●阪神OBの江夏豊氏(69)が15日、沖縄・宜野座キャンプを訪問した。捕手の後ろに座って、ネット越しにブルペンを視察し救援陣をたたえた。藤川球児投手(37)が順調に調整を進めている。ブルペンに入り、徐々にペースを上げて最後は本番さながらの熱の入った投球。変化球を交ぜ、40球を投げ狙いは明快だ。視察したOBの江夏豊氏はベテラン救援陣の動きに満足げだった。石崎剛投手(27)はブルペンで37球。右打者への内角を中心に、力強い速球を投げ込んだ。視察したOBの江夏豊氏から「2代目桑原」の候補と褒められ、石崎も顔。下半身の使い方についてアドバイスも受け、充実の時間となった。
●「通算206勝&193セーブ」を誇る阪神の超大物OB、江夏豊氏が15日、阪神キャンプ地を視察。16日に楽天との練習試合(宜野座)に登板する藤浪晋太郎投手(23)に対し辛口エールだ。「タテジマのエース」の後継候補に、あえて厳しく注文を付けた。伝説の男、登場-。「江夏」がやってきた。ただでさえ張り詰めたブルペンの緊張感はMAXに達する。ドカッと椅子に座ったレジェンドのまさに目の前で、投球を開始した男がいた。藤浪だ。47球を投げ終えた悩める背番号「19」に、あえて声はかけない。これも“江夏流”。球史に残るサウスポーは決して優しくはなかった。すっぽ抜けの死球からはまり込んだ“ラビリンス”-。当ててはいけない…。そんな言い訳もレジェンドは一刀両断だった。「虎のエース」-。その言葉の重みを誰よりも知っている。だからこそ、看板を背負える可能性を持つ若武者に、あえて厳しく接する。激励の喝を受けた藤浪がどう思い、どう感じるか。レジェンドは、いつも必ず見ている。
●阪神の沖縄・宜野座キャンプ第 4クール 1日目の15日は背番号「1」の鳥谷敬内野手(36)が 2塁で早出特守を行った。昨季までは 3塁を守って「ゴールデングラブ賞」にも輝いたが、今春キャンプから 2塁にコンバートされていた。この日は午前 9時過ぎから朝一番のメニューに取り組み、若手本隊が球場に到着する前に、遊撃を守る糸原、植田と交互にノックを受けて、 1時間近く、ゴロ捕球や送球を繰り返した。プロ15年目を迎える鉄人が新境地を切り開く。また新助っ人のウィリン・ロサリオ内野手(28=前韓国ハンファ)は志願して特守&特打を行った。第 4クール初日。午前 9時38分から特訓が始まった。併殺プレーの動きなどを繰り返し確認。「握れていない!」。「ナイスボール!!」。クールな男が声を張り上げ、一心不乱になった。全体ウオーミングアップを横目に、受けたノックは40分間。植田ら若手と一緒に汗を流した。背番号「1」は力を込めた。いまは実戦よりも体の使い方を染みこませる段階。今後も特守が組み込まれる予定だ。「2000試合連続出場」にあと「105」に迫った鉄人の新たな挑戦が、本格的に幕を開けた。 記事をまとめてみました。
阪神OBの江夏豊氏が15日、沖縄・宜野座キャンプを訪問した。
捕手の後ろに座って、ネット越しにブルペンを視察し「高橋(聡)、藤川、去年大化けした桑原。この 3人がしっかりしているから、安心感があるね」と救援陣をたたえた。
また「今年は桑原君の2代目に、石崎が化ければ、おもしろい。ボールは一級品」と27歳右腕に期待を寄せた。
ブルペンで投手陣を視察する江夏豊氏=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
藤川が順調に調整を進めている。ブルペンに入り、徐々にペースを上げて最後は本番さながらの熱の入った投球。変化球を交ぜ、40球を投げ「シーズンでいいものが出せるように。そのための練習ですから」と狙いは明快だ。
視察したOBの江夏豊氏は「高橋聡、藤川、桑原とこの 3人がしっかりしているから安心感がある」とベテラン救援陣の動きに満足げだった。
投球練習する藤川球児投手=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
石崎はブルペンで37球。右打者への内角を中心に、力強い速球を投げ込んだ。視察したOBの江夏豊氏から「2代目桑原」の候補と褒められ、石崎も「うれしいです。実戦で結果を出さないといけないですけど、ブルペンでそう評価してもらったことは自信にしたい」と笑顔。下半身の使い方についてアドバイスも受け、充実の時間となった。
楽天戦の登板へ向け、ブルペン投球を行った藤浪晋太郎投手。その姿に熱視線を送っていたのが…=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
「通算206勝&193セーブ」を誇る阪神の超大物OB、江夏豊氏が15日、阪神キャンプ地を視察。16日に楽天との練習試合(宜野座)に登板する藤浪晋太郎投手に対し「もっと図太い神経を持て」と辛口エールだ。「タテジマのエース」の後継候補に、あえて厳しく注文を付けた。
伝説の男、登場-。「江夏」がやってきた。ただでさえ張り詰めたブルペンの緊張感はMAXに達する。ドカッと椅子に座ったレジェンドのまさに目の前で、投球を開始した男がいた。藤浪だ。47球を投げ終えた悩める背番号「19」に、あえて声はかけない。これも“江夏流”。球史に残るサウスポーは決して優しくはなかった。
「もう 6年目か。メッセンジャーと藤浪の両輪が働かなければ、タイガースはしんどい」
ブルペンで投球練習に臨む藤浪晋太郎投手=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
報道陣の問いかけに答え、さらに斬り込む。
「腕の振りやステップを考えることは決して悪いことではない。でも、投手は球を持ってマウンドに上がれば、力一杯投げる。それでいい。いい意味で大胆にならないと。考えすぎると答えは出ない」
現在、テークバックをコンパクトにして、ステップ幅を狭めた新フォームで再生を図っている真っ最中の藤浪に、あえて「心」の部分を問いかけた。
「どう変わろうとしているのか。それがはっきりしない。二死満塁、フルカウント。どうする? 『あとは球に聞いてくれ』でいい。図太い神経を持ってもらいたい」
すっぽ抜けの死球からはまり込んだ“ラビリンス”-。当ててはいけない…。そんな言い訳もレジェンドは一刀両断だった。
ブルペンで投球練習に臨む藤浪晋太郎投手=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
「精神的なもの。打者には悪いが、狙ったわけでもないし、不可抗力。切り替えないと。自分で動揺してしまっている。そんな選手がエースと呼ばれているようでは寂しい」
耳を塞ぎたくなるような忠告の数々も、タテジマの後輩を思えばこそ、だ。高卒 1年目の2013年。藤浪が投げるたびに「阪神では江夏以来」の話題が飛び交った。そんな時、嬉しそうにコメントしたのが江夏氏。春季キャンプの臨時コーチとして、直接、指導したこともあった。
「虎のエース」-。その言葉の重みを誰よりも知っている。だからこそ、看板を背負える可能性を持つ若武者に、あえて厳しく接する。激励の喝を受けた藤浪がどう思い、どう感じるか。レジェンドは、いつも必ず見ている。
ブルペンで投球練習に臨む藤浪晋太郎投手=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
★江夏豊氏の藤浪晋太郎投手への“檄”
2年目で「11勝」を挙げた2014年には、11月のOB総会で「阪神だけでなく日本球界の宝。タイトルを狙えるような投手に育ってもらいたい」とエール。翌2015年は春季キャンプでブルペンを視察し「あのピッチングで、よう『2桁』勝ったなと思う。コントロールがよくない」とあえて苦言。「7勝」に終わった2016年には「本人が求めているものは、けっこう高い。だから足もとが見えていないんじゃないか」など基本の大切さを説いた。
★ブルペン全般は好印象
藤浪に対しては厳しいエールになった江夏氏だが、ブルペン全般には好印象。「藤川、高橋聡、桑原には安心感がある。大化けした桑原は自信をつかんでいる。“2代目桑原”の候補は石崎。投げている球は一級品だった。気温があがってきたせいもあるのか、素晴らしいブルペンだった」と総じて絶賛節だった。
早出特守に参加し軽快な動きを見せる鳥谷敬内野手=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
阪神の沖縄・宜野座キャンプ第 4クール 1日目の15日は背番号「1」の鳥谷敬内野手が 2塁で早出特守を行った。
昨季までは 3塁を守って「ゴールデングラブ賞」にも輝いたが、今春キャンプから 2塁にコンバートされていた。この日は午前 9時過ぎから朝一番のメニューに取り組み、若手本隊が球場に到着する前に、遊撃を守る糸原、植田と交互にノックを受けて、 1時間近く、ゴロ捕球や送球を繰り返した。「まだ慣れるところまでいってないが、とにかく練習して技術を上げるようにしたい」と前向きに話した。
2塁で特守を行い、軽快に動いた鳥谷敬内野手(手前は平田勝男チーフ兼守備走塁コーチ)=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
鳥谷敬内野手が今キャンプ初めて早出特守を行い、 2塁転向へ本格始動した。再起した昨季の 3塁に続くポジション変更にも「楽しみながら乗り越えていきたい」。プロ15年目を迎える鉄人が新境地を切り開く。また新助っ人のウィリン・ロサリオ内野手は志願して特守&特打を行った。
まだ、見慣れない景色で白球を追った。鳥谷が今キャンプ初の早出特守に参加。 2塁転向に本腰を入れ、日焼けした表情には充実感が漂った。
「毎年、挑戦はしている。ポジションが変わるのは難しいけど、逆に楽しみながら乗り越えていきたい」
第 4クール初日。午前 9時38分から特訓が始まった。併殺プレーの動きなどを繰り返し確認。「握れていない!」。「ナイスボール!!」。クールな男が声を張り上げ、一心不乱になった。全体ウオーミングアップを横目に、受けたノックは40分間。植田ら若手と一緒に汗を流した。
早出特守でノックを受ける鳥谷敬内野手=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
「(金本監督に)頭に入れておいてくれ、 2塁で考えている、と。最初はできるかなという感じはあったけど、そう言われたので、しっかり準備していこうと思う」
昨春のキャンプは遊撃一本に絞り、定位置の再奪取を目指した。結果、有望株の北條に譲ったが、オープン戦から 3塁に回り、「ゴールデングラブ賞」を獲得するなど、復活を遂げた。今年はレギュラーを確約された状況ながら、 2塁挑戦中だった大山の打力を生かすため、キャンプ中に配置転換。すでに気持ちは切り替わっている。
金本監督も「やっとかないと不安だろうしね。こちらの判断を快く引き受けてくれて、やりやすい」と最敬礼だ。
「まだ慣れるところまではいっていない。精度が悪いので上げていかないと。練習して、実戦では足りないところを見つけていきたい」
打撃練習に臨む鳥谷敬内野手=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
背番号「1」は力を込めた。いまは実戦よりも体の使い方を染みこませる段階。今後も特守が組み込まれる予定だ。「2000試合連続出場」にあと「105」に迫った鉄人の新たな挑戦が、本格的に幕を開けた。
◇データBOX◇
◎…鳥谷は日本代表に選出された2013年の「第3回WBC」では 2塁を守ったが、阪神の公式戦で 2塁を守ったことはない。 3塁は 1年目(2004年)に30試合、2016年に17試合、2017年に 138試合守り、それ以外はすべて遊撃。
◎…鳥谷は昨季、 3塁手でゴールデングラブ賞を受賞。遊撃手では2011、2013、2014、2015年に同賞を受賞した。 2塁手でも受賞すれば、中日・立浪和義( 2塁手 3度、 3塁手 1度、遊撃手 1度)に並ぶ史上 2人目の「3部門制覇」となる。
◇春季キャンプの日程について
2018年01月08日 更新 2月1日(木)より行われます春季キャンプの日程は以下の通りです。
一軍:かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
ファーム:安芸タイガース球場(安芸市営球場)
【一軍・ファーム共通】
キャンプ期間:2月1日(木)~28日(水)まで
<休日:2月5日(月)、9日(金)、14日(水)、19日(月)、23日(金)>
※休日は雨天により変更する可能性があります。
2017年度の成績を糧にして、2018年に向かって、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年 練習試合・オープン戦 日程と結果(02月)
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)