●阪神は5日、西宮市内の球団事務所で、球団開きの年賀式を行った。昨年12月 1日付で就任した揚塩健治代表取締役社長(57)は鮮やかなブルーのネクタイを締めて、歴代トップとしては異例の11分間に及ぶ年頭所感を述べた。 6年ぶりの球団復帰となった揚塩新社長は、昨年末に急性虫垂炎(盲腸)の手術治療で 5日間の入院を余儀なくされたことを明かした。この日は退院した元日までにベッドの上で熟慮した年頭所感を披露した。<1>選手<2>フロント、球団職員<3>マスコミ<4>ファンに対する、 4項目のメッセージを用意していた。<1>では大型投資になった新外国人ウィリン・ロサリオ内野手(28=前韓国ハンファ)獲得でバックアップ態勢を整えたことを強調しながら挨拶した。「メジャー通算71発」のロサリオ内野手の獲得こそ真剣な球団姿勢そのもの。金本監督を胴上げする。球団トップがはっきりとマニフェストを打ち出した。最後に揚塩社長は、金本監督 3年目になったシーズンに臨む自らの姿勢として「誠心誠意、身を粉にして戦います」と締めくくった。その後、谷本修代表取締役副社長(53)が乾杯の音頭をとって賑やかな雰囲気に包まれた。
●藤川球児投手(37)が 5日、伊丹空港から沖縄入りし、年始の自主トレを本格スタート。藤川は自身の調整のテーマに年齢を踏まえて、大きな波を作らず、「維持」することを掲げた。昨年の高知から沖縄に年始の自主トレ先を変えた意図には「暖かいところで肩は仕上げていきたいから」と説明した。藤川球児投手が 5日、伊丹空港から沖縄入りし、年始の自主トレを本格スタート。初参加の期待のリリーフ右腕・石崎剛投手(27)のレベルアップに一役買い、最強救援陣をさらに強固にする。例年、若手が門戸をたたく自主トレに今回はプロ 4年目の石崎、同 3年目の坂本誠志郎捕手(24)が初参加。とりわけ、同じリリーフを担う石崎は昨季26試合に投げ、「防御率1.17」とブレークの予感が漂う。シーズン終盤はリードした場面の登板もあった。さらなる飛躍が期待される男から弟子入りを志願され、断る理由はなかった。ただ、預かるからには現状維持では意味がない。球児は置かれた立場、役割を理解している。昨年は元阪神の金田和之投手(27)が入門し、新天地のオリックスで34試合に登板する活躍を見せた。実績十分の“球児道場”が温暖な地で熱を帯びていく。
●高橋遥人投手(22)は地元の思いを胸にプロに挑む。前日 3日に出身チームの西奈少年野球団の関係者に壮行会を開いてもらい、特製のグラブを手渡された。グラブ内に“大丈夫 なんとかなるさ”と刺しゅうされており「せっかくもらったんで使いたいです」と笑顔。グラブ外側にも白い刺しゅうがあり、野球規則に触れる可能性を指摘されると「じゃあ、青く塗ります!」と笑いを誘った。
●阪神が今秋のドラフト候補として注目する大阪桐蔭高校・根尾昂内野手( 2年)、藤原恭大外野手( 2年)らが 5日、新年の始動日を迎えた。 4球団のスカウトが訪れたなか、虎からは畑山俊二チーフスカウト(53)が視察。現状、今年の1位指名候補は絞られていないだけに、地元校にあふれる金の卵にも熱視線を送り続ける。甲子園での年賀式後、畑山チーフスカウトが車を飛ばし目指したのは、小雪舞う生駒山のグラウンド。逸材あふれる大阪桐蔭ナインの始動を、見逃せるはずがなかった。虎としては現状、今秋の「1位指名候補」は固まっておらず、お膝元の金の卵を引き続き注視していく構えだ。出場が確実となっている 3月の選抜では、春連覇を目指す大阪桐蔭ナイン。夏でも“甲子園に愛される姿”を見せてくれれば、虎は食らいつかずにはいられない。記事をまとめてみました。
阪神は5日、西宮市内の球団事務所で、球団開きの年賀式を行った。昨年12月 1日付で就任した揚塩健治代表取締役社長は鮮やかなブルーのネクタイを締めて、歴代トップとしては異例の11分間に及ぶ年頭所感を述べた。
6年ぶりの球団復帰となった揚塩新社長は、昨年末に急性虫垂炎(盲腸)の手術治療で 5日間の入院を余儀なくされたことを明かした。この日は退院した元日までにベッドの上で熟慮した年頭所感を披露した。
揚塩社長は「球団経営についてじっくり考えました」と説明した上で、<1>選手<2>フロント、球団職員<3>マスコミ<4>ファンに対する、 4項目のメッセージを用意していた。
<1>では大型投資になった新外国人ウィリン・ロサリオ内野手獲得でバックアップ態勢を整えたことを強調しながら「必ずリーグ優勝しましょう、日本一になりましょう」と語りかけるように挨拶した。
新年の挨拶をする阪神・揚塩球団社長(左から 2人目)=甲子園球場新室内練習場
なかでは選手への 2点のリクエストとして「有言実行」で「優勝すると言葉に出してほしい」とお願い。 2つめ目は「ベンチで戦う姿勢を全面に出してほしい」と話した。
<2>では、幅広い野球振興活動を展開するために新設した「振興部」、高性能弾道測定器「トラックマン」システムなどを機能させることなど、「毎年新しいものに取り組んでほしい」と語った。
<3>では「マスコミは大きな戦力だと思っています」と呼び掛けた。
<4>では「ファンのみなさまへのご挨拶」と前置きしながら「13年ぶり『優勝』、33年ぶり『日本一』を勝ち取れるように、一丸となって戦います」と話した。
最後に揚塩社長は、金本監督 3年目になったシーズンに臨む自らの姿勢として「誠心誠意、身を粉にして戦います」と締めくくった。その後、谷本修代表取締役副社長が乾杯の音頭をとって賑やかな雰囲気に包まれた。
自ら用意した年頭所感を読み上げる揚塩健治阪神球団社長=阪神甲子園球場新室内練習場
年始早々、超異例の超ロングスピーチ! 阪神は仕事始めの 5日、西宮市内の球団事務所で年賀式を開催。揚塩健治球団社長は11分もの年頭所感を用意。選手たちに「優勝」と言葉に出すことを求め、有言実行の大切さを強調した。
ほとばしる熱い言葉が止まらない。揚塩社長が懐からペーパーを取り出し、異例ともいえる11分間にもおよぶ年頭所感。13年ぶりとなる「リーグ優勝」を狙う本気度があふれ出た。
「本日、これから述べます私の年頭所感は以下のような内容です。少し長くなりますが、社長に就任して 1カ月、今の素直な私の考え、思いを表明させていただきます」
実は社長自身、球団納めだった昨年12月28日に急性虫垂炎(盲腸)になり、即手術。元日に退院するまでの 5日間、ベッドの上で熟慮を重ねた所感だった。年賀式には選手は出席しなかったものの、選手へのメッセージとして「リクエストがあります」と訴えた。
新年の挨拶をする揚塩健治阪神球団社長=阪神甲子園球場新室内練習場
「有言実行です。『優勝するぞ』『日本一になるぞ』と言葉に出してほしい。言葉に出せば中身のある練習、工夫のある練習を継続しなければなりません」
その理由は最大のライバルこそ自分自身だということ。人間誰しも楽することを考える。ふっと気を抜いてしまう。希望や夢ではなく、現実の目標として明確に何度も口にすることこそ、克己心を培う何よりの手段というわけだ。
金本政権 3年目。「戦える基礎的な力がチームに備わってきた」と手応えを感じている。悲願の優勝まで「紙一重」ともいう。「 9月前半の巨人戦、広島戦の二死満塁で抑えるんだ、とか、打つんだ、とかを想像しながら練習を重ねる」と日々、シーズンの勝負どころをイメトレする大切さも強調する。そのエネルギーになるのが、自らを追い込むための発言だ。
「外国人(ロサリオ) 1人で優勝できるほど甘いものではないというのは重々承知しています。ただ今年は本当にいくぞ、絶対に優勝するぞ、と、(電鉄)本社、球団あげての意気込みを選手たちも感じてください」
年頭所感を読み上げる揚塩健治阪神球団社長。11分間におよぶ熱いメッセージを投げかけた=阪神甲子園球場新室内練習場
「メジャー通算71発」のウィリン・ロサリオ内野手の獲得こそ真剣な球団姿勢そのもの。金本監督を胴上げする。球団トップがはっきりとマニフェストを打ち出した。
☆“揚塩イズム”あらかると
★幸運を強調:昨年11月 6日の就任会見で2003、2005年の 2度のリーグ優勝を甲子園球場長として経験したことをアピール。「粉骨砕身」をスローガンに栄冠をつかむことを目標にした。
★闘将に宣言:12月 1日の楽天・星野仙一球団副会長の殿堂入りパーティーに出席。星野副会長から「2年で優勝」とハッパをかけられると「できれば来年。遅くとも2年。星野さんの期待に応えたい」と呼応。
★主将とホットライン:12月11日に行われた福留の契約交渉に同席。フロントと現場とが一体となるため、意見があれば「どんどん、いって」と直言OKの方針を伝えた。
藤川球児投手が 5日、伊丹空港から沖縄入りし、年始の自主トレを本格スタート。藤川は自身の調整のテーマに年齢を踏まえて、大きな波を作らず、「維持」することを掲げた。「ペースを変えずにやっていくというのがつかみつつある。 1月から自主トレをやるからといってめちゃくちゃ状態を上げるわけじゃない」。昨年の高知から沖縄に年始の自主トレ先を変えた意図には「暖かいところで肩は仕上げていきたいから」と説明した。
自主トレに出発した藤川球児投手は、沖縄で火の玉塾を開講する
藤川球児投手が 5日、伊丹空港から沖縄入りし、年始の自主トレを本格スタート。「一緒にやるからにはよくしないといけない」と、初参加の期待のリリーフ右腕・石崎剛投手のレベルアップに一役買い、最強救援陣をさらに強固にする。
最強ブルペン陣の再構築へ、一肌脱ぐ。藤川が若虎たちを引き連れ、沖縄に出発。約20日間に渡る“火の玉塾”を開講した。
「一緒にやるからには去年より、(若手を)よくしないといけない。みんながよくならないと」
例年、若手が門戸をたたく自主トレに今回はプロ 4年目の石崎、同 3年目の坂本が初参加。とりわけ、同じリリーフを担う石崎は昨季26試合に投げ、「防御率1.17」とブレークの予感が漂う。シーズン終盤はリードした場面の登板もあった。さらなる飛躍が期待される男から弟子入りを志願され、断る理由はなかった。
ただ、預かるからには現状維持では意味がない。「まずは見てから」と、選手目線の助言を送り、培ってきたノウハウを伝授する考え。27歳右腕も「吸収できるものは全部吸収したい」と鼻息を荒くした。
阪神・石崎剛投手
球児は置かれた立場、役割を理解している。昨シーズン、チームの救援陣の防御率は12球団トップの「2.64」。桑原、岩崎らが躍進するなど、プロ野球初の“60試合登板クインテット”が生まれた。だが、「20年くらいプロ野球でやっていますけど、 2年続けて、そういうふうにできたことは一度もない」と気を引き締める。となれば、中継ぎスタッフの底上げは不可欠。つまり、石崎のレベルアップも大きなカギを握るというわけだ。
「(自身の調整を)ゆっくりもしてられないけどね。まあ、大丈夫だと思うよ」
昨年は元阪神の金田が入門し、新天地のオリックスで34試合に登板する活躍を見せた。実績十分の“球児道場”が温暖な地で熱を帯びていく。
★2017年の石崎剛投手
プロ 3年目で、 8月 9日に 1軍に昇格すると自慢のマウンド度胸と最速 155キロの速球で12試合連続無失点。その後も安定した投球で26試合、「1勝1敗、防御率1.17」の成績を残した。オフには「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ」に虎で唯一の侍ジャパン入りを果たし、勝ちパターンの一角を任された。
グラブの中には「大丈夫 なんとかなるさ」の文字も入っている
阪神高橋遥は地元の思いを胸にプロに挑む。
前日 3日に出身チームの西奈少年野球団の関係者に壮行会を開いてもらい、特製のグラブを手渡された。「グラブをいただいて、みんなの思いも背負って頑張っていかなきゃなと思いました」。グラブ内に“大丈夫 なんとかなるさ”と刺しゅうされており「いつも不安そうに見えるので(刺しゅうを)入れたと言っていました。せっかくもらったんで使いたいです」と笑顔。グラブ外側にも白い刺しゅうがあり、野球規則に触れる可能性を指摘されると「じゃあ、青く塗ります!」と笑いを誘った。
大阪桐蔭高校を訪れ、西谷監督(右)に挨拶する畑山俊二チーフスカウト(左)。地元の金の卵をマークしていく
阪神が今秋のドラフト候補として注目する大阪桐蔭高校・根尾昂内野手( 2年)、藤原恭大外野手( 2年)らが 5日、新年の始動日を迎えた。 4球団のスカウトが訪れたなか、虎からは畑山俊二チーフスカウトが視察。現状、今年の1位指名候補は絞られていないだけに、地元校にあふれる金の卵にも熱視線を送り続ける。
甲子園での年賀式後、畑山チーフスカウトが車を飛ばし目指したのは、小雪舞う生駒山のグラウンド。逸材あふれる大阪桐蔭ナインの始動を、見逃せるはずがなかった。
「どう成長していくのか。完成度というところでは上がってきてほしいし、当然上がってくると思う。夏までしっかりと成長を見ていきたい」
大阪桐蔭・柿木蓮投手
今秋のドラフト候補が多数ひしめき、この日もオリックス、中日、ヤクルトを含め、 4球団のスカウトが視察に訪れた。投打に抜群の輝きを見せる根尾に、俊足強打の藤原もいる。虎としては現状、今秋の「1位指名候補」は固まっておらず、お膝元の金の卵を引き続き注視していく構えだ。
畑山スカウトは根尾について「打撃に関しては自分の形がだいぶ作れてきている。投手というのも含めて、いろんな可能性を秘めた選手」と高く評価。だが一方で、「圧倒的な結果」という注文も忘れなかった。
「同世代の中での圧倒的な力を見せていくのを、夏までに期待したい」
大阪桐蔭・横川凱投手
出場が確実となっている 3月の選抜では、春連覇を目指す大阪桐蔭ナイン。夏でも“甲子園に愛される姿”を見せてくれれば、虎は食らいつかずにはいられない。
★根尾昂内野手「『4番』で 打たないと」
遊撃手、投手として非凡な才能を見せ続けている根尾だが、今年はとにかく結果を求めていく。「最後の年。しっかり準備をして結果を出したい。自分が『4番』で打たないと、いい流れが来ないので」と覚悟をにじませた。俊足強打の藤原は、昨年暮れから右膝を痛めており別メニュー調整での始動。「 1カ月以内には(復帰)できると思う。チームとしても個人としても勝負の年。一日一日悔いのない年にしたいです」と誓った。
2017年度の成績を糧にして、2018年に向かって、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年 オープン戦 日程と結果(02月)
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)
概要
"執念"を持って優勝をめざす金本タイガース
変革し続ける1年が沖縄キャンプから始まります!
選手との記念撮影(団体撮影)や記念グッズのプレゼント などの特典もございます!
各地から参加頂けるよう新コース 「那覇空港集合プラン」を設定いたしました!
最小催行人数 各出発日20名
※詳細は、阪神タイガース公式ホームページサイトにて!