●阪神が29日、東京ドームで開幕前日練習を行った。30日の巨人戦を控えて金本知憲監督(49)が意気込みを語った。相手先発は難攻不落の菅野智之投手(28)だ。昨季「2位」から、13年ぶりの「優勝」を目指す。金本知憲監督は29日、東京ドームで行った開幕前日の全体練習を指揮した。監督として 3度目の開幕に武者震い。フリー打撃で「サク越え14発」と元気いっぱいな糸井嘉男外野手(36)の「1番」起用が濃厚で、巨人・菅野を一気に打ち砕く!東京ドームでの開幕は 4年ぶり。2014年は同じ菅野相手に 4-12と完敗した。2016年から指揮を執り、若手を鍛えてきた。まだ満開の桜とはいかないかもしれない。が、このリベンジマッチこそ、今季を占う一戦とみている。故・星野監督に誓ったリーグVへ、ぶっ飛んでいく。
●新外国人、ウィリン・ロサリオ内野手(29=前韓国ハンファ)が29日、30日の巨人との開幕戦(東京ドーム)へ向けて同球場での全体練習に参加。日本屈指の「本塁打が出やすい球場」に初見参し、40スイングで「10サク越え」をかっ飛ばした。 2本を看板に直撃させ、開幕前日からまさに規格外。立ちはだかる巨人・菅野智之投手も、最強助っ人が打ち砕く。金色の幕が激しく波を打つ。突き破って、勝利の美酒が“一日早く”こぼれ出てしまいそうだった。ロサリオが、圧巻の本塁打ショー。看板直撃弾をボコボコと放ち、開幕へ号砲。日本での初陣の地は、この男には少しばかり狭かった。右へ左へ「3本のサク越え」を放って迎えた15スイング目。左翼席にやや遠くなる右寄りの打撃ケージに立っていたにも関わらず、簡単に左翼席上方の看板へ運んだ。「キリン 一番搾り」の黄金の看板がユラユラ揺れる、推定 140メートル弾だ。しばらくフォームを確かめるように鋭いライナーを連発すると、30スイング目ごろからまたギアを上げた。32スイング目は左中間席、33スイング目も左中間上空へ。今度は「一番搾り」から 2マス右の「セブン-イレブン」の看板に当てた。偶然にも左下の「近くて便利」と記された部分。両翼こそ 100メートルだが、これほど右中間、左中間のフェンスが近くては、この男には便利すぎる! 40スイングで「10サク越え」。左に「5本」、中堅に「2本」、右へ「3本」と“やりたい放題”だった。2007年を最後に宿敵には勝ち越しなし。Vへ向けて、叩かねばならない相手だ。一番、搾り出したいのは値千金の一発。逃さず、つかまえる。ロサリオが、これまでの虎との違いを見せつける。
●阪神は29日、30日からの「開幕3連戦巨人戦」に備えて東京ドームで前日練習を行った。開幕投手を務めるランディ・メッセンジャー投手(36)はキャッチボールやダッシュなどで最終調整を行った。 4年連続の開幕マウンドに向けてにっこりだった。30日の巨人戦へ向けて、アメリカンジョークを交えて「絶好調!」と宣言した。昨年8月に右足を骨折した因縁の地で、好投手・菅野とのエース対決を制す-。時折、笑みをこぼすメッセンジャーの表情は自信に満ちあふれていた。スタンカ(南海)を超え、外国人史上最長となる 4年連続の開幕投手は望むところ。大役に向け、力強いフレーズを連発した。春季キャンプ中に右肩の張りを訴え、周囲をヒヤリとさせた一件は忘却のかなた。当然とばかりに、開幕戦に照準を合わせてきた。キャッチボールやノックなどで総仕上げは終了。あとは、マウンドで仁王立ちするだけだ。
記事をまとめてみました。
笑顔で練習を見つめる金本知憲監督=東京ドーム
阪神が29日、東京ドームで開幕前日練習を行った。30日の巨人戦を控えて金本知憲監督が意気込みを語った。
相手先発は難攻不落の菅野だ。「菅野投手には、なかなかね、去年もやられてまして、簡単に打てる投手ではないですし、日本NO.1の投手なので、そんな打てるとは思っていないですけど、やっぱり、東京ドームなので、狭いので(福留)孝介か、糸井あたりがガツンと放り込んでくれたら勝機はあると思います」。昨季「2位」から、13年ぶりの「優勝」を目指す。
就任 3年目の今季初陣だ。「いよいよ始まるなというのが率直な気持ちです。不安を挙げればキリがないですし、そういう不安よりは、やってやるぞの方が強いですね。あくまで 143分の 1ではあるんですけど、かといって、普通の 143分の 1とは違う面もありますし、チームとして出足を大事にしたいと思います」と話した。
金本知憲監督は前日練習を指揮。開幕、巨人、敵地に闘志がメラメラ燃え上がった=東京ドーム
金本知憲監督は29日、東京ドームで行った開幕前日の全体練習を指揮した。監督として 3度目の開幕に「やってやるぞ」と武者震い。フリー打撃で「サク越え14発」と元気いっぱいな糸井嘉男外野手の「1番」起用が濃厚で、巨人・菅野を一気に打ち砕く!
♪No.1にならなくてもいい-。グラウンドで練習が始まると、なぜかSMAPの「世界に一つだけの花」が流れた。いや、「1位」になりたい。セ界を制したい。金本監督は「いよいよ始まるな」と仁王立ちした。
「やってやるぞというものが強いですね。最高の舞台といいますかね。ジャイアンツが相手で、しかも敵地でいい試合ができれば、選手も自信がつくと思います」
東京ドームでの開幕は 4年ぶり。2014年は同じ菅野相手に 4-12と完敗した。2016年から指揮を執り、若手を鍛えてきた。まだ満開の桜とはいかないかもしれない。が、このリベンジマッチこそ、今季を占う一戦とみている。
報道陣の質問に答える金本知憲監督=東京ドーム
「あくまで 143分の 1ではあるんですが、かといって、普通の 143分の 1とは違う面もあります。チームとして出足といいますか、そこは大事にしたいと思います」
開幕オーダーは「ほぼ決まっている」としたが「 1つだけ」決まっていないと明かした。それは糸井の打順。臀部に張りを訴え、機動力を封印せざるを得ない状況から「3番」とみられていたが、長打で号砲を鳴らすために「1番」で起用することが濃厚となった。
選手には「 1年の始まりですからバチッと気合を入れて、フル回転というかね。プレーは落ち着いてやればいいと思うけど、気持ちだけは“アイドリングマックス”でいってほしいよね」と独特の言い回しで注文した。エンジンは温まった。そして、いよいよギアを入れる。「いいものを出せれば、優勝するチャンスは十分ある」。故・星野監督に誓ったリーグVへ、ぶっ飛んでいく。
西岡剛内野手=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)(2018年 2月 8日撮影)
阪神の開幕1軍登録メンバーは以下の通り。(○は新加入選手)
【投手】
藤浪晋太郎
藤川球児
石崎剛
マルコス・マテオ
高橋聡文
秋山拓巳
ランディ・メッセンジャー
桑原謙太朗
岩崎優
ラファエル・ドリス
【捕手】
坂本誠志郎
梅野隆太郎
原口文仁
【内野手】
上本博紀
鳥谷敬
大山悠輔
西岡剛
○ウィリン・ロサリオ
○山崎憲晴
糸原健斗
植田海
【外野手】
糸井嘉男
福留孝介
高山俊
伊藤隼太
○島田海吏
俊介
ウィリン・ロサリオ内野手はフリー打撃で猛爆! 金本知憲監督(後方)も復調を感じた=東京ドーム
阪神の新外国人、ウィリン・ロサリオ内野手が29日、30日の巨人との開幕戦(東京ドーム)へ向けて同球場での全体練習に参加。日本屈指の「本塁打が出やすい球場」に初見参し、40スイングで「10サク越え」をかっ飛ばした。 2本を看板に直撃させ、開幕前日からまさに規格外。立ちはだかる巨人・菅野智之投手も、最強助っ人が打ち砕く。
金色の幕が激しく波を打つ。突き破って、勝利の美酒が“一日早く”こぼれ出てしまいそうだった。ロサリオが、圧巻の本塁打ショー。看板直撃弾をボコボコと放ち、開幕へ号砲。日本での初陣の地は、この男には少しばかり狭かった。
「まだ練習しただけですけど、打者にとってはすごくいい球場だなと思いました」
右へ左へ「3本のサク越え」を放って迎えた15スイング目。左翼席にやや遠くなる右寄りの打撃ケージに立っていたにも関わらず、簡単に左翼席上方の看板へ運んだ。「キリン 一番搾り」の黄金の看板がユラユラ揺れる、推定 140メートル弾だ。
東京ドームのバックスクリーンと広告看板
しばらくフォームを確かめるように鋭いライナーを連発すると、30スイング目ごろからまたギアを上げた。32スイング目は左中間席、33スイング目も左中間上空へ。今度は「一番搾り」から 2マス右の「セブン-イレブン」の看板に当てた。偶然にも左下の「近くて便利」と記された部分。両翼こそ 100メートルだが、これほど右中間、左中間のフェンスが近くては、この男には便利すぎる! 40スイングで「10サク越え」。左に「5本」、中堅に「2本」、右へ「3本」と“やりたい放題”だった。
金本監督は「スタンドインどうこうよりも、やっぱり当たりの強さ。ここ狭いから、参考になんない」と笑った。だが、状態については「いいんじゃない?」と復調を感じ取る。全幅の信頼を寄せ、「4番」に据える。「当然ですね。基本的には打てなくても4番というのは変わりないです」とキッパリ言い切った。
打撃練習をするウィリン・ロサリオ内野手=東京ドーム
虎の新助っ人では史上最高となる年俸 3億4000万円で加入。気候や日本の投手のレベルの高さにも戸惑い、オープン戦は「打率0.143、1本塁打、4打点」。チームも最下位だった。だが、もう不安はない。実戦 3戦連発、練習でも場外弾を打ちまくった 2月の沖縄・宜野座キャンプの勢いが、ここにきて戻った。
「看板弾×2」は、試合では“締めて 200万円”だ。過去に「一番搾り」へ直撃させたアーチストたちは、賞金 100万円とビール 1年分を受け取っている。ロサリオが日本に来てビックリしたことの 1つが、お酒のおいしさ。アサヒスーパードライを飲み「このビール、めちゃくちゃウマいな!」とたまげた。他にも「ウイスキーの『山崎』ってあるだろう? アメリカにいたときから飲んでいたんだ。アレもめちゃくちゃうまい」。セ界に泡を吹かせ、チームとファンに勝利の美酒を-。大仕事が始まる。満を持して菅野と向き合う。
(左から)ランディ・メッセンジャー投手、藤浪晋太郎投手、秋山拓巳投手=東京ドーム
「もちろん失投を逃さないこともだけど、来た球をシンプルに打ち返していけたらいいと思う」
2007年を最後に宿敵には勝ち越しなし。Vへ向けて、叩かねばならない相手だ。一番、搾り出したいのは値千金の一発。逃さず、つかまえる。ロサリオが、これまでの虎との違いを見せつける。
★当てると 100万円
東京ドームにはバックスクリーン横に巨大な広告看板があり、シーズンでここに打球を当てると、スポンサー企業から当てた選手に 100万円相当の賞品または賞金が出るという特別ルールがある。セブン-イレブンならば自社ブランド商品を 100万円分など。
◇データBOX◇
◎…阪神がビジターで開幕を迎えるのは、昨季の広島戦(マツダ)に続き 2年連続。東京ドームでは2014年以来 4年ぶり。この年は能見と菅野が先発し、 4-12で敗れた。2015年以降の開幕戦結果は○●○。さて、今年は?
開幕戦先発のランディ・メッセンジャー投手=東京ドーム
阪神は29日、30日からの「開幕3連戦巨人戦」に備えて東京ドームで前日練習を行った。開幕投手を務めるランディ・メッセンジャー投手はキャッチボールやダッシュなどで最終調整を行った。
4年連続の開幕マウンドに向けて「シーズン初戦ということで楽しみな気持ちが一番だね。力みすぎないことを意識してやりたい。楽しみな気持ちが強いね。コンディション? 好調です」とにっこりだった。
ランディ・メッセンジャー投手はノックで汗を流す。準備ばっりちだ! もう待ちきれない!!=東京ドーム
4年連続 5度目となる開幕投手を務める阪神のランディ・メッセンジャー投手が29日、東京ドームで最終調整。30日の巨人戦へ向けて、アメリカンジョークを交えて「絶好調!」と宣言した。昨年8月に右足を骨折した因縁の地で、好投手・菅野とのエース対決を制す-。
時折、笑みをこぼすメッセンジャーの表情は自信に満ちあふれていた。スタンカ(南海)を超え、外国人史上最長となる 4年連続の開幕投手は望むところ。大役に向け、力強いフレーズを連発した。
「絶好調です! 初戦というところで楽しみが大きい。ただ(シーズンで)一番、重要かというとそうじゃない。力みすぎないようにしたいね」
必要以上の意識、余計な緊張もない。相手先発は巨人のエース・菅野。実力を認めた上で、冷静にコメントを続けた。
「もちろん、相手のマウンドに誰が立つかはわかっている。でも、 9人のうちの 1人。菅野投手だけを意識していない。自分の投球をしたい」
練習に臨むランディ・メッセンジャー投手=東京ドーム
過去、 3試合投げ合い、結果は「2勝0敗」とエース対決を制してきた。昨季の巨人戦も 3試合で「2勝負けなし、防御率1.23」だ。すでに敵軍は開幕オーダーを発表しているものの「まだ(シミュレーションは)していない。何を投げるか打者に毎回、教えたいね」とニヤリ。アメリカンジョークが飛び出すほど、余裕を持っている。
悪夢を断ち切る一戦だ。昨年 8月10日の敵地の巨人戦で打球が右足を直撃して、腓骨骨折と診断された。その後、驚異的な回復力で10月10日のレギュラーシーズン最終戦(中日、甲子園)で 1軍復帰してクライマックスシリーズにも登板したが、東京ドームは“あのとき”以来。因縁の地で快投し、嫌なイメージを吹き飛ばしたい。
「伝統の一戦は熱気がある。でも、自分を見失わないように。地に足をつけてやりたい」
春季キャンプ中に右肩の張りを訴え、周囲をヒヤリとさせた一件は忘却のかなた。当然とばかりに、開幕戦に照準を合わせてきた。キャッチボールやノックなどで総仕上げは終了。あとは、マウンドで仁王立ちするだけだ。
カメラに向かっておどけた表情を見せるランディ・メッセンジャー投手=東京ドーム
☆ 2年連続 3度目の開幕マスクをかぶる梅野隆太郎捕手
「(巨人打線は)ある程度、真っ向勝負をした上で状況判断していきたい。しっかり頭を使いたいです」
★メッセンジャーの骨折VTR
昨年 8月10日の巨人戦(東京ドーム)の 7回、阿部の打球が右足を直撃。緊急降板し、11日に東京都内の検査で右足腓骨(すねの骨)骨折が判明した。一時は年内復帰は絶望的と思われたが、米国に一時帰国して手術を受け、 8月下旬には再来日。リハビリを経て 9月27日のウエスタン・広島戦(甲子園)で実戦復帰し、10月10日のシーズン最終・中日戦(甲子園)で 1軍復帰登板した。
◇データBOX◇
◎…メッセンジャーは「4年連続5度目の開幕投手」。外国人投手としては1961~1963年のスタンカ(南海)を抜き史上最長。日本の最多開幕投手は金田正一(国鉄、巨人)と鈴木啓示(近鉄)の14度。連続は山田久志(阪急)の12年(1975~1986年)が最長。
◎…メッセンジャーと菅野が先発で投げ合った試合は過去に 3度。2014年 5月11日(甲子園)は 1- 0、2015年 4月 3日(東京ドーム)は 4- 2でいずれも阪神が勝ち、メッセが勝利投手。2016年 6月28日(甲子園)は 3- 3で引き分けた。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年オープン戦順位表
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)