●阪神が今季最多の17安打16得点で勝った。阪神は 1回に陽川尚将内野手(26)の「2点適時打」などで 3点を先制。DeNAは 3回に筒香嘉智外野手(26)の「適時2塁打」、宮崎敏郎内野手(29)の「15号3ラン」などで 5点を挙げ逆転。阪神は 4回に福留孝介外野手(41)の「7号3ラン」で逆転。DeNAは 5回無死満塁で無得点に終わり、 1点差で終盤に入った。 7回に代打伊藤隼太外野手(29)が加点。 9回は鳥谷敬内野手(36)の「3点2塁打」などで 7点を奪った。計10得点を奪い「2連勝」。先発藤浪晋太郎投手(24)は 5回 5失点ながら「2勝」目を挙げた。借金を「4」に減らし、「4位」に浮上した。
●糸原健斗内野手(25)が 6打数 4安打 1打点と、13日の北海道日本ハム戦(札幌ドーム)以来となる猛打賞を記録した。 2回先頭でまずは中前打。 4回先頭でも左前打を放ち、福留の「逆転3ラン」を演出した。チームの猛打ショーに貢献した。
●福留孝介外野手が「逆転3ラン」を放った。藤浪が連打を浴びて「2点ビハインド」となった 4回無死 1、 2塁。DeNA飯塚悟史投手(21)が投じた初球の直球をジャストミートした。打った瞬間、福留はスタンドインを確信。高々とバットを放り投げて、ゆっくり歩き出した。確信に違わぬ打球は、電光掲示板下に直撃。「7号逆転3ラン」で再びリードをもたらした。直前の無死 1塁では「2番植田海内野手(22)」のバントの打球を、DeNAの捕手嶺井博希(27)が 2塁へ悪送球の失策。もらった好機で主将が 1発。 3- 5とひっくり返された直後の 4回。福留の放った「逆転7号3ラン」は、横浜の夜空を吹きすさぶ強風に乗って、スコアボードを直撃した。主将のアーチが、今季最多17安打&16得点の猛虎祭の開幕を告げた。15、16日以来の連勝で借金を「4」に減らし、「4位」に浮上。打線の復調とともに、「Aクラス」復帰も目前に迫ってきた。これまでに勝負強い打撃で何度もチームを救ってきたが、実は試合前までの得点圏打率は「0.145」。相手の徹底マークもあり、規定打席到達者では最下位と苦しんでいた。18打席ぶりの得点圏での安打は値千金だ。金本知憲監督(50)は福留の逆転弾について最敬礼。16得点は金本虎最多の猛爆ぶりだった。福留が笑えば、虎党も笑う。15、16日の楽天戦(楽天生命パーク)以来の連勝で、チームは「4位」に浮上。「Aクラス」復帰も目前。主将を先頭に、猛虎が再加速する。
●陽川尚将内野手が連日の大暴れで大勝に貢献した。前日26日に「決勝3ラン」を含む 4打点。一夜明けたこの日の第 1打席でも快音を響かせた。 1回、制球が定まらないDeNA飯塚の立ち上がり。一死満塁で打席に立つと、カウント 1- 2からの 6球目真ん中低めの直球をすくい上げ左翼へ「2点適時2塁打」。左翼スタンドを黄色に染めた虎党からすれば、まさに「陽川様のおなーりー」。心強い一打で 2戦連続の先制点をもたらした。さらに 3回の第 2打席では左中間フェンス直撃の 2塁打。 4回の第 3打席でもしぶとく中前打を放ち、前日26日から 5打席連続安打。そしてプロ初の「猛打賞」を記録した。まだ終わらない。 8回の一死 1、 2塁で迎えた第 5打席。前日に「決勝3ラン」を浴びせたエドウィン・エスコバー投手(26)の内角低め 152キロの直球を左中間へ。この日 3本目となる 2塁打を放った。前日のヒーローが、この日も「4安打3打点」と気を吐いた。連夜の活躍で、早くも風格が漂い始めた。陽川が先制の 2点打を含むプロ初となる 4安打で猛打賞を飾り、打線をけん引。まさに「打ち出の小づち」状態だ。陽川が打つと、ベンチの選手らが平手で胸をたたく“ゴリラポーズ”がはやっている。誰が始めたのか、なぜゴリラなのかは不明だが、今季から 2軍の試合で陽川が本塁打を打つと、選手らが胸をたたいて喜びを表現しており、それが 1軍に伝わったようだ。
●梅野隆太郎捕手(27)が 9回、ダメ押しの「3号2ラン」を放った。 8点リードの 9回二死 2塁、 129キロのスライダーを左翼席中段へ。本塁打は 4月29日の広島戦(マツダ)以来だった。捕手として 3回に連打を許した場面を振り返り口元を引き締めた。
●阪神先発藤浪晋太郎投手は 5回 8安打 5失点で降板した。いきなり 3点の援護をもらって登板。 1回は先頭神里和毅外野手(24)に右前打を許すも、「2番柴田竜拓内野手(24)」を 156キロの直球で空振り三振。「3番ネフタリ・ソト内野手(29)」も遊ゴロに打ち取り、筒香も 1ゴロに打ち取った。 2回も四球こそ出したが無安打投球。しかし 3回一死から突然打たれた。神里、柴田、ソト、筒香、宮崎と 5連続長短打。宮崎には「逆転3ラン」を浴びた。この回 5失点。しかし自軍が 4回に逆転すると、藤浪もペースを取り戻した。 4回を 3者凡退に打ち取り、 5回は無死満塁を背負うも中川大志内野手(28)を投ゴロ併殺、大和内野手(30)を遊ゴロでしのいだ。勝ち投手の権利を持って、降板となった。
記事をまとめてみました。
<DeNA 6-16阪神>◇ 9回戦◇阪神 7勝 2敗 0分◇27日◇横浜スタジアム
阪神は 1回に陽川の「2点適時打」などで 3点を先制。DeNAは 3回に筒香の「適時2塁打」、宮崎の「15号3ラン」などで 5点を挙げ逆転。
阪神は 4回に福留の「7号3ラン」で再逆転。DeNAは 5回無死満塁で無得点に終わり、 1点差で終盤に入った。
阪神は 7、 8、 9回で計10得点を奪い「2連勝」。先発藤浪は 5回 5失点ながら「2勝」目を挙げた。DeNAは投手陣が崩れ「2連敗」、飯塚「5敗」目。
今季「2勝」目を挙げた藤浪晋太郎投手=横浜スタジアム
阪神が今季最多17安打16得点と大勝。 3- 5と逆転された直後の 4回に福留の「3ラン」でひっくり返し、 7回に代打伊藤隼太が加点。 9回は鳥谷の「3点2塁打」などで 7点を奪った。藤浪が 5回 5失点で「2勝」目。DeNA先発飯塚は「5敗」目でチームも今季最悪の借金「5」。
勝利を祝う、左から金本知憲監督、福留孝介外野手、藤浪晋太郎投手ら=横浜スタジアム
阪神が今季最多の17安打16得点で勝った。
4回に福留が決勝打となる「逆転3ラン」を放った。打線は終盤に爆発。 7回から 3イニングで10得点を挙げた。 5回 5失点も藤浪が「2勝」目をマークした。
金本知憲監督は「(福留の 1発は)風に助けられた感じはあったけど、あれでひっくり返して。藤浪自身も 2イニング、危ないイニングもあったけど、立て直したし。今日は( 6回、 7回に投げた)能見と球児がバシッといったのが、一気に流れが来たと感じますね」などと振り返った。借金を「4」に減らし、「4位」に浮上した。
4回、安打を放った糸原健斗内野手=横浜スタジアム
糸原が 6打数 4安打 1打点と、13日の北海道日本ハム戦(札幌ドーム)以来となる「猛打賞」を記録した。「最近、打てていなかったので、きょうはいい形で打ててよかったです」。 2回先頭でまずは中前打。 4回先頭でも左前打を放ち、福留の「逆転3ラン」を演出した。 7回にも右前打、 9回には10点目をたたき出す「右中間2塁打」。チームの猛打ショーに貢献した。
4回表阪神無死 1、 2塁、「3点本塁打」を放った福留孝介外野手。投手飯塚悟史=横浜スタジアム
確信歩きだ! 福留孝介外野手が「逆転3ラン」を放った。
藤浪が連打を浴びて「2点ビハインド」となった 4回無死 1、 2塁。DeNA飯塚が投じた初球の直球をジャストミートした。打った瞬間、福留はスタンドインを確信。高々とバットを放り投げて、ゆっくり歩き出した。確信に違わぬ打球は、電光掲示板下に直撃。「7号逆転3ラン」で再びリードをもたらした。
直前の無死 1塁では「2番植田」のバントの打球を、DeNAの捕手嶺井が 2塁へ悪送球の失策。もらった好機で主将が 1発。「打ったのはストレート。相手のミスが出た後だったので、思い切って行きました。逆転されてしまった次のイニングのいい所で打つことができて良かったです」と振り返った。
福留孝介外野手は 4回、「逆転の3ラン」を放った。猛虎祭の開幕や!=横浜スタジアム
猛虎祭や! 阪神は打線が打ちも打ったり今季最多の17安打16得点と大爆発し、DeNAに快勝。福留孝介外野手が 4回に逆転の「7号3ラン」を放ち、火をつけた。15、16日以来の連勝で借金を「4」に減らし、「4位」に浮上。打線の復調とともに、「Aクラス」復帰も目前に迫ってきた。ヨッシャ、どんどん行くでぇ~!!
打った瞬間に確信して、ゆっくりと歩を進めた。 3- 5とひっくり返された直後の 4回。福留の放った「逆転7号3ラン」は、横浜の夜空を吹きすさぶ強風に乗って、スコアボードを直撃した。主将のアーチが、今季最多17安打&16得点の猛虎祭の開幕を告げた。
「ああだこうだ考えるより、最初から思い切っていきました。だいぶ風に助けられましたね。(感触は)ここ最近では完璧だったと思います」
福留孝介外野手の「3ラン」はスコアボードの右下に当たった=横浜スタジアム
3点リードの 3回、先発・藤浪が 5連打されて 5失点。嫌なムードをすぐに吹き飛ばした。 4回無死 1塁で、植田のバントを捕手・嶺井が 2塁に転送するも、遊撃・大和が捕球できず(記録は失策)。「相手もミスがあって嫌だっただろうし、うちにはいいチャンス」と眼光を鋭くした。
狙いすました初球の 142キロ直球を一閃。打球は強烈な追い風に乗り、長い滞空時間を経てスコアボードの右下にゴツン。24日の広島戦(甲子園)以来 2試合ぶりの一発で、ハマの虎党は「六甲おろし」に酔いしれた。
これまでに勝負強い打撃で何度もチームを救ってきたが、実は試合前までの得点圏打率は「0.145」。相手の徹底マークもあり、規定打席到達者では最下位と苦しんでいた。18打席ぶりの得点圏での安打は値千金だ。
10- 6の 9回一死 3塁でも右越えの「適時2塁打」で 4打点目。金本監督は福留の逆転弾について「まあ、風に助けられた感はあったけどね」と言いつつ最敬礼。16得点は金本虎最多の猛爆ぶりだった。
ヒーローの福留孝介外野手=横浜スタジアム
背中だけではなく、言葉でも若虎を引っ張る。ときには伊藤隼の打撃練習のモノマネをして、周囲を笑顔にする。和ませるだけではない。野球人としての心得も説く。
「裏方さんや、人とのつながりを大切にするんだよ」
2月の沖縄キャンプで毎年恒例の福留会を開催。約10人の若虎に、打撃投手やブルペン捕手らも呼んで杯を交わした。サポートしてくれるありがたさを、感じてほしかった。参加した島田は「自分は主将とかやったことないけど、本当にすごいと思いました」。立教大時代に主将を務めた熊谷も「プロで長くやっている方でも、そういう部分を大切にされている」と驚嘆した。グラウンドを離れても、主将は憧れの的だ。
「ずっと点が取れずにきていたので、しっかり取れたのはいいこと。ただ、少しずつ分けたいなと思いました」
9回、「適時2塁打」を放った福留孝介外野手=横浜スタジアム
福留が笑えば、虎党も笑う。15、16日の楽天戦(楽天生命パーク)以来の連勝で、チームは「4位」に浮上。「Aクラス」復帰も目前。主将を先頭に、猛虎が再加速する。
★ヘッド誕生日祝った
この日はPL学園高の先輩でもある片岡ヘッド兼打撃コーチの49歳の誕生日。福留は「いい誕生日を迎えてもらえてよかった」と笑顔でバスに乗り込んだ。4月26日、自身の誕生日には船上で選手からケーキを受け取るサプライズを受けたが、今度はグラウンドの上で最高のお返しをしてみせた。
◇データBOX◇
◎…阪神の 1試合17安打は今季最多。2016年 5月 4日の中日戦(ナゴヤドーム)以来。 1試合16得点も今季最多で、2014年 8月 5日のヤクルト戦(神宮)で20得点して以来。
◎…阪神はチームで 2塁打を 9本放った。球団の過去最多は1985年 9月10日の大洋戦(横浜)でマークしたセ・リーグ記録の10本。 1リーグ時代の1948年10月16日には、巨人が大陽戦で11 2塁打を放っている。
9回表阪神一死 3塁、福留孝介外野手は「右越え適時2塁打」を放った=横浜スタジアム
阪神が福留孝介外野手の 4打点の活躍などでDeNAに連勝した。先発藤浪晋太郎投手も苦しみながらも今季「2勝」目を手にした。 4回に逆転の「7号3ラン」を放った福留の試合後のヒーローインタビューは以下の通り。
- 3回に味方が逆転されてそのすぐあと、チャンスに打席。どういう気持ちで。
福留 最近ずっとピッチャーに迷惑ばかりかけていたんで、なんとかして、相手のミスもあったんで、そのもらったチャンスだったんで、なんとかしたいなという気持ちで入りました。
-手応えは
福留 ここ最近の中では完璧だったと思います。
-あの 1本でチームに勢いがつきました。
福留 そうですね、そのあとに陽川君が絶好調なんで、陽川が本当に流れを作ってくれましたね。
ヒーローインタビュー後、ファンの声援に応える福留孝介外野手=横浜スタジアム
-今日は 4打点ですね。
福留 ま、こういう日もあっていいと思います。
-今季最多の16得点です。
福留 はい、よかったです。
-どんな思いでこの16点ベンチで見てましたか。
福留 ずっと点が取れないで来ていたので、こうしてしっかり点が取れるというのを、本当にいいことですけど、少しずつ分けたいなと思いました。
-今日もたくさんのファンが応援しれました。ファンにひと言。
福留 せっかく昨日、今日といい流れを作ったので、このまま明日勝てるように頑張ります。
陽川尚将内野手がまた打った! 前日26日に「決勝3ラン」を含む 4打点。一夜明けたこの日の第 1打席でも快音を響かせた。
1回、制球が定まらないDeNA飯塚の立ち上がり。一死満塁で打席に立つと、カウント 1- 2からの 6球目を左翼へ「2点適時2塁打」。「「打ったのはストレート。追い込まれてしまったあとファウルで粘りながら、うまく低めのボールに反応することができました。先に点を取ることができて良かったです」と振り返った。
前日26日には金本監督が「今日の試合前も『威張っていけ、打席に』と言った。『陽川様のおなーりー』って。そういう気持ちで(笑い)。『威張っていけ。不安そうな顔して行くな』って」と明かしていた。左翼スタンドを黄色に染めた虎党からすれば、まさに「陽川様のおなーりー」。心強い一打で 2戦連続の先制点をもたらした。
1回表阪神一死満塁、陽川尚将内野手は「2点適時2塁打」を放った=横浜スタジアム
陽川尚将内野手が連日の大暴れで大勝に貢献した。まずは初回、一死満塁。DeNA飯塚の真ん中低めの直球をすくい上げ、左中間へ先制の「適時2塁打」を放った。「追い込まれてしまった後、ファウルで粘りながらうまく低めのボールに反応することができました。先に点を取ることができて良かったです」と振り返った。
さらに 3回の第 2打席では左中間フェンス直撃の 2塁打。 4回の第 3打席でもしぶとく中前打を放ち、前日26日から 5打席連続安打。そしてプロ初の猛打賞を記録した。まだ終わらない。 8回の一死 1、 2塁で迎えた第 5打席。前日に「決勝3ラン」を浴びせたエスコバーの内角低め 152キロの直球を左中間へ。この日 3本目となる 2塁打を放った。前日のヒーローが、この日も「4安打3打点」と気を吐いた。
8回、陽川尚将内野手が 2塁打を放つとベンチのナインは胸をたたく“ゴリラポーズ”で祝福=横浜スタジアム
連夜の活躍で、早くも風格が漂い始めた。バットを振れば、面白いように白球が飛んでいく。陽川が先制の 2点打を含むプロ初となる 4安打で猛打賞を飾り、打線をけん引。まさに「打ち出の小づち」状態だ。
陽川が打つと、ベンチの選手らが平手で胸をたたく“ゴリラポーズ”がはやっている。誰が始めたのか、なぜゴリラなのかは不明だが、今季から 2軍の試合で陽川が本塁打を打つと、選手らが胸をたたいて喜びを表現しており、それが 1軍に伝わったようだ。陽川は 2軍戦のあとのヒーローインタビューで「グーではなく、パーでたたいています」と詳細? を明かしたことがある。
9回、「2点本塁打」を放った梅野隆太郎捕手=横浜スタジアム
梅野が 9回、ダメ押しの「3号2ラン」を放った。 8点リードの 9回二死 2塁、 129キロのスライダーを左翼席中段へ。本塁打は 4月29日の広島戦(マツダ)以来だった。ただ、捕手として 3回に連打を許した場面を振り返り「攻撃よりも失点してしまった守備の面で、反省が残っています」と口元を引き締めた。
5回裏DeNA無死、藤浪晋太郎投手は併殺で土のついたユニホームで投球する=横浜スタジアム
阪神先発藤浪晋太郎投手は 5回 8安打 5失点で降板した。いきなり 3点の援護をもらって登板。
1回は先頭神里に右前打を許すも、「2番柴田」を 156キロの直球で空振り三振。「3番ソト」も遊ゴロに打ち取り、筒香も 1ゴロに打ち取った。
2回も四球こそ出したが無安打投球。しかし 3回一死から突然打たれた。神里、柴田、ソト、筒香、宮崎と 5連続長短打。宮崎には「逆転3ラン」を浴びた。この回 5失点。しかし自軍が 4回に逆転すると、藤浪もペースを取り戻した。
4回を 3者凡退に打ち取り、 5回は無死満塁を背負うも中川大を投ゴロ併殺、大和を遊ゴロでしのいだ。勝ち投手の権利を持って、降板となった。「調子自体も良かっただけに反省点の多い投球になってしまいました。投球が淡泊になってしまいヒットもたくさん打たれてしまいましたが、それ以上にたくさん点を取ってくれて守ってくれた野手の方々に感謝しかありません」とコメントした。
藤浪晋太郎投手は 3回、宮崎敏郎内野手に「3ラン」を浴びてマウンドで立ち尽くす=横浜スタジアム
必死な姿は、見るモノの胸を打つ。 1点リードの 5回無死満塁。絶体絶命のピンチで、藤浪は踏みとどまった。中川大の投ゴロをガッチリつかむと“サイドスロー”で本塁送球。 1塁転送されて併殺に。続く大和も遊ゴロに打ち取って、この回でマウンドを降りた。
「きょうはチームに勝たせてもらいました」
ふがいなさ、悔しさを隠し、淡々と振り返った。過去の実績からすれば、 5回93球 5失点は大いに物足りない。でも、今は素直に感謝する。 407日ぶりに勝利を挙げた15日の楽天戦(楽天生命パーク)に続く「2勝」目。 1年ぶりの連勝だ。
「楽天戦より、全然調子が良かったんですが、あの回だけ、もったいなかったですね」
立ち上がりから制球も安定し、迎えた 3回。一死から神里、柴田、ソト、筒香には 150キロ超の速球を立て続けに打たれた。宮崎には 135キロスライダーを右翼席へ運ばれ、まさかの 5連打 5失点で逆転された。
5回、無死満塁を無失点で切り抜けガッツポーズをする藤浪晋太郎投手=横浜スタジアム
金本監督は「あの回、単調になったわね、真っすぐ狙われて。もう少しバッテリーがテンポを変えるとかね。気付かないとね、早く」と苦言を呈しつつもも「制球で苦しむことはもうないから、そこは大きな安心材料」と、プラス思考だった。
復活を期す男は、投げるだけではなかった。常に全力疾走。 5回の 3ゴロでは、予期せぬ激走に慌てた相手の悪送球を呼ぶ。直後の糸原の 3ゴロでは 2塁へしっかり足からスライディング。その裏のマウンドは、赤土で汚れたユニホームでの熱投だった。
ひたむきな「19番」が、ローテの軸として君臨する瞬間は、もう間もなく…。
◇データBOX◇
◎…藤浪の連勝は昨年 4月13日のDeNA戦(横浜)-27日の同戦(甲子園)- 5月 4日のヤクルト戦(神宮)で「3連勝」して以来。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(06月)
2018年 公式戦 日程と結果(07月)