初回、鳥谷敬内野手(31)が山本昌(本名:山本昌広=46)の変化球を強振せず適時打を放ち、チームに先制点をもたらし、 4回、新井良太内野手(28)が待望の追加点を呼び込んだ。 5回一死 2、 3塁の好機で、 2番に起用された大和(前田大和=24)が適時打で応えた。
ランディ・メッセンジャー投手(30)が 7回無失点の好投を見せ、<阪神4-1中日> 5勝目を挙げたが、榎田大樹投手(25)は 3試合ぶりの失点で、 1イニングを投げきれなかった。
福原忍投手(35)がスクランブル登板。 1点を失ったものの最少失点でしのいだ。記事をまとめてみました。
阪神は 1回一死三塁とし、 3番鳥谷の適時打で先制した。中日は 2回無死満塁の好機にも決定打が出ず無得点。
阪神は 4回、新井良の左翼フェンス直撃の 2塁打で 1点追加。 5回にもマートンの適時打などで 2点追加。中日は 6回まで 2安打。
阪神は 8回に 1点は許したが、 9回を藤川球児が締めて14セーブ目。中日は山本昌は 2敗目で、巨人とのゲーム差は 3に開いた。
鉄人の激走で貴重な得点を生んだ。アニキ・金本は 4回二死から四球を選び、出塁。次打者、新井良太の左越え 2塁打で、必死の形相で走り、一気にホームにかえった。腰に強い張りを訴え、 7、 8日の巨人戦(東京D)は欠場していたが、中日 3連戦は元気にスタメン。健脚を披露し、 6回には先頭で右前打も放った。
新井良太の 2塁打で 1塁から激走で生還したアニキ・金本
野手キャプテンがチームの暗いムードを一掃した。鳥谷が山本昌の変化球を強振せず、中前へきれいに弾き返す適時打を放ち、チームに先制点をもたらした。初回、先頭打者マートンが右翼へ 2塁打を放ち、大和の進塁打で一死 3塁の好機。流れに乗るように初球をしっかりスイングした。鋭いライナーは中前で弾んだ。
「楽な場面で打席にたたせてもらった。大和がランナーを前に進めてくれたんで。外野フライでもよかった」
自分のことよりも、バントを 2回失敗しながらも、 2ゴロで 3塁に進めた大和に感謝した。
1回一死 3塁で先制の中前適時打。やっぱり鳥谷は勝負強い!
前日11日に続いて 2試合連続で初回に適時打を放ち「初回に先制点をとることができて良かったです」とクールに振り返った。
5回には一死 1、 3塁から 4点目となる左犠飛。チャンスで 2打点。 3番の仕事をきっちりとこなした。
前日はわずか 1点しかとれなかったが、鳥谷の一打でベンチは活気を取り戻した。これで 3試合連続安打& 2試合連続打点。背番号「1」が反撃ののろしをあげた。
「去年、(阪神に)入ってからお立ち台にあがるために必死にやってきた。本当にうれしいです。(眺めは)サイコーですね!!」
先発メッセンジャーと並び立った甲子園 2度目のお立ち台に、歓喜の声を上げた。ヒーローにふさわしい一打だった。
新井良太が待望の追加点を呼び込んだ。 4回、四球の金本を 1塁に置き中日先発の山本昌からの 7球目、真ん中シンカーをコンパクトにスイング。打球は浜風に乗り、ぐんぐん伸びて左翼フェンス直撃の適時 2塁打。追加点が欲しい場面で結果を残して見せた。「とにかく三振しないようにコンパクトに打ちにいったのが良かったです」と、 8日の巨人戦以来の打点付きの一打を振り返った。
試合前に「直球のキレがいい投手。あまり変化球タイミングにならないように」とミーティングで言われたことを実践し「三振だけはしないようにしたらたまたまああいうふうに打てました」と、笑顔で振り返った。
新井良太が 4回にもう少しでフェンスオーバーの適時 2塁打。バットを高々と放り投げた
古巣の大先輩相手でもキラーぶりは健在だった。山本昌から 2打数で 1安打 1打点。今季の対左投手の成績は43打数18安打 4打点で、打率は 0.419。しかも、今年放った 3本のアーチはすべてサウスポーから、と圧倒的な強さを誇る。
ベンチの盛り上げ役を買って出る背番号「32」だが、声だけでなく必死に汗を流している。試合前の打撃練習。 1人約10分間が通常だが、 2倍の時間バットを振ることもある。 7月 5日に松山で行われた全体練習では、アップ時のダッシュで倍の距離を課せられた。それでも、良太は大声を張り上げながら爆走。連敗中の重苦しさを吹き飛ばした。とにかく元気いっぱい-。今季のスタートは「右の代打」。だが今では、チームに欠かせない存在だ。
「代打のときからしっかり準備して(期待に)応える。スタンスは、変わっていない。これからも準備してやっていく」
猛虎の状態はまだ安心できない。それでも。輝きを増す良太が、明るく照らしくれるはずだ。
和田監督は「 2番」に、 4試合連続無安打の平野ではなく大和を据えた。
2番に起用された大和が適時打で応えた。 5回一死 2、 3塁の好機で打席に立った。カウント 2- 2からの 5球目。外角低めのシンカーに食らいつき、中前に落とした。「追い込まれていたので、とにかく必死に食らいついて行きました。チャンスに一本打てて良かったです」と振り返った。前日11日の試合では好機で併殺に倒れており、気持ちで打った一打だった。
「大和(の打順)を上に持ってきたことによってね。けっこう得点圏とか、ランナーをおいた場面で今シーズンはいい仕事をしてくれている。そういうところでの勝負強さ、粘り強さを持ち味を発揮してくれている」
2番に抜てきされた背番号「0」は 5回にしぶとく適時打を放った
1回はマートンが 2塁打のあと、 2ゴロで進塁打。 2- 0の 5回一死 2 3三塁ではカウント 2- 2から外角低めのシンカーに手を伸ばして中前に落とす技ありの適時打を放った。「難しい球だったけど、うまく打つことができた。引っ張らないようにと思っていた」。キャンプから中堅から右翼方向への打撃を徹底して訓練してきた。早出特打は日課。打撃力は確実に向上している。
左腕の山本昌が先発でスタメン起用。 3回には左前打。対左投手の対戦成績は打率 0.292(74打数22安打)、11打点とした。虎トップの得点圏打率も 0.538(26打数14安打)まで上がった。
「平野と 2番を争う力を大和がつけてきたらいいな、というふうに思っています」と、期待をかけた指揮官。波に乗りきれないチーム状態なら、動いて仕掛ける。
「きょうの勝ちは本来のゲーム展開というか、久しぶりにタイガースらしい野球ができた。勝った次のゲーム、次の日にいい試合をできるように、あしたしっかり戦っていきたい」。喜ぶことはなく、気を引き締めた。起用に応えた若虎。和田野球のスパイスが効いてきた。
メッセンジャーが 7回無失点の好投を見せ、 5勝目を挙げた。立ち上がりこそ不安定な面も見せたが、尻上がりに調子を上げた。 3回以降は 1安打しか許さず、今季甲子園 6戦目で待望の初勝利。メッセンジャーは、 2回無死満塁のピンチを脱した場面を振り返り「あそこが最大のターニングポイントだった。長い間いい投球ができていなかった。すばらしいファンの前でいい投球ができてよかった」と笑顔で振り返った。
7回 3安打無失点。三振も今季最多タイの 9個を奪った。自身の連敗を 3で止める 6月16日のロッテ戦(QVC)以来の白星。甲子園での自身の連敗も 8で止めた。長い間忘れていた本拠地勝利の味は、格別だった。
難局を乗り切り、波に乗った。 1点の援護をもらった直後の 2回だ。
やっと甲子園で勝ち星を挙げたメッセンジャー
「大きなターニングポイントだった。バックにも助けられて幸運にもゼロで抑えることができた」。中前打と 2連続四球で無死満塁としたが、堂上直を 3ゴロ併殺に仕留めた。なお二死 2、 3塁で満塁策をとり、山本昌は見逃し三振だ。 3回からは持ち前の速球も制球が安定し、 4イニング連続で被安打 0。まさに分岐点となった。
リズムをつかみ、完封も見えたが、 7回降板。和田監督は「甲子園で勝ててなかったというところと、勝利からも遠ざかっていたのでいいときにスパッと後ろに託そうと」と理由を説明したが、助っ人は正直に悔しさを吐露した。
「代わりたくなかった。 3本しかヒットを打たれていなかったし、試合を自分でコントロールできると思っていた」。 6日の巨人戦(東京D)で 2回 6失点KO。先発の役割をまったく果たせなかった。だから最後までマウンドを守り抜きたかった。これも強い責任感と向上心の表れだ。
それでも白星は素直にうれしい。「前回勝ってからだいぶたっているし、勝ってよかった。シーズンのターニングポイントになればいい」。まだ 5勝。黒星は 8つも背負う。ここから巻き返す。
4点リードの 8回に 2番手でマウンドに登った榎田は 3試合ぶりの失点で、 1イニングを投げきれなかった。 2安打を許し、和田に四球で 2死満塁として福原と交代した。「制球よりも自分の準備不足です」と反省した。福原が井端に適時打され、敗戦投手となった 3日の広島戦(松山)以来の失点となった。
福原がスクランブル登板。 8回二死満塁からマウンドに上がった福原は、井端の右前適時打で 1点を失ったが、なお満塁でディアスを空振り三振に仕留めて、ピンチを切り抜けた。 8回、勝ちパターンの榎田がぴりっとせず、 2安打と四球で二死満塁のピンチを招いてしまう。ここで和田監督は福原へのスイッチを決断。「準備はしていました。(場面は)想定していたというか、普通にできました」と冷静に話す福原は、「長打だけはきついんで。打たれないに越したことはないけどね」とスクランブル登板を振り返った。
福原は 6月29日のヤクルト戦(神宮)で腰痛により緊急降板し、登録抹消。その間は中継ぎ陣が調子を落とし、チームも低迷した。防御率「0点台」の頼れるベテラン右腕が、 1軍復帰後 2試合目のマウンドで最低限の仕事をこなした。
一丸になればできるじゃないか!そう言うように、10番目の野手やファンに言わせるようなゲーム展開をしてくれた。
これが本物なら良いが、これはあくまでも中日先発のマサさんが失敗しただけではないだろうか?という疑問も残ってしまった。
しかし、まだまだ連日のゲームは続く。これからも頑張って行って欲しいですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
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鳥谷が初回先制打!メッセンジャーが 5勝目を挙げた!福原がスクランブル登板!
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