●阪神先発秋山拓巳投手(27)は安定感のある投球を見せ、 3回まで無失点。広島先発大瀬良大地投手(27)も、 3回までに 3安打を浴びるも無失点だった。広島は 4回に丸佳浩外野手(29)の「9号ソロ」で先制。 6回にも菊池涼介内野手(28)、鈴木誠也外野手(23)の適時打で 2点を追加。阪神は広島大瀬良の前に 6回まで 3安打無得点。広島は 7回、 8回にも追加点を奪い、逃げ切った。大瀬良が両リーグ最速の「10勝」目。中崎は「18セーブ」目。阪神は終盤に追い上げるも、届かなかった。秋山は「7敗」目。広島先発大瀬良が天敵になっている。この日も球威に押されっぱなしで 7回まで 3安打無得点に終わり、敗因になった。唯一のチャンスは 3回二死から連打で築いた 1、 2塁の場面。だが、北條史也内野手(23)が初球の外角速球を狙い打ったが、完全に詰まらされ、 2ゴロに倒れた。シーズン「10勝」目を献上。大瀬良には今季「3戦3敗」で、「防御率0.83」の窮状だ。降板後の 8回に打線がキバをむいたが、 1歩及ばず。リーグ戦再開初戦を落とし、引き分け 1戦を挟んで「3連敗」。今季最多の借金「4」に増えた。
●阪神の球団幹部は22日、大阪市内の阪神電鉄本社で坂井信也オーナー(70=阪神電鉄相談役)ら本社首脳への定例報告会を行った。貧打解消のメドが立たず、本社首脳が 2軍落ちしているウィリン・ロサリオ内野手(29)について事情聴取したことが判明。新助っ人エフレン・ナバーロ内野手(32)とのダブル昇格プランなど異例の注文が出た。チームは「3連敗」で、借金は今季ワーストの「4」。23日にも「最下位」転落の危機だ。これまでとは明らかに空気が違っていた。最高気温31度と夏日となった大阪・野田の電鉄本社で熱い議論が交わされた。テーマのひとつはロサリオ問題だった。坂井オーナーら本社首脳への定例報告を終えた出席者の 1人の谷本副社長兼球団本部長(53)は内容を明かした。報告会は午後 2時から始まった。通常の営業報告や定例報告だけでは終わらなかった。「打率0.230、4本塁打、22打点」で、今月 3日に初めて 2軍落ちしたロサリオの善後策に話は及んでいた。本当ならば、リーグ戦が再開されるこの日から、年俸 3億4000万円の助っ人を 1軍復帰させたかっただろう。しかし、金本監督が視察した前日21日のウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)は 4打数 1安打 1打点も外角変化球に狂わされての空振り三振と上がり目を証明できず、昇格は見送られた。23日からのファーム交流戦・ヤクルト 2連戦(新潟)に渉外担当も帯同させ、送り出した。リーグ戦再開の広島戦も 8回に糸原健斗内野手(25)の「1号2ラン」や糸井の適時打が飛び出し、追い詰めたものの、内容としては完敗。大瀬良には 7回無失点の好投を許し、今季 3戦で「3勝」を献上。先発に再転向した昨季から計 8戦勝ちなしで“無策”といわれても、仕方がない。「1分け」挟んでの「3連敗」で、借金は今季ワーストの「4」。23日にも最下位に転落する。打つ手無しの貧打ぶりに球団だけではなく、本社も頭を抱え始めた。
●北條史也内野手が、昇格即「2番遊撃」でスタメン出場した。この日に大山悠輔内野手(23)が成績不振で出場選手登録を抹消された。また、21日オリックス戦にプロ初登板初先発した「ドラフト1位」の馬場皐輔投手(23=仙台大學)に代わって、福永春吾投手(24)が、今季初昇格した。
●糸原健斗内野手が反撃の「1号2ラン」を放った。 5点を追う 8回二死 1塁、広島の「2番手」ジェイ・ジャクソン投手(30)が投じた内角低め 140キロのスライダーを捉え、右翼席に放り込んだ。昨年 7月 9日巨人戦(甲子園)以来の 1発。金本監督も目を細めた。虎が誇るガッツマンが、最後までファイティングポーズを取った。乾いた打球音とともに、打球が真っすぐに伸びる。糸原が渾身の今季「1号2ラン」だ。右翼ポール際へ突き刺し、赤く固い壁にヒビを入れた。虎党の「六甲おろし」がこだまする。この一振りが呼び水となり、その後、 2四球と糸井の「適時2塁打」で 1点を追加。27個目のアウトを奪われるまで、首位を走る鯉に食い下がった。63試合目に出た「1号」で、指揮官の見立てを立証した。敗戦に、笑顔はない。虎ナインに、虎党に、糸原が示した。最後まで諦めないという、強い姿勢を。
●大山悠輔内野手が22日、出場選手登録を抹消された。鳴尾浜での 2軍の練習に参加した。 2年目の今季開幕スタメンを勝ち取ったが、「打率0.204、2本塁打、15打点」と振るわず。片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(48)は「状態のいい選手を使う。競争なので」と説明した。
●阪神は22日、23日と24日広島戦(甲子園)で、18日に大阪府北部を中心に発生した地震の被災者らを支援する募金活動を行うと発表した。球場内(開門から午後 4時)、外周(午前11時から午後 2時30分ごろまで)に募金箱を設置する。
記事をまとめてみました。
<阪神 3- 5広島>◇ 9回戦◇阪神 3勝 6敗 0分◇22日◇阪神甲子園球場
阪神先発秋山は安定感のある投球を見せ、 3回まで無失点。広島先発大瀬良も、 3回までに 3安打を浴びるも無失点だった。
広島は 4回に丸の「9号ソロ」で先制。 6回にも菊池、鈴木の適時打で 2点を追加。阪神は広島大瀬良の前に 6回まで 3安打無得点。
広島は 7回、 8回にも追加点を奪い、逃げ切った。大瀬良が両リーグ最速の「10勝」目。中崎は「18セーブ」目。阪神は終盤に追い上げるも、届かなかった。秋山は「7敗」目。
7回投手交代を告げベンチに引き揚げる金本知憲監督=阪神甲子園球場
阪神は広島先発大瀬良が天敵になっている。この日も球威に押されっぱなしで 7回まで 3安打無得点に終わり、敗因になった。唯一のチャンスは 3回二死から連打で築いた 1、 2塁の場面。だが、北條が初球の外角速球を狙い打ったが、完全に詰まらされ、 2ゴロに倒れた。
シーズン「10勝」目を献上。金本監督も「セ・リーグで一番、勝っている投手だからね。でも、そこを攻略していかないといけない。いい球を投げているし、そういう投手を打てるように練習してほしい」と振り返った。大瀬良には今季「3戦3敗」で、「防御率0.83」の窮状だ。降板後の 8回に打線がキバをむいたが、 1歩及ばず。リーグ戦再開初戦を落とし、引き分け 1戦を挟んで「3連敗」。今季最多の借金「4」に増えた。
大瀬良大地投手をまた打てず、「3連敗」の金本知憲監督。借金は今季ワーストの「4」まで増えた=阪神甲子園球場
阪神の球団幹部は22日、大阪市内の阪神電鉄本社で坂井信也オーナーら本社首脳への定例報告会を行った。貧打解消のメドが立たず、本社首脳が 2軍落ちしているウィリン・ロサリオ内野手について「これからどうするのか」と事情聴取したことが判明。新助っ人エフレン・ナバーロ内野手とのダブル昇格プランなど異例の注文が出た。チームは「3連敗」で、借金は今季ワーストの「4」。23日にも「最下位」転落の危機だ。
これまでとは明らかに空気が違っていた。最高気温31度と夏日となった大阪・野田の電鉄本社で熱い議論が交わされた。
テーマのひとつはロサリオ問題だった。坂井オーナーら本社首脳への定例報告を終えた出席者の 1人の谷本副社長兼球団本部長は「これから(ロサリオを)どうするのか、という話はあった」と内容を明かした。
2軍でノックを受けるウィリン・ロサリオ内野手。オーナー報告会で話題となった=阪神鳴尾浜球場
報告会は午後 2時から始まった。通常の営業報告や定例報告だけでは終わらなかった。「打率0.230、4本塁打、22打点」で、今月 3日に初めて 2軍落ちしたロサリオの善後策に話は及んでいた。
本当ならば、リーグ戦が再開されるこの日から、年俸 3億4000万円の助っ人を 1軍復帰させたかっただろう。しかし、金本監督が視察した前日21日のウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)は 4打数 1安打 1打点も外角変化球に狂わされての空振り三振と上がり目を証明できず、昇格は見送られた。谷本副社長は「昨日も調子は悪かったみたいですしね。今後は様子、状態をみながらになる」と説明。23日からのファーム交流戦・ヤクルト 2連戦(新潟)に渉外担当も帯同させ、送り出した。
鳴尾浜で中堅の守備位置でノックを受けたエフレン・ナバーロ内野手。ロサリオ内野手とのダブル昇格プランが阪神電鉄本社首脳から提言された=阪神鳴尾浜球場
13日に開催された阪急阪神ホールディングスの株主総会では株主から「外国人を高いお金を払って連れてきても全く打てない」と厳しい声が相次いだ。助っ人の不振はもはや球団単体の問題ではない。本社首脳からはロサリオについて「孤立させないために」と緊急獲得したナバーロとの同時 1軍昇格プランも進言された。もちろん現場の責任者である金本監督が判断することではあるが、貧打解消の数少ない手段である助っ人の起用法に異例の注文がつく事態となった。
8回、内野フライに倒れた伊藤隼太外野手=阪神甲子園球場
リーグ戦再開の広島戦も 8回に糸原の「1号2ラン」や糸井の適時打が飛び出し、追い詰めたものの、内容としては完敗。大瀬良には 7回無失点の好投を許し、今季 3戦で「3勝」を献上。先発に再転向した昨季から計 8戦勝ちなしで“無策”といわれても、仕方がない。
当面国産打線で臨むしかない金本監督は「(大瀬良は)セ・リーグで一番勝っている投手。そこを攻略していかないといけない」と話した。「1分け」挟んでの「3連敗」で、借金は今季ワーストの「4」。23日にも最下位に転落する。打つ手無しの貧打ぶりに球団だけではなく、本社も頭を抱え始めた。
3回表広島二死、田中広輔内野手のゴロを軽快にさばき遊ゴロに仕留める北條史也内野手=阪神甲子園球場
北條史也内野手が、昇格即「2番遊撃」でスタメン出場した。
この日に大山悠輔内野手が成績不振で出場選手登録を抹消され、代わって昇格を果たした。
また、21日オリックス戦にプロ初登板初先発した「ドラフト1位」の馬場皐輔投手に代わって、ウエスタン・リーグトップタイの「5勝」をマークしている福永春吾投手が、今季初昇格した。
8回裏阪神二死一塁、「右越え2点本塁打」を放った糸原健斗内野手=阪神甲子園球場
糸原健斗内野手が反撃の「1号2ラン」を放った。
5点を追う 8回二死 1塁、広島の「2番手」ジャクソンが投じた内角低め 140キロのスライダーを捉え、右翼席に放り込んだ。「いい感じで打てました」と振り返る昨年 7月 9日巨人戦(甲子園)以来の 1発。金本監督も「センターから逆方向のヒットが多かったけど、強い打球を引っ張れるのが彼の良さだからね。昨日もセンターライナー、いい当たりを打ったしね。だいぶ、糸原らしさが出てきたかなと思うけどね」と目を細めた。
8回、意地の今季「1号2ラン」を放った糸原健斗内野手。パワーをみせつけた=阪神甲子園球場
虎が誇るガッツマンが、最後までファイティングポーズを取った。乾いた打球音とともに、打球が真っすぐに伸びる。糸原が渾身の今季「1号2ラン」だ。右翼ポール際へ突き刺し、赤く固い壁にヒビを入れた。
「いい感じで打てました。後ろにつないで、相手にプレッシャーを与えられたら…と思っていました」
スコアボードに並んだ 7つの「0」。虎キラー・大瀬良の前に、手も足も出なかった。零封ムードが漂う 8回二死 1塁。糸原が打席へと向かった。ジャクソンの内角 140キロカットボールを一閃。厳しいコースでも、身体をクルリと回転させた。これを待っていた。
虎党の「六甲おろし」がこだまする。この一振りが呼び水となり、その後、 2四球と糸井の「適時2塁打」で 1点を追加。27個目のアウトを奪われるまで、首位を走る鯉に食い下がった。
8回、「2点本塁打」を放ちナインに迎えられる糸原健斗内野手=阪神甲子園球場
金本監督は「どうしてもセンターから逆方向にヒットが多かったけど、引っ張れるというのが彼のよさだからね。昨日もセンターにいい当たりを打ったしね。だいぶん、糸原らしさが出てきたのかな、と思う」とチルドレンの待望の一発に、うなった。キャンプ中には、放つ打球の力強さが新助っ人ロサリオと遜色ないことから“小サリオ”と命名。「ずっと使ったら『本塁打10本』くらい打つんじゃないですかね」と話していた。63試合目に出た「1号」で、指揮官の見立てを立証した。
「やることは一緒なので。毎試合毎試合、自分の仕事をするだけです」
敗戦に、笑顔はない。虎ナインに、虎党に、糸原が示した。最後まで諦めないという、強い姿勢を。
外野でノックバットを振る金本知憲監督=阪神甲子園球場
--最後は追い詰めたが
金本監督 「そうですね。チャンスで糸井がね。上向いてくることを信じています、打線はね」
--糸原は持ち味を生かした打球
「どうしてもセンターから逆方向にヒットが多かったけど、引っ張れるというのが彼のよさだからね。昨日もセンターにライナーでいい当たりを打ったしね。だいぶん、糸原らしさが出てきたのかな、と思う」
--大瀬良をなかなか打てない
「セ・リーグで一番勝っている投手だからね。そこを攻略していかないといけないんだけど。いい球を投げているし、そういう投手を打てるように練習してほしいと思う」
矢野燿大 2軍監督(左)の指導を受ける大山悠輔内野手=阪神鳴尾浜球場
大山悠輔内野手が22日、出場選手登録を抹消された。鳴尾浜での 2軍の練習に参加し「下を向いても、しょうがないので。チームの戦力になれるように、やるだけです。意識して、できることをやるだけ」と話した。 2年目の今季開幕スタメンを勝ち取ったが、「打率0.204、2本塁打、15打点」と振るわず。片岡ヘッド兼打撃コーチは「結果も出ていなかったし、内容もよくなかった。(出場機会が減っていたが)状態のいい選手を使う。競争なので」と説明した。
阪神は22日、23日と24日広島戦(甲子園)で、18日に大阪府北部を中心に発生した地震の被災者らを支援する募金活動を行うと発表した。
球場内(開門から午後 4時)、外周(午前11時から午後 2時30分ごろまで)に募金箱を設置する。詳細は球団公式サイトで。
阪神タイガースと阪神タイガース選手会は、 6月23日(土)、24日(日)、阪神甲子園球場で行われる阪神対広島戦にて、募金活動を行います。先日の大阪北部で発生した地震における被害に遭われた方々への支援を目的としております。
球場内、外周に募金箱を設置して、ファンの皆様からの寄付を募らせていただきます。また、球団公式サイト・公式 SNSでは、選手からファンの皆様に募金を呼びかけるメッセージを掲載します。
なお、支援先につきましては、決定次第改めてお知らせさせていただきます。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(06月)
2018年 公式戦 日程と結果(07月)