2人の間に入ってデスパイネを制止したものの、球場は一時騒然となった。試合後は「リプレーを見てくれ」と話した。 4打数無安打だったが、工藤監督は期待した。
●今宮健太内野手が 6回に右翼へソロ本塁打を放った。 3点を追う 6回二死、 1ボール 2ストライクから楽天塩見の 143キロ直球を右翼スタンドへ運んだ。この 1打で沈んでいた鷹ファンの声援が高まった。
●長谷川勇也外野手(32)が、気迫あふれるプレーを見せた。 2点ビハインドで迎えた 7回一死 1、 2塁で代打で登場。大きな歓声がわき起こる中、打席へ。結果としては 2塁への併殺打に倒れたが、 1塁へヘッドスライディングを見せて気持ちを前面に出した。敗戦の中にも熱いプレーでチームを鼓舞した。
●ソフトバンクの主将で「4番」の内川聖一外野手が 1- 3の 9回二死で、抑えの松井裕から左越えソロ。内角の速球を捉えた。走者を置いて打席を迎えた 1回は空振り三振、 4回は強烈な当たりの 3ゴロだったが併殺となった。それでも 7回には右前打でチャンスをつくり、意地の 1発につなげた。
●ソフトバンク東浜巨投手が、プロ 5年目で初の 1試合 3被弾し、初戦黒星を喫した。初回、先頭茂木に 3球目を左翼スタンドに運ばれ、試合開始からわずか 1分で先制点を許すと、 2回にはアマダー、 4回にもウィーラーにも中越えソロを献上。許した安打はこの 3本だけだったが、 5回 2/3、 3失点で無念の降板となった。打たれたのはいずれも変化球で、顔をしかめた。過去、パ・リーグのCSファイナルステージはすべて初戦を制したチームが突破している。優勝チームの黒星発進は2010年のソフトバンクのみで、同年は西武を倒して勝ち上がってきた「3位」・ロッテに「下克上」を許した。当時は「3位と2.5ゲーム差」。「15.5」差の今回は意地でも負けられない。記事をまとめてみました。
プロ野球はクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが、セ、パ両リーグともに開幕した。
パは「3位」楽天が、 2年ぶりにリーグ制覇したソフトバンクを初戦で下し、リーグ優勝チームに与えられる「1勝」のアドバンテージを含め「1勝1敗」となった。
2007年から過去10年、パのファイナルステージでは初戦に勝ったチームが日本シリーズに進出しており、リーグ優勝のソフトバンクにとって初戦黒星は、気掛かりなスタートとなった。
楽天が 1発攻勢でソフトバンクの最多勝右腕・東浜に襲いかかった。初回、「1番」茂木が左中間に先頭打者アーチを放ち先制した。茂木は西武とのCSファーストステージ第 2戦でも先頭打者アーチを放っており、両ステージでの先頭打者本塁打は史上初となった。
続く 2回二死からは「7番」指名打者アマダーがバックスクリーン左に「特大ソロ」を放ち 2点目。さらに 4回一死から「4番」ウィラーがバックスクリーンにたたき込む「ソロ本塁打」で 3点をリードした。
ソフトバンクも 6回に反撃。二死から「2番」今宮が右翼ポール際に「ソロ本塁打」を放ち 2点差とした。 9回には「4番」内川が、楽天の守護神松井裕から左越えに「ソロ本塁打」を放ち 1点差と詰め寄った。しかし、楽天は継投で何とか逃げ切り勝利を収めた。勝ち投手は楽天塩見で「1勝」、負け投手はソフトバンク東浜で「1敗」。
CSファイナルステージは 6試合制でアドバンテージを含め先に「4勝」したチームが日本シリーズ(28日開幕)に進出する。
<ソフトバンク 2- 3楽天>◇CSファイナルステージ第 1戦◇ソフトバンク 1勝 1敗◇18日◇福岡ヤフオクドーム
楽天は初回、先頭茂木が先制ソロを放つと、続く 2回には二死からアマダーが「1号ソロ」。ソフトバンクは 3回まで無得点。
楽天は 4回にもウィーラーが中堅越えに「ソロ」を放ち加点。ソフトバンクは 6回、今宮が右翼スタンドへ「1号ソロ」を放ち 1点返した。
ソフトバンクは 9回、内川が左翼スタンドに「1号ソロ」を放ち 1点差としたが反撃もそこまで。楽天が「1勝1敗」とした。楽天塩見が「1勝」、松井裕が「1セーブ」。ソフトバンク東浜は「1敗」。
ベンチで浮かない表情のソフトバンク工藤公康監督=福岡ヤフオクドーム
ソフトバンクが楽天に敗れ、アドバンテージの 1勝を含め「1勝1敗」のタイとなった。
ソフトバンク工藤公康監督は「東浜が本塁打を打たれた球は全部変化球。こわごわと投げている感じに見えた」と、先発東浜について振り返った。
自慢の中継ぎ陣は無失点リレー。「緊張感の中で投げられるのはうれしいこと。経験できるのは大事」と話した。
ソフトバンク・工藤公康監督=メットライフドーム(2017年 8月 6日撮影)
8回には左の高梨に対し吉村を起用。楽天が右の福山に交代させたが、工藤監督はそのまま吉村を打たせた。「代打の代打よりは打席に立たせておくことの方が大事」と説明。 1点差で敗れたが、リーグ優勝から 1カ月も間隔が空いたチームにとっては、第 2戦以降につながる敗戦となった。
ベンチのソフトバンク・工藤公康監督(右)=福岡ヤフオクドーム
今月 8日以来の試合に臨んだ王者ソフトバンクは投打とも硬さが目立ち、初戦を落とした。工藤監督は「久しぶりの試合で緊張感もあった。明日(19日)もう一回やり直し」とさばさばした表情で話した。
右脇腹痛の柳田を欠く打線は、 4回に「4番」内川の強烈な 3ゴロが併殺打になり、 7回も代打長谷川勇が 2ゴロ併殺に倒れてつながりを欠いた。
工藤監督は本拠地でのCS、日本シリーズで無傷の「7連勝中」だったが初黒星。勢いに乗る楽天に「闘争心を出して向かっていくのが大事」と気合を入れ直した。
5回、枡田のタッチを巡り、背番号「54」のデスパイネ(中央)が激高。両軍のナインが間に入った=福岡ヤフオクドーム
相手野手と交錯したデスパイネが激高し、一触即発になった。 5回の遊ゴロで、 1塁手の枡田が本塁側にそれた送球を捕球してタッチ。ミットが顔をかすめたため、枡田に詰めよった。両軍の選手らに制止され、試合後は「リプレーを見てくれ」と話した。 4打数無安打だったが、工藤監督は「状態はいいし、一本出れば変わる」と期待した。
5回、内野ゴロのあと楽天・枡田慎太郎内野手(右端)にソフトバンク・アルフレド・デスパイネ外野手が詰め寄り入り乱れる両軍=福岡ヤフオクドーム
ソフトバンクは 3点を追う 5回、先頭のデスパイネが遊ゴロに倒れた直後、 1塁手・枡田に激高した。遊撃手・茂木の送球がそれ、枡田は捕球後にデスパイネの胸付近にタッチ。これにデスパイネがキレ、両軍ベンチから選手、コーチらが 1塁ベース付近へ飛び出した。
ソフトバンクの 1塁コーチャーを務める鳥越コーチが 2人の間に入ってデスパイネを制止したものの、球場は一時騒然となった。
6回裏ソフトバンク二死、今宮健太内野手は右越えに本塁打を放った=2017年10月18日、福岡ヤフオクドーム
今宮健太内野手が 6回に右翼へソロ本塁打を放った。
3点を追う 6回二死、 1ボール 2ストライクから楽天塩見の 143キロ直球を右翼スタンドへ運んだ。「何でもいいから出塁しようと思って打席に入りました」。この 1打で沈んでいた鷹ファンの声援が高まった。
7回裏ソフトバンク一死 1、 2塁、代打長谷川勇也外野手は 2塁併殺に倒れる=福岡ヤフオクドーム
ソフトバンクの選手会長、長谷川勇也外野手が、気迫あふれるプレーを見せた。
2点ビハインドで迎えた 7回一死 1、 2塁で代打で登場。大きな歓声がわき起こる中、打席へ。結果としては 2塁への併殺打に倒れたが、 1塁へヘッドスライディングを見せて気持ちを前面に出した。
「イメージより抜けた球だった。準備不足を含めて、しっかりしていかないと。ヘッドスライディングは夢中だったなかで出たプレーだった」。クライマックスシリーズから合流したリーダーが、敗戦の中にも熱いプレーでチームを鼓舞した。
ソフトバンクの主将で「4番」の内川聖一外野手が 1- 3の 9回二死で、抑えの松井裕から左越えソロ。
内角の速球を捉えたが、敗戦に「勝つか負けるかでやっているので。次は勝ちにつながるところで打ちたい」と冷静に話した。
ともに走者を置いて打席を迎えた 1回は空振り三振、 4回は強烈な当たりの 3ゴロだったが併殺となった。それでも 7回には右前打でチャンスをつくり、意地の 1発につなげた。「最初は知らず知らずに力が入っていた。修正できたのは良かった」と手応えを口にした。
9回裏ソフトバンク二死、内川聖一外野手は左越え本塁打を放った=福岡ヤフオクドーム
ソフトバンクの主将で「4番」の内川が 1- 3の 9回二死で、抑えの松井裕から「左越えソロ」。角の速球を捉えたが、敗戦に「勝つか負けるかでやっているので。次は勝ちにつながるところで打ちたい」と冷静に話した。
ともに走者を置いて打席を迎えた 1回は空振り三振、 4回は強烈な当たりの 3ゴロだったが併殺となった。それでも 7回には右前打でチャンスをつくり、意地の一発につなげた。「最初は知らず知らずに力が入っていた。修正できたのは良かった」と手応えを口にした。
9回、左越え本塁打を放った内川聖一外野手=福岡ヤフオクドーム
★ソフトバンク・工藤公康監督
「今日で終わりではない。闘争心を出して向かっていくのが大事。選手もこの緊張感を理解した。もう少し体も動くと思うので期待したい」
★今宮健太内野手( 6回にソロ)
「何でもいいから出塁しようと思って打席に入った」
★アルフレド・デスパイネ外野手( 9回に三振で最後の打者に)
「また切り替える」
★ソフトバンク・佐藤義則投手コーチ(東浜に)
「真っすぐは今季一、二の良さ。勝負どころで甘かった」
★ソフトバンク・藤本博史打撃コーチ
「塩見が本当に良かった。倍返ししたい」
6回表楽天二死 3塁、ウィーラーのとき、降板する先発の東浜巨投手=福岡ヤフオクドーム
ソフトバンク東浜巨投手が、プロ 5年目で初の 1試合 3被弾し、初戦黒星を喫した。初回、先頭茂木に 3球目を左翼スタンドに運ばれ、試合開始からわずか 1分で先制点を許すと、 2回にはアマダー、 4回にもウィーラーにも中越えソロを献上。許した安打はこの 3本だけだったが、 5回 2/3、 3失点で無念の降板となった。
「いきなり出ばなをくじかれ、追加点も取られた。打たれたのは単純に力不足。申し訳ない。あらためて 1球の失投の怖さを思い知らされた」
ポストシーズン初の先発。打たれたのはいずれも変化球で「アマダーは完全に失投だが、ウィーラーにはうまく打たれた。スライダーを狙われていたのかもしれない…」と、顔をしかめた。
6回途中で降板し、厳しい表情で汗をぬぐうソフトバンク・東浜巨投手=福岡ヤフオクドーム
まさかの初回先頭打者本塁打から、黒星スタート。ソフトバンク・東浜は悔やんだ。
「改めて、失投の怖さを思い知らされた」
1回、先頭の茂木に対して直球が浮いた。左中間席へ運ばれると、 2回にアマダー、 4回にウィーラーにソロ。 6回途中 3失点で、「被安打3」がすべて本塁打になった。
試合前、工藤監督は先制点の重要性を強調していた。今季は先制すれば「73勝9敗」。先手必勝プランが崩れ、助っ人の「2発」はスライダーを狙われた。指揮官は「直球でいく勇気も必要。明らかに変化球の割合が多い」と配球に注文をつけた。
「この緊張感を理解して、あす(19日)はもう少し体が動く。期待したい」と工藤監督。過去、パ・リーグのCSファイナルステージはすべて初戦を制したチームが突破している。優勝チームの黒星発進は2010年のソフトバンクのみで、同年は西武を倒して勝ち上がってきた「3位」・ロッテに「下克上」を許した。当時は「3位と2.5ゲーム差」。「15.5」差の今回は意地でも負けられない。
★ 6回にソロを放った「1号ソロ」のソフトバンク・今宮健太内野手
「何でもいいから出塁しようと思って打席に入った」
虎ちゃんの大學の後輩筋に当たる東浜で負けるとは…。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(10月)
2017年クライマックスシリーズ 日程
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。