●金本知憲監督(49)が19日、横浜市内で催された「セ・リーグファンミーティング」に出席し、若手の奮闘に期待した。ベテランから若手をバランス良く配したメンバー構成。オープン戦は「最下位」だが、あくまで本番を見据える。阪神は19日、横浜スタジアムで若手野手を中心とした指名練習を行った。大山悠輔内野手(23)は、片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(48)を打撃投手に「遅球撃ち」を敢行。山なりのスローボールを打ち込むことで、打撃の“間”を取り戻す調整を行った。 3塁定位置は確実も、オープン戦はここまで「打率0.209」。開幕での菅野智之投手(28)撃ちへ、右打者のキーマンが上昇カーブを描く。ゆる~く遅い球で、再加速する。向かってくる山なりの軌道にグッと力強く踏み込み、大山は何度も何度も、大きく振り抜いた。シーズン開幕まで 2週間を切ったが、遅球撃ちで“ゆったり”と調整だ。打撃練習でも、鋭いボールを打ち返すのがプロだが、今の大山に必要な練習は違った。ふわっとした投球の送り主は、打撃投手を買って出た片岡ヘッド兼打撃コーチ。オープン戦は11試合に出場し「打率0.209、0本塁打、3打点」。ここ 3戦では、 2本の 2塁打こそ出たが「12打数2安打」とくすぶっている。開幕戦で、金本監督は菅野対策に、左打者を 5人並べる方針。右の大山も菅野とは昨季「5打数1安打」。初対戦だった昨年 9月14日の甲子園で「先制2点打」をマークしている。だからこそ指揮官はこの日の「セ・リーグファンミーティング」で期待の選手として高山俊外野手(24)、糸原健斗内野手(25)とともに名前を挙げた。すでに開幕の 3塁レギュラーには当確。あとは、呼び込んだボールを鋭いスイングで運び去る、大山本来の打撃を取り戻すだけだ。片岡ヘッドは信頼も口にする。練習後の大山は速い足取りでバスへ駆け込み、コメントは残さなかった。オープン戦は残り 5戦。開幕までもう“間”がないからこそ、緩いボールで「間」を取り戻し、Gのエースを打ち崩す。
●Gを一発で仕留める!! 金本知憲監督が19日、パシフィコ横浜で行われた開幕直前イベント「セ・リーグファンミーティング2018」に出席。30日の開幕戦(東京ドーム)の相手となる巨人・高橋由伸監督(42)に宣戦布告した。相手エース菅野攻略へ、左打者をポイントに挙げ、空中戦を制す考え。成長株の糸原の「2番」起用を示唆する開幕オーダーで、13年ぶりのリーグVへ弾みをつける。タテジマのユニホームに袖を通し、シーズン開幕を目前にしての対面だ。金本監督と高橋監督の壇上の席は横並び。笑顔で会話しても、すでに勝負師のハートに火が付いているのは言うまでもない。虎の指揮官は不敵に笑い、宣戦布告した。最高の“フリ”にリップサービスで幾度となく虎党を喜ばせてきた、エンターテイナーの心がうずくのは必然。あえて「ファン」の代弁という形をとり、開幕が待ちきれない約3500人の野球ファンを喜ばせ、拍手喝采だ。ここまでオープン戦は首位の巨人と真逆の「最下位」。周囲の心配はどこ吹く風とばかりに言い切った。視線の先にあるのは、13年ぶりのリーグ優勝のみ。菅野撃ち、「G倒」からVロードが始まる。
●金本知憲監督が19日、パシフィコ横浜で行われた開幕直前イベント「セ・リーグファンミーティング2018」に出席。金本監督はファンミーティングの前に東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた楽天監督、副会長を歴任し、今年 1月 4日に膵臓(すいぞう)がんのため70歳で死去した「星野仙一氏お別れの会」に出席し、献花の際には約 5秒間、黙礼。亡き師に改めて、13年ぶりのリーグ優勝を誓った。時折、視線を上げながら、当時を回想していた。
記事をまとめてみました。
金本知憲監督が19日、横浜市内で催された「セ・リーグファンミーティング」に出席し、若手の奮闘に期待した。
壇上で「ベテラン選手と言いますか、主力選手に頼るのではなく、若い選手に、大山、糸原、高山だとか、しっかり頑張ってもらって、本当にベテラン、中堅、若手が野手はうまく競争できて、いいように仕上がっていると思います。多少、先発陣に不安が残っているので、そこは何とか若い力でカバーできたらと思っています」と話した。
ベテランから若手をバランス良く配したメンバー構成。オープン戦は「最下位」だが、あくまで本番を見据える。「チームは勝てていないんですけど、あくまでオープン戦なので、そこまで勝ちにこだわっているわけではない。まあ、勝ちはシーズン中に取っておこうという楽観ではないですけど、そういう気持ちでいます」と心境を明かした。
「ファンミーティング」で意気込みを語る金本知憲監督=パシフィコ横浜
阪神は19日、横浜スタジアムで若手野手を中心とした指名練習を行った。大山悠輔内野手は、片岡篤史ヘッド兼打撃コーチを打撃投手に「遅球撃ち」を敢行。山なりのスローボールを打ち込むことで、打撃の“間”を取り戻す調整を行った。 3塁定位置は確実も、オープン戦はここまで「打率0.209」。開幕での菅野撃ちへ、右打者のキーマンが上昇カーブを描く。
ゆる~く遅い球で、再加速する。向かってくる山なりの軌道にグッと力強く踏み込み、大山は何度も何度も、大きく振り抜いた。シーズン開幕まで 2週間を切ったが、遅球撃ちで“ゆったり”と調整だ。
打撃練習でも、鋭いボールを打ち返すのがプロだが、今の大山に必要な練習は違った。ふわっとした投球の送り主は、打撃投手を買って出た片岡ヘッド兼打撃コーチ。あえて遅い球を打たせた理由を、こう説いた。
山なりのスローボールを打つ大山悠輔内野手。“間”を作る練習法だ=横浜スタジアム
「ゲームになると速いボールに対応しないといけないから、『間』がなくなってくる。ボールを長く見て。緩いボールほど、ちゃんと打たないといい回転で打球が上がらないから」
オープン戦は11試合に出場し「打率0.209、0本塁打、3打点」。ここ 3戦では、 2本の 2塁打こそ出たが「12打数2安打」とくすぶっている。開幕戦で、金本監督は菅野対策に、左打者を 5人並べる方針。右の大山も菅野とは昨季「5打数1安打」。初対戦だった昨年 9月14日の甲子園で「先制2点打」をマークしている。
だからこそ指揮官はこの日の「セ・リーグファンミーティング」で期待の選手として高山、糸原とともに名前を挙げた。すでに開幕の 3塁レギュラーには当確。あとは、呼び込んだボールを鋭いスイングで運び去る、大山本来の打撃を取り戻すだけだ。
自ら打撃投手を務めた片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ。敢えて緩いボールだけを投げ込んだ=横浜スタジアム
80スイング、黙々と山なりのボールを打ち返した。曇天の横浜に13本ものアーチをかけ、今季からブルー一色となった敵地のスタンドにボコボコと打球を当てた。この大器が本来の力を発揮すれば、ハマっ子たちも必ず青ざめるはずだ。
片岡ヘッドは「(遅球で)本人の中で違う感覚が出てくれば。形がどうのこうのという選手じゃないからね」と信頼も口にする。練習後の大山は速い足取りでバスへ駆け込み、コメントは残さなかった。オープン戦は残り 5戦。開幕までもう“間”がないからこそ、緩いボールで「間」を取り戻し、Gのエースを打ち崩す。
★落合氏もメニュー導入
山なりの遅い球を打つ練習法は、「三冠王」に 3度輝いた落合博満氏(元巨人)が現役時代に行っており、中日監督時代にも練習メニューに取り入れていた。「遅い球を打てないのに、速い球は打てない」が持論。遅いボールは力だけでは飛ばず、タイミングとバランスのいいスイングを作るのが狙い。
高橋由伸監督(左)の隣りで金本知憲監督が宣戦布告。開幕戦は一発で虎が勝つ!!=パシフィコ横浜
Gを一発で仕留める!! 金本知憲監督が19日、パシフィコ横浜で行われた開幕直前イベント「セ・リーグファンミーティング2018」に出席。30日の開幕戦(東京ドーム)の相手となる巨人・高橋由伸監督に宣戦布告した。相手エース菅野攻略へ、左打者をポイントに挙げ、空中戦を制す考え。成長株の糸原の「2番」起用を示唆する開幕オーダーで、13年ぶりのリーグVへ弾みをつける。
タテジマのユニホームに袖を通し、シーズン開幕を目前にしての対面だ。金本監督と高橋監督の壇上の席は横並び。笑顔で会話しても、すでに勝負師のハートに火が付いているのは言うまでもない。「ここにだけには絶対に負けたくないチーム」というテーマに虎の指揮官は不敵に笑い、宣戦布告した。
「巨人ですね。巨人さんの方は阪神のことを何とも思っていないと思いますが、阪神ファンはものすごく巨人を意識している。あくまでファンを代表して言わせてもらっています」
阪神・糸井嘉男外野手
最高の“フリ”にリップサービスで幾度となく虎党を喜ばせてきた、エンターテイナーの心がうずくのは必然。あえて「ファン」の代弁という形をとり、開幕が待ちきれない約3500人の野球ファンを喜ばせ、拍手喝采だ。ここまでオープン戦は首位の巨人と真逆の「最下位」。周囲の心配はどこ吹く風とばかりに「勝ちはシーズン中に取っておいて。楽観視ではないですが、そういう気持ちでいます」とも、言い切った。
そう、シーズンで勝つだけ-。開幕戦(30日、東京ドーム)でぶつかる宿敵に 6年連続の負け越し。最大のカギは絶対的エースの菅野をどう攻略するか。将は対策を問われて、ニヤリ。キーワードは“一発KO”だ。
「東京ドームなんで、本塁打も甲子園より出やすい。菅野を打つには左打者がポイントになるのかなと。糸井と福留あたりが一発、放り込んでくれたら、おもしろい」
阪神・福留孝介外野手
昨季は 4試合対戦し、31回で 6点しか奪えず、「2敗(1勝)」を喫した。ただ、開幕戦独特の緊張感の中、敵地の空中戦を制することができれば、突破口になる。主力の奮起はもとより、若手の力も必要不可欠。開幕スタメンで成長著しい 2年目・糸原を「小技ができるタイプはいま、うちのスタメンに少ない」と「2番・遊撃」を任せる構想を披露した。また、最後までレギュラー争いが続いた中堅の座は「もう近いかもわからんね」と高山に当確ランプを灯した。難敵に昨年は「対戦打率0.571(7打数4安打)」と、かかる期待は大きい。
オープン戦は残り 5戦。左打者 5人を並べる開幕スタメンは固まり、打順の輪郭もはっきりしてきた。存在感を示した“前哨戦”を終え、金本監督は気を引き締め直した。
「なかなか菅野投手は打てないですが、開幕戦で打ち崩して弾みをつけたい。まず、勝ち越しを目指して」
「ファンミーティング」に参加したセ各球団の監督とドラ1ルーキー=パシフィコ横浜
視線の先にあるのは、13年ぶりのリーグ優勝のみ。菅野撃ち、「G倒」からVロードが始まる。
◇データBOX◇
◎…阪神の昨季チーム本塁打は「113本」で巨人と並ぶ「リーグ3位」。うち東京ドームでは「7本塁打(福留、糸井が各2本。中谷、上本、伊藤隼が各 1本)」を放った。
◎…福留の菅野との通算対戦成績は「打率0.353(51打数18安打)2発6打点」。昨季も虎で唯一「本塁打1本」を放っている。糸井は「打率0.273(22打数6安打)0発2打点」。
☆セ・リーグファンミーティング
2013年から行われ、シーズン開幕前の 1日限りのイベント。セ6球団監督が一堂に会し繰り広げるトークバトルや、「ドラフト1位選手」による決意表明、抽選会やOBによるトークショー、限定グッズの販売などが行われる。
金本知憲監督が19日、パシフィコ横浜で行われた開幕直前イベント「セ・リーグファンミーティング2018」に出席。金本監督はファンミーティングの前に東京都内のホテルで行われた「星野仙一氏お別れの会」に出席し、献花の際には約 5秒間、黙礼。亡き師に改めて、13年ぶりのリーグ優勝を誓った。「(祭壇に)すごく男前の写真がありましたね。僕は阪神時代の写真をどうしても見てしまう。本当に優勝させてくださいと、心の中で叫びました」。時折、視線を上げながら、当時を回想していた。
献花に向かう金本知憲監督=グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール
楽天監督、副会長を歴任し、今年 1月 4日に膵臓(すいぞう)がんのため70歳で死去した星野仙一氏のお別れの会が19日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。
球界内外から1500人が集まり、野球界に大きな足跡を残した同氏に別れを告げた。
主な出席者のコメントは以下の通り。
◇原辰徳氏:信じられない時間が長く、現実として受け止めることが難しかった。お別れの会ということで、けじめをつけようと思って来た。残されたものが大きい。積みに積んできたんだと、あらためて思った。
◇ソフトバンク工藤公康監督:いろいろな角度から野球界の事を考えてこられた方。自分は子どもたちのためにという視点があるが、もっともっと良くしたいという思いは同じ。今は指導者という立場だが、野球界のために自分ができることを頑張っていきたい。
星野仙一氏お別れの会の祭壇には中日、阪神、楽天監督時代の笑顔が遺影として飾られていた=グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール
◇ヤクルト宮本慎也ヘッドコーチ:今でも「生き返ってくるんじゃないか」と思っている。野球くじの話もされていたが、まだまだ野球界に必要な方で、代わりがいない方でもある。残念です。
◇谷繁元信氏(日刊スポーツ評論家):実感が持てず、まだどこかで野球界の事をいろいろ話しているんじゃないかという感じがする。寂しさや存在の大きさは、この先感じるのだと思う。これからの野球界に思いを少しでも伝え、残していけたら。
◇三浦大輔氏(日刊スポーツ評論家):昨年の殿堂パーティーでお会いしたのが最後。「絶対にユニホームを着ないとダメだぞ」と言っていただいた。言葉を忘れず、野球界のため頑張っていきたい。
「オープン戦で成績が悪い球団ほど、公式戦になれば良い成績で終わる」というジンクスが有るが、今年はタイガースが優勝するかも知れませんね。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年オープン戦順位表
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)