●マイナーチェンジだ。25日の中日戦に先発する藤浪晋太郎投手(23)が24日、宜野座で行われた残留練習に参加。ブルペンで51球を投げて準備を整えた。セットに入った際の足の位置を変更。両足の幅を狭めにして、左足をやや 3塁側に置いた。バランスをとりやすく、右足に体重が乗りやすい。オープン戦初戦については結果よりも内容を重視。
●藤浪晋太郎投手が25日、中日とのオープン戦(北谷)で初先発し、わずか 9球で終わったものの、打者 2人を無安打に抑え、課題だった立ち上がりの悪さ克服をアピールした。 1回裏途中で降雨ノーゲームとなったが、最速 153キロもマークし、試行錯誤を重ねる新フォームに手応えをにじませた。試合が続いてたら…。お天道様が恨めしかった。たかが 9球、されど 9球。肝心要の立ち上がりに好気配だ。藤浪がオープン戦初登板となる先発マウンドで進化の一端をのぞかせた。 1回一死 1塁での降雨中止。本人はあくまで、その先を重要視したが、周囲を納得させるには十分だった。先頭の京田陽太内野手(23)を 1ゴロに打ち取ると、ソイロ・アルモンテ外野手(28)は直球攻めで追い込み、低め 142キロのカットボールで空転させた(結果は振り逃げ)。続く、大島洋平外野手(32)に 1球を投げたところで豪雨に見舞われ中断。一度は再開したものの、 2球投じ、再び雨脚が強まり、ノーゲームが宣告された。投球フォームの改良を進めた今キャンプ。セットポジションに入る際に両腕を高く上げることで余計な力を抜く。同時に両足の幅も狭めた。序盤はブルペンでコンパクトにしたテークバック、左足の踏み出す位置などを入念に確認する姿が目立った。そこから、実戦を重ねる度に従来の力強さ、豪快さを兼ね備えたスタイルを見せつけ、変わり身の予感を漂わせている。この日は最速 153キロを計測。香田勲男投手コーチ(52)は悔しがった。右腕も自虐的に笑った。何度も雨で登板変更を余儀なくされた昨年を引き合いにジョークを飛ばせるのも、手応えがあるからこそ。試合後には敵地の投球練習場を拝借し、“おかわりピッチング”を行った。背番号｢１９｣の充実の春季キャンプ中の実戦は終了。開幕ローテ入りへ、突き進むのみ。 9球に凝縮された爪痕をここから、色濃くしていく。
●阪神は突然のスコールによる、降雨ノーゲームに見舞われた。先発の藤浪晋太郎投手が 1回裏一死 1塁で大島を迎え、 1球投げた後、突如、大粒の雨が降ってきた。中断後、マウンドへ。 2球投げ終えると再び大雨にたたられ、結局、再開できなかった。金本知憲監督(49)は思案顔。北谷のブルペンでは、登板予定だった岩貞祐太投手(26)らが投球練習を行うなど、プランの変更を強いられた。
●ウィリン・ロサリオ内野手(29＝前韓国ハンファ)が、｢４番・１塁｣で先発。移籍後初の実戦守備となったが、 1度の守備機会でゴロを逆シングルでさばくなど、軽快な動きをみせた。降雨ノーゲームで打席には立たなかったが、フリー打撃を見た中日・土井正博打撃コーチ(74)が警戒を強めた。北谷に降り注いだ、強烈なスコール。 1回を終わらずに試合はノーゲームとなったが、新外国人のロサリオが虎党へ見せ場を作った。初解禁した実戦守備で、いきなり好プレーだ。 1回先頭、中日・京田の高く弾んだ打球は、 1塁・ロサリオのもとへ。打球に対し素早く、逆シングルで捕球体勢に入ると、パパン！ ショートバウンドで見事に捕球。ベースカバーに入ろうとした藤浪を右手で制し、自ら 1塁ベースを踏んだ。試合前に鳥谷敬内野手(36)とともに 2塁の位置でノックを受け、バックハンドトスを披露。 1塁でも、丁寧にベースカバーの動きを確認するなど、軽快な動きをみせていた。13年ぶりＶへ、主砲といえども、指揮官が求めるものは高い。最強の“矛”であることは間違いない。優良助っ人は、守備でも執念をみせる。
記事をまとめてみました。
＜オープン戦、中日－阪神＝一回裏途中降雨ノーゲーム＞◇25日◇北谷公園野球場
マイナーチェンジだ。25日の中日戦に先発する藤浪が24日、宜野座で行われた残留練習に参加。ブルペンで51球を投げて準備を整えた。
セットに入った際の足の位置を変更。両足の幅を狭めにして、左足をやや 3塁側に置いた。バランスをとりやすく、右足に体重が乗りやすい。｢まだ試している段階ですが、悪くはない。何球かいい球もあった｣と手応えを口にした。オープン戦初戦については結果よりも内容を重視。｢打者を抑える、ストライク先行。真っすぐとカット以外でカウントをとる。対戦というところですね｣とテーマを掲げた。
ブルペンで投げ込む藤浪晋太郎投手＝沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
ニュー藤浪に光！ 藤浪晋太郎投手が25日、中日とのオープン戦(北谷)で初先発し、わずか 9球で終わったものの、打者 2人を無安打に抑え、課題だった立ち上がりの悪さ克服をアピールした。 1回裏途中で降雨ノーゲームとなったが、最速 153キロもマークし、試行錯誤を重ねる新フォームに手応えをにじませた。
試合が続いてたら…。お天道様が恨めしかった。たかが 9球、されど 9球。肝心要の立ち上がりに好気配だ。藤浪がオープン戦初登板となる先発マウンドで進化の一端をのぞかせた。
雨の中で腕を振る藤浪晋太郎投手。わずか 9球だったが進化をみせた＝北谷公園野球場
｢投げたかったのはありますが、仕方ない。立ち上がり、ここからをどうするか。全体的には悪くなかった。前回のブルペンからバランスがよく、いいイメージ、いい感覚でゲームに入っていけたのは確かです｣
1回一死 1塁での降雨中止。本人はあくまで、その先を重要視したが、周囲を納得させるには十分だった。先頭の京田を 1ゴロに打ち取ると、アルモンテは直球攻めで追い込み、低め 142キロのカットボールで空転させた(結果は振り逃げ)。続く、大島に 1球を投げたところで豪雨に見舞われ中断。一度は再開したものの、 2球投じ、再び雨脚が強まり、ノーゲームが宣告された。
｢バランスが取りやすく、(軸となる)右足に体重が乗りやすい｣と、両足の幅も狭めた藤浪晋太郎投手＝北谷公園野球場
ただ、わずか 9球で見えた光－。投手なら誰もが課題の立ち上がりは若武者にとっても、“鬼門”だった。｢３勝｣に終わった昨季も制球に苦しみ、四死球からリズムを失った試合があった。その一因となったバランスを崩した投球フォームの改良を進めた今キャンプ。セットポジションに入る際に両腕を高く上げることで余計な力を抜く。同時に｢バランスが取りやすく、(軸となる)右足に体重が乗りやすい｣と、両足の幅も狭めた。
加えて、序盤はブルペンでコンパクトにしたテークバック、左足の踏み出す位置などを入念に確認する姿が目立った。そこから、実戦を重ねる度に従来の力強さ、豪快さを兼ね備えたスタイルを見せつけ、変わり身の予感を漂わせている。
以前の藤浪晋太郎投手のフォーム＝阪神甲子園球場
この日は最速 153キロを計測。香田投手コーチは｢藤浪はよかったよ。登板前のブルペンからよかったから、楽しみだったんだけど、残念です｣と悔しがった。右腕も自虐的に笑った。
｢貫禄すら感じる、すさまじい雨男ぶりですね。昨年に続いて。(天気予報は)雨予報でしたが、(降水量は)ゼロミリだったので、さすがに大丈夫だろうと思っていたんですが…。おはらいに行こうかな｣
もちろん、何度も雨で登板変更を余儀なくされた昨年を引き合いにジョークを飛ばせるのも、手応えがあるからこそ。試合後には敵地の投球練習場を拝借し、“おかわりピッチング”を行った。
セットポジションに入る際に両腕を高く上げることで余計な力を抜く藤浪晋太郎投手＝北谷公園野球場
｢自分の中で、気にいらないところもあったので。それだけです｣
背番号｢１９｣の充実の春季キャンプ中の実戦は終了。開幕ローテ入りへ、突き進むのみ。 9球に凝縮された爪痕をここから、色濃くしていく。
★すさまじい雨男
自分でも認めるほどの｢雨男｣の藤浪。2016年は先発予定だった 2試合が雨天中止となった。2017年も先発するはずだった 4月11日のＤｅＮＡ戦(横浜)、同26日と 5月13日のＤｅＮＡ戦(甲子園)がいずれも雨で中止。シーズン序盤で早くも 3度の雨にたたられた。｢すさまじい雨男ぶり｣が今季も健在なら、おはらいにいくのも手かも！？
1回裏中日一死 1塁、打者大島洋平外野手のときに降雨により中断し、ベンチへ引き揚げる藤浪晋太郎投手(右から 3人目)ら阪神ナイン＝北谷公園野球場
阪神は突然のスコールによる、降雨ノーゲームに見舞われた。先発の藤浪晋太郎投手が 1回裏一死 1塁で大島を迎え、 1球投げた後、突如、大粒の雨が降ってきた。
中断後、マウンドへ。 2球投げ終えると再び大雨にたたられ、結局、再開できなかった。金本知憲監督は｢やりたかったけどね。(調整が)ちょっと狂ってくるけどね。どうしようか。ピッチングコーチと考えます｣と思案顔。北谷のブルペンでは、登板予定だった岩貞らが投球練習を行うなど、プランの変更を強いられた。
いきなり魅せたァ！！ 阪神のウィリン・ロサリオ内野手が、｢４番・１塁｣で先発。移籍後初の実戦守備となったが、 1度の守備機会でゴロを逆シングルでさばくなど、軽快な動きをみせた。降雨ノーゲームで打席には立たなかったが、フリー打撃を見た中日・土井正博打撃コーチ(74)が｢手強い｣と警戒を強めた。
北谷に降り注いだ、強烈なスコール。 1回を終わらずに試合はノーゲームとなったが、新外国人のロサリオが虎党へ見せ場を作った。初解禁した実戦守備で、いきなり好プレーだ。
｢守備につくことができて、ホっとしています｣
1回先頭、中日・京田の高く弾んだ打球は、 1塁・ロサリオのもとへ。打球に対し素早く、逆シングルで捕球体勢に入ると、パパン！ ショートバウンドで見事に捕球。ベースカバーに入ろうとした藤浪を右手で制し、自ら 1塁ベースを踏んだ。
守備でみせたウィリン・ロサリオ内野手。いきなり打球が飛んでくるのも持っている証拠！？＝北谷公園野球場
慎重に段階を踏んできた。12日の紅白戦が守備デビューの予定だったが、梅野が軽度の左手首痛で 1塁を務めたため、指名打者としての出場だった。その後は練習の合間をみては、高代作戦兼総合コーチとともに何度も特守。この日も、試合前に鳥谷とともに 2塁の位置でノックを受け、バックハンドトスを披露。 1塁でも、丁寧にベースカバーの動きを確認するなど、軽快な動きをみせていた。
満を持しての、“初陣”。金本監督も｢普通じゃないの？ もともと、捕手だから、うまいし。あとは正面に入りすぎないようにすることやね｣とうなずいた。
1回の攻撃が 3人で終了したため、この日は打席に立たず。フリー打撃では、なびく強風に首をかしげつつも、サク越えを連発。その姿に熱視線を送った中日・土井打撃コーチは｢練習をみたけど、 1球 1球、工夫している。内角にきた球を引っ張ったり、流したり。手ごわいね。いい外国人を獲ったと思う｣。Ｒ砲の評価と警戒は、日に日に高まるばかりだ。
｢ファーストは難しいよね。体で止めりゃいいところもあるし、半身になって捕るというのもある。ゲッツーなんか半身になってセカンドアウトにしてほしいし｣
13年ぶりＶへ、主砲といえども、指揮官が求めるものは高い。最強の“矛”であることは間違いない。優良助っ人は、守備でも執念をみせる。
｢４番・１塁｣で先発したウィリン・ロサリオ内野手＝北谷公園野球場
☆ロサリオの守備あらかると
★ 2月 1日：初日から投内連係にも参加。福留、鳥谷、糸井と同組でノックを受けるなど、精力的に守備練習を行う。 ★ 2日：キャッチボール時に初めてキャッチャーミットを装着。しゃがみ込んだ姿勢からのスローイング動作などを確認。梅野ともキャッチャー談義に花を咲かせる。
★ 4日：練習後の少年野球教室で、まさかの“捕手解禁”。地元の中学生が投じるボールを26球受けた。
★ 8日：右肩の張りでキャッチボールを回避。周囲をヒヤッとさせる。
★ 10日：ケース打撃で 1塁守備に就き、初めて実戦形式で守る。スローイングを解禁し、元気な姿を披露。
★ 13日：打撃練習で審判を質問攻めにすると、その後はドーム内で志願の特守。
★ 15日：高代作戦兼総合コーチに志願し、サブグラウンドで約 1時間の 1塁特守。
★ 16日：楽天戦(宜野座)で右方向へ本塁打。試合を退くとサブグラウンドへ直行し、またも35分間の特守。
◇春季キャンプの日程について
2018年01月08日 更新 2月1日(木)より行われます春季キャンプの日程は以下の通りです。
一軍：かりゆしホテルズボールパーク宜野座（宜野座村野球場）
ファーム：安芸タイガース球場（安芸市営球場）
【一軍・ファーム共通】
キャンプ期間：2月1日(木)～28日(水)まで
＜休日：2月5日(月)、9日(金)、14日(水)、19日(月)、23日(金)＞
※休日は雨天により変更する可能性があります。
2017年度の成績を糧にして、2018年に向かって、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって、全員で力を合わせて進め！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年 練習試合・オープン戦 日程と結果(02月)
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)
